説明

補聴器のための電気接触装置

補聴器面板のための空間節約型電気接点アセンブリは、個々の接点の構成を面板における電池及び電池ドアに物理的に沿って配置することによって形成される。アセンブリの各接点に、相互接続された端子を提供することによって、アセンブリの配線が減じられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
引用により本明細書に記載されたものとする米国特許第5118540号明細書、米国特許第5799095号明細書及び米国特許第6088465号明細書に示されているように、プログラミング及び調整を容易にするために、補聴器には面板に電気接点が設けられている。耳あな形補聴器のためには、補聴器内の内部空間は貴重であり、接点は必然的にこの空間のある程度の部分を占める。ユーザの耳に適切かつ快適に適合するように、装置の寸法はできるだけ小さくなければならない。
【0002】
図面の簡単な説明
図1及び図2は、電池収容部と、マイクロフォンと、プログラミング接点アセンブリとを有する補聴器面板の斜視図である;
図3〜5は、図1に示されたプログラミング接点アセンブリを含む個々の接点の斜視図である。
【0003】
発明の説明
電気接点のために必要な空間は、これらの電気接点を、電池収容部及びドアに物理的に沿って配置することによって最小化することができる。この構成は、補聴器のために必要な配線を減じ、製造を容易にする。さらに、これにより、補聴器のための容積がより小さくなる。
【0004】
補聴器の面板10と、電池20と、電池ドア24と、電池支持接点22と、プログラミング接点アセンブリ30とは、図1(面板を破線で示している)及び図2に示されている。電池ドア24は、面板10における開口12内に配置されているのに対し、プログラミング接点アセンブリ30は、概して電池ドア24に沿って隣接して配置されている。電池20と、電池支持接点22と、電池ドア24とは、面板10の面14から垂直方向に突出している。図1を参照すると、この面14が補聴器の内側であり、外面(図示せず)が下方に位置していることが理解されるべきである。
【0005】
プログラミング接点アセンブリ30は、3つの別個の接点40,50及び60を有しているが、あらゆる数の接点を提供することができる。面板10は射出成形によって製造されることができ、射出成形の間電池支持接点22及びプログラミング接点アセンブリ30は所定の位置に保持される。
【0006】
図1に示された特定の構成において、電池20及び電池ドア24に沿って隣接した空間に配置された、2つの外側の接点40及び50と、中央の接点60とが設けられている。図3〜図5の斜視図に示されているように、各接点は、概してドア24に隣接した平面に位置する接点部分42,52又は62と、対応する接点部分42,52又は62とは異なる平面に沿ってそれぞれ延びた端子部分44,54又は64とを有している。図面では、これらの平面は概して直角を成しているが、その他の向きが使用されてもよい。図示したように、接点部分42,52及び62は、面板10の内面14から概して垂直に延びているが、電池ドア24に向かって幾分傾斜しているか又は湾曲している。この向きにするために、接点部分42,52及び62に圧力を加えてドア24に向かって曲げる必要がある。
【0007】
接点40,50及び60は、個々の接点部分と端子部分との間に中間相互接続部分46,56及び66を有している。図1に示したように、各中間相互接続部分46,56及び66の少なくとも一部、場合によっては、接点部分42,52及び56と端子部分44,54及び64との部分が、面板10に埋め込まれている。
【0008】
図面(例えば図1)において、接点60の端子部分64は、電池支持接点22に隣接しており、2つのアイテムはろう接されているか又はスポット溶接されている。その他の接点40及び50は、個々の端子部分44及び54にろう接された又はスポット溶接されたワイヤ(図示せず)に接続されている。
【0009】
接点40,50及び60を製造するために使用される材料は、接点部分42,52及び62を屈曲させるために十分にフレキシブルでなければならないが、射出成形プロセス中に全体形状を維持しないほど柔軟であってはならない。ベリリウム銅及びステンレス鋼が好適であることが分かった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】電池収容部と、マイクロフォンと、プログラミング接点アセンブリとを有する補聴器面板を示す斜視図である。
【図2】電池収容部と、マイクロフォンと、プログラミング接点アセンブリとを有する補聴器面板を示す斜視図である。
【図3】図1に示したプログラミング接点アセンブリを含む個々の接点を示す斜視図である。
【図4】図1に示したプログラミング接点アセンブリを含む個々の接点を示す斜視図である。
【図5】図1に示したプログラミング接点アセンブリを含む個々の接点を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0011】
10 面板、 20 電池、 22 電池支持接点、 24 電池ドア、 30 プログラミング接点アセンブリ、 40,50,60 接点、 42,52,62 接点部分、 44,54,64 端子部分、 46,56,66 中間相互接続部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
補聴器のためのモジュールアセンブリにおいて、
面板と、
該面板における電池ドアと、
前記面板に部分的に固定されかつ概して電池ドアに沿って隣接して配置された電気接点アセンブリが設けられていることを特徴とする、補聴器のためのモジュールアセンブリ。
【請求項2】
前記面板が概して矩形の開口を有しており、
前記電池ドアが、前記概して矩形の開口内に配置されている、請求項1記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記電気接点アセンブリが少なくとも1つの接点を含んでおり、各接点が、接点部分と、概して電池ドアに沿って隣接して配置された端子部分と、接点部分と端子部分とを相互接続した、少なくとも部分的に面板に埋め込まれた相互接続部分とを含んでいる、請求項1記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記面板が概して矩形の開口を含んでおり、
前記電池ドアが、前記概して矩形の開口内に配置されている、請求項3記載のアセンブリ。
【請求項5】
補聴器の面板のための電気接点アセンブリにおいて、
前記面板が電池ドアを含んでおり、前記電気接点アセンブリが、部分的に面板に固定されておりかつ概して電池ドアに沿って隣接して配置されていることを特徴とする、補聴器の面板のための電気接点アセンブリ。
【請求項6】
前記面板が概して矩形の開口を含んでおり、
前記電池ドアが、前記概して矩形の開口内に配置されている、請求項5記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記電気接点アセンブリが少なくとも1つの接点を含んでおり、各接点が、接点部分と、概して電池ドアに沿って隣接して配置された端子部分と、接点部分と端子部分とを相互接続した、少なくとも部分的に面板に埋め込まれた相互接続部分とを含んでいる、請求項5記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記面板が概して矩形の開口を含んでおり、
前記電池ドアが、前記概して矩形の開口内に配置されている、請求項7記載のアセンブリ。
【請求項9】
補聴器の面板のための電気接点において、
前記面板が電池ドアを含んでおり、前記電気接点が、部分的に面板に固定されておりかつ概して電池ドアに沿って隣接して配置されていることを特徴とする、補聴器の面板のための電気接点。
【請求項10】
前記面板が概して矩形の開口を含んでおり、
前記電池ドアが、前記概して矩形の開口内に配置されている、請求項9記載の電気接点。
【請求項11】
前記電気接点が、接点部分と、概して電池ドアに沿って隣接して配置された端子部分と、接点部分と端子部分とを相互接続した、少なくとも部分的に面板に埋め込まれている相互接続部分とを含んでいる、請求項9記載の電気接点。
【請求項12】
前記面板が概して矩形の開口を含んでおり、
前記電池ドアが、前記概して矩形の開口内に配置されている、請求項11記載の電気接点。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−507707(P2006−507707A)
【公表日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−575664(P2003−575664)
【出願日】平成15年2月14日(2003.2.14)
【国際出願番号】PCT/US2003/004477
【国際公開番号】WO2003/077595
【国際公開日】平成15年9月18日(2003.9.18)
【出願人】(301007744)シーメンス ヒアリング インストルメンツ インコーポレイテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】Siemens Hearing Instruments,Inc.
【住所又は居所原語表記】10 Constitution Ave.,Piscataway,NJ 08855,U.S.A.