表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置

【課題】処理対象の材質、大きさ、形状に依存しない、表面改質処理の正確な評価を得ることができる表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置を提供する。
【解決手段】固定手段11が、ピーニング処理により表面改質された細長い試料1の一端1aを固定可能になっている。振動手段が、一端1aが固定された試料1の他端1b側に振動を与えるようになっている。測定手段12が、音波測定器またはレーザー変位測定器から成り、振動に基づいて試料1が発する音波、または、振動に基づく試料1の他端1b側の変位もしくは速度を測定するようになっている。解析手段13が、試料1の共振周波数を求め、その共振周波数に基づいて試料1の縦弾性係数を求めるようになっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金属材料等の表面改質処理の一つとして、ピーニング処理が行われている。ピーニング処理は、金属材料等の表面に圧縮残留応力を付加することにより、疲労強度の向上を図るものであり、表面改質層に適切な応力が付加されているか否かを把握するために、表面改質処理の程度を評価する必要がある。この評価は、ピーニング処理装置の保守点検や、ピーニング処理条件の選定にも必要不可欠である。
【0003】
表面改質処理の程度を直接評価する方法として、X線により表面改質層の残留応力を測定する方法や、硬さ試験により処理対象そのもののビッカース硬さやロックウェル硬さを測定する方法がある。しかし、X線を用いた残留応力測定では、測定対象の寸法形状に制限があり、測定には時間を要するという問題がある。また、硬さ試験では、処理対象に圧痕が残るため、圧痕を嫌う場合には適さないという問題がある。
【0004】
そこで、このような問題を解決するため、図7に示すように、一般的なピーニング処理法であるショットピーニングでは、アルメンストリップ51と呼ばれる規格化されたばね鋼から成る試験片の表面にショット材を噴射し、その結果弧状に反ったアルメンストリップ51のアークハイトをアルメンゲージ52により測定することにより、表面改質処理の程度の評価を行っている(例えば、特許文献1または2参照)。
【0005】
また、ショットが加工対象に衝突することによってできる個々の痕跡の総和面積と加工対象の面積との比によって表すエリアカバレージ(ビジュアルカバレージ)による表面改質処理の程度の評価方法もある。とくに100%(痕跡が加工対象を覆いつくす状態)になるまでの時間をフルカバレージタイムとよび、ショットピーニングでは投射時間の加工基準に広く用いられている。実際の製品等では、痕面積の測定が困難な場合があり、アルメンストリップを用いて行う便宜的フルカバレージタイムを用いることもある。
【0006】
なお、本発明者等により、キャビテーション気泡の崩壊衝撃力を利用したピーニング処理法が開発されている(例えば、特許文献3参照)。このキャビテーション気泡崩壊衝撃力利用のピーニング処理法は、薄い表面処理層で、かつ最表面に大きな圧縮残留応力を導入できることを特徴としている。この処理法は、処理対象の寸法形状の制限が少なく、かつ処理後の表面が滑らかであるため、ステンレス配管や溶接構造物、金型といった広範囲のものへの適用が期待されている。
【0007】
一般に、工業的には、合金の縦弾性係数は、組成中の主な金属によってそれぞれ固有の値をもち、材料の構造や組織に敏感ではないとされている。しかしながら、厳密には材料の組織や構造、残留応力によって縦弾性係数は変化することが古くから報告されている(例えば、非特許文献1参照)。これらは線材を使った実験により検証されているが、表面改質処理材の縦弾性係数の変化については、これまでに詳細に調べられた例がない。
【0008】
【特許文献1】特開平8−71920号公報
【特許文献2】特開2005−114454号公報
【特許文献3】特開2002−12990号公報
【非特許文献1】日本機械学会,「金属材料の縦弾性係数」,日本機械学会,1980年10月,p.13-16
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1および2に記載のようなアルメンストリップを使用する方法では、アルメンストリップが主に装置側の処理条件を設定するためのものであり、処理対象の材質がアルメンストリップのばね鋼と異なれば表面改質層の物性も異なるため、必ずしも材料側の表面改質処理の程度の評価を行えるとは限らないという課題があった。キャビテーション気泡崩壊衝撃力利用のピーニング処理では、アルメンストリップの反りが小さくかつ表面の圧痕も小さいため、アークハイトならびにエリアカバレージによる正確な評価が難しいという課題もあった。また、キャビテーション気泡崩壊衝撃力利用のピーニング処理では、配管や金型なども対象としており、対象が複雑形状であったり、処理時の加工姿勢に自由度が少なかったりするため、アルメンストリップが設置できず測定できないことがあるという課題もあった。
【0010】
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、処理対象の材質、大きさ、形状に依存しない、表面改質処理の正確な評価を得ることができる表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明に係る表面改質処理材の評価方法は、表面改質された細長い試料の一端を固定して他端側に振動を与え、前記振動に基づく物理量を測定することにより、前記試料の共振周波数を求め、求められた前記共振周波数に基づいて前記試料の縦弾性係数を求めることを、特徴とする。
【0012】
本発明に係る表面改質処理材の評価装置は、表面改質された細長い試料の一端を固定する固定手段と、前記試料の他端側に振動を与える振動手段と、前記振動に基づく物理量を測定する測定手段と、前記試料の共振周波数を求め、求められた前記共振周波数に基づいて前記試料の縦弾性係数を求める解析手段とを、有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置は、求められた試料の縦弾性係数の相対的変化または絶対的変化に基づいて、試料に施された表面改質処理の程度を評価することができる。試料の共振周波数に基づいて評価を行うため、処理対象の大きさや形状に依存しない正確な評価を得ることができる。また、処理対象の素材と同じ素材の試料を使用することにより、処理対象の素材に依存しない正確な評価を得ることができる。試料の一端を固定した片持ちはりの構成により振動の測定を行うため、さまざまな大きさの試料に対応することができる。
【0014】
一端を固定された試料は、その他端側が振動すれば、いかなる手段で他端側に振動を与えられてもよい。例えば、試料の他端側をはじいて振動させてもよく、固定された試料の一端を振動させることにより、他端側を振動させてもよい。固定された試料の一端を振動させる場合には、段階的に周波数を変えながら振動させたり、周波数を連続的にスイープさせて振動させたりしてもよい。いずれの場合でも、振動に基づく物理量を測定することにより、試料の共振周波数を求めることができる。
【0015】
本発明に係る表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置で、前記試料はピーニング処理により表面改質されており、あらかじめ異なる処理条件で表面改質処理した試料の縦弾性係数の変化と、残留応力または硬さとの関係を求めておくことが好ましい。この関係を利用することにより、表面改質処理の前後での縦弾性係数の変化から、残留応力または硬さの推定を行うことができる。また、縦弾性係数の変化とピーニング処理時間等との関係を、ピーニング処理装置の保守点検や、ピーニング処理条件の選定にも利用することができる。なお、表面改質を行うためのピーニング処理は、ショットピーニングだけでなく、キャビテーション気泡の崩壊衝撃力を利用したピーニング処理であってもよい。処理条件は、例えば単位面積や単位長さ当たりの処理時間であり、縦弾性係数の変化は、縦弾性係数の相対値または絶対値の変化である。
【0016】
試料の縦弾性係数Eは、次式の片持ちはりの振動方程式から求めることができる。なお、試料は、所定の厚みを有する細長い矩形板形状であり、片面が表面改質されているものとする。
【0017】
【数1】
【0018】
本発明に係る表面改質処理材の評価方法は、前記試料の表面改質部分の厚さに基づいて、前記試料の表面改質部分の縦弾性係数を求めてもよい。この場合、試料の表面改質部分の厚さを、組織観察や硬さ分布などにより測定することにより、表面改質部分そのものの縦弾性係数を求めることができる。これにより、ひずみゲージやX線回折法を用いて、表面改質部分の応力を正確に測定することが可能となる。
【0019】
本発明に係る表面改質処理材の評価方法で、前記物理量は、前記振動に基づいて前記試料が発する音波、または、前記振動に基づく前記試料の他端側の変位もしくは速度であることが好ましい。本発明に係る表面改質処理材の評価装置で、前記測定手段は音波測定器またはレーザー変位測定器から成り、前記振動に基づいて前記試料が発する音波、または、前記振動に基づく前記試料の他端側の変位もしくは速度を測定することが好ましい。これらの場合、マイク等の音波測定器やレーザー変位測定器などを使用することにより、非接触かつ非破壊で、試料の他端側の振動を測定することができる。また、迅速かつ簡便に測定を行うことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、処理対象の材質、大きさ、形状に依存しない、表面改質処理の正確な評価を得ることができる表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図6は、本発明の実施の形態の表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置を示している。
図1に示すように、表面改質処理材の評価装置10は、固定手段11と振動手段(図示せず)と測定手段12と解析手段13とを有している。
【0022】
固定手段11は、表面改質された細長い試料1の一端1aを固定可能に設けられ、支持台部21と上載部22と固定具23とスペーサ24とを有している。上載部22は、支持台部21との間に試料1を挟んで、支持台部21の上に配置可能に設けられている。固定具23は、固定用のボルトから成り、上載部22と支持台部21との間隔を狭めながら、上載部22を支持台部21に固定するようになっている。スペーサ24は、試料1と同じ程度の厚みを有し、支持台部21と上載部22との間に配置されている。固定手段11は、試料1の一端1aを支持台部21と上載部22との間に挟み、試料1がほぼ水平方向に伸びるよう固定具23で試料1を固定可能になっている。なお、支持台部21および上載部22は、間に挟んだ試料1の振動で動かないよう、十分な質量および剛性を有している。
【0023】
振動手段は、固定手段11に固定された試料1の他端1b側に振動を与えるようになっている。振動手段は、試料1の他端1b側に振動を与えられればいかなる手段からなっていてもよく、図1に示す具体的な一例では、ハンマーや指で試料1の他端1b側をはじいている。
【0024】
測定手段12は、マイク等の音波測定器またはレーザー変位測定器から成り、試料1の他端1b側に配置されている。測定手段12は、振動に基づいて試料1が発する音波、または、振動に基づく試料1の他端1b側の変位もしくは速度を測定可能になっている。
【0025】
解析手段13は、A/D変換器25とFFTアナライザ26と計算部27とを有している。A/D変換器25は、測定手段12に接続され、測定手段12で測定された振動に関するデータをA/D変換するようになっている。FFTアナライザ26および計算部27は、1台のコンピュータから成っている。FFTアナライザ26は、A/D変換器25でA/D変換されたデータを、周波数分析するようになっている。計算部27は、FFTアナライザ26で周波数分析されたデータから、共振周波数を求め、求められた共振周波数に基づいて試料1の縦弾性係数を求めるようになっている。
【0026】
本発明の実施の形態の表面改質処理材の評価方法は、表面改質処理材の評価装置10により実施される。まず、ピーニング処理により表面改質された試料1の一端1aを、固定手段11により固定する。なお、試料1は、所定の厚みを有する細長い矩形板形状であり、片面が表面改質されている。一端1aが固定された試料1の他端1b側に、振動手段により振動を与える。測定手段12により、振動に基づいて試料1が発する音波、または、振動に基づく試料1の他端1b側の変位もしくは速度を測定する。解析手段13により、試料1の共振周波数を求め、求められた共振周波数に基づいて(1)式により試料1の縦弾性係数を求める。このとき、あらかじめ試料1の断面積と、固定手段11からの試料1の突き出し長さとを求めておく。
【0027】
このように、本発明の実施の形態の表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置10は、求められた試料1の縦弾性係数の相対的変化または絶対的変化に基づいて、試料1に施された表面改質処理の程度を評価することができる。試料1の共振周波数に基づいて評価を行うため、処理対象の大きさや形状に依存しない正確な評価を得ることができる。また、処理対象の素材と同じ素材の試料1を使用することにより、処理対象の素材に依存しない正確な評価を得ることができる。試料1の一端1aを固定した片持ちはりの構成により振動の測定を行うため、さまざまな大きさの試料1に対応することができる。
【0028】
測定手段12が、振動に基づいて試料1が発する音波、または、振動に基づく試料1の他端1b側の変位もしくは速度を測定することにより、非接触かつ非破壊で、試料1の他端1b側の振動を測定することができる。また、迅速かつ簡便に測定を行うことができる。振動の測定に基づいて評価を行うため、キャビテーション気泡崩壊衝撃力利用のピーニング処理により試料1の反りが小さい場合でも、正確な評価を得ることができる。このように、本発明の実施の形態の表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置10によれば、ショットピーニングだけでなく、キャビテーション気泡の崩壊衝撃力を利用したピーニング処理であっても、評価可能である。
【0029】
試料1の寸法形状および材質が特定されていれば周波数の比較だけでよいため、周波数測定機、すなわち楽器のチューナーのようなものでも、ピーニング処理による表面改質処理材の評価を行うことができる。
【0030】
なお、解析手段13がメモリ(記憶部)を有し、任意の材料について、あらかじめ異なる処理条件で表面改質処理した試料1の縦弾性係数の変化と、残留応力または硬さとの関係を求めてメモリに記憶させておき、メモリに記憶されたその関係を利用して、表面改質処理の前後での縦弾性係数の変化から、試料1の表面改質に係る残留応力または硬さを、計算部27により求めるようになっていてもよい。この場合、試料1の表面改質に係る残留応力または硬さにより、表面改質処理の程度を評価することができる。また、縦弾性係数の変化とピーニング処理時間等との関係を、ピーニング処理装置の保守点検や、ピーニング処理条件の選定にも利用することができる。
【0031】
また、組織観察や硬さ分布などにより試料1の表面改質部分の厚さをあらかじめ測定しておき、その表面改質部分の厚さに基づいて、試料1の表面改質部分の縦弾性係数を求めてもよい。これにより、表面改質部分と改質されていない部分とを含む試料1全体の縦弾性係数(見かけの縦弾性係数)ではなく、表面改質部分そのものの縦弾性係数を求めることができる。すなわち、図2に示すように、平板状の試料1を、表面改質部分31と母材32とで縦弾性係数が異なる組合せはりとみなし、それぞれの縦弾性係数をE1、E2とすると、表面改質処理した試料1の剛性Dは次式で表される。
【0032】
【数2】
【0033】
解析手段13により求められる剛性D(見かけの縦弾性係数に断面二次モーメントを乗じたもの)、組み合わせはりの母材32の剛性E2I2、および、表面改質部分31の厚さδを代入することにより、表面改質部分31そのものの縦弾性係数E2を求めることができる。これにより、ひずみゲージやX線回折法を用いて、表面改質部分31の応力を正確に測定することが可能となる。
【実施例1】
【0034】
測定手段12としてレーザー変位測定器を使用し、振動に基づく試料1の他端1b側の面速度を測定することにより、試料1の縦弾性係数(見かけの縦弾性係数)を求めた。試料1は、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS316L)から成り、キャビテーション気泡の崩壊衝撃力を利用したピーニング処理により、両面が表面改質処理されている。単位長さ当たりのピーニング処理時間tp(単位:s/mm)を様々に変えた場合の周波数分析結果を、図3に示す。また、単位長さ当たりのピーニング処理時間に対する見かけの縦弾性係数E*の変化を求め、その結果を図4に示す。なお、図4には、両面が表面改質された試料1の表面側の面速度と裏面側の面速度とをそれぞれ測定した場合を示しており、表面改質の順序によって生ずる試料1の反り方向に対して、測定装置12との位置関係により絶対的数値には差異が生ずる。このため、試料1の方向を常に揃えるか、または図4中の実線で示すように、表面の結果と裏面の結果とを平均した値で評価することが好ましい。
【0035】
図3および図4に示すように、本発明の実施の形態の表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置10により、振動に基づく試料1の面速度から試料1の縦弾性係数を求めることができることが確認された。こうして求められた試料1の縦弾性係数の変化に基づいて、試料1の表面改質処理の程度を評価することができる。
【実施例2】
【0036】
測定手段12としてマイクを使用し、振動に基づいて試料1が発する音波を測定することにより、試料1の縦弾性係数(見かけの縦弾性係数)を求めた。試料1は、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS316L)から成り、キャビテーション気泡の崩壊衝撃力を利用したピーニング処理により、表面が表面改質処理されている。単位長さ当たりのピーニング処理時間tp(単位:s/mm)を様々に変えた場合の周波数分析結果を、図5に示す。また、単位長さ当たりのピーニング処理時間に対する見かけの縦弾性係数E*の変化を求め、その結果を図6に示す。なお、図6では、図5の周波数分析結果から得られた一次から三次の共振周波数ごとに求められた結果を示している。
【0037】
図5および図6に示すように、本発明の実施の形態の表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置10により、振動に基づいて試料1が発する音波から試料1の縦弾性係数を求めることができることが確認された。こうして求められた試料1の縦弾性係数の変化に基づいて、試料1の表面改質処理の程度を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態の表面改質処理材の評価装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態の表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置の、表面改質部分そのものの縦弾性係数を求める変形例の原理を示す試料の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態の表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置の、レーザー変位測定器を使用して振動に基づく試料の他端側の面速度を測定したときの、周波数分析結果を示すグラフである。
【図4】図3に示す表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置の周波数分析結果から求めた、単位長さ当たりのピーニング処理時間に対する見かけの縦弾性係数の変化を示すグラフである。
【図5】本発明の実施の形態の表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置の、マイクを使用して振動に基づいて試料が発する音波を測定したときの、周波数分析結果を示すグラフである。
【図6】図5に示す表面改質処理材の評価方法および表面改質処理材の評価装置の周波数分析結果から求めた、単位長さ当たりのピーニング処理時間に対する見かけの縦弾性係数の変化を示すグラフである。
【図7】従来のショットピーニングの強度測定方法を示す側面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 試料
10 表面改質処理材の評価装置
11 固定手段
12 測定手段
13 解析手段
21 支持台部
22 上載部
23 固定具
24 スペーサ
25 A/D変換器
26 FFTアナライザ
27 計算部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面改質された細長い試料の一端を固定して他端側に振動を与え、前記振動に基づく物理量を測定することにより、前記試料の共振周波数を求め、求められた前記共振周波数に基づいて前記試料の縦弾性係数を求めることを、特徴とする表面改質処理材の評価方法。
【請求項2】
前記試料の表面改質部分の厚さに基づいて、前記試料の表面改質部分の縦弾性係数を求めることを、特徴とする請求項1記載の表面改質処理材の評価方法。
【請求項3】
前記物理量は、前記振動に基づいて前記試料が発する音波、または、前記振動に基づく前記試料の他端側の変位もしくは速度であることを、特徴とする請求項1または2記載の表面改質処理材の評価方法。
【請求項4】
表面改質された細長い試料の一端を固定する固定手段と、
前記試料の他端側に振動を与える振動手段と、
前記振動に基づく物理量を測定する測定手段と、
前記試料の共振周波数を求め、求められた前記共振周波数に基づいて前記試料の縦弾性係数を求める解析手段とを、
有することを特徴とする表面改質処理材の評価装置。
【請求項5】
前記測定手段は音波測定器またはレーザー変位測定器から成り、前記振動に基づいて前記試料が発する音波、または、前記振動に基づく前記試料の他端側の変位もしくは速度を測定することを、特徴とする請求項4記載の表面改質処理材の評価装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2009−63501(P2009−63501A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
物理学 | 測定;試験 | 機械または構造物の静的または動的つり合い試験;他に分類されない構造物または装置の試験 | 構造物の弾性の調査,例.橋,航空機の翼のたわみの調査
物理学 | 測定;試験 | 材料の化学的または物理的性質の決定による材料の調査または分析 | 機械的応力の負荷による固体材料の強さの調査 | 繰返し力または脈動力の適用によるもの | 機械的手段によるもの,例.ハンマーによる打撃
物理学 | 測定;試験 | 機械振動または超音波,音波または亜音波の測定 | 共振周波数を測定するもの
【出願番号】特願2007−233056(P2007−233056)
【出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(504157024)国立大学法人東北大学
【Fターム(参考)】
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 力を掛ける方法(時間的、空間的) | 繰返し応力による試験(疲労試験) | 交番荷重負荷によるもの
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 調査対象項目 | 弾性率 | 伸び弾性率(縦弾性係数)
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 測定対象 | 変位
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 測定対象 | 振動数
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 測定対象の検出手段 | 光学的(光電的を含む)
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 測定対象の検出手段 | 音波的
機械的振動・音波の測定 | 測定対象物 | 機器又はその部品
機械的振動・音波の測定 | 測定現象及び測定環境 | 周波数
機械的振動・音波の測定 | 測定現象及び測定環境 | 共振特性
機械的振動・音波の測定 | 測定現象及び測定環境 | 音
機械的振動・音波の測定 | ノッキング検知 | 検知信号 | 振動
機械的振動・音波の測定 | ノッキング検知 | 検知信号 | 音
機械的振動・音波の測定 | 光学的測定手段 | 光源部 | レーザー
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