表示面積拡大型六面体カートン
【課題】包装される商品に関する情報の表示スペースをより多く内蔵した六面体カートンを提供する。
【解決手段】三重の上面壁Ａ1 のうち上部壁板１と中間部壁板７は、上面壁と一側面壁とに挟まれる第１のカートン稜線Ｒ1 の両端に連続してその稜線に直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線Ｒ2 、Ｒ2 と、上面壁と前記一側面壁と対向する他の側面壁とに挟まれる第３のカートン稜線Ｒ3 とに沿ってそれぞれ開放端部を備え、第１のカートン稜線Ｒ1 には開放折目ａ、ｋを備え、第３のカートン稜線Ｒ3 に沿う開放端部には閉鎖用差込片２ａを備え、第３のカートン稜線Ｒ3 に沿って前記閉鎖用差込片２ａを差し込み係止する差込用切込部６ｃを備え、前記開放折目ｋの両端部から他の側面壁方向に第２のカートン稜線Ｒ2 に沿って延びる開封用切離部ｊ、ｊを備える。
【解決手段】三重の上面壁Ａ1 のうち上部壁板１と中間部壁板７は、上面壁と一側面壁とに挟まれる第１のカートン稜線Ｒ1 の両端に連続してその稜線に直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線Ｒ2 、Ｒ2 と、上面壁と前記一側面壁と対向する他の側面壁とに挟まれる第３のカートン稜線Ｒ3 とに沿ってそれぞれ開放端部を備え、第１のカートン稜線Ｒ1 には開放折目ａ、ｋを備え、第３のカートン稜線Ｒ3 に沿う開放端部には閉鎖用差込片２ａを備え、第３のカートン稜線Ｒ3 に沿って前記閉鎖用差込片２ａを差し込み係止する差込用切込部６ｃを備え、前記開放折目ｋの両端部から他の側面壁方向に第２のカートン稜線Ｒ2 に沿って延びる開封用切離部ｊ、ｊを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、包装容器の表面を展開することにより、包装内容情報を表示するための表示面積を拡大できるようにした表示面積拡大型カートンに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来のカートンや紙箱などの包装容器には直方体、立方体などの六面体の容器があり、容器を構成する上面壁、底面壁、四側面壁のうちいずれかの面壁を構成している１乃至複数枚の面壁板を開封して容器外側に展開し、容器面壁に立設することにより、その容器の面壁板に予め表示されている容器の包装商品に関する各種情報を、顧客に表示できようにしたポップアップディスプレイ型カートンがある。
【０００３】
近年は、容器に包装された商品に関する情報として、商品の原材料名、組成分、使用、取扱い、調理等の情報だけでなく、商品のトレーサビリティやキャンペーンなどの情報が求められるようになり、容器に包装される商品に関する必要とする情報は増大している。
【０００４】
そのため、極力多くの情報をコンパクトに容器に掲載する必要性から、これらの情報を容器本体の構造面壁に記載するだけでなく、用紙や小冊子などに印刷表示して、容器本体内に収容する必要が生ずるようになっている。そのため、これら情報の表示スペースをより多く内蔵した包装容器が求められていて、このような包装容器としては、例えば特許文献１、２、３がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開平１０−２５０７１８号
【特許文献２】特開２００１−４８１５９号
【特許文献３】特開２００５−３２９９８２号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明の課題は、包装される商品に関する情報の表示スペースをより多く内蔵した六面体カートンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の請求項１に係る発明は、上部、中間部、下部の三重の上面壁、底面壁、四側面壁の六面からなる直方体、立方体のカートンにおいて、三重の上面壁のうち上部と中間部の上面壁は、三重の上面壁と一側面壁とに挟まれる第１のカートン稜線の両端に連続してその稜線に直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線と前記三重の上面壁と前記一側面壁と対向する他の側面壁とに挟まれる第３のカートン稜線とに沿ってそれぞれ開放端部を備え、前記第１のカートン稜線には、上部と中間部の上面壁を開放し、且つ上部の上面壁及び一側面壁と、中間部と下部の上面壁を連設するそれぞれ開放折目を備え、前記第３のカートン稜線に沿う上部の上面壁の開放端部には閉鎖用差込片とを備え、前記下部の上面壁と前記他の側面壁に挟まれる第３のカートン稜線に沿って前記閉鎖用差込片を差し込み係止する差込用切込部を備え、前記下部の上面壁には、前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に前記第２のカートン稜線に沿って延びる下部の上面壁を開放する各々開封用切裂部を備え、該下部の上面壁には各々切込部の末端を結ぶ折立て用折目を備えることを特徴とする表示面積拡大型六面体カートンである。
【０００８】
本発明の請求項２に係る発明は、上記請求項１に係る発明において、前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に前記第２のカートン稜線に沿って延びる下部の上面壁を開放する各々開封用切裂部は、前記下部の上面壁における第１のカートン稜線と直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線に沿って前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に途中まで延びていることを特徴とする表示面積拡大型六面体カートンである。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の表示面積拡大型六面体カートンによれば、六面からなる直方体、立方体のカートンにおいて、三重の上面壁のうち上部と中間部の上面壁は、三重の上面壁と一側面壁とに挟まれる第１のカートン稜線の両端に連続してその稜線に直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線と、前記三重の上面壁と前記一側面壁と対向する他の側面壁とに挟まれる第３のカートン稜線とに沿って、それぞれ開放端部を備えている。そして、前記第１のカートン稜線には、上部と中間部の上面壁を開放し、且つ上部の上面壁と一側面壁及び中間部と下部の上面壁とを連設する開放折目を備えているので、カートンの上面壁には一重の下部の上面壁を残して、上部と中間部の二重（２枚）の上面壁を、開放折目を介して開放して立ち起こすことができる。
【００１０】
そのためにカートンの上面壁に立ち起こされた上部と中間部の２枚のカートン基材（厚紙など）による上面壁の表裏両面、及び残された下部の上面壁の表面には、包装商品に関する情報など必要な情報を印刷表示して、ディスプレイ表現することが可能になる。
【００１１】
また第３のカートン稜線に沿う上部の上面壁の開放端部には、閉鎖用差込片を備え、また前記下部の上面壁と前記他の側面壁に挟まれる前記第３のカートン稜線に沿って、前記閉鎖用差込片を差し込み係止するための差込用切込部を備えるので、開放した上部と中間部の上面壁は、閉鎖用差込片を、第３のカートン稜線に沿う切込部に差し込み係止して閉鎖することができる。
【００１２】
また前記下部の上面壁には、前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に、前記第２のカートン稜線に沿って延びる下部の上面壁を開放するための各々開封用切裂部（ミシン目刻切線など）を備え、前記下部の上面壁には、各々切裂部の末端を結ぶ折立て用折目を備えるので、カートンの上面壁に上部と中間部の上面壁を開放して立ち起こした後に、カートンの上面壁の第２のカートン稜線に沿って延びる開封用切裂部を、その一側面壁から他の側面壁の方向に切り裂くことにより、残された下部の上面壁（１枚）を、折立て用折目を介して折り曲げて開き、カートンを開封することができ、カートン内の内容物を取り出すことができる。そして下部の上面壁の表裏面には、包装商品に関する情報など必要な情報を印刷表示して、ディスプレイ表現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】（ａ）は本発明のカートンの開封前における一例を説明する全体斜視図、（ｂ）は本発明のカートンの開封後の一例を説明する全体斜視図。
【図２】本発明のカートンを開封後に下部壁板を開封して立ち起こした状態の一例を説明する全体斜視図。
【図３】本発明のカートンを製函するためのブランクシートの一例を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
本発明の表示面積拡大型六面体カートンを、図面に基づいて以下に詳細に説明する。図１（ａ）は、開封前の本発明のカートンＡを説明する全体斜視図であり、（ｂ）は、開封
された本発明のカートンＡを説明する全体斜視図である。
【００１５】
本発明の表示面積拡大型六面体カートンＡは、上部壁板１、中間部壁板７、下部壁板６からなる三重（三枚構成）の上面壁Ａ1 と、底面壁を構成する底壁板４と、四つの側面壁を構成する側壁板２（及び５）、側壁板６ａ（及び４ａ）、側壁板３、側壁板６ａ（及び４ａ）との六面からなる直方体、あるいは立方体のカートンである。
【００１６】
前記直方体、あるいは立方体のカートンＡは、図１（ａ）中、１２本の各々カートン稜線を備え、前記三重の上面壁Ａ1 と一側面壁（図中、側壁板３）とに挟まれる稜線を第１のカートン稜線Ｒ1 、そのカートン稜線Ｒ1 に直交する方向の互いに上面壁Ａ1 にて対向する稜線を第２のカートン稜線Ｒ2 、Ｒ2 、前記三重の上面壁Ａ1 と前記一側面壁３と対向する他の側面壁２、５とに挟まれる第３のカートン稜線Ｒ3 とする。
【００１７】
前記三重の上面壁Ａ1 のうち、上部壁板１と中間部壁板７のそれぞれ四方の端部は、第１のカートン稜線Ｒ1 と、第２のカートン稜線Ｒ2 、Ｒ2 と、第３のカートン稜線Ｒ3 とに沿って、折目によって閉鎖されない、折目のない開放されたそれぞれ開放端部を備えている。
【００１８】
図１（ａ）に示す本発明の開封前のカートンＡにおける第１のカートン稜線Ｒ1 には、図１（ｂ）に示す開封後のカートンＡに示すように、上部壁板１と中間部壁板７の上面壁Ａ1 を開放し、且つ上部壁板１の上面壁Ａ1 及び一側面壁（図中、側壁板３）と、中間部壁板７と下部壁板６の上面壁Ａ1 とを連設するそれぞれ開放折目ａ、ｋを備える。
【００１９】
前記第３のカートン稜線Ｒ3 に沿う上部壁板１の上面壁Ａ1 の開放端部には、折目ｂを介して、閉鎖用差込片２ａを連設して備え、前記下部壁板６の上面壁Ａ1 と前記他の側面壁２、５に挟まれる第３のカートン稜線に沿って、前記閉鎖用差込片２ａを差し込み係止する差込用切込部６ｃを備えている。なお、前記上部壁板１の開放端部に形成されている閉鎖用差込片２ａは、図１（ａ）に示すように、カートンＡの一側面壁を構成する側壁板２に折目ｂを挟んで形成されている差込片状の切り離し用ミシン目ｏと、その下部に閉鎖用差込片２ａの下端を露呈させ、切抜線ｎを介して切り抜かれた切抜部２ｂを介して形成されている。
【００２０】
前記下部壁板６の上面壁Ａ1 には、第１のカートン稜線Ｒ1 側にある前記開放折目ｋの両端部から、第３のカートン稜線Ｒ3 側の前記他の側面壁２、５の方向に、前記第２のカートン稜線Ｒ2 に沿って延びる、前記下部壁板６の上面壁Ａ1 を開放するための各々開封用切裂部ｊ、ｊを備え、該下部壁板６の上面壁Ａ1 には、各々切込部ｊ、ｊの末端を結ぶ折立て用折目ｍを備えている。
【００２１】
図１（ａ）に示す本発明のカートンＡは、切抜部２ｂ上端に露呈する閉鎖用差込片２ａの下端を、切抜部２ｂ内に挿入した指爪にて外側に引き出しながら、切り離し用ミシン目ｏに沿って切り離す。そして、図１（ｂ）に示すように、上面壁Ａ1 の上部壁板１を折目ａを介して、及び上面壁Ａ1 の中間部壁板７を折目ｋを介してそれぞれ開放する。
【００２２】
これにより上面壁Ａ1 の２枚の上部壁板１と中間部壁板７は、カートンＡ本体の下部壁板６面上に立ち起こされて、その両板には、カートンＡに包装されている内容物（商品）に関する諸情報を表示するための表示スペースが形成されて、表示面積拡大型のカートンとなる。例えば、その上部壁板１と中間部壁板７のそれぞれ表面、裏面、あるいは表裏両面には、カートンＡに包装されている内容物（商品）に関する諸情報（商品の原材料名、組成分、使用、取扱い、調理等の情報、商品のトレーサビリティやキャンペーンなどの情報）が記載される。これは従来のカートン内に封入される小冊子や能書きシート等の代替
となるものである。
【００２３】
なお、上面壁Ａ1 の２枚の上部壁板１と中間部壁板７を開放した後は、開放折目ａ、ｋ側の側面壁を構成する側壁板３は、その開放折目ａ方向の両端部が隣接する側面壁の側壁板６ａ、６ａからミシン目などの切離線（図示せず）を介して切り離して、上部壁板１と共に側壁板３を開放することができ、側壁板３の内面側のカートンＡには、下部壁板６、側壁板６ａ、底壁板４、側壁板６ａからなる筒状開口部が形成されて、この時点でカートンＡ内の内容物を取り出すことが可能である。
【００２４】
本発明のカートンＡは、上面壁Ａ1 の２枚の上部壁板１と中間部壁板７とを立ち起こした後に、カートンＡの上面壁Ａ1 を構成する下部壁板６の両側端の対向する第２のカートン稜線Ｒ2 、Ｒ2 に沿って形成されているミシン目状の各々切離線ｊ、ｊを切り離して、図２に示すように、下部壁板６を、その各々切離線ｊ、ｊの内端部を結ぶ折目ｍを介して折り曲げることにより、下部壁板６面上には、折目ｍを介して連設されて立ち起こされた立ち起こし板６ｂと、立ち起こし板６ｂに折目ｋを介して連設された中間部壁板７とを形成することができる。
【００２５】
これにより、上面壁Ａ1 の下部壁板６面上に形成された立ち起こし板６ｂと中間部壁板７とにより構成された表示ペースが形成される。これによりカートンＡに包装されている内容物（商品）に関する諸情報を表示するための表示スペースが形成されて、表示面積拡大型のカートンとなる。例えば、その立ち起こし板６ｂと中間部壁板７のそれぞれ表面、裏面、あるいは表裏両面には、カートンＡに包装されている内容物（商品）に関する諸情報（商品の原材料名、組成分、使用、取扱い、調理等の情報、商品のトレーサビリティやキャンペーンなどの情報）が記載される。これは従来のカートン内に封入される小冊子や能書きシート等の代替となるものである。なお、本発明のカートンを再封鎖する場合は、図１（ｂ）に示す上面壁Ａ1 を構成する上部壁板１を中間部壁板７と共に下部壁板６面上に重ね合わせ、上部壁板１の差込部２ａを、下部壁板６の外端部にある切込部６ｃ内に差し込むことにより係止して再封鎖することができる。
【００２６】
本発明のカートンＡを製函するためのブランクシート、及びその製函、組立方法の一例を以下に詳細に説明する。本発明のカートンＡのブランクシートは、図３に示すように、上面壁Ａ1 となる上部壁板１の上下端部には、それぞれ折目ａ、ｂを介してそれぞれ側壁板２、３が連接され、側壁板２には折目ｂより上部に形成されたミシン目状の切離線ｏにより、該側壁板２から切り離し可能な上部壁板１に折目ｂを介して連設された差込部２ａが形成され、該差込部２ａ両側には、折目ｂに沿ってミシン目状の各々切離線ｂ1 、ｂ1 が形成されている。また、側壁板２領域内であって差込部２ａを形成する切離線ｏ上端部より上側には、切抜線ｎにより切抜部２ｂが形成されている。
【００２７】
前記側壁板３の左右端部には折目ｃ、ｃを介してそれぞれ側壁板（フラップ板）３ａ、３ａが連設され、該側壁板３の下端部には、折目ｄを介して底壁板４が、該底壁板４の左右端部にはそれぞれ折目ｅ、ｅを介して側壁板（フラップ板）４ａ、４ａが連設されている。底壁板４の下端部には、折目ｆを介して側壁板５が、該側壁板５の左右端部にはそれぞれ折目ｇ、ｇを介してそれぞれ側壁板（フラップ板）５ａ、５ａが連設されている。
【００２８】
前記側壁板５の下端部には折目ｈを介して、上面壁Ａ1 となる下部壁板６が連設され、該下部壁板６面内には、折目ｈと平行な折目ｍを介して立ち起こし板６ｂが連設され、該下部壁板６の左右両端部には、それぞれ折目ｉ、ｉを介してそれぞれ側壁板（フラップ板）６ａ、６ａが連設され、前記下部壁板６の下端部には折目ｋを介して、上面壁Ａ1 となる中間部壁板７が連設されている。
【００２９】
前記側壁板５には、折目ｈ中央部の折目ｈより上側に、切抜線ｌにより刻切された切抜部５ｂが形成され、前記下部壁板６には、折目ｈ中央部の折目ｈに沿って差込部６ｃが形成されている。
【００３０】
前記折目ｍの両端部から折目ｋの両端部まで、それぞれ折目ｉ、ｉに沿って立ち起こし板６ｂの左右端部に、それぞれ切離線ｊ、ｊが形成されている。
【００３１】
上記のブランクシートの各々側壁板３、底壁板４、側壁板５、下部壁板６の左右にある各々側壁板（フラップ板）３ａ、３ａ、４ａ、４ａ、５ａ、５ａ、６ａ、６ａを、各々折目ｃ、ｃ、ｅ、ｅ、ｇ、ｇ、ｉ、ｉを介して、それぞれ同じ方向に折り曲げる。
【００３２】
また、各々上部壁板１、側壁板２、３、底壁板４、側壁板５、下部壁板６を、各々折目ａ、ｂ、ｄ、ｆ、ｈを介して、それぞれ同じ方向に折り曲げ、中間部壁板７を、下部壁板６面に重ね合わせるように折目ｋを介して逆方向に折り曲げる。
【００３３】
続いて、各々側壁板（フラップ板）３ａ、３ａ、５ａ、５ａを、側壁板（フラップ板）４ａ、４ａの内側に重ね合わせ、側壁板（フラップ板）６ａ、６ａを側壁板（フラップ板）４ａ、４ａの外側に重ね合わせて、その各々重ね合わ面を接着剤等にて貼着するなどして固定する。これにより、下部壁板６、左右の側壁板（フラップ板）４ａ、６ａ、側壁板（フラップ板）４ａ、６ａ、底壁板４からなる四角形状の筒状体と、その筒状体の一端開口部を閉鎖する側壁板５とからなる内容物収容空間が形成された本発明のカートンＡが形成される。
【００３４】
このように形成された本発明のカートンＡには、その内容物収容空間内に、所定の内容物を収容した後、前記上部壁板１に連設されている側壁板２を側壁板５に重ね合わせて、その重ね合わせ面を接着剤等にて貼着するなどして固定することにより、内容物の収容包装された本発明のカートンＡ（図１（ａ）参照）が製函される。
【符号の説明】
【００３５】
Ａ…カートン
Ａ1 …三重構成の上面壁
Ｒ1 …第１のカートン稜線
Ｒ2 …第２のカートン稜線
Ｒ3 …第３のカートン稜線
１…上部壁板
２、２ａ、３、３ａ…側壁板
４、４ａ…底壁板
５、５ａ…側壁板
６…下部壁板
６ａ…側壁板
６ｂ…立ち起こし板
７…中間部壁板
８…マイクロレンズアレイ
ｊ、ｏ…切離線
【技術分野】
【０００１】
本発明は、包装容器の表面を展開することにより、包装内容情報を表示するための表示面積を拡大できるようにした表示面積拡大型カートンに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来のカートンや紙箱などの包装容器には直方体、立方体などの六面体の容器があり、容器を構成する上面壁、底面壁、四側面壁のうちいずれかの面壁を構成している１乃至複数枚の面壁板を開封して容器外側に展開し、容器面壁に立設することにより、その容器の面壁板に予め表示されている容器の包装商品に関する各種情報を、顧客に表示できようにしたポップアップディスプレイ型カートンがある。
【０００３】
近年は、容器に包装された商品に関する情報として、商品の原材料名、組成分、使用、取扱い、調理等の情報だけでなく、商品のトレーサビリティやキャンペーンなどの情報が求められるようになり、容器に包装される商品に関する必要とする情報は増大している。
【０００４】
そのため、極力多くの情報をコンパクトに容器に掲載する必要性から、これらの情報を容器本体の構造面壁に記載するだけでなく、用紙や小冊子などに印刷表示して、容器本体内に収容する必要が生ずるようになっている。そのため、これら情報の表示スペースをより多く内蔵した包装容器が求められていて、このような包装容器としては、例えば特許文献１、２、３がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開平１０−２５０７１８号
【特許文献２】特開２００１−４８１５９号
【特許文献３】特開２００５−３２９９８２号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明の課題は、包装される商品に関する情報の表示スペースをより多く内蔵した六面体カートンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の請求項１に係る発明は、上部、中間部、下部の三重の上面壁、底面壁、四側面壁の六面からなる直方体、立方体のカートンにおいて、三重の上面壁のうち上部と中間部の上面壁は、三重の上面壁と一側面壁とに挟まれる第１のカートン稜線の両端に連続してその稜線に直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線と前記三重の上面壁と前記一側面壁と対向する他の側面壁とに挟まれる第３のカートン稜線とに沿ってそれぞれ開放端部を備え、前記第１のカートン稜線には、上部と中間部の上面壁を開放し、且つ上部の上面壁及び一側面壁と、中間部と下部の上面壁を連設するそれぞれ開放折目を備え、前記第３のカートン稜線に沿う上部の上面壁の開放端部には閉鎖用差込片とを備え、前記下部の上面壁と前記他の側面壁に挟まれる第３のカートン稜線に沿って前記閉鎖用差込片を差し込み係止する差込用切込部を備え、前記下部の上面壁には、前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に前記第２のカートン稜線に沿って延びる下部の上面壁を開放する各々開封用切裂部を備え、該下部の上面壁には各々切込部の末端を結ぶ折立て用折目を備えることを特徴とする表示面積拡大型六面体カートンである。
【０００８】
本発明の請求項２に係る発明は、上記請求項１に係る発明において、前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に前記第２のカートン稜線に沿って延びる下部の上面壁を開放する各々開封用切裂部は、前記下部の上面壁における第１のカートン稜線と直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線に沿って前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に途中まで延びていることを特徴とする表示面積拡大型六面体カートンである。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の表示面積拡大型六面体カートンによれば、六面からなる直方体、立方体のカートンにおいて、三重の上面壁のうち上部と中間部の上面壁は、三重の上面壁と一側面壁とに挟まれる第１のカートン稜線の両端に連続してその稜線に直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線と、前記三重の上面壁と前記一側面壁と対向する他の側面壁とに挟まれる第３のカートン稜線とに沿って、それぞれ開放端部を備えている。そして、前記第１のカートン稜線には、上部と中間部の上面壁を開放し、且つ上部の上面壁と一側面壁及び中間部と下部の上面壁とを連設する開放折目を備えているので、カートンの上面壁には一重の下部の上面壁を残して、上部と中間部の二重（２枚）の上面壁を、開放折目を介して開放して立ち起こすことができる。
【００１０】
そのためにカートンの上面壁に立ち起こされた上部と中間部の２枚のカートン基材（厚紙など）による上面壁の表裏両面、及び残された下部の上面壁の表面には、包装商品に関する情報など必要な情報を印刷表示して、ディスプレイ表現することが可能になる。
【００１１】
また第３のカートン稜線に沿う上部の上面壁の開放端部には、閉鎖用差込片を備え、また前記下部の上面壁と前記他の側面壁に挟まれる前記第３のカートン稜線に沿って、前記閉鎖用差込片を差し込み係止するための差込用切込部を備えるので、開放した上部と中間部の上面壁は、閉鎖用差込片を、第３のカートン稜線に沿う切込部に差し込み係止して閉鎖することができる。
【００１２】
また前記下部の上面壁には、前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に、前記第２のカートン稜線に沿って延びる下部の上面壁を開放するための各々開封用切裂部（ミシン目刻切線など）を備え、前記下部の上面壁には、各々切裂部の末端を結ぶ折立て用折目を備えるので、カートンの上面壁に上部と中間部の上面壁を開放して立ち起こした後に、カートンの上面壁の第２のカートン稜線に沿って延びる開封用切裂部を、その一側面壁から他の側面壁の方向に切り裂くことにより、残された下部の上面壁（１枚）を、折立て用折目を介して折り曲げて開き、カートンを開封することができ、カートン内の内容物を取り出すことができる。そして下部の上面壁の表裏面には、包装商品に関する情報など必要な情報を印刷表示して、ディスプレイ表現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】（ａ）は本発明のカートンの開封前における一例を説明する全体斜視図、（ｂ）は本発明のカートンの開封後の一例を説明する全体斜視図。
【図２】本発明のカートンを開封後に下部壁板を開封して立ち起こした状態の一例を説明する全体斜視図。
【図３】本発明のカートンを製函するためのブランクシートの一例を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
本発明の表示面積拡大型六面体カートンを、図面に基づいて以下に詳細に説明する。図１（ａ）は、開封前の本発明のカートンＡを説明する全体斜視図であり、（ｂ）は、開封
された本発明のカートンＡを説明する全体斜視図である。
【００１５】
本発明の表示面積拡大型六面体カートンＡは、上部壁板１、中間部壁板７、下部壁板６からなる三重（三枚構成）の上面壁Ａ1 と、底面壁を構成する底壁板４と、四つの側面壁を構成する側壁板２（及び５）、側壁板６ａ（及び４ａ）、側壁板３、側壁板６ａ（及び４ａ）との六面からなる直方体、あるいは立方体のカートンである。
【００１６】
前記直方体、あるいは立方体のカートンＡは、図１（ａ）中、１２本の各々カートン稜線を備え、前記三重の上面壁Ａ1 と一側面壁（図中、側壁板３）とに挟まれる稜線を第１のカートン稜線Ｒ1 、そのカートン稜線Ｒ1 に直交する方向の互いに上面壁Ａ1 にて対向する稜線を第２のカートン稜線Ｒ2 、Ｒ2 、前記三重の上面壁Ａ1 と前記一側面壁３と対向する他の側面壁２、５とに挟まれる第３のカートン稜線Ｒ3 とする。
【００１７】
前記三重の上面壁Ａ1 のうち、上部壁板１と中間部壁板７のそれぞれ四方の端部は、第１のカートン稜線Ｒ1 と、第２のカートン稜線Ｒ2 、Ｒ2 と、第３のカートン稜線Ｒ3 とに沿って、折目によって閉鎖されない、折目のない開放されたそれぞれ開放端部を備えている。
【００１８】
図１（ａ）に示す本発明の開封前のカートンＡにおける第１のカートン稜線Ｒ1 には、図１（ｂ）に示す開封後のカートンＡに示すように、上部壁板１と中間部壁板７の上面壁Ａ1 を開放し、且つ上部壁板１の上面壁Ａ1 及び一側面壁（図中、側壁板３）と、中間部壁板７と下部壁板６の上面壁Ａ1 とを連設するそれぞれ開放折目ａ、ｋを備える。
【００１９】
前記第３のカートン稜線Ｒ3 に沿う上部壁板１の上面壁Ａ1 の開放端部には、折目ｂを介して、閉鎖用差込片２ａを連設して備え、前記下部壁板６の上面壁Ａ1 と前記他の側面壁２、５に挟まれる第３のカートン稜線に沿って、前記閉鎖用差込片２ａを差し込み係止する差込用切込部６ｃを備えている。なお、前記上部壁板１の開放端部に形成されている閉鎖用差込片２ａは、図１（ａ）に示すように、カートンＡの一側面壁を構成する側壁板２に折目ｂを挟んで形成されている差込片状の切り離し用ミシン目ｏと、その下部に閉鎖用差込片２ａの下端を露呈させ、切抜線ｎを介して切り抜かれた切抜部２ｂを介して形成されている。
【００２０】
前記下部壁板６の上面壁Ａ1 には、第１のカートン稜線Ｒ1 側にある前記開放折目ｋの両端部から、第３のカートン稜線Ｒ3 側の前記他の側面壁２、５の方向に、前記第２のカートン稜線Ｒ2 に沿って延びる、前記下部壁板６の上面壁Ａ1 を開放するための各々開封用切裂部ｊ、ｊを備え、該下部壁板６の上面壁Ａ1 には、各々切込部ｊ、ｊの末端を結ぶ折立て用折目ｍを備えている。
【００２１】
図１（ａ）に示す本発明のカートンＡは、切抜部２ｂ上端に露呈する閉鎖用差込片２ａの下端を、切抜部２ｂ内に挿入した指爪にて外側に引き出しながら、切り離し用ミシン目ｏに沿って切り離す。そして、図１（ｂ）に示すように、上面壁Ａ1 の上部壁板１を折目ａを介して、及び上面壁Ａ1 の中間部壁板７を折目ｋを介してそれぞれ開放する。
【００２２】
これにより上面壁Ａ1 の２枚の上部壁板１と中間部壁板７は、カートンＡ本体の下部壁板６面上に立ち起こされて、その両板には、カートンＡに包装されている内容物（商品）に関する諸情報を表示するための表示スペースが形成されて、表示面積拡大型のカートンとなる。例えば、その上部壁板１と中間部壁板７のそれぞれ表面、裏面、あるいは表裏両面には、カートンＡに包装されている内容物（商品）に関する諸情報（商品の原材料名、組成分、使用、取扱い、調理等の情報、商品のトレーサビリティやキャンペーンなどの情報）が記載される。これは従来のカートン内に封入される小冊子や能書きシート等の代替
となるものである。
【００２３】
なお、上面壁Ａ1 の２枚の上部壁板１と中間部壁板７を開放した後は、開放折目ａ、ｋ側の側面壁を構成する側壁板３は、その開放折目ａ方向の両端部が隣接する側面壁の側壁板６ａ、６ａからミシン目などの切離線（図示せず）を介して切り離して、上部壁板１と共に側壁板３を開放することができ、側壁板３の内面側のカートンＡには、下部壁板６、側壁板６ａ、底壁板４、側壁板６ａからなる筒状開口部が形成されて、この時点でカートンＡ内の内容物を取り出すことが可能である。
【００２４】
本発明のカートンＡは、上面壁Ａ1 の２枚の上部壁板１と中間部壁板７とを立ち起こした後に、カートンＡの上面壁Ａ1 を構成する下部壁板６の両側端の対向する第２のカートン稜線Ｒ2 、Ｒ2 に沿って形成されているミシン目状の各々切離線ｊ、ｊを切り離して、図２に示すように、下部壁板６を、その各々切離線ｊ、ｊの内端部を結ぶ折目ｍを介して折り曲げることにより、下部壁板６面上には、折目ｍを介して連設されて立ち起こされた立ち起こし板６ｂと、立ち起こし板６ｂに折目ｋを介して連設された中間部壁板７とを形成することができる。
【００２５】
これにより、上面壁Ａ1 の下部壁板６面上に形成された立ち起こし板６ｂと中間部壁板７とにより構成された表示ペースが形成される。これによりカートンＡに包装されている内容物（商品）に関する諸情報を表示するための表示スペースが形成されて、表示面積拡大型のカートンとなる。例えば、その立ち起こし板６ｂと中間部壁板７のそれぞれ表面、裏面、あるいは表裏両面には、カートンＡに包装されている内容物（商品）に関する諸情報（商品の原材料名、組成分、使用、取扱い、調理等の情報、商品のトレーサビリティやキャンペーンなどの情報）が記載される。これは従来のカートン内に封入される小冊子や能書きシート等の代替となるものである。なお、本発明のカートンを再封鎖する場合は、図１（ｂ）に示す上面壁Ａ1 を構成する上部壁板１を中間部壁板７と共に下部壁板６面上に重ね合わせ、上部壁板１の差込部２ａを、下部壁板６の外端部にある切込部６ｃ内に差し込むことにより係止して再封鎖することができる。
【００２６】
本発明のカートンＡを製函するためのブランクシート、及びその製函、組立方法の一例を以下に詳細に説明する。本発明のカートンＡのブランクシートは、図３に示すように、上面壁Ａ1 となる上部壁板１の上下端部には、それぞれ折目ａ、ｂを介してそれぞれ側壁板２、３が連接され、側壁板２には折目ｂより上部に形成されたミシン目状の切離線ｏにより、該側壁板２から切り離し可能な上部壁板１に折目ｂを介して連設された差込部２ａが形成され、該差込部２ａ両側には、折目ｂに沿ってミシン目状の各々切離線ｂ1 、ｂ1 が形成されている。また、側壁板２領域内であって差込部２ａを形成する切離線ｏ上端部より上側には、切抜線ｎにより切抜部２ｂが形成されている。
【００２７】
前記側壁板３の左右端部には折目ｃ、ｃを介してそれぞれ側壁板（フラップ板）３ａ、３ａが連設され、該側壁板３の下端部には、折目ｄを介して底壁板４が、該底壁板４の左右端部にはそれぞれ折目ｅ、ｅを介して側壁板（フラップ板）４ａ、４ａが連設されている。底壁板４の下端部には、折目ｆを介して側壁板５が、該側壁板５の左右端部にはそれぞれ折目ｇ、ｇを介してそれぞれ側壁板（フラップ板）５ａ、５ａが連設されている。
【００２８】
前記側壁板５の下端部には折目ｈを介して、上面壁Ａ1 となる下部壁板６が連設され、該下部壁板６面内には、折目ｈと平行な折目ｍを介して立ち起こし板６ｂが連設され、該下部壁板６の左右両端部には、それぞれ折目ｉ、ｉを介してそれぞれ側壁板（フラップ板）６ａ、６ａが連設され、前記下部壁板６の下端部には折目ｋを介して、上面壁Ａ1 となる中間部壁板７が連設されている。
【００２９】
前記側壁板５には、折目ｈ中央部の折目ｈより上側に、切抜線ｌにより刻切された切抜部５ｂが形成され、前記下部壁板６には、折目ｈ中央部の折目ｈに沿って差込部６ｃが形成されている。
【００３０】
前記折目ｍの両端部から折目ｋの両端部まで、それぞれ折目ｉ、ｉに沿って立ち起こし板６ｂの左右端部に、それぞれ切離線ｊ、ｊが形成されている。
【００３１】
上記のブランクシートの各々側壁板３、底壁板４、側壁板５、下部壁板６の左右にある各々側壁板（フラップ板）３ａ、３ａ、４ａ、４ａ、５ａ、５ａ、６ａ、６ａを、各々折目ｃ、ｃ、ｅ、ｅ、ｇ、ｇ、ｉ、ｉを介して、それぞれ同じ方向に折り曲げる。
【００３２】
また、各々上部壁板１、側壁板２、３、底壁板４、側壁板５、下部壁板６を、各々折目ａ、ｂ、ｄ、ｆ、ｈを介して、それぞれ同じ方向に折り曲げ、中間部壁板７を、下部壁板６面に重ね合わせるように折目ｋを介して逆方向に折り曲げる。
【００３３】
続いて、各々側壁板（フラップ板）３ａ、３ａ、５ａ、５ａを、側壁板（フラップ板）４ａ、４ａの内側に重ね合わせ、側壁板（フラップ板）６ａ、６ａを側壁板（フラップ板）４ａ、４ａの外側に重ね合わせて、その各々重ね合わ面を接着剤等にて貼着するなどして固定する。これにより、下部壁板６、左右の側壁板（フラップ板）４ａ、６ａ、側壁板（フラップ板）４ａ、６ａ、底壁板４からなる四角形状の筒状体と、その筒状体の一端開口部を閉鎖する側壁板５とからなる内容物収容空間が形成された本発明のカートンＡが形成される。
【００３４】
このように形成された本発明のカートンＡには、その内容物収容空間内に、所定の内容物を収容した後、前記上部壁板１に連設されている側壁板２を側壁板５に重ね合わせて、その重ね合わせ面を接着剤等にて貼着するなどして固定することにより、内容物の収容包装された本発明のカートンＡ（図１（ａ）参照）が製函される。
【符号の説明】
【００３５】
Ａ…カートン
Ａ1 …三重構成の上面壁
Ｒ1 …第１のカートン稜線
Ｒ2 …第２のカートン稜線
Ｒ3 …第３のカートン稜線
１…上部壁板
２、２ａ、３、３ａ…側壁板
４、４ａ…底壁板
５、５ａ…側壁板
６…下部壁板
６ａ…側壁板
６ｂ…立ち起こし板
７…中間部壁板
８…マイクロレンズアレイ
ｊ、ｏ…切離線
【特許請求の範囲】
【請求項１】
上部、中間部、下部の三重の上面壁、底面壁、四側面壁の六面からなる直方体、立方体のカートンにおいて、三重の上面壁のうち上部と中間部の上面壁は、三重の上面壁と一側面壁とに挟まれる第１のカートン稜線の両端に連続してその稜線に直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線と前記三重の上面壁と前記一側面壁と対向する他の側面壁とに挟まれる第３のカートン稜線とに沿ってそれぞれ開放端部を備え、前記第１のカートン稜線には、上部と中間部の上面壁を開放し、且つ上部の上面壁及び一側面壁と、中間部と下部の上面壁を連設するそれぞれ開放折目を備え、前記第３のカートン稜線に沿う上部の上面壁の開放端部には閉鎖用差込片とを備え、前記下部の上面壁と前記他の側面壁に挟まれる第３のカートン稜線に沿って前記閉鎖用差込片を差し込み係止する差込用切込部を備え、前記下部の上面壁には、前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に前記第２のカートン稜線に沿って延びる下部の上面壁を開放する各々開封用切裂部を備え、該下部の上面壁には各々切込部の末端を結ぶ折立て用折目を備えることを特徴とする表示面積拡大型六面体カートン。
【請求項２】
前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に前記第２のカートン稜線に沿って延びる下部の上面壁を開放する各々開封用切裂部は、前記下部の上面壁における第１のカートン稜線と直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線に沿って前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に途中まで延びていることを特徴とする請求項１記載の表示面積拡大型六面体カートン。
【請求項１】
上部、中間部、下部の三重の上面壁、底面壁、四側面壁の六面からなる直方体、立方体のカートンにおいて、三重の上面壁のうち上部と中間部の上面壁は、三重の上面壁と一側面壁とに挟まれる第１のカートン稜線の両端に連続してその稜線に直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線と前記三重の上面壁と前記一側面壁と対向する他の側面壁とに挟まれる第３のカートン稜線とに沿ってそれぞれ開放端部を備え、前記第１のカートン稜線には、上部と中間部の上面壁を開放し、且つ上部の上面壁及び一側面壁と、中間部と下部の上面壁を連設するそれぞれ開放折目を備え、前記第３のカートン稜線に沿う上部の上面壁の開放端部には閉鎖用差込片とを備え、前記下部の上面壁と前記他の側面壁に挟まれる第３のカートン稜線に沿って前記閉鎖用差込片を差し込み係止する差込用切込部を備え、前記下部の上面壁には、前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に前記第２のカートン稜線に沿って延びる下部の上面壁を開放する各々開封用切裂部を備え、該下部の上面壁には各々切込部の末端を結ぶ折立て用折目を備えることを特徴とする表示面積拡大型六面体カートン。
【請求項２】
前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に前記第２のカートン稜線に沿って延びる下部の上面壁を開放する各々開封用切裂部は、前記下部の上面壁における第１のカートン稜線と直交する方向の互いに対向する第２のカートン稜線に沿って前記開放折目の両端部から前記他の側面壁方向に途中まで延びていることを特徴とする請求項１記載の表示面積拡大型六面体カートン。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１０−２６０５６２（Ｐ２０１０−２６０５６２Ａ）
【公開日】平成２２年１１月１８日（２０１０．１１．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１１０６８１（Ｐ２００９−１１０６８１）
【出願日】平成２１年４月３０日（２００９．４．３０）
【出願人】（０００００３１９３）凸版印刷株式会社 (10,630)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年１１月１８日（２０１０．１１．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年４月３０日（２００９．４．３０）
【出願人】（０００００３１９３）凸版印刷株式会社 (10,630)
【Ｆターム（参考）】
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