説明

被捜索体の現在所在位置検索のための自己位置情報発信用携帯端末機

【目的】 誘拐・盗難などの事件の対処に当り、誘拐された人・盗まれた物などの被捜索体の現在所在位置を知らせるための情報を発信するようにした携帯端末機を経済的に得ることを目的とする。
【構成】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MZz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TRAMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有することを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被捜索体の現在所在位置の検索のための自己位置情報発信用携帯端末機に関し、特に誘拐された児童、盗難車などの犯罪に巻き込まれた個人、又は物が現在どの場所にあるかを検索するための自己位置情報発信用携帯端末機装置に係る。
【0002】昨今のテレビや新聞の報道を見ると、海外特に中南米の国々では身代金だけを目的とする誘拐事件が多発しており、誘拐そのものが一つのビジネス、いわゆる誘拐ビジネスとして厳然と存在していると云われているが、犯人の検挙率となると最近では限りなくゼロに近いとさえ云われ、増え続ける誘拐ビジネスに対し打つ手が無いと云うのが現状のようである。中南米のみならず、身代金目的の誘拐事件は世界中に存在する訳で、最悪の場合、人質が無惨な姿で発見されることも少なくない。海外旅行先で簡単に置き引きやスリの被害に遭う日本人旅行者は後を絶たず、殺人事件に巻き込まれる事件も増えてきている様に見える。世界中で起きていることは、日本国内でも起きる可能性は十分にある。而して、こうした犯罪に巻き込まれるのはいつの場合でも必ず個人である。
【0003】警察の初動捜査の段階で、この個人が“今どこに居るのか”を確実に知ることが出来れば、事件の早期解決の大きな助けになるばかりか、個人が被害者にならなくて済むこともあり、実行犯が未遂犯で終ることも予想できる。犯罪によって失われる命があってはならないし、犯罪を犯させてはいけないのであり、この命題をクリアするためには、警察の初動捜査の段階で“個人の今いる居所を特定できる新しい装置”がどうしても必要である。不幸にして命を落とす被害者が発生してしまったとしても、一刻も早く個人を家族の許に帰し、事件の早期解決を計る必要がある。
【0004】本発明は、最終的にはこうした事件に遭遇しないように、又はこうした犯罪を犯させないようにする抑止効果を目指す装置である。犯罪を冒そうとする人が、予想もしない装置により突然のスピード逮捕というリスクばかりが先立ってしまえば、(逮捕覚悟の人は別として)、犯罪を思い留まるより他無いのではないかと考えられる。
【0005】犯罪に遭遇してしまったとしても、犯人もしくは人質の身柄が今何処にあるのか、または盗まれた車が今何処にあるのか、または置き引きにあったバッグが今何処にあるのかを正確かつ迅速に追跡出来る装置があれば、“犯罪を犯しても、即時に捜査の網に引掛ってしまう”というリスクの認識を植えつけることで、新たな犯罪や犯罪者、そして犠牲者を出さずに済む。このことは、自転車、オートバイ等の盗難事件の異常な増加率を減少させることにもつながる。
【0006】
【従来の技術】さて、上述のことにより具体的にまとめて説明する為に、1つの事件が発生したと仮定して説明する。例えば、東京のどこかで子供の誘拐事件が発生したとする。通常の場合、家族からの通報により警察は事件を知り、捜査員が事件のあった家を訪れて家族の事情聴取をし、その後子供の写真などを預かって近所や親しい友人宅への聞き込み捜査を開始する。それと同時に、事件のあった家には捜査員が張り込み、様々な機器を持ち込んで犯人からの連絡を待つ。この間家族は子供の安否を気遣いながらも、捜査員からのプライベートな部分にまで及ぶ事情聴取に感情的になりながらジリジリとした時間に閉じ込められる。やがて良し悪しは別にして、発生から何日か経過した頃に事件は一段落を迎える。というのが一つのパターンである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の場合、誘拐された子供の現在所在地を、犯罪者に気付かれずに、短時間で検索できれば、事件の良好な解決は迅速にできる筈である。この点の解決が本発明の目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための手段として、図2に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網(図32と図33参照)を使用する検索のための装置であって、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき、捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響を発すること無しに受けたときに、被捜索体の所持する端末機から音響を発すること無しに、応答電波を無線基地局に発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(受信は復調し増幅して受け、送信は変調して増幅して送る、TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部(受信は復調し増幅して受け、送信は変調し増幅して送る高周波部)8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有する自己位置情報発信用携帯端末機である。
【0009】前記の携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路との2個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の回路は電波を送受信しないようにして、第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵しているものとする。
【0010】図3に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、図3に示すように、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及び、トランシーバー高周波部8と、トランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段、並びに、PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)の周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有する自己位置情報発信用携帯端末機である。
【0011】前記の携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5と制御部6とメモリー部7とからなる第三回路との3個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の2個の回路は電波を送受信しないようにして、第三回路が電波を送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信し、更に第一と第三回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵しているものとする。
【0012】図4、図5に示すように、請求項1又は3に記載の自己位置情報発信用携帯端末機に於て、更に、緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るようにすることが好ましい。
【0013】図6に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段、並びに、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有し、更に、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものである自己位置情報発信用携帯端末機である。
【0014】而して、前記の被捜索体の所持する自己位置情報発信用携帯端末機から前記無線基地局に発する応答電波が、予め定められた条件(周波数、出力、信号、発信間隔などの条件)で発信されるようにする。この自己位置情報発信用携帯端末機は、音響を発すること無しに受信し、音響を発すること無しに発信する点に於て、携帯電話とは異質のものである。
【0015】以上のことを図1を参照しながら説明する。図示のように、家族から警察に通報が入り、警察は家族に端末機のカバーナンバーを確認し、捜査センターにこのカバーナンバーを通報する。通報を受けた捜査センターは、カバーナンバーに従い端末機を呼び出し、データ通信によりGPS即ち、Gloval Positioning System(全世界測位システム)の座標を送信するよう端末機に指示を出す。
【0016】この間、捜査センターはホームメモリー局の位置登録情報に従い、ある程度の地域を特定し、その地域のマップデータをコンピュータのCRT上にモニターして置くとともに、通報のあった警察に特定した地域の所轄警察に出動準備の要請をしたことを連絡する。更に、GPSが電波を補えられない事態に備え、電波管理局にある程度特定した地域を報告し、その地域を管理している郵政省のデューラス・センター局(通常は違法電波をモニターで追跡しているセンサー局)にセンサー及びデューラスシステムのスタンバイをする様要請する。
【0017】運よくGPSの座標が送信されてくれば、通報から数分で日本のどこにいても、ピンポイントで人質の子供を見つけられる。
【0018】仮に、GPSの座標が送られて来ない場合には、今度は予めメモリーしてある条件(周波数・出力・信号・発信間隔等)で発信するよう端末機に指示し、通信を切る。
【0019】このある条件で発信された信号を、センサー局(デューラスシステム及び所轄警察)がキャッチし、位置情報を捜査センターのモニターにデータ転送する。
【0020】これでGPSデータとほぼ同程度のポイントが特定できるので、仮にGPSが電波を補えられなくても位置の特定ができる。この場合でも、かかる時間は通報から10数分で完了する。人質になっている子供の居場所はもう判っているのですから、後は警察の出番。ということで相当のスピードで逮捕が可能である。
【0021】しかし、これで事足りる訳ではない。都市部はこれで良くても、地方の山間部では電波の届かない谷戸地区もある。誘拐された子供がいつも電波の届く範囲に監禁されているとは限らない。携帯電話の電波が届かないような所は、大抵の場合PHSもその性格上サービス範囲外となっている。これでは捜査センターから端末機に指示を出すことはできない。この場合でも、本発明の自己位置情報発信用携帯端末機の有するトランシーバー手段による電波送信は可能であるので、最後迄あきらめることのない追跡が可能である。
【0022】仮に携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHzもPHSの周波数1.9GHz又は1.5GHzもトランシーバー手段による電波通信ができない最悪の場合は、電波の届かない谷戸地区に向けての移動基地局の中継車(中継機器を搭載した移動体)の使用と云うことにする。即ち、請求項1又は3又は5又は6又は8に規定する無線基地局から端末機への、及び端末機から無線基地局への電波が届かない地域に、被捜索体が所在する場合に於ても、被捜索体の現在所在位置を端末機との応答によって、検索するために、無線基地局の中に装備される中継函の機器の数分の一乃至数十分の一程度の回線処理能力の中継機器を搭載した移動体を使用するのである。而して、前記中継機器を搭載した移動体は、自動車、ヘリコプター等の小型飛行機、飛行船のグループの中から選ばれた一つの移動体である。
【0023】図7に示すように、前記被捜索体の所持する端末機に、前記無線基地局又は無線基地局から端末機への、及び端末機から無線基地局への電波が届かない地域に、被捜索体が所在する場合に於ても、被捜索体の現在所在位置を端末機との応答によって検索するために、無線基地局の中に装備される中継函の機器の数分の一乃至数十分の一程度の回線処理能力の中継機器を搭載した移動体への緊急連絡のための緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は前記トランシーバ制御部9に緊急信号を送るものであるようにすることが好ましい。
【0024】自転車、ペット等の比較的に低額の物のための装置としては、実用上は、図8に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)45と制御部(コントロールプロセッサ)46とメモリー部47とが直列に配設され、前記高周波部45がフィルター部(アンテナ送受信部)41に接続されてなる回路を有する自己位置情報発信用携帯端末機(請求項10)であることが、経済的で良い。
【0025】若しくは、図10に示すように、被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4を有するものであることが経済的で良い。(請求項11)
【0026】実用上は、やや高額乃至貴重な物のための装置としては、図9に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)45と制御部(コントロールプロセッサ)46とメモリー部47とが直列に配設され、前記高周波部45がフィルター部(アンテナ送受信部)41に接続されて居り、更に、トランシーバー高周波部48とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)49とトランシーバーメモリー部50とを含み、前記トランシーバー制御部49はメインコントロールプロセッサとなって前記PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の制御部(コントロールプロセッサ)46に接続する回路となっている自己位置情報発信用携帯端末機であることが好ましい。
【0027】実際には、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、請求項1又は3又は6又は8に規定した端末機が、美術工芸品、貴金属、高額の現金・証券・債権などの高額のものを運ぶためのケース自体又は、工芸品自体、バッグ自体、車自体、手提げ金庫、フロッピーディスク(保管庫)、貴金属ダミー製品、警察・自衛隊の銃器・火器のグリップの内に埋め込まれて被捜索体となる目的物体又はそのケース自体が自己位置情報発信用携帯端末機となることが好ましい場合もある。(図11参照、図中、40の点線個所は端末機が、外部からは見えないようにして、ケース39に埋め込まれた場所を示す。)
【0028】銀行の現金輸送車などに使用するものとしては、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、該端末機が、親機、即ち高額のものを運ぶためのケース自体の内に埋め込まれる親機38と、子機42、即ち、銀行員などの運搬責任者が所持する子機とからなり、該親機38は図12に示すように、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段、並びに、周波数1.9GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有し、更に、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものであり、而かも前記子機42が親機38から予め決められた距離(実用上は、30〜50m)以上離間したときに、この離間の事実を感知する子機制御用コントローラー37と該子機制御用コントローラー37に接続する可変調送受信アンプ部36とを含むものであり、而して前記子機42は、図13に示すように、子機用アンプ部54と子機用コントローラー55と子機用メモリー部56とを含むものである構成とすることが好ましい。
【0029】前記子機42が、更に、前記のように親機38から予め決められた距離以上離間したときに、予め決められた周波数の遭難信号電波(SOS)を発信する発信手段を含むものとする。
【0030】前記子機42は、遭難信号電波(SOS)を発信する必要の無いときには、この発信を停止する手段を含むものであることが電池の無用の消耗の防止上必要である。
【0031】図14に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものである構成となし、該メインコントロールプロセッサの機能は、前記のGPS用高周波部16とGPS制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段の第一回路が最初に送受信を開始し所定時間(実用上は約10秒乃至数十秒間して)無線基地局より応答が無い場合には、その送受信を停止せしめると同時に携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部4とからなる第二回路が送受信を開始せしめられる、と云うコントロールを行うことにある。
【0032】図15に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用のコントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバ制御部9に緊急信号を送るものである。このメインコントロールプロセッサは、前記図14に示されたメインコントロールプロセッサと同様の機能を有するものである。
【0033】図16に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものである構成とする。
【0034】図17に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記コントロールプロセッサ制御部9に緊急信号を送るものである構成とする。
【0035】図16又は図17に示された自己位置情報発信用携帯端末機に於ては、前記周波数800MHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシバー高周波部8とトランジスター制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算用プロセッサー部18とからなる第三回路、との3個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、外の2個の回路は電波を送受信しないようにして、第三回路が電波を送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信し、更に、第三と第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換る制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵するものである。
【0036】図18に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるもので、該メインコントロールプロセッサの機能は、前記GPS用高周波部16とGPS制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段の第一回路が最初に送受信を開始し所定時間(実用上は約10秒乃至数十秒間して)無線基地局より応答が無い場合には、その送受信を停止せしめると同時に携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部4とからなる第二回路が送受信を開始せしめられる、と云うコントロールを行うことにある。
【0037】図19に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及びトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記コントロールプロセッサ制御部9に緊急信号を送るものである構成とする。
【0038】図20に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及びトランシーバー制御部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなる構成とする。
【0039】図21に示すように、無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及びトランシーバー制御部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものである構成とする。
【0040】図20又は図21に示される自己位置情報発信用携帯端末機に於ては、前記PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5と制御部6とメモリー部7とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる第三回路、との3個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、その2個の回路は電波を送受信しないようにして、第三回路が送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信するように切換え、更に、第三と第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵しているものである。
【0041】図22に示すように、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの要請を受けたデューラス・センター局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波をセンサー局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在する位置を該センサー局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有すると共に、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものである構成とする。
【0042】図23に示すように、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの要請を受けたデューラス・センター局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波をセンサー局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在する位置を該センサー局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有すると共に、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものである構成とする。
【0043】図22又は図23に示された自己位置情報発信用携帯端末機に於ては、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる副回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる主回路、との2個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の回路は電波を送受信しないようにして、主回路が送受信を停止した時は、副回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵するものである。
【0044】
【作用】本発明装置に係わる自己位置情報発信用携帯端末機は、請求項1乃至30に記載の構成となすことにより、前記のようにして、該携帯端末機を所持している人又は物の現在所在位置又はそのゾーンを、音響を発すること無しに、捜査センターに通報することができて、警察の迅速な捜索を齎すものである。なお、「ゾーン」とは、前記無線基地局(図1に於けるMBS)の受け持ち範囲(地域)のことである(図32参照)。図中の、位置登録エリアとはいくつかの基地局のゾーンをまとめたものである。
【0045】
【実施例】次に、本発明を図面に従って、説明する。図2は、本発明の第1実施例を示したものである。図2の回路図に示すように、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有するものであって、前記の携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路との2個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の回路は電波を送受信しないようにして、第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵している。
【0046】図2中、1はフィルター(アンテナ送受信部、 RX ANT TX)であって、前記のトランシーバー高周波部8及び携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2に接続される。27はインビーダンス変換整合部であって、前記フィルター1に接続される。24,25はアンテナ接点、26はトップローディングアンテナ、23は電源ON・OFF用の押しボタン、29は電源部、30はバッテリー充電操作部(バッテリー端子)、31は基板、32はフレーム、33はアラーム部である。
【0047】図25は、前記第1実施例の端末機を使用した場合の、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャートである。図1のフローシート、即ち、無線基地局(MBS)が全国規模に網羅された電話回線網と、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターから出した指令を受けたセンサー局、無線基地局と、本発明の被捜索体所持の自己位置情報発信用携帯端末機との関係を示したフローシートと対比して、その作動状況を説明する。
【0048】本携帯端末機は、電源が入っている限り、移動交換局(AMC)を経由してホームメモリー局のロケーションレジスタと呼ばれるデータベース(DB)に所在エリアの位置登録がされている。エリア内のどの無線基地局(MBS)に所属するかはP−CH(ポジションチャンネル)で判断出来るが、呼び出すことで迅速かつ正確に把握することができる。無線基地局(MBS)の電波圏は方向により、図1に図示のように、セクターI・II・IIIと3分割して管理されているので、該無線基地局の電波圏である半径約1.5km〜数kmの範囲の内、どの方向(セクター)に本端末機が在るのかほぼ瞬時に知ることができる。捜査センターはこの限られた範囲の地区にマップデータを重ね、所轄の警察とその地図を管理する電波管理局のセンター局(デューラスシステム)にデータを送信し、これと並行して本端末機に対し信号発信の指示を出す。通信指示により、本端末機のトランシーバー手段(又は、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2)から発射される所定の周波数の電波(信号)をセンサー局(デューラスシステム)並びに所轄の警察がキャッチすることにより、電波の発生源が確定され、本端末機の所在地をピンポイントで特定することが出来る。従って、本端末機を携帯している人・物は、盗難に遭い高速で移動している自動車やオートバイなどであっても、本端末機の発する電波をキャッチしてもらう事により、的確な追跡が出来るのである。
【0049】図3は本発明の第2実施例を示したものである。図3の回路図に示すように、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及び、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段、並びに、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有するものであって、前記の携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5と制御部6とメモリー部7とからなる第三回路との3個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の2個の回路は電波を送受信しないようにして、第三回路が電波を送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信し、更に第一と第三回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵している。
【0050】図3中、1は、図2の場合と同様に、フィルター(アンテナ送受信部、RXANT TX)であって、前記のトランシーバー高周波部8及び携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2並びにPHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5に接続される。図3中の27、24、25、26、23、29、30、31、32、33は、図2中の同一符合のものと同様のものである。
【0051】図26は、前記第2実施例の本発明の端末機を使用した場合の、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャートである。図1のフローシート、即ち、無線基地局(MBS)が全国規模に網羅された電話回線網と、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターから出した指令を受けたセンサー局、無線基地局と、本発明の被捜索体所持の自己位置情報発信用携帯端末機との関係を示したフローシートと対比して、その作動状況を説明する。
【0052】この携帯端末機が携帯電話・PHS電話の両方のサービス圏の地点にある場合、移動無線基地局(MBS)は自分の所属するエリアのエリアナンバーを携帯電話の場合800MHz又は1.5GHz帯域で自らのゾーンに一定の間隔で常時送出して居り、このゾーンに入った携帯端末機は、この電波をアンテナ送受信部1で受信し、アンプ可変調部2を経由して携帯電話の800MHz又は1.5GHz帯域用コントロールプロセッサ3に信号が伝わる。携帯電話の800MHz又は1.5GHzコントロールプロセッサ3は携帯電話の800MHz又は1.5GHzメモリ4にメモリされている自分の番号をアンテナ送受信部1より無線基地局(MBS)に向け送信をする。無線基地局(MBS)はこの電波を受信し、入感方向によりセクターのひとつの範囲に特定し、移動交換局(AMC)から与えられているチャンネルコードに従い、上り・下り2種類の周波数の電波をこの番号に与え端末機に送出する。この信号を受けたコントロールプロセッサ3は携帯電話の800MHz又は1.5GHzメモリー4にこの約束事を記録し、この記録はメインメモリ10にも記録される。これらの一連のやり取りは瞬時に行われ、端末機の移動によりゾーンが切り替るごとに及びエリアが切り替るごとに新しいチャンネルコードに切替り、途切れる事なく約束事が続いてゆく。この段階は通信の状態ではなく、携帯電話での待ち受けの状態であり、移動交換局(AMC)からホームメモリー局に伝わり、位置登録されているのはエリアナンバーが登録されている。(P−CH状態)
【0053】一方、PHSの1.9GHz又は1.5GHz帯域の電波を入感した際は、アンテナ送受信部1で受信したものがアンプ部5を経由して、PHSの1.9GHz又は1.5GHzコントロールプロセッサ6に信号が伝わる。PHSの1.9GHz又は1.5GHzコントロールプロセッサ6はPHSの1.9GHz又は1.5GHzメモリ7にメモリされている番号をアンテナ送受信部1より基地局に向け送信をする。基地局はこの電波を受信し交換機を経由して、使用する1種類の周波数の電波をPHSの携帯端末機に送出する。この信号を受けたPHSの1.9GHz又は1.5GHzコントロールプロセッサ6はPHSの1.9GHz又は1.5GHzメモリ7にこの約束事を記録し、この記録はメインメモリ10にも記録される。この一連のやり取りも又瞬時に行なわれ、交換機を経由して制御装置に位置登録されている。この時は、PHS回路は待ち受けの状態となっている。
【0054】この時点で携帯電話の800MHz又は1.5GHz回路もPHSの1.9GHz又は1.5GHz回路も待ち受け状態となっているので、メインコントロール9は、バッテリーの不要な消耗を防ぐため、PHSの1.9GHz又は1.5GHzのPHS回路のP−CHを優先し、携帯電話の800MHz又は1.5GHzの回路を携帯電話の待ち受け状態から「切」の状態にセットする。端末機の移動によりPHSのサービス圏外となり、PHSの1.9GHz又は1.5GHzの信号が入らなくなるとメインコントロール9は携帯電話の800MHz又は1.5GHzの回路を待ち受けの状態に戻し、PHSの1.9GHz又は1.5GHzの回路を「切」の状態にする。このメインコントロール9の作業は全て自動的に瞬時に完了する。又、PHSの1.9GHz又は1.5GHzの信号がメインコントロール9及びメインメモリー10に入る様になるとメインコントロール9は再び携帯電話の800MHz又は1.5GHzの回路を「切」の状態にセットし、PHSの1.9GHz又は1.5GHz回路を待ち受けの状態に戻す。(これらの作動を繰返すこととなる。)メインコントロールプロセッサ9はメインメモリー10にメモリされている内容やハンドオーバー毎に更新されるデータ全てに関与する。尚メインコントロール9、メインメモリー10及びトランシーバー用高周波部8は、予め決定された周波数のトランシーバー回路を兼ねる。
【0055】なお、現状ではその電話網の違いから携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域のものは携帯電話の電話番号を付与され、PHSの1.9GHz又は1.5GHz帯域のものはPHS電話の電話番号が付与されるという具合にひとつの端末機に2つの電話番号が付与されることになる。このことは大した問題ではないのだが、便宜上、フリーダイアルの要領でカバーナンバーを共通のナンバーとして1つ設定し、このナンバーを呼び出すと、まずPHSに通信を行ない、つながらない場合にはタイムラグを設けて携帯電話を呼び出すという具合に設定する。(要するにPHSの電波がある時はPHSに対応していてPHSの電波がなくなると携帯電話に切替り、PHSも携帯電話も両方の電波がない場合にはトランシーバーに切替える様にするのである。)
【0056】図4は本発明の第3実施例を示したものである。この第3実施例は、前記の第1実施例の自己位置情報発信用携帯端末機に於て、更に、緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものである。
【0057】図5は本発明の第4実施例を示したものである。この第4実施例は、前記の第2実施例の自己位置情報発信用携帯端末機に於て、更に、緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものである。上記の第3と第4実施例のものは、携帯している本人が緊急の事態、即ち、誘拐・強盗・遭難などの事態に遭遇したときに、緊急用ボタン(押しボタン)11を押すことで警察に直ちに救助を求めることが出来るようにしたものである。
【0058】図6は第5実施例を示したものである。図6の回路図に示すように、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段並びにPHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものであって、前記携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、前記PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5と制御部6とメモリー部7とからなる第三回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる第四回路、との4個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の3個の回路は電波を送受信しないようにして、第四回路が電波を送受信を停止した時は、第三回路が電波を送受信し、第四と第三回路が送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信するように切換え、更に、第四と第三と第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵している。
【0059】図27は、前記第5実施例の本発明の端末機を使用した場合の、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャートである。図1のフローシート、即ち、無線基地局(MBS)が全国規模に網羅された電話回線網と、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターから出した指令を受けたセンサー局、無線基地極と、本発明の被捜索体所持の自己位置情報発信用携帯端末機との関係を示したフローシートと対比して、その作動状況を説明する。
【0060】本実施例のものは、より速くより高精度な位置を捜査センターに通信するために、GPS回路を内蔵するものである。携帯電話の800MHz又は1.5GHzもしくはPHSの1.9GHz又は1.5GHzの回路を使ってGPSの位置データを送信せよという捜査センターの命令を受けた時、メインプロセッサー9はGPS用コントローラプロセッサ17にGPSの位置情報を寄越すように指示を出し、これを受け、該GPS用コントローラプロセッサ17は、GPS回路をオープンにする。この際、該GPS用コントローラプロセッサ17は、予めGPS用メモリー19にメモリされているGPSデータをGPS用演算プロセッサ18に渡して置き、GPS用メモリー20にメモリされている信号情報を元に受信を待つ。而して、GPSユニット用フィルター(RX ANT)14で受信したGPS信号は相当減衰しているので、増幅部15で増幅しGPS用高周波部(GPS AMP)16で変調してGPS用コントローラプロセッサ17に送られる。該GPS用コントローラプロセッサ17はこの信号をGPS用演算プロセッサ18に送り解析される。解析が終り次第GPS用演算プロセッサ18はGPS用メモリー20に位置情報を渡し、これを受け、GPS用コントローラープロセッサ17はメインコントロールプロセッサ9にこれを送り、該メインコントロールプロセッサ9はメモリー10にメモリすると同時に、携帯電話の800MHz又は1.5GHz用高周波部2もしくは、PHSの1.9GHz又は1.5GHz用高周波部5の回線を使って自動的に捜査センターに送信を開始する。万一GPS用演算プロセッサ18で解析が出来ず、信号がGPS用メモリー20にメモリされない場合には、GPS用コントローラプロセッサ17はサブコントローラプロセッサ21に信号の照合を指示し、該サブコントローラプロセッサ21は、GPS用演算プロセッサ18、データメモリ19、メモリー20の信号を元に増幅部22で再増幅し、GPS高周波部16を経由してGPS用演算プロセッサ17に送り返す。GPS演算プロセッサ18は解析をつづけ、位置情報をGPS用コントローラプロセッサ17、及びメモリー20とサブコントローラプロセッサ21に送る。GPS用コントローラプロセッサ17は、これを受けメインプロセッサ9に信号を渡し、該メインプロセッサ9はこれを捜査センターに送信するのである。
【0061】図7は本発明の第6実施例を示したものである。図7の回路図に示されるように、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段並びにPHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバー制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものである。
【0062】図28は、前記第6実施例の本発明の端末機を使用した場合で、緊急ボタンを押したときの、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャートである。本実施例のものは自己位置情報発信用携帯端末機としての緊急事態時に対処する使命を果たす為、緊急回路を組み込んでいる。海や山での不慮の事故や大災害時、怪我で動けない場合、あるいは病気の突然の発作で動けない場合などに、本人が緊急ボタン11を押すと、緊急コントロールプロセッサ12がメインコントローラー9に緊急信号を送り、メインコントローラー9はGPS関係の回路をオープンにする。メインコントローラー9はたとえその時の待ち受けがPHSの1.9GHz又は1.5GHz関係のものであっても、回線が空いていなかったり通信が途切れがちになることを防ぐ為、PHSの1.9GHz又は1.5GHz関係の回路から携帯電話の800MHz又は1.5GHz関係の回路に切替える。緊急コントロールプロセッサ12は、緊急ブザー13のブザーを鳴らし、メインプロセッサ9はGPS用コントロールプロセッサ17にGPSの位置情報を10秒間解析後信号を伝えるよう要求し、GPS用コントロールプロセッサ17はメインプロセッサ9に情報を伝える。該メインプロセッサ9は、このGPS位置情報をメインメモリー10にメモリするとともに、自ら携帯電話の800MHz又は1.5GHz関係の回路にて捜査センターを呼出し、GPS情報を送信する。
【0063】万一10秒間待ってもGPS情報がメインメモリー9に入らない場合でも、メインメモリー9は捜査センターを呼び出し、緊急事態であることを通信する。捜査センターはMBS情報である程度の範囲を特定し、メインメモリー9を通じて、1.通信切断後1分間GPS解析をする2.GPS解析の結果、信号を取れてメインメモリー10にメモリされると同時に捜査センターに再通信する。取れない場合は、再通信の必要はなく、通信切断後、1分30秒後にGPSと携帯電話の800MHz又は1.5GHzの回路を閉じてトランシーバー回路に切り替える。
3.予め決められた特定の条件の周波数でSOSを発信する。もしくは所轄警察に向けSOS信号を送信する。これを10分間続ける。
4.10分後トランシーバー回路を切り、PHSの1.9GHz又は1.5GHzの回路を「待ち受け」にする。もしPHSの1.9GHz又は1.5GHzの反応が無い場合、PHSの1.9GHz又は1.5GHzを切り携帯電話の800MHz又は1.5GHzを待ち受け状態にする。
【0064】捜査センターは以上の4項目をタイマー付きアラーム機能も使い端末機に命令する。これと同時に命令の条件やスケジュールを所轄警察並びにセンター局(デュラスシステム)に報告し、スタンバイを要請し通信を切る。捜査センターからの通信、もしくはやがて発せられる電波を所轄警察並びにセンサー局(デュラスシステム)にキャッチしてもらい現場へ出勤してもらう。上記の電波探知とブザーにより一刻も早い救出が可能となる。10分間経過するとメインメモリー9はトランシーバー機能を停止させ、PHSの1.9GHz又は1.5GHzもしくは携帯電話の800MHz又は1.5GHzのいづれかの回路をオープンにして待ち受けの状態に戻す。ブザーは電源を切れば停止する。
【0065】図8は本発明の第7実施例(主として、ペット用)を示したものである。図8の回路図に示すように、被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)45と、制御部(コントロールプロセッサ)46と、メモリー部47とが直列に配設され、前記高周波部45がフィルター部(アンテナ送受信部)41に接続されてなる回路を有するものである。
【0066】図29は、前記第7実施例の本発明の端末機を使用した場合の、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャートである。図1のフローシート、即ち、無線基地局(MBS)が全国規模に網羅された電話回線網と、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターから出した指令を受けたセンサー局、無線基地局と、本発明の被捜索体所持の自己位置情報発振用携帯端末機との関係を示したフローシートと図29のフローチャートとを対比すれば、その作動状況が分かる。
【0067】第7実施例のものは、比較的行動半径の狭い犬や猫などのペット用に使用される端末機として、腕時計程の小さく邪魔にならない軽くて小型の端末機である。これをペットの首輪に装着しておき、ペットが戻って来ない時、警察に届出すれば、警察から捜査センターに、捜査センターからPHS会社の位置情報サービスシステムに、捜査依頼が伝わり、位置情報サービスで検索することで大都市なら半径約50m〜200m程度の範囲、地方都市でも半径半径約100m〜300mの範囲に絞って捜査することになる。ピンポイントではないが、捜査には充分である。この位置情報は捜査センターに転送され、捜査センターから警察にフィードバックされ、飼い主に報告される。(この間約十分位であろう。)飼い主はPHS電話機を持って現場付近に行き、位置情報サービス側からの通信で誘導してもらいペットを捜す。(無事捕獲出来た段階で一件落着という事になる。)
【0068】図9は本発明の第8実施例を示したものである。図9の回路図に示すように、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)45と制御部(コントロールプロセッサ)46とメモリー部47とが直列に配設され、前記高周波部45がフィルター部(アンテナ送受信部)41に接続されて居り、更に、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部50とを含み、前記トランシーバー制御部49はメインコントロールプロセッサとなって前記周波数1.9GHz帯域用の制御部(コントロールプロセッサ)46に接続する回路となっているものであって、前記の周波数1.9GHz帯域用の高周波部45と制御部46とメモリー部47からなる副回路と、前記トランシーバー高周波部48とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)49とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)50とからなる主回路との2個の回路のうち、只1個の回路だけが、電波を送受信して他の回路は電波を送受信しないようにして、前記副回路が送受信を停止した時は、主回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ40が内蔵している。
【0069】図10は本発明の第9実施例を示したものである。図10の回路図に示されるように、被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4を有するものである。この実施例のものは前記第7実施例のものと同様に主としてペット用のものである。
【0070】図12は本発明の第10実施例のものの親機の回路図、図13は第10実施例のものの子機の回路図であり、被捜索体所持の端末機が、親機、即ち高額のものを運ぶためのケース自体の内に埋め込まれる親機と、子機、即ち、銀行員などの運搬責任者が所持する子機とからなり、該親機は携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と、制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段、並びに、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有し、更に、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17と、GPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものであり、而かも前記子機が親機から予め決められた距離以上離間したときに、この離間の事実を感知する子機制御用コントローラー37と該子機制御用コントローラー37に接続する可変調送受信アンプ部36とを含むものであり、而して前記子機は、子機用アンプ部54と子機用コントローラー55と子機用メモリー部56とを含むものである
【0071】而して、前記子機が、更に、前記のように親機から予め決められた距離以上に離間したときに、予め決められた周波数の遭難信号電波(SOS)を発信する発信手段を含むものであり、このSOSを発信することが必要のないときは、この発信を停止する。
【0072】図12に示された親機の携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、前記PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5と制御部6とメモリー部7とからなる第三回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる第四回路、との4個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の3個の回路は電波を送受信しないようにして、第四回路が電波を送受信を停止した時は、第三回路が電波を送受信し、第四と第三回路が送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信し、第四と第三回路が送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信するように切換え、更に、第四と第三と第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵している。
【0073】図31は、前記第10実施例の本発明の端末機を使用した場合の、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャートである。図1のフローシート、即ち、無線基地局(MBS)が全国規模に網羅された電話回線網と、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターから出した指令を受けたセンサー局、無線基地局と、本発明の被捜索体所持の自己位置情報発振用携帯端末機との関係を示したフローシートと図31のフローチャートとを対比すれば、その作動状況が分かる。
【0074】図14は、本発明の第11実施例を示したものである。図14の回路図に示すように、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものである。
【0075】図15は、本発明の第12実施例を示したものである。図15の回路図に示すように、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものである。
【0076】図16は、本発明の第13実施例を示したものである。図16の回路図に示すように、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10を含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものである。
【0077】図17は、本発明の第14実施例を示したものである。図17の回路図に示すように、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものであり、前記携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる第三回路、との3個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の2個の回路は電波を送受信しないようにして、第三回路が電波を送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信し、更に、第三と第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵しているのである。
【0078】図18は、本発明の第15実施例を示したものである。図18の回路図に示すように、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及び、トランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものである。
【0079】図19は、本発明の第16実施例を示したものである。図19の回路図に示すように、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及び、トランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバー制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものである。
【0080】図20は、本発明の第17実施例を示したものである。図20の回路図に示すように、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及び、トランシーバー制御部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものである。
【0081】図21は、本発明の第18実施例を示したものである。図21の回路図に示すように、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及び、トランシーバー制御部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものである。
【0082】前記第17実施例と第18実施例に於ては、前記PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5と制御部6とメモリー部7とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる第三回路、との3個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の2個の回路は電波を送受信しないようにして、第三回路が電波を送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信するように切換え、更に、第三と第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵しているものである。
【0083】図22は、本発明の第19実施例を示したものである。図22の回路図に示すように、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有すると共に、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものである。(なお、図24参照)
【0084】図23は、本発明の第20実施例を示したものである。図23の回路図に示すように、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有すると共に、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものである。(なお、図24参照)
【0085】而して、前記第19と第20実施例に於ては、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる副回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる主回路、との2個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の回路は電波を送受信しないようにして、主回路が送受信を停止した時、副回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵しているものである。
【0086】
【発明の効果】本発明装置に係わる自己位置情報発振用携帯端末機は、前記のようにして、この携帯端末機を所持している人又は物の現在所在位置又はゾーンを、捜査センターに適確に通報することができて、警察の迅速な捜索を可能ならしめると云う著大なる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網と、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターから出した指令を受けたセンサー局、無線基地局と、本発明の被捜索体所持の自己位置情報発信用携帯端末機(第1乃至第18実施例のもの)との関係を示したフローシート。
【図2】本発明に係る自己位置情報発信用携帯端末機の第1実施例の回路図。
【図3】本発明の第2実施例の回路図。
【図4】本発明の第3実施例の回路図。
【図5】本発明の第4実施例の回路図。
【図6】本発明の第5実施例の回路図。
【図7】本発明の第6実施例の回路図。
【図8】本発明の第7実施例の回路図。
【図9】本発明の第8実施例の回路図。
【図10】本発明の第9実施例の回路図。
【図11】本発明の係る自己位置情報発信用携帯端末機が外部からは見えないように埋め込まれた輸送ケースの斜面図。
【図12】本発明の第10実施例(親機)の回路図。
【図13】本発明の第10実施例(子機)の回路図。
【図14】本発明の第11実施例の回路図。
【図15】本発明の第12実施例の回路図。
【図16】本発明の第13実施例の回路図。
【図17】本発明の第14実施例の回路図。
【図18】本発明の第15実施例の回路図。
【図19】本発明の第16実施例の回路図。
【図20】本発明の第17実施例の回路図。
【図21】本発明の第18実施例の回路図。
【図22】本発明の第19実施例の回路図。
【図23】本発明の第20実施例の回路図。
【図24】捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターから出した指令を受けたセンサー局などと本発明の前記第19乃至第20実施例の自己位置情報発信用携帯端末機との関係を示したフローシート。
【図25】前記第1実施例の本発明の端末機を使用した場合の、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャート。
【図26】前記第2実施例の本発明の端末機を使用した場合の、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャート。
【図27】前記第5実施例の本発明の端末機を使用した場合の、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャート。
【図28】前記第6実施例の本発明の端末機を使用した場合で、緊急ボタンを押したときの、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャート。
【図29】前記第7実施例の本発明の端末機を使用した場合の、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャート。
【図30】前記第4実施例の本発明の端末機を使用した場合の、捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャート。
【図31】前記第10実施例の本発明の端末機の使用に於て、現金強奪事件発生のときの、子機と親機(端末機)との捜査センター等の捜査機関との関係と捜査順序を示したフローチャート。
【図32】携帯電話の電話回線網を示したフローシート。
【図33】PHSの簡易型電話回線網を示したフローシート。
【符号の説明】
1.フィルター(アンテナ送受信部)
2.携帯電話の800MHz又は1.5GHz用高周波部〔図示の実施例のものは800MHz〕(増幅・変復調)(TR AMP)
3.携帯電話の800MHz又は1.5GHz用コントロールプロセッサ(800MHz又は1.5GHz CONT)〔図示の実施例のものは800MHz〕
4.携帯電話の800MHz又は1.5GHz用メモリー〔図示の実施例のものは800MHz〕
5.PHSの1.9GHz又は1.5GHz用高周波部〔図示の実施例のものは1.9GHz〕(増幅・変復調)(TR AMP)
6.PHSの1.9GHz又は1.5GHz用コントロールプロセッサ(1.9GHz又は1.5GHz CONT)〔図示の実施例のものは1.9GHz〕
7.PHSの1.9GHz又は1.5GHz用メモリー(1.9GHz又は1.5GHzメモリー)〔図示の実施例のものは1.9GHz〕
8.トランシーバー用高周波部(増幅・変復調)(TR AMP)
9.端末全体をコントロールするメインプロセッサ(MAINCONT)
10.端末全体のメモリー(MAIN MEMORY)
11.緊急ボタン(押しボタン)
12.緊急用プロセッサ
13.緊急用ブザー
14.GPSユニット用フィルター(RX ANT)
15.増幅部
16.GPS用高周波部(増幅・変復調)(GPS AMP)
17.GPS用コントローラープロセッサ(GPS CONT)
18.GPS用演算プロセッサ(GPS CPU)
19.GPS用データメモリ(ROM)(GPS DATA)
20.GPS用メモリー(GPS メモリー)
21.サブコントローラープロセッサ
22.増幅部
23.電源ボタン(押しボタン)
24.アンテナ接点
25.アンテナ接点
26.トップローデイングアンテナ
27.インピーダンス変極整合部
28.インピーダンス変極整合部
29.電源部
30.バッテリー充電用バッテリー端子
31.基板
32.フレーム
33.アラーム部(アラームの作動時間を規正するタイマー付き)
34.バッテリーパック
35.子/親送受信フィルタ
36.可変調送受信アンプ部
37.子機制御用コントローラー
38.親機
39.高額のものを運ぶためのケース
40.端末機が埋め込まれた個所
41.フィルター部(アンテナ送受信部) (RX ANT TX)
42.子機
45.PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TRAMP)〔図示例のものは1.9GHz〕
46.制御部(コントロールプロセッサ)〔図示例のものは1.9GHz〕
47.メモリー部〔図示例のものは1.9GHz〕
48.トランシーバー高周波部(TR AMP)
49.トランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)(MAIN Controller)
50.トランシーバーメモリー部(MAIN MEMORY)
51.子機用アンテナ(トップローデイング)
52.インピーダンス変換整合部
53.送受信フィルター
54.子機用アンプ部
55.子機用コントローラー
56.子機用メモリー部
57.ON・OFF電源ボタン
58.バッテリー電源部
59.バッテリー充電用接続端子
60.基板
61.フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有することを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項2】 前記の携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路との2個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の回路は電波を送受信しないようにして、第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵していることを特徴とする、請求項1に記載の自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項3】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及び、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段、並びに、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有することを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項4】 前記の携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5と制御部6とメモリー部7とからなる第三回路との3個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の2個の回路は電波を送受信しないようにして、第三回路が電波を送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信し、更に第一と第三回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵していることを特徴とする、請求項3に記載の自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項5】 請求項1又は3に記載の自己位置情報発信用携帯端末機に於て、更に、緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項6】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段並びにPHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TRAMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項7】 前記携帯電話の前記周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、前記PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5と制御部6とメモリー部7とからなる第三回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる第四回路、との4個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の3個の回路は電波を送受信しないようにして、第四回路が電波を送受信を停止した時は、第三回路が電波を送受信し、第四と第三回路が送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信するように切換え、更に、第四と第三と第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵していることを特徴とする、請求項6に記載の自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項8】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段並びに、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバー制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項9】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しに受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)45と、制御部(コントロールプロセッサ)46と、メモリー部47とが直列に配設され、前記高周波部45がフィルター部(アンテナ送受信部)41に接続されてなる回路を有することを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項10】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しに受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)45と制御部(コントロールプロセッサ)46とメモリー部47とが直列に配設され、前記高周波部45がフィルター部(アンテナ送受信部)41に接続されて居り、更に、トランシーバー高周波部48とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)49とトランシーバーメモリー部50とを含み、前記トランシーバー制御部49はメインコントロールプロセッサとなって前記周波数1.9GHz帯域用の制御部(コントロールプロセッサ)46に接続する回路となっていることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項11】 前記PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部45と制御部46とメモリー部47からなる副回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる主回路との2個の回路のうち、只1個の回路だけが、電波を送受信して他の回路は電波を送受信しないようにして、前記副回路が送受信を停止した時は、主回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵していることを特徴とする請求項10に記載の自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項12】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しに受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4を有することを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項13】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8に規定した端末機が、美術工芸品、貴金属、高額の現金・証券・債権などの高額のものを運ぶためのケース自体、又は、工芸品自体、バッグ自体、車自体、手提げ金庫、フロッピーディスク(保管庫)、貴金属ダミー製品、警察・自衛隊の銃器・火器のグリップの内に埋め込まれて使用されることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項14】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しに受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、該端末機が、親機、即ち高額のものを運ぶためのケース自体の内に埋め込まれる親機と、子機、即ち、銀行員などの運搬責任者が所持する子機とからなり、該親機は携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と、制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段、並びに、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7を有し、更に、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17と、GPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものであり、而かも前記子機が親機から予め決められた距離以上離間したときに、この離間の事実を感知する子機制御用コントローラー37と該子機制御用コントローラー37に接続する可変調送受信アンプ部36とを含むものであり、而して前記子機は、子機用アンプ部54と子機用コントローラー55と子機用メモリー部56とを含むものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項15】 前記請求項14に記載の自己位置情報発信用携帯端末機に於て、前記子機が、更に、前記のように親機から予め決められた距離以上離間したときに、予め決められた周波数の遭難信号電波(SOS)を発信する発信手段を含むものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項16】 前記親機の携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、前記PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5と制御部6とメモリー部7とからなる第三回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる第四回路、との4個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の3個の回路は電波を送受信しないようにして、第四回路が電波を送受信を停止した時は、第三回路が電波を送受信し、第四と第三回路が送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信するように切換え、更に、第四と第三と第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵していることを特徴とする、請求項14に記載の自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項17】 請求項15に記載の子機が、遭難信号電波(SOS)を発信する必要の無いときには、この発信を停止する手段を含むものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項18】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項19】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバー制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項20】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項21】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)2と制御部(コントロールプロセッサ)3とメモリー部4、及びトランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバー制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項22】 前記携帯電話の周波数800MHz又は1.5GHz帯域用の高周波部2と制御部3とメモリー部とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる第三回路、との3個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の2個の回路は電波を送受信しないようにして、第三回路が電波を送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信し、更に、第三と第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵していることを特徴とする、請求項20,21に記載の自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項23】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及び、トランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項24】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及び、トランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバー制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項25】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及び、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項26】 無線基地局が全国規模に網羅された電話回線網を使用するもので、捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの指令を受けた無線基地局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波を無線基地局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在するゾーンを該無線基地局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部(TR AMP)5と制御部(コントロールプロセッサ)6とメモリー部7、及び、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有し、而して、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバー制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項27】 前記PHSの周波数1.9GHz又は1.5GHz帯域用の高周波部5と制御部6とメモリー部7とからなる第一回路と、前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる第二回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる第三回路、との3個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の2個の回路は電波を送受信しないようにして、第三回路が送受信を停止した時は、第一回路が電波を送受信するように切換え、更に、第三と第一回路が送受信を停止した時は、第二回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵していることを特徴とする、請求項25又は26に記載の自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項28】 捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの要請を受けたデューラス・センター局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波をセンサー局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在する位置を該センサー局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有すると共に、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなるものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項29】 捜索依頼者よりの通報を受けた警察からの指示に基づき捜査センターからの要請を受けたデューラス・センター局よりの所定周波数の呼出電波を音響無しで受けたときに、応答電波をセンサー局に音響無しで発することに依り、被捜索体自己自身の現在所在する位置を該センサー局を介して前記捜査センターに知らしめる被捜索体所持の端末機であって、トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(コントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部10とを含むトランシーバー手段を有すると共に、被捜索体自己の現在位置の全世界測位システム(GPS)の座標を示す送信をするための、GPS用高周波部(AMP)16とGPS用制御部(コントロールプロセッサ)17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部201とGPS用演算プロセッサー部18とを含む全世界測位システム手段を有し、而かも前記のトランシーバ制御部9がメインコントロールプロセッサとなり、更に緊急用ボタン11と緊急用コントロールプロセッサ12とを設け、該緊急用コントロールプロセッサ12は、メインコントロールプロセッサとしての前記トランシーバー制御部9に緊急信号を送るものであることを特徴とする自己位置情報発信用携帯端末機。
【請求項30】 前記トランシーバー高周波部8とトランシーバー制御部(メインコントロールプロセッサ)9とトランシーバーメモリー部(メインメモリー)10とからなる副回路と、前記のGPS用高周波部16とGPS用制御部17とGPS用データメモリー部19とGPS用メモリー部20とGPS用演算プロセッサー部18とからなる主回路、との2個の回路のうち、只1個の回路だけが電波を送受信して、他の回路は電波を送受信しないようにして、主回路が送受信を停止した時は、副回路が電波を送受信するように切換える制御手段を、前記メインコントロールプロセッサ9が内蔵していることを特徴とする、請求項28又は29に記載の自己位置情報発信用携帯端末機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図13】
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【図12】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図32】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図33】
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【公開番号】特開2000−149165(P2000−149165A)
【公開日】平成12年5月30日(2000.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−350651
【出願日】平成10年11月5日(1998.11.5)
【出願人】(598169789)
【Fターム(参考)】