説明

製箱用シートの製造方法

【課題】本発明は、ブランクシートを打ち抜き機で打ち抜く際の材料ロスを低減し、コスト削減に寄与する製箱用シートの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、段ボール原反を切断して得られたブランクシートを打ち抜き機で打ち抜くことにより、それぞれ短辺側にフラップを備えた天面部、第1の側面部、底面部及び第2の側面部と、糊代部とが折り曲げ可能に一連に連接されてなる製箱用シートの製造方法であって、段ボール原反を切断してブランクシートとする工程と、製箱用シートの打ち抜かれる部分を、天面部の開放される辺、フラップの開放される一方の辺、フラップの開放される他方の辺及び糊代部の開放される辺のうち少なくとも1辺をブランクシートの1辺と共有するように配し、ブランクシートに印刷により形成する工程と、製箱用シートの打ち抜かれる部分の周縁の余白を銜え代として銜えて打ち抜き機に搬送し、当該部分を打ち抜く工程と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製箱用シートの製造方法に関する。さらに詳しくは、段ボールや板紙等を打ち抜き機で打ち抜くことにより製造される製箱用シートの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
製箱用シートは、缶ビール等の飲料を包装するいわゆるラップアラウンド形式の包装箱として使用され、それぞれ短辺側にフラップを備えた天面部、第1の側面部、底面部及び第2の側面部と、糊代部とが折り曲げ可能に一連に連接されてなるように形成される。
【0003】
また、この製箱用シートは、段ボール原反や板紙原反等を切断して得られたブランクシートを平盤打ち抜き機等の打ち抜き機で打ち抜くことにより製造される。ここで、ブランクシートを打ち抜くときは、給紙されたブランクシートの周縁に銜え代となる余白を設けて、これをスパイクあるいはグリップして平型打ち抜き機に搬送するようにしており(例えば、特許文献1、2又は3を参照。)、かかる余白は、ブランクシートにおける製箱用シートの打ち抜かれる部分の周囲の四方に形成されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−47841号公報
【特許文献2】特開2005−28682号公報
【特許文献3】実用新案登録第3094845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、平盤打ち抜き機で打ち抜かれる製箱用シートの製造については、原反となるダンボールや板紙等からなるブランクシートを平盤打ち抜き機で打ち抜く際の材料ロスの発生が問題となっており、ブランクシートに対して銜え代を形成しながら、余白をできる限り少なくする必要が生じていた。
【0006】
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、ブランクシートを打ち抜き機で打ち抜く際の材料ロスを低減し、コスト削減に寄与することができる製箱用シートの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するために、本発明の第1発明となる請求項1に係る製箱用シートの製造方法は、段ボール原反を切断して得られたブランクシートを打ち抜き機で打ち抜くことにより、それぞれ短辺側にフラップを備えた天面部、第1の側面部、底面部及び第2の側面部と、糊代部とが折り曲げ可能に一連に連接されてなる製箱用シートを、前記ブランクシート1枚あたり1枚若しくは2枚以上製造する製箱用シートの製造方法であって、前記段ボール原反を切断して前記ブランクシートとする第1工程と、製箱用シートの打ち抜かれる部分を、前記天面部の開放される辺、前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺及び前記糊代部の開放される辺のうち少なくとも1辺を前記ブランクシートの1辺と共有するように配し、前記ブランクシートに印刷により形成する第2工程と、前記製箱用シートの打ち抜かれる部分の周縁の余白を銜え代として銜えて前記打ち抜き機に搬送し、該打ち抜き機で前記製箱用シートの打ち抜かれる部分を打ち抜く第3工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の第2発明となる請求項2に係る製箱用シートの製造方法は、板紙原反を切断して得られたブランクシートを打ち抜き機で打ち抜くことにより、それぞれ短辺側にフラップを備えた天面部、第1の側面部、底面部及び第2の側面部と、糊代部とが折り曲げ可能に一連に連接されてなる製箱用シートを、前記ブランクシート1枚あたり1枚若しくは2枚以上製造する製箱用シートの製造方法であって、前記板紙原反を切断して前記ブランクシートとする第1工程と、製箱用シートの打ち抜かれる部分を、前記天面部の開放される辺、前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺及び前記糊代部の開放される辺のうち少なくとも1辺を前記ブランクシートの1辺と共有するように配し、前記ブランクシートに印刷により形成する第2工程と、前記製箱用シートの打ち抜かれる部分の周縁の余白を銜え代として銜えて前記打ち抜き機に搬送し、該打ち抜き機で前記製箱用シートの打ち抜かれる部分を打ち抜く第3工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項1又は請求項2において、前記製箱用シートの打ち抜かれる部分が、1枚の製箱用シートの前記フラップを付き合わせるように前記ブランクシートの長さ方向に隣接して並べられた2枚以上の製箱用シートからなることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記糊代部の開放される辺だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記天面部の開放される辺だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記天面部の開放される辺及び前記糊代部の開放される辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項9に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記天面部の開放される辺、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項10に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記糊代部の開放される辺、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項11に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記天面部の開放される辺、前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項12に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記糊代部の開放される辺、前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項13に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記天面部の開放される辺、前記糊代部の開放される辺、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項14に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項3において、前記天面部の開放される辺、前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺及び前記糊代部の開放される辺が前記ブランクシートの4辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項15に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項1又は請求項2において、前記製箱用シートの打ち抜かれる部分が、1枚の製箱用シートの前記天面部を付き合わせるように前記ブランクシートの長さ方向と直交する方向に隣接して並べられた2枚以上の製箱用シートからなることを特徴とする。
本発明の請求項16に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項15において、前記糊代部の開放される一方の辺及び前記糊代部の開放される他方の辺のいずれか一方だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項17に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項15において、前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項18に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項15において、前記糊代部の開放される一方の辺及び前記糊代部の開放される他方の辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項19に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項15において、前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項20に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項15において、前記糊代部の開放される一方の辺及び前記糊代部の開放される他方の辺のいずれか一方、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項21に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項15において、前記糊代部の開放される一方の辺、前記糊代部の開放される他方の辺、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項22に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項15において、前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺、並びに前記糊代部の開放される一方の辺及び前記糊代部の開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項23に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項15において、前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺、前記糊代部の開放される一方の辺及び前記糊代部の開放される他方の辺が前記ブランクシートの4辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項24に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項1又は請求項2において、前記製箱用シートの打ち抜かれる部分が、1枚の製箱用シートの前記糊代部を付き合わせるように前記ブランクシートの長さ方向と直交する方向に隣接して並べられた2枚以上の製箱用シートからなることを特徴とする。
本発明の請求項25に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項24において、前記天面部の開放される一方の辺及び前記天面部の開放される一方の辺のいずれか一方だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項26に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項24において、前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項27に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項24において、前記天面部の開放される一方の辺及び前記天面部の開放される他方の辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項28に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項24において、前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項29に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項24において、前記天面部の開放される一方の辺及び前記天面部の開放される他方の辺のいずれか一方、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項30に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項24において、前記天面部の開放される一方の辺、前記天面部の開放される他方の辺、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項31に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項24において、前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺、並びに前記天面部の開放される一方の辺及び前記天面部の開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項32に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項24において、前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺、前記天面部の開放される一方の辺及び前記天面部の開放される他方の辺が前記ブランクシートの4辺と共有されることを特徴とする。
本発明の請求項33に係る製箱用シートの製造方法は、前記した請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31又は32のいずれかにおいて、前記共有される辺の周辺に、色彩及び/又は模様を施された装飾部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の第1発明によれば、段ボール原反を切断して得られるブランクシートに製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成するにあたり、天面部の開放される辺、フラップの開放される一方の辺、フラップの開放される他方の辺及び糊代部の開放される辺のうち少なくとも1辺がブランクシートの1辺と共有される。これにより、ブランクシートの辺と共有する辺の周縁にはブランクシートの余白が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁等には余白が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分の周縁の余白を後工程における銜え代として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分周辺のロスの発生を抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0009】
本発明の第2発明によれば、板紙原反を切断して得られるブランクシートに製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成するにあたり、天面部の開放される辺、フラップの開放される一方の辺、フラップの開放される他方の辺及び糊代部の開放される辺のうち少なくとも1辺がブランクシートの1辺と共有される。これにより、ブランクシートの辺と共有する辺の周縁にはブランクシートの余白が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁等には余白が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分の周縁の余白を後工程における銜え代として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分周辺のロスの発生を抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートの一例を示した展開図である。
【図2】本発明に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートを組み立てた(製箱した)状態を示した斜視図である。
【図3】原反であるダンボールの一例を示した概略図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートを示した概略図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートを示した概略図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図13】本発明の第3実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートを示した概略図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図15】本発明の第5実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図16】本発明の第5実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図17】本発明の第6実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図18】本発明の第6実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図19】本発明の第6実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図20】本発明の第7実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図21】本発明の第7実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図22】本発明の第8実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図23】本発明の第9実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図24】本発明の第9実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図25】本発明の第10実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図26】本発明の第10実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図27】本発明の第10実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図28】本発明の第11実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図29】本発明の第11実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図30】本発明の第12実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの一例を示した概略図である。
【図31】本発明の第1実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分を形成したブランクシートの他の例を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態の一態様を図面に基づいて説明する。
【0012】
[第1実施形態]
以下、図1ないし図7を用いて、本発明の第1実施形態を説明する。
【0013】
(1)製箱用シート1の構成:
図1は、本発明に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シート1の一例を示した展開図である。また、図2は、本発明に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シート1を組み立てた(製箱した)状態を示した斜視図である。
【0014】
図1に示したように、本発明に係る製箱用シートの製造方法(以下、「本発明の製造方法」とする場合もある。)で得られる製箱用シート1は、缶ビール等の飲料を包装するいわゆるラップアラウンド形式の包装箱として使用され、上面に現れる天面部11と、底面部12、2枚の側面部(第1の側面部13,第2の側面部14)及び糊代部16とが折り曲げ可能に一連に連接されてなる。また、天面部11と、底面部12、第1の側面部13、第2の側面部14にはそれぞれフラップ15が設けられ、天面部11及び底面部12の短辺側には外フラップ15aが、2枚の側面部(第1の側面部13,第2の側面部14)の短辺側には内フラップ15bが形成されている。そして、罫線(図1の点線部。以下図4ないし図31のいずれについて同じ。)に沿って折り曲げ、外フラップ15aと内フラップ15bを重ね合わせて貼着し、あわせて天面部11の背面に糊代部16を貼着することにより、図2に示すように製箱されることになる。
【0015】
本実施形態及び後記する第2実施形態ないし第12実施形態にあっては、出発材料となる原反として段ボール原反2を採用している。図3は、段ボール原反2の一例を示した概略図であり、いわゆる両面段ボールを示している。図3に示した段ボール原反(両面段ボール)は、段ボール原反の内側の波状部分を形成する紙である中芯21と、かかる中芯を挟み込み、段ボール原反の外側を形成する2枚のライナー22からなる。
【0016】
また、本発明に係る製箱用シートの製造方法にあっては、打ち抜き機による打ち抜きを行う前に、段ボール原反2を切断してブランクシート20とし、得られたブランクシート20に対して、製箱用シートの打ち抜かれる部分10(図4等を参照)を形成した後、打ち抜き機で打ち抜くことにより、図1に示す製箱用シートを簡便に得ることができる。なお、本実施形態において打ち抜き機としては、平盤打ち抜き機又はロータリー式打ち抜き機がある。以下、平盤打ち抜き機を用いたとして説明するが、ロータリー式打ち抜き機を用いた場合も平盤打ち抜き機を用いた場合と同様である。
【0017】
(2)第1工程:
本発明の第1実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第1工程は、段ボール原反2を切断してブランクシートを得る工程である。かかる段ボール原反の切断は、例えば、スリッタースコアラ等を用いて行うようにすればよい。
【0018】
なお、図3に示した段ボール原反2について、段ボール原反2の幅方向は中芯21の波方向と平行する方向(図3の矢印A方向)となり、また、段ボール原反2の長さ方向は中芯21の波方向と直交する方向となり(図3の矢印方向と直交する方向、ダンボールであれば段目方向)、段ボール原反2を切断して得られるブランクシート20についても、同様にして、幅方向を中芯21の波方向と平行する方向、長さ方向を中芯21の波方向と直交する方向とすることができる。
【0019】
(3)第2工程:
本発明の第1実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反を切断して得られたブランクシートに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程である。
【0020】
本実施形態(及び後記する第2実施形態ないし第4実施形態)にあっては、図1に示した1枚の製箱用シート1について、かかる製箱用シート1に形成されるフラップ15(外フラップ15a、内フラップ15b)を付き合わせるようにして隣接して並べられた2枚の製箱用シート1を、ブランクシート20の長さ方向に形成して、1枚のブランクシート20あたり2枚の製箱用シートの打ち抜かれる部分10が形成される。
【0021】
そして、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10が、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zのうち1辺だけがブランクシートの1辺と共有される。
【0022】
図4ないし図6は、本発明の第1実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、図4は、糊代部の開放される辺Zだけがブランクシート20の1辺と共有される態様、図5は、天面部の開放される辺Wだけがブランクシート20の1辺と共有される態様、図6は、フラップの開放される一方の辺Xだけがブランクシート20の1辺と共有される態様、をそれぞれ示している。ここで、図4ないし図6中、ブランクシート20の辺のうち、天面部の開放される辺W等と共有される辺をA、共有されない辺をBとして示している(以下、図7ないし図31について同じ。)。
【0023】
なお、本発明において、「製箱用シートの打ち抜かれる部分10」とは、後工程である第3工程で平盤打ち抜き機による打ち抜きを予定される部分である。また、「天面部の開放される辺W」とは、天面部11における長辺で他辺と接しない辺(外側に現れる辺)であり、同様に、「糊代部の開放される辺Z」とは、糊代部16における長辺で他辺と接しない辺(外側に現れる辺)、をそれぞれ示す。更に、「フラップの開放される一方の辺X」とは、フラップ15(外フラップ15a,内フラップ15b)における長辺で他辺と接しない辺(外側に現れる辺)のうちの一方の辺(図4等における上側の辺)であり、「フラップの開放される他方の辺Y」とは、フラップ15における長辺で他辺と接しない辺(外側に現れる辺)のうち、前記したフラップの開放される一方の辺Xと反対側の辺(図4等における下側の辺)、をそれぞれ示す(以下、図7ないし図31について同様。)。
【0024】
ここで、図4ないし図6にあっては、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zを分かりやすくするよう、かかる線の延長線を太線で示している。また、天面部11、底面部12、第1の側面部13、第2の側面部14、フラップ15(外フラップ15a,内フラップ15b)及び糊代部16の符号は、図4の一部にのみ付している(以下、図5ないし図14について同様。)。
【0025】
図4ないし図6に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10は、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zのうち1辺がブランクシートの1辺と共有され、ブランクシートの1辺(辺A)と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を抑えることができることとなる。
【0026】
一方、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の辺Aと共有しない辺の周縁には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0027】
なお、図6においては、フラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の1辺と共有される態様を示しているが、フラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の1辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。
【0028】
ブランクシート20の共有しない辺(辺B)と、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の共有しない辺との間隔は、概ね5〜20mm程度とすることが好ましい。銜え代に限らず、才落を考慮するとこのような範囲となる。
【0029】
また、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10は、印刷により形成されるが、例えば、ブランクシート20に対して罫線を印刷してもよいし、所望の絵柄、図柄等を印刷してもよく、これにより、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の形成と同時に、製箱用シート1ないしは組み立てられる製箱の装飾もなされることになる。
【0030】
なお、製箱用シートの打ち抜かれる部分10が印刷で形成される際、ブランクシート20の各辺の周縁は、印刷においてインクが載りにくい場合がある。一方、製箱用シート1を構成する糊代部16は、図2に示すように製箱した場合にあっては外部に現れないため、ブランクシート20の各辺と共有する辺として糊代部の開放される辺Zを含むようにすれば、インクの載りにくい部分を外部に現さないことができる。よって、ブランクシート20の各辺と共有する辺として糊代部の開放される辺Zを含むようにすることが好ましい(本実施形態にあっては、図4の態様。)。
【0031】
製箱用シートの打ち抜かれる部分10とブランクシート20の共有される辺Aの周辺には、色彩及び/又は模様を施された装飾部が設けられていることが好ましい。図5に示した形態を例として装飾部32を設けた例を示す。もちろん図5で示した形態に限定されず、他の図で示された形態に装飾部32を設けてもよい。共有される辺Aの周辺に装飾部32を設けることにより、平型打ち抜き機を打ち抜く際に多少のズレ等が発生しても、効率よくカモフラージュすることができ、打ち抜き時のズレに対応することができる。加えて、かかる装飾部は、製箱用シート1のデザインの一部として使用することもでき、デザイン性を向上させることができる。また、製箱用シートの打ち抜かれる部分10とブランクシート20の共有される辺Aの周辺に加えて、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の他の開放される辺(図5を例として示せば、X、Y、Zで示される辺であり、このうち1辺のみでも、2辺でも3辺でも可。)の周辺に装飾部を設けてもよい(図示せず)。
【0032】
(4)第3工程:
第1実施形態に係る製造方法の第3工程は、第2工程で得られたブランクシート20について、ブランクシート20に形成された製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を銜え代3として銜えて平盤打ち抜き機に搬送し、平盤打ち抜き機で製箱用シート1を打ち抜く工程である。本実施形態にあっては、前記した図4等に示すように、ブランクシート20への製箱用シートの打ち抜かれる部分10の形成において、製箱用シートの打ち抜かれる部分におけるブランクシート20の辺Aと共有しない辺の周縁には余白31が形成されているので、これを銜え代3とすることができる。
【0033】
図4ないし図6に示したブランクシート20を平盤打ち抜き機で打ち抜いて、製箱用シート1を得るには、例えば、積み上げられたブランクシート20の銜え代(余白)をスパイクによるピンの打ち込み(スパイク、ピンについて図示せず。)、あるいは銜え代3をグリップすることにより銜え代3を銜えた状態で、平盤打ち抜き機(図示せず)まで搬送される。このようにして平盤打ち抜き機に搬送されたブランクシート20は、平盤打ち抜き機に配設された打ち抜き切刃(図示せず)により打ち抜かれて、製箱用シート1が製造されることになる。
【0034】
(5)本実施形態に係る発明の効果:
以上説明した第1実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zのうち1辺だけがブランクシートの1辺と共有される。これにより、ブランクシートの1辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0035】
[第2実施形態]
以下、図7ないし図10を用いて、本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。
【0036】
例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
【0037】
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0038】
(1)第2工程:
本発明の第2実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10が、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zのうち2辺がブランクシート20の2辺と共有されるようにしたものである。
【0039】
図7ないし図10は、本発明の第2実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、図7は、天面部の開放される辺W及び糊代部の開放される辺Zがブランクシート20の2辺と共有される態様、図8は、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の2辺と共有される態様、図9は、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺Xがブランクシートの2辺と共有される態様、図10は、糊代部の開放される辺Z、フラップの開放される一方の辺Xがブランクシートの2辺と共有される態様、をそれぞれ示している。
【0040】
図7ないし図10に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10は、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zのうち2辺がブランクシート20の2辺と共有され、ブランクシート20の2辺(辺A)と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生をより一層抑えることができることとなる(第1実施形態と比較しても、共有する辺が増えることにより余白部分が少なくなり、ロスの発生をより一層抑えることができる。)。
【0041】
一方、前記した第1実施形態と同様、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の辺Aと共有しない辺の周縁には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0042】
なお、図9及び図10においては、天面部の開放される辺W、あるいは糊代部の開放される辺Zと、フラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の2辺と共有される態様を示しているが、天面部の開放される辺W、あるいは糊代部の開放される辺Zと、フラップの開放される他方の辺Yがブランクシートの2辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。
【0043】
(2)本実施形態に係る発明の効果:
以上説明した第2実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zのうち2辺がブランクシートの2辺と共有される。これにより、ブランクシート20の2辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生をより一層抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0044】
[第3実施形態]
以下、図11ないし図13を用いて、本発明の第3実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
【0045】
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0046】
(1)第2工程:
本発明の第3実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10が、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zのうち3辺がブランクシートの3辺と共有されるようにしたものである。
【0047】
図11ないし図13は、本発明の第3実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、図11は、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の3辺と共有される態様、図12は、糊代部の開放される辺Z、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の3辺と共有される態様、図13は、天面部の開放される辺W、糊代部の開放される辺Z及びフラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の3辺と共有される態様、をそれぞれ示している。
【0048】
図11ないし図13に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10は、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zのうち3辺がブランクシート20の3辺と共有され、ブランクシート20の3辺(辺A)と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を抑えることができることとなる(第1実施形態及び第2実施形態と比較しても、共有する辺が増えることにより余白部分が少なくなり、ロスの発生をより抑えることができる。)。
【0049】
一方、前記した第1実施形態及び第2実施形態と同様、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の辺Aと共有しない辺の周縁には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0050】
なお、図13においては、天面部の開放される辺W及び糊代部の開放される辺Zと、フラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の3辺と共有される態様を示しているが、天面部の開放される辺W及び糊代部の開放される辺Zと、フラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の3辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。
【0051】
(2)本実施形態に係る発明の効果:
以上説明した第3実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zのうち3辺がブランクシートの3辺と共有される。これにより、ブランクシート20の3辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生をより極力抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0052】
[第4実施形態]
以下、図14を用いて、本発明の第4実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
【0053】
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0054】
(1)第2工程:
本発明の第4実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10が、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zの全て(4辺)がブランクシートの4辺と共有されるようにしたものである。
【0055】
図14は、本発明の第4実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zがブランクシートの4辺と共有される態様を示している。
【0056】
図14に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の4辺(辺A)と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白31が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を最小限に抑えることができることとなる(第1実施形態ないし第3実施形態と比較しても、共有する辺が増えることにより余白部分が少なくなり、ロスの発生をより抑えることができる。)。
【0057】
一方、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、フラップ15の脇等には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0058】
(2)本実施形態に係る発明の効果:
以上説明した第4実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zの4辺がブランクシートの4辺と共有される。これにより、ブランクシートの4辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らない一方、フラップ15の脇等には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生をより最小限に抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0059】
[第5実施形態]
以下、図15及び図16を用いて、本発明の第5実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
【0060】
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0061】
(1)第2工程:
本発明の第5実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、本実施形態(及び後記する第6実施形態ないし第8実施形態)にあっては、図1に示した1枚の製箱用シート1について、かかる製箱用シート1に形成される天面部11を付き合わせるように隣接して並べられた2枚の製箱用シート1を、ブランクシート20の長さ方向と直交する方向に形成して、1枚のブランクシート20あたり2枚の製箱用シートの打ち抜かれる部分10が形成される。
【0062】
そして、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10が、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち1辺だけがブランクシート20の1辺と共有される。
【0063】
図15及び図16は、本発明の第5実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、図15は、糊代部の開放される一方の辺Z1だけがブランクシート20の1辺と共有される態様、図16は、フラップの開放される一方の辺Xだけがブランクシート20の1辺と共有される態様、をそれぞれ示している。
【0064】
なお、本発明において、「糊代部の開放される一方の辺Z1」とは、糊代部16における長辺で他辺と接しない辺(外側に現れる辺)のうちの一方の辺(図15等における左側の辺)であり、「糊代部の開放される他方の辺Z2」とは、糊代部16における長辺で他辺と接しない辺(外側に現れる辺)のうち、前記した糊代部16の開放される一方の辺Z1と反対側の辺(図15等における右側の辺)、をそれぞれ示す。
【0065】
ここで、図15及び図16にあっては、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y、糊代部の開放される一方の辺Z1及び糊代部の開放される他方の辺Z2を分かりやすくするよう、かかる線の延長線を太線で示している。また、天面部11、底面部12、第1の側面部13、第2の側面部14、フラップ15(外フラップ15a,内フラップ15b)及び糊代部16の符号は、図15の一部にのみ付している(以下、図16ないし図22について同様。)。
【0066】
図15及び図16に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10は、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち1辺がブランクシート20の1辺と共有され、ブランクシート20の1辺と共有する辺(辺A)の周縁にはブランクシート20の余白31が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を抑えることができることとなる。
【0067】
一方、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の辺Aと共有しない辺の周縁には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0068】
なお、図15においては、糊代部の開放される一方の辺Z1がブランクシート20の1辺と共有される態様を示しているが、糊代部の開放される他方の辺Z2がブランクシート20の1辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。同様に、図16においては、フラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の1辺と共有される態様を示しているが、フラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の1辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。
【0069】
(2)本実施形態に係る発明の効果:
以上説明した第5実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち1辺がブランクシート20の1辺と共有される。これにより、ブランクシート20の1辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白31が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0070】
[第6実施形態]
以下、図17ないし図19を用いて、本発明の第6実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0071】
(1)第2工程:
本発明の第6実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、本実施形態にあっては、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10が、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち2辺がブランクシート20の2辺と共有される。
【0072】
図17ないし図19は、本発明の第6実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、図17は、糊代部の開放される一方の辺Z1及び糊代部の開放される他方の辺Z2がブランクシート20の2辺と共有される態様、図18は、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の2辺と共有される態様、図19は、糊代部の開放される一方の辺Z1及びフラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の2辺と共有される態様、をそれぞれ示している。
【0073】
図17ないし図19に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10は、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X、及びフラップの開放される他方の辺Yのうち2辺がブランクシート20の2辺と共有され、ブランクシート20の2辺(辺A)と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白31が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を抑えることができることとなる(第5実施形態と比較しても、共有する辺が増えることにより余白部分が少なくなり、ロスの発生をより抑えることができる。)。
【0074】
一方、前記した第5実施形態と同様、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の辺Aと共有しない辺の周縁には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0075】
なお、図19においては、糊代部の開放される一方の辺Z1及びフラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の2辺と共有される態様を示しているが、糊代部の開放される他方の辺Z2とフラップの開放される一方の辺X、糊代部の開放される他方の辺Z2とフラップの開放される他方の辺Y、糊代部の開放される一方の辺Z1とフラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の2辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。
【0076】
(2)本実施形態に係る発明の効果:
以上説明した第6実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち2辺がブランクシート20の2辺と共有される。これにより、ブランクシート20の2辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生をより一層抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0077】
[第7実施形態]
以下、図20及び図21を用いて、本発明の第7実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
【0078】
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0079】
(1)第2工程:
本発明の第7実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、本実施形態にあっては、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10が、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち3辺がブランクシート20の3辺と共有される。
【0080】
図20及び図21は、本発明の第7実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、図20は、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2及びフラップの開放される一方Xの辺がブランクシート20の3辺と共有される態様、図21は、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される一方の辺Z1がブランクシート20の3辺と共有される態様、をそれぞれ示している。
【0081】
図20及び図21に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10は、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち3辺がブランクシート20の3辺と共有され、ブランクシート20の3辺(辺A)と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を極力抑えることができることとなる(第5実施形態及び第6実施形態と比較しても、共有する辺が増えることにより余白部分が少なくなり、ロスの発生をより抑えることができる。)。
【0082】
一方、前記した第5実施形態及び第6実施形態と同様、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の辺Aと共有しない辺の周縁には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0083】
なお、図20においては、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2及びフラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の3辺と共有される態様を示しているが、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2及びフラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の3辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。同様に、図21においては、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される一方の辺Z1がブランクシート20の3辺と共有される態様を示しているが、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される他方の辺Z2がブランクシート20の3辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。
【0084】
(2)本実施形態に係る発明の効果:
以上説明した第7実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち3辺がブランクシート20の3辺と共有される。これにより、ブランクシート20の1辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生をより極力抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0085】
[第8実施形態]
以下、図22を用いて、本発明の第8実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
【0086】
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0087】
(1)第2工程:
本発明の第8実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、本実施形態にあっては、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yの全て(4辺)がブランクシートの4辺と共有される。
【0088】
図22は、本発明の第8実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の4辺と共有される態様を示している。
【0089】
図22に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の4辺と共有する辺(辺A)の周縁にはブランクシート20の余白が残らない一方、フラップ15の脇等には余白31が形成されているので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を最小限に抑えることができることとなる(第5実施形態ないし第7実施形態と比較しても、共有する辺が増えることにより余白部分が少なくなり、ロスの発生をより抑えることができる。)。
【0090】
一方、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、フラップ15の脇等には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0091】
(2)本実施形態の効果:
以上説明した第8実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、糊代部の開放される一方の辺Z1、糊代部の開放される他方の辺Z2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yの4辺がブランクシート20の4辺と共有される。これにより、ブランクシート20の1辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らない一方、フラップ15の脇等には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を最小限に抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0092】
[第9実施形態]
以下、図23及び図24を用いて、本発明の第9実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
【0093】
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0094】
(1)第2工程:
本発明の第9実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、本実施形態(及び後記する第10実施形態ないし第12実施形態)にあっては、図1に示した1枚の製箱用シート1について、かかる製箱用シート1に形成される糊代部16を付き合わせるように隣接して並べられた2枚の製箱用シート1を、ブランクシート20の長さ方向と直交する方向に形成して、1枚のブランクシート20あたり2枚の製箱用シートの打ち抜かれる部分10が形成される。
【0095】
そして、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10が、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち1辺だけがブランクシート20の1辺と共有される。
【0096】
図23及び図24は、本発明の第9実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、図23は、天面部の一方の開放される辺W1だけがブランクシート20の1辺と共有される態様、図24は、フラップの一方の開放される辺Xだけがブランクシートの1辺と共有される態様、をそれぞれ示している。
【0097】
なお、本発明において、「天面部の開放される一方の辺W1」とは、天面部11における長辺で他辺と接しない辺(外側に現れる辺)のうちの一方の辺(図23等における左側の辺)であり、「天面部の開放される他方の辺W2」とは、天面部11における長辺で他辺と接しない辺(外側に現れる辺)のうち、前記した天面部の開放される一方の辺W1と反対側の辺(図23等における右側の辺)、をそれぞれ示す。
【0098】
ここで、図23及び図24にあっては、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yを分かりやすくするよう、かかる線の延長線を太線で示している。また、天面部11、底面部12、第1の側面部13、第2の側面部14、フラップ15(外フラップ15a,内フラップ15b)及び糊代部16の符号は、図23の一部にのみ付している(以下、図24ないし図30について同様。)。
【0099】
図23及び図24に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10は、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち1辺だけがブランクシート20の1辺と共有され、ブランクシート20の1辺(辺A)と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を抑えることができることとなる。
【0100】
一方、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の辺Aと共有しない辺の周縁には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0101】
なお、図23においては、天面部の開放される一方の辺W1がブランクシート20の1辺と共有される態様を示しているが、天面部の開放される他方の辺W2がブランクシート20の1辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。同様に、図24においては、フラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の1辺と共有される態様を示しているが、フラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の1辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。
【0102】
(2)本実施形態に係る発明の効果:
以上説明した第9実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち1辺がブランクシート20の1辺と共有される。これにより、ブランクシート20の1辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0103】
[第10実施形態]
以下、図25ないし図27を用いて、本発明の第10実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
【0104】
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0105】
(1)第2工程:
本発明の第10実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、本実施形態にあっては、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10が、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち2辺がブランクシート20の2辺と共有される。
【0106】
図25ないし図27は、本発明の第10実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、図25は、天面部の開放される一方の辺W1及び天面部の開放される他方の辺W2がブランクシート20の2辺と共有される態様、図26は、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の2辺と共有される態様、図27は、天面部の開放される一方の辺W1及びフラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の2辺と共有される態様、をそれぞれ示している。
【0107】
図25ないし図27に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10は、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち2辺がブランクシート20の2辺と共有され、ブランクシート20の2辺(辺A)と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白31が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生をより抑えることができることとなる(第9実施形態と比較しても、共有する辺が増えることにより余白部分が少なくなり、ロスの発生をより抑えることができる。)。
【0108】
一方、前記した第9実施形態と同様、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の辺Aと共有しない辺の周縁には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0109】
なお、図27においては、天面部の開放される一方の辺W1及びフラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の2辺と共有される態様を示しているが、天面部の開放される他方の辺W2とフラップの開放される一方の辺X、天面部の開放される他方の辺W2とフラップの開放される他方の辺Y、天面部の開放される一方の辺W1とフラップの開放される他方の辺Yがブランクシートの2辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。
【0110】
(2)本実施形態に係る発明の効果:
以上説明した第10実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち2辺がブランクシート20の2辺と共有される。これにより、ブランクシート20の2辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白31が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生をより一層抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0111】
[第11実施形態]
以下、図28及び図29を用いて、本発明の第11実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0112】
(1)第2工程:
本発明の第11実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、本実施形態にあっては、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10が、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち3辺がブランクシート20の3辺と共有される。
【0113】
図28ないし図29は、本発明の第11実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、図28は、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2及びフラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の3辺と共有される態様、図29は、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y、及び天面部の開放される一方の辺W1がブランクシート20の3辺と共有される態様、をそれぞれ示している。
【0114】
図28ないし図29に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10は、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち3辺がブランクシート20の3辺と共有され、ブランクシート20の3辺(辺A)と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白31が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を極力抑えることができることとなる(第9実施形態及び第10実施形態と比較しても、共有する辺が増えることにより余白部分が少なくなり、ロスの発生を極力抑えることができる。)。
【0115】
一方、前記した第9実施形態及び第10実施形態と同様、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、ブランクシート20の辺Aと共有しない辺の周縁には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0116】
なお、図28においては、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2及びフラップの開放される一方の辺Xがブランクシート20の3辺と共有される態様を示しているが、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2及びフラップの開放される他方の辺Yがブランクシート20の3辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。同様に、図29においては、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び天面部の開放される一方の辺W1がブランクシート20の3辺と共有される態様を示しているが、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び天面部の開放される他方の辺W2がブランクシート20の3辺と共有されるようにしても、同様な効果を得ることができる。
【0117】
(2)本実施形態に係る発明の効果:
以上説明した第11実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yのうち3辺がブランクシート20の1辺と共有される。これにより、ブランクシート20の3辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白が残らない一方、かかる共有する辺以外の辺の周縁には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を極力抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0118】
[第12実施形態]
以下、図30を用いて、本発明の第12実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略又は簡略化する。例えば、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法で得られる製箱用シートは、図1に概略図を示した製箱用シート1と共通し、同様に、得られた製箱用シート1を組み立てた状態も、図2に示したものと共通するので、その詳細な説明は省略する。
また、本実施形態に係る製箱用シートの製造方法は、前記した第1実施形態における第2工程についてその構成を異とするが、それ以外の工程(第1工程及び第3工程)は、前記した第1実施形態と共通するので、かかる第1工程及び第3工程の説明は省略する。
【0119】
(1)第2工程:
本発明の第12実施形態に係る製箱用シートの製造方法の第2工程は、段ボール原反2を切断して得られたブランクシート20に、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を印刷により形成する工程であるが、本実施形態にあっては、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yの全て(4辺)がブランクシート20の4辺と共有される。
【0120】
図30は、本発明の第12実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の一例を示した概略図であり、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y、天面部の開放される一方の辺W1及び天面部の開放される他方の辺W2がブランクシート20の4辺と共有される態様を示している。
図30に示すように、本実施形態にあっては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10についてブランクシート20の4辺(辺A)と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白31が残らないので、第3工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を最小限に抑えることができることとなる(第9実施形態ないし第11実施形態と比較しても、共有する辺が増えることにより余白部分が少なくなり、ロスの発生を最小限に抑えることができる。)。
【0121】
一方、製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、フラップ15の脇等には余白31が形成され、この余白31は、第3工程における銜え代3として使用することができる。
【0122】
(2)本実施形態の効果:
以上説明した第12実施形態の製箱用シートの製造方法によれば、ブランクシート20に製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するにあたり、天面部の開放される一方の辺W1、天面部の開放される他方の辺W2、フラップの開放される一方の辺X及びフラップの開放される他方の辺Yの4辺がブランクシート20の4辺と共有される。これにより、ブランクシートの1辺と共有する辺の周縁にはブランクシート20の余白31が残らない一方、フラップ15の脇等には余白31が形成されることになるので、後工程での平盤打ち抜き機による打ち抜きにおいては、製箱用シートの打ち抜かれる部分10の周縁の余白31を後工程における銜え代3として使用することができるとともに、製箱用シートの打ち抜かれる部分10周辺のロスの発生を最小限に抑えることができることとなり、コスト低減に繋げることができる。
【0123】
[実施形態の変形]
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。
【0124】
例えば、前記した実施形態にあっては、原反として、断面を図3に示した段ボール原反2を使用した態様を示したが、原反は段ボール原反2に限定されず、例えば、原反として図示しない板紙(波状の中芯を含まない積層紙あるいは単層紙)を使用するようにしてもよい。
【0125】
また、前記した第1実施形態ないし第4実施形態にあっては、図1に示した1枚の製箱用シート1について、かかる製箱用シート1に形成されるフラップ15(外フラップ15a,内フラップ15b)を付き合わせるようにして隣接して並べられた2枚の製箱用シート1をブランクシート20の長さ方向に形成して、1枚のブランクシート20あたり2枚の製箱用シートの打ち抜かれる部分10が形成される態様を示したが、これには限定されず、1枚のブランクシート20あたり3枚あるいはそれ以上の製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するようにしてもよい。
【0126】
図31は、本発明の第1実施形態に係る製箱用シートの製造方法で使用される、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成したブランクシート20の他の例を示した概略図であり、製箱用シート10に形成されるフラップ15を付き合わせるようにして隣接して並べられた4つの製箱用シート1をブランクシート20の長さ方向に形成して、1枚のブランクシート20あたり4枚の製箱用シート1の打ち抜かれる部分を形成した図である。
【0127】
なお、図31にあっては、ブランクシート20に形成される製箱用シートの打ち抜かれる部分10について、天面部の開放される辺Wだけがブランクシート20の1辺と共有される態様を示しているが、これには限定されず、天面部の開放される辺W、フラップの開放される一方の辺X、フラップの開放される他方の辺Y及び糊代部の開放される辺Zのうち少なくとも1辺がブランクシート20の辺と共有されるように、製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するようにすればよい。
【0128】
また、前記した第5実施形態ないし第8実施形態では、図1に示した1枚の製箱用シート1について、かかる製箱用シート1に形成される天面部11を付き合わせるように隣接して並べられた2枚の製箱用シート1を、ブランクシート20の長さ方向と直交する方向に形成して、1枚のブランクシート20あたり2枚の製箱用シートの打ち抜かれる部分10が形成される態様を示したが、これには限定されず、1枚のブランクシート20あたり3枚あるいはそれ以上の製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するようにしてもよい。同様に、前記した第9実施形態ないし第12実施形態では、図1に示した1枚の製箱用シート1について、かかる製箱用シート1に形成される糊代部16を付き合わせるように隣接して並べられた2枚の製箱用シート1を、ブランクシート20の長さ方向と直交する方向に形成して、1枚のブランクシート20あたり2枚の製箱用シートの打ち抜かれる部分10が形成される態様を示したが、これには限定されず、1枚のブランクシート20あたり3枚あるいはそれ以上の製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するようにしてもよい。
【0129】
なお、前記した第1実施形態ないし第12実施形態では、1枚のブランクシート20あたり2枚の製箱用シートの打ち抜かれる部分10が形成される態様を示したが、1枚のブランクシート20から複数枚の製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成することは必須ではなく、1枚のブランクシート20から1枚の製箱用シートの打ち抜かれる部分10を形成するようにしてもよい。
【0130】
また、前記した実施形態にあっては、製箱用シート1の構成として、図1に示した、いわゆるラップアラウンド形式の包装箱として使用されるタイプのものを例に挙げて説明したが、製箱用シート1の構成としてはこれには限定されず、天面部11及びかかる天面部の背面に貼着される糊代部16を備えた任意の構成を採用することができる。
【0131】
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0132】
本発明の製造方法で得られる製箱用シートは、缶飲料等を包装する包装材料等として有利に使用することができる。
【符号の説明】
【0133】
1 製箱用シート
10 製箱用シートの打ち抜かれる部分
11 天面部
12 底面部
13 第1の側面部
14 第2の側面部
15 フラップ
15a 外フラップ
15b 内フラップ
16 糊代部
2 段ボール原反
20 ブランクシート
21 中芯
22 ライナー
3 銜え代
31 余白
32 装飾部
A ブランクシートの辺(共有する辺)
B ブランクシートの辺(共有しない辺)
W 天面部の開放される辺
W1 天面部の開放される一方の辺
W2 天面部の開放される他方の辺
X フラップの開放される一方の辺
Y フラップの開放される他方の辺
Z 糊代部の開放される辺
Z1 糊代部の開放される一方の辺
Z2 糊代部の開放される他方の辺

【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボール原反を切断して得られたブランクシートを打ち抜き機で打ち抜くことにより、それぞれ短辺側にフラップを備えた天面部、第1の側面部、底面部及び第2の側面部と、糊代部とが折り曲げ可能に一連に連接されてなる製箱用シートを、前記ブランクシート1枚あたり1枚若しくは2枚以上製造する製箱用シートの製造方法であって、
前記段ボール原反を切断して前記ブランクシートとする第1工程と、
製箱用シートの打ち抜かれる部分を、前記天面部の開放される辺、前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺及び前記糊代部の開放される辺のうち少なくとも1辺を前記ブランクシートの1辺と共有するように配し、前記ブランクシートに印刷により形成する第2工程と、
前記製箱用シートの打ち抜かれる部分の周縁の余白を銜え代として銜えて前記打ち抜き機に搬送し、該打ち抜き機で前記製箱用シートの打ち抜かれる部分を打ち抜く第3工程と、を含むことを特徴とする製箱用シートの製造方法。
【請求項2】
板紙原反を切断して得られたブランクシートを打ち抜き機で打ち抜くことにより、それぞれ短辺側にフラップを備えた天面部、第1の側面部、底面部及び第2の側面部と、糊代部とが折り曲げ可能に一連に連接されてなる製箱用シートを、前記ブランクシート1枚あたり1枚若しくは2枚以上製造する製箱用シートの製造方法であって、
前記板紙原反を切断して前記ブランクシートとする第1工程と、
製箱用シートの打ち抜かれる部分を、前記天面部の開放される辺、前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺及び前記糊代部の開放される辺のうち少なくとも1辺を前記ブランクシートの1辺と共有するように配し、前記ブランクシートに印刷により形成する第2工程と、
前記製箱用シートの打ち抜かれる部分の周縁の余白を銜え代として銜えて前記打ち抜き機に搬送し、該打ち抜き機で前記製箱用シートの打ち抜かれる部分を打ち抜く第3工程と、を含むことを特徴とする製箱用シートの製造方法。
【請求項3】
前記製箱用シートの打ち抜かれる部分が、1枚の製箱用シートの前記フラップを付き合わせるように前記ブランクシートの長さ方向に隣接して並べられた2枚以上の製箱用シートからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項4】
前記糊代部の開放される辺だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項5】
前記天面部の開放される辺だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項6】
前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項7】
前記天面部の開放される辺及び前記糊代部の開放される辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項8】
前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項9】
前記天面部の開放される辺、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項10】
前記糊代部の開放される辺、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項11】
前記天面部の開放される辺、前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項12】
前記糊代部の開放される辺、前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項13】
前記天面部の開放される辺、前記糊代部の開放される辺、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項14】
前記天面部の開放される辺、前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺及び前記糊代部の開放される辺が前記ブランクシートの4辺と共有されることを特徴とする請求項3に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項15】
前記製箱用シートの打ち抜かれる部分が、1枚の製箱用シートの前記天面部を付き合わせるように前記ブランクシートの長さ方向と直交する方向に隣接して並べられた2枚以上の製箱用シートからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項16】
前記糊代部の開放される一方の辺及び前記糊代部の開放される他方の辺のいずれか一方だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする請求項15に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項17】
前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする請求項15に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項18】
前記糊代部の開放される一方の辺及び前記糊代部の開放される他方の辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする請求項15に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項19】
前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする請求項15に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項20】
前記糊代部の開放される一方の辺及び前記糊代部の開放される他方の辺のいずれか一方、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする請求項15に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項21】
前記糊代部の開放される一方の辺、前記糊代部の開放される他方の辺、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする請求項15に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項22】
前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺、並びに前記糊代部の開放される一方の辺及び前記糊代部の開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする請求項15に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項23】
前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺、前記糊代部の開放される一方の辺及び前記糊代部の開放される他方の辺が前記ブランクシートの4辺と共有されることを特徴とする請求項15に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項24】
前記製箱用シートの打ち抜かれる部分が、1枚の製箱用シートの前記糊代部を付き合わせるように前記ブランクシートの長さ方向と直交する方向に隣接して並べられた2枚以上の製箱用シートからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項25】
前記天面部の開放される一方の辺及び前記天面部の開放される他方の辺のいずれか一方だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする請求項24に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項26】
前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方だけが前記ブランクシートの1辺と共有されることを特徴とする請求項24に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項27】
前記天面部の開放される一方の辺及び前記天面部の開放される他方の辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする請求項24に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項28】
前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする請求項24に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項29】
前記天面部の開放される一方の辺及び前記天面部の開放される他方の辺のいずれか一方、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの2辺と共有されることを特徴とする請求項24に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項30】
前記天面部の開放される一方の辺、前記天面部の開放される他方の辺、並びに前記フラップの開放される一方の辺及び前記フラップの開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする請求項24に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項31】
前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺、並びに前記天面部の開放される一方の辺及び前記天面部の開放される他方の辺のいずれか一方が前記ブランクシートの3辺と共有されることを特徴とする請求項24に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項32】
前記フラップの開放される一方の辺、前記フラップの開放される他方の辺、前記天面部の開放される一方の辺及び前記天面部の開放される他方の辺が前記ブランクシートの4辺と共有されることを特徴とする請求項24に記載の製箱用シートの製造方法。
【請求項33】
前記共有される辺の周辺に、色彩及び/又は模様を施された装飾部が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31又は32のいずれかに記載の製箱用シートの製造方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2010−274597(P2010−274597A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−131154(P2009−131154)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(307027577)麒麟麦酒株式会社 (350)
【出願人】(506100990)日本トーカンパッケージ株式会社 (41)
【Fターム(参考)】