説明

製紙用シームフェルトの掛け入れ用具

【課題】端部接合用のループが互いに離反することで、ループをかみ合わせて芯線を通す接合作業の作業効率が低下することを避けることができるようにする。
【解決手段】有端のフェルト1を製紙機内の所定の走行経路に引き込んだ上でフェルトの両端部1a・1bを接合するために用いられる掛け入れ用具を、フェルトの各端部に設けられた端部接合用のループ11をかみ合わせて芯線12を通す接合作業に先だって、フェルトの両端部を仮止めするために、スライド式のファスナ13を端部にそれぞれ備え、このファスナを係合させることで、フェルトの両端部を仮止めすると共に、フェルトの各端部が山形状に突き合わせた状態に保持する仮接合布14と、フェルトの各端部に一端が連結されると共に仮接合布に他端が連結されて、フェルトの各端部が仮接合布から所要の間隔以上に離反しないように拘束する1対の拘束布17とを有するものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有端のフェルトを製紙機内の所定の走行経路に引き込んだ上でフェルトの両端部を接合するために用いられる掛け入れ用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フェルトを製紙機に掛け入れる際の作業性を向上させるため、フェルトの走行経路、いわゆるフェルトランに有端のフェルトを引き込んだ上でその両端部を互いに接合して無端とする、いわゆるシームフェルトが広く普及している。この種のシームフェルトでは、基布を構成する経糸の折り返しにより丈方向の端部に形成されたループを、互いの中心孔が整合するように交互にかみ合わせ、これにより形成された共通孔に芯線を通して両端部を接合する構成が一般的である。
【0003】
このようなシームフェルトの接合は緻密な手作業となるため、フェルトの端部が安定しない状態で行うのは非常に難しく、また、フェルトの端部を山形状に突き合わせると、ループのかみ合い状態や芯線の挿通状態を視認し易くなる。そこで、スライド式のファスナを備えた仮接合布を予めフェルトの端部に縫い付けておき、フェルトの引き込みが終了したところで、ファスナを掛けることで、フェルトの両端部を仮止めすると共に、フェルトの先端が山形状に突き合わせた状態に保持されるようにした技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−264402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかるに、前記従来の技術では、フェルトが撓むことにより生じる弾性復元力により、フェルトの先端が互いに接した状態に保持されるが、特に製紙機の周辺は湿気が多く、この湿気によりフェルトが膨潤して撓みによる復元力が低下し、さらにフェルトが反り返るように変形することもあり、このためにループが離れ易くなり、ループをかみ合わせて芯線を通す接合作業の作業効率が低下するという問題があった。
【0006】
一方、フェルトに対する仮接合布の連結位置をループに近付けると、フェルトにおける仮接合布の連結位置よりループ側の部分が短くなるため、ループが離れ難くなるが、この場合、仮接合布とフェルトとの間の隙間が小さくなることで、フェルトの裏側に作業者が手を入れるスペースが狭くなるため、作業が面倒になり、前記と同様に接合作業の作業効率が低下するという問題が生じる。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、端部接合用のループが互いに離反することで、ループをかみ合わせて芯線を通す接合作業の作業効率が低下することを避けることができるように構成された製紙用シームフェルトの掛け入れ用具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような課題を解決するために、本発明による製紙用シームフェルトの掛け入れ用具は、請求項1に示すとおり、有端のフェルトを製紙機内の所定の走行経路に引き込んだ上でフェルトの両端部を接合するために用いられる掛け入れ用具であって、フェルトの各端部に設けられた端部接合用のループをかみ合わせて芯線を通す接合作業に先だって、フェルトの両端部を仮止めするために、互いに係合可能な係合部を端部にそれぞれ備え、この係合部を係合させることで、フェルトの両端部を仮止めすると共に、フェルトの各端部が山形状に突き合わせた状態に保持する1対の仮接合部材と、フェルトの端部に一端が連結されると共に前記仮接合部材に他端が連結されて、フェルトの各端部が前記仮接合部材から所要の間隔以上に離反しないように拘束する1対の拘束部材とを有するものとした。
【0009】
これによると、フェルトの各端部が仮接合部材から所要の間隔以上に離反しないように拘束部材により拘束されるため、湿気によりフェルトの弾性が低下したり、あるいはフェルトが反り返るように変形しても、ループが大きく離反することはなく、接合作業の作業効率が低下することを避けることができる。
【0010】
また、フェルトと仮接合部材との間に、略2等辺3角形状断面をなす空間が大きく形成されることから、フェルトの裏側に作業者が手を入れるスペースが確保されるため、接合作業の作業効率が低下することを避けることができる。
【0011】
前記製紙用シームフェルトの掛け入れ用具においては、請求項2に示すとおり、フェルトの各端部がそれぞれ挿入される1対のガイド溝を備え、前記ループがかみ合わされた状態に保持するかみ合わせ用具を有し、1対の前記拘束部材が、前記仮接合部材による仮止め状態で、両者の間に前記かみ合わせ用具を挿入可能な間隔をおいて配置される構成とすることができる。
【0012】
これによると、かみ合わせ用具と拘束部材とが干渉することを避けることができる。そして、拘束部材とかみ合わせ用具とが協働して接合作業の作業効率を高めることができる。
【0013】
なお、仮接合部材及び拘束部材は、全体として扁平化して製紙機内に円滑に引き込まれるように、フェルト1の各端部に重なり合い、適宜に折り畳まれるように、織布などの可撓性を有する材料で形成されたシート状のものとすると良い。
【0014】
また、仮接合部材には大きな張力が作用するため、フェルトとの連結部に部分的に大きな力が作用しないように、フェルトの全幅に渡って延在するシート状のものとすると良い。一方、拘束部材は、フェルトの全幅に渡って延在するシート状のものとしても良いが、大きな力が作用しないことから、幅狭のベルト状のものとして、幅方向に一定の間隔をおいて複数設けることも可能である。
【発明の効果】
【0015】
このように本発明によれば、フェルトの各端部が仮接合部材から所要の間隔以上に離反しないように拘束部材により拘束されることで、ループが互いに離反し難くなるため、ループをかみ合わせて芯線を通す接合作業の作業効率が低下することを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明による掛け入れ用具を示す断面図である。
【図2】図1に示した掛け入れ用具における、フェルトを製紙機内に引き入れる際の状態を示す断面図である。
【図3】フェルトの掛け入れ状況を示す模式的な斜視図である。
【図4】図3に続く、フェルトの掛け入れ状況を示す模式的な斜視図である。
【図5】本発明による掛け入れ用具の別の例を示す断面図である。
【図6】図5に示したかみ合わせ用具の斜視図である。
【図7】図5に示したかみ合わせ用具による作業状況を示す平面図である。
【図8】図1に示したフェルトの各端部の状態を詳しく示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0018】
本発明による掛け入れ用具は、図1に示すように、有端のフェルト1を製紙機内の所定の走行経路に引き込んだ後に、フェルト1の各端部1a・1bに設けられた端部接合用のループ11をかみ合わせて芯線12を通す接合作業に先だって、フェルト1の両端部1a・1bを仮止めするために用いられるものであり、互いに係合可能なスライド式のファスナ(係合部)13を端部にそれぞれ備え、このファスナ13を係合させることで、フェルト1の両端部1a・1bを仮止めすると共に、フェルト1の各端部1a・1bが山形状に突き合わせた状態に保持する仮接合布(仮接合部材)14を有している。
【0019】
端部接合用のループ11は、フェルト1の各端部1a・1bに幅方向に列設されており、各端部1a・1bのループ11を互いの中心孔が整合するように交互にかみ合わせ、これにより形成された共通孔に芯線12を挿通することでフェルト1の両端部1a・1bが接合される。
【0020】
仮接合布14は、図2に示すように、フェルト1の各端部1a・1bに予め取り付けられ、この仮接合布14のファスナ13が、製紙機内のロールなどの部品を傷付けたり、あるいは製紙機内の部品に引っかかって引き込み作業が中断されることを避けると共に、端部接合用のループ11が、製紙機内の部品との接触により損傷を受けることを避けるため、フェルト1の各端部1a・1bを覆うようにリードカバー3・7が取り付けられる。フェルト1とリードカバー3・7とは、着脱自在な1対の連結具21を介して連結されている。
【0021】
フェルト1を製紙機Mに掛け入れる作業は以下の手順で行われる。まず、図3(A)に示すように、芯体5に巻回された状態のフェルト1を、所定の引き入れ開始位置に設けられた図示しない架台に据え付ける。また牽引用の索体2を、製紙機M内の多数のロールRにより規定された走行経路(フェルトラン)中に通す。そして牽引用の索体2の一端をリードカバー3に連結すると共に、索体2の他端を電動ウインチ4に連結して、電動ウインチ4で索体2を巻き取る。これにより、図3(B)に示すように、索体2に牽引されてフェルト1が走行経路に引き込まれる。
【0022】
このようにしてフェルト1が製紙機M内に引き込まれると、次に、図4(A)に示すように、フェルト1の各端部1a・1bにそれぞれ設けられた仮接合布14のスライド式のファスナを掛けて、フェルト1の両端部1a・1bを仮止めする。そして、フェルト1の各端部1a・1bからリードカバー3・7を取り外した上で、図4(B)に示すように、フェルト1の両端部1a・1bが所定の接合作業位置にくるように移動させると共に、フェルト1に適度な張力が与えられるようにストレッチロールRsを調整する。これにより、図1に示すように、フェルト1の両端部1a・1bが山形状に突き合わせた状態となる。
【0023】
仮接合布14は、図1に示すように、縫合糸15によりフェルト1と連結されており、フェルト1との連結位置からファスナ13までの距離が、フェルト1における仮接合布14の連結位置からループ11までの距離より短くなるように設定されている。これにより、1対の仮接合布14を底辺とし、フェルト1の各端部1a・1bを等辺とした略2等辺3角形が形成され、フェルト1の各端部1a・1bが山形状に突き合わせた状態に保持される。
【0024】
さらにこの掛け入れ用具は、フェルト1の各端部1a・1bに一端が連結されると共に仮接合布14に他端が連結されて、フェルト1の各端部1a・1bが仮接合布14から所要の間隔以上に離反しないように拘束する拘束布(拘束部材)17を有している。
【0025】
拘束布17の一端は、縫合糸18によりフェルト1の各端部1a・1bと連結されており、拘束布17の他端は、縫合糸19により仮接合布14と連結されている。
【0026】
フェルト1における仮接合布14との連結位置からループ11側の部分の長さは、フェルト1の走行方向の前側でL1f=55〜80mm、フェルト1の走行方向の後側でL1r=50〜70mmとすると良い。フェルト1における拘束布17との連結位置からループ11側の部分の長さは、フェルト1の走行方向の前側でL2f=20〜40mm、フェルト1の走行方向の後側でL2r=20〜35mmとすると良い。
【0027】
また、1対の仮接合布14におけるフェルト1との連結位置相互の間隔は、L3=85〜115mmとすると良い。仮接合布14における拘束布17との連結位置からファスナ13側の部分の長さは、L4=5〜30mmとすると良い。
【0028】
ここで、図8(A)に示すように、フェルト1は、基布51に不織繊維層52を積層一体化してなるもので、基布51の経糸53となる糸の折り返しによりフェルト1の各端部1a・1bに端部接合用のループ11がそれぞれ形成されている。また、走行方向前側に位置する端部1aには、ループ11の紙形成面54への影響を抑える目的でループ11の上側(製紙面54側)を覆うように不織繊維層52を突出させた形態のフラップ55が形成されている。
【0029】
接合作業時には、図8(B)に示すように、フェルト1の各端部1a・1bを山形状に突き合わせることで、一方の端部1aに形成されたフラップ55と、他方の端部1bとの間が開き、この開放部からループ11のかみ合わせ状態を視認することができる。ところが、フェルト1の各端部1a・1bを山形状に突き合わせた際に、図8(C)に示すように、一方の端部1aに形成されたフラップ55が、他方の端部1b側のループ11の下側に位置した状態となると、フラップ55に邪魔されてループ11のかみ合わせが面倒になる。
【0030】
そこで、図1に示したように、フェルト1における仮接合布14との連結位置からループ11側の部分の長さL1f・L1rをL1f≧L1rとなるように設定する。すなわち走行方向前側の長さL1fが走行方向後側の長さL1rより大きくなるようにする。これにより、走行方向前側に位置する端部1a側のループ11及びフラップ55が、走行方向後側に位置する端部1b側のループ11より上側に位置するようになり、フラップ55に邪魔されずにループ11をかみ合わせることができる。なお、走行方向前側の長さL1fと走行方向後側の長さL1rとの差(L1f−L1r)は、0〜10mmの範囲で設定すると良い。
【0031】
このように構成された掛け入れ用具においては、ストレッチロールRsを調整してフェルト1に張力を与えることで、仮接合布14が引っ張られて緊張する。一方、フェルト1における仮接合布14との連結位置からループ11側の部分は、自由に動かすことができるが、拘束布17により拘束されるため、仮接合布14から一定の間隔以上に離反しない、すなわちフェルト1の各端部1a・1bと仮接合布14とのなす角度αが、拘束布17の長さに応じて定まる一定の値より大きくならない。これによりループ11が互いに当接した状態、あるいは近接した状態に保持される。
【0032】
このため、湿気によりフェルト1が膨潤してフェルト1の弾性が低下したり、あるいはフェルト1が反り返るように変形しても、ループ11が大きく離反することはなく、接合作業の作業効率が低下することを避けることができる。
【0033】
また、フェルト1と仮接合布14との間に、略2等辺3角形状断面をなす空間が大きく形成されることから、フェルト1の裏側に作業者が手を入れるスペースが確保されるため、接合作業の作業効率が低下することを避けることができる。
【0034】
なお、拘束布17は、フェルト1を製紙機内に引き入れる際には、図2に示すように、フェルト1と仮接合布14との間に挟まれた態様で折り畳まれ、仮接合布14や連結具21と共にフェルト1の各端部1a・1b及びリードカバー3・7と重なり合った状態となり、全体として扁平化することで製紙機内に円滑に引き込まれる。
【0035】
また、端部接合用のループ11をかみ合わせて芯線12を通す接合作業が終了すると、フェルト1から仮接合布14及び拘束布17が取り外され、このとき、図1に示すように、仮接合布14をフェルト1に連結する縫合糸15と、拘束布17をフェルト1に連結する縫合糸18とを抜き取れば良い。
【0036】
次に、図5に示すように、端部接合用のループ11がかみ合わされた状態に保持するかみ合わせ用具31を用いた例について説明する。ここでは、フェルト1の各端部1a・1bに設けられる1対の拘束布17が、仮止め状態で両者の間にかみ合わせ用具31を挿入可能な間隔をおいて配置されている。
【0037】
このかみ合わせ用具31は、図6に示すように、フェルト1の各端部1a・1bがそれぞれ挿入される1対のガイド溝32を備え、この1対のガイド溝32は、仮止め状態で山形状に突き合わされるフェルト1の各端部1a・1bの傾斜角度に概ね対応する角度で山形状に傾斜した状態に形成されている。
【0038】
1対のガイド溝32は、進行方向の前側では仕切部33を挟んで互いに独立しているのに対して、進行方向の後側では互いに連通された状態に形成されており、図7に示すように、進行方向の前側では、互いに独立した1対のガイド溝32により、フェルト1の各端部1a・1bのループ11が離反しているが、進行方向の後側では、互いに連通された1対のガイド溝32により、ループ11がかみ合わされた状態となる。
【0039】
また、このかみ合わせ用具31には、図5に示すように、ガイド溝32の下側に、ライト42が嵌合する溝状のライト取付部34が形成されており、図7に示すように、ライト42がかみ合わせ用具31の進行方向の後側に突出するように取り付けられる。これによりかみ合わせ用具31の後方において、ループ11の裏側から光が照射され、ループ11のかみ合い状態や、芯線12を誘導するためのリードワイヤ41の挿通状態を明瞭に視認することができる。
【0040】
特にここでは、拘束布17が、フェルト1の各端部1a・1bを互いに近接させるように作用するため、フェルト1の各端部1a・1bがかみ合わせ用具31のガイド溝32内に自然に入り込み、かみ合わせ用具31の内部でループ11がかみ合わされ、かみ合わせ用具31の後方では、ループ11がかみ合わされた状態に保持される。このため、作業者は、単にかみ合わせ用具31を移動させながらリードワイヤ41を挿通すれば良く、ループ11をかみ合わせて芯線12を通す接合作業を効率良く行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明にかかる製紙用シームフェルトの掛け入れ用具は、端部接合用のループが互いに離反することで、ループをかみ合わせて芯線を通す接合作業の作業効率が低下することを避けることができる効果を有し、製紙機のプレスパート(圧搾部)で用いられるプレスフェルトや、ドライパート(乾燥部)で用いられるドライヤーフェルトなどの製紙用シーム付きフェルトを製紙機へ掛け入れる際に採用される掛け入れ用具として有用である。
【符号の説明】
【0042】
1 フェルト、1a・1b 端部
11 ループ
12 芯線
13 ファスナ
14 仮接合布(仮接合部材)
15、18、19 縫合糸
17 拘束布(拘束部材)
31 かみ合わせ用具
32 ガイド溝
33 仕切部
34 ライト取付部
41 リードワイヤ
42 ライト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有端のフェルトを製紙機内の所定の走行経路に引き込んだ上でフェルトの両端部を接合するために用いられる掛け入れ用具であって、
フェルトの各端部に設けられた端部接合用のループをかみ合わせて芯線を通す接合作業に先だって、フェルトの両端部を仮止めするために、
互いに係合可能な係合部を端部にそれぞれ備え、この係合部を係合させることで、フェルトの両端部を仮止めすると共に、フェルトの各端部が山形状に突き合わせた状態に保持する1対の仮接合部材と、フェルトの端部に一端が連結されると共に前記仮接合部材に他端が連結されて、フェルトの各端部が前記仮接合部材から所要の間隔以上に離反しないように拘束する1対の拘束部材とを有することを特徴とする掛け入れ用具。
【請求項2】
フェルトの各端部がそれぞれ挿入される1対のガイド溝を備え、前記ループがかみ合わされた状態に保持するかみ合わせ用具を有し、
1対の前記拘束部材が、前記仮接合部材による仮止め状態で、両者の間に前記かみ合わせ用具を挿入可能な間隔をおいて配置されることを特徴とする請求項1に記載の掛け入れ用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−275671(P2010−275671A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−130693(P2009−130693)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000229852)日本フエルト株式会社 (55)
【Fターム(参考)】