説明

表面検査装置

【課題】検査時における照明光の光量を安定させた表面検査装置を提供する。
【解決手段】表面検査装置1は、照明部が、ランプハウス61からの光のうち所定の波長領域の光を透過させるバンドパスフィルターが設けられた波長選択機構70,75を有し、当該バンドパスフィルターを透過して得られた所定の波長領域の光を照明光として被検基板10の表面に照射するように構成されており、紫外光を遮断するUVカットフィルター65がランプハウス61と波長選択機構70,75との間の光路上に挿抜可能に設けられ、非検査時にUVカットフィルターが光路上に挿入され、また前記バンドパスフィルターの保持基板に「(1)熱線吸収膜(2)熱線反射膜及び熱線吸収膜の積層膜(3)熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜(4)熱線反射膜及び熱伝導性膜の積層膜(5)熱線反射膜、熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜の」うちのいずれかが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウェハや液晶基板等の被検基板の表面に形成されたパターンを検査する表面検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェハの表面に形成された繰り返しパターン(レジストパターンやエッチング後のパターン等)の欠陥を検査する検査装置として、従来から、回折光を利用したものが知られている。しかしながら、繰り返しピッチの微細化に対応するために、照明光の短波長化を行おうとすると、光源の種類が限定され、高価で大掛かりな光源となってしまう。
【0003】
これに対し、繰り返しパターンの構造性複屈折を利用した検査装置が提案されている。これは、繰り返しパターンへ直線偏光を照射し、その偏光成分と直交する成分の光を検出して検査を行うものである(例えば、特許文献1を参照)。これにより、回折光が出ないような微細な繰り返しパターンの検査が可能であり、照明光を短波長化することなく検査を行うことができる。このような検査装置では、照明系において複数の波長の照明光を使い分けるため、複数のフィルター(バンドパスフィルター)を有した波長選択手段を備えている。
【0004】
ところが、検査開始時に照明系のランプシャッターを開いてウェハを照明しようとすると、照明光の波長が所望の波長からズレていることがある。これは、光源からの光エネルギーによって波長選択手段のフィルターが温められることにより、透過波長域のシフトが起こるためである。これに対し、温度や湿度が変化しても光学特性が変化しにくいフィルターの成膜技術が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】

【特許文献1】特開2006−135211号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、248nmの波長領域の光を透過させるフィルターでは、使用できる材料が限定されてしまい、一般にハフニウム(元素記号:Hf)を含む薄膜で構成されるが、このハフニウムは、上述のような温度や湿度の変化に対する安定性が十分でなかった。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、検査時における照明光の波長を安定させた表面検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的達成のため、本発明に係る表面検査装置は、被検基板の表面に照明光を照射する照明部と、前記照明光が照射された前記被検基板の表面からの光を検出する検出部と、前記検出部で検出された光に基づいて、前記被検基板の表面における欠陥の有無を検査する検査部とを備え、前記照明部は、光源からの光のうち所定の波長領域の光を透過させるバンドパスフィルターを有し、前記バンドパスフィルターを透過して得られた前記所定の波長領域の光を前記照明光として前記被検基板の表面に照射するように構成されており、少なくとも紫外光を遮断するUVカットフィルターが前記光源と前記バンドパスフィルターとの間の光路上に挿抜可能に設けられ、前記被検基板の非検査時に前記UVカットフィルターが前記光路上に挿入されて、前記UVカットフィルターを透過した光が前記バンドパスフィルターに照射され、また前記バンドパスフィルターの保持基板に「(1)熱線吸収膜(2)熱線反射膜及び熱線吸収膜の積層膜(3)熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜(4)熱線反射膜及び熱伝導性膜の積層膜(5)熱線反射膜、熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜の」うちのいずれかが設けられている。
【0009】
なお、上述の発明において、前記UVカットフィルターが400nm以下の波長領域の光を遮断することが好ましい。
【0010】
また、上述の発明において、前記バンドパスフィルターがハフニウムを用いて形成されることが好ましい。
【0011】
また、上述の発明において、前記照明部は、前記光源と前記バンドパスフィルターとの間の光路上に設けられたシャッターと、前記シャッターの作動を制御するシャッター制御装置とを有し、前記シャッター制御装置は、前記非検査時に、前記光路上から抜去された状態の前記UVカットフィルターが前記光路上に挿入されるまでの間、前記シャッターが閉じるように前記シャッターの作動を制御し、前記UVカットフィルターが前記光路上に挿入された状態で、前記シャッターが開くように前記シャッターの作動を制御することが好ましい。
【0012】
また、上述の発明において、前記照明部は、円盤状に形成されて周方向に回転可能なターレットと、前記ターレットを回転駆動する回転駆動装置とを有し、前記ターレットに複数の前記バンドパスフィルターが周方向に並んで配設され、前記回転駆動装置により前記ターレットを回転させることで前記複数の前記バンドパスフィルターのうちいずれか一つを選択的に前記光源からの光路上に配置することが可能であり、前記非検査時に、前記UVカットフィルターが前記光源と前記バンドパスフィルターとの間の光路上に挿入されると、前記回転駆動装置により前記ターレットが所定時間毎に回転することが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、検査時における照明光の波長を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る表面検査装置の全体構成を示す図である。
【図2】半導体ウェハの表面の外観図である。
【図3】繰り返しパターンの凹凸構造を説明する斜視図である。
【図4】直線偏光の入射面と繰り返しパターンの繰り返し方向との傾き状態を説明する図である。
【図5】照明装置の概略図である。
【図6】第1のターレットを示す正面図である。
【図7】第2のターレットを示す正面図である。
【符号の説明】
【0015】
1 表面検査装置
10 ウェハ(被検基板) 12 繰り返しパターン
30 照明光学系(照明部) 40 撮像光学系(検出部)
50 画像処理装置(検査部) 55 制御装置
60 照明装置 61 ランプハウス(光源)
64 第1シャッター板 65 UVカットフィルター
70 第1波長選択機構
71a 第1フィルター 71b 第2フィルター
71c 第3フィルター 71d 第4フィルター
72 第1のターレット 74 電気モータ(回転駆動装置)
75 第2波長選択機構
76a 第5フィルター 76b 第6フィルター
76c 第7フィルター 76d 第8フィルター
77 第2のターレット 88 第2シャッター板
L 直線偏光
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本実施形態の表面検査装置1は、図1に示すように、被検基板である半導体ウェハ10(以下、ウェハ10と称する)を支持するステージ20と、照明光学系30と、撮像光学系40と、画像処理装置50と、制御装置55とを主体に構成される。表面検査装置1は、半導体回路素子の製造工程において、ウェハ10の表面の検査を自動的に行う装置である。ウェハ10は、最上層のレジスト膜への露光・現像後、不図示の搬送系により、不図示のウェハカセットまたは現像装置から運ばれ、ステージ20に吸着保持される。
【0017】
ウェハ10の表面には、図2に示すように、複数のチップ領域11がXY方向に配列され、各チップ領域の中に所定の繰り返しパターン12が形成されている。繰り返しパターン12は、図3に示すように、複数のライン部2Aがその短手方向(X方向)に沿って一定のピッチPで配列されたレジストパターン(例えば、配線パターン)である。隣り合うライン部2A同士の間は、スペース部2Bである。なお、ライン部2Aの配列方向(X方向)を「繰り返しパターン12の繰り返し方向」と称する。
【0018】
ここで、繰り返しパターン12におけるライン部2Aの線幅DAの設計値をピッチPの1/2とする。すなわち、繰り返しパターン12は、ライン部2Aとスペース部2BとをX方向に沿って交互に配列した凹凸形状を有しており、適正な露光フォーカスで設計値の通りに形成された場合、ライン部2Aの線幅DAとスペース部2Bの線幅DBは等しくなり、ライン部2Aとスペース部2Bとの体積比は略1:1になる。このような理想的な形状の場合、後述の撮像光学系40で検出される偏光成分の光量(光の強度)は最も大きくなる。これに対し、露光フォーカスが適正値から外れると、ピッチPは変わらないが、ライン部2Aの線幅DAが設計値と異なってしまうとともに、スペース部2Bの線幅DBとも異なってしまい、ライン部2Aとスペース部2Bとの体積比が略1:1から外れる。このとき、偏光成分の光量は理想的な場合と比較して小さくなる。
【0019】
本実施形態の表面検査装置1は、上記のような繰り返しパターン12におけるライン部2Aとスペース部2Bとの体積比の変化を利用して、繰り返しパターン12の欠陥検査を行うものである。上述したように、体積比の変化は、露光フォーカスの適正状態からの外れに起因し、ウェハ10のショット領域ごとに現れる。
【0020】
また、本実施形態においては、繰り返しパターン12に対する照明光(後述する直線偏光)の波長と比較して繰り返しパターン12のピッチPが十分小さいものとする。このため、繰り返しパターン12から回折光が発生することはなく、繰り返しパターン12の欠陥検査を回折光により行うことはできない。
【0021】
表面検査装置1のステージ20は、ウェハ10を上面で支持して、例えば真空吸着により固定保持する。さらに、ステージ20は、ステージ上面の中心における法線A1を中心軸として回転可能である。この回転機構によって、ウェハ10における繰り返しパターン12の繰り返し方向(図2および図3におけるX方向)を、ウェハ10の表面内で回転させることができる。また、ステージ20は、ステージ上面を通る軸A2を中心にチルト(傾動)可能である。
【0022】
本実施形態においては、繰り返しパターン12の欠陥検査の感度を最も高くするため、ウェハ10における繰り返しパターン12の繰り返し方向を、図4に示すように、ウェハ10の表面における照明光(直線偏光L)の振動方向に対して、45度の角度に傾けて設定する。なお、角度は45度に限らず、22.5度や67.5度など任意角度方向に設定可能である。
【0023】
照明光学系30は、図1に示すように、特定の波長を有する光を射出する照明装置60と、第1の偏光板32と、第1の凹面反射鏡33とを有して構成される。第1の偏光板32は、照明装置60と第1の凹面反射鏡33との間の光路上に挿抜可能に配設され、照明装置60から射出された光を透過軸の向きに応じた直線偏光L(図4を参照)にする。第1の凹面反射鏡33は、球面の内側を反射面とした反射鏡であり、前側焦点が照明装置60(後述するライトガイドファイバ85)の射出端85bと略一致し、後側焦点がウェハ10の表面と略一致するように、ステージ20の斜め上方に配置されている。そして、第1の凹面反射鏡33は、第1の凹面反射鏡33で反射する第1の偏光板32からの光を平行光束にして、被検基板であるウェハ10へ照射する。
【0024】
すなわち照明光学系30は、ウェハ10側に対してテレセントリックな光学系である。なお、第1の凹面反射鏡33よりウェハ10側の照明光学系30の光軸O1は、ステージ20の法線A1に対して角度θiだけ傾けられ、ステージ20のチルト軸A2に対して直交している。
【0025】
上記の照明光学系30において、照明装置60からの光は、第1の偏光板32および第1の凹面反射鏡33を介してp偏光の直線偏光Lとなり、照明光としてウェハ10の表面全体に入射する。このとき、直線偏光Lの進行方向(ウェハ10表面上の任意の点に到達する直線偏光Lの主光線の方向)は光軸O1に略平行であることから、ウェハ10の各点における直線偏光Lの入射角度は、平行光束のため互いに同じであり、光軸O1と法線A1とのなす角度θiに相当する。またこのとき、照明装置60から射出される光、すなわち直線偏光Lである照明光の波長は、露光装置(図示せず)によりウェハ10の表面に露光された光の波長と同じ波長に設定される。
【0026】
なお、本実施形態では、ウェハ10に入射する直線偏光Lがp偏光であるため、図4に示すように、繰り返しパターン12の繰り返し方向が直線偏光Lの入射面(ウェハ10の表面における直線偏光Lの進行方向)に対して45度の角度に設定された場合、ウェハ10の表面における直線偏光Lの振動方向と繰り返しパターン12の繰り返し方向とのなす角度も、45度に設定される。言い換えると、直線偏光Lは、ウェハ10の表面における直線偏光Lの振動方向が繰り返しパターン12の繰り返し方向に対して45度傾いた状態で、繰り返しパターン12を斜めに横切るようにして繰り返しパターン12に入射することになる。
【0027】
撮像光学系40は、図1に示すように、第2の凹面反射鏡41と、第2の偏光板42と、開口絞り43と、結像レンズ44と、撮像装置45とを有して構成され、その光軸O2がステージ20の中心を通る法線A1に対して角度θiと同じ角度θrだけ傾くように配設される。従って、ウェハ10の表面(繰り返しパターン12)で正反射した正反射光は、撮像光学系40の光軸O2に沿って進行することになる。第2の凹面反射鏡41は、第1の凹面反射鏡33と同様の反射鏡であり、ウェハ10からの正反射光は、第2の凹面反射鏡41で反射するとともに集光され、第2の偏光板42、開口絞り43、結像レンズ44、および撮像装置45の撮像レンズを経て撮像装置45の撮像面上に達し、ウェハ10の像が結像される。
【0028】
第2の偏光板42は、第2の凹面反射鏡41と開口絞り43との間の光路上に挿抜可能に配設され、第2の偏光板42の透過軸の方位は、上述した照明光学系30の第1の偏光板32の透過軸に対して直交するように設定されている(クロスニコルの状態)。したがって、第2の偏光板42により、ウェハ10(繰り返しパターン12)からの正反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)を抽出して、撮像装置45に導くことができる。その結果、撮像装置45の撮像面には、ウェハ10からの正反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分によるウェハ10の反射像が形成される。
【0029】
撮像装置45は、例えばCCD撮像素子等から構成され、撮像面に形成されたウェハ10の反射像を光電変換して、画像信号を画像処理装置50に出力する。ウェハ10の反射像の明暗は、撮像装置45で検出された偏光成分の光量(光の強度)に略比例し、繰り返しパターン12の形状に応じて変化する。ウェハ10の反射像が最も明るくなるのは、繰り返しパターン12が理想的な形状の場合である。なお、ウェハ10の反射像の明暗は、ショット領域ごとに現れる。
【0030】
画像処理装置50は、撮像装置45から出力される画像信号に基づいて、ウェハ10の反射画像を取り込む。なお、画像処理装置50は、比較のため、良品ウェハの反射画像を予め記憶している。良品ウェハとは、繰り返しパターン12が理想的な形状で表面全体に形成されたものである。そのため、良品ウェハの反射画像の輝度情報(信号強度)は、最も高い輝度値を示すものと考えられる。
【0031】
したがって、画像処理装置50は、被検基板であるウェハ10の反射画像を取り込むと、その輝度情報(信号強度)を良品ウェハの反射画像の輝度情報(信号強度)と比較する。そして、ウェハ10の反射画像における暗い箇所の輝度値の低下量に基づいて、繰り返しパターン12の欠陥を検出する。例えば、光量変化が予め定められた閾値(許容値)より大きければ「欠陥」と判定し、閾値より小さければ「正常」と判断すればよい。そして、画像処理装置50による輝度情報(信号強度)の比較結果およびそのときのウェハ10の反射画像が図示しないモニターで出力表示される。
【0032】
なお、画像処理装置50においては、上述のように、画像記憶部51に良品ウェハの反射画像を予め記憶しておく構成の他、ウェハ10のショット領域の配列データと輝度値の閾値を予め記憶しておく構成でもよい。この場合、ショット領域の配列データに基づいて、取り込まれたウェハ10の反射画像中における各ショット領域の位置が分かるので、各ショット領域の輝度値を求める。そして、その輝度値と記憶されている閾値とを比較することにより、パターンの欠陥を検出する。閾値より輝度値が小さいショット領域を「欠陥」と判断すればよい。
【0033】
なお、制御装置55は、ステージ20や照明装置60等の作動を統括的に制御する。また、制御装置55には、オペレータが入力操作を行う情報入力装置56が電気的に接続されている。
【0034】
ところで、照明装置60は、図5に示すように、光源側から順に、光源としてのランプハウス61と、レンズ66と、第1波長選択機構70と、第2波長選択機構75と、光量調整機構80と、レンズユニット84と、ライトガイドファイバ85とを有して構成される。ランプハウス61は、メタルハライドランプや水銀ランプ等の放電光源を内蔵しており、電源ユニット62から供給される電力により、例えば180nm〜500nm程度の波長領域の光を射出するようになっている。なお、電源ユニット62は、制御装置55と電気的に接続されており、制御装置55から出力される制御信号により、ランプハウス61に供給する電力が制御される。また、ランプハウス61には、第1の光量モニター63が取り付けられており、ランプハウス61から射出される光の光量を検出して、検出信号を制御装置55へ出力する。
【0035】
レンズ66は、ランプハウス61から射出された光を平行光束に変換する。また、レンズ66とランプハウス61との間の光路上に、第1シャッター板64が挿入可能となっている。第1シャッター板64は、図示しないシャッター駆動装置を用いて、レンズ66とランプハウス61との間の光路上へ挿抜させることにより、シャッターの開閉動作を行う。なお、第1シャッター板64のシャッター駆動装置は、制御装置55と電気的に接続されており、制御装置55から出力される制御信号により、シャッターの開閉制御が行われる。
【0036】
さらに、レンズ66とランプハウス61との間の光路上に、400nm以下の波長領域の光を遮断するUVカットフィルター65が挿入可能となっている。このUVカットフィルター65は、図示しないフィルター駆動装置を用いて、レンズ66とランプハウス61との間の光路上へ挿抜させることができるようになっている。なお、UVカットフィルター65のフィルター駆動装置は、制御装置55と電気的に接続されており、制御装置55から出力される制御信号により、フィルター駆動装置の作動制御が行われる。
【0037】
第1波長選択機構70は、透過波長域が異なる4種類のフィルター71a〜71d(図6を参照)と、これらのフィルター71a〜71dが配設される第1のターレット72と、第1のターレット72を回転駆動する電気モータ74(図1を参照)とを有して構成される。4種類のフィルター71a〜71dは、ランプハウス61からの光のうち所定の波長領域の光を透過させるバンドパスフィルターであり、第1フィルター71aの透過波長域は546nm(e線)、第2フィルター71bの透過波長域は436nm(g線)、第3フィルター71cの透過波長域は405nm(h線)、第4フィルター71dの透過波長域は546nm(e線)と436nm(g線)と405nm(h線)の混合となっている。なお、546nm(e線)、436nm(g線)、および405nm(h線)の波長領域は、露光装置(図示せず)で使用される可能性のある光の波長領域である。
【0038】
第1のターレット72は、図6に示すように、周方向に並ぶ5つの円形開口を有した円盤状に形成され、当該5つの円形開口のうち4つの開口にそれぞれ第1〜第4フィルター71a〜71dが取り付けられる。また、5つの円形開口のうち1つは、フィルターが取り付けられない貫通穴73となっている。電気モータ74は、図1に示すように、例えばサーボモータやパルスモータ等であって制御装置55と電気的に接続されており、制御装置55から出力される駆動信号を受けて、第1のターレット72を(ターレット72の中心を回転軸として)その周方向に回転させる。そして、電気モータ74により第1のターレット72を72度ずつ回転させることで、第1〜第4フィルター71a〜71dおよび貫通穴73のうちいずれか1つを選択的にレンズ66(ランプハウス61)とレンズユニット84との間の光路上に配置することが可能となる。
【0039】
第2波長選択機構75は、透過波長域が異なる第5〜第8フィルター76a〜76d(図7を参照)と、これらのフィルター76a〜76dが配設される第2のターレット77と、第2のターレット77を回転駆動する電気モータ(図示せず)とを有して構成される。この4種類のフィルター76a〜76dも、ランプハウス61からの光のうち所定の波長領域の光を透過させるバンドパスフィルターであり、第5フィルター76aの透過波長域は248nm(KrFレーザーの発振波長に相当)、第6フィルター76bの透過波長域は313nm(j線)、第7フィルター76cの透過波長域は365nm(i線)、第8フィルター76dの透過波長域は248nm(KrFレーザーの発振波長に相当)と313nm(j線)と365nm(i線)の混合となっている。なお、248nm(KrFレーザーの発振波長に相当)、313nm(j線)、および365nm(i線)の波長領域は、露光装置(図示せず)で使用される可能性のある光の波長領域である。
【0040】
第2のターレット77は、図7に示すように、周方向に並ぶ5つの円形開口を有した円盤状に形成され、当該5つの円形開口のうち4つの開口にそれぞれ第5〜第8フィルター76a〜76dが取り付けられる。また、5つの円形開口のうち1つは、フィルターが取り付けられない貫通穴78となっている。電気モータ(図示せず)は、第1波長選択機構70の電気モータ74と同様のモータであって制御装置55と電気的に接続されており、制御装置55から出力される駆動信号を受けて、第2のターレット77を(ターレット77の中心を回転軸として)その周方向に回転させる。そして、電気モータにより第2のターレット77を72度ずつ回転させることで、第5〜第8フィルター76a〜76dおよび貫通穴78のうちいずれか1つを選択的にレンズ66(ランプハウス61)とレンズユニット84との間の光路上に配置することが可能となる。
【0041】
第1波長選択機構70および第2波長選択機構75による(直線偏光Lとなる)照明光の波長の設定は、例えば、情報入力装置56を用いて制御装置55に入力された「露光工程情報」に基づいて行われる。この処理を具体的に説明すると、制御装置55は、照明光の波長として設定可能な8種類の波長(第1〜第8フィルターの透過波長域に対応)のうち、露光装置の波長と一致するものを(ウェハ10の表面における照明光の干渉も考慮して)検査に最適な波長として選択し、選択した波長に対応するフィルターを光路上に挿入配置するための駆動信号を第1波長選択機構70および第2波長選択機構75の電気モータ74に出力する。
【0042】
その結果、第1のターレット72および第2のターレット77が制御装置55からの駆動信号に応じて回転し、選択した波長に対応するフィルターがレンズ66(ランプハウス61)とレンズユニット84との間の光路上に挿入配置される。これにより、照明光の波長が露光装置(図示せず)の波長と略一致するように設定される。なおこのとき、第1〜第4フィルター71a〜71dのいずれか1つが選択された場合、第1〜第4フィルター71a〜71dのいずれか1つが光路上に配置されるとともに、第2のターレット77の貫通穴78が光路上に配置される。一方、第5〜第8フィルター76a〜76dのいずれか1つが選択された場合、第1のターレット72の貫通穴73が光路上に配置されるとともに、第5〜第8フィルター76a〜76dのいずれか1つが光路上に配置される。
【0043】
光量調整機構80は、図1に示すように、円盤状に形成されて透過率が周方向に連続的に変化する減光フィルター81と、当該減光フィルター81を回転させる電気モータ82とを有して構成され、減光する波長は減光フィルター81の回転角に応じて設定されているので、第1波長選択機構70および第2波長選択機構75からの光の光量調整を行うことができる。なお、光源側から順に、第1のターレット72、第2のターレット77、および減光フィルター81が並ぶことになる。電気モータ82は、例えばサーボモータやパルスモータ等であって制御装置55と電気的に接続されており、制御装置55から出力される駆動信号を受けて、円盤状の減光フィルター81を(減光フィルター81の中心を回転軸として)その周方向に回転させる。
【0044】
レンズユニット84は、ロッドレンズおよびロッドレンズの両側に配置された2つの凸レンズから構成され、光量調整機構80からの光をライトガイドファイバ85の入射端85aに集光する。ライトガイドファイバ85は、入射端85aに入射した光を伝送し、射出端85bから第1の偏光板32および第1の凹面反射鏡33に向けて射出する。なお、ライトガイドファイバ85から光量検出用ファイバ86が分岐されており、この光量検出用ファイバ86の射出端86b近傍に第2の光量モニター87が設けられ、光量検出用ファイバ86の射出端86bから射出される光の光量を検出して、検出信号を制御装置55へ出力する。
【0045】
また、ライトガイドファイバ85の射出端85b近傍の光路上に、第2シャッター板88が挿入可能となっている。第2シャッター板88は、図示しないシャッター駆動装置を用いて、ライトガイドファイバ85の射出端85b近傍の光路上へ挿抜させることにより、シャッターの開閉動作を行う。なお、第2シャッター板88のシャッター駆動装置は、制御装置55と電気的に接続されており、制御装置55から出力される制御信号により、シャッターの開閉制御が行われる。
【0046】
そして、検査時には、制御装置55の制御により、UVカットフィルター65を光路上から抜去し、第1波長選択機構70および第2波長選択機構75において選択した波長に対応するフィルターを光路上に配置した状態で、第1および第2シャッター板64,88を開く。そうすると、ランプハウス61から射出された光が、レンズ66、第1および第2波長選択機構70,75のフィルター並びに貫通穴、光量調整機構80の減光フィルター81、およびレンズユニット84を透過して、ライトガイドファイバ85の入射端85aに入射し、ライトガイドファイバ85を伝わって射出端85bから第1の偏光板32および第1の凹面反射鏡33に向けて射出される。このように照明装置60から射出された所望の波長領域の光は、第1の偏光板32および第1の凹面反射鏡33を介してp偏光の直線偏光Lとなり、照明光としてウェハ10の表面全体に入射することになる。
【0047】
なおこのとき、光量検出用ファイバ86(射出端86b)から射出される光の光量を検出する第2の光量モニター87を用いて、第1波長選択機構70および第2波長選択機構75で選択した波長領域の光の光量をモニターし、ライトガイドファイバ85(すなわち、光量検出用ファイバ86)から射出される光の光量が波長に拘わらず一定となるように、フィードバック制御を用いて第1の光量モニター63で検出されるランプハウス61の光量を制御する(実際には、電源ユニット62からランプハウス61に供給される電力を制御する)。これにより、安定した光量制御が可能となる。さらには、光量調整機構80を用いて光量制御を行うことも可能である。
【0048】
前述したように、近年、温度や湿度が変化しても光学特性が変化しにくいフィルターの成膜技術が開発されているが、248nmの波長領域の光を透過させる第5および第8フィルター76a,76dでは、ハフニウム(元素記号:Hf)を含む薄膜で構成されるため、水分を含みやすい多孔質構造を有することから、温度や湿度の変化に対する安定性が十分でなかった。
【0049】
そこで、非検査時には、制御装置55の制御により、第1および第2シャッター板64,88を閉じ、UVカットフィルター65を光路上に挿入する。そして、UVカットフィルター65が光路上に挿入された状態で、第2シャッター板88を閉じたまま第1シャッター板64を開く。そうすると、ランプハウス61からUVカットフィルター65を透過した光(可視光や赤外光)が、レンズ66を介して第1波長選択機構70および第2波長選択機構75のいずれかのフィルターに照射される。なおこのとき、フィルターの温度を一定に保つため、第1のターレット72および第2のターレット77を順番に所定時間毎に回転させる(なお、回転させないときのターレットは、貫通穴を光路上に配置させる)。
【0050】
ここで、UVカットフィルター65を透過した光(可視光や赤外光)が、照射される第1波長選択機構70および第2波長選択機構75のいずれかのフィルターの保持基板には、「(1)熱線吸収膜(2)熱線反射膜及び熱線吸収膜の積層膜(3)熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜(4)熱線反射膜及び熱伝導性膜の積層膜(5)熱線反射膜、熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜の」うちのいずれかが設けられ、各フィルタがより加熱されやすくなっている。
【0051】
すなわち、UVカットフィルター65を透過した光(可視光や赤外光)の照射は、各フィルタのみならず、「(1)熱線吸収膜(2)熱線反射膜及び熱線吸収膜の積層膜(3)熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜(4)熱線反射膜及び熱伝導性膜の積層膜(5)熱線反射膜、熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜の」うちのいずれかを設けた保持基板の少なくとも一部にも照射範囲が及ぶよう行われる。
【0052】
熱線吸収膜を構成する物質としては、熱線(赤外線)を吸収して発熱するものであればどのような物質でもよく、例えば、MgF2 とITOとZrO2 により構成される積層膜やZnOとAgにより構成される積層膜などを使用可能である。
【0053】
熱線反射膜は熱線吸収膜を透過した熱線を反射して、再び熱線吸収膜に吸収させるために設けられている。或いは、熱線反射膜は熱伝導性膜を透過した熱線を反射して、再び熱伝導性膜に吸収させるために設けられている。或いは、熱線反射膜は熱線吸収膜及び熱伝導性膜を透過した熱線を反射して、再び熱線吸収膜及び熱伝導性膜に吸収させるために設けられている。
【0054】
熱線反射膜を構成する物質としては、アルミニウム、銀、亜鉛、錫、クロム、ニッケル、チタン、ケイ素、ステンレス鋼、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化タンタル、ITO、酸化クロム、酸化ステンレス鋼、酸化ニクロム、フッ素含有酸化スズ、アンチモン含有酸化スズ、アルミニウム含有酸化亜鉛、窒化ケイ素、窒化クロム、窒化チタン、窒化ステンレス鋼等などあり、これらを1種又は2種以上組み合わせることが可能である。
【0055】
熱伝導性膜は熱線吸収膜により吸収された熱を各フィルタの保持基板全体に伝達し、各フィルタを加熱しやすくするために設けられている。
【0056】
熱伝導性膜を構成する物質としては、例えば、Li、Be、B、Na、Mg、Al、K、Ca、Sc、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Cd、In、Sn、Sb、Cs、Ba、La、Hf、Ta、W、Tl、Pb、Bi、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ag、Au、Pt、Pdのような金属(金属単体)、これらの金属を含む合金、これらの金属を含む酸化物や窒化物等が挙げられる。
【0057】
これらの中でも、高熱伝導性材料としては、アルミニウム、銅、チタン、ステンレス鋼のような金属材料、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等のセラミックス材料が好ましい。
【0058】
熱線反射膜、熱伝導性膜及び熱線吸収膜は、例えば、化学蒸着法(プラズマCVD、熱CVD、レーザCVDなど)、物理蒸着法(真空蒸着、スパッタリングなど)により数十nm〜数百nmの厚さに形成される。
【0059】
これにより、本実施形態によれば、保持基板に「(1)熱線吸収膜(2)熱線反射膜及び熱線吸収膜の積層膜(3)熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜(4)熱線反射膜及び熱伝導性膜の積層膜(5)熱線反射膜、熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜の」うちのいずれかが設けられた第1波長選択機構70および第2波長選択機構75の各フィルターにランプハウス61からUVカットフィルター65を透過した光を照射することで、各フィルターが加熱されて水分が蒸発し、さらに各フィルターの温度が一定に保たれるため、透過波長域のシフトが生じず、検査時における照明光の波長を安定させることができる。なお、ハフニウムを含む薄膜で構成される第5および第8フィルター76a,76dに対して効果的であるため、第1のターレット72の貫通穴73を光路上に配置して固定した状態で、第5および第8フィルター76a,76dが設けられる第2のターレット77を所定時間毎(各フィルターの温度が一定となるような時間)に回転させるようにしてもよい。
【0060】
また、深紫外光が空気中を浮遊している化学物質に照射されると、この化学物質が活性化され、検査装置における光学部品(特にガラス部品)の表面に析出付着することが知られている。特に、装置内の雰囲気中に含まれる有機珪素系ガスは、深紫外光の照射を受けて酸素と反応し、光学部品の表面に二酸化珪素(SiO2)として析出付着して曇りを生じさせ、各光学系の照度低下、照度ムラを発生させることが知られている。
【0061】
これに対し、本実施形態においては、UVカットフィルター65により400nm以下の波長の光を遮断しているため、常時、光学部品に光が照射されても、曇りが発生しにくい。またこのとき、UVカットフィルター65を光路上に挿入するまでの間、第1シャッター板64を閉じておくことで、曇りの発生をより確実に抑えることが可能である。また仮に、光学部品の一つであるフィルターが曇ってしまい透過率が低下しても、第2の光量モニター87にて光量のチェックが可能であり、所定の光量値を下回った場合にフィルターの交換が可能である。
【0062】
なお、上述の実施形態において、照明光学系30がウェハ10の表面に照明光として直線偏光Lを照射し、撮像光学系40がウェハ10からの正反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分によるウェハ10の像を撮像しているが、これに限られるものではない。例えば、第1および第2の偏光板32,42を光路上から抜去した状態で、照明光学系30によりウェハ10の表面に(偏光でない)照明光を照射し、撮像光学系40によりウェハ10の表面から発せられた回折光によるウェハ10の像を撮像するようにしてもよい。このように、ウェハ10の表面に照射する照明光は、直線偏光に限らず、直線偏光以外の楕円偏光や通常の照明光であっても、本発明を適用可能である。
【0063】
また、上述の実施形態において、照明光(直線偏光L)の波長および第1〜第8フィルターの透過波長域が露光装置で使用される可能性のある光の波長と同じに設定される旨記載したが、一例であってこれに限定されるものではなく、パターン検査において感度が高くなる波長を選択することはいうまでもない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検基板の表面に照明光を照射する照明部と、
前記照明光が照射された前記被検基板の表面からの光を検出する検出部と、
前記検出部で検出された光に基づいて、前記被検基板の表面における欠陥の有無を検査する検査部とを備え、
前記照明部は、光源からの光のうち所定の波長領域の光を透過させるバンドパスフィルターを有し、前記バンドパスフィルターを透過して得られた前記所定の波長領域の光を前記照明光として前記被検基板の表面に照射するように構成されており、
少なくとも紫外光を遮断するUVカットフィルターが前記光源と前記バンドパスフィルターとの間の光路上に挿抜可能に設けられ、前記被検基板の非検査時に前記UVカットフィルターが前記光路上に挿入されて、前記UVカットフィルターを透過した光が前記バンドパスフィルターに照射され、また前記バンドパスフィルターの保持基板に「(1)熱線吸収膜(2)熱線反射膜及び熱線吸収膜の積層膜(3)熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜(4)熱線反射膜及び熱伝導性膜の積層膜(5)熱線反射膜、熱線吸収膜及び熱伝導性膜の積層膜の」うちのいずれかが設けられていることを特徴とする表面検査装置。
【請求項2】
前記UVカットフィルターが400nm以下の波長領域の光を遮断することを特徴とする請求項1に記載の表面検査装置。
【請求項3】
前記バンドパスフィルターがハフニウムを用いて形成されることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の表面検査装置。
【請求項4】
前記照明部は、前記光源と前記バンドパスフィルターとの間の光路上に設けられたシャッターと、
前記シャッターの作動を制御するシャッター制御装置とを有し、
前記シャッター制御装置は、前記非検査時に、前記光路上から抜去された状態の前記UVカットフィルターが前記光路上に挿入されるまでの間、前記シャッターが閉じるように前記シャッターの作動を制御し、前記UVカットフィルターが前記光路上に挿入された状態で、前記シャッターが開くように前記シャッターの作動を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の表面検査装置。
【請求項5】
前記照明部は、円盤状に形成されて周方向に回転可能なターレットと、
前記ターレットを回転駆動する回転駆動装置とを有し、
前記ターレットに複数の前記バンドパスフィルターが周方向に並んで配設され、前記回転駆動装置により前記ターレットを回転させることで前記複数の前記バンドパスフィルターのうちいずれか一つを選択的に前記光源からの光路上に配置することが可能であり、
前記非検査時に、前記UVカットフィルターが前記光源と前記バンドパスフィルターとの間の光路上に挿入されると、前記回転駆動装置により前記ターレットが所定時間毎に回転することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の表面検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−33553(P2011−33553A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−182023(P2009−182023)
【出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】