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表示装置及び表示方法
説明

表示装置及び表示方法

【課題】画像中に緊急情報画像が含まれる番組を記録再生する場合において、緊急情報画像を除く番組の画像部分のみを表示する。
【解決手段】 実施形態に係る表示装置は、映像信号が入力され、画像が変化する領域と変化しない領域とを検出する変化検出部と、前記変化検出部の検出結果に基づいて、番組画像を表示する領域と前記番組画像以外の画像を表示する領域との境界を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に従って、前記番組画像を表示する領域を拡大処理して表示する拡大処理部とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置及び表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、デジタルテレビジョン放送が開始され実現されている。日本におけるデジタルテレビジョン放送では、ISDB−T方式が採用されている。ISDB−T方式においては、MPEG(Moving Picture Expert Group)2規格で規定されたTS(トランスポートストリーム)に、誤り訂正符号化、インターリーブ符号化、デジタル変調等の信号処理が施された放送信号がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調されて送信されるようになっている。
【0003】
現在、このようなデジタル放送対応のテレビジョン受信機が普及している。デジタル放送においては、データ放送が行われており、デジタル放送対応のテレビジョン受信機においては、メニューからデータ放送を選択することで、画面の一部の領域にデータ放送に基づくグラフィック画像等の画像(データ放送画像)を表示させることができる。
【0004】
しかし、このようなデータ放送画像は、視聴者がメニューから選択することによって表示されるものであり、災害情報等の優先度が高く緊急性を有する情報の表示には必ずしも適していない。そこで、このような災害情報、国政選挙の情報、或いは計画停電の情報等の極めて重要な情報については、これに関する画像を番組の画像中に含めて放送されることがある。
【0005】
通常、これらの重要な情報(以下、緊急情報という)に基づく画像(以下、緊急情報画像という)は、画面の端辺に沿ったL字型の領域(以下、緊急情報表示領域という)に表示される。なお、L字型の領域に限らず、画面の1辺に沿った領域、画面の2辺に沿った領域、画面の3辺に沿った領域、又は画面の4辺に沿った領域が緊急情報表示領域として設定されることもある。
【0006】
ところで、番組の画像中に緊急情報画像が含まれる番組を、録画することが考えられる。このような録画番組を再生する場合には、画像中に緊急情報画像が含まれて表示される。しかし、通常、緊急情報は、例えば地震や台風等の災害の発生時にリアルタイムで視聴することに意味があり、災害の発生から所定時間経過した後では、緊急情報画像を表示することは無意味であることが多い。しかも、緊急情報表示領域によって、本来の番組映像部分が狭くなり、番組の画像が見にくくなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−181419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施形態は、画像中に緊急情報画像が含まれる番組を記録再生する場合において、緊急情報画像を除く番組の画像部分のみを表示するようにした表示装置及び表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の表示装置は、映像信号が入力され、画像が変化する領域と変化しない領域とを検出する変化検出部と、前記変化検出部の検出結果に基づいて、番組画像を表示する領域と前記番組画像以外の画像を表示する領域との境界を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に従って、前記番組画像を表示する領域を拡大処理して表示する拡大処理部とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を示すブロック図。
【図2】動画検出処理部12の検出結果の一例を示す説明図。
【図3】ヒストグラム検出処理部13の検出処理を説明するための説明図。
【図4】スケーリング回路15からの映像出力を説明するための説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図。
【図6】動画検出処理及びヒストグラム検出処理のいずれの検出結果を用いて境界判定を行った方がよいかを説明するため説明図。
【図7】第2の実施の形態の動作を説明するための説明図。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図。
【図9】動画検出及びヒストグラム検出の検出処理方法を変更する場合の例を示す説明図。
【図10】2回目の検出処理における検出単位の一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を示すブロック図である。
【0013】
図1において、MPEGデコード部11には、図示しない記録装置によって記録された番組の再生信号が入力される。なお、記録装置は、例えばデジタルテレビジョン放送によって放送された番組を記録する。記録装置が記録する番組のうち所定の日時に記録された番組には、災害情報、国政選挙の情報、或いは計画停電の情報等の極めて重要な情報である緊急情報に基づく緊急情報画像が番組の本来の画像(以下、番組画像という)中に含められている。
【0014】
このような番組画像以外の画像である緊急情報画像を含む番組においては、画面端部の1辺乃至4辺に沿った領域である緊急情報表示領域に緊急情報画像が表示され、緊急情報表示領域を除く矩形領域(以下、番組画像表示領域という)に、番組画像が縮小表示される。従って、番組画像表示領域を画面全域に表示されるようにスケーリング処理することで、緊急情報画像を除く番組画像のみを画面全域に表示することができる。
【0015】
通常、記録装置には、番組が圧縮された状態で記録されており、MPEGデコード部11は、記録装置からの再生信号をデコードすることで、番組の映像信号を得る。MPEGデコード部11からの映像信号は動画検出処理部12及びヒストグラム検出処理部13に供給される。動画検出処理部12及びヒストグラム検出処理部13は、いずれも画像の変化を画像中の各領域毎に検出し、検出結果を判定部14に出力する。
【0016】
即ち、動画検出処理部12は、入力された映像信号に基づいて各領域における画像の動きを求めることで画像の変化を検出する。例えば、動画検出処理部12は、前後のフレームの画像の画素値を所定のブロック単位で比較することで、ブロック毎に動画領域であるか静止画領域であるかを検出し、検出結果を判定部14に出力する。
【0017】
また、ヒストグラム検出処理部13は、入力された映像信号に基づいて各領域における輝度や色についてのヒストグラムを求めることで画像の変化を検出する。例えば、ヒストグラム検出処理部13は、前後のフレームの画像について所定のブロック単位で輝度や色のヒストグラムを求めて比較することで、ブロック毎に変化がある領域であるか無い領域であるかを検出し、検出結果を判定部14に出力する。
【0018】
判定部14は、動画検出処理部12及びヒストグラム検出処理部13による検出結果に基づいて、緊急情報表示領域と番組画像表示領域との境界を判定し、境界判定結果を拡大処理部としてのスケーリング回路15に出力する。なお、判定部14は、動画検出処理部12及びヒストグラム検出処理部13による検出結果が一致しない場合には、これらの検出結果のいずれか一方の検出結果に基づいて境界を判定してもよく、また、両方の検出結果の平均を用いて境界を判定してもよい。また、判定部14は、動画検出処理部12及びヒストグラム検出処理部13のうち、ユーザが指定した検出結果を選択して、境界を判定してもよい。
【0019】
スケーリング回路15は、判定部14の判定結果に基づいて、MPEGデコード部11からの映像信号に対して、番組画像表示領域を画面全域まで拡大するようにスケーリング処理を施した後、映像出力として図示しない表示部に出力する。こうして、再生された番組の画像中に緊急情報表示領域が存在する場合には、番組画像表示領域がスケーリング処理(拡大処理)されて、緊急情報画像を除く番組画像のみが表示部の表示画面の例えば全域に表示される。
【0020】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図2乃至図4を参照して説明する。
【0021】
記録装置からの再生信号はMPEGデコード部11に供給される。MPEGデコード部11は、再生信号をデコードして映像信号を得る。MPEGデコード部11からの映像信号は、動画検出処理部12、ヒストグラム検出処理部13及びスケーリング回路15に供給される。
【0022】
動画検出処理部12は、入力された映像信号を例えば1フレーム期間保持し、前後のフレームの動きをブロック単位で検出する。例えば、動画検出処理部12は、前後のフレームにおいて画像中の同一位置におけるブロック同士の画素の差分によって、各ブロックの動きを検出する。動画検出処理部12は、例えば、前後フレームの同一位置のブロックについて、同一位置の画素同士の差分和を求め、求めた差分和が所定の閾値よりも大きい場合には、当該ブロックに動きがある(変化が大きい)と検出し、所定の閾値以下の場合には当該ブロックは静止している(変化が小さい)と検出する。
【0023】
図2は動画検出処理部12の検出結果の一例を示す説明図である。図2の各枠は動き検出の検出単位であるブロックを示している。なお、図2は図面を簡略化するために、画像を比較的少ないブロック数で分割した例を示している。図2において、斜線が施された枠は静止していると検出されたブロックを示し、斜線が施されていない枠は動いていると検出されたブロックを示している。
【0024】
ヒストグラム検出処理部13は、入力された映像信号を例えば1フレーム期間保持し、輝度や色について前後のフレームのヒストグラム検出をブロック単位で行う。図3はヒストグラム検出処理部13の検出処理を説明するための説明図である。図3(a),(b)は横軸に輝度をとり縦軸に画素数をとって、前後のフレームの同一位置のブロックについてのヒストグラムの検出結果を示している。
【0025】
図3(a),(b)の例は、輝度のヒストグラムの検出結果が比較的近似している例を示しており、ヒストグラム検出処理部13は、図3(a),(b)の例の場合には、ヒストグラム検出対象となったブロックについては、例えば輝度の変化が小さいと検出する。ヒストグラム検出処理部13は、各ブロック毎に輝度や色のヒストグラムを検出し、ヒストグラムによって示される輝度や色の分布に基づいて、各ブロックが輝度や色の変化が大きいブロックであるか変化が小さいブロックであるかを検出する。こうして、ヒストグラム検出処理部13の検出結果についても、図2と同様に、ブロック毎に変化が大きいブロックであるか小さいブロックであるかを示すものとなる。
【0026】
動画検出処理部12及びヒストグラム検出処理部13の検出結果は判定部14に供給される。判定部14は、動画検出処理部12及びヒストグラム検出処理部13の検出結果に基づいて、番組画像表示領域と緊急情報表示領域との境界を求める。例えば、判定部14は、画像上の各ブロック列又は各ブロック行毎に、変化が小さいブロックの数の比率を求め、この比率が所定の比率よりも大きいブロック列又はブロック行が画像の端辺まで連続する場合に、画像端辺から最も中央側のブロック列又はブロック行までが緊急情報表示領域であるものと判定する。
【0027】
例えば、所定の比率として7割を設定した場合には、判定部14は、変化が小さいブロックの数が画像上の各ブロック列又は各ブロック行において7割以上となるブロック列又はブロック行を調べ、画像端辺から連続して7割以上となるか否かで境界を判定する。
【0028】
例えば、図2の例においては、左から4つのブロック列については、変化が小さいブロックの数は各ブロック列の7割以上である。また、図2の例においては、下から3つのブロック行については、変化が小さいブロックの数は各ブロック行の7割以上である。従って、図2の例では、判定部14は、画像左端から4つのブロック列については緊急情報表示領域であり、画像下端から3つのブロック行については緊急情報表示領域であり、他の領域が番組画像表示領域であるものと判定する。
【0029】
判定部14は境界判定結果をスケーリング回路15に出力する。スケーリング回路15は、判定部14によって番組画像表示領域として判定された領域が画面全体に表示されるように、入力された映像信号に対してスケーリング処理を行う。スケーリング回路15は、スケーリング処理後の映像出力を図示しない表示部に与えて表示させる。
【0030】
図4はスケーリング回路15からの映像出力を説明するための説明図である。図4(a)は再生信号に基づく再生画像を表示部31の表示画面32上にそのまま表示した例を示しており、図4(b)はこの再生信号に対するスケーリング回路15からの映像出力を表示部31の表示画面32上に表示させた例を示している。
【0031】
図4(a)は、表示画面32上に表示される再生画像に、番組画像表示領域33aと緊急情報表示領域34とが含まれることを示している。図4(a)では、図面の簡略のために、L字型の緊急情報表示領域34内の緊急情報画像は省略して示してある。このような番組画像表示領域33aと緊急情報表示領域34とを含む再生画像に対して、判定部14は番組画像表示領域33aと緊急情報表示領域34との境界位置を判定し、スケーリング回路15は、この境界判定結果を用いて、番組画像表示領域33aの部分を表示画面32の全域に表示させる。こうして、図4(b)に示すように、表示画面32の全域に拡大された番組画像37が表示される。
【0032】
このように本実施の形態においては、動画検出処理及びヒストグラム検出処理によって、画像中の変化が比較的小さい領域を検出することで、再生画像から緊急情報表示領域を判定しており、番組画像表示領域のみをスケーリング処理することで、再生時には、緊急情報画像を除く番組画像のみを表示させることができる。
【0033】
なお、動画検出処理及びヒストグラム検出処理のいずれか一方のみによって、緊急情報表示領域を判定するようにしてもよい。
【0034】
(第2の実施の形態)
図5は本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。図5において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0035】
本実施の形態は境界表示制御部21及びGUI表示操作部22を付加した点が第1の実施の形態と異なる。第1の実施の形態においては、判定部14は、動画検出処理及びヒストグラム検出処理の検出結果に基づいて、番組画像表示領域と緊急情報表示領域との境界を判定した。判定部14は、動画検出処理及びヒストグラム検出処理の検出結果が一致している場合には、一致した検出結果を用いて境界を判定すればよい。しかし、動画検出処理及びヒストグラム検出処理の検出結果が一致していない場合には、判定部14はいずれか一方の検出結果を用いるか又は両者の平均等を用いて境界を判定する必要がある。
【0036】
画像によっては、動画検出処理及びヒストグラム検出処理のいずれか一方の検出結果を用いて境界判定を行った方がよいことがある。図6は動画検出処理及びヒストグラム検出処理のいずれの検出結果を用いて境界判定を行った方がよいかを説明するため説明図である。
【0037】
図6(a),(b)は表示部31の表示画面32上に再生信号に基づく再生画像がそのまま表示されたことを示している。図6(a)の再生画像は、画面の下方に帯状の緊急情報表示領域35を含み、緊急情報表示領域35の上方に番組画像表示領域33bを含むことを示している。例えば、このような横長の帯状の緊急情報表示領域35において、文字がスクロールされて表示されることがある。このように文字がスクロール表示される場合には、ヒストグラム検出処理では、番組画像表示領域33bと緊急情報表示領域35との境界を誤検出することがある。そこで、このような場合には、動画検出処理の検出結果を用いて境界判定を行った方がよい。
【0038】
一方、図6(b)の再生画像は、画面の左側に帯状の緊急情報表示領域36を含み、緊急情報表示領域36の右側に番組画像表示領域33cを含むことを示している。緊急情報表示領域36には、輝度変化が大きい緊急情報画像が表示されるものとする(図示省略)。このように輝度変化が大きい画像が表示される場合には、動画検出処理では、番組画像表示領域33cと緊急情報表示領域36との境界を誤検出することがある。そこで、このような場合には、ヒストグラム検出処理の検出結果を用いて境界判定を行った方がよい。
【0039】
このように画像に応じて、動画検出処理の検出結果とヒストグラム検出処理の検出結果のいずれか一方の検出結果を用いた方がよいことがある。そこで、本実施の形態においては、動画検出処理の検出結果に基づく境界判定結果と、ヒストグラム検出処理の検出結果に基づく境界判定結果とを表示することで、ユーザが所望のスケーリング処理を簡単に選択することができるようにする。
【0040】
判定部14は、動画検出処理部12の検出結果に基づく境界判定結果及びヒストグラム検出処理部13の検出結果に基づく境界判定結果を境界表示制御部21に出力する。境界表示制御部21は、判定部14からの各判定結果が略一致した境界位置を示す場合には、この境界位置をスケーリング回路15に指示して、番組画像表示領域が画面全域に表示されるようにスケーリング処理させる。
【0041】
一方、判定部14からの各判定結果が一致していない場合には、境界表示制御部21は、各判定結果に基づく境界位置を示す境界表示を表示部に表示させるようになっている。
【0042】
GUI表示操作部22は、表示部に表示された境界表示に対するユーザの選択操作を受け付けて、選択操作に対応する操作信号を境界表示制御部21に出力するようになっている。境界表示制御部21は、操作信号に基づいて各判定結果の一方を選択し、選択した境界判定結果をスケーリング回路15に出力するようになっている。こうして、スケーリング回路15は、ユーザが所望する境界位置において、番組画像表示領域をスケーリング処理して画面全域に表示する。
【0043】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図7を参照して説明する。図7は境界表示の表示例を示す説明図である。
【0044】
いま、再生信号に基づく再生画像が図7に示すものであるものとする。動画検出処理部12は、入力された再生画像のブロック毎に動画領域であるか静止画領域であるかを検出し、検出結果を判定部14に出力する。また、ヒストグラム検出処理部13は、ブロック毎に変化がある領域であるか無い領域であるかを検出し、検出結果を判定部14に出力する。
【0045】
判定部14は、動画検出処理部12の検出結果に基づいて、緊急情報表示領域と番組画像表示領域との境界を判定すると共に、ヒストグラム検出処理部13の検出結果に基づいて、緊急情報表示領域と番組画像表示領域との境界を判定する。判定部14は、これらの境界判定結果を境界表示制御部21に出力する。
【0046】
境界表示制御部21は、2つの境界判定結果が略一致した境界位置を示すものである場合には、この境界位置をスケーリング回路15に出力する。これにより、スケーリング回路15は、この境界位置に応じて、番組画像表示領域を画面全域に表示させるためのスケーリング処理を行う。
【0047】
一方、判定部14からの2つの境界判定結果が一致した境界位置を示すものでない場合には、境界表示制御部21は、これらの境界位置を示す境界表示を表示部に表示させる。図7は表示部31の表示画面32上に表示される境界表示を示している。
【0048】
図7は、表示画面32上に、下方には帯状の緊急情報表示領域42が表示され、緊急情報表示領域42の上方に番組画像表示領域41が表示されていることを示している。更に、表示画面32上には、動画検出処理部12の検出結果に基づく境界判定結果に対応した境界表示43a(破線)とヒストグラム検出処理部13の検出結果に基づく境界判定結果に対応した境界表示43b(一点鎖線)とが表示されている。
【0049】
また、境界表示制御部21によって、境界表示43aの右端には、選択ボタン44aが表示され、境界表示43bの右端には、選択ボタン44bが表示されている。ユーザがGUI操作部22の操作によって、例えば図示しないポインタを表示画面32上で移動させて選択ボタン44a,44bの一方を選択する操作を行うことによって、操作された選択ボタンに対応する境界表示を選択するための操作信号がGUI表示操作部22から発生する。
【0050】
例えば、境界表示43aは、番組画像表示領域41と緊急情報表示領域42との境界上に表示されており、ユーザは選択ボタン44aを選択する操作を行う。これにより、境界表示43aを選択するための操作信号が境界表示制御部21に供給され、境界表示制御部21は、動画検出処理部12の検出結果に基づく境界判定結果をスケーリング回路15に出力する。こうして、スケーリング回路15は、番組画像表示領域32の番組画像を画面32の全域に表示するためのスケーリング処理を行う。
【0051】
このように本実施の形態においては、動画検出処理に基づく境界判定結果とヒストグラム検出処理に基づく境界判定結果とが一致しない場合には、これらの境界判定結果に基づく境界表示を表示させてユーザにスケーリング処理の境界を指定させており、番組画像表示領域のみを確実にスケーリング処理させることができる。緊急情報画像が重畳された番組の再生画像については、自動的に境界表示が表示され、所望の境界表示を選択するという簡単なユーザ操作のみによって、番組画像のスケーリング処理が可能となる。
【0052】
なお、境界表示制御部21は、ユーザが選択した境界表示に対応する境界判定結果をスケーリング回路15に出力するものとして説明したが、ユーザ操作に基づいて境界判定位置を変更し、変更した境界判定位置をスケーリング回路15に出力して、ユーザが希望する境界判定位置に応じた番組画像表示領域をスケーリング処理させて画面全域に表示させるようにしてもよい。
【0053】
この場合には、例えば、GUI表示操作部22は、ユーザ操作によって選択した境界表示を選択するだけでなく画面32上で移動させることもできるように構成され、ユーザが移動させた境界表示の画面32上の位置を操作信号として境界表示制御部21に出力すればよい。
【0054】
(第3の実施の形態)
図8は本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。図8において図2と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0055】
第2の実施の形態においては、動画検出処理に基づく境界判定結果とヒストグラム検出処理に基づく境界判定結果とが一致しない場合には、これらの境界判定結果に基づく境界表示を表示させて、ユーザにスケーリング処理の境界を選択させた。しかし、画像端部における輝度変化が小さい場合等においては、緊急情報表示領域の画面上の位置に拘わらず、ヒストグラム検出処理に基づく境界判定結果が画面の4辺近傍に現れることがあり、この境界判定結果に基づく境界表示を表示させても、ユーザはスケーリング処理の境界を選択しにくいことが考えられる。そこで、本実施の形態においては、動画検出処理に基づく境界判定結果とヒストグラム検出処理に基づく境界判定結果とが一致しない場合には、動画検出処理及びヒストグラム検出処理の検出方法や、境界判定方法を変更して再度検出を行わせるようになっている。
【0056】
境界表示制御部54は、動画検出処理に基づく境界判定結果とヒストグラム検出処理に基づく境界判定結果とが一致しない場合には、動画検出処理及びヒストグラム検出処理の検出方法を変更させるための制御信号を発生する点が、図5の境界表示制御部21と異なる。
【0057】
動画検出処理部51は、境界表示制御部54からの制御信号に基づいて動画検出処理の処理方法を変更する点が図5の動画検出処理部12と異なる。また、ヒストグラム検出処理部52は、境界表示制御部54からの制御信号に基づいてヒストグラム検出処理の処理方法を変更する点が図5のヒストグラム検出処理部13と異なる。また、判定部53は、境界表示制御部54からの制御信号に基づいて境界判定方法を変更する点が図5の判定部14と異なる。
【0058】
動画検出処理部51及びヒストグラム検出処理部52は、境界表示制御部53からの制御信号によって処理方法の変更が指示されると、検出処理方法を変更する。例えば、動画検出処理部51及びヒストグラム検出処理部52は、2回目の検出処理時は、画像の中央部と周辺部とで重み付けを変化させ、中央部の重みを周辺部の重みよりも重くする。
【0059】
例えば、動画検出処理部51及びヒストグラム検出処理部52は、各ブロックが変化したか否かを判定する閾値を中央部と周辺部とで変化させて、中央部のみについて検出処理を行うようにしてもよい。また、例えば、動画検出処理部51及びヒストグラム検出処理部52は、中央部のブロックサイズを周辺部のブロックサイズに比べて小さくすることで、中央部における検出精度を向上させるようにしてもよい。また、例えば、判定部53は、動画検出処理部51及びヒストグラム検出処理部52の検出結果のうち、中央部の検出結果のみを採用して境界判定を行ってもよい。
【0060】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図9及び図10を参照して説明する。図9は動画検出及びヒストグラム検出の検出処理方法を変更する場合の例を示す説明図であり、図9(a)は1回目のヒストグラム検出処理に基づく境界判定結果の一例を示し、図9(b)は2回目の検出処理における重み付けの例を示している。また、図10は2回目の検出処理における検出単位の一例を示している。
【0061】
動画検出処理部51、ヒストグラム検出処理部52及び判定部53は、1回の検出及び境界判定処理においては、第2の実施の形態と同様に動作する。これにより、判定部53は、動画検出処理に基づく境界判定結果とヒストグラム検出処理に基づく境界判定結果とを得る。境界表示制御部54は、これらの境界判定結果が異なる場合には、検出及び判定方法を変更して2回目の検出及び判定を行うための制御信号を発生する。
【0062】
例えば、1回のヒストグラム検出処理に基づく境界判定結果として、図9(a)に示す境界判定結果が得られることがある。図9(a)は、表示部31の表示画面32上に表示される再生画像に、番組画像表示領域33aと緊急情報表示領域34とが含まれることを示している。図9(a)では、図面の簡略のために、L字型の緊急情報表示領域34内の緊急情報画像は省略して示してある。判定部53は、例えば、ヒストグラム検出処理の検出結果に基づいて、太線破線にて示す境界判定結果55を得ることがある。
【0063】
境界表示制御部54は、このような複数の境界判定結果が得られた場合には、検出及び判定方法を変更した2回目の処理を行うための制御信号を発生する。これにより、動画検出処理部51及びヒストグラム検出処理部52は、例えば、図9(b)に示すように、画像の中央部56を検出対象の領域として、動画検出及びヒストグラム検出処理を行う。また、例えば、動画検出処理部51及びヒストグラム検出処理部52は、図10に示すように、画像の中央部57におけるブロックサイズを周辺に比べて小さくして、検出処理を行う。
【0064】
これにより、動画検出処理部51及びヒストグラム検出処理部52の検出処理結果は、番組画像表示領域33aと緊急情報表示領域34との境界を示すものとなる可能性が高くなる。
【0065】
判定部53は、例えば図9(b)の中央部56の領域についてのみ境界判定を行う。これにより、動画検出処理及びヒストグラム検出処理に基づく境界判定結果は、中央部56内の境界位置を示すものとなる。
【0066】
こうして得られた動画検出処理及びヒストグラム検出処理に基づく境界判定結果は境界表示制御部54に供給される。境界表示制御部54は、2回の動画検出処理及びヒストグラム検出処理に基づく2つの境界判定結果が相互に一致している場合には、この境界判定結果をスケーリング回路15に出力する。また、境界表示制御部54は、2回の動画検出処理及びヒストグラム検出処理に基づく2つの境界判定結果が相互に一致していない場合には、これらの境界判定結果に基づく境界表示を表示させて、ユーザにスケーリング処理の境界を選択させる。
【0067】
他の作用は第2の実施の形態と同様である。
【0068】
このように本実施の形態においては、1回目の境界判定処理において、複数の境界判定結果が得られた場合等において、動画及びヒストグラム検出処理並びに判定処理の重み付けを変更して2回目の処理を行うようになっており、より高精度の境界判定が可能であり、2回目の境界判定処理によって複数の境界判定が得られた場合でも、ユーザによるスケーリング処理の境界の選択が容易となる。
【0069】
なお、本実施の形態においては、境界判定処理を3回以上実施するようにしてもよい。
【0070】
上記各実施の形態においては、再生信号に対して、スケーリング処理のための境界判定を行う例について説明したが、記録時にスケーリング処理の境界判定を行って、スケーリングした画像を記録するようにしてもよい。
【0071】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0072】
12…動画検出処理部、13…ヒストグラム検出処理部、14…判定部、15…スケーリング回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像信号が入力され、画像が変化する領域と変化しない領域とを検出する変化検出部と、
前記変化検出部の検出結果に基づいて、番組画像を表示する領域と前記番組画像以外の画像を表示する領域との境界を判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に従って、前記番組画像を表示する領域を拡大処理して表示する拡大処理部と
を具備する表示装置。
【請求項2】
前記変化検出部は、
動画検出処理及びヒストグラム検出処理の少なくとも一方の処理を行う請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記変化検出部は、
所定画素数のブロック単位で前記画像が変化する領域と変化しない領域とを検出する請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記判定部の境界判定結果に基づく境界判定表示を表示すると共に、ユーザ操作に従って、拡大処理の境界を前記拡大処理部に指示する境界表示制御部
を具備する請求項1乃至3のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項5】
前記拡大処理部によって拡大処理された番組画像を表示する表示部
を具備する請求項1乃至4のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項6】
映像信号が入力され、画像が変化する領域と変化しない領域とを検出する変化検出処理を行い、
前記変化検出処理の検出結果に基づいて、番組画像を表示する領域と前記番組画像以外の画像を表示する領域との境界を判定する判定処理を行い、
前記判定処理の判定結果に従って、前記番組画像を表示する領域を拡大処理して表示する
表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−101266(P2013−101266A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−245725(P2011−245725)
【出願日】平成23年11月9日(2011.11.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】