説明

装置、方法、及びプログラム

【課題】ホーム画面に表示される背景画像をより見やすくすること。
【解決手段】装置(例えば、スマートフォン)1は、背景画像(例えば、壁紙)41と背景画像の前面に重ねられるアイコン50とがホーム画面40に表示されるタッチスクリーンディスプレイ2と、コントローラ10とを備える。コントローラ10は、壁紙41の第1領域を指定する操作を検出した場合、ホーム画面を表示させる際に第1領域の外野第2領域にアイコン50を配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、方法、及びプログラムに関する。特に、本発明は、タッチスクリーンディスプレイを有する装置、その装置を制御する方法、及びその装置を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置が知られている。タッチスクリーンディスプレイを備える装置には、例えば、スマートフォン及びタブレットが含まれる。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、タッチスクリーンディスプレイを介して指又はスタイラスペンのジェスチャを検出する。そして、タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、検出したジェスチャに従って動作する。検出したジェスチャに従った動作の例は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置の基本的な動作は、装置に搭載されるAndroid(登録商標)、BlackBerry(登録商標) OS、iOS、Windows(登録商標) Phone等のOS(Operating System)によって実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2008/086302号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置の多くは、ホーム画面と呼ばれる画面をタッチスクリーンディスプレイに表示する。ホーム画面には、アイコンと呼ばれるオブジェクトが配置される。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、アイコンに対する特定のジェスチャを検出すると、ジェスチャが行われたアイコンに対応する機能を実行する。
【0006】
ホーム画面では、アイコンの背景として壁紙と呼ばれる画像(背景画像)が表示される。壁紙は、利用者の指示に応じて任意の画像に変更される。多くの利用者は、家族の写真、又は旅行中に撮影した風景写真等のお気に入りの画像を壁紙として利用している。しかしながら、壁紙は、ホーム画面に配置されるアイコンが多くなると、大部分がアイコンにさえぎられて見えなくなってしまう。すなわち、利用者が壁紙としてお気に入りの画像を利用していても、そのお気に入りの画像の視認性がアイコンによって低下してしまうことがある。
【0007】
本発明は、ホーム画面に表示される背景画像をより見やすくすることができる装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る装置は、背景画像と、前記背景画像の前面に重ねられるアイコンとがホーム画面に表示されるディスプレイと、前記背景画像から第1領域を指定する指定操作を検出した場合、ホーム画面を表示させる際に前記第1領域の外の第2領域に前記アイコンを配置するコントローラと、を備える。
【0009】
本発明に係る方法は、1つの態様において、背景画像と前記背景画像の前面に重ねられるアイコンとがホーム画面に表示されるタッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、前記背景画像から第1領域を指定する操作を検出するステップと、前記第1領域の外の第2領域に前記アイコンを配置するステップと、を含む。
【0010】
本発明に係るプログラムは、1つの態様において、背景画像と前記背景画像の前面に重ねられるアイコンとがホーム画面に表示されるタッチスクリーンディスプレイを備える装置に、前記背景画像から第1領域を指定する操作を検出するステップと、前記第1領域の外の第2領域に前記アイコンを配置するステップと、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す正面図である。
【図3】図3は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す背面図である。
【図4】図4は、ホーム画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、実施形態に係るスマートフォンの機能を示すブロック図である。
【図6】図6は、ホーム画面の表示の制御の一例を示す図である。
【図7】図7は、ホーム画面の表示の制御の一例を示す図である。
【図8】図8は、ホーム画面の表示の制御の一例を示す図である。
【図9】図9は、ホーム画面の表示の制御の一例を示す図である。
【図10】図10は、ホーム画面の表示の制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図11は、ホーム画面の表示の制御の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
【0013】
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の外観について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
【0014】
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、カメラ13をバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
【0015】
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字及び図形等を表示する。
【0016】
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーンディスプレイ2に対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーンディスプレイ2に接触した位置を検出することができる。
【0017】
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bがタッチスクリーンディスプレイ2に対する接触を検出する指、又はスタイラスペン等を単に「指」ということがある。
【0018】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触及び接触が行われた位置に基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
【0019】
タッチは、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。ロングタッチとは、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
【0020】
リリースは、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。スワイプは、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
【0021】
タップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。ダブルタップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
【0022】
ロングタップは、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。ドラッグは、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
【0023】
フリックは、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する上フリック、指が画面の下方向へ移動する下フリック、指が画面の右方向へ移動する右フリック、指が画面の左方向へ移動する左フリック等を含む。
【0024】
ピンチインは、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。ピンチアウトは、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
【0025】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。したがって、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示されている画面に応じて異なる。
【0026】
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションは、ホーム画面とは異なる画面をディスプレイ2Aに表示させる。
【0027】
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされている特定のアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対する特定のジェスチャを検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。特定のジェスチャとしては、例えば、タップを用いることができる。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
【0028】
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、所定の規則に従って配置される。図4に示すホーム画面40は、アイコン50の背後に、壁紙(背景画像)41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。画像は、例えば、利用者の設定に従って壁紙として決定される。
【0029】
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面を表示する場合、ホーム画面の数が複数であっても、それらのうちから選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
【0030】
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、現在表示されているホーム画面の位置を示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
【0031】
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。また、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在表示されていることを示している。
【0032】
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中に特定のジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を変更する。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に変更する。また、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に変更する。
【0033】
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、現在時刻、天気の情報、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限られない。
【0034】
なお、図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
【0035】
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
【0036】
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
【0037】
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタンに対する操作を検出する。ボタンに対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
【0038】
例えば、ボタン3A〜3Cは、ホームボタン、バックボタンまたはメニューボタンである。例えば、ボタン3Dは、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。例えば、ボタン3E及び3Fは、音量ボタンである。
【0039】
照度センサ4は、照度を検出する。例えば、照度とは、光の強さ、明るさ、輝度等である。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。
【0040】
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。例えば、無線通信規格として、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。例えば、セルラーフォンの通信規格として、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA、CDMA2000、PDC、GSM(登録商標)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。例えば、無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA、NFC等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
【0041】
レシーバ7は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。なお、スマートフォン1は、レシーバ7に加えて、または、レシーバ7に代えて、スピーカをさらに有してもよい。
【0042】
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。また、ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
【0043】
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランドまたはバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに所定の画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
【0044】
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
【0045】
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。なお、制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
【0046】
コントローラ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。コントローラ10は、通信ユニット6等の他の構成要素が統合されたSoC(System−on−a−chip)等の集積回路であってもよい。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
【0047】
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、ディスプレイ2A及び通信ユニット6等を制御することによって各種機能を実現する。コントローラ10は、タッチスクリーン2B、ボタン3、加速度センサ15等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。
【0048】
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を実行する。
【0049】
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
【0050】
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト)、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用に設計された端子でもよい。コネクタ14に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。
【0051】
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の回転を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
【0052】
なお、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能なCD、DVD、又はBlu−ray等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0053】
また、図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。例えば、スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。また、スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えることとしたが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えることとしたが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよいし、位置及び姿勢を検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
【0054】
図6から図13を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例について説明する。制御プログラム9Aが提供する機能には、利用者の指示に従ってホーム画面上のアイコンの配置位置を変更する機能、アイコンと壁紙との積層位置を変更する機能が含まれる。以下に、利用者の指示に従ってホーム画面上のアイコンと壁紙との積層位置を変更する例及びホーム画面上のアイコンの配置位置を変更する例を示す。
【0055】
図6に示すステップS11では、ディスプレイ2Aにホーム画面40が表示されている。ステップS11で表示されているホーム画面40には、母親と子供の写真が壁紙41として設定されている。壁紙41は、壁紙41の上に配置された複数のアイコン50によって多くの部分が隠されている。
【0056】
ステップS12では、利用者の指Fが壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分をロングタップしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分でのロングタップを検出する。このスマートフォン1では、壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分でのロングタップを、入替ジェスチャであると判別する。スマートフォン1は、アイコン50が配置されていない部分でのロングタップが検出されると、ステップS13に示すように、アイコン50が表示されない状態となる。具体的には、スマートフォン1は、アイコン50(アイコン50の層)と、壁紙41(壁紙41の層)との表示順序を入れ替え、壁紙41をアイコン50よりも手前側(前面)に表示させる。なお、スマートフォン1は、単にアイコン50を非表示として、壁紙41とアイコン50との表示順序を変更しなくてもよい。また、スマートフォン1は、非表示にさせず、アイコン50を透明に表示して見えない状態にしてもよい。
【0057】
利用者は、図6の例の母親と子供の写真のようにお気に入りの画像を壁紙として設定することが多い。図6に示したように、利用者の指示に従ってホーム画面上の壁紙41をアイコン50よりも手前側に表示させることにより、スマートフォン1は、アイコン50による壁紙41の視認性の低下を低減する。その結果、利用者は、お気に入りの画像をアイコン50に遮られることなく鑑賞することができる。なお、本実施形態では、アイコン50と、壁紙41とを、アイコン50の層と壁紙41の層とに分け、2つの層が隣接して積層させている場合として説明しているが、これに限定されない。スマートフォン1は、アイコン50の層と壁紙41の層とが重なっていればよく、例えば、アイコン50の層と壁紙41の層との間に別の層が挟まっていてもよい。スマートフォン1は、アイコン50の層と壁紙41の層がそれぞれ層となっている必要もなく、アイコン50と、壁紙41とが重ねて表示されていればよい。
【0058】
次に、図7に示すステップS21では、利用者の指Fがタッチスクリーンディスプレイ2に接触させた状態を維持して、矢印α1に示すように接触位置をさせている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、壁紙41の表示領域のうち母親の顔と子供の顔を囲うようにスワイプを検出する。スマートフォン1は、壁紙41をアイコン50よりも前面に表示している状態で、所定の領域を囲うスワイプが検出されると、囲われた領域を、アイコン50が配置されない第1領域に設定する。本実施形態では、アイコンが配置されない第1領域として、壁紙41の表示領域のうち母親の顔と子供の顔とが表示されている領域が設定される。つまり、スマートフォン1は、スワイプで囲われた第1領域よりも外側の領域を、アイコン50を配置する第2領域に設定する。
【0059】
ステップS22では、利用者の指Fが壁紙41をロングタップしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、壁紙41でのロングタップを検出する。このスマートフォン1では、アイコン50が表示されていないホーム画面の壁紙41のロングタップも、壁紙41の表示領域のうちアイコン50が配置されていない部分でのロングタップと同様に、入替ジェスチャであると判別する。スマートフォン1は、壁紙41がアイコン50よりも前面に表示されている状態でロングタップが検出されると、ステップS23に示すように、アイコン50が壁紙41よりも前面に表示されている状態となる。具体的には、スマートフォン1は、アイコン50の層と、壁紙41の層との表示順序を入れ替え、アイコン50を壁紙41よりも手前側に表示させる。また、スマートフォン1は、ステップS21で検出した矢印α1で移動するスワイプで囲まれた第1領域以外の第2領域にアイコン50を配置する。
【0060】
スマートフォン1は、以上のように、ホーム画面40として、壁紙41がアイコン50よりも前面に表示されている状態で領域を囲むスワイプを検出した場合、当該領域をアイコン50が配置されない第1領域に設定する。上述したように他の方法でアイコン50を見えない状態にした場合も同様である。スマートフォン1は、第1領域が設定された後、アイコン50が壁紙41よりも前面に表示されている状態に表示を変更すると、第1領域以外にアイコン50を表示させる。これにより、利用者は、壁紙41よりも前面にアイコン50を配置する場合も、アイコン50を配置したくない領域にアイコン50を配置しないようにすることができる。つまり、利用者は、壁紙41のよく見たい領域にアイコン50が配置されないようにすることができる。
【0061】
さらに、本実施形態のスマートフォン1は、領域を囲うスワイプに基づいて、アイコン50を配置しない第1領域及びアイコン50の配置位置を決定する。これにより、利用者は、スワイプという簡単な操作でアイコン50を配置しない領域を設定することができる。なお、本実施形態では、アイコン50を配置しない第1領域を設定するジェスチャとして、当該領域を囲うスワイプを用いたが、これに限定されない。スマートフォン1は、壁紙41が表示されている状態でアイコン50を配置しない第1領域を特定できる種々のジェスチャを、アイコン50を配置しない第1領域を設定するジェスチャとして用いることができる。例えば、壁紙41に対するマルチタッチを、アイコン50を配置しない第1領域を設定するジェスチャとしてもよい。この場合、マルチタッチで接触された位置を通る円の内部を、アイコン50を配置しない第1領域としてもよいし、マルチタッチで接触された位置を角とする矩形の内部を、アイコン50を配置しない第1領域としてもよい。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bで検出されたジェスチャを、アイコン50を配置しない第1領域を設定する操作とすることで、利用者がタッチスクリーンディスプレイ2に表示されている壁紙41に対して操作を入力することができ、直感的に第1領域を指定しやすくすることができる。また、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bで検出されたジェスチャ以外の操作を、アイコン50を配置しない第1領域を設定する操作として設定してもよい。例えば、ボタン3でカーソルを操作し、当該カーソルで指定された点を結んでアイコン50を配置しない第1領域を設定してもよい。スマートフォン1は、第1領域を設定する操作に基づいてアイコンを配置しない第1領域を決定し、当該決定に基づいて壁紙上にアイコン50を配置することで、アイコン50の表示位置を1つ1つ移動させなくても、壁紙41の所望の領域を見やすい状態にすることができる。
【0062】
スマートフォン1は、アイコン50を配置しない第1領域が設定され、アイコン50を再配置する場合、図8に示すように、ホーム画面40に表示させる設定のアイコン50の一部をフォルダ化したアイコン50a、50bに格納するようにしてもよい。なお、図10ではアイコンの文字の表示を省略している。これにより、スマートフォン1は、アイコン50を配置しない第1領域が設定され、壁紙41上においてアイコン50が表示できる第2領域が小さくなった場合も、ホーム画面40に表示させる設定のアイコン50を全て表示させることができる。スマートフォン1は、予め設定されている優先順位に基づいてフォルダ化したアイコン50a、50bに格納するアイコン50を決定することができる。例えば、スマートフォン1は、使用頻度が低いアイコン50から順にフォルダ化したアイコン50a、50bに格納するようにしてもよいし、類似するカテゴリーが多いアイコン50から順にフォルダ化したアイコン50a、50bに格納するようにしてもよい。
【0063】
スマートフォン1は、ホーム画面40の移動にあわせて、タッチスクリーンディスプレイ2上の壁紙41の表示位置を移動させることができる。例えば、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させるホーム画面40が右側のホーム画面40に移動された場合、タッチスクリーンディスプレイ2上の壁紙41の表示位置を所定距離分、左側に移動させる。これにより、利用者は、ホーム画面40が移動したことを直感的に理解することができる。なお、スマートフォン1は、ホーム画面40が移動した場合、表示位置が変更する以外同一の画像を壁紙41に使用するが、壁紙41に積層して表示させるアイコン50を、ホーム画面40に対応付けられたアイコン50に切り替える。さらに、スマートフォン1は、ロケータ51の表示もホーム画面40の移動にあわせて、変更させる。
【0064】
さらに、スマートフォン1は、壁紙41の表示位置の移動にあわせて、アイコン50を配置しない第1領域も移動させ、壁紙41上に表示させるアイコン50の配置位置を再設定することが好ましい。例えば、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させるホーム画面40が右側のホーム画面40に移動された場合、図9に示すように、タッチスクリーンディスプレイ2上の壁紙41の表示位置を所定距離分、左側に移動させる。スマートフォン1は、壁紙41の表示位置の移動にあわせて、アイコン50を配置しない第1領域も移動させ、壁紙41上に表示させるアイコン50の配置位置を再設定することで、図9に示すように子供の顔の右側にアイコン50を1つ配置することができる。
【0065】
スマートフォン1は、壁紙41の表示位置の移動にあわせて、アイコン50を配置しない第1領域も移動させることで、ホーム画面40を移動させた場合、利用者が第1領域として設定した領域にアイコン50が配置されないようにすることができる。これにより、利用者は、ホーム画面40毎に第1領域を設定しなくても当該領域にアイコン50が配置されることを抑制でき、壁紙41の一部を見やすい状態に維持することができる。
【0066】
また、スマートフォン1は、フリック、ピンチイン、及びピンチアウト等の他のジェスチャにアイコン50の層と、壁紙41の層との表示順序を入れ替える処理を対応させてもよい。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面40上でのある方向へのフリックが検出された場合に壁紙41の層よりもアイコン50の層を前面に表示させる処理を実行し、ホーム画面40上での逆方向へのフリックが検出された場合にアイコン50の層よりも壁紙41の層を前面に表示させる処理を実行してもよい。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面40上でのピンチインが検出された場合に壁紙41の層よりもアイコン50の層を前面に表示させる処理を実行し、ホーム画面40上でのピンチアウトが検出された場合にアイコン50の層よりも壁紙41の層を前面に表示させる処理を実行してもよい。同じジェスチャに対してアイコン50の層と、壁紙41の層との表示順序を入れ替える処理を対応付けてもよい。つまり、スマートフォン1は、所定のジェスチャが検出される度に、壁紙41の層よりもアイコン50の層を前面に表示させる処理と、アイコン50の層よりも壁紙41の層を前面に表示させる処理と、を交互に実行するようにしてもよい。
【0067】
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われるジェスチャ以外の操作に応じてアイコン50の層と、壁紙41の層との表示順序を入れ替える処理を実行してもよい。例えば、スマートフォン1は、ボタン3を介して検出される操作に応じてアイコン50の層と、壁紙41の層との表示順序を入れ替える処理を実行してもよい。また、スマートフォン1は、加速度センサ15等を介して検出されるスマートフォン1を振る操作に応じてアイコン50の層と、壁紙41の層との表示順序を入れ替える処理を実行してもよい。また、スマートフォン1は、音声による操作に応じてアイコン50の層と、壁紙41の層との表示順序を入れ替える処理を実行してもよい。音声による操作は、例えば、マイク8から送信される音声信号に対してコントローラ10が音声認識処理を実行することによって実現されてもよい。また、音声による操作は、マイク8から送信される音声信号を通信ユニット6を介して他の装置へ送信し、他の装置に行わせた音声認識処理の結果に基づいて実現されてもよい。
【0068】
図10及び図11を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図10及び図11は、ホーム画面の表示の制御の処理手順を示すフローチャートである。より具体的には、図10は、アイコン50の層と、壁紙41の層との表示順序を入れ替える制御の処理手順を示すフローチャートである。図11は、アイコン50を配置しない第1領域を設定する制御の処理手順を示すフローチャートである。図10及び図11に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。なお、図10に示す処理手順は、ホーム画面40がディスプレイ2Aに表示されている間、繰り返して実行される。図11に示す処理手順は、図10に示す処理の一部として実行される。コントローラ10は、図10及び図11に示す処理手順と並行して、ホーム画面40に関する制御のための他の処理手順を実行することがある。
【0069】
コントローラ10は、ステップS114として、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。コントローラ10は、ステップS114でジェスチャが検出されていない(ステップS114でNo)と判定した場合、ステップS114に進む。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bでジェスチャが検出されるまで、ステップS114の処理を繰り返す。コントローラ10は、ステップS114でジェスチャが検出されていないと判定した場合、本処理を終了することで、図10の処理を繰り返し実行するようにしてもよい。
【0070】
コントローラ10は、ステップS114でジェスチャが検出された(ステップS114でYes)と判定した場合、ステップS116として壁紙(壁紙の層)を前面に移動させるジェスチャであるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS114で検出されたジェスチャが壁紙を前面に移動させるジェスチャ、本実施形態では、壁紙41の層よりもアイコン50の層を前面に表示させる状態で検出される壁紙41へのロングタップであるかを判定する。コントローラ10は、ステップS116で壁紙を前面に移動させるジェスチャである(ステップS116でYes)と判定した場合、ステップS118として、壁紙41の層をアイコン50の層よりも前面に表示させ、つまり、壁紙41の層とアイコン50の層との表示順序を入れ替え、本処理を終了する。
【0071】
コントローラ10は、ステップS116で壁紙を前面に移動させるジェスチャではない(ステップS116でNo)と判定した場合、ステップS120として、アイコン(アイコンの層)を前面に移動させるジェスチャであるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS114で検出されたジェスチャがアイコン50を前面に移動させるジェスチャ、本実施形態では、アイコン50の層よりも壁紙41の層を前面に表示させる状態で検出される壁紙41へのロングタップであるかを判定する。コントローラ10は、ステップS120でアイコンを前面に移動させるジェスチャである(ステップS120でYes)と判定した場合、ステップS122として、アイコン50の層を壁紙41の層よりも前面に表示させ、つまり、壁紙41の層とアイコン50の層との表示順序を入れ替え、本処理を終了する。
【0072】
コントローラ10は、ステップS120で壁紙を前面に移動させるジェスチャではない(ステップS120でNo)と判定した場合、ステップS124として、検出したジェスチャの処理を実行し、本処理を終了する。ここで、検出したジェスチャの処理としては、アイコン50に対応するアプリケーションの起動処理や、ホーム画面の移動処理等、コントローラ10がホーム画面を表示している際に実行する種々の処理が含まれる。また、検出したジェスチャの処理には、後述する図11に示す処理も含まれる。
【0073】
次に、図11を用いて、図10のステップS124で実行する処理の一例を説明する。コントローラ10は、ステップS130として、壁紙が前面に配置されているか、つまり、壁紙41がアイコン50よりも前面に表示される設定であるかを判定する。コントローラ10は、ステップS150で壁紙が前面に配置されていない(ステップS130でNo)と判定した場合、ステップS140に進む。
【0074】
コントローラ10は、ステップS130で壁紙が前面に配置されている(ステップS130でYes)と判定した場合、ステップS131として領域を囲うジェスチャであるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS114で検出されたジェスチャが領域を囲うジェスチャ、本実施形態では、壁紙41の任意の領域を囲うスワイプであるかを判定する。コントローラ10は、ステップS131で領域を囲うジェスチャである(ステップS131でYes)と判定した場合、ステップS132として、囲われた領域を、アイコンを配置しない第1領域に設定し、ステップS134として、ステップS132で設定した第1領域に基づいてアイコンの配置位置を設定し、本処理を終了する。これにより、コントローラ10は、ステップS114で検出された領域を囲うジェスチャに基づいて、囲われた第1領域にアイコン50を配置しないように、壁紙41上にアイコン50を配置することができる。
【0075】
コントローラ10は、ステップS131で領域を囲うジェスチャではない(ステップS131でNo)と判定した場合、ステップS136として、アイコンの設定を解除するジェスチャを検出したかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS114で検出されたジェスチャがアイコンの設定を解除するジェスチャであるかを判定する。ここで、ステップS136でアイコンの設定とは、ステップS132で設定するアイコンを配置しない第1領域の設定である。
【0076】
コントローラ10は、ステップS136でアイコンの設定を解除するジェスチャである(ステップS136でYes)と判定したら、ステップS138として、アイコンの表示を基準状態に設定し、本処理を終了する。つまり、コントローラ10は、ステップS138として、アイコンを配置しない第1領域がない状態で、アイコンの配置位置を決定し、本処理を終了する。コントローラ10は、ステップS136でアイコンの設定を解除するジェスチャではない(ステップS136でNo)と判定した場合、ステップS140に進む。コントローラ10は、ステップS130でNoと判定された場合及びステップS136でNoと判定された場合、ステップS140として、検出したジェスチャの処理を実行し、本処理を終了する。
【0077】
本発明を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施例に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施例に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
【0078】
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
【0079】
また、上記の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、添付の請求項に係る装置は、モバイルフォン、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、又はゲーム機等の携帯電子機器であってもよい。また、添付の請求項に係る装置は、デスクトップパソコン、テレビ受像器等の据え置き型の電子機器であってもよい。
【符号の説明】
【0080】
1 スマートフォン
2 タッチスクリーンディスプレイ
2A ディスプレイ
2B タッチスクリーン
3 ボタン
4 照度センサ
5 近接センサ
6 通信ユニット
7 レシーバ
8 マイク
9 ストレージ
9A 制御プログラム
9B メールアプリケーション
9C ブラウザアプリケーション
9Z 設定データ
10 コントローラ
12、13 カメラ
14 コネクタ
15 加速度センサ
16 方位センサ
17 ジャイロスコープ
20 ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
背景画像と、前記背景画像の前面に重ねられるアイコンとがホーム画面に表示されるディスプレイと、
前記背景画像から第1領域を指定する指定操作を検出した場合、ホーム画面を表示させる際に前記第1領域の外の第2領域に前記アイコンを配置するコントローラと、
を備える装置。
【請求項2】
前記ディスプレイに重ねられたタッチスクリーンをさらに有し、
前記指定操作は、前記タッチスクリーンで検出されるジェスチャである請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記指定操作は、前記背景画像の当該領域を囲うスワイプである請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記ホーム画面を表示している状態で、入替ジェスチャを検出した場合、前記背景画像とアイコンとの表示順序を入れ替える請求項2または3に記載の装置。
【請求項5】
前記コントローラは、表示させるホーム画面の変更に応じて前記背景画像の表示位置を移動させ、前記表示位置の移動に応じて前記第1領域を移動させる請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記背景画像の前記第2領域に配置できるアイコンの数が、前記ホーム画面に表示させるアイコンの数よりも少ない場合、前記ホーム画面に表示させる前記アイコンの一部をフォルダアイコンに格納して表示させる請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
背景画像と前記背景画像の前面に重ねられるアイコンとがホーム画面に表示されるタッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、
前記背景画像から第1領域を指定する操作を検出するステップと、
前記第1領域の外の第2領域に前記アイコンを配置するステップと、
を含む方法。
【請求項8】
背景画像と前記背景画像の前面に重ねられるアイコンとがホーム画面に表示されるタッチスクリーンディスプレイを備える装置に、
前記背景画像から第1領域を指定する操作を検出するステップと、
前記第1領域の外の第2領域に前記アイコンを配置するステップと、
を実行させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2013−92988(P2013−92988A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236178(P2011−236178)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】