説明

装置、方法、及びプログラム

【課題】アイコンによる視認性の低下を低減すること。
【解決手段】装置(例えば、スマートフォン)1は、アイコンが表示されるタッチスクリーンディスプレイ2と、コントローラ10とを備える。コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示されているアイコンの位置を変化させずに、そのアイコンの透明度を変化させる。コントローラ10は、一例として、タッチスクリーンディスプレイ2を介して検出されるジェスチャに応じてアイコンの透明度を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、方法、及びプログラムに関する。特に、本発明は、タッチスクリーンディスプレイを有する装置、その装置を制御する方法、及びその装置を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置が知られている。タッチスクリーンディスプレイを備える装置には、例えば、スマートフォン及びタブレットが含まれる。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、タッチスクリーンを介して指又はスタイラスペンのジェスチャを検出する。そして、タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、検出したジェスチャに従って動作する。検出したジェスチャに従った動作の例は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置の基本的な動作は、装置に搭載されるAndroid(登録商標)、BlackBerry(登録商標) OS、iOS、Windows(登録商標) Phone等のOS(Operating System)によって実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2008/086302号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置の多くは、ホーム画面と呼ばれる画面をディスプレイに表示する。ホーム画面には、アイコンが配置される。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、アイコンに対するジェスチャを検出すると、ジェスチャが行われたアイコンに対応するアプリケーションを実行する。
【0006】
ホーム画面では、アイコンの背後には壁紙と呼ばれる画像が表示される。壁紙は、利用者の指示に応じて任意の壁紙に変更される。多くの利用者は、家族の写真、又は旅行中に撮影した風景写真等のお気に入りの画像を壁紙として利用している。しかしながら、壁紙は、ホーム画面に配置されるアイコンが多くなると、大部分がアイコンにさえぎられて見えなくなってしまう。すなわち、利用者が壁紙としてお気に入りの画像を利用していても、そのお気に入りの画像の視認性がアイコンによって低下してしまうことがある。
【0007】
本発明は、アイコンによる視認性の低下を低減することができる装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る装置は、1つの態様において、アイコンが表示されるタッチスクリーンディスプレイと、前記アイコンの位置を変化させずに前記アイコンの透明度を変化させるコントローラと、を備える。
【0009】
本発明に係る方法は、1つの態様において、タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、前記タッチスクリーンディスプレイにアイコンを表示させるステップと、前記アイコンの位置を変化させずに前記アイコンの透明度を変化させるステップと、を含む。
【0010】
本発明に係るプログラムは、1つの態様において、タッチスクリーンディスプレイを備える装置に、前記タッチスクリーンディスプレイにアイコンを表示させるステップと、前記アイコンの位置を変化させずに前記アイコンの透明度を変化させるステップと、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す正面図である。
【図3】図3は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す背面図である。
【図4】図4は、ホーム画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、実施形態に係るスマートフォンの機能を示すブロック図である。
【図6】図6は、アイコンの透明度を高くする制御の一例を示す図である。
【図7】図7は、アイコンの透明度を低くする制御の一例を示す図である。
【図8】図8は、アイコンの透明度を高くする態様の一例を示す図である。
【図9】図9は、アイコンの透明度を高くする態様の他の例を示す図である。
【図10】図10は、アイコンの透明度を高くする態様の他の例を示す図である。
【図11】図11は、一部のアイコンの透明度を高くする制御の一例を示す図である。
【図12】図12は、スワイプに応じてアイコンの透明度を高くする制御の一例を示す図である。
【図13】図13は、スワイプに応じてアイコンの透明度を低くする制御の一例を示す図である。
【図14】図14は、接触時間に応じてアイコンの透明度を変化させる制御の一例を示す図である。
【図15】図15は、接触回数に応じてアイコンの透明度を変化させる制御の一例を示す図である。
【図16】図16は、ボタンを押す操作に応じてアイコンの透明度を変化させる制御の一例を示す図である。
【図17】図17は、装置を振る操作に応じてアイコンの透明度を変化させる制御の一例を示す図である。
【図18】図18は、音声による操作に応じてアイコンの透明度を変化させる制御の一例を示す図である。
【図19】図19は、アイコンの透明度を変更させる制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】図20は、利用者の指示を受けずにアイコンの透明度を変更させる制御の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
【0013】
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の外観について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
【0014】
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、カメラ13をバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
【0015】
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号又は図形等を表示する。
【0016】
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。
【0017】
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bが接触を検出する指、又はスタイラスペン等は、単に「指」ということがある。
【0018】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が行われた位置、接触が行われた時間、接触が行われた回数に基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
【0019】
タッチは、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。ロングタッチとは、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
【0020】
リリースは、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。スワイプは、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
【0021】
タップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。ダブルタップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
【0022】
ロングタップは、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。ドラッグは、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
【0023】
フリックは、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する上フリック、指が画面の下方向へ移動する下フリック、指が画面の右方向へ移動する右フリック、指が画面の左方向へ移動する左フリック等を含む。
【0024】
ピンチインは、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。ピンチアウトは、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
【0025】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。したがって、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示されている画面に応じて異なる。
【0026】
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面はディスプレイ2Aに表示される。
【0027】
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
【0028】
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、所定の規則に従って配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。例えば、利用者の設定に従って任意の画像が壁紙41として決定される。
【0029】
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
【0030】
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、現在表示されているホーム画面の位置を示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
【0031】
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。また、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在表示されていることを示している。
【0032】
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中にジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。また、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
【0033】
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、現在時刻、天気の情報、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限られない。
【0034】
なお、図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
【0035】
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
【0036】
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
【0037】
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタンに対する操作を検出する。ボタンに対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
【0038】
例えば、ボタン3A〜3Cは、ホームボタン、バックボタンまたはメニューボタンである。例えば、ボタン3Dは、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。例えば、ボタン3E及び3Fは、音量ボタンである。
【0039】
照度センサ4は、照度を検出する。例えば、照度とは、光の強さ、明るさ、輝度等である。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。
【0040】
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。例えば、無線通信規格として、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。例えば、セルラーフォンの通信規格として、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA、CDMA2000、PDC、GSM、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。例えば、無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA、NFC等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
【0041】
レシーバ7は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。なお、スマートフォン1は、レシーバ7に加えて、スピーカをさらに有してもよい。スマートフォン1は、レシーバ7に代えて、スピーカを有してもよい。
【0042】
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。また、ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
【0043】
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランドまたはバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに所定の画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
【0044】
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定機能を提供する。
【0045】
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。なお、制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
【0046】
コントローラ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。コントローラ10は、通信ユニット6等の他の構成要素が統合されたSoC(System−on−a−chip)等の集積回路であってもよい。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
【0047】
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、ディスプレイ2A及び通信ユニット6等を制御することによって各種機能を実現する。コントローラ10は、タッチスクリーン2B、ボタン3、加速度センサ15等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。
【0048】
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を実行する。
【0049】
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
【0050】
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト)、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用に設計された端子でもよい。コネクタ14に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。
【0051】
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
【0052】
なお、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能なCD、DVD、又はBlu−ray等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0053】
また、図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。例えば、スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。また、スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えることとしたが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えることとしたが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよいし、位置及び姿勢を検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。また、照度センサ4と近接センサ5は、1つのセンサから構成されてもよい。
【0054】
図6から図18を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例について説明する。制御プログラム9Aが提供する機能には、利用者の指示に従ってホーム画面上のアイコンの透明度を変更する機能が含まれる。以下に、利用者の指示に従ってホーム画面上のアイコンの透明度を変更する複数の例を示す。
【0055】
図6に示すステップS11では、ディスプレイ2Aにホーム画面40が表示されている。ステップS11で表示されているホーム画面40には、母親と子供の写真が壁紙41として設定されている。壁紙41は、壁紙41の上に配置された複数のアイコン50によって多くの部分が隠されている。
【0056】
ステップS12では、利用者の指F1が壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分をタップしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分でのタップを検出する。スマートフォン1は、アイコン50が配置されていない部分でのタップが検出されると、ステップS13及びステップS14に示すように、アイコン50の透明度を高めていく。その結果、ステップS14に示すように、壁紙41全体が、目に見えるようになる。このとき、ロケータ51の透明度も高くしてもよい。
【0057】
利用者は、図6の例の母親と子供の写真のようにお気に入りの画像を壁紙として設定することが多い。図6に示したように、利用者の指示に従ってホーム画面上のアイコン50の透明度を高めることにより、スマートフォン1は、アイコン50による壁紙41の視認性の低下を低減する。その結果、利用者は、お気に入りの画像をアイコン50にほとんど遮られることなく見ることができる。
【0058】
スマートフォン1は、アイコン50の透明度を低くする制御も行う。図7に示すステップS21では、図6のステップS14と同様に、ホーム画面40上に配置されているアイコン50の透明度が高められている。
【0059】
ステップS22では、利用者の指F1が壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分をタップしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分でのタップを検出する。スマートフォン1は、アイコン50の透明度が高められている状態において、アイコン50が配置されていない部分でのタップが検出されると、ステップS23及びステップS24に示すように、アイコン50の透明度を低くしていく。その結果、ホーム画面40は、ステップS24に示すように、図6に示したステップS11と同様の状態に戻る。
【0060】
図6及び図7では、壁紙41の表示領域のうち、今後新たなアイコン50が配置される余白部分がタップされる例を示したが、壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分は、この部分に限定されない。スマートフォン1は、例えば、アイコン50に囲まれた隙間の部分でのタップが検出された場合にも、アイコン50の透明度を変更する。
【0061】
また、スマートフォン1は、アイコン50の透明度を高める場合に、アイコン50の位置をそのまま維持する。そして、スマートフォン1は、ステップS14のようにアイコン50の透明度を高めた後も、アイコン50が表示されていた位置でタップが検出された場合には、その位置に表示されていたアイコン50に対応する機能を実行する。すなわち、スマートフォン1は、アイコン50の透明度に関わりなく、ホーム画面40の機能を維持する。
【0062】
なお、スマートフォン1は、アイコン50の透明度を高める場合に、アイコン50の位置を利用者が把握できるように、アイコン50を完全に透明にするのではなく、半透明に留めてもよい。スマートフォン1は、アイコン50の半透明の度合いを利用者による設定に従って決定してもよい。この場合、半透明な画像によってアイコン50の位置を利用者に示すことができるため、スマートフォン1は、図8に示すように、アイコン50に含まれる文字列を透明又は非表示にしてもよい。
【0063】
また、アイコン50の透明度の変更の仕方は、アイコン50に含まれる画像のアルファ値を変更する以外の仕方であってもよい。スマートフォン1は、例えば、図9に示すように、アイコン50に含まれる画像の外周を枠として表示し、その内側を透明又は非表示としてもよい。このように、外周を残して内側を透明又は非表示とすることにより、スマートフォン1は、アイコン50の位置を利用者に示しつつ、アイコン50が壁紙41を極力遮らないようにすることができる。この場合、スマートフォン1は、アイコン50に含まれる文字列を表示することにより、どの枠がどのアイコン50に対応するかを利用者に示すことができる。
【0064】
また、スマートフォン1は、図10に示すように、アイコン50に含まれる画像のエッジを検出し、エッジ以外の部分を透明にしてもよい。このように、アイコン50に含まれる画像のエッジを表示することにより、利用者が、ホーム画面40上のどこにどのアイコン50が位置しているかを視覚的に把握し易くなる。この場合、アイコン50のエッジによってそれぞれのアイコンを識別することができるため、アイコン50に含まれる文字列を透明又は非表示にしてもよい。
【0065】
また、図6及び図7では、ホーム画面40上の全てのアイコン50の透明度を変更する例を示したが、スマートフォン1は、特定の範囲のアイコン50のみの透明度を変更してもよい。スマートフォン1が、特定の範囲のアイコン50のみの透明度を変更する例について説明する。
【0066】
図11に示すステップS31では、ディスプレイ2Aに、図6に示したステップS11と同様のホーム画面40が表示されている。
【0067】
ステップS32では、利用者の指F1が壁紙41の母親と子供の顔の付近のうちアイコン50が配置されていない部分をタップしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分でのタップを検出する。スマートフォン1は、アイコン50が配置されていない部分でのタップが検出されると、ステップS33及びステップS34に示すように、タップが検出された位置を基準とする範囲R1内に位置するアイコン50の透明度を高めていく。その結果、ステップS34に示すように、壁紙41のうち母親と子供の顔が、目に見えるようになる。
【0068】
このように、特定の範囲のアイコン50のみの透明度を変更することにより、利用者は、壁紙41の所望の部分を見つつ、その他の部分のアイコン50を見易く表示させることができる。すなわち、利用者は、お気に入りの画像を参照しつつ、アイコン50のホーム画面40を操作しやすい状態に保つことができる。
【0069】
なお、スマートフォン1は、範囲R1の大きさを、利用者による設定に基づいて決定してもよい。また、スマートフォン1は、ホーム画面40上の全てのアイコン50の透明度を変更するか、特定の範囲のアイコン50のみの透明度を変更するかを利用者による設定に応じて切り替えてもよい。
【0070】
また、スマートフォン1は、ホーム画面40上の全てのアイコン50の透明度を変更するか、特定の範囲のアイコン50のみの透明度を変更するかを、検出されたジェスチャの種類に応じて切り替えてもよい。例えば、スマートフォン1は、壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分でタップが検出された場合には、タップが検出された位置を基準とする所定範囲内のアイコン50のみの透明度を変更してもよい。一方、スマートフォン1は、壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分でダブルタップ又はロングタップが検出された場合には、ホーム画面40上の全てのアイコン50の透明度を変更してもよい。
【0071】
また、図6及び図7では、壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分でタップが検出された場合にアイコン50の透明度を変更する例を示したが、アイコン50の透明度を変更するためのジェスチャは、タップに限定されない。スマートフォン1が、タップ以外の操作に応じてアイコン50の透明度を変更する例について説明する。
【0072】
図12に示すステップS41では、ディスプレイ2Aに、図6に示したステップS11と同様のホーム画面40が表示されている。ステップS42では、利用者の指F1がタッチスクリーンディスプレイ2の下部に接触している。そして、ステップS43及びステップS44では、利用者の指F1がタッチスクリーンディスプレイ2に接触したまま上方へ移動している。
【0073】
この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、ホーム画面40上での上方向へのスワイプを検出する。スマートフォン1は、ホーム画面40上での上方向へのスワイプを検出すると、ステップS43及びステップS44に示すように、検出されたスワイプの距離に応じてアイコン50の透明度を高めていく。そして、スマートフォン1は、スワイプが検出されなくなると、アイコン50の透明度をその時点の透明度のまま維持する。
【0074】
このように、スワイプの距離に応じてアイコン50の透明度を変更することにより、利用者は、アイコン50の透明度を任意に指定することができる。また、スワイプは、アイコン50に対応するアプリケーションを起動するためのジェスチャではないため、利用者は、アイコン50の配置を気にすることなく、アイコン50の透明度を変更するための操作を行うことができる。
【0075】
スマートフォン1は、スワイプに応じてアイコン50の透明度を低くする制御も行うことができる。図13に示すステップS51では、図12のステップS44と同様に、ホーム画面40上に配置されているアイコン50の透明度が高められている。ステップS52では、利用者の指F1がタッチスクリーンディスプレイ2の上部に接触している。そして、ステップS53及びステップS54では、利用者の指F1がタッチスクリーンディスプレイ2に接触したまま下方へ移動している。
【0076】
この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、ホーム画面40上での下方向へのスワイプを検出する。スマートフォン1は、ホーム画面40上での下方向へのスワイプを検出すると、ステップS53及びステップS54に示すように、検出されたスワイプの距離に応じてアイコン50の透明度を低めていく。そして、スマートフォン1は、スワイプが検出されなくなると、アイコン50の透明度をその時点の透明度のまま維持する。
【0077】
なお、図12及び図13で示したスワイプの方向と透明度が変化する方向の関係は逆であってもよい。また、ページ切り替え等の他の操作のためのジェスチャと競合が生じなければ、スマートフォン1は、垂直方向のスワイプではなく、水平方向又は対角線方向のスワイプにアイコン50の透明度の変化を対応させてもよい。
【0078】
また、スマートフォン1は、フリック、ピンチイン、及びピンチアウト等の他のジェスチャにアイコン50の透明度の変化を対応させてもよい。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面40上でのある方向へのフリックが検出された場合にアイコン50の透明度を高め、ホーム画面40上での逆方向へのフリックが検出された場合にアイコン50の透明度を低めてもよい。また、スマートフォン1は、例えば、ホーム画面40上でのピンチインが検出された場合にアイコン50の透明度を高め、ホーム画面40上でのピンチアウトが検出された場合にアイコン50の透明度を低めてもよい。
【0079】
また、スマートフォン1は、ジェスチャの種類にかかわらず、アイコン50の透明度の度合いを利用者の指定に応じて決定してもよい。例えば、スマートフォン1は、図14に示すように、検出されたジェスチャにおけるタッチスクリーンディスプレイ2への接触時間の長さに応じて、アイコン50の透明度の度合いを連続的に変更してもよい。また、スマートフォン1は、図15に示すように、検出されたジェスチャの回数に応じて、アイコン50の透明度の度合いを段階的に変更してもよい。また、変更されたアイコン50の透明度は、アイコン50の透明度を変更するための新たな操作が検出されるまで維持されてもよいし、所定時間後に元に戻ってもよい。なお、接触時間と接触回数のいずれを用いる場合であっても、アイコン50の透明度の変化のさせ方は、段階的な変化であってもよいし、直線的又は曲線的であるかにかかわらず連続的であってもよい。
【0080】
また、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われるジェスチャ以外の操作に応じてアイコン50の透明度を変更してもよい。例えば、スマートフォン1は、図16に示すように、ボタン3を介して検出される操作に応じてアイコン50の透明度を変更してもよい。また、スマートフォン1は、図17に示すように、加速度センサ15等を介して検出されるスマートフォン1を振る操作に応じてアイコン50の透明度を変更してもよい。また、スマートフォン1は、図18に示すように、音声による操作に応じてアイコン50の透明度を変更してもよい。音声による操作は、例えば、マイク8から送信される音声信号に対してコントローラ10が音声認識処理を実行することによって実現されてもよい。また、音声による操作は、マイク8から送信される音声信号を通信ユニット6を介して他の装置へ送信し、他の装置に行わせた音声認識処理の結果に基づいて実現されてもよい。
【0081】
また、コントローラ10は、ジェスチャが検出された位置を基準とする範囲内に表示されているアイコン50の透明度を変化させてもよい。コントローラ10は、ジェスチャが検出された回数に応じて、アイコンの透明度を変化させてもよい。コントローラ10は、ジェスチャにおける接触時間の長さに応じて、アイコン50の透明度を変化させてもよい。
【0082】
また、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2上で接触が行われた位置が移動するジェスチャが検出された場合に、アイコン50の透明度を変化させてもよい。コントローラ10は、移動するジェスチャにおける移動距離の長さに応じて、アイコン50の透明度を変化させてもよい。
【0083】
また、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2以外の他の検出部をさらに備えてもよい。そして、コントローラ10は、他の検出部の検出結果に応じて、アイコン50の透明度を変化させてもよい。
【0084】
また、アイコン50は画像を含み、コントローラ10は、アイコン50の透明度を高める場合に、アイコン50に含まれる画像の外周を枠として表示し、枠の内側の画像を透明にしてもよい。また、アイコン50は画像を含み、コントローラ10は、アイコン10の透明度を高める場合に、アイコン50に含まれる画像のエッジ以外の部分を透明にしてもよい。また、アイコン50は画像及び文字列を含み、コントローラ10は、アイコン50の透明度を変化させる場合に、アイコン50に含まれる画像の透明度を変化させ、アイコンに含まれる文字列の透明度を変化させなくてもよい。
【0085】
図19を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図19は、利用者の指示に従ってホーム画面上のアイコンの透明度を変更する制御の処理手順を示している。図19に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。なお、図19に示す処理手順は、ホーム画面40がディスプレイ2Aに表示されている間、繰り返して実行される。コントローラ10は、図19に示す処理手順と並行して、ホーム画面40に関する制御のための他の処理手順を実行することがある。
【0086】
コントローラ10は、ステップS101として、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得する。そして、コントローラ10は、ステップS102として、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。ここでいうジェスチャとは、アイコン50の透明度を変化させるためのジェスチャである。コントローラ10は、ジェスチャが検出された場合(ステップS102,Yes)、ステップS103として、検出結果に応じて、アイコン50の透明度を変更する。
【0087】
ジェスチャが検出されない場合(ステップS102,No)、コントローラ10は、ステップS104として、他の検出部(ボタン3、及び加速度センサ15等)の検出結果を取得する。そして、コントローラ10は、ステップS105として、取得した検出結果に基づいて、操作が検出されたかを判定する。ここでいう操作とは、図16から図18に例示したような、アイコン50の透明度を変化させるための操作である。コントローラ10は、操作が検出された場合(ステップS105,Yes)、ステップS103として、検出結果に応じて、アイコン50の透明度を変更する。
【0088】
操作が検出されない場合(ステップS105,No)、コントローラ10は、アイコン50の透明度を変更しない。
【0089】
本発明を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施例に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施例に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
【0090】
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
【0091】
また、上記の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、添付の請求項に係る装置は、モバイルフォン、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、又はゲーム機等の携帯電子機器であってもよい。また、添付の請求項に係る装置は、デスクトップパソコン、テレビ受像器等の据え置き型の電子機器であってもよい。
【0092】
また、上記の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置が、利用者の指示に応じてアイコンの透明度を変更する例を示したが、タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、利用者の指示がない場合でもアイコンの透明度を変更してよい。
【0093】
スマートフォン1は、メールを受信した場合に図20に示すように、領域42にメール着信マーク45を表示する等して、メールが着信したことを利用者に通知する。このとき、スマートフォン1は、メールアプリケーション9Bに対応するアイコン50A以外のアイコン50のアイコンの透明度を高くしてもよい。このように、アイコン50A以外のアイコン50のアイコンの透明度を高くすることにより、アイコン50Aが利用者に注目される。その結果、利用者は、アイコン50Aをタップして受信したメールを確認すべきことにすぐに気付くことができる。また、利用者は、メールを確認するためにタップすべきアイコン50Aをすぐに見つけることができる。
【0094】
このように、タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、特定のアイコンを利用者に注目させる等の種々の目的のために、アイコンの透明度を変更してよい。
【符号の説明】
【0095】
1 スマートフォン
2 タッチスクリーンディスプレイ
2A ディスプレイ
2B タッチスクリーン
3 ボタン
4 照度センサ
5 近接センサ
6 通信ユニット
7 レシーバ
8 マイク
9 ストレージ
9A 制御プログラム
9B メールアプリケーション
9C ブラウザアプリケーション
9Z 設定データ
10 コントローラ
12、13 カメラ
14 コネクタ
15 加速度センサ
16 方位センサ
17 ジャイロスコープ
20 ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アイコンが表示されるタッチスクリーンディスプレイと、
前記アイコンの位置を変化させずに前記アイコンの透明度を変化させるコントローラと、
を備える装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記タッチスクリーンディスプレイを介して検出されるジェスチャに応じて前記アイコンの透明度を変化させる請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記タッチスクリーンディスプレイの表示領域のうち、前記アイコンが表示されていない領域に対するジェスチャが検出された場合に、前記アイコンの透明度を変化させる請求項2に記載の装置。
【請求項4】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、
前記タッチスクリーンディスプレイにアイコンを表示させるステップと、
前記アイコンの位置を変化させずに前記アイコンの透明度を変化させるステップと、
を含む方法。
【請求項5】
前記アイコンの透明度を変化させるステップは、前記タッチスクリーンディスプレイを介して検出されるジェスチャに応じて実行される請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記アイコンの透明度を変化させるステップは、前記タッチスクリーンディスプレイの表示領域のうち、前記アイコンが表示されていない領域に対するジェスチャが検出された場合に実行される請求項5に記載の方法。
【請求項7】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置に、
前記タッチスクリーンディスプレイにアイコンを表示させるステップと、
前記アイコンの位置を変化させずに前記アイコンの透明度を変化させるステップと、
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−45370(P2013−45370A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184115(P2011−184115)
【出願日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】