説明

表示装置操作システム、表示装置の操作装置、表示装置操作方法及びコンピュータプログラム

【課題】表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合において、ユーザの意図しない操作が行われることを防止した表示装置操作システム、表示装置の操作装置、表示装置操作方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】液晶ディスプレイ15に現在表示されている画面の種類と操作対応テーブル32とに基づいて、遠隔操作部19の各操作に対して、現在表示されている画面に対する操作内容を対応付けるとともに、特に、遠隔操作部19の操作を受けている間に液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われる前に液晶ディスプレイ15に表示されていた画面に対する操作内容を遠隔操作部19の操作に継続して対応付けるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に表示されている画面に対応して行われた操作に基づいて制御を行う表示装置操作システム、表示装置の操作装置、表示装置操作方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置は、GPS受信機などにより自車の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体またはネットワークを通じて取得して、自車位置周辺の地図画像を表示装置に表示することが可能である。また、近年は携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の機能を有するものがある。
【0003】
更に、上記ナビゲーション装置等では、自車位置周辺の地図画像を含む画面(以下、走行案内画面という)以外にも、様々な画面を表示装置に対して表示することが可能である。例えば、TV画面を表示したり、メニュー画面を表示したり、施設等の検索画面を表示する。そして、ユーザが表示装置に表示された各種画面に対応する操作を実行することによって、各種制御が実行される。
【0004】
しかしながら、上記ナビゲーション装置等では、ユーザの意図に反して画面間の切り替えが自動的に行われる場合がある。例えば、車両が停車した状態で表示装置にTV画面を表示していた場合に、車両が走行を開始すると、TV画面から走行案内画面へと画面が自動的に切り替わることとなる(例えば、特開2006−242889号公報参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−242889(第7頁〜第9頁、図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、表示装置に表示された画面に対する操作(例えば、走行案内画面が表示されている場合には地図画面の拡大や縮小、TV画面が表示されている場合にはチャンネルの変更や音量の調整など)は、リモコンやステアリングスイッチ等の表示装置から離間して配置された遠隔操作部でも行うことが可能である。そして、遠隔操作部に配置された各種ボタン(即ち、遠隔操作部の操作)は、基本的に表示装置に表示された画面毎に異なる操作内容が対応付けられている。その結果、上記特許文献1に記載された発明のように自動で表示装置に表示された画面の切り替えを行うこととすると、以下の問題が生じていた。
【0007】
即ち、ユーザが切り替えの行われる前の画面に対応する操作を遠隔操作部で行っている途中で画面の切り替えが行われると、切り替えが行われた時点からは、切り替えの行われた後の画面に対応する操作が継続して行われることとなる。例えば、遠隔操作部に配置された同一のボタン(即ち、遠隔操作部の同一操作)が、TV画面における音量調整操作と走行案内画面における地図画像の縮尺変更操作とに対応している場合には、TV画面の音量調整を操作している状態でTV画面から走行案内画面への画面の切り換えが行われると、画面の切り替えが行われた直後に、表示された走行案内画面の地図画像の縮尺がユーザの意図に反して変更されることとなる。
【0008】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合において、ユーザの意図しない操作が行われることを防止した表示装置操作システム、表示装置の操作装置、表示装置操作方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る表示装置操作システム(1)は、複数種類の画面(50、60)を切り替えて表示装置(15)に表示する画面表示手段(13)と、前記表示装置に表示されている画面に対する操作内容を、前記表示装置に離間して設置された遠隔操作部(19)の操作に対応付ける操作対応手段(13)と、前記遠隔操作部の操作を受け付ける操作受付手段(13)と、前記操作受付手段により前記遠隔操作部の操作を受けた場合に、該受けた操作に対応付けられた操作内容に基づいて制御を行う制御手段(13)と、を有し、前記操作対応手段(13)は、前記遠隔操作部の操作を受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る表示装置操作システム(1)は、請求項1に記載の表示装置操作システムにおいて、前記操作対応手段(13)は、前記遠隔操作部(19)による同一の操作を複数回連続又は所定時間継続して受けている間に前記表示装置(15)に表示された画面の切り替えが行われた場合に、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に係る表示装置操作システム(1)は、請求項2に記載の表示装置操作システムにおいて、前記操作対応手段(13)は、前記遠隔操作部(19)による同一の操作を複数回連続又は所定時間継続して受けている間に前記表示装置(15)に表示された画面の切り替えが行われた場合に、該複数回の操作又は該所定時間継続した操作を受け終わるまで、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付け、該複数回の操作又は該所定時間継続した操作を受け終わった後に、切り替えが行われた後に前記表示装置に表示された画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に新たに対応付けることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に係る表示装置操作システム(1)は、請求項1に記載の表示装置操作システムにおいて、前記操作対応手段(13)は、前記遠隔操作部(19)の操作を受けている間に前記表示装置(15)に表示された画面(50、60)の切り替えが行われた場合には、該画面の切り替えが行われてから所定時間経過するまで、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に係る表示装置の操作装置(1)は、複数種類の画面(50、60)を切り替えて表示装置(15)に表示する画面表示手段(13)と、前記表示装置に表示されている画面に対する操作内容を、前記表示装置に離間して設置された遠隔操作部(19)の操作に対応付ける操作対応手段(13)と、前記遠隔操作部の操作を受け付ける操作受付手段(13)と、前記遠隔操作部の操作を受けた場合に、該受けた操作に対応付けられた操作内容に基づいて制御を行う制御手段(13)と、を有し、前記操作対応手段は、前記遠隔操作部の操作を受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に係る表示装置操作方法は、複数種類の画面(50、60)を切り替えて表示装置(15)に表示する画面表示ステップと、前記表示装置に表示されている画面に対する操作内容を、前記表示装置に離間して設置された遠隔操作部(19)の操作に対応付ける操作対応ステップと、前記遠隔操作部の操作を受け付ける操作受付ステップと、前記操作受付ステップにより前記遠隔操作部の操作を受けた場合に、該受けた操作に対応付けられた操作内容に基づいて制御を行う制御ステップと、を有し、前記操作対応ステップは、前記遠隔操作部の操作を受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする。
【0015】
更に、請求項7に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに搭載され、複数種類の画面(50、60)を切り替えて表示装置(15)に表示する画面表示機能と、前記表示装置に表示されている画面に対する操作内容を、前記表示装置に離間して設置された遠隔操作部(19)の操作に対応付ける操作対応機能と、前記遠隔操作部の操作を受け付ける操作受付機能と、前記操作受付機能により前記遠隔操作部の操作を受けた場合に、該受けた操作に対応付けられた操作内容に基づいて制御を行う制御機能と、をプロセッサに実行させるコンピュータプログラムであって、前記操作対応機能は、前記遠隔操作部の操作を受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
前記構成を有する請求項1に記載の表示装置操作システムによれば、遠隔操作部の操作を受けている間に表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合に、切り替えが行われる前に表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を遠隔操作部の操作に継続して対応付けるので、表示装置に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作が行われることを防止することができる。
【0017】
また、請求項2に記載の表示装置操作システムによれば、特に遠隔操作部による同一の操作を複数回連続又は所定時間継続して受けている間に表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合に、切り替えが行われる前に表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を遠隔操作部の操作に継続して対応付けるので、表示装置に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作が連続又は継続して行われることを防止することができる。
【0018】
また、請求項3に記載の表示装置操作システムによれば、表示装置に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作が連続又は継続して行われることを防止しつつ、操作を受け終わった後は、遠隔操作部の操作に基づいて切り替え後の画面に対する各種操作を適切に行うことが可能となる。
【0019】
また、請求項4に記載の表示装置操作システムによれば、遠隔操作部の操作を受けている間に表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合には、該画面の切り替えが行われてから所定時間経過するまで、切り替えが行われる前に表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を遠隔操作部の操作に継続して対応付けるので、表示装置に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作が行われることを防止しつつ、操作を受け終わったと予測される後は、遠隔操作部の操作に基づいて切り替え後の画面に対する各種操作を適切に行うことが可能となる。
【0020】
また、請求項5に記載の表示装置の操作装置によれば、遠隔操作部の操作を受けている間に表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合に、切り替えが行われる前に表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を遠隔操作部の操作に継続して対応付けるので、表示装置に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作が行われることを防止することができる。
【0021】
また、請求項6に記載の表示装置の操作方法によれば、遠隔操作部の操作を受けている間に表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合に、切り替えが行われる前に表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を遠隔操作部の操作に継続して対応付けるので、表示装置に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作が行われることを防止することができる。
【0022】
更に、請求項7に記載のコンピュータプログラムによれば、遠隔操作部の操作を受けている間に表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合に、切り替えが行われる前に表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を遠隔操作部の操作に継続して対応付けさせるので、表示装置に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作が行われることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図2】液晶ディスプレイに表示される走行案内画面を示した図である。
【図3】液晶ディスプレイに表示されるTV画面を示した図である。
【図4】操作対応テーブルの一例を示した図である。
【図5】本実施形態に係る操作対応処理プログラムのフローチャートである。
【図6】液晶ディスプレイに表示された画面の切り替えに基いて、遠隔操作部の操作に対応付けられる操作内容の変化について示した図である。
【図7】液晶ディスプレイに表示された画面の切り替えに基いて、遠隔操作部の操作に対応付けられる操作内容の変化について示した図である。
【図8】本実施形態に係る画面操作処理プログラムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係る表示装置操作システム及び表示装置の操作装置をナビゲーション装置に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
【0025】
図1に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU13と、ユーザからの操作を受け付ける操作部14と、ユーザに対して車両周辺の地図やTV画面等の各種画面を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17と、プローブセンタやVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール18と、から構成されている。また、ナビゲーション装置1には、液晶ディスプレイ15に離間して設置され、液晶ディスプレイ15に表示されている画面に対する各種操作を受け付ける遠隔操作部19が接続されている。
【0026】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部11は、GPS21、車速センサ22、ステアリングセンサ23、ジャイロセンサ24等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ22は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU13に出力する。そして、ナビゲーションECU13は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記5種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
【0027】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB31、操作対応テーブル32、所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部12をハードディスクの代わりにメモリーカードやCDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
【0028】
ここで、地図情報DB31は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
【0029】
また、操作対応テーブル32は、液晶ディスプレイ15に表示される複数種類の画面毎に、画面に対する操作内容を遠隔操作部19の操作に対応づけて記憶したデータである。ここで、本実施形態に係るナビゲーション装置1では、液晶ディスプレイ15に表示される画面として、例えば(A)車両周辺の地図画像を示す走行案内画面、(B)任意のエリアの地図画像を示す地図表示画面、(C)テレビ放送を受像したTV画面、(D)ナビゲーション装置1における各種設定や画面の呼び出しを行う為のメニュー画面、(E)目的地等に設定する為の施設を検索する施設検索画面等がある。そして、操作対応テーブル32では、上記(A)〜(E)の画面毎に、画面に対する操作内容を遠隔操作部19の操作に対応づけて記憶する。
【0030】
ここで、液晶ディスプレイ15に表示される各画面の内、特に(A)走行案内画面と(C)TV画面について図2及び図3を用いてそれぞれ簡単に説明する。
先ず、図2は、車両周辺の地図画像を示す走行案内画面50を示した図である。
図2に示すように液晶ディスプレイ15に表示される走行案内画面50には、車両の現在位置周辺の地図画像51と、地図上にマッチングされた車両の現在位置を示す自車位置マーク52と、地図画像51の表示対象領域の中央位置を特定する中央カーソル53と、ナビゲーション装置1に現在設定されている案内経路54(案内経路が設定されている場合のみ表示)と、ナビゲーション装置1で所定機能を実行させる為に選択される各種ボタン55〜59とが表示される。そして、ユーザは走行案内画面50を参照することによって、現在の車両周辺の施設情報や道路形状(案内経路が設定されている場合には案内経路を含む)等を把握することが可能となる。また、ユーザは遠隔操作部19で操作を行うことによって、地図画像51の縮尺の変更、メニュー画面等の他の画面への表示の切り替え、地図画像51のスクロール等を行うことが可能となる。
【0031】
次に、図3は、テレビ放送を受像したTV画面60を示した図である。
図3に示すように液晶ディスプレイ15に表示されるTV画面60には、ユーザにより選択されたチャンネルの放送局の放送画像61と、チャンネル名と放送局を示すチャンネル情報62とが表示される。そして、ユーザはTV画面60を参照することによって、TV放送を視聴可能になるとともに、現在視聴している放送の放送局や現在選択されているチャンネル番号を把握することが可能となる。また、ユーザは遠隔操作部19で操作を行うことによって、スピーカ16から出力されるテレビ音量の調整、受像するチャンネルの変更等を行うことが可能となる。また、本実施形態に係るナビゲーション装置1では、TV画面60が表示された状態で車両が走行を開始した場合には、TV画面60から走行案内画面50へと液晶ディスプレイ15に表示された画面が自動的に切り替わるように構成されている。
【0032】
続いて、図4を用いて、ナビゲーション装置1のデータ記録部12に記録される操作対応テーブル32の一例について説明する。
図4に示すように、操作対応テーブル32には、液晶ディスプレイ15に表示される画面の種類毎に、画面に対する操作内容が遠隔操作部19の操作に対応づけて設定されている。
例えば、車両周辺の地図画像を示す走行案内画面50では、遠隔操作部19に配置された『Xボタン』の押下に対しては、『地図画像51の縮尺の拡大操作』という操作内容が対応付けられている。また、遠隔操作部19に配置された『Yボタン』の押下に対しては、『地図画像51の縮尺の縮小操作』という操作内容が対応付けられている。また、遠隔操作部19に配置された『カーソルキー』の押下に対しては、『地図画像51のスクロール操作』という操作内容が対応付けられている。
一方、テレビ放送を受像したTV画面60では、遠隔操作部19に配置された『Xボタン』の押下に対しては、『テレビ音量のアップ操作』という操作内容が対応付けられている。また、遠隔操作部19に配置された『Yボタン』の押下に対しては、『テレビ音量のダウン操作』という操作内容が対応付けられている。また、遠隔操作部19に配置された『カーソルキー』の押下に対しては、『チャンネルの変更操作』という操作内容が対応付けられている。
同様に、他の種類の画面についても、画面毎に画面に対する操作内容が遠隔操作部19の操作に対応づけて設定されている。
【0033】
そして、ナビゲーションECU13は、液晶ディスプレイ15に現在表示されている画面の種類と操作対応テーブル32とに基づいて、遠隔操作部19の各操作に対して、現在表示されている画面に対する操作内容を対応付ける。また、遠隔操作部19の操作を受けた場合には、受け付けた操作に対応付けられた操作内容に基づいて、ナビゲーション装置1の制御(地図画像の縮尺変更、音量調整等)を実行する。一方、液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われた後に液晶ディスプレイ15に表示される画面に対する操作内容へと、遠隔操作部19の操作の対応付けが変更される。例えば、液晶ディスプレイ15に表示された画面がTV画面60から走行案内画面50へと切り替わった場合には、『Xボタンの押下』に対応付けられた操作内容は『テレビ音量のアップ操作』から『地図画像51の縮尺の拡大操作』へと変更される。但し、後述のように遠隔操作部19の操作を受けている間(例えば、Xボタンが継続して押された状態にある間やXボタンが連続して押下されている間)に液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えがユーザの操作に基づかずに行われた場合には、操作を受け終わるまで、切り替えが行われる前に液晶ディスプレイ15に表示されていた画面に対する操作内容を遠隔操作部19の操作に継続して対応付ける。詳細については後述する。
【0034】
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の操作対応処理プログラム(図5参照)や画面操作処理プログラム(図8参照)等が記録されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU13は、処理アルゴリズムとしての各種手段を構成する。例えば、案内経路設定手段は、出発地(例えば車両の現在位置)から目的地までの案内経路を設定する。画面表示手段は、複数種類の画面を切り替えて液晶ディスプレイ15に表示する。操作対応手段は、液晶ディスプレイ15に表示されている画面に対する操作内容を、液晶ディスプレイ15に離間して設置された遠隔操作部19の操作に対応付ける。操作受付手段は、遠隔操作部19の操作を受け付け、制御手段は、遠隔操作部19の操作を受けた場合に、該受けた操作に対応付けられた操作内容に基づいてナビゲーション装置1の制御を行う。
【0035】
操作部14は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14は液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。また、マイクと音声認識装置によって構成することもできる。
【0036】
また、液晶ディスプレイ15には、上述した走行案内画面50(図2)、地図表示画面、TV画面60(図3)、メニュー画面、施設検索画面等が切り替えて表示される。例えば、ユーザによる所定の操作を受け付けた場合や車両が走行を開始した場合に、表示されている画面が他の画面へと切り替えられる。
【0037】
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU13からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
【0038】
また、DVDドライブ17は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB31の更新等が行われる。尚、DVDドライブ17の代わりにHDDやメモリーカードリーダを備える構成としても良い。
【0039】
また、通信モジュール18は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
【0040】
また、遠隔操作部19は、液晶ディスプレイ15に離間して設置され、液晶ディスプレイ15に表示されている画面に対する各種操作を受け付ける為の手段である。例えば、遠隔操作部19としては、リモコンや車両のハンドルに設置されたステアリングスイッチ等が該当する。また、遠隔操作部19は、ナビゲーション装置1に対して有線又は無線によって接続され、遠隔操作部19の操作(ボタンの押下等)に基づいて操作信号をナビゲーション装置1に出力する。そして、ナビゲーションECU13は、受信した操作信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべくナビゲーション装置1の制御を行う。
【0041】
続いて、前記構成を有するナビゲーション装置1においてCPU41が実行する操作対応処理プログラムについて図5に基づき説明する。図5は本実施形態に係る操作対応処理プログラムのフローチャートである。ここで、操作対応処理プログラムは、車両のACCがONされた後に所定間隔で繰り返し実行され、液晶ディスプレイ15に表示する画面に応じて、画面に対する操作内容を遠隔操作部19の操作に対応付けるプログラムである。尚、以下の図5及び図8にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置1が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により実行される。
【0042】
先ず、操作対応処理プログラムではステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU41は、液晶ディスプレイ15に現在表示されている画面の種類と操作対応テーブル32(図4)とに基づいて、遠隔操作部19の各操作に対して、現在表示されている画面に対する操作内容を対応付ける。尚、液晶ディスプレイ15表示される画面としては、走行案内画面50(図2)、地図表示画面、TV画面60(図3)、メニュー画面、施設検索画面等がある。また、ACCがオンされた直後には、車両周辺の地図画像である走行案内画面50(図2)が基本的に表示される。尚、前記S1の処理はACCがオンされた直後のみにおいて実行される。
【0043】
次に、S2においてCPU41は、液晶ディスプレイ15に表示されている画面が他の画面へと切り替えられたか否かを判定する。尚、画面の切り替えは、ユーザによる画面切り替えの為の操作を受けた場合に加えて、車両が走行を開始した場合等のユーザの操作に基づかない条件を満たした場合にも行われる。
【0044】
そして、液晶ディスプレイ15に表示されている画面が他の画面へと切り替えられたと判定された場合(S2:YES)には、S3へと移行する。それに対して、液晶ディスプレイ15に表示されている画面が他の画面へと切り替えられていないと判定された場合(S2:NO)には、当該操作対応処理プログラムを終了する。
【0045】
S3においてCPU41は、液晶ディスプレイ15に表示されている画面の切り替えが、ユーザの操作に基づいて行われたか否かを判定する。具体的には、ユーザの操作に基づいて画面の切り替えが行われる場合としては、例えば、操作部14において画面切り替えの為の所定の操作を受けて画面が切り替えられた場合等が該当する。また、ユーザの操作に基づかずに画面が切り替えられる場合としては、例えば、車両が開始されたことによってTV画面60が走行案内画面50へと切り替えられた場合等が該当する。
【0046】
そして、液晶ディスプレイ15に表示されている画面の切り替えが、ユーザの操作に基づいて行われたと判定された場合(S3:YES)には、S4へと移行する。それに対して、液晶ディスプレイ15に表示されている画面の切り替えが、ユーザの操作に基づかずに行われたと判定された場合(S3:NO)には、S5へと移行する。
【0047】
S4においてCPU41は、切り替えられた後に液晶ディスプレイ15に表示される画面の種類と操作対応テーブル32(図4)とに基づいて、遠隔操作部19の各操作に対して、切り替え後の画面に対する操作内容を新たに対応付ける。例えば、図6に示すように液晶ディスプレイ15に表示された画面がTV画面60から走行案内画面50へと切り替わった場合には、画面の切り替えが行われると同時に、遠隔操作部19の操作に対応付けられた操作内容を、TV画面60から走行案内画面50に対する操作内容へと変更する。例えば、『Xボタンの押下』に対応付けられた操作内容は『テレビ音量のアップ操作』から『地図画像51の縮尺の拡大操作』へと変更される。その結果、ユーザは遠隔操作部19を操作することによって、切り替え後の画面に対する各種操作を行うことが可能となる(図8参照)。
【0048】
一方、S5においてCPU41は、遠隔操作部19の操作を受けている間に液晶ディスプレイ15に表示されている画面の切り替えが行われたか否かを判定する。具体的には、遠隔操作部19による同一の操作(例えば、Xボタンの押下)を複数回連続又は所定時間継続して受けている間に、液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えが行われた場合等が、遠隔操作部19の操作を受けている間に液晶ディスプレイ15に表示されている画面の切り替えが行われた場合に該当する。尚、CPU41は、遠隔操作部19の操作内容を、遠隔操作部19の操作に基づいて遠隔操作部19から出力される操作信号を受信することによって特定する。
【0049】
そして、遠隔操作部19の操作を受けている間に液晶ディスプレイ15に表示されている画面の切り替えが行われたと判定された場合(S5:YES)には、S6へと移行する。それに対して、遠隔操作部19の操作を受けている間以外に液晶ディスプレイ15に表示されている画面の切り替えが行われたと判定された場合(S5:NO)には、S4へと移行する。そして、S4でCPU41は、前記したように遠隔操作部19の各操作に対して、切り替え後の画面に対する操作内容を新たに対応付ける(図6参照)。
【0050】
S6においてCPU41は、液晶ディスプレイ15に表示されている画面が切り替えられた際に受けていた遠隔操作部19の操作を、受け終わったか否かを判定する。具体的には、遠隔操作部19による同一の操作(例えば、Xボタンの押下)を複数回連続又は所定時間継続して受けている間に、液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えが行われた場合には、該複数回連続又は所定時間継続した操作を受け終わったか否か判定する。尚、前記S6では、画面の切り替えが行われてから所定時間(例えば、5sec)経過したか否かを判定しても良い。又は、操作を受け終わってから所定時間(例えば、3sec)経過したか否かを判定しても良い。
【0051】
そして、液晶ディスプレイ15に表示されている画面が切り替えられた際に受けていた遠隔操作部19の操作を、受け終わっていないと判定された場合(S6:NO)には、受け終わるまで待機する。
【0052】
一方、液晶ディスプレイ15に表示されている画面が切り替えられた際に受けていた遠隔操作部19の操作を、受け終わったと判定された場合(S6:YES)には、S4へと移行する。その後、S4においてCPU41は、切り替えられた後に液晶ディスプレイ15に表示されている画面の種類と操作対応テーブル32(図4)とに基づいて、遠隔操作部19の各操作に対して、切り替え後の画面に対する操作内容を新たに対応付ける。従って、図7に示すように液晶ディスプレイ15に表示された画面がTV画面60から走行案内画面50へと切り替わった場合であっても、CPU41は、遠隔操作部19の操作を受け終わるまでは、遠隔操作部19の操作にはTV画面60に対する操作内容を継続して対応付ける。そして、遠隔操作部19の操作を受け終わった後に、遠隔操作部19の操作に対応付けられた操作内容を、TV画面60から走行案内画面50に対する操作内容へと変更する。例えば、『Xボタンの押下』に対応付けられた操作内容は『テレビ音量のアップ操作』から『地図画像51の縮尺の拡大操作』へと変更される。その結果、液晶ディスプレイ15に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作(例えば、地図画像51の縮尺の拡大操作)が行われることがない。また、画面が切り替えられた際に受けていた遠隔操作部19の操作を受け終わった後は、ユーザは遠隔操作部19を操作することによって、切り替え後の画面に対する各種操作を行うことが可能となる(図8参照)。
【0053】
続いて、ナビゲーション装置1においてCPU41が実行する画面操作処理プログラムについて図8に基づき説明する。図8は本実施形態に係る画面操作処理プログラムのフローチャートである。ここで、画面操作処理プログラムは、車両のACCがONされた後に所定間隔で繰り返し実行され、遠隔操作部19の操作を受けた場合に、受けた操作に対応付けられた操作内容に基づいてナビゲーション装置1の各種制御を行うプログラムである。
【0054】
先ず、画面操作処理プログラムでは、S11においてCPU41は、遠隔操作部19の操作を受けたか否かを判定する。具体的にCPU41は、遠隔操作部19の操作に基づいて遠隔操作部19から出力される操作信号を受信した場合に、遠隔操作部19の操作を受けたと判定する。
【0055】
そして、遠隔操作部19の操作を受けたと判定された場合(S11:YES)には、S12へと移行する。それに対して、遠隔操作部19の操作を受けていないと判定された場合(S11:NO)には、当該画面操作処理プログラムを終了する。
【0056】
S12においてCPU41は、遠隔操作部19により受け付けた操作に対応付けられた操作内容を特定する。尚、遠隔操作部19の各操作に対する操作内容の対応付けは、前記したように前記S1及びS4で実施される。
【0057】
その後、S13においてCPU41は、前記S12で特定された操作内容に基づいて、ナビゲーション装置1の制御を実行する。例えば、遠隔操作部19の操作が走行案内画面50の操作内容に対応付けられている場合には、遠隔操作部19の操作に応じて地図画像51の縮尺変更や地図画像51のスクロールが行われる。また、遠隔操作部19の操作がTV画面60の操作内容に対応付けられている場合には、遠隔操作部19の操作に応じてテレビ音量の調整やチャンネルの変更が行われる。
【0058】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1、ナビゲーション装置1における操作方法及びナビゲーション装置1で実行されるコンピュータプログラムでは、液晶ディスプレイ15に現在表示されている画面の種類と操作対応テーブル32(図4)とに基づいて、遠隔操作部19の各操作に対して、現在表示されている画面に対する操作内容を対応付ける(S1、S4)とともに、特に、遠隔操作部19の操作を受けている間に液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われる前に液晶ディスプレイ15に表示されていた画面に対する操作内容を遠隔操作部19の操作に継続して対応付けるので、液晶ディスプレイ15に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作が行われることを防止することができる。
また、画面が切り替えられた際に受けていた遠隔操作部19の操作を受け終わった後は、切り替えが行われた後に液晶ディスプレイ15に表示されている画面に対する操作内容を遠隔操作部19の操作に新たに対応付けるので、ユーザは遠隔操作部19を操作することによって、切り替え後の画面に対する各種操作を適切に行うことが可能となる。
また、特に遠隔操作部19による同一の操作を複数回連続又は所定時間継続して受けている間に液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えが行われた場合に、切り替えが行われる前に液晶ディスプレイ15に表示されていた画面に対する操作内容を遠隔操作部19の操作に継続して対応付けるので、液晶ディスプレイ15に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作が連続又は継続して行われることを防止することができる。
【0059】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では前記S6において、液晶ディスプレイ15に表示されている画面が切り替えられた際に受けていた遠隔操作部19の操作を受け終わった場合に、切り替え後の画面に対する操作内容を新たに対応付けることとしているが、画面の切り替えが行われてから所定時間(例えば、5sec)経過した場合に、切り替え後の画面に対する操作内容を新たに対応付ける構成としても良い。そのような構成とした場合であっても、液晶ディスプレイ15に表示する画面が切り替わった直後に、ユーザの意図に反して切り替え後の画面に対する操作が行われることを防止しつつ、操作を受け終わったと予測される後は、遠隔操作部19の操作に基づいて切り替え後の画面に対する各種操作を適切に行うことが可能となる。また、遠隔操作部19の操作を受け終わってから所定時間(例えば、3sec)経過した場合に、切り替え後の画面に対する操作内容を新たに対応付ける構成としても良い。
【0060】
また、本実施形態では、ユーザの操作に基づくことなく液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えが行われた場合に、切り替え前の画面に対する操作内容を継続して対応付けることとしているが、ユーザの操作に基づいて液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えが行われた場合であっても、切り替え前の画面に対する操作内容を継続して対応付ける構成としても良い。
【0061】
また、本実施形態では、遠隔操作部19による同一の操作(例えば、Xボタンの押下)を複数回連続又は所定時間継続して受けている間に、液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えが行われた場合に、切り替え前の画面に対する操作内容を継続して対応付けることとしているが、異なる操作を複数回連続して(例えば、Xボタンの押下とYボタンの押下をランダムで連続して行う操作を)受けている間に、液晶ディスプレイ15に表示された画面の切り替えが行われた場合であっても、切り替え前の画面に対する操作内容を継続して対応付ける構成としても良い。
【0062】
また、本実施形態では、遠隔操作部19としてリモコンやステアリングスイッチを例に挙げて説明しているが、遠隔操作部19はマウスやキーボード等の他の操作手段であっても良い。
【0063】
また、本発明はナビゲーション装置以外に、複数種類の画面を切り替えて表示する機能とリモコン等の遠隔操作部とを有する装置に対して適用することが可能である。例えば、携帯電話機やPDA等の携帯端末、パーソナルコンピュータ、携帯型音楽プレイヤ等(以下、携帯端末等という)に適用することも可能である。また、サーバと携帯端末等から構成されるシステムに対しても適用することが可能となる。その場合には、上述した操作対応処理プログラム(図5)及び画面操作処理プログラム(図8)の各ステップは、サーバと携帯端末等のいずれが実施する構成としても良い。また、本発明を携帯端末等に適用する場合には、走行案内画面50では、車両以外の移動体、例えば、携帯端末等のユーザや2輪車等の現在位置周辺の地図を示す場合もある。
【符号の説明】
【0064】
1 ナビゲーション装置
13 ナビゲーションECU
15 液晶ディスプレイ
19 遠隔操作部
32 操作対応テーブル
41 CPU
42 RAM
43 ROM
50 走行案内画面
60 TV画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の画面を切り替えて表示装置に表示する画面表示手段と、
前記表示装置に表示されている画面に対する操作内容を、前記表示装置に離間して設置された遠隔操作部の操作に対応付ける操作対応手段と、
前記遠隔操作部の操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段により前記遠隔操作部の操作を受けた場合に、該受けた操作に対応付けられた操作内容に基づいて制御を行う制御手段と、を有し、
前記操作対応手段は、前記遠隔操作部の操作を受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする表示装置操作システム。
【請求項2】
前記操作対応手段は、前記遠隔操作部による同一の操作を複数回連続又は所定時間継続して受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合に、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする請求項1に記載の表示装置操作システム。
【請求項3】
前記操作対応手段は、
前記遠隔操作部による同一の操作を複数回連続又は所定時間継続して受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合に、該複数回の操作又は該所定時間継続した操作を受け終わるまで、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付け、
該複数回の操作又は該所定時間継続した操作を受け終わった後に、切り替えが行われた後に前記表示装置に表示された画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に新たに対応付けることを特徴とする請求項2に記載の表示装置操作システム。
【請求項4】
前記操作対応手段は、前記遠隔操作部の操作を受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合には、該画面の切り替えが行われてから所定時間経過するまで、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする請求項1に記載の表示装置操作システム。
【請求項5】
複数種類の画面を切り替えて表示装置に表示する画面表示手段と、
前記表示装置に表示されている画面に対する操作内容を、前記表示装置に離間して設置された遠隔操作部の操作に対応付ける操作対応手段と、
前記遠隔操作部の操作を受け付ける操作受付手段と、
前記遠隔操作部の操作を受けた場合に、該受けた操作に対応付けられた操作内容に基づいて制御を行う制御手段と、を有し、
前記操作対応手段は、前記遠隔操作部の操作を受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする表示装置の操作装置。
【請求項6】
複数種類の画面を切り替えて表示装置に表示する画面表示ステップと、
前記表示装置に表示されている画面に対する操作内容を、前記表示装置に離間して設置された遠隔操作部の操作に対応付ける操作対応ステップと、
前記遠隔操作部の操作を受け付ける操作受付ステップと、
前記操作受付ステップにより前記遠隔操作部の操作を受けた場合に、該受けた操作に対応付けられた操作内容に基づいて制御を行う制御ステップと、を有し、
前記操作対応ステップは、前記遠隔操作部の操作を受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とする表示装置操作方法。
【請求項7】
コンピュータに搭載され、
複数種類の画面を切り替えて表示装置に表示する画面表示機能と、
前記表示装置に表示されている画面に対する操作内容を、前記表示装置に離間して設置された遠隔操作部の操作に対応付ける操作対応機能と、
前記遠隔操作部の操作を受け付ける操作受付機能と、
前記操作受付機能により前記遠隔操作部の操作を受けた場合に、該受けた操作に対応付けられた操作内容に基づいて制御を行う制御機能と、をプロセッサに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記操作対応機能は、前記遠隔操作部の操作を受けている間に前記表示装置に表示された画面の切り替えが行われた場合には、切り替えが行われる前に前記表示装置に表示されていた画面に対する操作内容を前記遠隔操作部の操作に継続して対応付けることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−189428(P2012−189428A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−52853(P2011−52853)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】