説明

表示装置

【課題】使用者にとって直感的な操作で使いやすい表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】上記課題を解決するために本発明に係る表示装置は、表示部と、画像を記憶する記憶部と、使用者による操作を受け付ける第一の操作部と、第一のモードと、第二のモードとを選択するモード選択部と、第一のモードのときは、記憶部に記憶された画像を表示部に表示するよう制御し、第一の操作部が操作を受け付けると、表示部に表示された画像を拡大/縮小表示するよう制御する第一の表示制御部と、第二のモードのときは、地図を表示部に表示するよう制御し、第一の操作部が操作を受け付けたときは、表示部に表示された地図の縮尺を大/小表示するよう制御する第二の表示制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に関する。特に使用者の操作により表示内容を変更できる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地図表示可能な、デジタルカメラが知られている。例えば、特許文献1は、ズームボタンおよびMENU/OKボタンにより地図上のルートを特定し、縮尺情報および平均移動速度を入力することで、ルートの距離および所要時間を表示させることができるデジタルカメラを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-62048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の地図モードの操作手段は、通常のデジタルカメラの機能として装備されるズームボタンを使用するため、新たな機構は不要であるとしている。しかしながら、ズームボタンを操作すると、地図上のルートを特定し、縮尺情報および平均移動速度を入力するという動作を実行するというものであり、ズームボタン本来の動作とは使用感覚の異なる動作となる。そのため、使用者が直感的な操作をできず、使い勝手が悪いという課題があった。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、使用者にとって直感的な操作で使いやすい表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明の撮像装置は、表示部と、画像を記憶する記憶部と、使用者による操作を受け付ける第一の操作部と、第一のモードと、第二のモードとを選択するモード選択部と、第一のモードのときは、記憶部に記憶された画像を表示部に表示するよう制御し、第一の操作部が操作を受け付けると、表示部に表示された画像を拡大/縮小表示するよう制御する第一の表示制御部と、第二のモードのときは、地図画像を表示部に表示するよう制御し、第一の操作部が操作を受け付けたときは、表示部に表示された地図画像の縮尺を大/小表示するよう制御する第二の表示制御部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、使用者にとって直感的な操作で使いやすい表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】デジタルカメラ100の電気的構成図
【図2】デジタルカメラ100の背面構成図
【図3】再生モードを説明するためのフローチャート
【図4】MAP再生モードのイメージ図
【図5】通常再生モードの操作テーブルを表す図
【図6】MAP再生モードの操作テーブルを表す図
【図7】通常再生モードのズーム操作のイメージ図
【図8】通常再生モードの十字操作のイメージ図
【図9】MAP再生モードのズーム操作のイメージ図
【図10】MAP再生モードの十字操作のイメージ図
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔1.デジタルカメラの構成〕
実施の形態1のデジタルカメラ100は、地図および静止画を表示させる機能を有し、各種ユーザ操作によって、地図と静止画を関連させて表示させることができる。デジタルカメラ100の構成および動作を説明する。
【0010】
〔1−1.構成〕
以下図を用いてデジタルカメラ100の構成を説明する。
【0011】
〔1−1−1.デジタルカメラの構成〕
図1は、デジタルカメラ100の電気的構成図である。デジタルカメラ100は、光学系110を介して形成された被写体像をCCDイメージセンサ120で撮像する。CCDイメージセンサ120は撮像した被写体像に基づく画像データを生成する。撮像により生成された画像データは前処理部(AFE:Analog Front End)121や画像処理部122において各種処理を施される。画像データはフラッシュメモリ142やメモリカード140に記憶される。フラッシュメモリ142やメモリカード140に記憶された画像データは、使用者による操作部150の操作を受け付けて液晶ディスプレイ(LCD)123上に再生表示される。
【0012】
光学系110は、フォーカスレンズ111やズームレンズ112、絞り113、シャッタ114等により構成される。図示していないが、光学系110は、光学式手ぶれ補正レンズOIS(Optical Image Stabilizer)を含んでいてもよい。なお、光学系110を構成する各種レンズは何枚から構成されるものでも、何群から構成されるものでもよい。
【0013】
フォーカスレンズ111は焦点距離の調節に用いられる。ズームレンズ112は拡大縮小倍率の調節に用いられる。絞り113は、CCDイメージセンサに入射する光量の調節に用いられる。シャッタ114は、CCDイメージセンサに入射する光の露出時間を調節する。フォーカスレンズ111、ズームレンズ112、絞り113、シャッタ114は、それぞれに対応したDCモータやステッピングモータ等の駆動手段(不図示)により、コントローラ130から通知された制御信号に従って駆動される。
【0014】
CCDイメージセンサ120は光学系110を通して形成された被写体像を撮像して画像データを生成する。CCDイメージセンサ120は、一定時間ごとに新しいフレームの画像データを生成する。また、CCDイメージセンサ120は電子シャッタ動作により露出光量を調節する。なお本発明においては、CCDイメージセンサ120に代えて、例えばCMOSイメージセンサやNMOSイメージセンサなど、他の撮像素子を用いても良い。
【0015】
前処理部121は、CCDイメージセンサ120で生成された画像データに対して、相関二重サンプリング、ゲイン調整等の処理を実行する。また、アナログ形式の画像データからデジタル形式の画像データへの変換を施す。その後、前処理部121は画像データを画像処理部122に出力する。
【0016】
画像処理部122は、画像データに対して各種の処理を施す。各種処理としては、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、YC変換処理、電子ズーム処理、圧縮処理、伸張処理等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらの一部を欠く構成としてもよい。画像処理部122は、ハードワイヤードな電子回路で構成してもよいし、プログラムを用いたマイクロコンピュータなどで構成してもよい。またコントローラ130などとともに1つの半導体チップで構成してもよい。
【0017】
コントローラ130は、デジタルカメラ100全体の動作を統括制御する。コントローラ130は、プログラム等の情報を格納するROM(不図示)や、プログラム等の情報を処理するCPU(不図示)などにより構成される。ROMは、フォーカス制御や露出制御に関するプログラムの他、デジタルカメラ100全体の動作を統括制御するためのプログラムを格納している。
【0018】
コントローラ130は、ハードワイヤードな電子回路で構成してもよいし、マイクロコンピュータなどで構成してもよい。また、画像処理部122などと共に1つの半導体チップで構成してもよい。また、ROMはコントローラ130の内部構成である必要はなく、コントローラ130の外部に備わったものでもよい。
【0019】
バッファメモリ124は、画像処理部122やコントローラ130のワークメモリとして機能する記憶手段である。バッファメモリ124はDRAM(Dynamic Random Access Memory)などで実現できる。
【0020】
フラッシュメモリ142は、画像データ等を記憶するための内部メモリとして機能する。コントローラ130は、画像処理部122で処理される画像データをフラッシュメモリ142あるいはメモリカード140に記憶する。また、フラッシュメモリ142は、地図に関する情報が格納している。コントローラ130は、後述のMAP再生モードの際、フラッシュメモリ142から地図に関する情報を読み出し、液晶ディスプレイ123に表示させる。
【0021】
カードスロット141は、メモリカード140を着脱可能な接続手段である。カードスロット141は、メモリカード140を電気的及び機械的に接続可能である。また、カードスロット141は、メモリカード140を制御する機能を備えてもよい。
【0022】
メモリカード140は、内部にフラッシュメモリ等の記憶部を備えた外部メモリである。メモリカード140は、画像処理部122で処理される画像データなどのデータを記憶可能である。本実施例では、外部メモリの一例としてメモリカード140を示すが、本発明はこれには限らない。例えば、光ディスク等の記憶媒体を外部メモリとしてもよい。
【0023】
操作部150は、デジタルカメラ100の外装に備わっている操作釦や操作ダイヤルの総称であり、使用者による操作を受け付ける。例えば図2に示すように、レリーズ釦201や、ズームダイヤル202、選択釦203などがこれにあたる。操作部180は使用者による操作を受け付けると、コントローラ150に種々の動作指示信号を通知する。
【0024】
液晶ディスプレイ123は、デジタルカメラ100の背面に備わる。液晶ディスプレイ123は、画像処理部122にて処理された画像データに基づく画像を表示する。液晶ディスプレイ123が表示する画像には、スルー画像や記憶画像がある。スルー画像は、CCDイメージセンサ120により一定時間ごとに生成される新しいフレームの画像を連続して表示する画像である。使用者は、液晶ディスプレイ170に表示されるスルー画像を参照することにより、被写体の構図を確認しながら撮影できる。記憶画像は、メモリカード140やフラッシュメモリ142に記憶された画像である。液晶ディスプレイ123は、使用者の操作に応じて、すでに記憶した画像データに基づく画像を表示する。また、液晶ディスプレイ123は、画像の他、デジタルカメラ100の設定条件等を表示可能である。
【0025】
ジャイロ160は、デジタルカメラ100の単位時間あたりの角度変化すなわち角速度に基づいてヨーイング方向のぶれ・ピッチング方向のぶれを検出する。ジャイロ160は、検出したぶれの量を示すジャイロ信号をコントローラ130に出力する。
【0026】
〔1−1−2.デジタルカメラの背面構成〕
図2は、デジタルカメラ100の背面構成図である。デジタルカメラ100の動作概要を、図2を用いて説明する。操作部150は、デジタルカメラ100の外装に備わっている操作釦や操作レバーの総称であり、使用者による操作を受け付ける。例えば図2に示したレリーズ釦201や、ズームレバー202、電源釦203、選択釦204、決定釦205などがこれにあたる。操作部150は使用者による操作を受け付けると、コントローラ130に種々の動作指示信号を通知する。
【0027】
レリーズ釦201は、二段押下式の押下釦である。レリーズ釦201が使用者により半押し操作されると、コントローラ130はAF動作やAE動作などを実行する。また、レリーズ釦201が使用者により全押し操作されると、コントローラ130は、押下操作のタイミングに撮像された画像データを記録画像としてメモリカード140等に記録する。
【0028】
ズームレバー202は、使用者により操作されるとコントローラ130にズームレンズ112を駆動するための動作指示信号を通知する。すわなち、ズームレバー202が広角端に操作されると、コントローラ130は、被写体を広角で捉えられるようにズームレンズ112を駆動する。同様に、ズームレバー202が望遠端に操作されると、コントローラ130は、被写体を望遠で捉えられるようにズームレンズ112を駆動する。ここでズームレバーを望遠端側に操作することをズームイン操作。広角端側に操作することをズームアウト操作と呼ぶ。以上は、デジタルカメラ100が撮影モードにあるときのズームレバー202の操作の説明である。再生モードにあるときのズームレバー202の操作については後述する。
【0029】
電源釦203は、デジタルカメラ100を構成する各部への電力供給をON/OFFするための押下式釦である。電源OFF時に電源釦203が使用者により押下されると、コントローラ130はデジタルカメラ100を構成する各部に電力を供給し、起動させる。また、電源ON時に電源釦203が使用者により押下されると、コントローラ130は各部への電力供給を停止する。
【0030】
選択釦204は、上下左右方向に設けられた押下式釦である。使用者は、選択釦204のいずれかの方向を押下することにより、液晶ディスプレイ123に表示される各種条件項目を選択することができる。
【0031】
決定釦205は、押下式釦である。デジタルカメラ100が撮影モードあるいは再生モードにあるときに、決定釦205が使用者により押下されると、コントローラ130は液晶ディスプレイ123にメニュー画面を表示する。メニュー画面は、撮影/再生のための各種条件を設定するための画面である。決定釦205が各種条件の設定項目が選択されているときに押下されると、コントローラ130は、選択された項目の設定を確定する。
【0032】
〔1−1−3.本発明との対応関係〕
液晶ディスプレイ123は、本発明の表示部の一例である。カードスロット141は、本発明の取得部の一例である。ズームレバー202は、本発明の第一の操作部の一例である。選択釦204や決定釦205は、本発明のモード選択部の一例である。コントローラ130は、本発明の第一の表示制御部の一例である。コントローラ130は、本発明の第二の表示制御部の一例である。選択釦204は、本発明の第二の操作部の一例である。デジタルカメラ100は、本発明の表示装置の一例である。
【0033】
〔1−2.再生モード動作について〕
図3を用いて、本発明におけるデジタルカメラ100の再生モードを説明する。デジタルカメラ100は再生モードとして、通常再生モードとMAP再生モードを備える。通常再生モードとは、フラッシュメモリ142やメモリカード140に蓄えられた静止画を再生するモードである。MAP再生モードとは、静止画に付けられた位置情報や地名情報を元に、地図と静止画とを関連付けて表示させるモードである。本実施の形態1に係るデジタルカメラ100において、静止画のヘッダ部には、GPS等からの取得した位置情報が格納されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、静止画のEXIF(Exchangeable Image File Format)に撮影した県名や市町村名、最寄りのランドマーク等の地名情報を格納するようにしてもよい。図4にMAP再生モードの一例を示す。液晶ディスプレイ123に地図が表示され、表示された地図に示された領域で撮影した静止画がある場合は撮影した場所をマークで表示する。なお、本発明におけるMAP再生モードは必ずしも地図とマークで表現される物に限定されない。例えばマークの代わりに静止画のサムネイル画像や縮小画像などで表示する形態でもよい。
【0034】
デジタルカメラ100は、撮影モードと再生モードとを切り替えることができる。デジタルカメラ100が再生モードに遷移したとき(S300)、使用者は選択釦204や決定釦205を操作することによりメニュー画面を表示させ、メニュー画面の中から通常再生モードに設定するか、MAP再生モードに設定するかを選択できる(S301)。
以下、通常再生モードが設定された場合(S302)とMAP再生モードが設定された場合(S303)における、ユーザ操作に対するカメラの詳細動作を、図表を用いて説明する。
【0035】
〔1−2−1.通常再生モードについて〕
図5に、通常再生モードの操作テーブルを示す。通常再生モードにおいては、通常表示状態と、拡大表示状態の二つの状態を有する。
【0036】
まず、通常再生モードの通常表示状態時の操作について説明する。このとき、使用者はズームレバー202を操作することにより、液晶ディスプレイ123に表示されている静止画像を拡大/縮小させることができる。具体的には、使用者がズームレバー202を操作してズームインさせたときは、液晶ディスプレイ123に表示された静止画像の一部が拡大表示させる。一方、使用者がズームレバー202を操作してズームアウトさせたときは、液晶ディスプレイ123に表示された静止画像を縮小表示させる。このときに液晶ディスプレイ123に表示される画面のイメージ図を、図7に示す。
【0037】
また、通常再生モードの通常表示状態時において、使用者は選択釦204を操作することにより、液晶ディスプレイ123に表示された静止画像を切り替えることができる。具体的には、使用者が選択釦204の左右キーを押下すると、現在表示中の画像の前後に記憶された画像を液晶ディスプレイ123に表示させる。本実施の形態1では、このとき使用者が選択釦204の上下キーを押下したときは何もしないようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えば上キーは左キーと同様の機能を持たせ、下キーは右キーと同様の機能を持たせてもよい。
【0038】
続いて、通常再生モードの拡大表示状態時の操作について説明する。拡大表示状態は、通常表示状態からズームインを行ったときの状態である。このとき、使用者はズームレバー202を操作することにより、液晶ディスプレイ123に表示されている静止画像を拡大/縮小させることができる。具体的には、使用者がズームレバー202を操作してズームインさせたときは、液晶ディスプレイ123に表示された静止画像の一部が拡大表示させる。一方、使用者がズームレバー202を操作してズームアウトさせたときは、液晶ディスプレイ123に表示された静止画像を縮小表示させる。このときに液晶ディスプレイ123に表示される画面のイメージ図を、図7に示す。
【0039】
また、通常再生モードの拡大表示状態時において、使用者は選択釦204を操作することにより、液晶ディスプレイ123に拡大表示されたズームイン画像の表示位置を移動させることができる。具体的には、使用者が選択釦204の上下左右キーを押下すると、現在の拡大表示部分を上下左右方向に移動させて液晶ディスプレイ123に表示させる。このときに液晶ディスプレイ123に表示される画面のイメージ図を、図8に示す。
【0040】
〔1−2−2.MAP再生モードについて〕
図6に、MAP再生モードの操作テーブルを示す。MAP再生モードにおいては、通常MAP表示状態と、特殊MAP表示状態の二つの状態を有する。
【0041】
まず、MAP再生モードの通常MAP表示状態時の操作について説明する。このとき、使用者はズームレバー202を操作することにより、液晶ディスプレイ123に表示されている地図の縮尺を大きく/小さくさせることができる。具体的には、使用者がズームレバー202を操作してズームインさせたときは、液晶ディスプレイ123により大きい縮尺の地図を表示させる(詳細地図に切り替える)。一方、使用者がズームレバー202を操作してズームアウトさせたときは、液晶ディスプレイ123により小さい縮尺の地図を表示させる(広域地図に切り替える)。図9において、画面D900から画面D901が液晶ディスプレイ123に表示されているときの操作がこれを示している。以上のように、デジタルカメラ100のMAP再生モードにおいて、使用者は、ズームレバー202を操作することにより、地図縮尺の拡大・縮小を実行することができる。地図縮尺を拡大させるとき、地図内容が詳細になるため、あたかも画像をズームインしたかのような使用感覚で、詳細地図が液晶ディスプレイ123に表示される。同様に、地図縮尺を縮小させるとき、地図内容が広域になるため、あたかも画像をズームアウトしたかのような使用感覚で、広域地図が液晶ディスプレイ123に表示される。このように、画像のズームイン/ズームアウトの操作と、地図縮尺の拡大/縮小の操作とを対応させることで、使用者にとって直感的でわかりやすい操作が可能となる。操作が直感的でわかりやすいため、使用者はどの地域でどのような写真を撮影したかを容易に知ることができる。
【0042】
また、MAP再生モードの通常MAP表示状態時において、使用者は選択釦204を操作することにより、液晶ディスプレイ123に表示された地図の表示位置を移動させることができる。具体的には、使用者が選択釦204の上下左右キーを押下すると、現在表示中の地図の表示位置に基づいて、それぞれ北南西東方向に表示位置をシフトさせる。このときに液晶ディスプレイ123に表示される画面のイメージ図を、図10に示す。
【0043】
続いて、MAP再生モードの特殊MAP表示状態時の操作について説明する。特殊MAP表示状態は、通常MAP表示状態で表示された地図に関連した静止画情報が所定の条件を満たすときの状態である。本実施の形態1においては、所定の条件として、液晶ディスプレイ123に表示された地図が所定の縮尺以上である場合を例示する。
【0044】
このとき、使用者がズームレバー202を操作してズームインさせたときは、液晶ディスプレイ123に、ズームイン操作直前に表示された地図の範囲内の位置情報を有する静止画のサムネイル一覧画面を表示させる。使用者は、サムネイル一覧画面の中から、所望の静止画を選択釦204を操作して選択し、決定釦205を押下することで、その選択した静止画を液晶ディスプレイ123に表示させることができる。これによって、使用者は地図が表示されている状態からより少ない操作回数で所望の画像を液晶ディスプレイ123に表示させることが可能となる。一方、使用者がズームレバー202を操作してズームアウトさせたときは、液晶ディスプレイ123により小さい縮尺の地図を表示させる(広域地図に切り替える)。図9において、画面D902から画面D904が液晶ディスプレイ123に表示されているときの操作がこれを示している。
【0045】
また、MAP再生モードの通常MAP表示状態時において、使用者は選択釦204を操作することにより、液晶ディスプレイ123に表示された地図の表示位置を移動させることができる。具体的には、使用者が選択釦204の上下左右キーを押下すると、現在表示中の地図の表示位置に基づいて、それぞれ北南西東方向に表示位置をシフトさせる。このときに液晶ディスプレイ123に表示される画面のイメージ図を、図10に示す。
【0046】
〔2.その他の実施形態〕
本発明は上記実施の形態に限定されず、様々な実施の形態が考えられる。以下、他の実施の形態をまとめて記載する。
【0047】
上記実施の形態1のデジタルカメラ100では、地図と静止画とを関連付けて表示させるようにしたが、本発明はこれに限定されない。地図と動画とを関連付けて表示させるようにしてもよい。さらに、関連づけられる動画は、一つの動画を代表画像で表示させるようにしても良い。また、例えば、移動しながら動画を撮影した場合において、移動軌跡を線や複数枚の代表画像などで表現しても良い。動画の場合、動画を撮影した位置情報や、撮影した県名や市町村名、最寄りのランドマーク等の地名情報は動画の管理ファイル部分に格納するようにしても良いし、動画の本体に埋め込むようにしても良い。
【0048】
また、上記実施の形態1のデジタルカメラ100では、MAP再生モードの特殊MAP表示状態時において、液晶ディスプレイ123に、ズームイン操作直前に表示された地図の範囲内の位置情報を有する静止画のサムネイル一覧画面を表示させるようにしたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、ズームアウト操作により地図縮尺を大きくしていって、例えば世界地図に至ったら、次にサムネイル画面を表示するようにしてもよい。
【0049】
また、上記実施の形態1のデジタルカメラ100において、サムネイル一覧画面に移行する前に、使用者にサムネイル一覧画面に移行してもよいか選択させるようにしてもよい。これによって、使用者が、地図で表示される地域に含まれる静止画像を知りたいのではなく、静止画像の撮影場所をより詳しく知りたい場合などは、サムネイル一覧画面を表示するのではなく、更に地図縮尺を拡大することが可能になるという利点がある。
【0050】
また、上記実施の形態1のデジタルカメラ100において、所定の条件として、液晶ディスプレイ123に表示された地図が所定の縮尺以上である場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、所定の条件として、液晶ディスプレイ123に表示された地図の範囲内の位置情報を有する静止画が所定の枚数以下である場合であってもよい。また、所定の条件として、液晶ディスプレイ123に表示された地図に対応する画像に関連付けられた地名情報が同一のカテゴリに属す場合であってもよい。例えば、表示された地図に対応する画像に関連付けられた地名情報がすべて「大阪府」に属する場合などがこれに相当する。これにより、同一カテゴリに含まれる画像のサムネイル一覧画面を表示することができる。
【0051】
また、上記実施の形態1のデジタルカメラ100において、液晶ディスプレイ123に表示された地図が所定の縮尺以上である場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。液晶ディスプレイ123に表示された地図が所定の縮尺以下である場合でもよい。このとき例えば、図9の画面D900からズームアウト操作したときにサムネイル一覧画面を表示するようにすればよい。このときのサムネイル一覧画像は、メモリカード140に記憶された全画像を表示するようにしてもよい。
【0052】
以上により、デジタルカメラ100は、使用者にとって直感的な操作で使いやすい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明はデジタルカメラへの適用に限定されない。すなわち、地図情報を搭載したムービーカメラ、携帯電話などの表示装置に本発明は適用できる。
【符号の説明】
【0054】
100 デジタルカメラ
111 フォーカスレンズ
112 ズームレンズ
113 絞り
114 シャッタ
120 CCDイメージセンサ
121 AFE(Analog Front End)
122 画像処理部
123 液晶ディスプレイ
124 バッファメモリ
130 コントローラ
140 メモリカード
141 カードスロット
142 フラッシュメモリ
150 操作部
160 ジャイロセンサ
201 レリーズ釦
202 ズームレバー
203 電源釦
204 選択釦
205 決定釦

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
画像を取得する取得部と、
使用者による操作を受け付ける第一の操作部と、
第一のモードと、第二のモードとを選択するモード選択部と、
第一のモードのときは、前記取得した画像を前記表示部に表示するよう制御し、前記第一の操作部が操作を受け付けると、前記表示部に表示された画像を拡大又は縮小表示するよう制御する第一の表示制御部と、
第二のモードのときは、地図を前記表示部に表示するよう制御し、前記第一の操作部が操作を受け付けたときは、前記表示部に表示された地図の縮尺を拡大又は縮小するよう制御する第二の表示制御部と、
を備えた表示装置。
【請求項2】
使用者による操作を受け付け、方向に関する情報を出力する第二の操作部を更に備え、
前記第一の表示制御部は、前記第二の操作部が操作を受け付けると、前記表示部に表示された画像を前記方向に関する情報に従って移動させて表示するよう制御し、
前記第二の表示制御部は、前記第二の操作部が操作を受け付けると、前記表示部に表示された地図画像を前記方向に関する情報に従って移動させて表示するよう制御する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第二の表示制御部は、前記第一の操作部が操作を受け付けたときに所定の条件を満たす場合は、前記第一の操作部が操作を受け付けたときに前記表示部に表示された地図に対応する画像を前記表示部に表示するよう制御する、
請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記所定の条件とは、前記表示部に表示された地図が所定の縮尺以上であることを特徴とする、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記所定の条件とは、前記表示部に表示された地図に対応する画像の枚数が所定の枚数以下であることを特徴とする、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記取得部は、地名情報と関連付けられた画像を取得し、
前記所定の条件とは、前記表示部に表示された地図に対応する画像に関連付けられた地名情報が同一のカテゴリに属す場合であることを特徴とする、
請求項3に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−197056(P2011−197056A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−60594(P2010−60594)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】