説明

補強された多孔コンクリート躯体または気泡コンクリート躯体を製造するための方法およびそのための補強構造体ならびにこの種の方法に使用するための補強材保持フレーム

本発明は、a)例えば一体的に組み込み固定された少なくとも1本の保持筋、好ましくは複数本の保持筋、その際、好ましくは破断予定箇所が設けられている保持筋を有した少なくとも1個の、好ましくは複数個の補強構造体を使用するステップと、b)補強材保持フレームに受け入れられるように補強構造体に整列位置決めするステップと、c)補強構造体が補強材保持フレームから懸垂されて、保持筋が垂直に整列されるようにして、保持筋を補強材保持フレームに締め付け固定するステップと、d)好適には補強構造体に防錆剤を付与するステップと、e)補強材保持フレームに懸垂された補強構造体を生コン打設されているかまたは打設されていない上方に開放した型枠内に懸垂位置決めするステップと、f)生コンをコンクリート本体が生ずるまで固化させるステップと、g)個々の保持筋または個々の保持筋の少なくともそれぞれの上端部を好ましくはそのために設けられたそれぞれの破断予定箇所で補強構造体から切り離すステップと、h)場合によりコンクリート本体を多孔または気泡グリーンコンクリートに切断するステップと、i)多孔または気泡グリーンコンクリートまたはコンクリート本体を硬化させるステップとを含んでいる、鋼等の金属製補強構造体で補強された多孔コンクリート躯体または気泡コンクリート躯体の製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多孔コンクリート躯体または気泡コンクリート躯体(以下、多孔コンクリート躯体または気泡コンクリート躯体を気泡/多孔コンクリートと略称する)、特に、好ましくは金属製、特に鋼製補強材を有する構造部材ないし構造用パネルの製造方法ならびに請求項43の上位概念記載のこの種の方法に使用するための補強材保持フレームに関する。さらに本発明は請求項52の上位概念記載の多孔コンクリート躯体または気泡コンクリート躯体用の補強構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
高い圧縮力のみならず引張り力も吸収し得るように、気泡コンクリートまたは多孔コンクリートからなる構造部材は周知のように補強されなければならない。この場合、通例の補強構造体は、鋼筋、鋼製溶接網または複数の網から溶接製造された鋼製かご、あるいはそれらの組み合わせである。この場合、この種の補強された気泡コンクリート構造部材または多孔コンクリート構造部材を製造するため、通例、多孔コンクリートまたは気泡コンクリート用の公知の組成の注型用生コンが、例えば直方体状の型枠100に注入され、前記生コン中に既製の溶接済み補強かご101が挿入される(図10)。この場合に重要な点は、補強かご101は型枠100の側壁102からも底部103からも、さらに完成した構造部材においてコンクリートコンパウンドの表面からも十分に離間し、コンクリートコンパウンドによって完全に包まれているように位置決めされ、固定されることである。補強かご101は、多孔コンクリートコンパウンドが十分に固化し、場合により膨張しきるまで、したがって、生強度が達成され補強かご101を自力で担持し得るようになるまで、型枠100内において、定められた上記ポジションに保持されなければならない。
【0003】
こうした固化プロセスの間に、または必要に応じて行われる起泡プロセスの間に補強かご101を保持するために、型枠100の側壁102上にセンタリングされて載置される長方形の補強材保持フレーム104を設けることが知られている。補強材保持フレーム104には、補強材保持フレーム104ならびに型枠100に対して水平横方向に張りわたされて、補強材保持フレーム104の長手方向にスライド可能な複数の補強材担持桁材ないし補強材保持桁材106が設けられている。他方また、これらの補強材担持桁材106は多数の、垂直方向に延びる孔ないし穴107(概略的に図示されている)を有しており、この場合、いくつかの孔107にそれぞれ1本の実質的に筋状の補強材保持ニードル108が掛止されている。他方また、補強材保持ニードル108には個々の補強かご101が取り付けられており、この取り付けはコンクリートコンパウンド(生コン)の固化後に補強材保持ニードル108が補強かご101から容易に外されて、固化した生コンから抜き取られることができるように工夫される。例えば、そのために補強かご101には、補強かごにそれぞれ1本の補強材保持ニードルを通すための楕円穴ないし楕円形留め環の形をした1個以上の取り付け手段が設けられている。この場合、補強材保持ニードル108は、例えば、半径方向に突き出したピンまたは突起(不図示)を有しており、こうして、補強材保持ニードル108は留め環を通して挿し込まれた後、その長手軸を中心にしてねじられることにより、例えば、差し込み接続などのような形態で補強かご101と結合される。これにより、補強かご101は補強材保持ニードル108に懸架され、またこれらの保持ニードルによって型枠100内に懸垂される。特に、補強かご101が互いに平行に配置された補強網109からなっている場合には、2枚の補強網109の間に、例えばプラスチック製の、中央部に上記のタイプの楕円形留め環を有し、両側の網109に固定されるスペーサないしクロスコネクタ110を設けることも知られている。
【0004】
さらに、欧州特許第0060232号明細書から、個々の横筋と連結された長手筋を保持するために、水平に延びた、一端がそれぞれ横筋に固定され、他端が一定のばね力で垂直な補強材保持ニードルに圧接されるばねアームを設けることが知られている。補強材保持ニードルはさらに、水平に突き出し、垂直方向に整合されて上下に配置された2本のピンを有している。補強材保持ニードルが、2本のピンの間で補強材保持ニードルにばねアームが圧接されるように配置されていると、補強材保持ニードルは補強材を保持し、垂直方向に抜き去られることはできない。補強材保持ニードルが約90°ねじられると、ピンは上下でばねアームを包囲していないため、補強材保持ニードルを抜き去ることが可能となる。
【0005】
上記公知方法の短所は、一方で、補強材保持ニードル108が先ず手作業によって補強材担持桁材106に設けられた孔107に掛け止めされなければならず、続いて、補強かご101が同じく手作業によって補強材保持ニードル108に固定されなければならない点である。
【0006】
さらに、補強材保持ニードル108の位置と共に、補強材保持ニードル108に懸架された補強かご101の位置は、横方向において、補強材担持桁材106に設けられた孔107の位置によって所与の枠内でしか調節することができない。
【0007】
さらに、通例、補強材保持ニードル108に懸架された補強かご101は、その後の構造部材の腐食を防止すべく、型枠100に挿入される前に防錆槽に浸漬される。この場合、必然的に補強材保持ニードル108も少なくとも部分的に槽中に浸漬される。ただし、補強材保持ニードル108を再使用可能とするには、ニードル108の再使用にあたって防錆層の常着状態が防止されなければならない。それは、留め環のサイズは補強材保持ニードル108をできるだけ僅かな遊びで留め環に通すことができるように補強材保持ニードル108の直径に適合されているためである。それゆえ、補強材保持ニードル108は通例、補強材保持ニードル108に補強かご101を固定するまえに、追加的に前置された方法ステップにおいてパラフィンに浸漬される。これによって、ニードル108に対する防錆剤の常着が防止される。ただし、パラフィンとその上に付与された防錆剤とは、それぞれの製造工程後に、さらに別個の方法ステップにおいて補強材保持ニードル108から再び取り去られなければならない。他の方法としては、補強かご101の浸漬用に別個のニードルまたはフックを使用することができるが、ただしこれらは浸漬後に正規の補強材保持ニードル108と交換されなければならない。したがって、いずれにしても補強材保持ニードル108の保護のために少なくとも追加の方法ステップが不可欠であり、これによって時間およびコスト面での不利が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】欧州特許第0060232号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、容易かつコスト経済的で、自動化可能であり、単純な手段によって特に型枠の横方向における位置決め操作性が改善された、補強構造体の正確で安定した位置決めを可能にする、好ましくは鋼製補強構造体で補強された多孔/気泡コンクリート躯体を製造するための方法を提供することである。
【0010】
さらに本発明の目的は、容易かつコスト経済的に製造可能であり、多孔/気泡コンクリート躯体の製造にあたって取扱い易さと安定性に優れると共に、より正確な位置決めを可能とする、多孔/気泡コンクリート躯体用の特に鋼製補強構造体を提供することである。
【0011】
最後に、本発明の目的は、生コンで満たされた型枠内に補強構造体を保持するための補強材保持フレームであって、補強構造体を容易、迅速かつ確実に固定保持することのできるフレームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的は請求項1,46および55に記載の特徴によって達成される。本発明の好適な実施態様はそれぞれに従属する請求項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】保持筋を有する補強網の側面図である。
【図2】破断予定箇所を設けた保持筋の側面図である。
【図3】図2に示した保持筋のA−A線に沿った断面図である。
【図4】2枚の補強網からなる補強かごの斜視図である。
【図5】整列位置決め装置の上前方から見た概略斜視図である。
【図6】本発明による補強材保持フレームの一部を上方から見た概略斜視図である。
【図7】図6に示した補強材保持フレームの補強材保持桁材のB−B線に沿った概略斜視断面図である。
【図8】本発明による補強材保持フレームが設けられるとともに、内部に補強かごが懸垂された型枠の概略断面図である。
【図9】本発明によって製造され、型抜きされたコンクリート本体の斜視断面図と概略的に示した電動ドライバを示す図である。
【図10】載設された補強材保持フレームと懸垂された補強かごとを備えた型枠の従来技術を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を、図面を参照して、例示的に詳細に説明する。
【0015】
本発明による製造方法のため、まずは、それ自体は公知の方法で、それぞれ対をなして交差する長手筋2と横筋3とからなる補強網1(図1)がよく知られた自動式網溶接機(不図示)で製造される。ここで横筋3と称されるのは、補強網1が型枠4(図8)内に懸垂されている場合に垂直方向を向いた補強網1の筋であって、完成した構造部材の引張り強度と曲げ剛性との向上を保証する水平に整列されて垂直方向に離間して互いに上下に配置された補強網1の長手筋2の連結と位置固定とに使用される筋である。
【0016】
本発明の目的を考慮して、補強網1の溶接製造時にすでに、好ましくは長尺の横筋3の形の保持筋5(図1,4,5,8,9)が補強網1、特に補強網1の長手筋2と溶接接合され、これにより保持筋5は補強網1に固定結合される。したがって、保持筋5は通常の長さのそれぞれ1本の通例の横筋3と横筋に追加的に設けられた保持領域とからなっている。この場合、保持筋5は後に述べるように型枠4内に配置された補強網1から垂直方向上方に一定の寸法だけ、特に50〜400mmだけ、好ましくは180〜200mmだけ突き出た長さを有している(図1)。
【0017】
溶接接合に代えて、保持筋5はスリーブおよび/またはクランプおよび/または支持スターラップによって補強網1に固定される。
【0018】
ただし保持筋5は多孔/気泡コンクリート構造体において外部から取り込まれた補強構造体に取り付けられることもできる。
【0019】
好ましくは、ここでは、保持筋5が、例えば、少なくとも1個の、好ましくは対向する2個の切り欠き7を有した破断予定箇所6(図2,3)を有しているため、保持筋5の断面は破断予定箇所6において狭くなっている。この場合、破断予定箇所6は好適には補強網1の最上位の長手筋2の僅か上方に配置されている。
【0020】
上記に代えて、保持筋5は破断予定箇所6において狭窄または押し潰されているだけで、あるいはその他の形状変化で脆弱化された形態でもよい。
【0021】
その際、好適には1枚の補強網1当たり2〜8本、特に5〜6本の保持筋5が設けられており、補強網1は好適には1〜8m、好ましくは2〜6.5mの長さを有している。
【0022】
保持筋5はさらに、好ましくは4〜10mm、好適には5〜8mmの直径を有しており、好ましくは鋼製、特に延伸補強鋼製、および/または特殊鋼製、および/またはプラスチック製である。
【0023】
さらに、本発明による方法において、好ましくはそれぞれ2枚の補強網1から補強かご8(図4,5,8,9)を製造することができる。そのため、長手筋および横筋2;3からなる補強網1はそれぞれ互いに平行に位置決めされ、例えば、補強網1の長手筋および横筋2;3に対して垂直に整列された単純なスペーサ筋9が結合さるべき2枚の補強網1の間に位置決めされて、スペーサ筋の両側端面10が補強網1に溶接接合される。別な方法とては、金属製またはプラスチック製のスペーサがクランプ留めされる形態も可能である。その際、各々の補強網1の保持筋5は、それぞれ同じ側で、好適には実質的に同じ高さだけ、完成した補強かご8から突き出ているように位置決めされる。
【0024】
本発明により、保持筋5を備えた完成した補強かご8は整列位置決め装置11(図5)内にもたらされて、同所において補強材担持フレームないし補強材保持フレーム12(図6〜8)による受け入れのために位置決めされて整列されるが、これについては後に詳しく述べる。
【0025】
例えば、台車状の整列位置決め装置11は、水平な、直方体状の床板14を有し、ボード下側面に好ましくは4個の車輪47、例えば、軌道輪が取り付けられている。したがって、整列位置決め装置11は好ましくは走行式整列台車ないし走行式整列シャトル13である。さらに整列位置決め装置11は、好ましくは2枚の、水平長手方向23に対して垂直かつ平行に延びて、互いに平行に整列された外側支持壁面15と、少なくとも1枚、好ましくは2〜13枚、好適には3〜6枚の内側に配置された、したがって、外側支持壁面15の間にそれらと平行に配置された支持壁面17とを有している。支持壁面15;17は水平横方向20に補強かご8を位置決めするために使用され、そのため、好ましくは水平横方向20にスライド可能であり、特に自動プログラミング制御されてスライド可能である。
【0026】
水平横方向20に補強かご8を位置決めするため、例えば、床板14の上側面18から垂直方向上方に向かって延びるストッパ縁ないし係止縁ないし係止壁面等(不図示)が設けられ、こうした縁ないし壁面は横方向20に延びて、床板14の双方の短辺側19の一方に配置されている。
【0027】
さらに整列位置決め装置11は少なくとも1本、好ましくは2本の垂直に整列されたセンタリングポスト21;22と、好ましくは2本の位置決めポスト48,49とを有しており、これらのポストは整列台車13に対する補強材保持フレーム12の水平・垂直センタリングおよび位置決めならびに固定に使用されるが、これについてはさらに以下に述べることとする。センタリングポスト21;22はそのため、好ましくは互いに水平長手方向23に整合して、整列位置決め装置11の一方の外側長手方向支持壁面15の外側に配置されかつ垂直方向において支持壁面15を越えて突き出るように寸法設計されている。位置決めポスト48,49も同様に好ましくは互いに水平長手方向23に整合して、整列位置決め装置11の他方の外側長手方向支持壁面15の外側に配置されかつ垂直方向において支持壁面15を越えて突き出るように寸法設計されている。好ましくはセンタリングポストおよび位置決めポスト21;22;48;49は同一の高さを有している。さらにセンタリングポスト21,22は上側端面にそれぞれ1個の垂直センタリング穴24,25を有しており、そのうち好ましくは一方のセンタリング穴24は円筒穴として、他方のセンタリング穴25は長手方向23に延びた溝穴として形成されている。センタリングポストが1本だけの態様では、センタリング穴は好ましくは断面が多角形、特に四角形に形成されている(不図示)。
【0028】
補強かご8の位置決めと整列のため、今や、それぞれ2枚の支持壁面15;17の間に、上方に延びた保持筋5を備えたそれぞれ1個の補強かご8が嵌挿されて、床板14の水平な上側平坦面18上に載置される。この場合、補強かご8および支持壁面15:16とは、少なくとも保持筋5が垂直方向において支持壁面15;16を越えて若干突き出るように寸法設計されている。
【0029】
嵌挿後、個々の補強かご8は横方向20への支持壁面15;17のスライドによって位置決めされて、所望の位置に固定される。長手方向23への補強かご8の位置決めは支持壁面15;17の間にガイドされた補強かご8を長手方向23においてストッパ縁に向かって押しずらすことによって行われる。この場合、補強かご8は個々に人力により手作業でずらされるか、または、そのために設けられた、例えば突き出した保持筋5に作用する、例えば、クレーンまたはマニピュレータまたはロボットアームに備えられたずらし装置によってずらされる。
【0030】
垂直方向においては、補強かご8は床板14の上側面18への載置によって自動的に位置決めされる。
【0031】
上記に代えて、整列位置決め装置11は、補強かご8の嵌挿前に、長手方向23と平行な軸を中心にして好ましくは30〜55°、好適には45°だけ旋回傾斜させられる。これによって、補強かご8は重力により自動的に支持壁面15;17の一方に沿って下方に滑り落ち、こうして、自動的に垂直方向ならびに横方向20にも位置決めされる。長手方向への位置決めは上記と同様にして、整列位置決め装置11が再び当初位置に旋回復帰される前または後に行われる。
【0032】
補強かご8は、その後の完成構造部材における所望の位置によって所与の所望の位置に応じて型枠4内において水平方向および垂直方向に整列位置決めされ、次のステップにおいて補強材保持フレーム12によって締め付け固定される。
【0033】
補強材保持フレーム12(図6〜8)は好ましくは直方体状に形成されて、水平に延びる2本の長手桁材26;27と、長手桁材26;27に対して垂直をなして同じく水平に延びる2本の横桁材28(そのうち1本のみが図示されている)とからなる外側フレーム44を有している。さらに、補強材保持フレーム12は、外側フレーム44に水平横方向20にブリッジ状に張りわたされて、好ましくは水平長手方向23に直線状にスライドし得るようにして、外側フレーム44と結合された少なくとも1本、好ましくは2〜8本、好適には5〜6本の補強材担持体ないしは補強材保持桁材29を有している。例えば、補強材保持桁材29はねじまたはクランプによって長手桁材26;27に取り付けられている。
【0034】
本発明により、補強材保持桁材29または1つないし複数の外側フレームユニット26;27;28には少なくともそれぞれ1個の締め付け具ないし締め付け手段が設けられており、これによって、1本以上の保持筋5の、補強かご8と整列台車13とを越えて上方に突き出した保持筋上端ないし保持筋上端領域30(図1,2,4,5,7〜9)を、挟持、保持できる。
【0035】
ここで、締め付け手段は、例えば、垂直に整列されて、補強材保持フレームの横方向20に延びる、例えば金属製またはプラスチック製の2本の締め付け桁材ないし桟材31;32(図6,7)であり、これらの桁材ないし桟材は互いに補強材保持フレーム12の長手方向23に整合されて、互いに僅かに離間して配置されており、そのうち少なくとも一方は他方に対して補強材保持フレーム12の長手方向23に相対スライドすることが可能である。これにより、双方の締め付け桟材31;32の間に、幅の調節が可能な、下方に向かってかつ好ましくは上方に向かっても開放した締め付け隙間33が形成される。締め付け隙間33が上方に向かっても開放するようにして双方の締め付け桟材31;32が形成、配置されていれば、締め付け隙間33に差し込まれる保持筋5の長さの許容差は大した問題ではない。
【0036】
この場合、締め付け桟材31;32の長さは好適には実質的に補強材保持桁材29の全長に及ぶように寸法設計されている。
【0037】
好ましくは双方の締め付け桟材31;32の各々は、さらに、上下に配置されて締め付け隙間33内に突き出した、横方向に延びる2本の突起部34を有しており、この場合、双方の締め付け桟材31;32の突起部34は互いに対をなして対向配置され、これによって締め付け隙間33はこれらの領域で狭められる(図7)。これにより、保持筋5は対向するそれぞれ2本の突起部34間に締め付けられ、こうして締め付け力が高められる。
【0038】
この場合、締め付け桟材31;32の相互走行運動および固定は好ましくはばね力および/または空気圧および/または油圧によって行われ、その際、締め付け力は調節可能である。
【0039】
締め付け桟材31;32に代わる別形態の締め付け手段は、保持筋上端30を締め付けるために互いに対向接近運動し得る2つのグリップハンドを有する、好ましくはそれぞれの補強材保持桁材29に沿って横方向20に走行可能な個々のグリッパであり、この場合、補強材保持桁材29ごとに複数のグリッパが設けられている(不図示)。
【0040】
さらに補強材保持フレーム12は好ましくは少なくとも1本、好適には2本の垂直下方に延びるセンタリングピン35を有している。センタリングピン35は好ましくは長手桁材27の下側面に配置されており、1本の長手桁材27に好ましくは2本が設けられている。さらに、1本ないし2本のセンタリングピン35は整列位置決め装置11のセンタリング穴24,25に対応して配置、形成されている。特にセンタリングピン35の上部領域は対応するセンタリング穴24,25のタイプに応じて円筒形に形成されあるいは断面が四角形状あるいはその他の多角形状に形成されている。
【0041】
整列位置決め装置11内に位置決め固定された補強かご8を捕捉するため、補強材保持フレーム12は、例えばクレーンによって懸吊されて、補強材保持フレーム12の長手桁材26;27が整列台車13の支持壁面15;17と平行に整列されかつ補強材保持フレーム12の横桁材28が支持壁面に対して垂直に整列されるようにして、整列位置決め装置11上に下降される。整列位置決め装置11が整列台車13として形成されている場合には、位置決め固定された補強かご8を組み込んだ整列台車13は予め補強材保持フレーム12に向かって、例えばレール上を走行移動させられる。これにより、フレキシビリティーが高められ、走行移動は大幅に簡易化される。
【0042】
整列位置決め装置11に対すると共に、補強かご8に対する補強材保持フレーム12の正確な水平センタリングならびに位置決めは、補強材保持フレーム12の懸吊下降時に、センタリングピン35がセンタリング穴24,25に差し込まれることによって行われる。特に、センタリングピン35と対応するセンタリング穴24;25とにより、補強材保持フレーム12、特に締め付け桟材31;32を有した補強材保持桁材29と補強かご8とは、補強材保持フレーム12の下降時に保持筋上端30が締め付け隙間33内に差し込まれるようにして互いに位置決めされる。
【0043】
補強材保持フレーム12の垂直位置決めはセンタリングポスト21;22と位置決めポスト48;49上への補強材保持フレーム12の載置によって行われる。
【0044】
補強材保持フレーム12が垂直方向において所定のポジションに到達すると、締め付け桟材31;32は相応して互いに対向接近運動して、保持筋上端30が締め付け桟材の間に締め付けられる。
【0045】
これによって、保持筋5と共に個々の補強かご8は補強材保持フレーム12の補強材保持桁材29に固定保持されるため、補強材保持フレームに対して水平方向にも垂直方向にもずれないしねじれを生ずることはない。したがって、補強かご8はスライド変位不可かつねじれ変位不可であるが、ただし同時に、着脱可能な形で、補強材保持フレーム12に締め付け固定されている。
【0046】
続いて、場合により、整列台車13は補強材保持フレーム12および補強かご8とともにそれ自体公知の防錆浸漬装置まで走行移動させられ(不図示)、あるいは場合によっては、補強材保持フレーム12は同所に懸垂された補強かご8とともに再び好ましくはクレーンによって整列位置決め装置11から持ち上げられて、防錆浸漬装置に搬送される。環状チェーンコンベアの使用も可能である。防錆浸漬装置において、持ち上げられた補強かご8は防錆剤で満たされた浸漬槽に浸漬される。この場合、必然的に保持筋5も少なくとも部分的に共同浸漬される。別法として、補強かご8には防錆剤が吹き付けられる。特殊鋼が使用される場合には、補強かご8は防錆剤で処理されない。別法として、補強かごには、整列台車13に嵌挿されて位置決めされる前に、防錆を施すことが可能である。
【0047】
場合により使用される防錆浸漬装置での防錆処理後、補強材保持フレーム12は補強かご8と共に好ましくはクレーンによって、それ自体公知の好ましくは直方体状の、上方に開放した型枠4(図8)まで搬送され、補強かご8が型枠4内に懸垂されるようにして、公知の方法で型枠上に載設される。特に、補強材保持フレーム12の長手桁材および横桁材26;27;28が2つの垂直な型枠長手壁37;38ならびに2つの垂直な型枠横壁上(不図示)に載置される。この場合、補強材保持フレーム12の位置決めと共に型枠4内における補強かご8の位置決めはそれ自体公知の方法で、型枠長手壁37;38に設けられた当該センタリング穴(不図示)に差し込まれる、補強材保持フレーム12に設けられたセンタリングピン35を介して行われる。この場合に重要なのは、懸垂された補強かご8が水平な型枠底部36からも同じく型枠長手壁37;38ならびに型枠横壁からも十分に離間していることである。加えてさらに、補強かご8は、場合により膨張したコンクリート本体中でも表面から十分下方に位置して、その後のコンクリート躯体中で補強かご8がコンクリートによって完全に包まれるように、型枠4内に十分深く懸垂されていなければならない。
【0048】
この場合、型枠4への生コン39の注入は、型枠4内への補強かご8の懸垂前または懸垂後に行うことが可能である。この場合、多孔コンクリート躯体の製造には、少なくとも1種の膨張多孔形成剤、特に、例えばアルミニウム粉末またはペーストの形の微粒アルミニウムを含んだ通例の生コン39が使用される。気泡コンクリート躯体の製造には、すでに気泡の混入された通例の生コンが使用される。
【0049】
生コン39が注入され、補強かご8が差し込まれた後、生コン39は、生コン39が十分な生強度に達して生コンクリート本体40(図9)が生ずるまで、約30〜240分間にわたって固化されまたは場合により起泡・固化される。
【0050】
生強度が達成された後、本発明により、保持筋5ないし保持筋5の少なくとも上端部46は補強かご8から切り離されて除去される。保持筋5に切り欠きが施されている場合、つまり、保持筋に破断予定箇所6が設けられている場合には、保持筋5の上端部46、したがって破断予定箇所6の上方に位置する部分46は特に容易にねじ切ることができる。そのため、締め付け桟材31;32が相互離反運動させられて、例えば先ず保持筋上端30の締め付けが弛められまたは全面的に解除される。必要に応じ、補強材保持フレーム12は、例えばクレーンによって型枠4から持ち上げられて除去される。その後に、保持筋上端30が掴持、例えば同じく締め付けられて、保持筋上端部46が垂直な筋長手軸42(図2,7)を中心にしてねじられて、保持筋5の残りの部分から破断予定箇所6で切り離される。この場合、保持筋5の下側部分はそれぞれ補強かご8と十分に固く結合され、特に溶接接合されているために、保持筋上端部46と一緒に筋長手軸42を中心にしてねじられることはない。こうして切り離された保持筋上端部46はそれぞれコンクリート本体40から引き抜かれて除去される。
【0051】
この場合、保持筋上端部46のねじり取りは好ましくは自動化可能なねじり取り装置によって実施される。この装置は、例えば1つ以上のドライバ41(図9)を有し、それらのチャック43に保持筋端部30が締め付けられ、その後にドライバ41が駆動されてねじり取りが行われる。
【0052】
ねじり取りに代えて、保持筋5は破断予定箇所6で折り取られおよび/またはもぎ取られおよび/または挟み取られおよび/またはフライス切断される。
【0053】
特に好適な切断方法によれば、保持筋上端部46は先ず好ましくは90°折り曲げられ、続いて、折り曲げられた保持筋部分46は筋長手軸42を中心にねじられて、保持筋5が折り曲げ箇所でねじり取られる。折り曲げとそれに続くねじり取りは好適にはすべての保持筋5について同時に、したがって、自動化されて実施される。好ましくは、補強かご8の各々の保持筋5は交互に、したがって、補強かご8の2本ずつの保持筋5は互いに鏡対称的に逆転方向ないし反対方向に折り曲げられて、ねじり取られるため、補強かご8に作用する力は互いに相殺される。これにより、コンクリート本体40内における補強かご8のアンカリングに負荷がかけられることはない。
【0054】
この場合、好ましくは、保持筋5の破断予定箇所6はコンクリート本体40の表面45の下側または上側または同じ高さに位置している。特に、保持筋5の破断予定箇所6は、すでに上述したように、補強かご8の最上位の長手筋2の僅か上方またはその後の構造部材の表面の僅か下方に位置している。これによって、折り取られた後の保持筋5の下側部分は横筋3としてコンクリート本体40内、したがってその後の構造部材内に残存して、補強材の一部を形成する。
【0055】
ただし、場合により保持筋5を再使用し得るように、破断予定箇所6はさらに下側、例えば下位長手筋2の領域に位置していてもよく、その結果、切り離された保持筋上端部46はなお十分に長く、再使用することが可能である。
【0056】
破断予定箇所6の設けられていない保持筋5は、例えばコンクリート本体40の上方またはコンクリート本体40の上側面45の高さで、のこぎり切断されまたはフライス切断されまたは挟み取られ、あるいは折り欠かれまたは折り取られるかないし、上述したように先ず90°折り曲げられ、その後ねじり取られる。
【0057】
コンクリート本体40から保持筋5全体が除去される場合には、保持筋5と補強かご8との結合、特に溶接継ぎは、保持筋5に懸吊された補強かご8の重量と場合により起泡圧力とに耐えることができるが、それにもかかわらず、例えば上述したように筋長手軸42を中心にして保持筋5全体をねじることによりまたは保持筋5の引き抜きまたは振動によって外され、こうして、保持筋5全体はコンクリート本体40から抜き取られて除去される。
【0058】
次の製造ステップは、選択的なものであり、ねじり取りまたは折り取り等によってコンクリート成形ケーキ40内の保持筋5の残存部分の外側に突き出た端部が生じた場合に、これが念のため再度防錆剤で処理され、好ましくは吹き付け処理が行われる。
【0059】
その後、コンクリート本体40は好適にはそれ自体公知の方法で、例えば型枠4のそれぞれの側壁37;38が傾倒されることで、型抜きされる。ここでは、製造方法によっては、側壁37は折り倒して取り外されるのではなく、切断されたコンクリート本体40を硬化のために支えるいわゆる硬化用壁体38が提示されている。ただし型抜きはすでに保持筋5ないし保持筋端部46の取り去り前に行われていることも可能である。
【0060】
次のステップとして、コンクリート本体40は好適にはそれ自体公知の方法で、例えば切断ワイヤによって個々の生コンクリート躯体に分割される(不図示)。この場合、好ましくは、コンクリート本体40は、好適にはそれぞれ1個の生コンクリート躯体が1個の補強かご8を有するようにして、補強かご8の間で垂直方向に切断される。この場合、切断に際して、好ましくは、例えば硬化用壁体38が“0”点ないし基準点として設定される。
【0061】
切断後、個々の生コンクリート躯体は好ましくはオートクレーブに搬送されて、それ自体公知の方法で熱水硬化させられる(不図示)。
【0062】
本発明による方法において、従来使用されてきた補強ニードルをパラフィンに浸漬する別個の追加製造ステップは不要となるのが利点であるが、それは本発明による保持筋5が上方から締め付けられ、補強材保持桁材に設けられた孔および、留め環にできるだけ正確に通されるようにする必要はないためである。
【0063】
本発明による上方からの保持筋5の締め付けがもたらすもう一つの重要な利点は、補強材保持桁材12に対する補強かご8の位置が横方向20において連続調節可能なことである。これにより、型枠4内における補強かご8のその後のポジションを多大なコストを要することなく、連続的にかつ位置全面可変式に非常に正確に調節して、それぞれの所与条件に最適に、さらに多大なコストを要さずに適合させることが可能である。さらに、補強材保持桁材12の適合ないし交換を必要とすることなく、任意の直径の保持筋5の締め付けが可能である。
【0064】
さらに、保持筋5と補強かご8との堅固な一体的結合により、補強かご8が型枠4内にきわめて正確に位置決め固定され、生コン39の注入および場合により起泡ないし膨張時にも正確な位置を保持することが保証される。この場合、補強かご8は非常に大きな起泡圧力にも耐えられる。これにより、製造された構造部材内部における補強材ポジションの公差は非常に僅かである。
【0065】
自動化された、制御・プログラミング可能な整列台車13の使用とそれに続く、補強材保持フレーム12に設けられた締め付け手段による、位置決めされた保持筋5の上方からの自動締め付けそして、場合により自動的な、個々の保持筋5のそれぞれ少なくとも部分的な切断により、製造方法全体を完全に自動化することが可能である。補強材保持ニードルを補強材保持桁材29に懸吊し、補強かご8をそのために設けられた留め環で補強材保持ニードルに懸架ないし繋止する人力作業はもはや不要である。これは一方で大幅な時間・コスト節減を招来する。他方、防錆剤コーティングされた後の補強かご8はもはや接触されることがなく、そのため、防錆層は損なわれることがない。さらに、整列台車13による補強かご8の自動整列は非常に正確である。
【0066】
本発明による方法において、型枠4内に懸垂されて、コンクリートコンパウンド39が生強度に達するまでの間、保持筋5は補強かご8とも、また補強材保持フレーム12とも固く、したがって、スライド変位もねじれ変位も生じないようにして結合されて、締め付け手段が許容差をもたらすことがないために、系統許容差が非常に僅かである点が特に有利である。
【0067】
いうまでもなく、本発明による方法は補強かご8のみならず、基本的に全ての補強構造体に使用可能である。この場合、本出願の趣旨による補強構造体とは、当業者に公知のいっさいの補強構造体、特に補強筋、補強網、補強かごおよび/または保持環および/または組付けアンカであり、その際、補強筋、補強網および補強かごは任意の、したがって湾曲した立体形状を有していてもよい。補強筋が使用される場合には、保持筋は補強筋に直接取り付けられる。
【0068】
さらに、製造されるコンクリート躯体も任意の直方体形状とすることが可能であり、また、上方に開放した型枠で製造可能な、例えば円筒状、半円筒状またはプリズム状の立体形状を有していてもよいことは自明である。これらから結果する型枠の立体形状に応じて、それぞれ補強材保持フレームの形状が適合化されるだけでよく、こうして、補強材保持フレームは正確にセンタリングされて当該型枠上に載置することが可能となる。
【0069】
補強網および、複数の補強網で構成される補強かごの場合には、さらに、通例設けられる横筋の一部が、例えば切り欠きの設けられた保持筋によって簡単に置換できるようにすれば、保持筋の下側部分がコンクリート本体内に残存して補強構造体の機能を果たすために、特に好適である。この場合、保持筋は製造技術的に見て単に長尺の横筋であるにすぎず、保持筋を補強構造体と結合するための新たな装置を不可欠とすることなく、製造工程に特に容易に組み込むことができる。また、保持筋の溶接接合は、補助的な、コスト増をもたらす取り付け手段、例えば留め環付きのスペーサが必要とされなくなる点からしても、非常に低コストで実現可能である。さらに、保持筋は、好ましくは補強構造体材料または補強材原料からなる、補助的な取り付け手段、例えば、補強材保持フレームに設けられた穴に掛止するためのオフセット段部または差し込み締め付け部のない単純な筋である。
【0070】
総じて、本発明による方法は、とりわけ全自動化可能な点で、非常にコスト経済的であると共に、多孔/気泡コンクリート躯体内における補強構造体のきわめて正確な位置決めを保証する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)一体的に組み込み固定された少なくとも1本の保持筋(5)、複数本の保持筋(5)の場合では、好ましくは破断予定箇所(6)が設けられている前記保持筋(5)を有した少なくとも1個の、好ましくは複数個の補強構造体(1;2;8)を使用するステップと、
b)前記補強構造体(1;2;8)を補強材保持フレーム(12)に受け入れられるように整列位置決めするステップと、
c)前記補強構造体(1;2;8)が前記補強材保持フレーム(12)から懸垂されて、前記保持筋(5)が垂直に整列されるようにして、前記保持筋(5)を前記補強材保持フレーム(12)に締め付け固定するステップと、
d)好適には前記補強構造体(1;2;8)に防錆剤を付与するステップと、
e)前記補強材保持フレーム(12)に懸垂された前記補強構造体(1;2;8)を生コン(39)打設されているかまたは打設されていない上方に開放した型枠(4)内に懸垂位置決めするステップと、
f)前記生コン(39)をコンクリート本体(40)が生ずるまで固化させるステップと、
g)前記個々の保持筋(5)または前記個々の保持筋(5)の少なくともそれぞれの上端部(46)を好ましくはそのために設けられたそれぞれの破断予定箇所(6)で前記補強構造体(1;2;8)から切り離すステップと、
h)必要に応じて前記コンクリート本体(40)を多孔または気泡グリーンコンクリートに切断するステップと、
i)前記多孔または気泡グリーンコンクリートまたは前記コンクリート本体(40)を硬化させるステップと
を含んでいる、鋼等の金属製補強構造体(1;2;8)で補強された多孔コンクリート躯体または気泡コンクリート躯体の製造方法。
【請求項2】
前記保持筋上端部(46)は前記コンクリート本体(40)の上側面(45)の上方または下方または前記上側面と同じ高さで切り離されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記保持筋(5)に破断予定箇所(6)が設けられていれば、前記破断予定箇所(6)の上方に位置する前記保持筋上端部(46)は垂直な筋長手軸(42)を中心にしてねじられてねじり取られまたは折り欠かれまたは折り取られまたはもぎ取られまたは挟み取られまたはフライス切断され、それら作業が組み合わされることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
ねじり取りのため、1個以上のドライバ(41)を有する自動化可能なねじり取り装置が使用されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ねじり取りのため、保持筋(5)の上端(30)はドライバ(41)のチャック(43)に締め付けられ、その後に前記ドライバ(41)が駆動されてねじり取りが行われることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
破断予定箇所(6)の設けられていない保持筋(5)は前記コンクリート本体(40)の上方でのこぎり切断またはフライス切断、または挟み切断されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記保持筋上端部(46)は先ず折り曲げ箇所、好ましくは前記破断予定箇所(6)で好ましくは90°折り曲げられ、続いて、前記折り曲げられた保持筋部分(46)は筋長手軸(42)を中心にねじられて、前記保持筋(5)が前記折り曲げ箇所でねじり取られることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記折り曲げとそれに続くねじり取りは1個の補強構造体(1;2;8)のすべての保持筋(5)について同時に実施され、その際、1個の補強構造体(1;2;8)の好ましくは2本ずつの保持筋(5)が互いに鏡対称的に逆転方向ないし反対方向に折り曲げられて、ねじり取られることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記切り離された保持筋上端部(46)ないし前記切り離された保持筋(5)全体は前記コンクリート本体(40)から抜き取られて除去されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記保持筋(5)は前記補強構造体(1;2;8)の使用前に前記補強構造体(1;2;8)に溶接接合されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記保持筋(5)と前記補強構造体(1;2;8)との溶接接合は、前記保持筋(5)の抜去に際して、筋長手軸(42)を中心にして前記保持筋(5)をねじることによりあるいは引き抜きまたは振動によって外されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記破断予定箇所(6)において狭小断面を有する保持筋(5)が使用されることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記破断予定箇所(6)に少なくとも1個の、好ましくは対向する2個の切り欠き(7)を有する保持筋(5)が使用されることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
4〜10mm、好ましくは5〜8mmの直径を有する保持筋(5)が使用されることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
鋼などの金属製、延伸補強鋼製、特殊鋼製、またはプラスチック製、あるいはそれらの組み合せであり、前記補強構造体(1;2;8)、特に横筋(3)の長尺要素である保持筋(5)が使用されることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
補強構造体(1;2;8)として、補強筋(2)、補強網(1)、補強かご(8)のいずれかまたはその組み合わせが使用されることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記補強網(1)は使用前に、長手筋(2)と横筋(3)とを溶接接合することで作り上げられていることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記補強かご(8)は使用前に、好ましくは2枚ずつの補強網(1)から製造され、その際、長手筋と横筋(2;3)とからなる前記補強網(1)はそれぞれ互いに平行に位置決めされ、各々の補強網(1)の前記保持筋(5)はそれぞれ同じ側で、好適には、基本的に同じ高さだけ、完成した補強かご(8)を越えて突き出るように位置決めされ、さらにその際、前記補強網(1)の前記長手筋と横筋(2;3)とに対して垂直に整列された好適には単純なスペーサ筋(9)が結合さるべき2枚の補強網(1)の間に位置決めされて、前記補強網(1)と溶接接合されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記保持筋(5)は前記補強構造体(1;2;8)の使用前に、長尺の横筋(3)の形で前記補強構造体(1;2;8)に固定されることを特徴とする請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
前記保持筋(5)は前記補強網(1)の溶接製造時に、前記補強網(1)、特に前記補強網(1)の前記長手筋(2)に溶接接合されることを特徴とする請求項17から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記保持筋上端部(46)は前記補強網(1)ないし前記補強かご(8)の上側または下側の長手筋(2)の領域で切り離されることを特徴とする請求項17から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
保持筋(5)を備えた前記補強構造体(1;2;8)は整列位置決め装置(11)内にも搬送されることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
水平な、好ましくは直方体状の床板(14)を有する整列位置決め装置(11)が使用されることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
走行式整列台車(13)としての整列位置決め装置(11)が使用され、その際、前記床板(14)の下側面に好ましくは4個の軌道輪等の車輪(47)が配置されていることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
水平長手方向(23)に対して垂直かつ平行に延びて、互いに平行に整列された好ましくは2枚の外側支持壁面(15)と、少なくとも1枚、好ましくは2〜20枚、好適には3〜8枚の内側に配置され、したがって、前記外側支持壁面(15)の間にそれらと平行に配置された支持壁面(17)とを有する整列位置決め装置(11)が使用され、この場合、前記支持壁面(15;17)は好適には水平横方向(20)にスライド可能であり、特に自動プログラミング制御されてスライド可能であることを特徴とする請求項22から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記床板(14)の上側面(18)から垂直方向上方に向かって延びるストッパ縁ないし係止縁ないし係止壁面を有し、前記縁ないし壁面は横方向(20)に延びて、床板(14)の2つの短辺側(19)の一方に配置されている整列位置決め装置(11)が使用されることを特徴とする請求項23から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
整列位置決め装置(11)に対する前記補強材保持フレーム(12)のセンタリングと位置決めのための少なくとも1個のセンタリング手段(24;25)を有する整列位置決め装置(11)が使用されることを特徴とする請求項22から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記補強構造体(1;2;8)の位置決めと整列のため、それぞれ1個の補強構造体(1;2;8)が前記保持筋(5)を垂直方向上方に向けてそれぞれ2支持壁面(15;17)の間に嵌挿されて、好ましくは、前記床板(14)の水平な上側平坦面(18)に載置されることを特徴とする請求項23から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
各々の前記補強構造体(1;2;8)は前記嵌挿後、横方向(20)への前記支持壁面(15;17)のスライドによって位置決めされて、所望の位置に固定されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記整列位置決め装置(11)は前記補強構造体(1;2;8)の嵌挿前に、長手方向(23)と平行な軸を中心にして好ましくは30から55°、好適には45°だけ旋回傾斜され、嵌挿後に当初位置に旋回復帰されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記補強構造体(1;2;8)を長手方向(23)に位置決めするため、前記補強構造体(1;2;8)は長手方向(23)において前記ストッパ縁に向かって押し移動されることを特徴とする請求項28から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
位置決め固定された前記補強構造体(1;2;8)を組み込んだ前記整列台車(13)が、前記補強材保持フレーム(12)の箇所まで走行移動させられるか、または、前記補強材保持フレーム(12)が、位置決め固定された前記補強構造体(1;2;8)を組み込んだ前記整列位置決め装置(11)の箇所まで搬送されることを特徴とする請求項23から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
直方体状に形成されて、外側フレーム(44)として、水平に延びる2本の長手桁材(26;27)と、前記長手桁材(26;27)に対して垂直をなして同じく水平に延びる2本の横桁材(28)とを有する補強材保持フレーム(12)が使用されることを特徴とする請求項1から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
水平長手方向(23)に直線状にスライドし得るようにして前記外側フレーム(44)好ましくは前記長手桁材(26;27)と結合された少なくとも1本の補強材保持桁材(29)を有する補強材保持フレーム(12)が使用されることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記補強材保持フレーム(12)の横方向(20)に延びる締め付け桁材ないし締め付け桟材(31;32)で形成される締め付け手段が使用され、前記桁材ないし桟材は互いに前記補強材保持フレーム(12)の水平長手方向(23)に整合されて、互いにわずかに離間して配置されており、前記桁材ないし桟材の少なくとも一方は他方に対して前記補強材保持フレーム(12)の長手方向(23)に相対スライド可能であることを特徴とする請求項1から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
締め付け桟材(31;32)が使用され、前記締め付け桟材の間に、幅の調節が可能な、下方に向かってかつ好ましくは上方に向かっても開放した締め付け隙間(33)が形成されることを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記整列位置決め装置(11)の少なくとも1個の前記センタリング手段(24;25)に対応する被係合センタリング手段(35)を有する補強材保持フレーム(12)が使用されることを特徴とする請求項27から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記整列位置決め装置(11)内に位置決め固定された前記補強構造体(1;2;8)を取り込むため、前記補強材保持フレーム(12)は、例えばクレーンによって懸吊されて、前記補強材保持フレーム(12)の前記長手桁材(26;27)が前記整列台車(13)の前記支持壁面(15;17)と平行に整列されかつ前記補強材保持フレーム(12)の横桁材(28)が前記支持壁面に対して垂直に整列されるようにして、前記整列位置決め装置(11)上に下降されることを特徴とする請求項33から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記補強材保持フレーム(12)は前記下降時に、前記整列位置決め装置(11)に対すると共に、前記補強構造体(1;2;8)に対して、前記センタリング手段(24;25)と被係合センタリング手段(35)とによって水平方向に位置決めされることを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記保持筋上端(30)は前記補強材保持フレーム(12)の前記下降時に前記締め付け隙間(33)に差し込まれることを特徴とする請求項38または39に記載の方法。
【請求項41】
前記補強材保持フレーム(12)は停止され、前記保持筋上端(30)は前記締め付け手段によって締め付けられることを特徴とする請求項40に記載の方法。
【請求項42】
締め付けクランプのため、前記締め付け桟材(31;32)は互いに対向接近運動して、前記保持筋上端(30)は前記締め付け桟材の間に締め付けられることを特徴とする請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記補強材保持フレーム(12)は前記保持筋上端(30)の締め付け後、前記補強構造体(1;2;8)と共に前記整列位置決め装置(11)から持ち上げられ、前記補強構造体(1;2;8)は必要に応じて防錆剤を満たした浸漬槽に浸漬されることを特徴とする請求項41または42に記載の方法。
【請求項44】
前記補強材保持フレーム(12)は前記補強構造体(1;2;8)と共に、防錆浸漬装置での処理後または前記締め付けと前記整列位置決め装置(11)からの持ち上げ後直ちに、型枠(4)まで搬送されて、前記補強構造体(1;2;8)が前記型枠(4)内に懸垂されるようにして、前記型枠上に載設されることを特徴とする請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記コンクリート本体(40)は前記各々の保持筋(5)の少なくともそれぞれ1個の保持筋上端部(46)の切り離しと取り去りの前または後に型抜きされることを特徴とする請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
金属製、特に鋼製補強構造体で補強された多孔コンクリート躯体または気泡コンクリート躯体の製造時に、特に先行する請求項のいずれか一項に記載の方法に使用する、上方に開放した型枠(4)内に補強構造体(1;2;8)を懸垂位置決めして、固化プロセスの間前記補強構造体(1;2;8)を前記型枠内に保持するための補強材保持フレーム(12)であって、前記補強材保持フレーム(12)は外側フレーム(44)と、前記外側フレーム(44)にブリッジ状に張りわたされた少なくとも1本の補強材保持桁材(29)とを有し、前記補強材保持桁材(29)は前記補強構造体(1;2;8)に結合された保持筋(5)を固定するための固定手段を有するように構成した補強材保持フレームにおいて、
前記補強材保持桁材(29)またはいずれかの外側フレーム要素(26;27;28)は、前記保持筋(5)を締め付けクランプするための少なくとも1個の締め付け手段を有することを特徴とする補強材保持フレーム。
【請求項47】
前記補強材保持フレーム(12)は直方体状に形成され、外側フレーム(44)として、水平に延びる2本の長手桁材(26;27)と、前記長手桁材(26;27)に対して垂直をなして同じく水平に延びる2本の横桁材(28)とを有することを特徴とする請求項46に記載の補強材保持フレーム。
【請求項48】
前記補強材保持桁材(29)は、水平長手方向(23)に直線状にスライドし得るようにして、前記外側フレーム(44)好ましくは前記長手桁材(26;27)と結合されていることを特徴とする請求項46または47に記載の補強材保持フレーム。
【請求項49】
前記補強材保持桁材(29)はねじまたはクランプによって前記長手桁材(26;27)に取り付けられていることを特徴とする請求項48に記載の補強材保持フレーム。
【請求項50】
前記締め付け手段は前記補強材保持フレーム(12)の横方向(20)に延びる締め付け桁材ないし締め付け桟材(31;32)であり、好ましくは前記桁材ないし桟材は互いに前記補強材保持フレーム(12)の水平長手方向(23)に整合されて、互いにわずかに離間して配置されており、前記桁材ないし桟材の好ましくは少なくとも一方は他方に対して前記補強材保持フレーム(12)の長手方向(23)に相対スライド可能であることを特徴とする請求項46から49のいずれか一項に記載の補強材保持フレーム。
【請求項51】
前記双方の締め付け桟材(31;32)の間に、幅の調節が可能な、下方に向かってかつ好ましくは上方に向かっても開放した締め付け隙間(33)が形成されることを特徴とする請求項50に記載の補強材保持フレーム。
【請求項52】
前記締め付け桟材(31;32)は基本的に前記補強材保持桁材(29)の全長に及んで延びていることを特徴とする請求項50または51に記載の補強材保持フレーム。
【請求項53】
前記双方の締め付け桟材(31;32)の各々は、上下に配置されて前記締め付け隙間(33)内に突き出した、横方向(20)に延びる2本の突起部(34)を有し、この場合、前記双方の締め付け桟材(31;32)の前記突起部(34)は互いに対をなして対向配置され、これによって前記締め付け隙間(33)はこれらの領域で狭められることを特徴とする請求項51または52に記載の補強材保持フレーム。
【請求項54】
前記締め付け手段は、前記保持筋(5)を締め付けクランプするために互いに対向接近運動し得る2つのグリップハンドを有する、好ましくはそれぞれの補強材保持桁材(29)に沿って横方向(20)に走行可能な個々のグリッパであり、好ましくは複数のグリッパが補強材保持桁材(29)ごとに設けられていることを特徴とする請求項46から49のいずれか一項に記載の補強材保持フレーム。
【請求項55】
請求項1から45のいずれか一項に記載のいずれか一項の方法によって行われる気泡コンクリート躯体または多孔コンクリート躯体あるいはその両方の製造時に、補強材保持フレーム(12)、請求項46から54のいずれか一項に記載の補強材保持フレーム(12)に前記補強構造体(1;2;8)を固定するための少なくとも1本の保持筋(5)を有する、気泡コンクリート躯体または多孔コンクリート躯体あるいはその両方用の鋼等の金属製で、補強構造体、または補強筋、補強網、または補強かご(1;2;8)あるいはその組み合わせであって、
前記保持筋(5)は前記補強構造体(1;2;8)と固定結合されていることを特徴とする補強構造体。
【請求項56】
前記保持筋(5)は破断予定箇所(6)を有することを特徴とする請求項55に記載の補強構造体。
【請求項57】
前記保持筋(5)は前記補強構造体(1;2;8)に溶接継ぎまたはクランプ継ぎまたは接着継ぎまたはスリーブ結合あるいはその組み合わせによって取り付けられていることを特徴とする請求項55または56に記載の補強構造体。
【請求項58】
前記保持筋(5)は前記破断予定箇所(6)において狭小断面を有することを特徴とする請求項56または57に記載の補強構造体。
【請求項59】
前記保持筋(5)は前記破断予定箇所(6)において少なくとも1個の、または対向する2個の切り欠き(7)を有することを特徴とする請求項58に記載の補強構造体。
【請求項60】
前記保持筋(5)は4〜10mm、好適には5〜8mmの直径を有することを特徴とする請求項55から59のいずれか一項に記載の補強構造体。
【請求項61】
前記保持筋(5)は鋼製、特に延伸補強鋼製、または特殊鋼製またはプラスチック製あるいはそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項55から60のいずれか一項に記載の補強構造体。
【請求項62】
前記保持筋(5)は垂直方向上方に一定の寸法だけ、特に50〜400mmだけ、好ましくは180〜200mmだけ前記補強構造体(1;2;8)を越えて突き出ていることを特徴とする請求項55から61のいずれか一項に記載の補強構造体。
【請求項63】
前記補強網(1)は水平な長手筋(2)と垂直な横筋(3)とからなることを特徴とする請求項55から62のいずれか一項に記載の補強構造体。
【請求項64】
前記補強かご(8)は好ましくは2枚ずつの補強網(1)からなり、この場合、長手筋と横筋(2;3)とからなる前記補強網(1)はそれぞれ互いに平行に配置され、各々の補強網(1)の前記保持筋(5)はそれぞれ同じ側で、好適には、基本的に同じ高さだけ前記補強かご(8)を越えて突き出し、さらに、前記補強網(1)の前記長手筋と横筋(2;3)とに対して垂直に整列されて前記補強網(1)を互いに結合する好適には単純なスペーサ筋(9)が結合さるべき2枚の補強網(1)の間に配置されていることを特徴とする請求項63に記載の補強構造体。
【請求項65】
前記保持筋(5)は、横筋(3)と横筋に連続する保持領域とからなる長尺の横筋(3)であることを特徴とする請求項63または64に記載の補強構造体。
【請求項66】
前記保持筋(5)は前記補強網(1)の長手筋(2)に固定されていることを特徴とする請求項63から65のいずれか一項に記載の補強構造体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2010−504865(P2010−504865A)
【公表日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−529667(P2009−529667)
【出願日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際出願番号】PCT/EP2007/059980
【国際公開番号】WO2008/040644
【国際公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(509089948)クセラ・バウシュトッフェ・ゲー・エム・ベー・ハー (1)
【Fターム(参考)】