説明

被覆されたガラスフレークに基づく効果顔料

【課題】新規で有用な光学特性を持った、ガラスフレーク基板に基づく効果顔料を提供する。
【解決手段】基板が厚み1μm以下であるガラスフレークであり、これに少なくとも1層の高屈折率あるいは低屈折率の層を被覆することによって達成される。なお、該ガラスフレークが軟化点800℃以上であることが、また、被覆層として、金属酸化物、金属亜酸化物、金属オキシハロゲン化物、金属弗化物、金属カルコゲニド、金属窒化物、金属硫化物、金属炭化物、またはそれらの混合物からなっていることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は薄いガラスフレークに基づく効果顔料、またこのような顔料の製造方法、およびプラスチック、ペイント、被覆剤、パウダー被覆剤、インク、印刷インク、ガラス、セラミック製品、農業用フォイルにおける使用に関する。
【背景技術】
【0002】
40年以上前から、いわゆる真珠層光沢(nacreous)または真珠光沢(pearlescent)顔料を用いて真珠光沢効果が達成された。着色/光沢効果を生じる色々な代替技術が開発されている。このような顔料を製造するのに最も重要で、経済的で一般的な方法は、薄片状担体にTiO2、Fe23、SnO2、ZrO2、Cr23またはこれらの配合物のような高屈折率物質または高および/または低屈折率の交互の層を被覆するものである。
【0003】
これまで、もっぱら使用された担体は湿式粉砕された白雲母である。それは安価で、簡単に入手でき、平滑で非常に薄い薄片に割ることが容易である。これは希望するいかなる粒子径分布にも分級することができる。さらに、雲母を基材とした顔料は化学的、機械的または熱処理に対して非常に安定である。しかし、雲母にもいくらかの欠点があり、雲母は天然物なので、産地間やバッチ間での不均一性を示す。これは工程のパラメーターを調節することで克服しなければならない。天然雲母は加工を複雑にする(粉砕道具の磨耗、廃石)石英のような不純物を含み、または白色よりも黄灰色の色調にするFe、Mn、Cuのような不純物を含む。これを粉砕した時、得られる薄片は広い分布の厚さと直径を持つ。これは適当な分級によって狭めることができるが、均一な形状にすることはできないであろう。
【0004】
過去の研究において、その長所を保って、上記欠点のない雲母に対応させることが試みられた。
【0005】
特許文献には、雲母の代替として非常に多種の板状物質が提案されている。これ等はガラス、琺瑯、陶土、磁性材、天然石またはその他の珪酸質等の不溶性無機物質、金属物質とポリカーボネートのような有機ポリマー表面等が挙げられ、例えば特許文献1〜5に開示されている。
【0006】
そして、例えば特許文献6には、多くの場合での可能性としてガラスが記載されているが、ガラスを用いた商業的な真珠光沢のある製品は作られていないし、薄片物質としてガラスを用いて作られた製品はむしろ劣った性質であるとの経験が示されている。
【0007】
特許文献6には、二酸化チタンのような高反射率の金属酸化物粒子の透明光沢層で被覆されていても良いガラスフレークが開示されており、金属酸化物粒子の透明光沢層が沈着された酸性溶液に不溶の核物質をガラスフレーク上に最初に沈着したものが供給されることが開示されている。この特許では、開発されるべき干渉顔料の品質には粒子ではなく、平滑な透明フィルムの必要性に触れていない。
【0008】
この特許の記載によれば、ガラスの性質は臨界的ではないが、凝集された表面の存在が臨界的であることが教示されている。さらに、酸性溶液に不溶であり、ガラスフレーク上に核を形成できるたった少しの種類の金属酸化物の存在が記載されており:錫酸化物、アルミニウムモノハイドレートの繊維状ベーマイト形態のたった2つの物質が開示されている。実施例の下に説明されているようにこの特許に教示された通りに作られた製品は性質が不十分である。
【0009】
特許文献7は二酸化チタンのような金属酸化物層の不透明な保護被覆層が設けられた金属被覆層を持つガラスフレークが開示されている。この特許にはガラスの性質は重要ではなく、金属被覆が好ましい外観を与え、金属酸化物のオーバーコートが腐食環境から金属層を保護するために存在している。
【0010】
特許文献8では、酸化鉄またはルチル型二酸化チタンが第1に被覆された薄いCガラスの被覆物が開示されている。Cガラスの欠点は制限された熱的安定性である。
【0011】
特許文献8には、対応する実施例により製造されたルチル型顔料は600℃より高くない温度でか焼されることが開示されている。ルチル型顔料の安定性、特に屋外用の用途にはか焼温度は最も重要であることが知られている。基材の上の充分に安定化されたルチル型TiO2層を得るには少なくとも800℃のか焼温度が要求される。
【0012】
真珠光沢顔料の製造には、板状基材の透明性と厚さが極めて重要である。最初に特許文献9で、適当なコストで非常に薄いガラスフレークの製造を開示する。請求されたプロセスによれば、ガラスフレークは、望ましい組成物、例えば、純SiO2から、作ることができないだけでなく、0.8μm以下の望まれる用途に合った厚さができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】USP3,123,485
【特許文献2】USP3,219,734
【特許文献3】USP3,616,100
【特許文献4】USP3,444,987
【特許文献5】USP4,735,869
【特許文献6】USP3,331,699
【特許文献7】USP5,436,077
【特許文献8】EP0912640B1
【特許文献9】EP0289240B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、先行技術での問題点を克服し、優れた用途の性質を有する新規な顔料を提供することにある。この目的は、下記の特徴を有する非常に薄いガラスフレークに基づく本発明の顔料によって達成される。
(1)ガラスフレークの厚さ 1.0μm以下
(2)高温安定性と機械的安定性
(3)平滑な表面
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、厚さ1.0μm以下で、高および/または低反射率の1層以上で被覆された効果顔料に関する。ガラスフレークの厚さは好ましくは0.8μm以下、特に好ましくは0.5μm以下である。特に好ましくは軟化点が800℃以上である薄いガラスフレークである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の効果顔料は、プラスチック、ガラス、セラミック製品、農業用箔の着色、化粧品の配合および好ましくは塗料等、更に特に好ましくは自動車用塗料、印刷インクを含むインク用等の多くの目的に有用である。またフィラー顔料または透明乃至隠蔽白、着色および黒色の有機または無機顔料と混合して、これら顔料の用途にも有用である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ガラスは、例えばAガラス、Cガラス、Eガラス、ECRガラスに分類することができる。
【0018】
本発明では、石英ガラスが好ましいが、このガラスの製造には非常に高価である。要求される軟化点の特性を満たすガラスのタイプは満たすのは、石英ガラスおよび、軟化点800℃以上であるタイプのガラス組成物である。
【0019】
要求を満たすガラスフレークは、特殊ガラス、例えばスコットデュラン、スーパーマックス型である。本発明の軟化点は、ASTM C338に従って、直径0.55〜0.75mm、長さ23.5cmである単繊維を、上部10cmを5℃/分で加熱した時に、長さが1mm/分で増加する温度と定義される。
【0020】
好ましいガラスフレークは、好ましくは特許文献9により製造され、平均粒子径が5〜1000μm、好ましくは5〜150μmの範囲である。好ましいガラスフレークの平均粒子径は5〜150μmの範囲であり、厚さが0.1〜0.5μm、好ましくは0.1〜0.3μmである。ガラスフレークのアスペクト比は100〜300、好ましくは50〜200である。
【0021】
ガラス粒子は、金属酸化物、金属亜酸化物、金属弗化物、金属オキシハロゲン化物、金属カルコゲニド、金属窒化物、金属硫化物、金属炭化物またはそれ等の混合物よりなる群から選ばれた1層以上で被覆することもできる。
【0022】
好ましい金属酸化物の例としては、TiO2、Fe23、TiFe25、Ti亜酸化物、Fe34、Cr23、Al23、SiO2、ZrO2、ZnO、SnO2、CoO、Co34、VO2、V23、Sn(Sb)O2およびそれらの混合物が挙げられる。TiO2層はルチル型またはアナタス変性を用いることができ、好ましくはルチル型である。特に好ましくはTiO2および/またはFe23で被覆されたガラスフレークである。
【0023】
ガラスフレークに被覆する金属硫化物としては、好ましくは錫、銀、ランタニウム、希土類金属、好ましくはセリウム、クロム、モリブデン、タングステン、鉄、コバルトおよび/またはニッケルの硫化物から選ばれる。
【0024】
ガラスフレークは、例えば雲母を基材とするパール光沢顔料と同じ方法で被覆できる。金属酸化物の被覆は金属塩の加熱またはアルカリによる加水分解、それによって金属酸化物の水和物が沈着し、必要によって次いでか焼されるような、公知のいかなる方法によっても良い。
【0025】
一般には、ガラスフレーク粒子の分散物とフレーク上に金属酸化物フィルム被覆体を作る前駆体を組み合わせる手順を含む。
【0026】
ガラスを水中に分散させ、適当な容器に入れ、適当な金属酸化物が添加される。金属塩を添加している間、例えば水酸化ナトリウムのような適当な塩基を同時に添加し、得られた分散物のpHを適当なレベルに維持して、ガラスフレークに金属酸化物を沈着させる。例えば塩酸のような酸水溶液でpHを調節するのに用いられる。被覆された薄片は、必要により洗浄され、最終の顔料にか焼する前に乾燥される。その手順はUSP5,433,779、およびドイツ特許1467468、1959998、2029566、2214545、2215191、2244298、2313331、2522572、3137808、3137809、3151343、3151354、3151355、3211602、および3253017に詳細に記載されている。
【0027】
本発明の効果顔料は、好ましくはガラスフレークの湿式化学被覆、揮発性金属物質の気相分解(CVD、PDV)または非電着性金属析出被覆によって製造される。
【0028】
この方法によって得られる効果顔料は、均一な1層以上が均一な薄いガラスフレークを被覆していることを特徴とする。
【0029】
本発明の好ましい効果顔料は次に示される。
ガラスフレーク+TiO2(ルチル型)
ガラスフレーク+Fe23
ガラスフレーク+Fe34
ガラスフレーク+TiFe25
ガラスフレーク+Cr23
ガラスフレーク+ZrO2
ガラスフレーク+Sn(Sb)O2
ガラスフレーク+BiOCl
ガラスフレーク+Al23
ガラスフレーク+Ce23
ガラスフレーク+MoS2
【0030】
一般に、層の厚さは0.1〜1000nm、好ましくは0.2〜300nmの範囲である。光学層の厚さは、一般に、特別の用途に適合される。好ましい顔料は1層または2層で被覆されている。
【0031】
使用する分野によって、光安定性および耐候性を向上のために、被覆ガラスフレークへ表面処理することがしばしばすすめられる。
【0032】
有効な表面処理は、例えばDE−C2215191、DE−A3151354、DE−A3235017、DE−A3334598、DE4030727A1、EP0649886A2、WO97/29059、WO99/57204、US5,759,255に記載されたプロセスが挙げられる。
【0033】
この表面処理はさらに顔料の化学安定性が向上できおよび/または顔料の操作性、特に様々な用途の媒材(media)への混和を容易にする。
【0034】
本発明の効果顔料は、プラスチック、ガラス、セラミック製品、農業用箔の着色、化粧品の配合および好ましくは塗料等、更に特に好ましくは自動車用塗料、印刷インクを含むインク用等の多くの目的に有用である。全ての通常の印刷プロセス、例えばオフセット印刷、凹彫印刷、ブロンズ印刷、フレキソ印刷等に使用することができる。さらに、これは導電性顔料のような機能性顔料、磁気顔料または例えばプラスチック、板状物、レーザーマーク等の媒体を作ることができる。
【0035】
本発明の効果顔料は、またフィラー顔料または透明乃至隠蔽白、着色および黒色の有機または無機顔料と混合して、およびまた、通常の金属酸化物で被覆された、雲母、TiO2フレーク、SiO2フレークまたはAl23フレークに基づく透明、着色および黒色の光沢顔料および被覆または非被覆金属顔料、BiOCl顔料、薄片状酸化鉄またはグラファイトフレークと混合して、これ等の用途に有用である。
【0036】
さらに、発明の顔料混合物は、有機または無機の顔料、チクソトロピー剤、湿潤剤、分散剤、水、有機溶媒、溶媒混合物を含んでも良い。
【0037】
本発明の混合顔料は簡単にそして容易に取り扱える。混合顔料は、それが使用されるシステムに簡単な混合で配合できる。顔料の面倒な粉砕や分散手順は必要としない。
【0038】
本発明の被覆ガラスフレークは着色および/または被覆物、印刷インク、プラスチック、農業用フィルム、ボタンペースト、種の被覆、食品の着色、食品類の被覆、薬品や化粧品の配合処方に使用できる。系における顔料の濃度は、顔料化には系中の全固形物に対して一般に0.01〜50質量%、好ましくは0.01〜5質量%である。この濃度は一般に特定の用途に依存する。
【0039】
本発明の顔料混合物を含むプラスチックでは0.1〜50質量%、特に0.5〜7質量%の量が特に光沢用にはしばしば注目される。
【0040】
塗装分野、特に自動車の仕上げではガラスフレークは0.5〜10質量%で使用される。
【0041】
バインダーの着色、例えば塗料、凹刻印刷やオフセット印刷やスクリーン印刷用の印刷インク用には、顔料は印刷インクに2〜50質量%、好ましくは5〜30質量%、特に8〜15質量%の量で混合される。
【0042】
本発明はまた、被覆ガラスフレーク、必要により効果顔料、バインダー、必要により添加剤よりなる顔料配合物が提供される。そして、該配合物は実質的に溶媒がなく、自由に流動する顆粒である。該顆粒は95質量%までの本発明の顔料を含む。本発明のガラスフレークが、添加剤の存在下または不存在下で、バインダーと水および/または有機溶媒とペースト化され、このペーストは続いて乾燥され、例えば顆粒、ペレット、ブリケット、マスターバッチまたは錠剤等のかさばらない粒子状にされた顔料配合物は、特に印刷インクの先駆体として好ましい。
【0043】
本発明は、それ故本発明の顔料を含有する配合物も提供する。
【0044】
本発明を更に説明するために、いくつかの限定されない実施例を以下に示す。これ等においては、明細書の残りの部分と請求の範囲を通じてと同様に、特記が無ければ全ての部およびパーセントは質量、温度は摂氏である。
【実施例】
【0045】
[例1(ルチル型銀顔料)先行技術](比較例)
200gのE−ガラスフレーク(厚さ:5μm、直径:10〜40μm、比表面積:約0.2m2/g)を2リットルの脱イオン水に懸濁させる。懸濁液は強攪拌しながら80℃に加熱される。希HClでpHを2に調節した後、1時間かけて3gのSnCl4×5H2O(10mlの濃HCl+50ml脱イオン水)溶液を、同時に10%NaOHで中和しながら、懸濁液に添加し、ガラスフレーク上にSnO2の第一の層を沈着させる。反応を完結させるために懸濁液をさらに15分間攪拌する。
【0046】
希HClでpHを1.8に調節し、それから63.5mlのTiCl4溶液(400gTiCl4/1リットル脱イオン水)と10%NaOHを約3時間にわたり滴下し被覆を続けた。所定の層の厚さに達したら被覆を停止し、さらに15分間攪拌し、ろ過し、脱イオン水で洗浄し、乾燥した。800℃で30分間か焼して、銀白ルチル顔料が得られる。
【0047】
[例2(ルチル銀顔料)](実施例)
200gのE−ガラスフレーク(厚さ:0.5μm、直径:10〜40μm、比表面積:約1.7m2/g)を2リットルの脱イオン水に懸濁させる。被覆は例1と同様に行なわれる。滴下時間は同じとし、溶液の量は異なった基礎物質に調整される。
5gのSnCl4×5H2O(15mlの濃HCl+75ml脱イオン水)
196.3mlのTiCl4溶液(400gTiCl4/1リットル脱イオン水)
【0048】
800℃で30分間か焼して、光沢銀白ルチル顔料が得られる。
【0049】
[例3および4(ルチル干渉緑顔料)](例3:比較例、例4:実施例)
被覆は例1および2と同様の仕方で開始され、ただ被覆されるTiO2の量(400gTiCl4/1リットル脱イオン水)は、緑色の干渉型顔料を得る様に増加された。あとの工程は再び例1および2に記載のように行われる。
【0050】
これ等の性質を評価するために、これら全ての顔料から引き抜き成形(draw down)カードが作られる。さらに吹きつけパネルが作られた。
【0051】
厚さ5μmと0.5μmのガラスフレークに基づく顔料は、その色相と目視性能が評価される。
【0052】
結果
−厚さ5.0μmの顔料を有する引き抜き成形(draw down)カードとパネルは、“希釈”の印象を与える非常に劣った性能しか示さなかった。銀色の場合には、光沢が少なく、遮蔽効果も小さいことが観察される。一方、緑色の場合には、鈍い色と光沢の少なさが観察された。
−日光中では効果が少し良好で、多少大きなフレークは一種のきらめきを示した。
−完全な違いは厚さ0.5μmの顔料の状態である。
これ等は光沢、つやおよび彩度(緑について)において同等の雲母顔料よりも優れていた。
−特別な印象は澄んだ色と結びついた高い透明性である。
−顕微鏡の観察では、全顔料の表面は良好で、均一に被覆されていることが示され、違いは主として5μm粒子の不完全な配置から起きていることが示される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラスフレークが高および/または低屈折率の1層以上で被覆されていることを特徴とする厚さ1.0μm以下のガラスフレークに基づく効果顔料。
【請求項2】
ガラスフレークの軟化点が800℃以上であることを特徴とする請求項1記載の効果顔料。
【請求項3】
ガラスフレークが、金属酸化物、金属亜酸化物、金属オキシハロゲン化物、金属弗化物、金属カルコゲニド、金属窒化物、金属硫化物、金属炭化物またはそれらの混合物の一つ以上の層で被覆されたことを特徴とする請求項1または2に記載の効果顔料。
【請求項4】
金属酸化物が、TiO2、Fe23、TiFe25、Ti亜酸化物、Fe34、Cr23、Al23、SiO2、ZrO2、ZnO、SnO2、CoO、Co34、VO2、V23、Sn(Sb)O2またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項3記載の効果顔料。
【請求項5】
TiO2、Fe23またはTiO2とFe23の混合物で被覆されたガラスフレークであることを特徴とする請求項4記載の効果顔料。
【請求項6】
TiO2が、ルチル変性である請求項4または5記載の効果顔料。
【請求項7】
被覆物が、錫、銀、ランタニウム、希土類金属、クロム、モリブデン、タングステン、鉄、コバルトおよび/またはニッケルの硫化物から選ばれた金属硫化物であることを特徴とする請求項3記載の効果顔料。
【請求項8】
ガラスフレークが、1層または2層で被覆されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の効果顔料。
【請求項9】
ガラスフレークが、湿式化学被覆、化学的または物理的気相析出または非電着性金属析出被覆によって被覆される工程を含む請求項1記載の効果顔料の製造方法。
【請求項10】
プラスチック、被覆、パウダー被覆、塗料、インク、印刷インク、ガラス、セラミック製品、農業フォイルおよび化粧品処方においての請求項1記載の効果顔料の使用。
【請求項11】
導電性顔料、磁性顔料、または紙またはプラスチックのレーザーマークのドーパントとしての請求項1記載の効果顔料の使用。
【請求項12】
請求項1記載の効果顔料を含む配合。

【公開番号】特開2010−24460(P2010−24460A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−252191(P2009−252191)
【出願日】平成21年11月2日(2009.11.2)
【分割の表示】特願2002−587516(P2002−587516)の分割
【原出願日】平成14年4月11日(2002.4.11)
【出願人】(591032596)メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (1,043)
【氏名又は名称原語表記】Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Frankfurter Str. 250,D−64293 Darmstadt,Federal Republic of Germany
【Fターム(参考)】