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補給水供給装置、この補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器
説明

補給水供給装置、この補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器

【課題】洗浄開始直後に、補給水がオーバーフロー管から便器に供給されることを防ぎ、無駄水が発生することがなく、節水化を達成することができる補給水供給装置を提供する。
【解決手段】本発明は、便器を洗浄する洗浄水タンク装置16に設けられて便器に補給水を供給する補給水供給装置19であって、給水装置22から分岐し、その下流側端部に形成された吐水口62aがオーバーフロー管52の開口52aに差し向けられて吐水口62aからオーバーフロー管52に補給水を供給する補給水流路部28と、この補給水流路部28に設けられて所定容量の補給水を貯水可能な貯水部60と、この貯水部60に形成されて貯水部60内の補給水を洗浄水タンク18に流出可能な開口72cを洗浄水タンク18内の水位と連動して開閉する開閉弁82と、を有することを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、補給水供給装置、この補給水供給装置を備えたタンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器に係り、特に、便器に補給水を供給する補給水供給装置、この補給水供給装置を備えたタンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、大洗浄と小洗浄の異なる2つの洗浄水量で便器洗浄を行う水洗大便器において、便器に補給水を供給する補給水供給装置が大洗浄と小洗浄とで異なる補給水量(リフィール水量)を便器に供給してしまうので、その異なる差分の補給水量が便器の排水トラップ下流へとこぼれ落ち無駄に洗浄水を浪費(無駄水を発生)させているものが知られている。
特許文献1に示されているように、そのような無駄な洗浄水の浪費を防止するために、洗浄水タンク内に設けられ且つ洗浄水タンク内の水位が所定水位になると洗浄水が流入される桶と、その桶内に配置され且つその桶内の水位の上下動と連動するフロートと、そのフロートの上下動と連動して補給水の供給と洗浄水タンクへの給水とを切り替える切替弁を備え、所定の洗浄水タンク水位になると洗浄水が桶内に流入してフロートが上昇され、補給水のオーバーフロー管内への供給を開始し、満水水位となると補給水のオーバーフロー管内への供給が完了される補給水供給装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許公開2011/0056009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に示す補給水供給装置においては、洗浄開始直後において、フロートが桶内の水位と連動して所定高さまで下がるまでの間、補給水がオーバーフロー管に供給され、補給水を便器に供給するようになっているので、補給水の供給された分が無駄水となってしまうといった問題(欠点)が生じていた。近年の節水化の要請に伴い、便器の洗浄水量が減らされるのに伴い、無駄水を発生させる問題を解決することが重要になっている。
【0005】
そこで、本発明は、従来技術の欠点を解決するためになされたものであり、洗浄開始直後に、補給水がオーバーフロー管から便器に供給されることを防ぎ、無駄水が発生することがなく、節水化を達成することができる補給水供給装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は、便器を洗浄するための洗浄水を水源から洗浄水タンク内に給水する給水装置と、洗浄水タンクの底面に配置されて便器と連通する排水流路を開閉する排水弁と、排水流路と連通し、洗浄水タンクの底面から上方へ延びるように設けられて洗浄水タンク内の洗浄水が満水水位を超えた場合に洗浄水を便器へ排出するオーバーフロー管と、を有する洗浄水タンク装置に設けられて便器に補給水を供給する補給水供給装置であって、給水装置から分岐し、その下流側端部に形成された吐水口がオーバーフロー管の開口に差し向けられて吐水口からオーバーフロー管に補給水を供給する補給水流路部と、この補給水流路部に設けられて所定容量の補給水を貯水可能な貯水部と、この貯水部に形成されて貯水部内の補給水を洗浄水タンクに流出可能な開口を洗浄水タンク内の水位と連動して開閉する開閉弁と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、排水弁が排水流路を開放して洗浄水タンク内の洗浄水が便器へ供給される洗浄開始直後において、貯水部の開口が、洗浄水タンク内の水位と連動する開閉弁により閉じられた状態であり、給水装置から分岐して補給水流路部に供給された補給水が、補給水流路部に設けられた貯水部内に供給された際に、所定容量の補給水を貯水部に貯水して留めることができる。したがって、補給水が貯水部内に留められている間においては、補給水流路部の補給水が吐水口からオーバーフロー管の開口に向けて補給水として吐水されることを防ぐことができるため、無駄水が発生することを防ぐことができ、節水化を達成することができる。
さらに、大洗浄後と小洗浄後のそれぞれにおいて、排水弁が排水流路を閉鎖し、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が所定水位まで上昇し、貯水部の開口が開閉弁により閉じられた後、貯水部が所定容量の補給水で満たされたときから洗浄水タンク内の水位が満水水位になるまでの期間に限り、補給水流路部の補給水が吐水口からオーバーフロー管の開口に向けて補給水として吐水されるため、一定水量の補給水をオーバーフロー管から便器に供給することができる。
【0007】
本発明において、好ましくは、貯水部は、洗浄開始後に開閉弁が貯水部の開口を閉鎖している状態で給水装置が給水を開始してから開閉弁が貯水部の開口を開放するまで給水装置から補給水流路部に供給される全ての補給水を貯水可能な容積を備えている。
このように構成された本発明においては、洗浄開始後に開閉弁が貯水部の開口を閉鎖している状態で給水装置が給水を開始してから、洗浄水タンク内の洗浄水が排水され、開閉弁が洗浄水タンク内の洗浄水の水位降下と連動して貯水部の開口を開放するまで、給水装置から補給水流路部に供給される全ての補給水を貯水できるような容積を貯水部が備えていることにより、貯水部の開口が開閉弁により開放されたとき、貯水部内に貯水されている補給水が開口から洗浄水タンクに流出するため、補給水流路部の補給水が吐水口からオーバーフロー管の開口に向けて補給水として吐水されることを防ぐことができる。したがって、無駄水の発生を完全に無くし、節水化を達成することができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、貯水部の貯水可能な容積は、49cc以上である。
このように構成された本発明においては、貯水部の貯水可能な容積が、49cc以上であるため、洗浄開始後に開閉弁が貯水部の開口を閉鎖している状態で給水装置が給水を開始してから、洗浄水タンク内の洗浄水が排水され、開閉弁が洗浄水タンク内の洗浄水の水位降下と連動して貯水部の開口を開放するまで、給水装置から補給水流路部に供給される全ての補給水を貯水部が貯水することができる。したがって、無駄水の発生を完全に無くし、節水化を達成することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、貯水部は、補給水流路部の途中に設けられた上端部を備え、この上端部から下方へ延びるように形成され、貯水部の上端部は、貯水部よりも上流側の補給水流路部から供給される補給水を貯水部の容積内に留めるように流入させる流入部と、この流入部の流路に対して隔離するように設けられて貯水部の容積が満水状態のときに限り貯水部の補給水を下流側の補給水流路部に流出させる流出部と、を備えている。
このように構成された本発明においては、洗浄開始後に給水装置から貯水部の上流側の補給水流路部に供給された補給水を貯水部の上端部の流入部によって貯水部内に流入させて貯水部内に確実に留めることができる。また、上流側の補給水流路部の補給水が貯水部に流入後、貯水部の容積が満水状態になるまで貯水部内の補給水が流出部から下流側の補給水流路部へ流出することを防ぎ、貯水部の下流側の補給水流路部の吐水口からオーバーフロー管の開口に向けて補給水として吐水されることを防ぐことができる。したがって、無駄水が発生することを防ぐことができ、節水化を達成することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、貯水部は、その容積と異なる容積を備えた他の貯水部に変更可能となるように補給水流路部に脱着可能に取付けられている。
このように構成された本発明においては、貯水部が、その容積と異なる容積を備えた他の貯水部に変更可能となるように補給水流路部に脱着可能に取付けられていることにより、貯水部の容積を使用状況に応じて簡単に変更することができ、補給水量を簡単に変更することができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、開閉弁は、洗浄水タンク内の水位と連動して浮力により上下動するフロート弁である。
このように構成された本発明においては、開閉弁が洗浄水タンク内の水位と連動して浮力により上下動するフロート弁であるため、簡単な構造により、無駄水が発生することを防ぐことができ、節水化を達成することができる。
【0012】
本発明において、好ましくは、貯水部の開口とこの開口を開閉するフロート弁との間には、貯水部と洗浄水タンクを連通させる小穴が形成されている。
このように構成された本発明においては、貯水部の開口とこの開口を開閉するフロート弁との間に形成された小穴により、洗浄終了後、貯水部が補給水でほぼ満たされている状態であっても、貯水部の補給水が小穴を通って洗浄水タンクに少量ずつ徐々に流出し、貯水部内の補給水の水位が洗浄水タンク内の洗浄水の水位とほぼ同じになるまで低下するため、補給水流路部の補給水が吐水口からオーバーフロー管の開口に向けて補給水として吐水されることを防ぐことができる。したがって、無駄水が発生することを防ぐことができ、節水化を達成することができる。
【0013】
また、本発明は、上記補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置である。
このように構成された本発明においては、無駄水が発生することを防ぐことができ、節水化を達成することができる洗浄水タンク装置を提供することができる。
【0014】
また、本発明は、上記洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、無駄水が発生することを防ぐことができ、節水化を達成することができる水洗大便器を提供することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の補給水供給装置によれば、洗浄開始直後に、補給水がオーバーフロー管から便器に供給されることを防ぎ、無駄水が発生することがなく、節水化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態による補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器において、便座及び便蓋を取り外した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態による補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置の内部構造を蓋体を取り外した状態で前方斜め上方から見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による補給水供給装置の一部分を一部破断した部分断面正面図である。
【図4】本発明の一実施形態による補給水供給装置の分解斜視図である。
【図5(a)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水が開始される前の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図5(b)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水が開始された直後の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図5(c)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水中の洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL3まで下降した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図5(d)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水終了直後の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図5(e)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL7まで上昇した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図5(f)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL8まで上昇した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図5(g)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける給水が終了した後一定時間が経過した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図6(a)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水が開始される前の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図6(b)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水が開始された直後の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図6(c)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水中の洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL3まで下降した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図6(d)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水終了直後の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図6(e)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL7まで上昇した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図6(f)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL8まで上昇した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【図6(g)】本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける給水が終了した後一定時間が経過した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
つぎに、添付図面により、本発明の一実施形態による補給水供給装置、この補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器について説明する。
まず、図1により、本発明の一実施形態による補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器において、便座及び便蓋を取り外した状態を示す斜視図である。
【0018】
図1に示すように、符号1は、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器であり、この水洗大便器1は、陶器製の便器本体2を備え、この便器本体2には、ボウル部4と、このボウル部4の下部と連通するトラップ管路6がそれぞれ形成されている。
便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム8と、便器本体2の後方側の内部に形成される排水流路9(図3参照)から供給される洗浄水を吐水する第1吐水口10が形成され、この第1吐水口10から吐水された洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部4を洗浄するようになっている。
【0019】
ボウル部4の下方には、鎖線W0で溜水面が示された溜水部12が形成されている。この溜水部12の下方には、排水トラップ管路6の入口6aが開口し、この入口6aから後方の排水トラップ管路6は排水ソケット(図示せず)を介して床下の排出管(図示せず)に接続されている。
また、ボウル部4の溜水面W0の上方位置には、便器本体2の後方側の内部に形成される排水流路9(図3参照)から供給される洗浄水を吐水する第2吐水口14が形成され、この第2吐水口14から吐水される洗浄水が溜水部12の溜水を上下方向に旋回させる旋回流を生じさせるようになっている。
【0020】
便器本体2の後方側の上面には、便器本体2に供給する洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置16が設けられ、洗浄水タンク装置16の上部には、洗浄水タンク装置の蓋をする蓋体17が設けられている。
なお、本実施形態による洗浄水タンク装置16においては、上述したサイホン式の水洗大便器に適用した例について説明するが、このようなサイホン式の水洗大便器に限定されず、ボウル部内の水の落差による流水作用で汚物を押し流す、いわゆる、洗い落し式の水洗大便器等の他のタイプの水洗便器にも適用可能である。
【0021】
つぎに、図2及び図3により、洗浄水タンク装置16の内部構造について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置の内部構造を蓋体を取り外した状態で前方斜め上方から見た斜視図であり、図3は本発明の一実施形態による補給水供給装置の一部分を一部破断した部分断面正面図である。
図2及び図3に示すように、洗浄水タンク装置16は、水洗大便器1を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンク18を備え、この洗浄水タンク18の底部には、便器本体2の排水流路9と連通する排水口20が形成され、洗浄水タンク18内の洗浄水が便器本体2の排水流路9へと供給されるようになっている。また、洗浄水タンク18は、節水型の水洗大便器に用いられるよう大洗浄時には4.8リットル(小洗浄時には3リットル)の洗浄水量を洗浄に使用できるようになっているが、便器の種類に応じて、貯水する洗浄水の量が異なっていてもよい。
【0022】
図2及び図3に示すように、洗浄水タンク装置16の洗浄水タンク18内には、補給水供給装置19と、この洗浄水タンク18内に洗浄水を供給する給水装置22と、洗浄水タンク18に貯えられた洗浄水について排水口20を開放して便器本体2の排水流路9に流出させる排水弁装置24と、排水弁装置24に取付けられ洗浄水タンク18内の洗浄水が満水水位を超えたときに洗浄水を排水流路9を介して便器本体2にオーバーフローさせるオーバーフロー管部26とが設けられている。
また、詳細は後述する補給水供給装置19は、給水装置22から分岐されてオーバーフロー管部26の上方まで延び便器本体2に補給水をリフィールさせる補給水流路部28を備えている。
【0023】
給水装置22は、外部の給水源(図示せず)に接続され洗浄水タンク18の底部から上方に延びる給水管30と、この給水管30の上端部に取り付けられ、給水管30から給水される洗浄水の洗浄水タンク18内への吐水と止水を切り替える給水バルブ32と、洗浄水タンク18内の水位の変動に応じて上下動して給水バルブ32による吐水と止水を切り替える給水バルブフロート34とを備えている。給水バルブ32から吐水される洗浄水は、給水源からの給水圧に応じて単位時間あたりの流量はほぼ一定に設定されている。
【0024】
給水管30の外周側下端部には、給水バルブ吐水口36が開口し、給水バルブ32からの洗浄水がこの給水バルブ吐水口36から洗浄水タンク18内に吐水されるようになっている。
【0025】
給水装置22においては、排水弁装置24により、洗浄水タンク18内の洗浄水が便器に排水されると、洗浄水の水位が低下して給水バルブフロート34が下降し、それにより給水バルブ32が開き、給水バルブ吐水口36からの吐水が開始し、洗浄水タンク装置16の外部の給水源(図示せず)から洗浄水タンク18内への吐水が開始されるようになっている。
さらに、吐水が継続されて洗浄水タンク18内の水位が上昇すると、給水バルブフロート34も上昇し、それにより給水バルブ32が閉じ、給水バルブ吐水口36が止水される。これにより、洗浄水タンク18内の洗浄水の水位が満水時の止水水位に維持されるようになっている。
【0026】
排水弁装置24は、洗浄水タンク18の底面に取り付けられ且つ便器本体2の排水流路9に連通する排水口20を形成する排水口形成部材38と、弁体40と、この弁体40を保持する弁体保持部材42と、この弁体保持部材42に下端部が取り付けられて上下方向に延びる主軸部材44と、主軸部材44の上端部(図示せず)に取り付けられて主軸部材44の引き上げ操作による弁体40の開弁操作を操作する操作ワイヤ46とを備えている。
排水口形成部材38は、排水口20の上縁に沿って全周に亘って形成され且つ上方に突出する弁座41を備え、この弁座41と弁体40が当接することにより、排水口20が閉鎖されるようになっている。
操作ワイヤ46は、一端部が主軸部材44の上端部(図示せず)に取り付けられ、他端部が洗浄水タンク18の内部に取り付けられたワイヤ巻取り装置48に取り付けられている。このワイヤ巻取り装置48は、洗浄水タンク18の外部に取り付けられた操作レバー50と連結されており、この操作レバー50を大洗浄又は小洗浄の所定の洗浄モードを実行させる方向に回動操作することにより、この操作レバー50の回動と連動してワイヤ巻取り装置48が作動し、操作ワイヤ46がワイヤ巻取り装置48によって巻き取られ、この巻き取られる操作ワイヤ46により、排水弁装置24の主軸部材44が引き上げられ、この主軸部材44と共に弁体保持部材42及び弁体40が上昇するようになっている。
【0027】
オーバーフロー管部26は、オーバーフロー管52と、オーバーフロー管52の下端が取り付けられるオーバーフロー管取付部54とを備え、オーバーフロー管取付部54は、洗浄水タンク18のほぼ底面18a付近において、排水弁装置24の排水口形成部材38の外周に接続されている。
オーバーフロー管52は、オーバーフロー管取付部54から上方へとほぼ直立して設けられ、その上端には、上方に向かって開口する開口52aが円形に形成され、その下端において、オーバーフロー管52がオーバーフロー管取付部54と、排水口形成部材38の内部の排水口20とを介して排水流路9と連通するように設けられている。
オーバーフロー管52の開口の高さは、洗浄水が洗浄水タンクから溢れ出るのを防ぐように、止水水位よりも高い高さに設定されている。このオーバーフロー管52により、洗浄水が止水水位(満水水位)を超えて上昇しても、開口52aから、洗浄水がオーバーフロー管52内にオーバーフローし、排水口形成部材38の内部の排水流路9を経て、第1吐水口10から、ボウル部4内に排出されるようになっている。
【0028】
なお、本実施形態では、一例として、排水弁装置については、使用者が操作レバー50を直接回転操作してワイヤ巻取り装置48を作動させる手動式の排水弁装置の形態について説明するが、このような形態に限定されず、使用者がタンクに設けられた操作ボタン(図示せず)をプッシュ操作して弁体40の開弁操作を操作できる弁体作動機構(図示せず)を有するプッシュ式の排水弁装置の形態、さらに、操作レバー50を回動させるためのモータ等の駆動手段を設け、外部に設定された操作ボタン(図示せず)又は人感センサー(図示せず)からの指令信号によって駆動手段の作動を自動的に制御するような排水弁装置の形態にしてもよい。
【0029】
つぎに、図2乃至図4を参照して、補給水供給装置19の補給水流路部28について説明する。
図4は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の補給水流路部において、補給水流路管を取り外した状態の分解斜視図である。
【0030】
補給水流路部28は、給水バルブ32から給水バルブ吐水口36への流路と分岐されてオーバーフロー管52の開口52aの上方まで延びる補給水流路管56と、この補給水流路管56の下流側端部に脱着可能に接続された上流側端部から、詳細は後述する貯水部60の上側筒体部68の上端面68aに形成された流入口68bまで延びる貯水部入口管58と、貯水部60の上側筒体部68の上端面68aに形成された流出口68cから延びてその下流側端部が補給水流路吐水口62aとしてオーバーフロー管52の開口52aのほぼ真上に位置する補給水流路吐水管62と、貯水部60をオーバーフロー管52の開口52aに固定する固定部64とを備えている。
【0031】
補給水流路管56は、その上流端部が給水バルブ32に接続され、給水バルブ32から一定流量の補給水が安定して供給されるようになっている。
貯水部入口管58は、この貯水部60の上方の補給水流路管56から貯水部60まで、補給水を必ず貯水部60内下方に一旦流下させるように形成されている。
ここで、貯水部入口管58は、補給水流路管56に貯水部60を設けた上で、貯水部60の上方の補給水流路管56から貯水部60まで延びる隔壁66を設けることにより、補給水を補給水流路管56から必ず貯水部60内を経由して流させるように形成されてもよい。
【0032】
貯水部60は、補給水流路部28の途中に設けられ且つ補給水流路部28の貯水部入口管58の下端に設けられ、所定容量の補給水を貯水できる大きさに形成されている。
貯水部60は、内部が中空になっている筒体の上側部分を形成している上側筒体部68と、内部が中空になっている筒体の下側部分を形成し、この上側筒体部68に下側から取付けられて上側筒体部68との間に補給水を貯水可能な貯水可能容積空間70を形成できるような下側筒体部72とを備えている。
貯水部60の上側筒体部68と下側筒体部72とにより形成される筒形体中の貯水可能容積空間70は、給水バルブ32が給水を開始してから後述するフロート弁82が開放されるまでに、補給水流路管56から供給される補給水を全て貯水できるような49cc以上の所定容量を有する大きさに形成されている。
貯水部60の上側筒体部68には、その上端面68aに補給水が貯水部入口管58から流入される流入口68bが形成され、貯水部60の上側筒体部68の上端面68aにおいて、自身から補給水が補給水流路吐水管62に流出される流出口68cが形成され、貯水部60の上側筒体部68の下部の内周面にはねじ受け部68dが設けられている。貯水部60の上側筒体部68の上端面68aに形成された流入口68b及び流出口68cは、共に鉛直下方向きに開口するので、その流入口68bから鉛直下方向きに流入される補給水が先ず貯水部に流下され、直接流出口68cに入り込まないようになっている。
貯水部60の下側筒体部72には、その上部の外周面にねじ係合部72aが設けられており、このねじ係合部72aが貯水部60の上側筒体部68のねじ受け部68dと回転係合することによって、貯水部60の上側筒体部68と下側筒体部72とが接続されている。
貯水部60の下側筒体部72は、ねじ係合部72aを回転させることによって容易に着脱可能であり、異なる大きさ(形状)の下側筒体部72を上側筒体部68と接続することにより、上側筒体部68と下側筒体部72によって形成される貯水可能容積空間70の所定容量を有する大きさに変更することができる。従って、異なるタイプの便器本体2により要求される異なる補給水量に対応して、一定水量の補給水を便器本体2にリフィールさせ且つ無駄水の発生を防ぐことが可能となる。
【0033】
補給水流路部28の固定部64は、貯水部60の上側筒体部68から水平に延びる支持軸取付部74と、この支持軸取付部74に取付けられる支持軸76と、支持軸取付部74の下方で支持軸76と係合する支持軸係合部78と、支持軸係合部78の上部側面に接続されオーバーフロー管52の上端の開口52aに取付けられるオーバーフロー管開口取付部80とを備えている。
支持軸取付部74と連結された上側筒体部68の高さは、支持軸取付部74と係合する支持軸76の高さを設定することによって設定することができる。
支持軸係合部78は、オーバーフロー管開口取付部80よりも小さい円筒形状に形成され、且つ自身の軸心がオーバーフロー管開口取付部80よりも外側に位置されている。さらに、支持軸係合部78は、支持軸76のねじ部76aに回転係合され、支持軸76のねじ部76aを回転させることによって、支持軸係合部78に対して支持軸76を上下移動させることができる。
オーバーフロー管開口取付部80は、実質的には、洗浄水タンク18内の満水水位を超えた洗浄水が流入するオーバーフロー管52の上端のオーバーフロー管流入口80aを形成している。
上述のような構成から、貯水部60の上側筒体部68が、支持軸取付部74、支持軸76、支持軸係合部78、及び、オーバーフロー管52の上端の開口52aに取付けられるオーバーフロー管開口取付部80を介して、オーバーフロー管52に対して位置が固定されている。
【0034】
補給水流路吐水管62は、貯水部60の上側筒体部68の上端面68aに形成された流出口68cから上方に立ち上がった後、水平に屈曲され、オーバーフロー管52の開口52aのほぼ真上まで延ばされ、オーバーフロー管52の開口52aのほぼ真上で再び真下方向に向かって屈曲され、オーバーフロー管52の開口52aに向かう補給水流路吐水口62aが形成されている。
補給水流路吐水管62は、貯水部60の上側筒体部68とほぼ一体に形成されているので上側筒体部68に対して位置が固定されており、そのため、オーバーフロー管52に対しても位置が固定されている。
【0035】
貯水部60の下側筒体部72には、その下面72bに、洗浄水タンク18に補給水を流出できる開口72cが形成され、洗浄水タンク18内の水位と連動して開口72cを開閉するフロート弁82が備えられている。
フロート弁82には、洗浄水タンク18内の水位の上下動と連動して上下動するフロート84と、このフロート84が下部に取付けられ、フロート84の浮力を受けた上下移動によって開口72cを開閉できる蓋弁体部86とが備えられている。
蓋弁体部86は、開口72cの径よりも大きな径を有する円形に形成され、開口72cの外側から開口72cを覆うように蓋をする外側蓋弁体86aと、蓋弁体部86の上面に取付けられ、開口72cの内側まで挿入されて、開口72cの内側において摺動できるようになっている開口内摺動部86bと、この開口内摺動部86bの上端において開口72cの貯水部内側から開口外側に向かう移動の際に引掛かるようになっている4つのつめ86cとを備えている。従って、蓋弁体部86は、蓋弁体部86の外側蓋弁体86aと蓋弁体部86のつめ86cとの間で上下方向に摺動できるように設けられている。
フロート弁82の蓋弁体部86の外側蓋弁体86aが、フロート84の浮力によって押し上げられ、貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cに押し付けられるとき、その開口72cが閉鎖され、フロート弁82の蓋弁体部86の外側蓋弁体86aが、フロート84が浮力を失って降下し、貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cから離れるとき、その開口72cが開放されるようになっている。
フロート弁82の蓋弁体部86の外側蓋弁体86aが、貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cに押し付けられる(開口72cが閉鎖されている)際に、この外側蓋弁体86aとこの開口72cとの間には小さな穴(小隙間)88が形成されるようになっている。
貯水部60の下側筒体部72に設けられたフロート弁82の代わりに、水位を検知して開閉される他の開閉弁が用いられてもよい。
【0036】
つぎに、本発明の一実施形態による補給水供給装置、及び、その補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置、この洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器の動作(作用)を説明する。
まず、図5(a)〜(g)により、本発明の一実施形態による補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置及びこの洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器により実行される2種類の洗浄モードのうちの大洗浄モードについて説明する。
図5(a)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水及び給水が開始される前の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図であり、図5(b)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水が開始された直後の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図であり、図5(c)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水中の洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL3まで下降した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図である。
また、図5(d)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水終了直後の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分断面正面図であり、図5(e)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL7まで上昇した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分断面正面図であり、図5(f)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL8まで上昇した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図であり、図5(g)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の大洗浄モードにおける給水が終了した後一定時間が経過した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分断面正面図である。
【0037】
まず、図5(a)に示されるような大洗浄モードにおける排水及び給水が開始される前の状態の補給水供給装置19においては、排水弁装置24の弁体40が弁座41に当接して排水口20が閉止され、洗浄水タンク18内の洗浄水の水位は、満水時のほぼ止水水位WL0に維持されている。補給水流路部28の貯水部60内の補給水の水位は、洗浄水タンク18内の満水時のほぼ止水水位WL0に維持され、貯水部60内の止水水位WL0より上方には、前述の所定容量の貯水可能な容積空間70の内の一部が貯水可能な状態で残っている。貯水部60のフロート弁82の蓋弁体部86の外側蓋弁体86aは、貯水部60のフロート弁82の蓋弁体部86のフロート84の浮力によって貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cに押し付けられ、開口72cが閉止された状態となっている。
【0038】
つぎに、図5(b)に示すように、大洗浄モードにおける排水が開始された直後の状態の補給水供給装置19においては、使用者が操作レバー50を所定の大洗浄モードを実行する方向に回動操作すると、ワイヤ巻取り装置48が作動し、操作ワイヤ46が大洗浄モードの巻き取り量で巻き取られ、排水弁装置24の主軸部材44、弁体保持部材42及び弁体40が弁座41に対して引き上げられ、排水口20が開放され、洗浄水タンク18内の洗浄水が排水流路9を通じて便器本体2に排出される。弁体40が排水口20を開放した後に給水装置22の給水バルブ32が開弁され、ほぼ同時に、給水バルブ32の給水バルブ吐水口36から洗浄水が洗浄水タンク18内へ吐水され、ほぼ同時に、給水バルブ32から分岐した補給水流路部28の補給水流路管56に供給される補給水が補給水流路管56から補給水流路部28の貯水部入口管58を通って、貯水部60の上側筒体部68の上端面68aに形成された流入口68bから貯水部60内に鉛直方向下方に流下される。貯水部60内への補給水の水位は、洗浄開始時の止水水位WL0から時間と共に徐々に上昇され、水位WL1に上昇されている。貯水部60内の水位WL1より上方には、前述の所定容量の貯水可能な容積空間70の内の一部が貯水可能な状態で残っている。このとき、洗浄水タンク18内の貯水部60の外側における水位は、水位WL2まで下降されている。
【0039】
つぎに、図5(c)に示すように、大洗浄モードにおける排水中の洗浄水タンク内の水位が、時間と共に水位WL3まで下降した状態の補給水供給装置19においては、弁体40が排水口20を開放した状態のままであり、給水バルブ32の給水バルブ吐水口36からの洗浄水が洗浄水タンク18内へ吐水され、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56から補給水が貯水部60内に流入されている。貯水部60内の水位は、水位WL1から時間と共に上昇されて水位WL4とされている。貯水部60内の水位WL4より上方には、前述の所定容量の貯水可能な容積空間70の内一部が貯水可能な状態で依然として残っている。
洗浄水タンク18内の貯水部60の外側における洗浄水の水位が、水位WL3まで下降されると、フロート84が洗浄水タンク18内の水位の下降と連動して下降を開始するので、フロート84が取付けられている外側蓋弁体86aが下降を開始し、貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cから離れ、貯水部60内に貯水されていた補給水が開口72cから洗浄水タンク18内に一気に流出され、貯水部60内の水位が、水位WL4から急速に低下を開始する。従って、貯水部60内の貯水可能容積空間70が補給水によって満たされる前に、貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cからの補給水の流出が開始される。
【0040】
つぎに、図5(d)に示すように、大洗浄モードにおける排水終了直後の状態の補給水供給装置19においては、排水弁装置24の主軸部材44及び弁体40が水位の低下と共にさらに下降され、弁体40が弁座41に当接し、排水口20が閉止され、排水弁装置24の大洗浄モードにおける排水が終了された状態となっている。
一方、給水装置22の給水バルブ32の給水バルブ吐水口36から吐水される洗浄水が継続して洗浄水タンク18内に吐水され、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56から補給水が貯水部60内に流入され、この貯水部60内に流入した補給水が貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cから貯水部60外方の洗浄水タンク18内に流出され、この洗浄水タンク18内に貯水されている。洗浄水タンク18内の貯水部60の外側の水位は、止水水位WL5において下降が停止された後、止水水位WL5から時間と共に再び上昇を開始される。
貯水部60内の水位は、貯水部60内の補給水が開口72cから洗浄水タンク18内に流出されるので、貯水部60底面からほぼ零の高さの水位WL6にされ、貯水部60内には、前述の所定容量の貯水可能な容積空間70がほぼ全体にわたって残っている状態となっている。
【0041】
つぎに、図5(e)に示すように、大洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク18内の水位が、時間と共に水位WL7まで上昇した状態の補給水供給装置19においては、弁体40が排水口20を閉じた状態のままであり、給水バルブ32の給水バルブ吐水口36の洗浄水が継続して洗浄水タンク18内に吐水され、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56から補給水が貯水部60内に流入されている。
洗浄水タンク18内の貯水部60の外側の水位が、水位WL7まで上昇されると、フロート84が水位の上昇と連動して上昇するので、フロート84が取付けられている外側蓋弁体86aが上昇を開始し、貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cに押し付けられ、開口72cから貯水部60外方に流出される補給水が閉止され、補給水流路管56から貯水部60内に流入する補給水が、貯水部60内に貯水され始め、貯水部60内の水位が、貯水部60底面からほぼ零の高さの水位WL6から上昇を開始される。このように外側蓋弁体86aは補給水流路管56からの補給水の流れを貯水部60外方に流出させるか貯水部60に貯水させるか切り換える切り換え弁体の機能も果たしている。貯水部60内には、貯水可能な容積空間70がほぼ全体にわたって貯水可能な状態で残っている。
【0042】
つぎに、図5(f)に示すように、大洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク18内の水位が、時間と共に水位WL8まで上昇した状態の補給水供給装置19においては、弁体40が排水口20を閉じた状態のままであり、給水バルブ32の給水バルブ吐水口36の洗浄水が継続して洗浄水タンク18内に吐水され、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56から補給水が貯水部60内に流入されている。
フロート弁82の蓋弁体部86の外側蓋弁体86aは、フロート84の浮力によって貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cに押し付けられ、開口72cから貯水部60外方に流出される補給水を閉止する状態となっており、貯水部60の流入口68bから流入する補給水が、貯水部60内を満水の状態にさせている。従って、貯水部60内には、貯水可能な容積空間70の内のさらに補給水を貯水可能な空間が残されていない状態となっている。
この状態では、貯水部60の流入口68bから一端貯水部60内に流入される補給水が、貯水部60内に貯水しきれず、貯水部60の上側筒体部68の上端面68aに形成された流出口68cから補給水流路部28の補給水流路吐水管62に向かって上方に流出され、オーバーフロー管52の開口52aのほぼ真上に配置された補給水流路吐水管62の補給水流路吐水口62aから、オーバーフロー管52内に向かって吐水が開始され、この補給水流路吐水口62aから吐水された補給水が、オーバーフロー管52内に流入され、補給水がオーバーフロー管52内を通して便器本体2にリフィールされる。
貯水部60内が満水にされた後、給水バルブ32からの給水が終了されるまでの一定の補給水吐水時間において、補給水流路吐水管62より吐水される補給水が一定水量の補給水として便器本体2にリフィールされる。貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cが外側蓋弁体86aにより閉鎖されてから、貯水部60内が満水になるまでの時間は、貯水部60の貯水可能容積空間70の大きさを変更することにより変えることができる。
【0043】
つぎに、大洗浄モードにおける給水が終了された直後の状態の補給水供給装置19について説明する。
大洗浄モードにおける給水が終了した直後の状態の補給水供給装置19においては、弁体40が排水口20を閉じた状態のままであり、洗浄水タンク18内の水位が止水水位WL0まで上昇すると、給水バルブフロート34が上昇し、それにより給水バルブ32が閉じ、給水バルブ吐水口36が止水され、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56から貯水部60内への補給水の流入も停止され、貯水部60の上側筒体部68の上端面68aに形成された流出口68cからの補給水流路吐水管62への流出も停止され、補給水流路吐水管62の補給水流路吐水口62aからの吐水も停止された状態となっている。このとき、貯水部60内は補給水で満たされて満水の状態に保たれている。
【0044】
つぎに、図5(g)に示すように、大洗浄モードにおける給水が終了した後一定時間が経過した状態の補給水供給装置19について説明する。
大洗浄モードにおける給水が終了した直後には、貯水部60内は補給水で満たされて満水の状態に保たれている。
このとき、フロート弁82の蓋弁体部86の外側蓋弁体86aは、フロート84の浮力によって貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cに押し付けられ、この開口72cからの補給水の流出を停止させた状態となっているが、この外側蓋弁体86aとこの開口72cとの間には小穴88が形成されているので、貯水部60内の補給水が時間とともに小穴88から少量ずつ貯水部60の外方の洗浄水タンク18内に流出される。従って、貯水部60内の水位が、貯水部60内が補給水で満たされている状態から、水位WL9まで下降された状態となっており、最終的に、貯水部60内の水位が、貯水部60の外側の洗浄水タンク18内の水位と同じほぼ止水水位WL0まで下降され、図5(a)に示すような大洗浄モードにおける排水が開始される前の状態の水位に戻る。
【0045】
つぎに、図6(a)〜(g)により、本発明の一実施形態による補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置及びこの洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器により実行される小洗浄モードについて説明する。
図6(a)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水及び給水が開始される前の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図であり、図6(b)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水が開始された直後の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図であり、図6(c)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水中の洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL3まで下降した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分断面正面図である。
また、図6(d)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水終了直後の状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図であり、図6(e)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL7まで上昇した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分正面断面図であり、図6(f)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク内の洗浄水の水位が、時間と共に水位WL8まで上昇した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分断面正面図であり、図6(g)は、本発明の一実施形態による補給水供給装置の小洗浄モードにおける給水が終了した後一定時間が経過した状態を示す洗浄水タンク装置において、補給水供給装置を部分的に破断した部分断面正面図である。
【0046】
まず、図6(a)に示されるような小洗浄モードにおける排水が開始される前の状態の補給給水装置においては、上述した図5(a)に示されている大洗浄モードの場合と同様であるため、説明は省略する。
【0047】
つぎに、図6(b)に示すように、小洗浄モードにおける排水が開始された直後の状態の補給水供給装置19においては、使用者が操作レバー50を所定の小洗浄モードを実行する方向に回動操作すると、ワイヤ巻取り装置48が作動し、操作ワイヤ46が小洗浄モードの巻き取り量で巻き取られ、排水弁装置24の主軸部材44、弁体保持部材42及び弁体40が弁座41に対して引き上げられ、排水口が開放され、洗浄水タンク内の洗浄水が排水流路を通じて便器本体に排出される。弁体40が排水口20を開放した後に給水装置22の給水バルブ32が開弁され、ほぼ同時に、給水バルブ32の給水バルブ吐水口36から洗浄水が洗浄水タンク18内へ吐水され、ほぼ同時に、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56に供給される補給水が補給水流路管56から貯水部入口管58を通って、貯水部60の上側筒体部68の上端面68aに形成された流入口68bから貯水部60内に鉛直方向下方に流下される。貯水部60内の水位は、洗浄開始時の止水水位WL0から時間と共に徐々に上昇され、水位WL1に上昇されている。貯水部60内の止水水位WL1より上方には、前述の所定容量の貯水可能な容積空間70の内の一部が貯水可能な状態で残っている。このとき、洗浄水タンク18内の貯水部60の外側における水位は、水位WL2まで下降されている。
【0048】
つぎに、図6(c)に示すように、小洗浄モードにおける排水中の洗浄水タンク内の水位が、時間と共に水位WL3まで下降した状態の補給水供給装置19においては、弁体40が排水口20を開放した状態のままであり、給水バルブ32の給水バルブ吐水口36からの洗浄水が洗浄水タンク18内へ吐水され、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56から補給水が貯水部60内に流入されている。貯水部60内の水位は、水位WL1から時間と共に上昇されて水位WL4となっている。貯水部60内の水位WL4より上方には、前述の所定容量の貯水可能な容積空間70の内一部が貯水可能な状態で依然として残っている。
洗浄水タンク18内の貯水部60の外側における洗浄水の水位が、水位WL3まで下降されると、フロート84が洗浄水タンク18内の水位の下降と連動して下降を開始するので、外側蓋弁体86aが下降を開始し、貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cから離れ、貯水部60内に貯水されていた補給水が開口72cから貯水部60の外方の洗浄水タンク18内に一気に流出され、貯水部60内の水位が、水位WL4から急速に低下を開始する。従って、貯水部60内の貯水可能容積空間70が補給水によって満たされる前に、貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cからの補給水の流出が開始される。
【0049】
つぎに、図6(d)に示すように、小洗浄モードにおける排水終了直後の状態の補給水供給装置19においては、排水弁装置24の主軸部材44及び弁体40が水位の低下と共にさらに下降され、弁体40が弁座41に当接し、排水口20が閉止され、排水弁装置24の小洗浄モードにおける排水が終了された状態となっている。
一方、給水装置22の給水バルブ32の給水バルブ吐水口36から吐水される洗浄水が継続して洗浄水タンク18内に吐水され、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56から補給水が貯水部60内に流入され、この貯水部60内に流入した補給水が貯水部の下側筒体部72に形成された開口72cから貯水部60外方の洗浄水タンク18内に流出され、この洗浄水タンク18内に貯水されている。洗浄水タンク18内の貯水部60の外側の水位は、止水水位WL10において下降が停止された後、止水水位WL10から時間と共に再び上昇を開始される。
貯水部60内の水位は、貯水部60内の補給水が開口72cから洗浄水タンク18内に流出されるので、貯水部60底面からほぼ零の高さの水位WL6にされ、貯水部60内には、前述の所定容量の貯水可能な容積空間70がほぼ全体にわたって残っている状態となっている。
【0050】
つぎに、図6(e)に示すように、小洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク18内の水位が、時間と共に水位WL7まで上昇した状態の補給水供給装置19においては、弁体40が排水口20を閉じた状態のままであり、給水バルブ32の給水バルブ吐水口36の洗浄水が継続して洗浄水タンク18内に吐水され、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56から補給水が貯水部60内に流入されている。
洗浄水タンク18内の貯水部60の外側の洗浄水の水位が、水位WL7まで上昇されると、フロート84が上昇するので、外側蓋弁体86aが上昇を開始し、貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cに押し付けられ、開口72cから貯水部外方に流出される補給水が閉止され、貯水部60の流入口68bから貯水部60内に流入する補給水が、貯水部60内に貯水され始め、貯水部60内の水位は、貯水部60底面からほぼ零の高さの水位WL6から上昇を開始される。このように、小洗浄モードにおいても大洗浄モードにおいても、洗浄水タンク18内の貯水部60の外側の洗浄水の水位が、同じ水位になるときに、外側蓋弁体86aが開口72cを閉止し、補給水が貯水部60内に貯水され始める。貯水部60内には、貯水可能な容積空間70がほぼ全体にわたって貯水可能な状態で残っている。
【0051】
小洗浄モードにおいてフロート84が上昇される水位WL7と、大洗浄モードにおいてにフロート84が上昇される水位WL7とが共通であり、小洗浄モードにおける以後の状態の補給水供給装置19においては、上述した図5(f)及び(g)に示されている大洗浄モードの場合と同様となる。
【0052】
つぎに、図6(f)に示すように、小洗浄モードにおける排水終了後、給水中に、洗浄水タンク18内の水位が、時間と共に水位WL8まで上昇した状態の補給水供給装置19においては、弁体40が排水口20を閉じた状態のままであり、給水バルブ32の給水バルブ吐水口36の洗浄水が継続して洗浄水タンク18内に吐水され、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56から補給水が貯水部60内に流入されている。
外側蓋弁体86aは、貯水部60の下側筒体部72に形成された開口72cに押し付けられ、開口72cから貯水部60外方に流出される補給水を閉止する状態となっており、貯水部60の流入口68bから流入する補給水が、貯水部60内を満水の状態にさせ、貯水部60内には、貯水可能な容積空間70の内のさらに補給水を貯水可能な空間が残されていない状態となっている。
この状態では、貯水部60の流入口68bから一端貯水部60内に流入される補給水が、貯水部60内に貯水しきれず、貯水部60の上側筒体部68の上端面68aに形成された流出口68cから補給水流路吐水管62に流出され、補給水流路吐水管62の補給水流路吐水口62aから、オーバーフロー管52内に向かって吐水され、補給水がオーバーフロー管52内に流入され、オーバーフロー管52内を通して便器本体2にリフィールされる。
貯水部60内が満水にされた後、給水バルブ32からの給水が終了されるまでの一定の補給水吐水時間において、補給水流路吐水管62より吐水される補給水が一定水量の補給水として便器本体2にリフィールされる。この補給水の量は貯水部60が満水になった後に給水が停止されるまで補給水流路管56から供給される補給水の量であるので、小洗浄モードにおける補給水の量と、大洗浄モードにおいにおける補給水の量とが同じ量になっている。
【0053】
つぎに、小洗浄モードにおける給水が終了された直後の状態の補給水供給装置について説明する。
小洗浄モードにおける洗浄が終了した直後の状態の補給水供給装置19においては、弁体40が排水口20を閉じた状態となっており、洗浄水タンク18内の水位が止水水位WL0まで上昇すると、給水バルブフロート34が上昇し、それにより給水バルブ32が閉じ、給水バルブ吐水口36が止水され、給水バルブ32から分岐した補給水流路管56から貯水部60内への補給水の流入も停止され、貯水部60の上側筒体部68の上端面68aに形成された流出口68cからの流出も停止され、補給水流路吐水管62の補給水流路吐水口62aからの吐水も停止された状態となっている。このとき、外側蓋弁体86aは、貯水部60内の開口72cからの補給水の流出を停止させた状態となっており、貯水部60内は補給水で満たされて満水の状態に保たれている。
【0054】
つぎに、図6(g)に示すように、小洗浄モードにおける給水が終了した後一定時間が経過した状態の補給水供給装置19について説明する。
小洗浄モードにおける給水が終了した直後には、貯水部60内は補給水で満たされて満水の状態に保たれている。
このとき、外側蓋弁体86aは、貯水部60内の開口72cからの補給水の流出を停止させた状態となっているが、この外側蓋弁体86aとこの開口72cとの間には小穴88が形成されているので、貯水部60内の補給水が時間とともに小穴88から少量ずつ貯水部60の外方の洗浄水タンク18内に流出される。従って、貯水部60内の水位が、貯水部60内が補給水で満たされている状態から、水位WL9まで下降された状態となっており、最終的に、貯水部60内の水位が、貯水部60の外側の洗浄水タンク18内の水位と同じほぼ止水水位WL0まで下降され、図6(a)に示すような小洗浄モードにおける排水が開始される前の状態の水位に戻る。
【0055】
次に、上述した本発明の実施形態による補給水供給装置の作用効果を説明する。
先ず、排水弁装置24の弁体40が上昇して排水口20を開放し、洗浄水タンク18内の洗浄水が排水流路9から便器へ供給される洗浄開始直後において、貯水部60の開口72cが、洗浄水タンク18内の水位と連動するフロート弁82により閉じられた状態であり、給水装置22から分岐して補給水供給装置19の補給水流路部28に供給された補給水が、補給水流路部28に設けられた貯水部60に供給された際に、所定容量の補給水を貯水部60に貯水して留めることができる。したがって、補給水が貯水部60内に留められている間においては、補給水流路部28の補給水が補給水流路吐水口62aからオーバーフロー管52の開口52aに向けて補給水として吐水されることを防ぐことができるため、無駄水が発生することを防ぐことができ、節水化を達成することができる。
さらに、大洗浄後と小洗浄後のそれぞれにおいて、排水弁装置24の弁体40が排水口20を閉止し、洗浄水タンク18内の洗浄水の水位が、所定水位WL7まで上昇し、貯水部60の開口72cが開閉弁82により閉じられた後、貯水部60が所定容量の補給水で満たされたときから洗浄水タンク18内の洗浄水の水位WL8が満水水位WL0になるまでの期間に限り、補給水流路部28の補給水が補給水流路吐水口62aからオーバーフロー管52の開口52aに向けて補給水として吐水されるため、一定水量の補給水をオーバーフロー管52から便器本体2に供給することができる。
【0056】
本発明の実施形態による補給水供給装置19によれば、洗浄開始後にフロート弁82が貯水部60の開口72cを閉鎖している状態で給水装置22が給水を開始してから、洗浄水タンク18内の洗浄水が排水され、フロート弁82が洗浄水タンク18内の洗浄水の水位降下と連動して貯水部60の開口72cを開放するまで、給水装置22から補給水流路部28に供給される全ての補給水を貯水できるような容積を貯水部60が備えていることにより、貯水部60の開口72cが開かれたとき、貯水部60内に貯水されている補給水が開口72cから洗浄水タンク18に流出するため、補給水流路部28の補給水が補給水流路吐水口62aからオーバーフロー管52の開口72cに向けて補給水として吐水されることを防ぐことができる。したがって、無駄水の発生を完全に無くし、節水化を達成することができる。
【0057】
また、本発明の実施形態による補給水供給装置19によれば、貯水部60の貯水可能な容積空間70が、49cc以上であるため、洗浄開始後にフロート弁82が貯水部60の開口72cを閉鎖している状態で給水装置22が給水を開始してから、洗浄水タンク18内の洗浄水が排水口20から排水され、フロート弁82が洗浄水タンク18内の洗浄水の水位降下と連動して貯水部60の開口72cを開放するまで、給水装置22から補給水流路部28に供給される全ての補給水を貯水することができる。したがって、無駄水の発生を完全に無くし、節水化を達成することができる。
【0058】
また、本発明の実施形態による補給水供給装置19によれば、洗浄開始後に給水装置22から貯水部60の上流側の補給水流路部28に供給された補給水を貯水部60の上端面68aの流入口68bから貯水部60内に流入させて貯水部60内に確実に留めることができる。また、貯水部60の上流側の補給水流路部28の補給水が貯水部入口管58を経て貯水部60に流入後、貯水部60の容積空間70が満水状態になるまで貯水部60内の補給水が流出口68cから下流側の補給水流路吐水管62へ流出することを防ぎ、、貯水部60の下流側の補給水流路吐水管62の補給水流路吐水口62aからオーバーフロー管52の開口52aに向けて補給水として吐水されることを防ぐことができる。したがって、無駄水が発生することを防ぐことができ、節水化を達成することができる。
【0059】
さらに、本発明の実施形態による補給水供給装置19によれば、貯水部60がその容積空間70の容積とは異なる容積を備えた他の貯水部に変更可能となるように、貯水部60から延びた貯水部入口管58の上流側端部を補給水流路管56の下流側端部から着脱することにより、貯水部60が補給水流路部28に脱着可能に取付けられているため、貯水部60の容積空間70を使用状況に応じて、異なる容積の貯水部に簡単に変更することができ、補給水量を簡単に変更することができる。
【0060】
さらに、本発明の実施形態による補給水供給装置19によれば、貯水部60の開口72を開閉する開閉弁として、洗浄水タンク18内の水位と連動して浮力により上下動するフロート84を用いたフロート弁82を採用しているため、簡単な構造により、無駄水が発生することを防ぐことができ、節水化を達成することができる。さらに、例えば、フロート84を用いたフロート弁以外の開閉弁の構造に比べて、部品点数を少なくすることができる。
【0061】
さらに、本発明の実施形態による補給水供給装置19によれば、貯水部60の下側筒体部72の開口72cとこの開口72cを開閉するフロート弁82との間に形成された小穴88により、洗浄終了後、貯水部60が補給水でほぼ満たされている状態であっても、貯水部60の補給水が小穴88を通って洗浄水タンク18に少量ずつ徐々に流出し、貯水部60内の補給水の水位が洗浄水タンク18内の洗浄水の水位とほぼ同じになるまで低下するため、補給水流路部28の補給水が補給水流路吐水口62aからオーバーフロー管52の開口52aに向けて補給水として吐水されることを防ぐことができる。したがって、無駄水が発生することを防ぐことができ、節水化を達成することができる。
【符号の説明】
【0062】
1 水洗大便器
2 便器本体
4 ボウル部
9 排水流路
16 洗浄水タンク装置
18 洗浄水タンク
18a 底面
19 補給水供給装置
20 排水口
22 給水装置
24 排水弁装置
26 オーバーフロー管部
28 補給水流路部
32 給水バルブ
34 給水バルブフロート
36 給水バルブ吐水口
40 弁体
41 弁座
46 操作ワイヤ
48 ワイヤ巻取り装置
50 操作レバー
52 オーバーフロー管
52a オーバーフロー管開口
54 オーバーフロー管取付部
56 補給水流路管
58 貯水部入口管
60 貯水部
62 補給水流路吐水管
62a 補給水流路吐水口
64 固定部
68 上側筒体部
68a 上端面
68b 流入口
68c 流出口
68d ねじ受け部
70 貯水可能容積空間
72 下側筒体部
72a ねじ係合部
72b 下面
72c 開口
82 フロート弁
84 フロート
86 蓋弁体部
86a 外側蓋弁体
88 小穴
0 溜水面
WL0 止水水位
WL1 水位
WL2 水位
WL3 水位
WL4 水位
WL5 止水水位
WL6 水位
WL7 水位
WL8 水位
WL9 水位
WL10 止水水位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器を洗浄するための洗浄水を水源から洗浄水タンク内に給水する給水装置と、洗浄水タンクの底面に配置されて便器と連通する排水流路を開閉する排水弁と、上記排水流路と連通し、上記洗浄水タンクの底面から上方へ延びるように設けられて上記洗浄水タンク内の洗浄水が満水水位を超えた場合に洗浄水を上記便器へ排出するオーバーフロー管と、を有する洗浄水タンク装置に設けられて便器に補給水を供給する補給水供給装置であって、
上記給水装置から分岐し、その下流側端部に形成された吐水口が上記オーバーフロー管の開口に差し向けられて上記吐水口から上記オーバーフロー管に補給水を供給する補給水流路部と、
この補給水流路部に設けられて所定容量の補給水を貯水可能な貯水部と、
この貯水部に形成されて上記貯水部内の補給水を上記洗浄水タンクに流出可能な開口を上記洗浄水タンク内の水位と連動して開閉する開閉弁と、
を有することを特徴とする補給水供給装置。
【請求項2】
上記貯水部は、洗浄開始後に上記開閉弁が上記貯水部の開口を閉鎖している状態で上記給水装置が給水を開始してから上記開閉弁が上記貯水部の開口を開放するまで上記給水装置から上記補給水流路部に供給される全ての補給水を貯水可能な容積を備えている請求項1記載の補給水供給装置。
【請求項3】
上記貯水部の貯水可能な容積は、49cc以上である請求項2記載の補給水供給装置。
【請求項4】
上記貯水部は、上記補給水流路部の途中に設けられた上端部を備え、この上端部から下方へ延びるように形成され、上記貯水部の上端部は、上記貯水部よりも上流側の補給水流路部から供給される補給水を上記貯水部の容積内に留めるように流入させる流入部と、この流入部の流路に対して隔離するように設けられて上記貯水部の容積が満水状態のときに限り上記貯水部の補給水を下流側の補給水流路部に流出させる流出部と、を備えている請求項1乃至3の何れか1項に記載の補給水供給装置。
【請求項5】
上記貯水部は、その容積と異なる容積を備えた他の貯水部に変更可能となるように上記補給水流路部に脱着可能に取付けられている請求項1乃至4の何れか1項に記載の補給水供給装置。
【請求項6】
上記開閉弁は、上記洗浄水タンク内の水位と連動して浮力により上下動するフロート弁である請求項1乃至5の何れか1項に記載の補給水供給装置。
【請求項7】
上記貯水部の開口とこの開口を開閉する上記フロート弁との間には、上記貯水部と上記洗浄水タンクを連通させる小穴が形成されている請求項6記載の補給水供給装置。
【請求項8】
上記請求項1乃至7の何れか1項に記載の補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置。
【請求項9】
上記請求項8記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図5(c)】
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【図5(d)】
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【図5(e)】
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【図5(f)】
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【図5(g)】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【図6(c)】
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【図6(d)】
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【図6(e)】
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【図6(f)】
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【図6(g)】
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【公開番号】特開2013−96187(P2013−96187A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242339(P2011−242339)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】