説明

表示部材

【課題】 衣料品が吊り下げられたハンガーを引っ掛けて陳列するための吊り棒に引っ掛けて用いられる表示部材であって、吊り棒に容易に着脱でき且つ取付位置を容易に変更できるようにした表示部材である。
【解決手段】 衣料用ハンガー2が引っ掛けられる吊り棒3の長手方向に直交する方向から該吊り棒3に引っ掛けられる表示部材1であって、
前記吊り棒3が挿入されて前記吊り棒3に引っ掛けられるフック部4と、該フック部4から横方向へ延設された表示部5と、該フック部4から下方へ延設されたバランス部6とを備え、
前記フック部4が前記吊り棒3に引っ掛けられた状態で前記バランス部6が前記フック部4の下方に位置することで前記表示部5が前記衣料用ハンガー2に吊り下げられた衣料Bよりも上位に押し上げられるように前記表示部5と前記バランス部6との重量バランスが調節されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣料品が吊り下げられたハンガーを店舗内において引っ掛けて陳列するための吊り棒に引っ掛けて用いられる表示部材に関する。
【背景技術】
【0002】
図8は特許文献1に記載の表示部材を示す。当該表示部材100は、スーパーマーケットやデパート等の商品陳列棚のバー部材等に取り付けて商品の案内等を行う表示部材である。当該表示部材100は、図8に示すように、支持台101と、支柱102と、ポップ支持部材103とを備え、支持台101が締め付けボルト104で、バー部材105に締め付けられて固定される構造である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述のように、前記表示部材100は、締め付けボルト104で支持台101をバー部材105に締め付けるようにして取り付けられる構造であるために、表示部材100を移動させる場合には、締め付けボルト104を一旦緩めた後に表示部材100を所定位置まで移動させ、その後、再び、締め付けボルト104を締め付けることで表示部材100の位置決めを行っていた。このために、表示部材100を移動させる必要が生じた場合には、締め付けボルト104を緩めたり、締め付けるための作業が繁雑、面倒であって人件費が大きくなるだけでなく、頻繁に、表示部材100を移動させる必要が生じる場合には、締め付けボルト104を緩めたり、締め付けるための作業を頻繁に行わなければならず、一層、繁雑、面倒であった。又、締め付けボルト104によって商品が傷付く虞もあった。
【0004】
本発明は、前記背景技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、衣料品が吊り下げられたハンガーを引っ掛けて陳列するための吊り棒に引っ掛けて用いられる表示部材であって、吊り棒に容易に着脱できる上に、取付位置を容易に変更できるようにした表示部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、店舗内において衣料用ハンガーが引っ掛けられる吊り棒の長手方向に直交する方向から該吊り棒に引っ掛けられる表示部材であって、
前記吊り棒が挿入されて前記吊り棒に引っ掛けられるフック部と、該フック部から横方向へ延設された表示部と、該フック部から下方へ延設されたバランス部とを備え、
前記フック部が前記吊り棒に引っ掛けられた状態で前記バランス部が前記フック部の下方に位置することで前記表示部が前記衣料用ハンガーに吊り下げられた衣料よりも上位に押し上げられるように前記表示部と前記バランス部との重量バランスが調節されていることを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、前記表示部が前記フック部よりも上位に押し上げられるように前記表示部と前記バランス部との重量バランスが調節されていることを特徴とする請求項1に記載の表示部材。
【0007】
請求項3に記載の発明は、フック部は吊り棒が挿入される挿入口を有し、該挿入口の縁には、吊り棒からのフック部の外れを防止する外れ防止部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示部材。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の発明において、前記フック部の内面が、曲率半径の大きな大径円弧面と該大径円弧面の上側に位置し且つ曲率半径の小さな小径円弧面とで構成され、
該大径円弧面には内側へ突出する突部がフック部に挿入された吊り棒の長手方向に沿って設けられ、当該突部は、前記フック部に挿入された大径の吊り棒の中心を通る垂線を中心として左右線対称の位置に設けられて当該突部が大径の吊り棒に引っ掛けられた表示部材に線接触することで大径の吊り棒に引っ掛けられた表示部材の横ぶれが防止され、
前記小径円弧面には内側へ突出する突部が吊り棒の長手方向に沿って設けられ、当該突部は、前記フック部に挿入された小径の吊り棒の中心を通る垂線を中心として左右線対称の位置に設けられて当該突部が小径の吊り棒に線接触することで小径の吊り棒に引っ掛けられた表示部材の横ぶれが防止されることを特徴とするものである。

【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の発明において、バランス部はフック部を中心にして表示部とは反対側に設けられており、かつ、フック部、表示部、及びバランス部は板状に形成されたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5の何れか1項に記載の発明において、外れ防止部はフック部の挿入口から斜め下方へ向けて延設されており、該外れ防止部と対面するバランス部の側面はフック部の挿入口から斜め下方へ向けて突状に湾曲した案内面となり、該外れ防止部と該案内面との間は、吊り棒を前記フック部へ向けて案内する案内路になっていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の発明において、バランス部は、下部より上部が軽量になっていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、バランス部は、フック部の上部に切欠きが形成されることで、該バランス部は下部より上部が軽量になっていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、バランス部は、上部から下部へ向けて徐々に幅広に形成されることで、該バランス部は下部より上部が軽量になっていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、表示部材の表示部が、衣料用ハンガーに吊り下げられた衣料よりも上位に押し上げられるために、表示部が衣料の陰に隠れることがなく、顧客は表示部の内容を目視することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、表示部材の表示部が、表示部のフック部よりも上位に押し上げられるために、表示部が衣料の陰に隠れることがなく、顧客は表示部の内容を目視することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、吊り棒が挿入されるフック部の挿入口の縁には外れ防止部が設けられているために、フック部が吊り棒から不用意に外れるこがなく、表示部材が吊り棒から不用意に抜け落ちることがない。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、吊り棒の径が大径の場合には、表示部材の大径円弧面に形成された一対の突部が大径の吊り棒の表面に線接触し、吊り棒の径が小径の場合には、表示部材の小径円弧面に形成された一対の突部が小径の吊り棒の表面に線接触することで、大径又は小径の吊り棒に引っ掛けられた表示部材が横ぶれすることなく、安定感良く、吊り棒に引っ掛けられた状態が維持される。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、フック部を中心にして、表示部とバランス部とのバランスが調節されて、表示部材の良好な姿勢が保たれる。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、吊り棒は、表示部材の案内路を挿通させるようにして、フック部へ導かれることができるために、表示部材を容易に吊り棒に吊り下げることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、バランス部自体は上部よりも下部が重く形成されているために、バランス部で大きなモーメントを発生させることができて、表示部材の姿勢を安定させることができる。
【0021】
請求項8に記載の発明によれば、バランス部の上部に切欠きを設けることで、バランス部の下部の重量を上部と比較して相対的に重くすることができる。
【0022】
請求項9に記載の発明によれば、バランス部を上部から下部へ向けて徐々に広幅にすることで、バランス部の下部の重量を上部と比較して相対的に重くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明に係る表示部材1は、図1に示すように、店舗内において、衣料用ハンガー2が引っ掛けられる吊り棒3の長手方向に対して直交する方向(A方向)から該吊り棒3に引っ掛けて吊り下げられる表示部材である。
【0024】
図2に示すように、表示部材1は、フック部4と、表示部5と、下方へ延びるバランス部6とを備え、表示部5は広幅の取付部7によってフック部4とバランス部6に強固に連設されている。
【0025】
フック部4は、前記吊り棒3が挿入されて前記吊り棒3に引っ掛けられる部位である。前記表示部5は前記フック部4の横側に設けられて広告又は商品の内容等が表示される部位である。前記表示部5と前記バランス部6は前記フック部4を中心にして互いに反対側に設けられており、表示部材1が吊り棒3に引っ掛けられた状態において、前記表示部5と前記バランス部6は互いに釣り合いの位置になるように重量バランスが調節されている。
【0026】
ここで、前記釣り合いの位置とは、図3に示すように、フック部4が吊り棒3に引っ掛けられた状態において、表示部5の上部又は全部がフック部4よりも上位に押し上げられるように前記表示部5と前記バランス部6とがバランス調節された状態である。又、当該釣り合いの位置とは、図3に示すように、吊り棒3に引っ掛けられたハンガー2に吊り下げられた衣料Bよりも表示部5が上位になるように前記表示部5と前記バランス部6とがバランス調節された状態も該当する。
【0027】
次に、当該表示部材1の具体的形態について説明する。表示部材1は、樹脂で板状に一体成形されることができる。
【0028】
図4に示すように、前記フック部4は、吊り棒3を収容するようにして該吊り棒3に引っ掛けられるように湾曲した形態であって、吊り棒3を挿入するための挿入口Sを有した形態である。フック部4は吊り棒3を挿入できる形態であれば、表示部材1を吊り棒3に引っ掛けて吊り下げることができる。該フック部4の内面は曲率半径の大きな大径円弧面7と、曲率半径の小さな小径円弧面8とで構成されることができ、小径円弧面8が大径円弧面7よりも上側に設けられる。
【0029】
そして、図5に示すように、フック部4の内面には、二対の突部9a、9a,9b、9bを設けることができる。これら二対の突部9a、9a,9b、9bは、フック部4の内側へ向けて突出し、且つ、図5に示すように、フック部4が引っ掛けられた吊り棒3の長手方向へ向けて設けられる。図4に示すように、これら二対の突部9a、9a,9b、9bは、フック部4が引っ掛けられた吊り棒3の軸心を通る垂線Lを中心にして左右線対称の位置(使用時におけるほぼ水平位置)に設けられる。又、一方の突部9a、9aは、前記フック部4の大径円弧面7に設けられ、他方の突部9b、9bは前記フック部4の小径円弧面8に設けられる。
【0030】
図5に示すように、前記突部9a、9aが大径円弧面7に設けられると共に吊り棒3の長手方向へ沿って設けられることで、図4中、一点鎖線で示すように、フック部4に大径の吊り棒3を挿入した状態でこの突部9a、9aが吊り棒3の表面に線接触することができるために、表示部材1を吊り棒3に吊り下げた状態において、図6中、一点鎖線で示すように、表示部材1が吊り棒3の長手方向に対して横ぶれすることなく、表示部材1を吊り棒3に安定感良く吊り下げることができる。図6は、表示部材1を吊り棒3に吊り下げた状態を上方から観た状態を示す。
【0031】
一方、図5に示すように、前記突部9b、9bが小円弧面8に設けられると共に吊り棒3の長手方向へ沿って設けられることで、図4中、二点鎖線で示すように、フック部4に小径の吊り棒3を挿入した状態でこの突部9b、9bが吊り棒3の表面に線接触することができるために、表示部材1を吊り棒3に吊り下げた状態において、図6中、一点鎖線で示すように、表示部材1が吊り棒3に対して横ぶれすることなく、表示部材1を吊り棒3に安定感良く吊り下げることができる。
【0032】
又、図に示すように、前記フック部4の表裏両面には外周及び内周に沿ってリブ10が立設され、フック部4は、リブ10によって囲まれることで曲げ変形に対して補強されている。
【0033】
前記フック部4には、フック部4に収容された吊り棒3が該フック部4から外れる事態を防止するための外れ防止部11が設けられている。該外れ防止部11は、フック部4の挿入口Sの上端から斜め下方へ向けて延設されている。該外れ防止部11は前記フック部4と同様にリブ10によって囲まれることで曲げ変形に対して補強されている。
【0034】
前記表示部5は広告等を表示する部位である。該表示部5は、図3に示すように、フック部4の略真横から該フック部4よりも上方へ向けて形成される。該表示部5の形態として、例えば、枠12で囲まれた額縁状に形成し、図7に示すように、枠12で広告用パネルP等を適宜自由に交換して支持するようにすることができる。
【0035】
前記バランス部6は、前記フック部4の挿入口Sの下端から下方へ向けて設けられている。バランス部6は、前記フック部4を囲むリブ10に連設されたリブ13等の縦方向や横方向のリブが立設されることで、曲げ変形に対して補強されている。前記フック部4の外れ防止部11と対面する該バランス部6の側面は突状に湾曲した案内面14となり、該案内面14と外れ防止部11との間は、吊り棒3を前記フック部4へ向けて案内する案内路15になっている。該バランス部6は、斜め下方へ向けて上部から下部へ向けて徐々に重くなるように形成されている。即ち、該バランス部6は上部から下部へ向けて徐々に重くなるように上部から下部へ向けて徐々に幅広く形成されたり、上部に切欠き16が形成されて上部を軽量化させることで相対的に下部を重くすることができる。又、バランス部6の下部の厚さを上部よりも厚くすることで、下部の重量を上部の重量よりも重くすることができる。
【0036】
又、前記外れ防止部11の先端部はバランス部6との間に形成される案内路15の入り口を若干拡開するように湾曲して形成されている。
【0037】
次に作用について説明する。図1に示すように、衣料用ハンガー2を吊り下げるための吊り棒3が通路Tに平行に設けられ、該吊り棒3の長手方向に直交する向きに衣料Bが吊り下げられている場合に、吊り棒3の長手方向に直交する方向(図1中、A方向)から、当該吊り棒3に表示部材1を引っ掛ける場合について説明する。
【0038】
先ず、事前に、図7に示すように、表示部5に広告パネルP等を取付ける。次に、吊り棒3の任意の位置を選択し、その位置において、表示部材1の案内路15の先端から吊り棒3を挿入した後、該吊り棒3を該案内路15を挿通させるようにしてフック部4に導くことによって、図2に示すように、表示部材1を吊り棒3に引っ掛ける。ここで、吊り棒3の径が大径の場合には、図4中、一点鎖線で示すように、表示部材1の突部9a、9aが吊り棒3の表面に線接触するために、図6中、一点鎖線で示すように、表示部材1が吊り棒3に対して横ぶれする現象が規制されることで、表示部材1は吊り棒3に安定的に引っ掛けられる。
【0039】
一方、表示部材1の引っ掛けられた吊り棒3が小径の場合には、図4中、一点鎖線で示すように、表示部材1の突部9b、9bが吊り棒3の表面に線接触するために、図6中、一転鎖線で示すように、表示部材1が吊り棒3に対して横ぶれする現象が規制されることで、表示部材1は吊り棒3に安定的に引っ掛けられる。
【0040】
以上のように、表示部材1は、大径の吊り棒3から小径の吊り棒3まで径の異なる種々の吊り棒3に引っ掛けることができる。
【0041】
この状態において、図3に示すように、表示部材1の表示部5は、フック部4よりも上位に位置し、又、ハンガー2に吊り下げられた衣料Aよりも上位に位置しているために、表示部5は衣料Bに隠れることなく、顧客が表示部5を目視することができる。
【0042】
特に、図1に示すように、吊り棒3が、通路Tの脇に該通路Tと平行に配置されている場合には、顧客は、通路Tを歩きながら、進行方向の斜め前方に表示部材1を目視することができ、商品の宣伝、広告及び所在を顧客に明示することができる。
【0043】
そして、吊り棒3に吊り下げられた衣料用ハンガー2を取り外す等の必要が生じた場合、顧客、店舗作業者の手、又は衣料等が表示部材1に当たる等して、該表示部材1が大きく揺れたとしても、吊り棒3が外れ防止部11に当たることになるために、フック部4が吊り棒3から外れることなく、表示部材1が不用意に吊り棒3から抜け落ちることがない。
【0044】
又、表示部材1の位置を移動させる必要が生じた場合には、作業者が表示部材1の案内路15を吊り棒3を通過させるようにして、表示部材1を吊り棒3から外した後、作業者が表示部材1を所有して任意の位置まで移動させ、その位置で表示部材1の案内路15を吊り棒3を挿通させるようにして、表示部材1を吊り棒3に吊り下げる。
【0045】
又、表示部材1を吊り棒3に吊り下げた状態のまま、横方向へずらせるようにして、表示部材1を任意の位置まで容易に移動させることも可能である。
【0046】
尚、以上の説明においては、フック部4に二対の突部9a、9a,9b、9bを設けたが一対の突部を設けるだけでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は表示部材を吊り棒に引っ掛けて吊り下げた状態を示す図である。
【図2】図2は表示部材の正面図を示す。
【図3】図3は衣料用ハンガーに衣料を吊り下げた状態において表示部材との位置関係を示す図である。
【図4】図4は表示部材の一部拡大正面図を示す。
【図5】図5は表示部材の一部拡大斜視図を示す。
【図6】図6は表示部材を吊り棒に引っ掛けた状態を上方から観た状態の図である。
【図7】図7は広告パネルを取り付ける状態を示す図である。
【図8】背景技術の表示部材を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
1 表示部材
2 衣料用ハンガー
3 吊り棒
4 フック部
5 表示部
6 バランス部
7 大径円弧面
8 小径円弧面
11 外れ防止部
16 切欠き
B 衣料
S 挿入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内において衣料用ハンガーが引っ掛けられる吊り棒の長手方向に直交する方向から該吊り棒に引っ掛けられる表示部材であって、
前記吊り棒が挿入されて前記吊り棒に引っ掛けられるフック部と、該フック部から横方向へ延設された表示部と、該フック部から下方へ延設されたバランス部とを備え、
前記フック部が前記吊り棒に引っ掛けられた状態で前記バランス部が前記フック部の下方に位置することで前記表示部が前記衣料用ハンガーに吊り下げられた衣料よりも上位に押し上げられるように前記表示部と前記バランス部との重量バランスが調節されていることを特徴とする表示部材。
【請求項2】
前記表示部が前記フック部よりも上位に押し上げられるように前記表示部と前記バランス部との重量バランスが調節されていることを特徴とする請求項1に記載の表示部材。
【請求項3】
フック部は吊り棒が挿入される挿入口を有し、該挿入口の縁には、吊り棒からのフック部の外れを防止する外れ防止部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示部材。
【請求項4】
前記フック部の内面が、曲率半径の大きな大径円弧面と該大径円弧面の上側に位置し且つ曲率半径の小さな小径円弧面とで構成され、
該大径円弧面には内側へ突出する突部がフック部に挿入された吊り棒の長手方向に沿って設けられ、当該突部は、前記フック部に挿入された大径の吊り棒の中心を通る垂線を中心として左右線対称の位置に設けられて当該突部が大径の吊り棒に引っ掛けられた表示部材に線接触することで大径の吊り棒に引っ掛けられた表示部材の横ぶれが防止され、
前記小径円弧面には内側へ突出する突部が吊り棒の長手方向に沿って設けられ、当該突部は、前記フック部に挿入された小径の吊り棒の中心を通る垂線を中心として左右線対称の位置に設けられて当該突部が小径の吊り棒に線接触することで小径の吊り棒に引っ掛けられた表示部材の横ぶれが防止されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の表示部材。
【請求項5】
バランス部はフック部を中心にして表示部とは反対側に設けられており、かつ、フック部、表示部、及びバランス部は板状に形成されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の表示部材。
【請求項6】
外れ防止部はフック部の挿入口から斜め下方へ向けて延設されており、該外れ防止部と対面するバランス部の側面はフック部の挿入口から斜め下方へ向けて突状に湾曲した案内面となり、該外れ防止部と該案内面との間は、吊り棒を前記フック部へ向けて案内する案内路になっていることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の表示部材。
【請求項7】
バランス部は、下部より上部が軽量になっていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の表示部材。
【請求項8】
バランス部は、フック部の上部に切欠きが形成されることで、該バランス部は下部より上部が軽量になっていることを特徴とする請求項7に記載の表示部材。
【請求項9】
バランス部は、上部から下部へ向けて徐々に幅広に形成されることで、該バランス部は下部より上部が軽量になっていることを特徴とする請求項7又は8に記載の表示部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−107836(P2010−107836A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−281334(P2008−281334)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(303011275)株式会社ジャパーナ (43)
【Fターム(参考)】