説明

表面重合プロセスおよびRAFT剤を使用するポリマー生成物

【課題】モノマーを重合して粒状材料の表面でポリマーを形成する方法、および連続液相中の前記粒状材料の分散体の提供。
【解決手段】前記分散体が前記粒状材料の安定剤としてRAFT剤を含んでなり、前記連続液相が1種または複数のエチレン型不飽和モノマーを含んでなる工程および前記の1種または複数のエチレン型不飽和モノマーを前記RAFT剤の制御下で重合し前記粒状材料の表面でポリマーを形成する工程を含んでなる方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
モノマーを重合して粒状材料の表面でポリマーを形成する方法であって、
連続液相中の前記粒状材料の分散体を提供する工程であって、前記分散体が前記粒状材料の安定剤としてRAFT剤を含んでなり、前記連続液相が1種または複数のエチレン型不飽和モノマーを含んでなる工程;および
前記の1種または複数のエチレン型不飽和モノマーを前記RAFT剤の制御下で重合し前記粒状材料の表面でポリマーを形成する工程を含んでなる方法。
【請求項2】
前記粒状材料の分散体が、粒状材料、RAFT剤および連続液相を含んでなる組成物を形成することにより調製され、次いで1種または複数のエチレン型不飽和モノマーが組成物に加えられ、RAFT剤の制御下で重合して粒状材料の表面にポリマーを形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記粒状材料の分散体が、粒状材料、RAFT剤および連続液相としての1種または複数のエチレン型不飽和モノマーを含んでなる組成物を形成することにより調製され、前記組成物が第2の連続液相中に分散し、前記第1の連続液相を形成する1種または複数のエチレン型不飽和モノマーがRAFT剤の制御下で重合して粒状材料の表面でポリマーを形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記連続液相が水である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記の第2の連続液相が水である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
液体中のポリマーカプセル化粒状材料の分散体を調製する方法であって、以下の工程を含んでなる方法:
連続液相中の粒状材料の分散体を提供する工程であって、前記分散体が前記粒状材料の安定剤としてRAFT剤を含んでなり、前記連続液相が1種または複数のエチレン型不飽和モノマーを含んでなる工程;および
前記RAFT剤の制御下で前記の1種または複数のエチレン型不飽和モノマーを重合し、粒状材料の表面でポリマーを形成し、液体中のポリマーカプセル化粒状材料の前記分散体を提供する工程。
【請求項7】
前記連続液相が水であり、前記方法がポリマーカプセル化粒状材料の水性分散体を与える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
その中に粒状材料が分散しているポリマーを調製する方法であって、以下の工程を含んでなる方法:
連続液相中の前記粒状材料の分散体を提供する工程であって、前記分散体が前記粒状材料の安定剤としてRAFT剤を含んでなり、前記連続液相が1種または複数のエチレン型不飽和モノマーから基本的になる工程;および
前記の1種または複数のエチレン型不飽和モノマーを前記RAFT剤の制御下で重合して前記粒状材料の表面でポリマーを形成し、その中に粒状材料が分散しているポリマーを提供する工程。
【請求項9】
粒状材料およびRAFT剤を含んでなる前記連続液相が第2の連続液相に分散しており、前記の1種または複数のエチレン型不飽和モノマーがRAFT剤の制御下で重合して前記粒状材料の表面でポリマーを形成し、粒状材料がその中に分散しているポリマー粒子の第2の連続液相中の分散体を提供する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
塗料、熱溶融粉体塗料、フィラー、接着剤、トナー、液体インク、プライマー、シーラント、診断製品または治療製品を調製する方法であって、請求項6に記載のポリマーカプセル化粒状材料の分散体の調製および/または請求項8に記載の粒状材料がその中に分散しているポリマーの調製ならびに前記分散体および/またはポリマーと1種または複数の配合物成分との混合を含んでなる方法。
【請求項11】
請求項6に記載のとおり調製されたポリマーカプセル化粒状材料の分散体および/または請求項8に記載のとおり調製された粒状材料がその中に分散しているポリマーを含んでなる、塗料、熱溶融粉体塗料、フィラー、接着剤、トナー、液体インク、プライマー、シーラント、診断製品または治療製品。
【請求項12】
前記粒状材料が固体である、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記固体が、無機顔料、有機顔料、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、酸化鉄、二酸化ケイ素、硫酸バリウム、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドン、ジブロムアナンスロン、磁気材料、ワックス、対生物作用剤およびこれらの組み合わせから選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
粒状材料の最大寸法が10ミクロン以下である、請求項1から13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
粒状材料の最大寸法が1ミクロン以下である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
大きさが100ミクロン以下のポリマーカプセル化粒状材料であって、前記粒状材料が、少なくとも部分的にRAFT剤の制御下で形成されたポリマーの実質的に均一で連続的なコーティングにカプセル化されているポリマーカプセル化粒状材料。
【請求項17】
大きさが100ミクロン以下のポリマーカプセル化粒状材料であって、前記粒状材料をカプセル化しているポリマーが少なくとも部分的にRAFT剤の制御下で形成されており、前記粒状材料が前記ポリマー中に実質的に均一に分散しているポリマーカプセル化粒状材料。
【請求項18】
ポリマーカプセル化粒状材料の個別な粒子を含んでなる、またはそれらからなる組成物であって、前記粒状材料が、少なくとも部分的にRAFT剤の制御下で形成されたポリマーの実質的に均一で連続的なコーティングにカプセル化されている組成物。
【請求項19】
ポリマーカプセル化粒状材料の個別な粒子を含んでなる、またはそれらからなる組成物であって、前記の個別の粒子が、カプセル化ポリマー中に実質的に均一に分散している粒状材料を有し、前記カプセル化ポリマーが少なくとも部分的にRAFT剤の制御下で形成され、前記の個別の粒子が、粒状材料のための追加の分散剤を実質的に含まない組成物。
【請求項20】
さらさらしたパウダーの形態である請求項18または19に記載の組成物。
【請求項21】
請求項18または19に記載の組成物を含んでなる、塗料、熱溶融粉体塗料、フィラー、接着剤、プライマー、トナー、液体インク、シーラント、診断製品または治療製品。
【請求項22】
ポリマーカプセル化粒状材料の液体分散体であって、前記粒状材料が、少なくとも部分的にRAFT剤の制御下で形成されたポリマーの実質的に均一で連続的なコーティングにカプセル化されている、液体分散体。
【請求項23】
ポリマーカプセル化粒状材料の液体分散体であって、前記ポリマーカプセル化粒状材料が、カプセル化ポリマー中に実質的に均一に分散している粒状材料を有し、前記カプセル化ポリマーが、少なくとも部分的にRAFT剤の制御下で形成され、前記ポリマーカプセル化粒状材料が粒状材料のための追加の分散剤を実質的に含まない、液体分散体。
【請求項24】
前記液体が水である、請求項22または23に記載の液体分散体。
【請求項25】
前記RAFT剤が一般式(4)であり:
【化1】

上式において、各Xが、独立に、エチレン型不飽和モノマーの重合した残基であり、nが、0から100の整数であり、R1が1つまたは複数の親水基により置換されているか又は非置換の有機基であり、Zが、重合が許容できないほど減速する程度まで開裂の速度を遅くせずに、ラジカル付加に対するチオカルボニル基の十分な反応性を促進できる基であるRAFT剤である、請求項1、6または8に記載の方法、請求項16または17に記載のポリマーカプセル化粒状材料、請求項18または19に記載の組成物、請求項21に記載の塗料、熱溶融粉体塗料、フィラー、接着剤、プライマー、トナー、液体インク、シーラント、診断製品または治療製品および請求項22または23に記載の液体分散体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−82934(P2013−82934A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−287188(P2012−287188)
【出願日】平成24年12月28日(2012.12.28)
【分割の表示】特願2007−534967(P2007−534967)の分割
【原出願日】平成17年10月4日(2005.10.4)
【出願人】(507110109)ザ ユニバーシティ オブ シドニー (2)
【Fターム(参考)】