説明

補体活性化を阻害する修飾プロテアーゼ

補体系を調節するための方法および化合物が提供される。特に、補体活性化を阻害する化合物が提供され、また補体活性化を促進する化合物が提供される。こうした化合物は、補体系に対して作用するので治療用物質となる。したがって、補体活性化を阻害する化合物は、心筋梗塞および発作を含む虚血再灌流障害、セプシス、自己免疫疾患、炎症性疾患、ならびにアルツハイマー病および他の神経変性障害を含む、炎症成分を有する疾患の処置のために使用することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
補体活性化を調節する方法であって、非補体プロテアーゼを補体経路の1つまたは複数の標的基質と接触させ、それにより標的基質タンパク質が切断されて、前記標的基質を含む経路の補体活性化が変更されることを含む方法。
【請求項2】
前記非補体プロテアーゼを補体経路の1つまたは複数の標的基質と接触させることがin vitroで起こる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記非補体プロテアーゼを補体経路の1つまたは複数の標的基質と接触させることがin vivoで起こる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記非補体プロテアーゼを補体経路の1つまたは複数の標的基質と接触させることがex vivoで起こる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
補体活性化が阻害される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
補体活性化が増加する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記補体経路が、補体の古典経路、代替経路、およびレクチン経路のうちの1つまたは複数の中から選択される、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記標的基質が、C1q、C2、C3、iC3、C4、iC4、C5、C6、C7、C8、C9、MBL、B因子、D因子、P因子、MASP−1、MASP−2、C1r、C1s、C4b、C4a、C2b、C2a、C3b、C3a、Ba、およびBbのうちの1つまたは複数である、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記標的基質が、配列番号298、299、300、302、304、305、306、311、312、313、314、315、316、317、318、319、320、321、322、326、328、330、332、334、335、338、340、および344のいずれか1つに記載されるアミノ酸の配列を含む、または補体活性を呈するその断片を含む、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記標的基質がフィコリンである、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記標的基質が、配列番号660〜662のいずれかに記載されるアミノ酸の配列を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記非補体プロテアーゼが、無修飾プロテアーゼまたはスカフォールドプロテアーゼと比較して、1つまたは複数のアミノ酸残基での修飾を含み、前記修飾アミノ酸残基は、標的基質についての特異性または標的基質への活性の一方または両方を増加させる、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記無修飾プロテアーゼまたはスカフォールドプロテアーゼが、セリンプロテアーゼ、システインプロテアーゼ、アスパラギン酸プロテアーゼ、トレオニンプロテアーゼ、またはメタロプロテアーゼのいずれか1つである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記スカフォールドプロテアーゼが、グランザイムB、グランザイムA、グランザイムM、カテプシンG、MT−SP1、好中球エラスターゼ、キマーゼ、アルファ−トリプターゼ、ベータ−トリプターゼIまたはII、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、第XII因子、第XI因子、CII因子、第X因子、トロンビン、プロテインC、u−プラスミノーゲン活性化因子(u−PA)、t−プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)、プラスミン、血漿カリクレイン、キモトリプシン、トリプシン、カテプシン、パパイン、クルザイン、金属プロテアーゼ、ならびにその対立遺伝子変形物、アイソフォーム、および触媒活性部分の中から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記スカフォールドプロテアーゼが、配列番号2、4、8、77、79、83、85、87、89、93、99、117、119、121、123、132、134、138、142、144、146、148、162、166、168、170、172、174、176、178、180、182、190、192、194、196、198、200、202、204、206、208、218、220、222、224、226、238、248、250、260、262、280、282、373、375、377、379、381、383、385、387、547、549、および551のいずれか1つに記載されるアミノ酸の配列ならびにそれらの触媒活性部分を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記スカフォールドプロテアーゼが、MT−SP1プロテアーゼである、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分が、配列番号2または10に記載されるアミノ酸の配列を含む、またはその対立遺伝子もしくは種変異体である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記標的基質がC2またはC3である、請求項16または17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置224および/または位置146における修飾を有するプロテアーゼから選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置224および/または位置146における修飾を有するプロテアーゼから選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置151における修飾を有するプロテアーゼから選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置151における修飾を有するプロテアーゼから選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたI41T/Y146D/G151L/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224L、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224R、およびI41T/Y146D/G151L/Q175D/K224N、I41T/Y146D/G151L/K224N、Y146D/G151L/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224N、およびI41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224Nの中から選択される修飾を有するプロテアーゼに対応する、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、拡張された基質特異性または相互作用の二次的部位に寄与する1つまたは複数のアミノ酸にある、請求項16または17に記載の方法。
【請求項25】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたMT−SP1プロテアーゼのアミノ酸位置97、146、192、および224のうちの1つまたは複数に対応する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたMT−SP1プロテアーゼのアミノ酸F97、Y146、Q192、およびK224のうちの1つまたは複数に対応する、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、F97D、F97E、F97A、F97W、Y146N、Y146D、Y146E、Y146A、Y146W、Y146R、Q192R、Q192V、K224A、およびK224Fのうちの1つまたは複数から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、配列番号12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40〜69、404〜418、419〜447、524〜533、552〜659、または663〜710のいずれかに記載されるアミノ酸の配列を有する修飾MT−SP1ポリペプチドに対応する、請求項16または17に記載の方法。
【請求項29】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、Y146D/K224FまたはY146Eである、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、配列番号596または650に記載されるアミノ酸の配列を有する修飾MT−SP1ポリペプチドに対応する、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたF97N、F97D、F97E、F99Y、F99V、F99W、D217A、D217V、F97A、F97W、F99A、Y146N、Y146D、Y146E、Y146A、Y146W、Y146R、W215F、W215Y、Q192V、Q192R、Q192F、K224A、K224F、M180E、Y146D/K224F、D96A、Y146E/K224N、I41T/Y146E/Q175D/K224R、I41T/Y146D/K224F、I41T/Y146E/Q175D/K224N、I41T/Y146E/G151L/Q175D/K224L、Y146E/ Q221aE/K224F、I41T/ Y146E/ G151L/Q175D/K224R、I41T/Y146E/G151L/Q175D/K224N、Q221aD、Y146E/K224R、Y146E/ Q175D/ K224N、Y146D/K224R、I41T/Y146E/G151L/Q175D/K224F、Y146E/Q175D/K224R、Y146E/L224L、G147E、Y146D/Q175D/K224R、Y146D/Q175L/K224L、Y146D/Q175L/K224L、Y146D/Q175W/K224L、Y146D/K224L、Y146E/Q221aE/K224R、Y146E/ K224A、Y146D/Q175H/K224L、Y146D/Q175Y/K224L、Y146E/K224Y、Y146D/Q175F/K224L、Y146D/Q175F/K225L、Y146D/Q221aL/K224S、I41E/Y146D/K224L、Y146D/D217F/K224L、Y146D/D217F/K224L、H143V/Y146D/K224F、Y146E/K224F、Y146A/K224F、Y146E/K224T、I41T/Y146E/K224L、I41F/Y146D/K224F、I41L/Y146D/K224F、I41T/Y146D/G151L/K224F、I41A/Y146D/K224F、I41E/Y146D/K224F、I41D/Y146D/K224L、I41D/Y146D/K224F、Y146N/K224F、I41T/Y146D/Q175D/K224F、Q192F/K224F、Y146D/Q192A/K224F、Q192V/K224F、I41T/Y146D/Q175D/K224L、I41T/Y146D/Q175D/K224R、I41T/Y146D/Q175D/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224L、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224R、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224N、I41T/Y146E/Q175D/K224F、I41T/Y146E/Q175D/K224L、I41T/Y146D/G151L/K224N、Y146D/Q175D/K224N、Y146D/Q175D/K224N、Y146D/G151L/K224N、Y146D/Q175R/K224N、Y146D/Q175K/K224N、Y146D/Q175H/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224N、およびI41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224Nの中から選択される、請求項16または17に記載の方法。
【請求項32】
前記MT−SP1プロテアーゼが基質認識部位で標的基質を切断する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記標的基質がC2またはC3である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記標的基質がC2であり、前記基質認識部位が、SLGRのアミノ酸の配列(配列番号392)を含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記非補体プロテアーゼが、標的基質の基質認識部位を切断する、請求項1から24のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
前記非補体プロテアーゼが、第I因子基質認識部位を切断する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
補体媒介性障害を有する対象を処置するための方法であって、非補体プロテアーゼを投与し、それにより前記非補体プロテアーゼが補体経路の1つまたは複数の標的基質を切断して、前記標的基質を含む経路の補体活性化が変更されることを含む方法。
【請求項38】
補体活性化が阻害される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
補体活性化の阻害が、炎症性障害、神経変性障害、および心血管障害の中から選択される補体媒介性障害に関連する炎症性症状の低下につながる、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記補体媒介性障害が、セプシス、関節リウマチ(RA)、膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)、多発性硬化症(MS)、重症筋無力症(MG)、喘息、炎症性腸疾患、免疫複合体(IC)媒介性急性炎症性組織傷害、アルツハイマー病(AD)、および虚血再灌流傷害の中から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記補体媒介性障害が、ギラン−バレー症候群である、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記虚血再灌流傷害が、心筋梗塞症(MI)、発作、血管形成術、冠動脈バイパス術、心肺バイパス(CPB)、および血液透析の中から選択される事象または処置により引き起こされる、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記補体媒介性障害が、対象の処置に起因する、請求項37から42のいずれかに記載の方法。
【請求項44】
非補体プロテアーゼを投与することが対象の処置の前に実行される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
非補体プロテアーゼを投与することが、in vitro、ex vivo、またはin vivoにおいて体液または組織試料を非補体プロテアーゼと接触させることにより実行される、請求項37から44に記載の方法。
【請求項46】
前記処置が、補体媒介性虚血再灌流傷害をもたらす、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
前記処置が、血管形成術または冠動脈バイパス術である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記補体経路が、古典経路、代替経路、およびレクチン経路のうちの1つまたは複数である、請求項37から47のいずれかに記載の方法。
【請求項49】
前記標的基質が、C1q、C2、C3、iC3、C4、iC4、C5、C6、C7、C8、C9、MBL、B因子、D因子、P因子、MASP−1、MASP−2、C1r、C1s、C4b、C4a、C2b、C2a、C3b、C3a、Ba、およびBbのうちの1つまたは複数である、請求項37から48のいずれかに記載の方法。
【請求項50】
前記標的基質が、配列番号298、299、300、302、304、305、306、311、312、313、314、315、316、317、318、319、320、321、322、326、328、330、332、334、335、338、340、もしくは344のいずれか1つに記載されるアミノ酸の配列を含む、または補体活性を呈するその断片を含む、請求項37から49のいずれかに記載の方法。
【請求項51】
前記標的基質が、フィコリンである、請求項37から48のいずれかに記載の方法。
【請求項52】
前記非補体プロテアーゼが、無修飾プロテアーゼまたはスカフォールドプロテアーゼと比較して、1つまたは複数のアミノ酸残基での修飾を含み、前記修飾アミノ酸残基は、標的基質についての特異性もしくは標的基質への活性の一方または両方を増加させる、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記無修飾プロテアーゼまたはスカフォールドプロテアーゼが、セリンプロテアーゼ、システインプロテアーゼ、アスパラギン酸プロテアーゼ、トレオニンプロテアーゼ、またはメタロプロテアーゼのいずれか1つである、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記スカフォールドプロテアーゼが、グランザイムB、グランザイムA、グランザイムM、カテプシンG、MT−SP1、好中球エラスターゼ、キマーゼ、アルファ−トリプターゼ、ベータ−トリプターゼIまたはII、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、第XII因子、第XI因子、CII因子、第X因子、トロンビン、プロテインC、u−プラスミノーゲン活性化因子(u−PA)、t−プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)、プラスミン、血漿カリクレイン、キモトリプシン、トリプシン、カテプシン、パパイン、クルザイン、金属プロテアーゼ、ならびにその対立遺伝子変形物、アイソフォーム、および触媒活性部分の中から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記スカフォールドプロテアーゼが、配列番号2、4、8、77、79、83、85、87、89、93、99、117、119、121、123、132、134、138、142、144、146、148、162、166、168、170、172、174、176、178、180、182、190、192、194、196、198、200、202、204、206、208、218、220、222、224、226、238、248、250、260、262、280、282、373、375、377、379、381、383、385、387、547、549、および551のいずれか1つに記載されるアミノ酸の配列ならびにその触媒活性部分を含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記スカフォールドプロテアーゼがMT−SP1プロテアーゼである、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分が、配列番号2もしくは10に記載されるアミノ酸の配列を含む、またはその対立遺伝子もしくは種変異体である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記標的基質が、C2またはC3である、請求項56または57のいずれかに記載の方法。
【請求項59】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置224における修飾を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置224における修飾を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置151における修飾を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項62】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置151における修飾を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項63】
MT−SP1プロテアーゼまたは触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたI41T/Y146D/G151L/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224L、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224R、およびI41T/Y146D/G151L/Q175D/K224N、I41T/Y146D/G151L/K224N、Y146D/G151L/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224N、およびI41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224Nの中から選択される、請求項61または62に記載の方法。
【請求項64】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、拡張された基質特異性または相互作用の二次的部位に寄与する1つまたは複数のアミノ酸にある、請求項56または57に記載の方法。
【請求項65】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたMT−SP1プロテアーゼのアミノ酸位置97、146、192、および224のうちの1つまたは複数に対応する、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたMT−SP1プロテアーゼのアミノ酸F97、Y146、Q192、およびK224のうちの1つまたは複数に対応する、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、F97D、F97E、F97A、F97W、Y146N、Y146D、Y146E、Y146A、Y146W、Y146R、Q192R、Q192V、K224A、およびK224Fのうちの1つまたは複数から選択される、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、配列番号12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40〜69、404〜418、419〜447、524〜533、552〜659、または663〜710のいずれかに記載されるアミノ酸の配列を有する修飾MT−SP1ポリペプチドに対応する、請求項56または57に記載の方法。
【請求項69】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、Y146D/K224FまたはY146Eである、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、配列番号596または650に記載されるアミノ酸の配列を有する修飾MT−SP1ポリペプチドに対応する、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたF97N、F97D、F97E、F99Y、F99V、F99W、D217A、D217V、F97A、F97W、F99A、Y146N、Y146D、Y146E、Y146A、Y146W、Y146R、W215F、W215Y、Q192V、Q192R、Q192F、K224A、K224F、M180E、Y146D/K224F、D96A、Y146E/K224N、I41T/Y146E/Q175D/K224R、I41T/Y146D/K224F、I41T/Y146E/Q175D/K224N、I41T/Y146E/G151L/Q175D/K224L、Y146E/ Q221aE/K224F、I41T/ Y146E/ G151L/Q175D/K224R、I41T/Y146E/G151L/Q175D/K224N、Q221aD、Y146E/K224R、Y146E/ Q175D/ K224N、Y146D/K224R、I41T/Y146E/G151L/Q175D/K224F、Y146E/Q175D/K224R、Y146E/L224L、G147E、Y146D/Q175D/K224R、Y146D/Q175L/K224L、Y146D/Q175L/K224L、Y146D/Q175W/K224L、Y146D/K224L、Y146E/Q221aE/K224R、Y146E/ K224A、Y146D/Q175H/K224L、Y146D/Q175Y/K224L、Y146E/K224Y、Y146D/Q175F/K224L、Y146D/Q175F/K225L、Y146D/Q221aL/K224S、I41E/Y146D/K224L、Y146D/D217F/K224L、Y146D/D217F/K224L、H143V/Y146D/K224F、Y146E/K224F、Y146A/K224F、Y146E/K224T、I41T/Y146E/K224L、I41F/Y146D/K224F、I41L/Y146D/K224F、I41T/Y146D/G151L/K224F、I41A/Y146D/K224F、I41E/Y146D/K224F、I41D/Y146D/K224L、I41D/Y146D/K224F、Y146N/K224F、I41T/Y146D/Q175D/K224F、Q192F/K224F、Y146D/Q192A/K224F、Q192V/K224F、I41T/Y146D/Q175D/K224L、I41T/Y146D/Q175D/K224R、I41T/Y146D/Q175D/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224L、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224R、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224N、I41T/Y146E/Q175D/K224F、I41T/Y146E/Q175D/K224L、I41T/Y146D/G151L/K224N、Y146D/Q175D/K224N、Y146D/Q175D/K224N、Y146D/G151L/K224N、Y146D/Q175R/K224N、Y146D/Q175K/K224N、Y146D/Q175H/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224N、およびI41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224Nの中から選択される、請求項56または57に記載の方法。
【請求項72】
前記MT−SP1プロテアーゼが、前記標的基質の基質認識部位を切断する、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記標的基質がC2またはC3である、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記標的基質がC2であり、前記基質認識部位が、SLGRのアミノ酸の配列(配列番号392)を含む、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記非補体プロテアーゼが、前記標的基質の基質認識部位を切断する、請求項37から74のいずれかに記載の方法。
【請求項76】
前記非補体プロテアーゼが、第I因子基質認識部位を切断する、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記非補体プロテアーゼまたはその触媒活性部分が、補体媒介性障害を処置するための第2の作用物質と組み合わせて投与される、請求項37から76のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
前記第2の作用物質が、抗炎症剤または抗凝固薬である、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記第2の作用物質が、NSAID、代謝拮抗物質、コルチコステロイド、鎮痛薬、細胞毒性薬、炎症促進性サイトカイン阻害剤、抗炎症性サイトカイン、B細胞標的作用物質、T抗原を標的にする化合物、接着分子遮断薬、ケモカイン受容体拮抗薬、キナーゼ阻害剤、PPAR−γリガンド、補体阻害剤、ヘパリン、ワルファリン、アセノクマロール、フェニンジオン、EDTA、クエン酸塩、シュウ酸塩、アルガトロバン、レピルジン、ビバリルジン、およびキシメラガトランのうちの1つまたは複数の中から選択される、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
(a)補体経路の1つまたは複数の補体標的基質を切断して、前記標的基質を含む経路の補体活性化を変更させる非補体プロテアーゼと、
(b)補体媒介性障害を処置するための1つまたは複数の第2の作用物質とを含む組合せ。
【請求項81】
1つまたは複数の前記第2の作用物質が、抗炎症剤または抗凝固薬である、請求項80に記載の組合せ。
【請求項82】
前記抗炎症剤が、NSAID、代謝拮抗物質、コルチコステロイド、鎮痛薬、細胞毒性薬、炎症促進性サイトカイン阻害剤、抗炎症性サイトカイン、B細胞標的作用物質、T抗原を標的にする化合物、接着分子遮断薬、ケモカイン受容体拮抗薬、キナーゼ阻害剤、PPAR−γリガンド、補体阻害剤、ヘパリン、ワルファリン、アセノクマロール、フェニンジオン、EDTA、クエン酸塩、シュウ酸塩、アルガトロバン、レピルジン、ビバリルジン、およびキシメラガトランのうちの1つまたは複数の中から選択される、請求項81に記載の組合せ。
【請求項83】
補体活性化が阻害される、請求項80から82のいずれか一項に記載の組合せ。
【請求項84】
スカフォールドプロテアーゼの1つまたは複数のアミノ酸において修飾を含み、
前記修飾アミノ酸残基が、標的基質についての特異性もしくは標的基質への活性の一方または両方を増加させ、前記標的基質が補体タンパク質である、修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項85】
前記標的基質が、C1q、C2、C3、iC3、C4、iC4、C5、C6、C7、C8、C9、MBL、B因子、D因子、P因子、MASP−1、MASP−2、C1r、C1s、C4b、C4a、C2b、C2a、C3b、C3a、Ba、またはBbのうちの1つまたは複数である、請求項84に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項86】
前記標的基質が、配列番号298、299、300、302、304、305、306、311、312、313、314、315、316、317、318、319、320、321、322、326、328、330、332、334、335、338、340、および344のいずれか1つに記載されるアミノ酸の配列を含む、または補体活性を呈するその断片を含む、請求項84または85に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項87】
前記標的基質がフィコリンである、請求項84に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項88】
前記標的基質が、配列番号660〜662のいずれかに記載されるアミノ酸の配列を含む、請求項87に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項89】
前記スカフォールドプロテアーゼが、セリンプロテアーゼ、システインプロテアーゼ、アスパラギン酸プロテアーゼ、トレオニンプロテアーゼ、およびメタロプロテアーゼの中から選択される、請求項84に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項90】
前記スカフォールドプロテアーゼが、グランザイムB、グランザイムA、グランザイムM、カテプシンG、MT−SP1、好中球エラスターゼ、キマーゼ、アルファ−トリプターゼ、ベータ−トリプターゼIまたはII、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、第XII因子、第XI因子、CII因子、第X因子、トロンビン、プロテインC、u−プラスミノーゲン活性化因子(u−PA)、t−プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)、プラスミン、血漿カリクレイン、キモトリプシン、トリプシン、カテプシン、パパイン、クルザイン、金属プロテアーゼ、ならびにその対立遺伝子変形物、アイソフォーム、および触媒活性部分の中から選択される、請求項89に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項91】
前記スカフォールドプロテアーゼが、配列番号2、4、8、77、79、83、85、87、89、93、99、117、119、121、123、132、134、138、142、144、146、148、162、166、168、170、172、174,176、178、180、182、190、192、194、196、198、200、202、204、206、208、218、220、222、224、226、238、248、250、260、262、280、282、373、375、377、379、381、383、385、387、547、549、および551のいずれか1つに記載されるアミノ酸の配列ならびにそれらの触媒活性部分を含む、請求項90に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項92】
前記スカフォールドプロテアーゼが、MT−SP1プロテアーゼである、請求項90に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項93】
前記MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分が、配列番号2または10に記載されるアミノ酸の配列を含む、請求項92に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項94】
前記標的基質がC2またはC3である、請求項92または93に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項95】
少なくとも2つ以上の修飾を含み、キモトリプシン番号付けに基づいて、一方の修飾は位置146にあり、他方の修飾は位置224にあり、ただし、
(i)プロテアーゼが2つの修飾のみを含む場合、プロテアーゼは、前記2つの修飾としてY146DおよびK224Fを含まず、
(ii)プロテアーゼが3つの修飾を含有する場合、プロテアーゼは、Y146DおよびK224Fと共に、F99VまたはIまたはLまたはTを含まない、請求項92に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項96】
少なくとも2つ以上の修飾を含み、キモトリプシン番号付けに基づいて、一方の修飾は位置146にあり、他方の修飾は位置224にあり、ただし、
(i)プロテアーゼが2つの修飾のみを含む場合、プロテアーゼは、前記2つの修飾としてY146DおよびK224Fを含まず、
(ii)プロテアーゼが3つの修飾を含有する場合、プロテアーゼは、Y146DおよびK224Fと共に、F99VまたはIまたはLまたはTを含まない、請求項94に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項97】
少なくとも1つの修飾をキモトリプシン番号付けに基づいた位置151に含む、請求項92に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項98】
少なくとも1つの修飾をキモトリプシン番号付けに基づいた位置151に含む、請求項94に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項99】
MT−SP1または触媒活性部分における修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたI41T/Y146D/G151L/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224L、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224R、およびI41T/Y146D/G151L/Q175D/K224N、I41T/Y146D/G151L/K224N、Y146D/G151L/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224N、およびI41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224Nの中から選択される、請求項97または98に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項100】
MT−SP1または触媒活性部分における修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたI41T/I46D/G151L/K224Fの修飾に対応する、請求項99に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項101】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたD96A、D96V、D96F、D96F、D96S、D96T、F99S、F99G、Q174H、Q174A、Q174V、Q174F、Q174R、Q174K、Q174L、Q174Y、Q192L、Q192I、Q192E、Q192K、Q192Y、D217Q、D217N、D217H、K224Aのうちの1つまたは複数から選択される、請求項92に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項102】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいたY146E/K224N、I41T/Y146E/Q175D/K224R、I41T/Y146D/K224F、I41T/Y146E/Q175D/K224N、I41T/Y146E/G151L/Q175D/K224L、Y146E/ Q221aE/K224F、I41T/ Y146E/ G151L/Q175D/K224R、I41T/Y146E/G151L/Q175D/K224N、Q221aD、Y146E/K224R、Y146E/ Q175D/ K224N、Y146D/K224R、I41T/Y146E/G151L/Q175D/K224F、Y146E/Q175D/K224R、Y146E/L224L、G147E、Y146D/Q175D/K224R、Y146D/Q175L/K224L、Y146D/Q175L/K224L、Y146D/Q175W/K224L、Y146D/K224L、Y146E/Q221aE/K224R、Y146E/ K224A、Y146D/Q175H/K224L、Y146D/Q175Y/K224L、Y146E/K224Y、Y146D/Q175F/K224L、Y146D/Q175F/K225L、Y146D/Q221aL/K224S、I41E/Y146D/K224L、Y146D/D217F/K224L、Y146D/D217F/K224L、H143V/Y146D/K224F、Y146E/K224F、Y146A/K224F、Y146E/K224T、I41T/Y146E/K224L、I41F/Y146D/K224F、I41L/Y146D/K224F、I41T/Y146D/G151L/K224F、I41A/Y146D/K224F、I41E/Y146D/K224F、I41D/Y146D/K224L、I41D/Y146D/K224F、Y146N/K224F、I41T/Y146D/Q175D/K224F、Q192F/K224F、Y146D/Q192A/K224F、Q192V/K224F、I41T/Y146D/Q175D/K224L、I41T/Y146D/Q175D/K224R、I41T/Y146D/Q175D/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224L、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224R、I41T/Y146D/G151L/Q175D/K224N、I41T/Y146E/Q175D/K224F、およびI41T/Y146E/Q175D/K224L、、I41T/Y146D/G151L/K224N、Y146D/Q175D/K224N、Y146D/Q175D/K224N、Y146D/G151L/K224N、Y146D/Q175R/K224N、Y146D/Q175K/K224N、Y146D/Q175H/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224F、I41T/Y146D/G151L/Q175K/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175R/K224N、I41T/Y146D/G151L/Q175H/K224N、およびI41T/Y146D/G151L/Q175Y/K224Nの中から選択される、請求項92に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項103】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、配列番号41〜51、56、57、60〜64、67、69、419〜429、431、434、435、438〜442、445、524、525、527〜530、532、533、552〜659、または663〜710のいずれか1つに記載されるアミノ酸の配列を有する修飾MT−SP1ポリペプチドに対応する、請求項92に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項104】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、配列番号596または650のいずれか1つに記載されるアミノ酸の配列を有する修飾MT−SP1ポリペプチドに対応する、請求項92に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項105】
前記MT−SP1プロテアーゼが、前記標的基質の基質認識部位を切断する、請求項103に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項106】
前記標的基質がC2またはC3である、請求項105に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項107】
前記標的基質がC2であり、前記基質認識部位が、SLGRのアミノ酸の配列(配列番号392)を含む、請求項106に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項108】
請求項84〜107、131、および130のいずれかの修飾非補体プロテアーゼを含む医薬組成物。
【請求項109】
(a)請求項108に記載の医薬組成物と、
(b)補体媒介性障害を処置するための1つまたは複数の第2の作用物質とを含む組合せ。
【請求項110】
薬学的に許容し得る賦形剤をさらに含む、請求項108に記載の医薬組成物。
【請求項111】
全身、経口、経鼻、経肺、局所、または局部投与のために製剤される、請求項110に記載の医薬組成物。
【請求項112】
請求項108または109のいずれか一項に記載の医薬組成物と、前記組成物の投与のためのデバイスとを含み、投与のための使用説明書を含んでいてもよいキット。
【請求項113】
請求項84から107に記載の修飾非補体プロテアーゼのいずれか1つをコードするヌクレオチドの配列を含む核酸分子。
【請求項114】
請求項113に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項115】
請求項114に記載のベクターを含む細胞。
【請求項116】
対象に、請求項113に記載の核酸分子を投与することを含む処置の方法。
【請求項117】
前記核酸分子が、ベクターの中に投与のために導入される、請求項116に記載の処置の方法。
【請求項118】
前記ベクターが発現ベクターである、請求項117に記載の処置の方法。
【請求項119】
前記ベクターがエピソーム性である、請求項118に記載の処置の方法。
【請求項120】
前記発現ベクターが、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、EBV、SV40、サイトメガロウイルスベクター、ワクシニアウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、または人工染色体の中から選択される、請求項117または118に記載の処置の方法。
【請求項121】
前記核酸が、in vivoまたはex vivoで投与される、請求項117から120のいずれかに記載の処置の方法。
【請求項122】
ex vivo処置が、in vitroにおいて細胞中に前記核酸を投与し、続いて前記細胞を前記対象に投与することを含む、請求項121に記載の処置の方法。
【請求項123】
前記細胞が、適合するドナーまたは処置される前記対象からのものである、請求項122に記載の処置の方法。
【請求項124】
前記対象がヒトである、請求項116から123に記載の処置の方法。
【請求項125】
非プロテアーゼポリペプチドに融合される、請求項84から107、131、および130のいずれかに記載のプロテアーゼの触媒活性部分を含む融合タンパク質。
【請求項126】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置41における修飾を有するプロテアーゼから選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項127】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置41における修飾を有するプロテアーゼから選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項128】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置41における修飾を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項129】
MT−SP1プロテアーゼまたはその触媒活性部分における前記修飾が、キモトリプシン番号付けに基づいた位置41における修飾を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項130】
キモトリプシン番号付けに基づいた位置41で少なくとも1つの修飾を含む、請求項92に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項131】
キモトリプシン番号付けに基づいた位置41で少なくとも1つの修飾を含む、請求項94に記載の修飾非補体プロテアーゼ。
【請求項132】
補体媒介性疾患または障害の処置用の薬剤の製剤のための、請求項84から107、131、および130のいずれかに記載の非補体プロテアーゼの使用。
【請求項133】
補体媒介性疾患または障害の処置のための、請求項84から107、131、および130のいずれかに記載の非補体プロテアーゼの使用。
【請求項134】
補体媒介性疾患または障害の処置用の薬剤の製剤のための非補体プロテアーゼの使用。
【請求項135】
補体媒介性疾患または障害の処置のための非補体プロテアーゼの使用。
【請求項136】
前記非補体プロテアーゼが、補体経路の1つまたは複数の標的基質を切断して、前記標的基質を含む経路の補体活性化を変更させる、請求項132から135のいずれかに記載の使用。
【請求項137】
補体活性化が阻害される、請求項136に記載の使用。
【請求項138】
補体活性化の阻害が、炎症性障害、神経変性障害、および心血管障害の中から選択される補体媒介性障害に関連する炎症性症状の低下につながる、請求項137に記載の使用。
【請求項139】
前記補体媒介性障害が、セプシス、関節リウマチ(RA)、膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)、多発性硬化症(MS)、重症筋無力症(MG)、喘息、炎症性腸疾患、免疫複合体(IC)媒介性急性炎症性組織傷害、アルツハイマー病(AD)、および虚血再灌流傷害の中から選択される、請求項138に記載の使用。
【請求項140】
前記補体媒介性障害がギラン−バレー症候群である、請求項138に記載の使用。
【請求項141】
前記虚血再灌流傷害が、心筋梗塞症(MI)、発作、血管形成術、冠動脈バイパス術、心肺バイパス(CPB)、および血液透析の中から選択される事象または処置により引き起こされる、請求項139に記載の使用。
【請求項142】
前記補体媒介性障害が、対象の処置に起因する、請求項132から141のいずれかに記載の使用。
【請求項143】
前記処置が、補体媒介性虚血再灌流傷害をもたらす、請求項142に記載の方法。
【請求項144】
前記処置が、血管形成術または冠動脈バイパス術である、請求項143に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2009−512451(P2009−512451A)
【公表日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−536847(P2008−536847)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/041165
【国際公開番号】WO2007/047995
【国際公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【出願人】(508121599)カタリスト・バイオサイエンシーズ・インコーポレイテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】CATALYST BIOSCIENCES, INC.
【Fターム(参考)】