説明

補強された釘打ち領域を有するシングル及びその製造方法

【課題】補強された釘打ち領域を有するシングル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ルーフィングシングル(74)は、屋根の上で通常暴露されるタブ部分(78)と、屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分(76)とを含むアスファルトコーテッドシート(18)を備える。ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接したルーフィングシングルの第1の端(74A)と第2の端(74B)との間で長手方向に延びる下部領域(76A)と、下部領域に隣接した上部領域(76B)とを含む。アスファルトコーテッドシートの少なくとも一部分には、グラニュールが接着される。補強部材(19)は、ヘッドラップ部分の下部領域に接着される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルーフィングシングルのようなシングルに関し、特に、改善された釘打ち領域を有するルーフィングシングルに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ルーフィングシングル、ロール状ルーフィング、市販ルーフィングのような、アスファルト系ルーフィング材料は、建物の屋根に取付けられて暴風雨から保護し、且つ美的に満足な外観を屋根に与える。典型的には、ルーフィング材は、例えば、ガラス繊維マット又は有機フェルトのような基材と、基材上のアスファルトコーティングと、アスファルトコーティングに埋設されたグラニュールの表面層と、で構成される。
【0003】
アスファルトシングルの一般的な製造方法は、アスファルト材の連続シートの生産後に材料を個々のシングルに切断するシングル切断作業が続く。アスファルトシート材の生産では、ガラス繊維マットか有機布マットのいずれかを、高温液体アスファルトを収容する塗布機の中に通して、粘着性のあるアスファルトコーテッドシートを形成する。引き続いて、温アスファルトコーテッドシートを、一つ又はそれ以上のグラニュールアプリケータの下を通し、グラニュールアプリケータが保護及び装飾面グラニュールをアスファルトシート材の部分の上に放出する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ある種のシングルでは、積層シングルのようなシングルを用いる屋根の取付けをもっと効率的且つ安全にするために、シングルは、この業界では“釘打ち領域”としてしばしば知られている、十分に広い領域を構成することが特に望ましい。シングルの表面に長手方向に塗装され、そうでなけばマークされた一つ又はそれ以上の線或いは他のしるしが、係る釘打ち領域を構成する。シングルは、釘の配置にいくらかの許容範囲を取付作業員に持たせる釘打ち領域を構成するのが特に望ましい。
【0005】
更に、あるシングルの前縁は、強風状況で持ち上りを経験するかもしれない。従って、また、シングルが十分に高い釘打ち貫通値を有し、その結果、取付けられたシングルが強風状況で改善された性能を有する、シングルの要望がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題並びに特に列挙しない他の課題は、屋根の上で通常暴露されるタブ部分と、屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分とを有するアスファルトコーテッドシートを含むルーフィングシングルによって達成される。ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接しルーフィングシングルの第1の端と第2の端との間で長手方向に延びる下部領域と、下部領域に隣接した上部領域とを含む。アスファルトコーテッドシートの少なくとも一部分には、グラニュールが接接着されている。補強部材が、ヘッドラップ部分の下部領域に接接着される。
【0007】
本発明の第2の実施形態では、ルーフィングシングルは、下張り部材と、下張り部材に取付けられた上張り部材とを含む積層ルーフィングシングルである。上張り部材は、屋根の上で通常暴露されるタブ部分と、屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分とを有し、ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接した下部領域と、下部領域に隣接した上部領域とを含み、上張り部材の少なくとも一部分には、グラニュールが接接着されている。上張り部材は、第1の高さを有し、下張り部材は、第2の高さを有し、第2の高さは、第1の高さの半分より低いか、第1の高さの半分に等しいかのいずれかであり、上張り部材及び下張り部材は、それによって積層シングルの二層部分及び単一層部分を構成する。少なくとも補強部材の一部分は、積層シングルの単一層部分に接接着される。
【0008】
本発明の第3の実施形態は、積層シングルを作る方法であって、シングルマットにルーフィングアスファルトを塗布して、アスファルトコーテッドシートを作る段階と、補強部材をアスファルトコーテッドシートの一部分に接接着する段階と、アスファルトコーテッドシートをグラニュールで被覆し、随意に補強部材をグラニュールで被覆して、グラニュール被覆シートを作る段階と、を含む。グラニュール被覆シートは、上張りシートと下張りシートとに分割され、上張りシートは、屋根の上で通常暴露されるタブ部分と屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分とを含み、ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接した下部領域と、下部領域に隣接した上部領域とを含む。補強部材は、ヘッドラップ部分の下部領域に接接着され、上張りシートは、下張りシートに積層されて、積層シングルを構成する。
【0009】
本発明の第4の実施形態は、積層シングルを作る方法であって、シングルマットにルーフィングアスファルトを塗布して、アスファルトコーテッドシートを作る段階と、アスファルトコーテッドシートをグラニュールで被覆して、グラニュール被覆シートを作る段階と、補強部材をグラニュール被覆シートの一部分に接接着する段階とを含む。グラニュール被覆シートは、上張りシートと下張りシートとに分割され、上張りシートは、屋根の上で通常暴露されるタブ部分と屋根の上で通常覆い隠されるヘッドラップ部分とを有する。ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接した下部領域と、下部領域に隣接した上部領域とを有する。補強部材は、ヘッドラップ部分の下部領域に接接着され、上張りシートは、下張りシートに積層されて積層シングルを構成する。
【0010】
本発明の第5の実施形態は、一つ置きのシングルがシングルの隣接する一つに対して逆にされるか又は180°廻わされるかの少なくとも一つであるように積み重ねられた積層ルーフィングシングルの束である。シングルは、下張りで積層された上張りを有する。上張りは、屋根の上で通常暴露される切抜きを有するタブ部分と、屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分とを含み、ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接した下部領域と、下部領域に隣接した上部領域とを含む。下部領域には、実質的にグラニュールが接接着されない。束は、積み重ねられたシングルの下部領域を実質的に取り囲こむ中央領域を構成する。積層ルーフィングシングルは、二層であり、積み重ねられたシングルの下部領域にはグラニュールがないため束の中央領域は、中央領域の外側の束の残部の高さに実質的に等しい高さを有する。
【0011】
本発明の第6の実施形態は、積み重ねられた積層ルーフィングシングルの束の隆起を減じる方法である。シングルは、下張りで積層された上張りを含む。上張りは、屋根の上で通常暴露される切抜きを有するタブ部分と、屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分とを含む。ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接した下部領域と、下部領域に隣接した上部領域とを含む。方法は、実質的にグラニュールを接接着させないヘッドラップ部分の下部領域を提供する段階を含む。シングルは、一つ置きのシングルが、シングルの隣接する一つに対して逆にされるか又は180°廻わされるかの少なくとも一つであるように積み重ねられ、それによって積み重ねられた積層ルーフィングシングルの束を構成する。束は、下部領域を実質的に取り囲こむ中央領域を構成する。積層ルーフィングシングルは、二重層にされ、積み重ねられたシングルの下部領域にはグラニュールがないため束の中央領域は、中央領域の外側の束の残部の高さに実質的に等しい高さを有する。
【0012】
この発明の様々な目的及び効果は、添付した図面を参照して読むときに様々な実施形態の以下の詳細な説明から当業者に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
今、図面を参照すると、図1に本発明によるアスファルト系屋根材を製造するための装置を示す。図示した実施形態では、製造工程は、連続シート12を一連の製造作業中を機械方向(矢印で示した)に通すことを含む。シートは、通常、少なくとも約61メートル/分(約200フィート/分の速度で、典型的には、約137メートル/分(約450フィート/分)ないし244メートル/分(約800フィート/分)の範囲内の速度で移動する。しかしながら、シートは、いかなる所望速度で移動してもよい。
【0014】
図示した製造工程の第1の段階では、基材又はシングルマット12の連続シートをロール14から繰り出す。基材は、ガラス繊維の不織ウェブのような、アスファルト系屋根材を補強するのに使用する既知のいかなる種類のものであってもよい。シングルマット12は、塗布機16に送られ、ここでアスファルトコーティングがマット12に施される。アスファルトコーティングは、いかなる適当な方法で施されてもよい。図示した実施形態では、マット12は、高温の溶融アスファルトの供給源と接触しているローラ17に接触する。ローラ17は、高温の溶融アスファルトの粘着性コーティングでマット12を完全に被覆して第1のアスファルトコーテッドシート18を構成する。しかしながら、他の実施形態では、アスファルトコーティングは、シートにシプレー掛けされ、ロール掛けされ、或いは他の手段によって施されてもよい。典型的には、アスファルト材には、粉砕石充填材をかなり充填し、粉砕石充填材はアスファルト/充填材の組合せの少なくとも約60重量%になる。
【0015】
次いで、ここに詳述するように、補強材又はテープ19の連続ストリップを、ロール20から繰り出すのがよい。補強テープ19は、第1のアスファルトコーテッドシート18に接着している第2のアスファルトコーテッドシート22を構成する接着。一実施形態では、補強テープ19は、第1のアスファルトコーテッドシート18のアスファルトの接着混合物によってシート18に取付けられる。しかしながら、補強テープ19は、他の接着剤のような、いかなる適当な手段によってシート18に取付けられてもよい。一実施形態では、テープ19は、ポリエステルで形成される。他の実施形態では、テープ19は、ポリプロピレン或いはポリエチレンのような、ポリオレフィンで形成され、完成品に所望の特性を有し且つ製造環境に耐え得るいかなるポリマー材料を含んでもよい。テープ19は、好ましくは、例えば、紙、薄膜、スクリム材、及び、ガラス、天然繊維或いは高分子繊維のような織繊維或いは不織繊維のような、シングルの釘打ち領域を補強して強化するいかなる材料で形成されてもよいし、或いは、材料は、係る物理特性を提供しないが、釘打ち領域のしるしを単に提供してもよい。更に、コーティング、コロナ処理、エッチング、表面処理、接着穿孔を設けること又は他の粗面にすること、或いは充填材を加えること若しくは接接着のための表面積を増す他の技術によって接着性を改善するためにテープを処置することが望ましい。更に、その接接着性を改善するためにテープとアスファルトコーティングとの間に他の接着剤を設けることが望ましい。
【0016】
次いで、第2のアスファルトコーテッドシート22の上面にグラニュールを塗布するために、出来た第2のアスファルトコーテッドシート22を一連のグラニュールディスペンサー24の下に通すのがよい。グラニュールディスペンサー、グラニュールをアスファルトコーテッドシートの上に堆積させるのに適当ないかなる種類のものであってもよい。使用することができるグラニュールディスペンサーは、Aschenbeckによる米国特許第6,610,147号に開示された種類のグラニュールバルブである。最初のグラニュールブレンダ−26は、第1のカラーブレンドのバックグラウンドグラニュールの部分的ブレンドドロップを、(アクセントカラーの)第2のカラーブレンド及び(異なるアクセントカラーの)第3のカラーブレンドの次のブレンドドロップの後縁を設定或いは確立するパターンで、第2のアスファルトコーテッドシート22のタブ部分に堆積させるのがよい。この特許出願の目的について、第1のカラーブレンド及びバックグラウンドグラニュールは、同義である。次のブレンドドロップの後縁を構成するために最初に適用された部分的ブレンドドロップの使用は、正確又は鋭い前縁が可能である場合に有用であるが、高いシングル製造速度での正確な後縁は、難しい。
【0017】
この技術分野でよく知られているように、アスファルトコーテッドシートに適用されるブレンドドロップは、いくつかの異なるカラーのグラニュールでしばしば作られる。例えば、天然感想した木材の外観に似せると考えられる一つの特定のブレンドドロップは、実際には、いくらかの茶色のグラニュール、いくらかのダークグレーのグラニュール、いくらかのライトグレーのグラニュールからなる。これらのグラニュールが一緒に混合されてほぼ均等に混合された方法でシートに適用される場合、天然乾燥木材の全体的外観が達成される。この理由のために、ブレンドドロップは、カラーブレンドを有していると称され、全体的なカラー外観を与える。この全体的外観は、カラーブレンド中のグラニュールの実際のカラーのいずれとも異なっていてもよい。また、例えば、ダークグレー及びライトグレーのような、同じカラーのもっと暗い色合い及びもっと明るい色合いのブレンドドロップは、一つのカラーの単に異なる色合いではなく異なるカラーブレンドと称される。
【0018】
図1に示すように、一連のディスペンサー24は、4つのカラーブレンドブレンダ−26、28、30、32を含む。しかしながら、いかなる所望の数のブレンダ−を用いることもできる。最後のブレンダ−は、バックグラウンドブレンダ−34であるのがよい。ブレンダ−の各々には、図示しない、グラニュール源からグラニュールが供給される。ブレンドドロップを第2のアスファルトコーテッドシートに堆積させた後、残りの、被覆されていない領域は、温かい、被覆されていないアスファルトでまだ粘着性があり、バックグラウンドブレンダ−34からのバックグラウンドグラニュールは、ブレンドドロップグラニュールでまだ被覆されていない領域に接接着する。全てのグラニュールを一連のディスペンサー24によって第2のアスファルトコーテッドシート22に堆積させた後、シート22は、グラニュール被覆シート40になる。
【0019】
一実施形態では、補強テープ19は、グラニュールが実質的に接着しない上面を含む。しかしながら、補強テープ19は、グラニュールが接着する上面を含んでもよい。例えば、装置10は、グラニュールを、図2に最もよく示されるように、テープ19によって被覆された第2のアスファルトコーテッドシート22の部分を除いて、実質的に第2のアスファルトコーテッドシート22全体の上に堆積させるためのいかなる所望の手段を含んでもよい。変形例として、グラニュールを、テープ19を含む、実質的に第2のアスファルトコーテッドシーツ22全体の上に堆積させてもよいが、補強テープ19は、グラニュールが実質的に接着しない上面を含む。
【0020】
次いで、グラニュールコーテッドシート40をスレートドラム44の回りに回転させて、グラニュールをアスファルトコーティングに圧着させ且つシートを一時的に逆にし、余分なグラニュールが落ち、回収され且つ再使用される。典型的には、バックグラウンドブレンダ−34によって付けられたグラニュールは、スレートドラム44から落ちるバックフォールグラニュールを集めることによって形成される。
【0021】
次いで、グラニュール被覆シート40は、図1に示すように、ブレード付き切断シリンダ54とバックアップロール56とを含む回転式パターンカッター52に供給されるのがよい。望ましくは、パターンカッター52は、グラニュール被覆シート40のタブ部分に一連の切抜きを切り取り、且つグラニュール被覆シート40の下張り部分の一連の切込みを切り取ることができる。
【0022】
パターンカッター52は、また、グラニュール被覆シート40を連続下張りシート66及び連続上張りシート68に切断するのがよい。下張りシート66は、上張りシート68の下に整列させるように差し向けられるのがよく、且つ二つのシートは、一緒に積層されて連続積層シート70を形成するのがよい。図1に示すように、連続下張りシート66を、連続上張りシート68の経路よりも長い経路で送るのがよい。連続積層シート70を、更に下流に通して積層シートを個々の積層シングルに切断する回転式長さカッター72と接触させるのがよい。
【0023】
切断段階と積層段階との同期化を容易にするために、いろいろなセンサ及び制御を採り入れてもよい。例えば、フォトアイ86及び88のようなセンサを、連続下張り66を連続上張りシート68に同期させるために用いることができる。また、センサ90を、連続積層シートの切込み及び切抜きをエンドカッター或いは長さカッター72に同期させるために用いることもできる。
【0024】
一実施形態では、図1の19Aに示すように、アスファルトコーティングの塗布の前に補強テープをシングルマット12に取付けるのがよい。テープ19Aを、例えば、高温溶融アスファルト又は他の接着剤のような、いかなる適当な手段によってシングルマット12に取付けてもよい。
【0025】
他の実施形態では、図1の19Bに示すように、補強テープをグラニュール被覆シート40に取付けてもよい。テープ19Bを、例えば、高温溶融アスファルト、又は他の接着剤のような、いかなる適当な手段によってグラニュール被覆シート40に取付けてもよい。
【0026】
他の実施形態では、図1の19C及び19Dに示すように、補強テープを、マット12、第1のアスファルトコーテッドシート18、第2のアスファルトコーテッドシート22、又はグラニュール被覆シート40の(図1に示すように下方に向いている)下面に取付けてもよい。テープ19Cを、例えば、高温溶融アスファルト、他の接着剤、又は適当なファスナーのような、いかなる適当な手段によってマット12、第2のアスファルトコーテッドシート18、第2のアスファルトコーテッドシート22、或いはグラニュール被覆シート40に取付けてもよい。係る実施形態では、補強テープ19C及び19Dを、上張りシート68又は下張りシート66のいずれかの釘打ち領域の下面に取付けてもよく、それによってここに記述するように釘打ち領域を補強しかつ強化する。
【0027】
しかしながら、ここに説明した実施形態のいずれでも、マット12、第1のシート18、第2のシート22、グラニュール被覆シート40、又は下張りシート66或いは上張りシート68の下面に接着する、ポリマーのような、押出し材又は液材として、補強材を適用してもよいということが理解されるであろう。更に、以下に説明するように、補強材を積層ルーフィングシングル74に適用してもよい。
【0028】
今、図2を参照すると、積層ルーフィングシングルを、全体的に74で示す。図示した実施形態では、シングル74は、下張りシート66に取付けられた上張りシート68を含み且つ第1の端74A及び第2の端74Bを有する。シングル74は、また、長手方向軸線Aも含む。上張りシート68は、ヘッドラップ部分76とタブ部分78とを含むのがよい。ヘッドラップ部分76は、下部領域76Aと上部領域76Bとを含むのがよい。タブ部分78は、複数のタブ80と隣接したタブ89の間に切抜き82を構成する。図示した実施形態では、タブ部分78は、4つのタブ80を含むが、任意の適当な数のタブ80を設けてもよい。ヘッドラップ部分76及びタブ80は、一つ又はそれ以上のグラニュールパタンをその上に含むのがよい。各切抜き82は、第1の高さH1を有する。図示した実施形態では、切抜き82は、同じ高さH1を有するものとして示される。しかしながら、各切抜き82は、異なる高さのものであってもよいことが理解されるであろう。線Bは、切抜き82の上縁82Aと同一線上にあり且つ下張りシート66の暴露領域84の上限を定める。図示した実施形態では、暴露領域84の高さは、第1の高さH1に等しいが、暴露領域84の高さは、いかなる所望の高さであってもよく、切抜きの上部は、図示したように同一線上にある必要はない。切抜き82が異なる高さを有するシングルでは、線Bは、最大の高さを有する切抜き82の上縁82Aと同一線上にあるのがよい。図示した実施形態では、上張りシート68は、第2の高さH2を有する。
【0029】
補強テープ19は、ヘッドラップ部分76の上に長手方向に配置されるのがよい。図示した実施形態では、テープ19は、ヘッドラップ部分76の下部領域76A内でシングル74の第1の端74Aから第2の端74Bまで長手方向に延びる。テープ19の下縁19Aは、線Bから距離D1だけ隔てられ、テープ19の上縁19Bは、線Bから距離D2だけ隔てられるのがよい。一実施形態では、距離D1は、約6.35ミリメートル(約1/4インチ)ないし約19.05ミリメートル(約3/4インチ)の範囲内である。他の実施形態では、距離D1は、約12.7ミリメートル(約1/2インチ)である。一実施形態では、距離D2は、約44.45ミリメートル(約1・3/4インチ)ないし約57.15ミリメートル(約2・1/4インチ)の範囲内である。他の実施形態では、距離D2は、約50.8ミリメートル(約2インチ)である。しかしながら、距離D1及びD2は、D1についてゼロを含む、いかなる他の所望の長さのものであってもよい。例えば、望ましいならば、テープ19は、上張りシート68のヘッドラップ部分76全体を実質的に被覆してもよい。しかしながら、一つ又はそれ以上のテープを、図2に仮想線19’によって示されるように、釘打ち領域の外側ですらヘッドラップ部分76に長手方向に配置されてもよいことが更に理解されるであろう。補強材は、シングル74の第1の端74Aから第2の端74Bまで延びる必要がないし、且つシングル74上の一つ又はそれ以上の区分又は部分に配置されてもよいということが理解されるであろう。
【0030】
テープ19は、釘打ち領域98を構成し且つ図2に示すように、“ここに釘を打つ”のような文章を含むのがよい。しかしながら、いかなる他の文章或いは他のしるしをテープ19に含んでもよいことが理解されるであろう。また、係る文章又はしるしを付けないテープ19を提供することができることも理解されるであろう。テープ19の係るしるしは、釘打ち領域98がシングルを取付け作業員によって容易に且つ迅速に識別されることを確実にする。
【0031】
図2に図示した実施形態では、下張りシート66は、前縁66A及び後縁66Bを含み且つ第3の高さH3を有する。図示した実施形態では、下張りシート66の後縁66Bは、線Bから距離D3だけ隔てられる。図示したように、距離D3は、約9.53ミリメートル(約3/8インチ)であるが、距離D3は、いかなる所望距離であってもよい。
【0032】
図示した実施形態では、下張りシート66の第3の高さは、上張りシート68の第2の高さの半分未満である。それよって、上張りシート68及び下張りシート66は、積層シングル74の二層部分及び積層シングル74の単一層部分を構成し、テープ19の少なくとも一部分を積層シングル74の単一層部分に接着させるのが好ましい。変形例として、下張りシート66の第3の高さH3は、上張りシート68の第2の高さH2の半分に等しくしてもよいし、或いは上張りシート68の第2の高さH2の半分よりも大きくてもよい。下張りシート66と上張りシート68との間の係る関係により、補強された釘打ち領域がシングル74の実質的に単一層部分に設けられるように、テープ19を位置決めさせる。
【0033】
本発明の他の実施形態では、粒状材料は、補強材の代わりに図1に示す第1のアスファルトコーテッドシート18に適用されてもよい滑石、砂、或いは、膨張頁岩のような、好ましくは軽量材料のような鉱物を含んでもよく、或いは、粉砕ガラス粒子或いはゴム粒子のような、屑材のような、他の粒状材料を含んでもよし、或いは、ポリマーペレット、又は他の材料を含んでもよい。係る材料は、この応用の目的のために、補強特性をほとんど或いはまったく持っていないが、それらの材料は、釘打ち領域の境界を提供する“補強材”として考えられ且つ好ましくは、薄い断面及び又は屋根での改善された接着を提供する。係る材料は、所望の特性を達成するために第1のアスファルトコーテッドシート18の上面にどんな所望手段によっても適用されるほとんどどんな材料であってもよい。一実施形態では、材料は、図2に(及び上述したテープの代わりに)テープ19によって被覆されて示される上張りシート66の一部分になる第1のアスファルトコーテッドシート18の一部分に適用されるのがよい。係る材料は、好ましくは、材料が適用された第2のアスファルトコーテッドシート22の部分の粘着性を減じるのがよく、それによってグラニュールが実質的に接着しない及び又は釘打ち領域98によって示された可視線を上張りに生じさせる表面を提供する。好ましくは、係る材料は、グラニュールよりも薄い断面をもたらし、また、好ましくは、グラニュールに対する重量を減じ、好ましくは、グラニュールよりもシーラントによく接着し、且つ好ましくは、釘打ち領域を示すためにグラニュールとは異なるカラー又は色調のものである。更に他の実施形態では、補強材は、コーティングアスファルトを含み、一方、係る実施形態では、アスファルトは、グラニュールがこの領域で確実に接着しない且つ釘打ち領域を表すためにグラニュールの適用の前に局部的に固化され、或いは、グラニュールが一般的には接着しない、異なるアスファルト組成である。係る冷却は、コーティングアスファルトが当業者に知られた方法で適用された後で他の冷却剤を制御された方法で局部的に適用することによって達成されてもよい。更に他の実施形態では、グラニュールがアスファルトコーテッドシートに接着するのを防止する材料を、アスファルトコーテッドシートに適用する。材料は、例えば、シングルが取付けられる前に取り外され、それによってシングルの厚さ、シングルの重さを減じ、且つ釘打ち領域についてしるしを提供する、剥離テープを含んでもよい。
【0034】
図2に図示した例示的なシングル74では、シングル74は、好ましくは、ASTM試験標準D3462によって規定されたような、所望の標準に従って測定された、釘貫通値を有する。例えば、シングル74は、係るテープ19を有しないこと以外は同じであるシングルよりも大きい釘貫通値を有するのがよい。一実施形態では、シングル74は、係るテープ19を含まないこと以外は同じであるシングルよりも約10%ないし約100%大きい範囲内の釘貫通値を有するのがよい。他の実施形態では、シングル74は、係るテープ19を有していないこと以外は同じであるシングルよりも約50%大きい釘貫通値を有するのがよい。
【0035】
他の実施形態では、約0.0127ミリメートル(約0.5ミル)の厚さを有するポリエステルフィルムから形成された補強テープ19を有するシングルは、係るテープ19を有していないこと以外は同じであるシングルよりも約13.3%大きい釘貫通値を有するのがよい。
【0036】
他の実施形態では、約0.0762ミリメートル(約3.0ミル)の厚さを有するポリエステルフィルムから生成された補強テープ19を有するシングルは、係るテープ19を含まないこと以外は同じであるシングルよりも約62.3%大きい釘貫通値を有するのがよい。
【0037】
他の実施形態では、約0.1016ミリメートル(約4.0ミル)の厚さを有するポリエステルフィルムから生成された補強テープ19を有するシングルは、係るテープ19を含まないこと以外は同じであるシングルよりも約86.0%大きい釘貫通値を有するのがよい。
【0038】
他の実施形態では、約0.127ミリメートル(約5.0ミル)の厚さを有するポリエステルフィルムから生成された補強テープ19を有するシングルは、係るテープ19を有していないこと以外は同じであるシングルよりも約112.7%大きい釘貫通値を有するのがよい。
【0039】
テープ19(又は上述した他の材料)によって被覆された上張りシート68の一部分にグラニュールが実質的に存在しないかもしれないので、シングルの重さは、係るテープ19又は材料を含まないこと以外は同じであるシングルに対して減じられるかもしれない。例えば、図2に図示した例示的シングル74の重さは、係るテープ19を含まないこと以外は同じであるシングルに対して約4%ないし約6%の範囲内で減じられるかもしれない。また、材料及び輸送費も減じられるかもしれない。テープ19がヘッドラップ部分76全体に適用される実施形態では、軽量化は、(単一層或いは積層シングルのいずれかで)15%、20%或いはそれ以上に達するかもしれない。
【0040】
本発明を、積層シングル74に関連して開示したが、補強テープ19は、単一層シングルのような、他の種類のシングルに取付けてもよいということが理解されるであろう。係る単一層シングルでは、補強テープは、シングルがタブ切抜きを有し且つテープが切抜きを通して見えるならば、UV抵抗及び又は適当な着色を要求し、且つ静電つや消し或いは他のノングレア処理を要求してもよい。切抜きを有する典型的な単一層では、典型的には、バンドが、切抜きを通して見えないシングルの上部に備えられ、且つこの領域が、グラニュール使用を最小にするために、テープ19によって被覆されるのがよい。更に、テープ19が補強テープとして見なされる間は、特性は、補強特性を含む必要がない。
【0041】
図3に示すように、従来技術の積層ルーフィングシングル100は、束102に積み重ねられる。一対の係るシングル100だけが図3に図示され、一つ置きのシングル100が逆にされ且つ180°廻わされる。しかしながら、シングル100は、一つ置きの係るシングル100が逆にされるか、180°廻わされるかのいずれか、或いはその両方であるように積み重ねられるのがよいということが理解されるであろう。この積み重ね方法は、下張りシート106を含むシングル100の領域と下張りシート106を含まない領域との間に厚さの差によって引き起される、束102のでこぼこを最小にする。しかしながら、シングル100の中央領域110が二重層になっているので、束102の中央領域108に沿って問題が起り、中央領域110に隣接するシングル100の切抜き部分112が単一層になる。厚さの差は、束102のシングル100の数が増えることにより漸次的に高くなる束102の中央領域108に沿って隆起或いはハンプ114を引き起す。
【0042】
図4は、本発明により製造された代表的な一対の積み重ねられたシングル74の概略部分図である。図4に示すように、積層ルーフィングシングル74は、一つ置きのシングル74が束99を構成するためにシングル74の隣接した一つに対して逆にされ且つ180°廻わされるように積み重ねられる。しかしながら、シングル74は、一つ置きの係るシングル74が逆にされるか、180°廻わされるかのいずれか、或いはその両方であるように積み重ねられてもよいということが理解される。束99は、中央領域92を含む。図示した実施形態では、中央領域92は、各シングル74の下部領域76A及び補強テープ19を含み、且つ各積層ルーフィングシングル74の一部分を含み、シングル74は、二重層にされる。従来技術のシングル100とは対照的に、本発明の積層シングル74が積み重ねられる場合、補強テープ19によって被覆される領域のような、グラニュールを含まない隣接したシングル74の領域は、協同して束の積み重ねられたシングル74の中央領域92の隆起を有利に減じる。図4に最もよく示されるように、図示した一対のシングル74によって表されるように、束の中央領域92は、中央領域92の外側の束の残りの第5の高さH5と実質的に同じである第4の高さH4を有する。
【0043】
更に、屋根のシングル間に結合をもたらすシーラントがシングルの表面に塗られる。典型的なシングル製造工程中、接着剤のパターンがシングルのヘッドラップ部分に塗られて、屋根のシングルの続いて敷設されたコースのタブ部分は、下のコースのヘッドラップ部分に接着する。接着結合は、屋根のシングルの風による持ち上げを防ぐのを助ける。変形例として、シーラントは、前縁66Aで下張りの底面に塗られ、シングルの前のコースに設置されたシングルのヘッドラップ部分に結合する。シーラントに接着する補強テープ19を選択することが必要であるかもしれないし、ある場合にはテープ19は、シングルの接着を改善するために選択されるかもしれない。一例では、二液型接着剤がシーラントとして用いられ、テープ19は、シーラントを活性化する。好ましい実施形態では、シーラントは、補強材と接着的に適合できるように選択され、さもなければ、当業者に知られた方法で補強材との接着を改善するように変更されてもよい。これらの変更は、(ナノクレーのような)充填材を加えること、ゴム成分を加えること、等を含んでもよい。
【0044】
図は、積層シングルを示したが、当業者は、同じ原理が単一シングルに適用されることを理解する。ストリップシングルが、切抜きを含むような例では、補強材は、可視であるのがよく、従って暴露環境で役立ち、屋根の上で暴露される場合に仕上げシングルについて耐候性及び耐久性をもたらす特性を有していなければならない。Owens Corningによって製造されるスカイビュー(Skyview)のように、シングルが切抜きを有していない場合、積層シングルに関して上述した原理のほとんどが適用される。
【0045】
この発明の原理及び作業モードをその様々な実施形態で説明した。しかしながら、この発明は、その適用範囲から逸脱することなく特に図示され且つ記述されたのとは違って実施されてもよいということに注目すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明によるシングルを製作するための装置の概略正面図である。
【図2】本発明による補強部材を有する積層シングルの斜視図である。
【図3】一緒に積み重ねられたシングルの隆起を図示するために誇張された厚さで示した、互いに積み重ねられた従来技術の一対の積層ルーフィングシングルの概略断面図である。
【図4】積み重ねられたシングルの隆起を減じるためにどのように隣接したシングルの補強部材が協同するかを図示するために誇張された厚さで示した、一緒に積み重ねられた本発明による一対の積層ルーフィングシングルの概略断面図である。
【符号の説明】
【0047】
10 装置
12 シングルマット
14 ロール
16 塗布装置
17 ローラ
18 第1のアスファルトコーテッドシート
19、19A、19B、19C、19D 補助テープ
20 ロール
22 第2のアスファルトコーテッドシート
24 グラニュール塗布機
26、28、30、32 混色配合機
34 背景配合機
40 グラニュール被覆シート
44 スレートドラム
52 パターンカッター
54 切断シリンダ
56 バックアップロール
66 下張りシート
68 上張りシート
70 積層シート
72 回転式長さカッター
74 シングル
84 暴露領域
86、88 フォトアイ
90 センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋根の上で通常暴露されるタブ部分(78)と屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分(76)とを備えたアスファルトコーテッドシート(18)を含み、ヘッドラップ部分(76)は、タブ部分(78)に隣接した、ルーフィングシングルの第1の端(74A)と第2の端(74B)との間で長手方向に延びる下部領域(76A)と、下部領域(76A)に隣接した上部領域(76B)とを含み、アスファルトコーテッドシート(18)の少なくとも一部分にはグラニュールが接着され、
更に、ヘッドラップ部分(76)の下部領域(76A)に接着された補強部材(19)を含む、
ルーフィングシングル(74)。
【請求項2】
ヘッドラップ部分には、実質的にグラニュールが接着されていない、請求項1に記載のルーフィングシングル。
【請求項3】
ヘッドラップ部分の下部領域には、実質的にグラニュールが接着されていない、請求項1に記載のルーフィングシングル。
【請求項4】
補強部材には、実質的にグラニュールが接着されていない、請求項1に記載のルーフィングシングル。
【請求項5】
補強部材は、ルーフィングシングルの第1の端(74A)と第2の端(74B)との間で長手方向に延びる、請求項4に記載のルーフィングシングル。
【請求項6】
補強部材は、ルーフィングシングルが屋根に取付けられるときにルーフィングシングルの下方に向いた面に接着される、請求項5に記載のルーフィングシングル。
【請求項7】
補強部材は、釘打ち領域(98)を構成する、請求項1に記載のルーフィングシングル。
【請求項8】
釘打ち領域は、釘打ち領域を構成する補強部材を有していない他は等しいルーフィングシングルよりも約10%ないし約100%大きい範囲内の釘貫通値を有する、請求項7に記載のルーフィングシングル。
【請求項9】
釘打ち領域は、釘打ち領域を構成する補強部材を有していない他は等しいルーフィングシングルよりも約50%大きい釘貫通値を有する、請求項7に記載のルーフィングシングル。
【請求項10】
補強部材を有するシングルは、補強部材を有していない他は等しいルーフィングシングルよりも軽量である、請求項1に記載のルーフィングシングル。
【請求項11】
補強部材を有するシングルは、補強部材を有していない他は等しいルーフィングシングルよりも少なくとも2%軽量である、請求項1に記載のルーフィングシングル。
【請求項12】
ルーフィングシングルは、積層ルーフィングシングルであり、
積層ルーフィングシングルは、
下張り部材(66)と、
下張り部材(66)に取付けられた上張り部材(68)と、
を含み、
上張り部材(68)は、屋根の上で通常暴露されるタブ部分(78)と、屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分(76)とを含み、ヘッドラップ部分(76)は、タブ部分(78)に隣接した下部領域(76A)と、下部領域(76A)に隣接した上部領域(76B)とを含み、
上張り部材(68)の少なくとも一部分には、グラニュールが接着され、上張り部材(68)は、第1の高さ(H2)を有し、下張り部材(66)は、第2の高さ(H3)を有し、第2の高さ(H3)は、第1の高さ(H2)の半分より低いか、或いは第1の高さ(H2)の半分に等しいかのいずれかであり、上張り部材(68)及び下張り部材(66)は、それによって積層シングルの二層部分及び積層シングルの単一層部分を構成し、補強部材の少なくとも一部分は、積層シングルの単一層部分に接着される、請求項1に記載のルーフィングシングル。
【請求項13】
積層シングル(74)を作る方法であって、
シングルマット(12)にルーフィングアスファルトを塗布して、アスファルトコーテッドシート(18)を作る段階と、
補強部材(19)をアスファルトコーテッドシートの一部分に接着する段階と、
アスファルトコーテッドシートをグラニュールで被覆し、随意に補強部材をグラニュールで被覆して、グラニュール被覆シート(40)を作る段階と、
グラニュール被覆シートを上張りシート(68)と下張りシート(66)とに分割する段階と、を含み、上張り部材は、屋根の上で通常暴露されるタブ部分(78)と、屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分(76)とを含み、ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接した下部領域(76A)と、下部領域に隣接した上部領域(76B)とを含み、補強部材は、ヘッドラップ部分の下部領域に接着され、
更に、上張りシートと下張りシートとを積層して積層シングルを構成する段階と、
を含む、上記方法。
【請求項14】
ヘッドラップ部分には、実質的にグラニュールが接着されていない、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ヘッドラップ部分の下部領域には、実質的にグラニュールが接着されていない、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
補強部材は、積層シングルの第1の端(74A)と第2の端(74B)との間で長手方向に延びる、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
補強部材を接着させる段階は、積層シングルが屋根に取付けられるときに補強部材を積層シングルの下方に向いた面に接着させることを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
補強部材は、釘打ち領域(98)を構成する、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
上張りシートは、第1の高さ(H2)を有し、下張りシートは、第2の高さ(H3)を有し、第2の高さは、第1の高さより低いか,或いは第1の高さに等しいかの一つであり、上張りシート及び下張りシートは、それによって積層シングルの二層部分と積層シングルの単一層部分とを構成し、補強部材の少なくとも一部分は、積層シングルの単一層部分に接着される、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
積層シングル(74)を作る方法であって、
シングルマット(12)にルーフィングアスファルトを塗布して、アスファルトコーテッドシート(18)を作る段階と、
補強部材(19)をアスファルトコーテッドシートの一部分に接着させる段階と、
アスファルトコーテッドシートをグラニュールで被覆して、グラニュール被覆シート(40)を作る段階と、
グラニュール被覆シートを上張りシート(68)と下張りシート(66)とに分割する段階と、を含み、上張りシートは、屋根の上で通常暴露されるタブ部分(78)と、屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分(76)とを含み、ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接した下部領域(76A)と、下部領域に隣接した上部領域(76B)とを含み、補強部材は、ヘッドラップ部分の下部領域に接着され、
更に、上張りシートと下張りシートとを積層して、積層シングルを作るる段階と、
を含む上記方法。
【請求項21】
補強部材をアスファルト被覆シートの一部分に接着させる段階は、アスファルトコーテッドシートをグラニュールで被覆した後に行なわれる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
一つ置きのシングルが、シングルの隣接する一つに対して逆にされるか又は180°廻わされるかの少なくとも一つであるように積み重ねられた積層ルーフィングシングル(74)の束(99)であって、シングルが下張り(66)で積層された上張り(68)を含み、上張りは、屋根の上で通常暴露される切抜きを有するタブ部分(78)と、屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分(76)とを含み、ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接した下部領域(76A)と下部領域に隣接した上部領域(76B)とを含み、下部領域は、実質的にグラニュールが接着されていないし、束は、積み重ねられたシングルの下部領域を実質的に取り囲む中央領域(92)を構成し、積層ルーフィングシングルは、二重層にされ、積み重ねられたシングルの下部領域にはグラニュールがないため束の中央領域は、中央領域の外側の束の残部の高さと実質的に等しい高さを有する、上記積層ルーフィングシングルの束。
【請求項23】
シングルは、ヘッドラップ部分の下部領域に接着された補強部材(19)を含む、請求項21に記載の積層ルーフィングシングルの束。
【請求項24】
補強部材は、上張りの第1の端(74A)と第2の端(74B)との間で長手方向に延びる、請求項22に記載の積層ルーフィングシングルの束。
【請求項25】
補強部材は、釘打ち領域(98)を構成する、請求項22に記載の積層ルーフィングシングルの束。
【請求項26】
積み重ねられた積層ルーフィングシングル(74)の束(99)の隆起(114)を減ずる方法であり、シングルは、下張り(66)で積層された上張り(68)を含み、上張り(68)は、屋根の上で通常暴露される切抜きを有するタブ部分(78)と屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分(76)とを含み、ヘッドラップ部分(76)は、タブ部分(78)に隣接した下部領域(76A)と下部領域(76A)に隣接した上部領域(76B)とを含む、上記方法であって、
実質的にグラニュールを接着させてないヘッドラップ部分の下部領域を提供する段階と;
一つ置きのシングルが、シングルの隣接する一つに対して逆にされたか又は180°廻わされるかの少なくとも一つであるようにシングルを積み重ねて、それによって積み重ねられた積層ルーフィングシングルの束を構成する段階と、を含み、
束は、下部領域を実質的に取り囲む中央領域(92)を構成し、積層ルーフィングシングルは、二重層にされ、
積み重ねられたシングルの下部領域にはグラニュールがないため束の中量領域は、中央領域の外側の束の残部の高さに実質的に等しい高さを有する、上記方法。
【請求項27】
補強部材(19)を下部領域に提供する段階を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
補強部材を提供する段階は、補強部材をヘッドラップ部分の下部領域に接着させる段階を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
補強部材は、釘打ち領域(98)を構成する、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
グラニュールがないことは、補強部材を含まないこと以外は等しいルーフィングシングルよりも軽量のシングルをもたらす、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
シングル(74)を作る方法であって、
シングルマット(12)にルーフィングアスファルトをコーティングして、アスファルトコーテッドシート(18)を作る段階と、
グラニュールを施す提供前にルーフィンググラニュール以外の材料(19)をアスファルトコーテッドシートの一部分に提供して、釘打ち領域(98)を作る段階と、
グラニュールで、アスファルトコーテッドシートを被覆し、且つ随意に材料を被覆して、グラニュール被覆シート(40)を作る段階と、
グラニュール被覆シートを、屋根の上で通常暴露される第1の部分(78)と屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分(76)とを含むシングルに分割する段階と、を含み、ヘッドラップ部分は、第1の部分に隣接した下部領域(76A)と下部領域に隣接した上部領域(76B)とを含み、材料は、ヘッドラップ部分(76)の下部領域に接着される、上記方法。
【請求項32】
ヘッドラップ部分(76)には、実質的にグラニュールが接着されない、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
ヘッドラップ部分の下部領域(76A)には、実質的にグラニュールが接着されない、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
材料は、シングルの第1の端(74A)と第2の端(74B)との間で長手方向に延びる、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
グラニュール被覆シートを上張りシート(68)と下張りシート(66)とに分割する段階を更に含み、
上張りシートは、屋根の上で通常暴露されるタブ部分(78)と屋根の上で通常覆い隠れるヘッドラップ部分(76)とを含み、ヘッドラップ部分は、タブ部分に隣接した下部領域(76A)と下部領域に隣接した上部領域(76B)とを含み、強化部材は、ヘッドラップ部分の下部領域に接着され、
更に、上張りシートと下張りシートとを積層して、積層シングルを形成する段階を更に含む、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
シングルは、非積層シングルを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項37】
材料(19)は、実質的に改善された強度又は釘貫通を供給しない、請求項31に記載の方法。
【請求項38】
シングルを屋根に固定する前に材料(19)を取り外す、請求項31に記載の方法。
【請求項39】
釘打ち領域(98)は、釘打ち領域を構成する補強部材を含まないこと以外は等しいシングルよりも約10%ないし約100%大きい範囲内の釘貫通値を有する、請求項31に記載の方法。
【請求項40】
材料(16)は、粒状材料を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項41】
材料(16)は、フィルムを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項42】
材料(16)は、織布又は不織布を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項43】
材料(16)は、シングルの改善された接着を第2のルーフィングシングルに設けられたシーラントに提供する、請求項31に記載の方法。
【請求項44】
材料(16)は、材料の代わりにルーフィンググラニュールを含むこと以外は等しいルーフィングシングルよりも軽量なシングルをもたらす、請求項31に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−503309(P2009−503309A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−525265(P2008−525265)
【出願日】平成18年8月5日(2006.8.5)
【国際出願番号】PCT/US2006/030633
【国際公開番号】WO2007/019399
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(507220187)オウェンス コーニング インテレクチュアル キャピタル リミテッド ライアビリティ カンパニー (14)