説明

表示装置

【課題】 入力ソース変更を許可された手段のみが入力ソースの変更を行うことができるようにすることを目的とする。
【解決手段】 表示部2とコントローラ3とを備え、コントローラ3は複数の入力端子を備えている表示装置において、複数の入力端子から送信された情報のうちいずれかを選択し、表示部2に送信する入力ソースマスク7を備える。また、入力ソースマスク7は、複数のマスクレジスタ11及び13を備えており、マスクレジスタ11及び13はリモコン5から送信された信号に基づいて切り替えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、特に、複数の入力端子を持つ表示装置の入力制御に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、函状のケース本体と、ケース本体に内装するセレクタ基板と、セレクタ基板に電気的に接続された複数のイン側端子部と、セレクタ基板に電気的に接続された複数のアウト側端子部と、セレクタ基板に電気的に接続され情報を切り替える複数の切り替えスイッチユニットとを備えたセレクタ手段を配設すると共に、ケース本体に複数のコンセントと、複数のコンセントと電気的に接続させたコードを延設した差し込みプラグとを備えたタップ手段を配設したセレクタタップが開示されている。
【0003】
特許文献2には、それぞれがリモコン操作により作動する複数の機器それぞれの出力信号を入力し、該入力した複数の信号から希望の信号を選択して他の機器へ出力せしめるAVセレクタにおいて、受光したリモコン信号を記憶する手段と、該記憶後に同一のリモコン信号を受光したときには該記憶したリモコン信号を再生する手段と、該再生したリモコン信号を出力する上記機器ごとの出力端子とを具備したAVセレクタが開示されている。
【0004】
特許文献3には、入力ソースに基づく映像を画面上に表示可能な映像表示手段と、この映像表示手段にて上記入力ソースに基づく映像とは別個の所定のグラフィックパターンを上記画面上に表示するオンスクリーン表示手段と、上記入力ソースに基づいてこのオンスクリーン表示手段の表示を制御するオンスクリーン表示制御手段とを具備する映像表示装置が開示されている。
【0005】
特許文献4には、被リモートコンロール機器の入力セレクタのポジション及びリモコンの操作モードを切り換える第1の切換手段と、リモコンの操作モードのみを切り換える第2の切換手段とを備えたリモコンにおいて、前記第1の切換手段の動作後に前記第2の切換手段が動作した場合、前記第2の切換手段の動作から所定時間経過後、リモコンの操作モードを前記第1の切換手段により切り換えられた操作モードに復帰させる復帰手段を備えたリモコンが開示されている。
【特許文献1】特開2000−173719号公報
【特許文献2】特開平05−083646号公報
【特許文献3】特開平10−198324号公報
【特許文献4】特開平11−149682号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、表示装置においては、入力ソースの選択を不特定多数の人間が実施することを可能としている。
【0007】
したがって、表示装置の所有者、表示装置の管理者が描写したい入力ソースがあっても異なる入力ソースを表示部に描写してしまう。
【0008】
そこで、本発明は、入力ソース変更をマスクするようにすることで、入力ソース変更を許可された手段のみが入力ソースの変更を行うことができるようにすることを目的とする。
【0009】
また、入力ソース変更を否許可された手段では入力ソース変更実施不可とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、表示部とコントローラとを備え、該コントローラは複数の入力端子を備えている表示装置において、前記複数の入力端子から送信された情報のうちいずれかを選択し、前記表示部に送信する入力ソースマスクを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記入力ソースマスクは、複数のマスクレジスタを備えており、前記マスクレジスタはリモコンから送信された信号に基づいて切り替えられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、表示装置ユーザ、表示装置管理者が入力ソースの選択権利を持てるので、表示装置ユーザ、表示装置管理者が意図した入力ソースを表示部に描写できる。
【0013】
また、本発明によれば、入力ソースの選択権利を限定することにより部外者、いたずら、不特定多数ユーザからの混乱招く使用方法を防ぐことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の実施の形態を説明する。
【0015】
[構成の説明]
図1は、本発明の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0016】
表示装置1は、主に表示部2とコントローラ3によって構成されている。
【0017】
コントローラ3に対して表示装置1外部からの入力ソースとしてnetwork、Game機器、Aux端子、CATV入力、アンテナ入力が表示部2で描写できるソースとして入力される。
【0018】
コントローラ3内部では、表示部2描写するための入力ソースを、リモコン5からリモコン受信部4を経由した設定、もしくは表示装置1に内蔵している入力切替スイッチ6により選択決定することができる。
【0019】
リモコン5からリモコン受信部4を経由した設定、もしくは表示装置1に内蔵している入力切替スイッチ6により表示部2に描写されると選択決定された入力ソースのみが表示部2に描写されることができる。
【0020】
図2は、本発明の一実施の形態のコントローラ内部の構成を示すブロック図である。
【0021】
入力ソースとしては、先に述べた外部からの入力ソースnetwork、Game機器、Aux端子、CATV入力、アンテナ入力に加え、コントローラ3内蔵のHDD9、コントローラ3内蔵のDVDドライブ10もある。
【0022】
これらの複数入力ソース元から表示部2に何を描写するかは、入力ソース入力ソースマスク7でリモコン5からリモコン受信部4を経由した設定、もしくは表示装置1に内蔵している入力切替スイッチ6によって決定され、マルチプレクサ8へ送信する。
【0023】
マルチプレクサ8では入力ソースマスク7からの信号を基に複数ある入力ソースから表示部2へ描写するソースを決定する。
【0024】
図3は、本発明の一実施の形態のマスクレジスタの構成を示すブロック図である。
【0025】
リモコン5から受信部4を経由してきた信号が演算部12へ入力され、表示装置1に内蔵している入力切替スイッチ6からの信号が演算部14に入力されることを前提で説明する。
【0026】
ユーザによってマスクレジスタ11、マスクレジスタ13値が設定され、入力ソースの切替の許可/不許可が決まる。
【0027】
マスクレジスタ11が許可、マスクレジスタ13が不許可と設定された場合、マスクレジスタ13からの信号によって演算部14へ入力された、表示装置1に内蔵している入力切替スイッチ6からの信号はマスクされ、ユーザ、部外者、部外者が表示装置1に内蔵している入力切替スイッチ6を押しても、表示部2に描画される入力ソースは変更されない。
【0028】
[動作の説明]
図1を用いて本実施の形態のおおまかな動作について説明する。
【0029】
コントローラ3に対して表示装置1外部からの入力ソースとして、network、Game機器、Aux端子、CATV入力、アンテナ入力が表示部2で描写できるソースとして入力される。
【0030】
コントローラ3では入力ソースの中から表示部2描写するための入力ソースを選択し表示部2へ入力ソースデータを送信する。
【0031】
図2で複数ある入力ソースから表示部2で描写するソースの選択について説明する。
【0032】
入力ソースとしては、図1の外部からの入力ソースnetwork、Game、Aux、CATV入力、アンテナ入力に加え、コントローラ3内蔵のHDD9、コントローラ3内蔵のDVDドライブ10もあるマルチプレクサ8は、複数ある入力ソースからどれを表示部2に描写するかを制御する信号が入力ソースマスク7から送信されるので、制御信号を基に複数ある入力ソースから表示部2に描写する入力ソースを選択する。
【0033】
図3を用いて、本発明の具体的な動作について説明する。
【0034】
現在、表示部2ではnetworkから配信されたアプリケーションを描写している。
【0035】
リモコン5から受信部4を経由してきた信号が演算部12へ入力され、表示装置1に内蔵している入力切替スイッチ6からの信号が演算部14に入力されることを前提で説明する。
【0036】
表示装置1ユーザもしくは表示装置1管理者がマスクレジスタ11をソース切替許可(非マスク)、マスクレジスタ13をソース切替否許可(マスク)と設定した場合に、表示装置1付近にいる部外者が表示装置1に内蔵している入力切替スイッチ6を操作してもマスクレジスタ13がソース切替否許可(マスク)となっているため、演算部では表示装置1に内蔵している入力切替スイッチ6は無効となり、既に表示部2で描写しているnetworkからのアプリケーションを描写し続ける。
【0037】
逆に、リモコン5から受信部4を経由してきた信号が表示部2で描写する入力ソースをnetworkから内蔵DVDに切り替える信号を受信すると、マスクレジスタ11はソース切替許可(非マスク)のため、演算部12で演算された後、入力ソース切替信号をマルチプレクサ8に送信し、マルチプレクサ8は表示部2へ送信している入力ソースをnetworkから内蔵DVDへ変更できる。
【0038】
つまり、リモコンを所持している物のみが入力ソースの選択権を有し、部外者からの入力ソース変更をマスクすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、入力制御を行える表示装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態のコントローラ内部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態のマスクレジスタの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0041】
1 表示装置
2 表示部
3 コントローラ
4 リモコン受信部
5 リモコン
6 入力切替スイッチ
7 入力ソースマスク
8 マルチプレクサ
9 HDD
10 DVDドライブ
11 マスクレジスタ
12 演算部
13 マスクレジスタ
14 演算部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部とコントローラとを備え、該コントローラは複数の入力端子を備えている表示装置において、
前記複数の入力端子から送信された情報のうちいずれかを選択し、前記表示部に送信する入力ソースマスクを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記入力ソースマスクは、複数のマスクレジスタを備えており、前記マスクレジスタはリモコンから送信された信号に基づいて切り替えられることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記マスクレジスタの切替は、マルチプレクサによって行われることを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。
【請求項4】
前記マスクレジスタの切替は、前記リモコンによってのみ行えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の表示装置。
【請求項5】
前記複数の端子は五つあることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の表示装置。
【請求項6】
前記複数の端子は、各々network、Game機器、Aux端子、CATV入力及びアンテナ入力であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−246347(P2006−246347A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−62452(P2005−62452)
【出願日】平成17年3月7日(2005.3.7)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】