説明

装置、方法及びプログラム

【課題】操作性を向上する装置、方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、タッチスクリーンディスプレイ2に第1のシングルタッチジェスチャが行われるとタッチスクリーンディスプレイ2に表示された画像を拡大させ、タッチスクリーンディスプレイ2に対する第2のシングルタッチジェスチャが行われるとタッチスクリーンディスプレイ2に表示された画像を縮小させるコントローラ10と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、方法及びプログラムに関する。特に、本発明は、タッチスクリーンディスプレイを有する装置、その装置を制御する方法及びその装置を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置が知られている。タッチスクリーンディスプレイを備える装置には、例えば、スマートフォン及びタブレットが含まれる。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、タッチスクリーンディスプレイを介して指又はスタイラスペンのジェスチャを検出する。そして、タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、検出したジェスチャに従って動作する。検出したジェスチャに従った動作の例は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置の基本的な動作は、装置に搭載されるAndroid(登録商標)、BlackBerry(登録商標) OS、Symbian(登録商標) OS、iOS、Windows(登録商標) Phone等のOS(Operating System)によって実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2008/086302号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この装置では、複数の指がタッチスクリーンディスプレイに接触しながら互いに近付く方向に移動するジェスチャであるピンチインにより、タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を縮小する。また、この装置では、複数の指がタッチスクリーンディスプレイに接触しながら互いに遠ざかる方向に移動するジェスチャであるピンチアウトにより、タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大する。
しかし、ピンチイン及びピンチアウトは、複数の指で操作する必要があるため、より簡易的な操作によって操作性を向上することが求められていた。
【0006】
本発明は、操作性を向上する装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る装置は、タッチスクリーンディスプレイと、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第1のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大させ、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第2のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を縮小させるコントローラと、を備える構成である。
【0008】
また、本発明に係る装置では、前記コントローラは、前記タッチスクリーンディスプレイに対する接触位置が移動した場合の軌跡が時計回りに円弧を描くジェスチャを前記第1のシングルタッチジェスチャとして検出し、前記タッチスクリーンディスプレイに対する接触位置が移動した場合の軌跡が反時計回りに円弧を描くジェスチャを前記第2のシングルタッチジェスチャとして検出する構成でもよい。
【0009】
また、本発明に係る装置では、前記コントローラは、前記第1のシングルタッチジェスチャ又は前記第2のシングルタッチジェスチャの軌跡の曲率が所定値以下であるときに、前記画像を拡大又は縮小させる構成でもよい。
【0010】
また、本発明に係る装置では、前記コントローラは、前記第1のシングルタッチジェスチャ又は前記第2のシングルタッチジェスチャの軌跡が描く円弧を含む円の中心点を拡大又は縮小の基点とする構成でもよい。
【0011】
また、本発明に係る方法は、タッチスクリーンディスプレイを備えた装置において、前記装置が前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大又は縮小させる方法であって、前記装置に設けられたコントローラが、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第1のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大させ、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第2のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を縮小させる拡大縮小ステップを含む。
【0012】
また、本発明に係るプログラムは、タッチスクリーンディスプレイを備えた装置において、前記装置に前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大又は縮小させるプログラムであって、前記装置に設けられたコントローラが、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第1のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大させ、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第2のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を縮小させる拡大縮小ステップを前記装置に実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す正面図である。
【図3】図3は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す背面図である。
【図4】図4は、ホーム画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、実施形態に係るスマートフォンの機能を示すブロック図である。
【図6】図6は、実施形態に係るタッチスクリーンディスプレイに表示された画像の拡大又は縮小を説明する図である。
【図7】図7は、実施形態に係るタッチスクリーンディスプレイに表示された画像の拡大又は縮小を行う処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
【0016】
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の外観について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
【0017】
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、カメラ13をバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、外部インターフェイス14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
【0018】
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号又は図形等を表示する。
【0019】
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーンディスプレイ2に対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーンディスプレイ2に接触した位置を検出することができる。
【0020】
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bがタッチスクリーンディスプレイ2に対する接触を検出する指、又はスタイラスペン等を単に「指」ということがある。
【0021】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触位置、接触時間又は接触回数に基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
【0022】
タッチは、一の接触によるジェスチャである。すなわち、タッチは、タッチスクリーンディスプレイ2(例えば、表面)に指が接触するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。ロングタッチとは、タッチスクリーンディスプレイ2に指が一定時間以上接触するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
【0023】
リリースは、指がタッチスクリーンディスプレイ2から離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2から離れるジェスチャをリリースとして判別する。スワイプは、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
【0024】
タップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。ダブルタップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
【0025】
ロングタップは、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。ドラッグは、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
【0026】
フリックは、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する上フリック、指が画面の下方向へ移動する下フリック、指が画面の右方向へ移動する右フリック、指が画面の左方向へ移動する左フリック等を含む。
【0027】
ピンチインは、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。ピンチアウトは、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
【0028】
本実施形態では、1本の指により行われるジェスチャをシングルタッチジェスチャと呼ぶことがある。また、本実施形態では、2本以上の指により行われるジェスチャをマルチタッチジェスチャと呼ぶことがある。ピンチインおよびピンチアウトは、マルチタッチジェスチャである。また、タップ、フリックおよびスワイプ等は、1本の指で行われればシングルタッチジェスチャであり、2本以上の指で行われればマルチタッチジェスチャである。
【0029】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。したがって、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示されている画面に応じて異なる。
【0030】
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
【0031】
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップを検出すると、メールアプリケーションを実行する。ここで、スマートフォン1は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2に対するアイコン50の表示位置(領域)に対応する位置(領域)へのジェスチャを、アイコン50に対応付けられたアプリケーションの実行命令であると解釈する。
【0032】
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、所定の規則に従って配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。画像は、例えば、利用者の設定に従って任意の画像が壁紙41として決定される。
【0033】
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面を表示する場合、ホーム画面の数が複数であっても、それらのうちから選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
【0034】
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、現在表示されているホーム画面の位置を示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
【0035】
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。また、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在表示されていることを示している。
【0036】
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中に特定のジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。また、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
【0037】
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、現在時刻、天気の情報、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40とは別の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限られない。
【0038】
なお、図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
【0039】
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、カメラ12及び13と、外部インターフェイス14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、回転検出センサ17とを有する。
【0040】
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
【0041】
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタンに対する操作を検出する。ボタンに対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
【0042】
例えば、ボタン3A〜3Cは、ホームボタン、バックボタン又はメニューボタンである。例えば、ボタン3Dは、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。例えば、ボタン3E及び3Fは、音量ボタンである。
【0043】
照度センサ4は、照度を検出する。例えば、照度とは、光の強さ、明るさ、輝度等である。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。
【0044】
近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。
【0045】
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。例えば、無線通信規格として、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。例えば、セルラーフォンの通信規格としては、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA、CDMA2000、PDC、GSM、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。例えば、無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
【0046】
レシーバ7は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。なお、スマートフォン1は、レシーバ7に加えて、スピーカをさらに有してもよい。スマートフォン1は、レシーバ7に代えて、スピーカをさらに有してもよい。
【0047】
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。また、ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
【0048】
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに所定の画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
【0049】
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。テーブル9Dは、キーアサインテーブル等の各種テーブルが格納されている。配置パターンデータベース9Eは、ディスプレイ2Aに表示されるアイコン等の配置パターンが格納されている。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定機能を提供する。
【0050】
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。なお、制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
【0051】
コントローラ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。コントローラ10は、通信ユニット6等の他の構成要素が統合されたSoC(System−on−a−chip)等の集積回路であってもよい。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
【0052】
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、ディスプレイ2A及び通信ユニット6等を制御することによって各種機能を実現する。コントローラ10は、タッチスクリーン2B、ボタン3、加速度センサ15等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。
【0053】
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を実行する。
【0054】
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
【0055】
外部インターフェイス14は、他の装置が接続される端子である。外部インターフェイス14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト)、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。外部インターフェイス14は、Dockコネクタのような専用に設計された端子でもよい。外部インターフェイス14に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。
【0056】
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。回転検出センサ17は、スマートフォン1の回転を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及び回転検出センサ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
【0057】
このように構成されるスマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示された画像を簡易的な操作で拡大又は縮小させることで操作性を向上することができる。なお、タッチスクリーンディスプレイ2に表示された画像とは、タッチスクリーンディスプレイ2の表示領域全体に表示されている画像である。以下、タッチスクリーンディスプレイ2に表示された画像を表示画像ともいう。以下に、具体的な構成について説明する。
【0058】
図6(a)は、表示画像60を示す図である。上述したように、表示画像60は、タッチスクリーンディスプレイ2の表示領域全体に表示されている画像である。
【0059】
コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2に、一の接触による第1のシングルタッチジェスチャを検出したことに応じて、表示画像を拡大させる。ここで、一の接触とは、上述のように、タッチするジェスチャによって、タッチスクリーンディスプレイ2に指が接触している状態をいう。また、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2に、第1のシングルタッチジェスチャとは異なる、一の接触による第2のシングルタッチジェスチャを検出したことに応じて、表示画像を縮小させる。
【0060】
具体的には、コントローラ10は、スワイプによってタッチスクリーンディスプレイに対する一の接触の接触位置が移動した場合の接触位置の軌跡を点列データとしてストレージ9に一時的に記憶させる。コントローラ10は、例えば、現在時刻から所定時間前までの接触位置の軌跡を点列データとする。点列データは、タッチスクリーンディスプレイ2における接触位置に対応する座標の集合である。また、所定時間は、例えば500ミリ秒である。以下、ストレージ9に一時的に記憶された軌跡に係る情報を軌跡情報という。
【0061】
続いて、コントローラ10は、ストレージ9に一時的に記憶された軌跡情報に基づいて、軌跡の曲率を計算し、当該曲率の円弧を含む円の半径を決定する。すなわち、コントローラ10は、点列データから所定数の点をサンプリングし、サンプリングされた複数の点の座標に基づいて曲率を算出する。なお、円弧を含む円とは、円周の一部に上記円弧が含まれている円のことをいう。
【0062】
続いて、コントローラ10は、上記軌跡の位置及び上記円の半径に基づいて、タッチスクリーンディスプレイ2における円の中心の位置を決定する。続いて、コントローラ10は、上記中心から上記半径の円を描く場合において、ストレージ9に記憶された軌跡情報に基づいて、軌跡が時計回りに円弧を描く軌跡であるか、反時計回りに円弧を描く軌跡であるかを判定する。
【0063】
コントローラ10は、時計回りに円弧を描く軌跡であると判定した場合に、上記軌跡に対応する接触位置の移動を第1のシングルタッチジェスチャとして検出する。また、コントローラ10は、反時計回りに円弧を描く軌跡であると判定した場合に、上記軌跡に対応する接触位置の移動を第2のシングルタッチジェスチャとして検出する。
【0064】
続いて、コントローラ10は、第1のシングルタッチジェスチャを検出したことに応じて、表示画像を拡大する。また、コントローラ10は、第2のシングルタッチジェスチャを検出したことに応じて、表示画像を縮小する。
例えば、コントローラ10は、図6(b)に示される矢印に沿った軌跡が描かれることによって第1のシングルタッチジェスチャを検出すると、図6(c)に示すように、表示画像60を拡大する。また、コントローラ10は、図6(d)に示される矢印に沿った軌跡が描かれることによって第2のシングルタッチジェスチャを検出すると、図6(e)に示すように、表示画像60を縮小する。
【0065】
コントローラ10は、スワイプするジェスチャを検出した後、リリースするジェスチャを検出した場合、ストレージ9に記憶されている軌跡情報を消去させる。この場合において、コントローラ10は、表示画像の拡大又は縮小を維持する。なお、コントローラ10は、リリースするジェスチャを検出した場合に、第1のシングルタッチジェスチャ又は第2のシングルタッチジェスチャの検出に応じて行われた拡大又は縮小を解消するようにしてもよい。
【0066】
したがって、スマートフォン1は、第1のシングルタッチジェスチャ又は第2のシングルタッチジェスチャを検出したことに応じて表示画像を拡大又は縮小するので、一の接触によって表示画像を拡大又は縮小させることができる。
【0067】
また、スマートフォン1は、ユーザがタッチスクリーンディスプレイ2に対して一本の指で円又は円弧を描くような操作を行ったことに応じて、表示画像を拡大又は縮小させることができる。例えば、ユーザがタッチスクリーンディスプレイ2に対して親指で円又は円弧を描く操作を行う場合、当該ユーザは、スマートフォン1を持ち替えることなく円又は円弧を描くことが可能である。よって、スマートフォン1では、一本の指によって表示画像を拡大又は縮小させることができるので、操作性を向上することができる。
【0068】
なお、コントローラ10は、第1のシングルタッチジェスチャを検出した場合に表示画像を拡大し、第2のシングルタッチジェスチャを検出した場合に表示画像を縮小したが、これに限られない。コントローラ10は、第1のシングルタッチジェスチャを検出した場合に表示画像を縮小し、第2のシングルタッチジェスチャを検出した場合に表示画像を拡大するようにしてもよい。
【0069】
また、コントローラ10は、上記半径と上記軌跡の長さに応じて、拡大率を変更するようにしてもよい。このような構成において、ストレージ9に対して、半径と、円弧の長さと、拡大率とを関連付けた対応表を記憶しておく。そして、コントローラ10は、第1のシングルタッチジェスチャ又は第2のシングルタッチジェスチャを検出した場合に、ストレージ9に記憶された対応表を参照して、ストレージ9に一時的に記憶された円弧の長さと、上記半径とに対応する拡大率を決定する。そして、コントローラ10は、決定された拡大率に基づいて拡大又は縮小を行う。
【0070】
また、上述では、スマートフォン1の構成と動作について説明したが、これに限られず、各構成要素を備え、操作性を向上させるための方法や、プログラムとして構成されてもよい。
【0071】
コントローラ10は、第1のシングルタッチジェスチャ又は第2のシングルタッチジェスチャの軌跡の曲率が所定値以下である場合、画像を拡大又は縮小させる。具体的には、コントローラ10は、時計回りに円を描く軌跡であると判定した場合、及び反時計回りに円を描く軌跡であると判定した場合において、当該軌跡の曲率が所定値以下である場合、表示画像を拡大又は縮小させる。
ここで、曲率が大きい場合には、ユーザの意図しないスワイプによって偶然に描かれた円弧である可能性がある。したがって、スマートフォン1は、曲率が所定値以下の場合に表示画像を拡大又は縮小させることによって、ユーザが意図しない円弧の描画による誤操作を防止することができる。
【0072】
なお、コントローラ10は、軌跡の曲率が所定値以下である場合、表示画像を拡大又は縮小させるようにしたが、これに限られない。コントローラ10は、軌跡の曲率が所定の範囲に含まれる場合、表示画像を拡大又は縮小させるようにしてもよい。
ここで、曲率が所定の値より小さい場合には、ユーザの意図しないスワイプによって偶然に描かれた直線である可能性がある。したがって、スマートフォン1は、曲率が所定範囲に含まれる場合に表示画像を拡大又は縮小させることによって、ユーザが意図しない円弧の描画による誤操作をさらに防止することができる。
【0073】
コントローラ10は、コントローラは、第1のシングルタッチジェスチャ又は第2のシングルタッチジェスチャの軌跡が描く円弧を含む円の中心点を拡大又は縮小の基点とする。具体的には、コントローラ10は、上述したように、上記軌跡の位置及び上記円の半径に基づいて、決定された円の中心の位置を拡大又は縮小の基点とする。
したがって、スマートフォン1は、ユーザによって描かれた円弧を含む円の中心位置を基点として表示画像を拡大又は縮小させるので、ユーザに対して、直感的に拡大又は縮小を行わせることができる。
【0074】
コントローラ10は、表示画像に文字が含まれ、かつ、画像を表示させているアプリケーションが所定のアプリケーションの場合、文字ポイントの変更を行うことにより、表示画像を拡大又は縮小させる。
【0075】
具体的には、ストレージ9に、文字ポイントの拡大又は縮小が可能なアプリケーションのリストを記憶させておく。また、ストレージ9に、上記軌跡から算出された半径と、上記軌跡の長さと、文字ポイントの変更量との対応表をストレージ9に記憶させておく。コントローラ10は、ストレージに記憶されたアプリケーションのリストに基づいて、画像を表示させているアプリケーションが所定のアプリケーションであるか否かを判定する。そして、コントローラ10は、所定のアプリケーションであると判定した場合において表示画像に文字が含まれているとき、第1のシングルタッチジェスチャ又は第2のシングルタッチジェスチャを検出したことに応じて、当該対応表に基づいて文字ポイントの変更を行う。これにより、文字が含まれている表示画像の拡大又は縮小が行われる。
【0076】
したがって、スマートフォン1は、表示画像に文字が含まれている場合に文字ポイントの変更を行うので、例えば文字フォントがベクトルフォントである場合、拡大率が高い場合であっても、文字を構成する線を滑らかに表示することができる。
【0077】
つぎに、スマートフォン1による、タッチスクリーンディスプレイ2に表示された画像の拡大又は縮小を行う処理の流れについて、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0078】
ステップST1において、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2においてスワイプするジェスチャが行われると、ストレージ9に接触位置の軌跡を記憶させる。ここで、コントローラ10は、現在時刻から所定時間前までの接触位置の軌跡をストレージ9に記憶させる。
【0079】
ステップST2において、コントローラ10は、ストレージ9に記憶された軌跡が、時計回りに円弧を描く軌跡であるか否かを判定する。コントローラ10は、この判定がYESの場合、ステップST3に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップST5に処理を移す。
【0080】
ステップST3において、コントローラ10は、ストレージ9に記憶された軌跡を円弧とする円の面積を算出し、算出された円の面積が所定値以上であるか否かを判定する。コントローラ10は、この判定がYESの場合、ステップST4に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップST5に処理を移す。
ステップST4において、コントローラ10は、表示画像を拡大させる。
【0081】
ステップST5において、コントローラ10は、ストレージ9に記憶された軌跡が、反時計回りに円弧を描く軌跡であるか否かを判定する。コントローラ10は、この判定がYESの場合、ステップST6に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップST8に処理を移す。
【0082】
ステップST6において、コントローラ10は、ストレージ9に記憶された軌跡を円弧とする円の面積を算出し、算出された円の面積が所定値以上であるか否かを判定する。コントローラ10は、この判定がYESの場合、ステップST7に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップST8に処理を移す。
ステップST7において、コントローラ10は、表示画像を縮小させる。
【0083】
ステップST8において、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2から指がリリースするジェスチャを検出したか否かを判定する。コントローラ10は、この判定がYESの場合、本フローチャートの処理を終了し、この判定がNOの場合、ステップST1に処理を移す。なお、本フローチャートの処理が終了しても、表示画像の拡大又は終了は維持される。
【0084】
したがって、スマートフォン1は、第1のシングルタッチジェスチャ又は第2のシングルタッチジェスチャを検出したことに応じて表示画像を拡大又は縮小するので、一の接触によって表示画像を拡大又は縮小させることができる。よって、スマートフォン1では、一本の指によって表示画像を拡大又は縮小させることができるので、操作性を向上することができる。
【0085】
なお、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、外部インターフェイス14に接続される読み取り装置が読み取り可能なCD、DVD、又はBlu−ray等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0086】
また、図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。例えば、スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。また、スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えることとしたが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えることとしたが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよいし、位置及び姿勢を検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。また、照度センサ4と近接センサ5は、別体ではなく、単一のセンサにより構成されてもよい。
【0087】
本発明を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施例に関し記載してきた。しかし、添付の請求項に係る発明は、上記実施例に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
【0088】
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
【0089】
また、上記の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、添付の請求項に係る装置は、モバイルフォン、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、又はゲーム機等の携帯電子機器であってもよい。また、添付の請求項に係る装置は、デスクトップパソコン、テレビ受像器等の据え置き型の電子機器であってもよい。
【0090】
また、上記の実施形態では、コントローラが、第1のシングルタッチジェスチャ及び第2のシングルタッチジェスチャが、1本の指で円弧を描くジェスチャであるものとしたが、これに限られない。
例えば、タッチスクリーン2Bの検出方式が静電容量方式である場合、コントローラ10は、タッチされた面積を検出するようにしてもよい。このようにすることで、コントローラ10は、例えば、指の腹でタッチスクリーンディスプレイ2にタッチされた場合のタッチ面積を検出できる。以下、シングルタッチジェスチャによってタッチスクリーンディスプレイ2に接触した面積を接触面積という。
【0091】
この場合において、コントローラ10は、接触面積が第1の面積以上である状態で、所定時間内に第1の方向(例えば右方向)へ接触位置を移動させるジェスチャが行われると、これらのジェスチャを第1のシングルタッチジェスチャとしてもよい。
また、コントローラ10は、第1の面積以上である状態で、所定時間内に第2の方向(例えば左方向)へ接触位置を移動させるジェスチャが行われると、これらのジェスチャを第2のシングルタッチジェスチャとしてもよい。
【0092】
また、コントローラ10は、接触面積が第2の面積以上である状態において、所定時間内にフリックするジェスチャが行われると、これらのジェスチャを第1のシングルタッチジェスチャとしてもよい。また、コントローラ10は、接触面積が第2の面積より大きい第3の面積以上である状態において、所定時間内にフリックするジェスチャが行われると、これらのジェスチャを第2のシングルタッチジェスチャとしてもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 スマートフォン
2 タッチスクリーンディスプレイ
2A ディスプレイ
2B タッチスクリーン
3 ボタン
4 照度センサ
5 近接センサ
6 通信ユニット
7 レシーバ
8 マイク
9 ストレージ
9A 制御プログラム
9B メールアプリケーション
9C ブラウザアプリケーション
9D テーブル
9E 配置パターンデータベース
9Z 設定データ
10 コントローラ
12、13 カメラ
14 外部インターフェイス
15 加速度センサ
16 方位センサ
17 回転検出センサ
20 ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチスクリーンディスプレイと、
前記タッチスクリーンディスプレイに対する第1のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大させ、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第2のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を縮小させるコントローラと、を備える装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記タッチスクリーンディスプレイに対する接触位置が移動した場合の軌跡が時計回りに円弧を描くジェスチャを前記第1のシングルタッチジェスチャとして検出し、前記タッチスクリーンディスプレイに対する接触位置が移動した場合の軌跡が反時計回りに円弧を描くジェスチャを前記第2のシングルタッチジェスチャとして検出する、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記第1のシングルタッチジェスチャ又は前記第2のシングルタッチジェスチャの軌跡の曲率が所定値以下であるときに、前記画像を拡大又は縮小させる、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記第1のシングルタッチジェスチャ又は前記第2のシングルタッチジェスチャの軌跡が描く円弧を含む円の中心点を拡大又は縮小の基点とする、
請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
タッチスクリーンディスプレイを備えた装置において、前記装置が前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大又は縮小させる方法であって、
前記装置に設けられたコントローラが、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第1のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大させ、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第2のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を縮小させる拡大縮小ステップ、
を含む方法。
【請求項6】
タッチスクリーンディスプレイを備えた装置において、前記装置に前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大又は縮小させるプログラムであって、
前記装置に設けられたコントローラが、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第1のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を拡大させ、前記タッチスクリーンディスプレイに対する第2のシングルタッチジェスチャが行われると前記タッチスクリーンディスプレイに表示された画像を縮小させる拡大縮小ステップ、
を前記装置に実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−101547(P2013−101547A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−245608(P2011−245608)
【出願日】平成23年11月9日(2011.11.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】