説明

表示装置

【課題】 DVDプレーヤの音声のみをスピーカで聞いている際にユーザ操作を必要とする再生モードになったとき、ディスプレイにDVDの映像を表示して、瞬時にユーザに知らせることができる表示装置を提供する。
【解決手段】 ディスプレイと、地図情報を提供可能なナビゲーション装置と、記録媒体に記録された映像及び音声情報を再生可能なディスク再生装置を有し、ディスク再生装置で再生された音声をスピーカで聞いているときにディスプレイの表示状態を、地図情報を表示する第1のモードと、ディスク再生装置から得られる映像を表示する第2のモードに切り替え可能であって、第1のモードにおいて、ディスク再生装置がユーザ操作を要するモードに遷移したとき、ディスプレイでの表示状態を強制的に第2のモードに切り替えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用に適した表示装置に係り、ナビゲーション装置からの地図情報の他に、DVDプレーヤ等のディスク再生装置からの映像情報を選択表示可能にした表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車載用表示装置として、ナビゲーション装置とディスク再生装置(DVDプレーヤ)の複合機を搭載し、ナビゲーション装置からの地図情報とDVDプレーヤからの映像情報をそれぞれ選択してディスプレイに表示可能にしたものがある。このような表示装置において、ユーザが地図情報を表示したい場合は、ナビゲーション装置からの地図情報を選択し、DVDプレーヤからの映像情報を表示したい場合はDVDプレーヤからの映像情報を選択してディスプレイに出力するようにしている。
【0003】
一方、ディスプレイにナビゲーション装置からの地図情報を表示し、スピーカからはDVDプレーヤからの音声情報を出力することも可能である。これは、ユーザが運転中であって映像を注視することができない場合であり、DVDプレーヤからの映像情報は表示せずにDVDの音声情報のみをスピーカに出力し、DVDの音声を聴きながら、ディスプレイには地図情報を表示する場合である。
【0004】
ところで上記のように、DVDプレーヤは再生中であるが音声のみを出力している場合、DVDの映像が本編の画面からメニュー画面へ遷移した場合、ディスプレイにはナビゲーション装置からの地図情報を表示しているため、音声を聴いただけではメニュー画面へ遷移したことが分からないという不具合がある。
【0005】
この場合、本編の再生を続行するためには、メニュー画面を見ながらDVDプレーヤの操作が必要になるため、ディスプレイの表示をナビゲーション装置の地図情報からDVDプレーヤの映像に切り替える必要があるが、それに気付かなという欠点がある。尚、DVDプレーヤの再生途中においてユーザの操作が必要となるのは、上記したメニュー画面の表示時以外にも幾つかあり、DVDプレーヤがユーザの操作を求めていてもそれに対処できないことになる。
【0006】
特許文献1には、DVD等の光ディスク装置を搭載したカーナビゲーション装置について記載されており、車両の停止中は記録媒体から動画と音声を再生し、車両の走行時には画像を静止画像に切り替えて音声を再生する例が記載されている。そして、車両の走行中に記録媒体の再生が終了したときは次の再生モードを決定するためタイトルメニュー画面に切り替え、操作の内容を切り替えるようにしている。
【0007】
しかしながら、特許文献1では、記録媒体の再生終了を検出してメニュー画面に切り替えるようにしている。このため、再生の途中でユーザの操作が必要な操作入力モードに変化しても引き続き再生処理を継続する(たとえば、操作入力モード中にもBGMとして音楽が流れ続ける)ような記録媒体の場合には、再生終了とはならないため、ユーザが操作入力モードに切り替わったことを音声・音楽だけでは知ることが難しいという欠点がある。特に、操作入力モード中に音声・音楽が流れる記録媒体の場合、操作入力モード前後の音声や音楽の変化だけではユーザがほとんど気づかないという問題があった。
【特許文献1】特開平11−257973号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の表示装置では、DVDプレーヤからの映像情報は表示せずにDVDの音声情報のみをスピーカに出力し、ディスプレイには地図情報を表示している場合に、DVDプレーヤがユーザの操作を求めていてもユーザがそれに気づかないという欠点がある。
【0009】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、DVDプレーヤの再生中にユーザ操作を必要とする再生モードになったとき、その再生モードに遷移したことを検出してディスプレイでの表示内容を切り替え、瞬時にユーザに知らせることができるようにした表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明の表示装置は、ディスプレイと;記録媒体に記録された映像情報及び音声情報を再生可能なディスク再生装置と;前記ディスク再生装置で再生された映像情報を前記ディスプレイに表示することなく前記音声情報をスピーカに出力している際に、前記ディスク再生装置がユーザ操作を要する再生モードに遷移したとき、その再生モードに遷移したことを検出して前記ディスク再生装置で再生された映像情報を前記ディスプレイに表示するように切り替える制御部と;を具備したことを特徴とする。
【0011】
また、本願発明の表示装置は、車両に搭載されるディスプレイと;第1の記録媒体に記録されたナビゲーション用の地図情報を提供可能なナビゲーション装置と;第2の記録媒体に記録された映像情報及び音声情報を再生可能なディスク再生装置と;前記ディスク再生装置からの音声情報をスピーカに出力しているときに前記ディスプレイでの表示状態を、前記ナビゲーション装置から得られる地図情報を表示する第1のモードと、少なくとも前記ディスク再生装置から得られる映像情報を表示する第2のモードに切り替えて表示可能な表示コントローラと;
前記第1のモードにおいて、前記ディスク再生装置の再生処理中にユーザ操作を要する再生モードに遷移したとき、その再生モードに遷移したことを検出して前記ディスプレイでの表示状態を前記第2のモードに切り替える制御部と;を具備したことを特徴とする。
【0012】
また、本願発明の表示装置は、車両に搭載されるディスプレイと;第1の記録媒体に記録されたナビゲーション用の地図情報を提供可能なナビゲーション装置と;第2の記録媒体に記録された映像情報及び音声情報を再生可能なディスク再生装置と;前記ディスク再生装置で再生された音声情報をスピーカに出力しているときに前記ディスプレイでの表示状態を、前記ナビゲーション装置から得られる地図情報を表示する第1のモードと、少なくとも前記ディスク再生装置から得られる映像情報を表示する第2のモードに切り替えて表示可能な表示コントローラと;前記第1のモードにおいて、前記ディスク再生装置の再生処理中にユーザ操作を要する再生モードになったとき、その再生モードに遷移したことを検出して前記ディスプレイでの表示状態を前記第2のモードに切り替え、所定時間内にユーザ操作があった場合はユーザの指示による処理を行って前記第1のモードに復帰し、所定時間内にユーザ操作がない場合は予めプログラムされた処理を行って前記第1のモードに復帰するように制御する制御部と;を具備したことを特徴とする。
【0013】
さらに、本願発明の表示装置は、ナビゲーション用の地図情報を読出し可能なナビゲーション装置と;ディスク状の記録媒体に記録された映像情報及び音声情報を再生可能な再生装置と;前記地図情報または前記映像情報を選択的に表示するためのディスプレイと;前記音声情報を出力するためのスピーカと;前記ナビゲーション装置から得られる地図情報を前記ディスプレイ上に優先的に表示している場合においては、前記再生装置から得られる映像情報の表示を禁止して、前記再生装置から得られる音声情報を前記スピーカに供給するように制御する制御部と;を備え、前記制御部は更に、前記再生装置がユーザ操作を要する再生モードに遷移したことを検出した場合には、当該ユーザ操作を要する再生モードにかかる映像情報に限り、前記地図情報と共にもしくは前記地図情報に代えて前記ディスプレイ上に表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の表示装置では、ディスク再生装置が再生中であって音声情報のみをスピーカに出力し、ディスプレイにはナビゲーション装置からの地図情報を表示している場合に、ディスク再生装置がユーザ操作を要する再生モードに遷移したときにそれを検出して自動的に画面の表示状態を切り替えてユーザに知らせることができる。また、ユーザ操作後は元の表示状態に復帰することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は本発明の表示装置の一実施形態を示すもので、全体的な構成を示す概念図であり、図2は本発明の表示装置の一実施形態の詳細な構成を示すブロック図である。
【0017】
図1は、カーナビゲーションシステムにおける表示装置であり、ナビゲーション装置10、ディスク再生装置(DVDプレーヤ)20、表示コントローラ30、ディスプレイ40、及びスピーカ50で構成されている。
【0018】
ナビゲーション装置10は、地図情報を出力するとともに音声ガイドを出力可能であり、DVDプレーヤ20は、光ディスク(記録媒体)に記録された映像情報と音声情報を再生可能である。また、表示コントローラ30は、ナビゲーション装置10からの地図情報及びDVDプレーヤ20からの映像情報のいずれかを選択してディスプレイ40に出力したり、地図情報と映像情報を合成処理してディスプレイ40に出力するように制御する。
【0019】
図2は、本発明の表示装置の細部構成を示すもので、ナビゲーション装置10、DVDプレーヤ20、表示コントローラ30、ディスプレイ40、スピーカ50の他に、これらの動作を制御するシステムコントロール60と、操作部70、音声出力回路80を有して成る。
【0020】
ナビゲーション装置10は、地図情報が記録された記録媒体11、及びGPS受信機等の車両の現在位置を検出する手段を含み、記録媒体11から地図情報を読み出し、車両の現在位置を示す情報を地図情報に重ねて出力する。さらにナビゲーション装置10は、ビデオデコーダ12と、オーディオデコーダ13を有し、ビデオデコーダ12は地図情報をデコードして出力し、オーディオデコーダ13は音声ガイド等の音声情報をデコードして出力する。
【0021】
また、DVDプレーヤ20は、記録媒体(DVD)21に記録された情報を検出する光ピックアップ(図示せず)の他に、ビデオデコーダ22と、オーディオデコーダ23を有し、ビデオデコーダ22は記録媒体に記録された映像情報をデコードして出力し、オーディオデコーダ23は音声情報をデコードして出力する。
【0022】
表示コントローラ30は、ビデオデコーダ12からの地図情報及びビデオデコーダ22からの映像情報を選択/合成するビデオセレクタ31を有し、いずれか一方の情報を選択して出力し、また両情報を合成して例えば2画面映像を出力することができる。さらに表示コントローラ30には、TVチューナ32等の他の映像機器からの映像情報も供給され、他の映像情報も選択出力可能である。表示コントローラ30によって、選択又は合成された情報はディスプレイ40に供給されて表示される。
【0023】
音声出力回路80は、オーディオデコーダ13,23からの音声情報を混合してスピーカ50に供給し、DVDプレーヤ20からの音声情報を再生しているときにナビゲーション装置10から音声ガイドの信号が出力された場合は混合して出力することができる。
【0024】
システムコントローラ60は、各部の動作を制御するもので、CPUを含むマイクロプロセッサで構成され、操作部70からの指示入力に応答して、ナビゲーション装置10、DVDプレーヤ20、表示コントローラ30等を制御する。操作部70は、リモートコントローラ(リモコン)や、ディスプレイ40の近くに配置された操作ボタンであり、ユーザによって操作される。
【0025】
次に、このような本発明の表示装置の動作を図3〜図6を参照して説明する。
【0026】
本発明において、ディスプレイ40での表示形態としては、例えば車両が停止している場合は、DVDプレーヤ20からの映像情報を選択して映画等を視ることができる。勿論、ナビゲーション装置10からの地図情報を表示して地図や現在位置を確認することもできる。
【0027】
これに対し、車両が走行中の場合、運転手はDVDプレーヤ20からの映像情報を観ることができないようにしているため、DVDプレーヤ20からの映像情報は表示せずに音声情報のみをスピーカ50に供給するか、DVDプレーヤ20からの音声情報をスピーカ50に供給してナビゲーション装置10からの地図情報を表示するようにしている。
【0028】
本発明では、上記のようにDVDプレーヤ20は再生中であるが音声情報みをスピーカ50に出力し、ディスプレイ40には地図情報を表示しているような場合に、DVDの映像が本編の画面からメニュー画面へ遷移したことを瞬時に確認できるようにした点に特徴がある。即ち、メニュー画面へ遷移した場合、本編の再生を続行するには、メニュー画面を見ながらDVDプレーヤ20の操作が必要になり、その旨をユーザ(運転手)に知らせるため、メニュー画面に遷移したときにシステムコントローラ60で遷移したことを検出して、ディスプレイ40の表示を地図情報からDVD21の映像情報に切り替えて表示する。又はDVD21の映像情報と地図情報を同時に多画面表示するように切り替える。
【0029】
また、メニュー画面への遷移だけでなく、DVDプレーヤ20がユーザの操作を必要とする他の再生モードに遷移したときも同様に、ディスプレイ40の表示を地図情報からDVD21の映像情報に切り替えて表示するものである。
【0030】
この様子を図3に示している。図3において(a)は、ディスプレイ40にナビゲーション装置10からの地図情報を表示し、DVDプレーヤ20は再生中であるが音声情報のみを出力している第1のモードを示している。一方、DVDプレーヤ20がユーザの操作を必要とする再生モード、例えばメニュー画面に遷移したときには、(b1)のようにDVDプレーヤ20からの映像情報をディスプレイ40に表示するか、又は(b2)のようにDVDプレーヤ20からの映像情報とナビゲーション装置10からの地図情報を合成して多画面表示する第2のモードに切り替える。尚、(b2)では多画面表示の形態として2画面並置の例を示しているが、いずれか一方の画面を子画面表示としてもよい。
【0031】
こうしてユーザは、画面の表示内容が変化することでDVDプレーヤ20がユーザの操作を必要としていることを知ることができる。これにより、ユーザは車両を停止するか、赤信号による停止等の機会を待って操作部70を操作することで次の再生画面の表示に移行することができる。そして、操作後は(c)で示すようにディスプレイ40に地図情報を表示し、DVDプレーヤ20は再生中として音声情報のみを出力する第1のモードに復帰するように切り替わる。
【0032】
図4は、DVDプレーヤ20がユーザの操作を必要とする再生モードの一例を示したものである。図4において、ユーザ操作を必要とする再生モードは、メニューと、スチルと、ボーナスコードの3つのモードが考えられる。メニューモードは、DVD−Video規格で定められたVMGM、VTSMのメニューと、DVD−Audio規格で定められたAMGMメニューがある。VMGMはトップメニューであり、VTSMはその下位層のルートメニューでありチャプター選択等のメニューである。またAMGMは音声関連のメニューである。
【0033】
また、スチルモードはDVD−Video規格で定められたものであり、例えば選択項目を有する静止画が動画像の中に表示される場合であり、ボーナスコードのモードは、DVD−Audio規格で定められたもので特典トラックや特典曲をパスワードを入力して再生する場合である。
【0034】
図5は、DVDプレーヤ20での再生状態の遷移の一例を説明する図であり、本編の再生画面がPTT_1からPTT_Nの複数のチャプターで構成される場合、最初のチャプターPTT_1から順次再生し、最後のチャプターPTT_Nが再生されると、再び本編に復帰するためにメニュー(VMGM/VTSM)の表示画面に遷移する。メニュー画面が表示されている状態で、ユーザにより選択指示がなされると再び本編の映像が、最初のチャプターから順次再生される。したがって画面は循環的に再生される。場合によっては、最後のチャプターPTT_Nの再生が終了すると停止状態(STOP)になる場合もあるが、これは稀な例である。
【0035】
図6は、システムコントローラ60による動作フローチャートを示すものである。図6においてDVD11での本編の再生が終了し、再び本編への復帰動作が開始(START)されると、ステップS1ではメニューモードか否かが判別される。メニューモードでない場合(NO)は、ステップS2に移行してスチルモードか否かが判別され、スチルモードでない場合はステップS3に移行し、ボーナスコードのモードか否かが判別される。
【0036】
ステップS1において、メニューモードと判別された場合(YES)は、ステップS4でユーザ操作が一定時間内に行われたか否かが判別され、ユーザ操作があった場合にはステップS5でユーザの指定した箇所のサーチが行われる。
【0037】
またステップS4で所定時間内にユーザ操作がない場合(NO)は、ステップS6においてDVD21に記録された自動遷移のコマンドの有無が判別される。コマンドがある場合(YES)はステップS5に移行し、コマンドにしたがって自動的に所定の画面を再生するように遷移する。ステップS6で自動遷移のコマンドが無い場合(NO)は、ステップS7で現ボタン位置(例えばメニュー画面の「本編を再生」のボタン)を選択し、ステップS5に移行して指定の箇所をサーチする。
【0038】
そしてステップS8では表示コントローラ30を制御して、ナビゲーション装置10からの地図情報を表示するように切り替えるとともに、DVDプレーヤ20からの音声情報を再生する。これにより本編への復帰を終了(END)する。
【0039】
また、ステップS2でスチルモードと判別された場合は、ステップS9でユーザ操作が一定時間内に行われたか否かが判別され、ユーザ操作があった場合(YES)にはステップS10でユーザの指定した箇所のサーチが行われる。またステップS9で所定時間内にユーザ操作がない場合(NO)は、ステップS11に移行し選択ボタンの有無が判別される。
【0040】
スチルモードの場合、動画像の中に次に進むべき画面を選択するため静止画像が表示され、通常は選択ボタンあり(YES)として次のステップS12に移行し、現ボタン位置(例えばAとBの画面選択がある場合、Aの画面への進行)を自動的に選択してステップS10に移行し、指定の箇所をサーチする。また、稀に選択ボタンがない場合もあり、その場合はステップS11からステップS13に移行し、再生継続処理の操作(例えばPLAY操作)を待ってステップS10に移行し、指定の箇所をサーチする。
【0041】
そしてステップS8で表示コントローラ30を制御して、ナビゲーション装置10からの地図情報を表示するように切り替えるとともに、DVDプレーヤ20からの音声情報を出力する。これにより本編への復帰を終了する。
【0042】
さらにステップS3において、ボーナスコードのモードと判別された場合(YES)は、ステップS14でユーザ操作が一定時間内に行われたか否かが判別され、ユーザ操作があった場合(この場合、パスワードの入力があった場合)にはステップS15に移行し、ユーザの指定した箇所のサーチが行われる。
【0043】
またステップS14で所定時間内にユーザ操作がない場合(パスワードの入力がない場合)は、ステップS16において次のトラック又は次の曲に順方向にスキップするようにし、ステップS15に移行して指定の箇所をサーチする。
【0044】
そしてステップS8で表示コントローラ30を制御して、ナビゲーション装置10からの地図情報を表示するように切り替えるとともに、DVDプレーヤ20からの音声情報を出力する。これにより本編への復帰を終了する。
【0045】
また、ステップS3においてボーナスコードのモードでないと判別された場合には終了ステップ(END)に移行し本編の再生を継続する。
【0046】
以上述べたように、本発明の表示装置では、DVDプレーヤ20が再生中であって音声情報のみをスピーカ50で出力し、ディスプレイ40にはナビゲーション装置10からの地図情報を表示しているモードにおいて、DVDプレーヤ20で本編の再生中にユーザ操作を要する再生モードに遷移した場合、遷移したことを検出してナビゲーション装置10による地図情報の表示形態からDVDプレーヤ20による映像情報の表示へ自動的に切り替えてユーザに知らせることができる。またユーザ操作後はもとの表示モードに復帰する。また、所定時間内にユーザ操作がない場合には、予めプログラムされた処理を行って自動的に元のモードに切り替わるため、ユーザの切り替え操作を省くことができる。
【0047】
尚、以上の説明に限定されることなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の表示装置の一実施形態の全体構成を示す概念図。
【図2】同実施形態における細部の構成を説明するブロック図。
【図3】同実施形態における表示コントローラの動作を説明する説明図。
【図4】同実施形態におけるDVDプレーヤでのユーザ操作を要する再生モードを説明する説明図。
【図5】同実施形態におけるDVDプレーヤでの再生画面の遷移を説明する説明図。
【図6】同実施形態におけるシステムコントローラの動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0049】
10…ナビゲーション装置
11…記録媒体
12…ビデオデコーダ
13…オーディオデコーダ
20…ディスク再生装置(DVDプレーヤ)
21…記録媒体(DVD)
22…ビデオデコーダ
23…オーディオデコーダ
30…表示コントローラ
40…ディスプレイ
50…スピーカ
60…システムコントローラ
70…操作部
80…音声出力回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと
記録媒体に記録された映像情報及び音声情報を再生可能なディスク再生装置と、
前記ディスク再生装置で再生された映像情報を前記ディスプレイに表示することなく前記音声情報をスピーカに出力している際に、前記ディスク再生装置がユーザ操作を要する再生モードに遷移したとき、その再生モードに遷移したことを検出して前記ディスク再生装置で再生された映像情報を前記ディスプレイに表示するように切り替える制御部と、を具備したことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
車両に搭載されるディスプレイと、
第1の記録媒体に記録されたナビゲーション用の地図情報を提供可能なナビゲーション装置と、
第2の記録媒体に記録された映像情報及び音声情報を再生可能なディスク再生装置と、
前記ディスク再生装置からの音声情報をスピーカに出力しているときに前記ディスプレイでの表示状態を、前記ナビゲーション装置から得られる地図情報を表示する第1のモードと、少なくとも前記ディスク再生装置から得られる映像情報を表示する第2のモードに切り替えて表示可能な表示コントローラと、
前記第1のモードにおいて、前記ディスク再生装置の再生処理中にユーザ操作を要する再生モードに遷移したとき、その再生モードに遷移したことを検出して前記ディスプレイでの表示状態を前記第2のモードに切り替える制御部と、を具備したことを特徴とする表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1のモードにおいて前記ディスク再生装置が前記ユーザ操作を要する再生モードになったとき、前記ディスプレイでの表示状態を前記第2のモードに切り替え、ユーザ操作後は前記第1のモードに復帰するように制御することを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1のモードにおいて前記ディスク再生装置が前記ユーザ操作を要する再生モードになったとき、前記ディスプレイでの表示状態を前記第2のモードに切り替え、所定時間ユーザ操作がない場合は前記第2の記録媒体の予め設定された箇所を再生し前記第1のモードに復帰するように制御することを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示コントローラは、前記ディスプレイでの表示状態が前記第2のモードにあるときは、前記ディスク再生装置からの映像情報を単独で表示するか、前記映像情報と前記地図情報とを同時に多画面表示することを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項6】
前記ユーザ操作を要する再生モードは、少なくともメニュー表示モードであることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項7】
車両に搭載されるディスプレイと、
第1の記録媒体に記録されたナビゲーション用の地図情報を提供可能なナビゲーション装置と、
第2の記録媒体に記録された映像情報及び音声情報を再生可能なディスク再生装置と、
前記ディスク再生装置で再生された音声情報をスピーカに出力しているときに前記ディスプレイでの表示状態を、前記ナビゲーション装置から得られる地図情報を表示する第1のモードと、少なくとも前記ディスク再生装置から得られる映像情報を表示する第2のモードに切り替えて表示可能な表示コントローラと、
前記第1のモードにおいて、前記ディスク再生装置の再生処理中にユーザ操作を要する再生モードになったとき、その再生モードに遷移したことを検出して前記ディスプレイでの表示状態を前記第2のモードに切り替え、所定時間内にユーザ操作があった場合はユーザの指示による処理を行って前記第1のモードに復帰し、所定時間内にユーザ操作がない場合は予めプログラムされた処理を行って前記第1のモードに復帰するように制御する制御部と、を具備したことを特徴とする表示装置。
【請求項8】
ナビゲーション用の地図情報を読出し可能なナビゲーション装置と、
ディスク状の記録媒体に記録された映像情報及び音声情報を再生可能な再生装置と、
前記地図情報または前記映像情報を選択的に表示するためのディスプレイと、
前記音声情報を出力するためのスピーカと、
前記ナビゲーション装置から得られる地図情報を前記ディスプレイ上に優先的に表示している場合においては、前記再生装置から得られる映像情報の表示を禁止して、前記再生装置から得られる音声情報を前記スピーカに供給するように制御する制御部とを備え、
前記制御部は更に、前記再生装置がユーザ操作を要する再生モードに遷移したことを検出した場合には、当該ユーザ操作を要する再生モードにかかる映像情報に限り、前記地図情報と共にもしくは前記地図情報に代えて前記ディスプレイ上に表示させることを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−45374(P2007−45374A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−234415(P2005−234415)
【出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【出願人】(504113008)東芝アルパイン・オートモティブテクノロジー株式会社 (110)
【Fターム(参考)】