説明

表示装置及び映像表示方法

【課題】表示装置から発生する電磁波による無線通信障害を低減する。
【解決手段】表示装置は、表示パネル上に配置され、階調値に応じた電圧を各画素に印加する駆動回路(210)と、駆動回路に映像信号を伝送する映像信号線(510)と、駆動回路に映像信号を伝送するタイミングを制御する信号を伝送する制御信号線(520)と、映像信号線及び制御信号線を介して、駆動回路に映像信号を伝送する映像信号制御部(300)と、を備え、映像信号制御部が映像信号を駆動回路に伝送するための伝送クロック周波数は、映像信号制御部が外部から映像信号を受信するための外部クロック周波数とは異なる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及び映像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ等の情報通信端末やテレビ受像機の表示デバイスとして、液晶表示装置が広く用いられている。また、有機EL表示装置(OLED)、電界放出ディスプレイ装置(FED)なども、薄型の表示装置として知られている。このような表示装置は、携帯電話等の携帯端末に組み込まれ利用者への出力装置として用いられているが、携帯端末は無線通信機能を備えるものが多く、表示装置から発せられる電磁波が無線通信に影響を与えていることが知られている。
【0003】
特許文献1は、入力インターフェイス信号系配線又は電源系配線に金属箔を貼付することでEMI(Electro Magnetic Interference:電磁波妨害)を低減することについて開示している。
【0004】
また、特許文献2は、STN型反射型液晶表示装置における2値表示と階調表示に関し、消費電力の削減を目的として、クロック発信手段で発信されたクロック及び当該クロックを分周手段にて分周したクロックのいずれをフレーム周波数として使用するかを選択し、切替えることについて開示している。
【0005】
また、特許文献3は、携帯用情報機器の消費電力を低減させることを目的として、クロック周波数をクロック周波数切替命令に応じて切替えると共に、処理待ち時間の長短に応じてクロック周波数を切替えることについて開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平06−037478号公報
【特許文献2】特開平11−133921号公報
【特許文献3】特開平05−289769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した携帯端末のうち、特に近年のタブレット型の携帯端末では、制御IC(Integrated Circuit)がドライバICと分離して配置されている場合が多く、このような構成では、制御ICからドライバICに画像信号を伝送する際にフレキシブルプリント基板等から発生する電磁波の発生が大きくなる傾向にあり、この電磁波が無線通信に少なからず影響を与えているものと考えられる。このような電磁波に対する対策として、特許文献1に記載されているようなシールド部材を追加するような対応があるが、部材追加及び工数追加となるため、端末の製造コストの増加に繋がってしまう。
【0008】
本発明は、上述の事情を鑑みてしたものであり、表示装置から発生する電磁波による無線通信障害を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の表示装置は、表示パネル上に配置され、階調値に応じた電圧を各画素に印加する駆動回路と、前記駆動回路に映像信号を伝送する映像信号線と、前記駆動回路に前記映像信号を伝送するタイミングを制御する信号を伝送する制御信号線と、前記映像信号線及び前記制御信号線を介して、駆動回路に映像信号を伝送する映像信号制御部と、を備え、前記映像信号制御部が前記映像信号を前記駆動回路に伝送するための伝送クロック周波数は、前記映像信号制御部が外部から前記映像信号を受信するための外部クロック周波数とは異なる、ことを特徴とする表示装置である。
【0010】
また、本発明の表示装置において、前記伝送クロック周波数は、前記外部クロック周波数よりも高い周波数で前記映像信号を伝送する、とすることができる。
【0011】
また、本発明の表示装置において、前記映像信号制御部は、異なる表示位置に対応する複数の映像信号を、それぞれ同時に前記駆動回路の前記複数の映像信号に対応する機能部分に伝送する、とすることができる。
【0012】
また、本発明の表示装置において、前記映像信号制御部は、複数の時間帯においてそれぞれ複数の伝送クロック周波数を用いて前記映像信号を伝送し、前記複数の伝送クロック周波数は、第1伝送クロック周波数及び前記第1伝送クロック周波数の整数倍の第2クロック周波数とすることができる。
【0013】
また、本発明の表示装置は、外部の無線通信を行なう無線通信部に対して、前記伝送クロック周波数を、前記無線通信に使用される無線周波数と干渉しないクロック周波数とすることができる。ここで、前記干渉しないクロック周波数は、前記無線周波数の整数倍及び整数分の1の周波数とは異なる周波数とすることができる。
【0014】
本発明の映像表示方法は、映像信号を外部クロック信号のタイミングで入力して保存する映像信号入力保存工程と、前記保存された映像信号を伝送クロック信号のタイミングで駆動回路に伝送する映像信号伝送工程と、前記伝送された映像信号を前記駆動回路が表示のために出力する映像表示工程と、を備え、前記伝送クロック周波数は、前記外部クロック周波数とは異なっている、ことを特徴とする映像表示方法である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置について示す図である。
【図2】図1で示された本発明の表示装置のシステム構成について示す図である。
【図3】第1実施形態における映像信号制御部の入出力に係る信号のタイミングチャートである。
【図4】第2実施形態における映像信号制御部の入出力に係る信号のタイミングチャートである。
【図5】第3実施形態における映像信号制御部の入出力に係る信号のタイミングチャートである。
【図6】第4実施形態における映像信号制御部の入出力に係る信号のタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面において、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0017】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置100について示す図である。ここで、本実施形態における表示装置100は、液晶表示装置、有機EL(Electro-Luminescent)表示装置等の各画素が階調値に応じた輝度となることにより表示を行う表示装置であれば、どのような表示装置であってもよい。この図に示されるように、表示装置100は、表示パネル200を挟むように固定する上フレーム110及び下フレーム120と、不図示の主制御部からの指令により映像情報を表示パネル200で表示できる形式に変換する映像信号制御部300と、その映像信号制御部300において変換された情報を表示パネル200に伝えるフレキシブルプリント基板(FPC)500により構成されている。
【0018】
図2には、図1で示された本発明の表示装置100のシステム構成が示されている。この図に示されるように、映像信号制御部300は、水晶振動子等から構成され所定のクロック信号を出力する発信回路330と、発信回路330から出力されたクロック信号を入力し、外部から周波数設定信号線322を介して周波数が設定されることにより、設定された周波数を伝送クロックとして、伝送クロック信号線324、ゲート制御信号線530及びソース制御信号線520へ出力するタイミング制御部320と、入力映像信号線312から入力される映像信号を外部クロック信号線314から入力される外部クロックのタイミングで内部のメモリに保存すると共に、伝送クロック信号線324から入力される伝送クロックのタイミングで映像信号線510を介して表示パネル200に出力する画像メモリ310と、を備えている。
【0019】
表示パネル200は、不図示の表示領域内の画素トランジスタの走査信号線に階調値に応じた電圧を書込むためのタイミング信号である走査信号を出力するゲートドライバ220と、走査信号のタイミングに合わせて階調値に応じた電圧を画素トランジスタに出力するソースドライバ210と、を備えている。また、周波数設定信号線322は映像信号の無効期間に入力映像信号線312を利用して兼用することも可能である。
【0020】
なお、映像信号制御部300から表示パネル200に信号を伝送するための映像信号線510、ソース制御信号線520、ゲート制御信号線530とはフレキシブルプリント基板500に備えられている。
【0021】
図3は、図2のシステム構成における、映像信号制御部300の入出力に係る信号のタイミングチャートである。このタイミングチャートには、表示画面の1行分のデータが外部から送信される期間を示す水平同期信号である制御信号と、画像メモリ310に保存するための信号として、入力映像信号線312に印加されている信号が有効であることを示す入力有効データ信号と、外部クロック信号線314に印加される外部クロック信号と、入力映像信号線312に印加される入力映像信号とが示されると共に、映像信号制御部300から映像信号を出力するための信号として、ソース制御信号線520に印加される信号であり、映像信号線510に印加されている信号が有効であることを示す出力有効データ信号と、伝送クロック信号線324に印加される伝送クロック信号と、映像信号線510に印加される映像信号が示されている。なお、本実施形態の入力映像信号線312及び映像信号線510は、共に同じビット数、例えば24ビットのパラレル信号線である。
【0022】
この図に示されるように、入力映像信号S11は、入力有効データ信号が有効であることを示すHighである期間に画像メモリ310に保存される。ここで、使用される外部クロック信号は、一画面で表示される周期(通常約1/60秒)を基準として、解像度に合わせた所定の周期のクロック信号である。次に、画像メモリ310に保存された映像信号は、出力有効データ信号がHighである期間に映像信号S12としてソースドライバ210に伝送される。ここで、伝送クロック信号の周期T11は、外部クロック信号の周期T10より短いため、外部から画像メモリ310に保存される時間より短い時間でソースドライバ210に伝送されている。また、伝送クロック信号の周波数には、無線通信との干渉を避けるため、無線通信において使用する無線周波数の整数倍又は整数分の1の周波数とは異なる周波数を使用することができる。
【0023】
したがって、本実施形態によれば、フレキシブルプリント基板500により伝送される映像信号の伝送に使用されるクロック周期(又は周波数)を選択することができるため、無線通信の障害とならない周期に設定することにより、シールド部材などの構造の変更を伴う部品等を追加することなく、表示装置から発生する電磁波による無線通信障害を低減することができる。
【0024】
なお、本実施形態においては、より短い周期の伝送クロック信号を用いて映像信号制御部300から表示パネル200に伝送することとしたが、より長い周期の伝送クロック信号を用いることもできる。但し、この場合においても、画面の1行分のデータを水平同期期間よりも長い期間で伝送するような周期を選択することができない。
【0025】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る表示装置の構成及びシステム構成は、ソースドライバ210及びフレキシブルプリント基板500の構成を除き第1実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。
【0026】
第1実施形態と同様に図2を用いて説明するが、本実施形態では、ソースドライバ210は、機能的に4つに分割されており、同時に表示領域の異なる4つの部分の映像信号を受信できるようになっている。ソースドライバ210のそれぞれの対応機能部分には、それぞれ6ビットの異なるパラレル信号線である第1映像信号線512、第2映像信号線514、第3映像信号線516及び第4映像信号線518が接続されている。なお、上述の第1実施形態の場合においては、このような機能は必要なく、ソースドライバ210は、このような機能を有していなくてよい。
【0027】
図4は、本実施形態のシステム構成における、映像信号制御部300の入出力に係る信号のタイミングチャートである。この図に示されるように、4つに分割されたソースドライバ210には、複数の線からなるソース制御信号線520にそれぞれ印加される第1有効データ信号〜第4有効データ信号と、第1映像信号線512〜第4映像信号線518にそれぞれ印加される第1〜第4映像信号とが入力され、伝送クロック信号のタイミングで伝送される。ここで、第1〜第4映像信号は、それぞれ異なる表示位置に対応する映像信号である。
【0028】
図4に示されるように、第1有効データ信号〜第4有効データ信号はそれぞれ異なるタイミングでHighとなっているが、4つの有効データ信号のうち、2つの有効データ信号は時間的に重なるように配置されている。まず、入力映像信号S21が、第1の実施形態と同様に外部クロック信号を用いて画像メモリ310に保存される。次に、入力映像信号S21を受信した次の水平同期期間において、第1映像信号S22及び第4映像信号S25のソースドライバへの伝送を同時に開始し、第1映像信号S22の伝送の途中で、第4映像信号S25の伝送を終了し、同時に第2映像信号S23の伝送を開始する。引き続き、第2映像信号S23の伝送の途中で、第1映像信号S22の伝送を終了し、同時に第3映像信号S24の伝送を開始する。最後に、第3映像信号S24の伝送の途中で、第2映像信号S23の伝送を終了し、第4映像信号S26の伝送を開始する。第3映像信号S24及び第4映像信号S26は、当該水平同期期間内に同時に終了する。
【0029】
上述したように、第1映像信号〜第4映像信号はそれぞれ6ビットのパラレル信号で、第1映像信号〜第4映像信号のうち2つは同時に送信されているため、計12ビットが同時に送信されている。入力映像信号は24ビットであるため、仮に入力データ信号と同じ期間に、第1〜第4映像信号が送信されていることとすると、伝送クロック信号の周期T21は、外部クロック信号の周期T20の2分の1とすることにより、同じ期間に同じデータ量を転送できることとなる。
【0030】
なお、本実施形態では、4つの有効データ信号のうち、2つの有効データ信号が重なるように配置されることとしたが、有効データ信号がHighとなる期間の配分は適宜変更して、3つ以上を重ねることもできるし、いずれも重ならない設定とすることもできる。
【0031】
したがって、本実施形態によれば、フレキシブルプリント基板500により伝送される映像信号の伝送に使用されるクロック周期(又は周波数)を選択することができるため、無線通信の障害とならない周期に設定することにより、特別の部品等を追加することなく、表示装置から発生する電磁波による無線通信障害を低減することができる。
【0032】
また、本実施形態によれば、転送期間が分割されているため、消費電流を分散させることができ、一時的な電流の過多による電源電圧の低下を抑えることができる。
【0033】
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る表示装置は、第2実施形態における第1映像信号線512、第2映像信号線514、第3映像信号線516及び第4映像信号線518がそれぞれ6ビットのパラレル信号線であったものを、それぞれ24ビットのパラレル信号線に変更している他は、第2実施形態に係る表示装置と同様であり、重複する説明を省略する。
【0034】
図5は、本実施形態のシステム構成における、映像信号制御部300の入出力に係る信号のタイミングチャートである。図4と同様に、第1有効データ信号〜第4有効データ信号はそれぞれ異なるタイミングでHighとなり、4つの有効データ信号のうち、2つの有効データ信号が重なるように配置されている。
【0035】
この図に示されるように、まず、第2実施形態と同様に、入力映像信号S31が、外部クロック信号を用いて画像メモリ310に保存される。次に、入力映像信号S31を受信した次の水平同期期間において、第1映像信号S32及び第4映像信号S35のソースドライバへの伝送を同時に開始し、第1映像信号S32の伝送の途中で、第4映像信号S35の伝送を終了し、同時に第2映像信号S33の伝送を開始する。引き続き、第2映像信号S33の伝送の途中で、第1映像信号S32の伝送を終了し、同時に第3映像信号S34の伝送を開始する。最後に、第3映像信号S34の伝送の途中で、第2映像信号S33の伝送を終了し、第4映像信号S36の伝送を開始する。第3映像信号S34及び第4映像信号S36は当該水平同期期間内において同時に終了する。
【0036】
第2実施形態と異なるのは、第1映像信号〜第4映像信号はそれぞれ24ビットのパラレル信号であり、2つの有効データ信号は同時に送信されているため、計48ビットが同時に送信されている点である。入力映像信号は24ビットであるため、入力データ信号と同じ期間に、第1〜第4映像信号が送信されていることとすると、伝送クロック信号の周期T31は、外部クロック信号の周期T30の2倍とすることにより、同じ期間に同じデータ量を転送できることとなる。
【0037】
なお、本実施形態では、4つの有効データ信号のうち、2つの有効データ信号が重なるように配置されることとしたが、有効データ信号がHighとなる期間の配分は適宜変更して、3つ以上を重ねることもできるし、いずれも重ならない設定とすることもできる。
【0038】
したがって、本実施形態によれば、フレキシブルプリント基板500により伝送される映像信号の伝送に使用されるクロック周期(又は周波数)を選択することができ、無線通信の障害とならない周期に設定することにより、特別の部品等を追加することなく、表示装置から発生する電磁波による無線通信障害を低減することができる。
【0039】
また、転送期間が分割されているため、消費電流を分散させることができ、一時的な電流の過多による電源電圧の低下を抑えることができる。
【0040】
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態に係る表示装置の構成及びシステム構成は、第1実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。
【0041】
図6は、本実施形態のシステム構成における、映像信号制御部300の入出力に係る信号のタイミングチャートである。この図に示されるように、まず、入力映像信号S41が、第1の実施形態と同様に外部クロック信号を用いて画像メモリ310に保存される。次に、入力映像信号S41を受信した次の水平同期期間において、映像信号S42及び映像信号S43が、順にソースドライバ210に伝送される。ここで、伝送クロック信号の周期は、映像信号S42及びS43のそれぞれの伝送で異なる伝送クロック信号の周期T41及びT42を用いている。
【0042】
ここで、伝送クロック信号の周波数には、無線通信との干渉を避けるため、無線通信において使用する無線周波数の整数倍又は整数分の1の周波数とは異なる周波数を使用することができる。また、周期T41及びT42のうちいずれか一方の伝送クロックの周期を他方の伝送クロックの周期の整数倍とすることにより、放射される電磁波のノイズを一致させることができるため、通信感度を低下させる周波数を回避することができる。
【0043】
なお、図6においては、映像信号S43は、映像信号S42の周期よりも長い周期を用いているが、この逆であってもよいし、3種類以上の伝送クロックを用いてもよい。
【0044】
したがって、本実施形態によれば、フレキシブルプリント基板500により伝送される映像信号の伝送に使用されるクロック周期(又は周波数)を選択することができるため、無線通信の障害とならない周期に設定することにより、特別の部品等を追加することなく、表示装置から発生する電磁波による無線通信障害を低減することができる。
【符号の説明】
【0045】
100 表示装置、110 上フレーム、120 下フレーム、200 液晶パネル、200 表示パネル、210 ソースドライバ、220 ゲートドライバ、220 ソースドライバ、300 映像信号制御部、310 画像メモリ、312 入力映像信号線、314 外部クロック信号線、320 タイミング制御部、322 周波数設定信号線、324 伝送クロック信号線、330 発信回路、500 フレキシブルプリント基板、510 映像信号線、512 映像信号線、514 映像信号線、516 映像信号線、518 映像信号線、520 ソース制御信号線、530 ゲート制御信号線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネル上に配置され、階調値に応じた電圧を各画素に印加する駆動回路と、
前記駆動回路に映像信号を伝送する映像信号線と、
前記駆動回路に前記映像信号を伝送するタイミングを制御する信号を伝送する制御信号線と、
前記映像信号線及び前記制御信号線を介して、駆動回路に映像信号を伝送する映像信号制御部と、を備え、
前記映像信号制御部が前記映像信号を前記駆動回路に伝送するための伝送クロック周波数は、前記映像信号制御部が外部から前記映像信号を受信するための外部クロック周波数とは異なる、ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記伝送クロック周波数は、前記外部クロック周波数よりも高い周波数で前記映像信号を伝送する、ことを特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の表示装置であって、
前記映像信号制御部は、異なる表示位置に対応する複数の映像信号を、それぞれ同時に前記駆動回路の前記複数の映像信号に対応する機能部分に伝送する、ことを特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置であって、
前記映像信号制御部は、複数の時間帯においてそれぞれ複数の伝送クロック周波数を用いて前記映像信号を伝送し、
前記複数の伝送クロック周波数は、第1伝送クロック周波数及び前記第1伝送クロック周波数の整数倍の第2クロック周波数である、ことを特徴とする表示装置。
【請求項5】
映像信号を外部クロック信号のタイミングで入力して保存する映像信号入力保存工程と、
前記保存された映像信号を伝送クロック信号のタイミングで駆動回路に伝送する映像信号伝送工程と、
前記伝送された映像信号を前記駆動回路が表示のために出力する映像表示工程と、を備え、
前記伝送クロック周波数は、前記外部クロック周波数とは異なっている、ことを特徴とする映像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−109272(P2013−109272A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256016(P2011−256016)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(502356528)株式会社ジャパンディスプレイイースト (2,552)
【Fターム(参考)】