説明

表示装置

【課題】電界発光素子3と液晶表示素子4とを表示板2を通して視認する場合でも液晶表示素子4の輝度低下を抑えることが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】 可変情報CI1,CI2を表示する有機電界発光素子3及び液晶表示素子4と、これら有機電界発光素子3及び液晶表示素子4を覆うように配置され固定情報FIを表示する指標部27(固定情報表示部)と、有機電界発光素子3及び液晶表示素子4を透視する第1,第2の透視部28,29とを有する表示板2とを備えており、表示板2が有機電界発光素子3及び液晶表示素子4に対応する領域を覆う偏光板24を有すると共に有機電界発光素子3の表示板2との対向面に円偏光板31を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定情報を表示する表示板を通して、入力信号に応じて可変情報を表示する表示パネルを視認できるように構成した表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の表示装置として、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。当該特許文献記載の表示装置は、入力信号に応じて可変情報(例えば車両の走行距離や外気温)を表示する有機電界発光素子からなる表示パネルと、この表示パネルを覆うように配置され固定情報(例えばアナログ指針式計器において指針の指示対象となる指標部)を表示する表示板とを有し、この表示板を通じて表示パネルの可変情報を透視できるように構成したもので、表示板の可視部全体を円偏光板(位相差板)で覆うことによって、固定情報と可変情報との一体感を有した表示を実現している。なおこの際、電界発光素子に対して円偏光板は、金属電極(陰極)を通じて反射した光を遮断し、黒色の背景となす機能を有する。
【0003】
ところで、前記特許文献記載の表示装置は、可変情報を表示する表示パネルとして有機電界発光素子だけを用いているが、電界発光素子に加えて液晶表示素子を用いることで、両表示素子の利点を生かした表示、例えば電界発光素子による高視認性表示と、特にTFT(薄膜トランジスタ)型の液晶表示素子を用いた場合は、それによる多彩表現を組み合わせることが想定される。
【0004】
そこで、特許文献1記載の表示装置に液晶表示パネルを追加し、電界発光素子と液晶表示素子の双方を表示板を通して視認可能に設けると共に円偏光板にて連続的に覆うことによって、固定情報と、電界発光素子による可変情報と、液晶表示素子による可変情報の3種類の一体感を持った表示が可能になる。
【特許文献1】特開2006−208977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電界発光素子と液晶表示素子の双方を円偏光板にて覆うと、液晶表示素子がもともと備える2枚の偏光板(直線偏光板)と表示板上に配置される円偏光板により液晶表示素子の輝度が低下してしまうという問題がある。対処策として、輝度の高いバックライト光源を用いることが考えられるが、放熱構造の大型化に伴うコスト増加を避けることが難しく、更に液晶表示素子がもともと備える偏光板を廃止すると、液晶表示素子としての機能が失われるという問題がある。加えて、変更サングラス等の変更メガネを通じて電界発光素子と液晶表示素子とを見た場合、円偏光板の影響で両素子が輝度差を有して視認されてしまい、両者の並列表示には難があるという問題もある。
【0006】
本発明は、この点に鑑みてなされたもので、電界発光素子と液晶表示素子とを表示板を通して視認する場合でも液晶表示素子の輝度低下を抑えることが可能な表示装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するため、入力信号に応じて可変情報を表示する表示パネルと、この表示パネルを覆うように配置され固定情報を表示する表示板とを有し、この表示板を通じて前記表示パネルに表示される前記可変情報を透視可能に構成した表示装置において、前記表示パネルが第1の可変情報を表示する有機電界発光素子と、この有機電界発光素子に隣接配置され第2の可変情報を表示する液晶表示素子とからなり、前記表示板が透光性基板と、この透光性基板の観察者側を向く第1の面とこの面とは反対側を向く第2の面のうち前記第2の面に形成され前記固定情報を表示する固定情報表示部と、前記固定情報表示部と重ならない位置に形成され前記有機電界発光素子に対応する第1の透視部と、前記固定表示部及び前記第1の透視部と重ならない位置に形成され前記液晶表示素子に対応する第2の透視部とを有し、前記透光性基板の前記第1の面に前記有機電界発光素子及び前記液晶表示素子に対応する領域を覆う偏光板を設け、前記有機電界発光素子の前記表示板との対向面に位相差板を設けたことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記目的を達成するため、入力信号に応じて可変情報を表示する表示パネルと、この表示パネルを覆うように配置され固定情報を表示する表示板とを有し、この表示板を通じて前記表示パネルに表示される前記可変情報を透視可能に構成した表示装置において、前記表示パネルが第1の可変情報を表示する有機電界発光素子と、この有機電界発光素子に隣接配置され第2の可変情報を表示する液晶表示素子とからなり、前記表示板が透光性基板と、この透光性基板の観察者側を向く第1の面とこの面とは反対側を向く第2の面のうち、前記第1の面に形成され前記固定情報を表示する固定情報表示部と、前記固定情報表示部と重ならない位置に形成され前記有機電界発光素子に対応する第1の透視部と、前記固定表示部及び前記第1の透視部と重ならない位置に形成され前記液晶表示素子に対応する第2の透視部とを有し、前記透光性基板の第2の面に前記有機電界発光素子及び前記液晶表示素子に対応する領域を覆う偏光板を設け、前記有機電界発光素子の前記表示板との対向面に位相差板を設けたことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記透光性基板の前記第2の面側に透光層を形成し、この透光層に前記液晶表示素子を密着配置すると共に透光層に前記位相差板を介して前記有機電界発光素子を密着配置したことを特徴とする。
【0010】
また本発明は、前記透光性基板の前記第2の面側に透光層を形成し、この透光層に前記偏光板を介して前記液晶表示素子を密着配置すると共に透光層に前記偏光板及び前記位相差板を介して前記有機電界発光素子を密着配置したことを特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記透光層が前記透光性基板と光学特性が略等しい材料からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、初期の目的を達成でき、電界発光素子と液晶表示素子とを表示板を通して視認する場合でも液晶表示素子の輝度低下を抑えることが可能な表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1、図2は、本発明の第1の実施形態として、本発明による表示装置を例えば自動車用の計器からなる表示装置に適用したもので、図1は表示装置の正面図、図2は図1のA−A断面図である。
【0014】
図1,図2において、本実施形態による表示装置は、指針1,11と、表示板2と、有機電界発光素子(表示パネル)3と、液晶表示素子(表示パネル)4とを備えている。
【0015】
指針1,11は、光透過性の合成樹脂からなり棒状に延びる指示部と、この指示部の回転中心所要領域を覆う遮光性の合成樹脂からなるキャップとを有し、ステッピングモータ等の駆動装置(図示しない)に連結された状態で表示板2の後述する第1の面上に回転自在に配置され、前記駆動装置の作動に応じて軸回り回動し、表示板2に形成された後述する指標部を指示するものである。
【0016】
またこの場合、指針1,11は、表示板2の背後に配置された図示しない光源からの光を指示部が発光するようになっている。
【0017】
表示板2は、透光性基板21と、地部22と、透光層23と、偏光板24とからなる。
【0018】
透光性基板21は、例えば実質的に無色透明な合成樹脂板からなり、指針1,11、これら各指針1,11対応の前記指標部、有機電界発光素子3、液晶表示素子4の全てを包含するように連続する一枚の板材からなる。
【0019】
地部22は、例えば黒色の遮光性インクをスクリーン印刷等により印刷形成してなり、透光性基板21の観察者側を向く面を第1の面25、この第1の面25とは反対側を向く面を第2の面26としたとき、指標部27及び第1、第2の透視部28,29となる領域を除いて第2の面26の全体を覆うように設けられている。
【0020】
指標部27は、地部22となるインク層を指針1,11の支持対象となる数字や目盛等の形に抜き印刷してなるもので、図示はしないが、適宜色を有する光透過性の着色層に覆われている。なおこの場合、指標部27は、常時同じ情報として固定情報FIを表示する固定情報表示部となるもので、表示板2の背後に配置された図示しない光源の点灯により、数字や目盛の形に発光する。
【0021】
第1,第2の透視部28,29は、有機電界発光素子3と、液晶表示素子4とが、表示板2を通して視認できるように、地部22となるインク層を表示面の形状(矩形形状)に抜き印刷してなるもので、それぞれが有機電界発光素子3と、液晶表示素子4に対応して設けられている。
【0022】
透光層23は、微粘着性を持つ透明性の合成樹脂からなり、透光性基板21の第2の面27側において、地部11や前記着色層を印刷することで形成される段差を埋めて外壁面を平坦面とするために設けられている。この透光層23は、複屈折性を示さず、且つ屈折率が透光性基板21と略等しい合成樹脂材が好ましい。
【0023】
偏光板24は、基本的には液晶表示素子4の後述する専用偏光板と組み合わせることで液晶表示を可能とする直線偏光板からなるが、液晶表示素子4だけでなく、電界発光素子3や指標部28を含んで透光性基板21の第1の面25側略全体を連続的に覆うように配置されている。
【0024】
有機電界発光素子3は、透明基板の観察者とは反対側を向く面にITOからなる透明電極(陽極)と、絶縁層と、有機層と、アルミニウム等の金属電極(陰極)とを順次積層し、封止基板にて覆った周知のものが使用され、入力信号に応じて透明電極と金属電極に電圧を印加することで所定の第1の可変情報CI1(例えば走行距離)をセグメント形式にて発光表示する。
【0025】
この有機電界発光素子3の表示板2との対向面には、円偏光板(円偏光効果を生み出す位相差板)31が配置され、この円偏光板31は、前記金属電極を通じて反射した光を遮断し、黒色の背景となす機能を有している。またこの場合、有機電界発光素子3は、円偏光板31を介して透光層23と密着している。
【0026】
液晶表示素子4は、例えば周知なTFT(薄膜トランジスタ)型の液晶素子が用いられており、この液晶表示素子4の観察者とは反対側を向く面には、偏光板24と協働して液晶表示をなすための直線偏光板からなる専用偏光板(背面側偏光板)41が配置されている。
【0027】
この液晶表示素子4は、入力信号に応じて所定の第2の可変情報CI2(例えば時刻や簡易ナビゲーション表示)を表示し、図示省略したバックライトからの光を受けて、可変情報CI2を発光表示する。またこの場合、液晶表示素子4は、透光層23を介して透光性基板21に密着している。
【0028】
このように構成される表示装置は、前記光源が点灯すると、指針1,11と指標部27とがそれぞれ透過照明され、地部22からなる黒色の背景上に線状に発光する指針像と、指標部27の形状に発光する固定情報FIとが視認される。この場合、指標部27としての固定情報FIは、透光性基板21及び偏光板24を透過することで視認される。また有機電界発光素子3は、非発光(黒色)の背景中に第1の可変情報CI1をセグメント形式にて発光表示し、第1の可変情報CI1を形成する光は、円偏光板31,透光層23,透光性基板21(第1の透視部28),偏光板24を透過することで視認される。更に液晶表示装置4は、前記バックライトが点灯すると、非発光(黒色)の背景中に第2の可変情報CI2をドット形式にて発光表示し、第1の可変情報CI2を形成する光は、透光層23,透光性基板21(第2の透視部29),偏光板24を透過することで視認される。
【0029】
ここで偏光板24に注目すると、偏光板24は、地部22、指標部27、有機電界発光素子3、液晶表示素子4の全てを連続して覆うように透光性基板21の第1の面26に配置されている。この際、偏光板24は、円偏光板31と組み合わされることによって、有機電界発光素子3の前記金属電極からの反射光を遮り、背景の色(セグメント周囲の色)を地部22の黒色に近づけると共に、専用偏光板41と組み合わされることよって、液晶表示素子4からの透過光を遮り、背景の色を地部22の黒色に近づける機能を有し、このように電界発光素子3及び液晶表示素子4の各背景を地部22の色に近づけることによって、あたかも一枚の表示板2中に固定情報FIと第1,第2の可変情報CI1,CI2が表示されているかのように、一体感を有して視認させることができる。
【0030】
また円偏光板31に注目すると、円偏光板31は、有機電界発光素子3だけを覆い、液晶表示素子4及び指標部27は覆わない構成となっているため、液晶表示素子4及び指標部27の輝度低下を抑えている。また受光形の液晶表示素子4に比べ、自発光型で発光輝度の高い有機電界発光素子3を円偏光板31と偏光板24とで覆って輝度を低下させ、液晶表示素子4と指標部27は、液晶表示に不可欠な偏光板24だけで覆うことによって輝度低下を最小限に抑え、これにより背景の色だけでなく、固定情報FIと第1,第2の可変情報CI1,CI2の輝度を近づけることができる。
【0031】
以上のように、本実施形態では、入力信号に応じて可変情報を表示する表示パネル3,4と、この表示パネル3,4を覆うように配置され固定情報FIを表示する表示板2とを有し、この表示板2を通じて表示パネル3,4に表示される可変情報CI1,CI2を透視可能に構成した表示装置において、表示パネル3,4が第1の可変情報CI1を表示する有機電界発光素子3と、この有機電界発光素子3に隣接配置され第2の可変情報CI2を表示する液晶表示素子4とからなり、表示板2が透光性基板21と、この透光性基板21の観察者側を向く第1の面25とこの面とは反対側を向く第2の面26のうち、第1の面25に形成され固定情報FIを表示する指標部(固定情報表示部)27と、指標部27と重ならない位置に形成され有機電界発光素子3に対応する第1の透視部28と、指標部27及び第1の透視部28と重ならない位置に形成され液晶表示素子4に対応する第2の透視部29とを有し、透光性基板21の第2の面26に有機電界発光素子3及び液晶表示素子4に対応する領域を覆う偏光板24を設け、有機電界発光素子3の表示板2との対向面に円偏光板31を設けたことにより、電界発光素子3と液晶表示素子4とを表示板2を通して視認する場合でも液晶表示素子4の輝度低下を抑えることができる。また変更サングラス等の変更メガネを通じて表示板2越しに電界発光素子3と液晶表示素子4とを見た場合でも両素子間で輝度のバラツキを小さくすることができる。
【0032】
また本実施形態では、透光性基板21の第2の面26側に透光層23を形成し、この透光層23に液晶表示素子4を密着配置すると共に透光層23に円偏光板31を介して有機電界発光素子3を密着配置したことにより、地部22や指標部27、透視部28,29を透光性基板21の第2の面26側に形成する場合に、第2の面26側の段差を無くして、液晶表示素子4や有機電界発光素子3を密着しやすくし、これにより空気層の介在を抑制して、表示板2と有機電界発光素子3との間、表示板2と液晶表示素子4との間の光の反射や散乱を抑えて、表示品位を高めることができる。
【0033】
なお透光層23は、光の反射や散乱を抑えて表示品位を高める上で、透光性基板21と光学特性が略等しい材料を用いることが望ましい。
【0034】
また本実施形態では、表示板2を一枚としたが、指針1を中心とする表示板2部分と指針11を中心とする表示板2部分とに分割形成してもよい。
【0035】
図3は本発明の第2の実施形態を示す断面図で、地部22や指標部27、透視部28,29を形成する印刷層が透光性基板21の第2の面26側ではなく、第1の面25側に形成される点と、偏光板24が透光性基板21の第1の面25側ではなく、第2の面26側に設けられる点で、前記第1の実施形態とは異なっている。
【0036】
すなわち、表示板2が透光性基板21と、この透光性基板21の第1の面25に形成され固定情報FIを表示する指標部(固定情報表示部)27と、指標部27と重ならない位置に形成され有機電界発光素子3に対応する第1の透視部28と、指標部27及び第1の透視部28と重ならない位置に形成され液晶表示素子4に対応する第2の透視部29とを有し、透光性基板21の第2の面26に有機電界発光素子3及び液晶表示素子4に対応する領域を覆う偏光板24を設け、有機電界発光素子3の表示板2との対向面に円偏光板31を設けている。
【0037】
また透光性基板21の第2の面26側に透光層23を形成し、この透光層23に偏光板24を介して液晶表示素子4を密着配置すると共に透光層23に偏光板24及び円偏光板31を介して有機電界発光素子3を密着配置している。
【0038】
このように構成したことにより、前記第1の実施形態と同様の効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施形態による表示装置の正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の第2の実施形態による表示装置の断面図。
【符号の説明】
【0040】
1,11 指針
2 表示板
3 有機電界発光素子(表示パネル)
4 液晶表示素子(表示パネル)
21 透光性基板
22 地部
23 透光層
24 偏光板
25 第1の面
26 第2の面
27 指標部(固定情報表示部)
28,29 第1、第2の透視部
31 円偏光板
41 専用偏光板(背面側偏光板)
FI 固定情報
CI1,CI2 第1,第2の可変情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力信号に応じて可変情報を表示する表示パネルと、この表示パネルを覆うように配置され固定情報を表示する表示板とを有し、この表示板を通じて前記表示パネルに表示される前記可変情報を透視可能に構成した表示装置において、
前記表示パネルが第1の可変情報を表示する有機電界発光素子と、この有機電界発光素子に隣接配置され第2の可変情報を表示する液晶表示素子とからなり、
前記表示板が透光性基板と、この透光性基板の観察者側を向く第1の面とこの面とは反対側を向く第2の面のうち前記第2の面に形成され前記固定情報を表示する固定情報表示部と、前記固定情報表示部と重ならない位置に形成され前記有機電界発光素子に対応する第1の透視部と、前記固定表示部及び前記第1の透視部と重ならない位置に形成され前記液晶表示素子に対応する第2の透視部とを有し、
前記透光性基板の前記第1の面に前記有機電界発光素子及び前記液晶表示素子に対応する領域を覆う偏光板を設け、
前記有機電界発光素子の前記表示板との対向面に位相差板を設けたことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
入力信号に応じて可変情報を表示する表示パネルと、この表示パネルを覆うように配置され固定情報を表示する表示板とを有し、この表示板を通じて前記表示パネルに表示される前記可変情報を透視可能に構成した表示装置において、
前記表示パネルが第1の可変情報を表示する有機電界発光素子と、この有機電界発光素子に隣接配置され第2の可変情報を表示する液晶表示素子とからなり、
前記表示板が透光性基板と、この透光性基板の観察者側を向く第1の面とこの面とは反対側を向く第2の面のうち、前記第1の面に形成され前記固定情報を表示する固定情報表示部と、前記固定情報表示部と重ならない位置に形成され前記有機電界発光素子に対応する第1の透視部と、前記固定表示部及び前記第1の透視部と重ならない位置に形成され前記液晶表示素子に対応する第2の透視部とを有し、
前記透光性基板の第2の面に前記有機電界発光素子及び前記液晶表示素子に対応する領域を覆う偏光板を設け、
前記有機電界発光素子の前記表示板との対向面に位相差板を設けたことを特徴とする表示装置。
【請求項3】
前記透光性基板の前記第2の面側に透光層を形成し、この透光層に前記液晶表示素子を密着配置すると共に透光層に前記位相差板を介して前記有機電界発光素子を密着配置したことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項4】
前記透光性基板の前記第2の面側に透光層を形成し、この透光層に前記偏光板を介して前記液晶表示素子を密着配置すると共に透光層に前記偏光板及び前記位相差板を介して前記有機電界発光素子を密着配置したことを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項5】
前記透光層が前記透光性基板と光学特性が略等しい材料からなることを特徴とする請求項3または請求項4記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−31463(P2009−31463A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−194126(P2007−194126)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】