説明

複合機および画像読取装置

【課題】多数のプロファイルの中から最適なプロファイルで原稿を読み取る。
【解決手段】複合機1は、原稿を読み取り画像データを生成する画像読取装置10と、画像データを出力する複数の画像データ出力装置20とを備え、画像読取装置10は、読取パラメータが異なる複数のプロファイルを予め記憶するプロファイル記憶部181と、ユーザが選択したプロファイルの読取パラメータに基づいて原稿を読み取る画像読取部11と、画像読取部11で使用された各々のプロファイルの使用回数と、プロファイル毎に、当該プロファイルを用いて生成された画像データを出力した画像データ出力装置20それぞれの出力回数とをカウントする利用履歴更新部143と、ユーザにプロファイルが選択される前に、使用回数の多いプロファイルを、画像データ出力装置20それぞれの出力回数と共にユーザに通知する通知部30とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文章や写真などの原稿表面を読み取る際の設定情報が記述されたプロファイルを用いてスキャンを行う複合機および画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複合機が備える画像読取装置(スキャナ)においては、ユーザが、原稿載置台に原稿を載置して、スキャンを開始させる決定ボタンを押下することで、スキャナは原稿の表面を読み取る。
このとき、画像読取装置は、予め用意されたプロファイルを用いてスキャンを行う。このプロファイルには、原稿表面を読み取る際の読取パラメータ(読取設定情報)が記述されており、例えば、読み取り時の解像度、濃度値、原稿の画質パターン、コントラスト値、色相調整値、彩度調整値などが記述されている。
【0003】
従来の画像読取装置は、読取パラメータの異なる複数のプロファイルから、1つを選択してスキャンを開始させることができるようになっている。例えば、ユーザがプロファイルを簡単に選択できるように、文字の原稿を読み取るのか、または、写真の原稿を読み取るのかを選択することで、文字読取用のプロファイルと写真読取用のプロファイルとのどちらかのプロファイルを利用することができる画像読取装置もあるが、選択肢が2つしかなく、原稿の読み取りに最適なプロファイルを選択できるとはいえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−253588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、最適なプロファイルを選択可能にするため、画像読取装置に、読取パラメータの異なるプロファイルを多数用意する必要がある。例えば、濃度値およびコントラスト値の値の組み合わせが異なるプロファイルを数種用意する。これにより、ユーザは、プロファイルの選択肢が増えるため、より最適なプロファイルを選択できる。
【0006】
しかしながら、読取パラメータの異なる多数のプロファイルが用意された画像読取装置を利用するユーザが、多数のプロファイルの中から、原稿の読み取りに最適なプロファイルを選択することは困難である。特に、専門的な知識を持たないユーザの場合、どれが最適なプロファイルであるかわからないため、ひとつひとつプロファイルを選択してはスキャンを行い、最適なプロファイルであるか否かを判定し、最適なプロファイルを地道に探し出すという作業を強いられる。
このように、読取パラメータの異なる多数のプロファイルが用意された画像読取装置は、原稿の読み取りに最適なプロファイルをユーザが探し出すまでに時間がかかるという問題点がある。
【0007】
本発明では、以上のような問題を解決するために、多数のプロファイルの中から最適なプロファイルで原稿を読み取る複合機および画像読取装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、第1の発明は、原稿を読み取り画像データを生成する画像読取装置と、前記画像データを出力する複数の画像データ出力装置とを備える複合機であって、前記画像読取装置は、読取パラメータが異なる複数のプロファイルを予め記憶するプロファイル記憶部と、ユーザが選択したプロファイルの読取パラメータに基づいて前記原稿を読み取る画像読取部と、前記画像読取部で使用された各々のプロファイルの使用回数と、前記プロファイル毎に、当該プロファイルを用いて生成された画像データを出力した前記画像データ出力装置それぞれの出力回数とをカウントする利用履歴更新部と、前記ユーザにプロファイルが選択される前に、前記使用回数の多いプロファイルを、前記画像データ出力装置それぞれの出力回数と共に前記ユーザに通知する通知部とを備える構成にした。
【0009】
また、第2の発明は、読取パラメータが異なる複数のプロファイルを予め記憶するプロファイル記憶部と、ユーザが選択したプロファイルの読取パラメータに基づいて原稿を読み取る画像読取部とを備える画像読取装置であって、前記画像読取部で使用された各々のプロファイルの使用回数をカウントする利用履歴更新部と、前記ユーザにプロファイルが選択される前に、前記使用回数の多いプロファイルを前記ユーザに通知する通知部とを備える構成にした。
【0010】
多数のプロファイルの中から1つのプロファイルを選択するには、何らかの指標が必要である。第1の発明は、プロファイルの使用回数と、プロファイル毎に当該プロファイルを用いて生成された画像データを出力した画像データ出力装置それぞれの出力回数とを指標として提供するものである。また、第2の発明は、プロファイルの使用回数を指標として提供するものである。
ユーザは、この指標を参考にして、利用目的に応じて、多数のプロファイルの中から1つのプロファイルを選択することができる。
【発明の効果】
【0011】
第1の発明および第2の発明によれば、プロファイルを選択するための指標を提供するため、多数のプロファイルの中から最適なプロファイルを選択することができ、その最適なプロファイルで原稿を読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る複合機の構成を示すブロック図である。
【図3】プロファイルテーブルの一例を示す図である。
【図4】利用履歴テーブルの一例を示す図である。
【図5】スキャン処理における画面フローを示す図である。
【図6】処理メニュー画面の一例である。
【図7】スキャンメニュー画面の一例である。
【図8】プロファイル新規作成画面の一例である。
【図9】プロファイル詳細作成画面の一例である。
【図10】プロファイル選択画面の一例である。
【図11】プロファイル情報画面の一例である。
【図12】プロファイル編集画面の一例である。
【図13】スキャン開始確認画面の一例である。
【図14】利用先選択画面の一例である。
【図15】処理終了画面の一例である。
【図16】第1の実施形態に係るスキャナのスキャン処理動作のフローチャートである。
【図17】図16に続く第1の実施形態に係るスキャナのスキャン処理動作のフローチャートである。
【図18】図17に続く第1の実施形態に係るスキャナのスキャン処理動作のフローチャートである。
【図19】第1の実施形態に係るスキャナのプロファイル編集処理動作のフローチャートである。
【図20】第1の実施形態に係るスキャナのプロファイル新規作成処理動作のフローチャートである。
【図21】第2の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す図である。
【図22】第2の実施形態に係る複合機の構成を示すブロック図である。
【図23】解像度のみが異なるプロファイルを記憶するプロファイルテーブルの一例を示す図である。
【図24】解像度のみが異なるプロファイルを記憶する利用履歴テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明について概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0014】
《第1の実施形態》
(画像処理システム100)
図1に示すように、第1の実施形態に係る複合機1を含む画像処理システム100は、複合機1と、ネットワーク2と、外部装置3と、外部記憶媒体4とを備える。
複合機1は、詳細を後記する。
ネットワーク2は、例えば、有線/無線LAN(Local Area Network)やZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などであり、複合機1は、ネットワーク2を介して、外部装置3とデータの送受信を行う。
外部装置3は、PC(Personal Computer)やスマートフォンなどのコンピュータであり、ユーザに対して画像を視認可能にするモニタを備える。
外部記憶媒体4は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやスマートメディア、SDメモリカード、外付けHDD(Hard Disc Drive)などの記憶媒体である。
【0015】
(複合機1)
図2に示すように、複合機1は、画像読取装置としてのスキャナ10と、画像データ出力装置としての画像データ利用先20と、通知部および表示部としての操作パネル30とを備える。
【0016】
(スキャナ10)
スキャナ10(画像読取装置)は、画像読取部11と、記憶部18と、制御部19とを備え、画像読取部11が読み取って生成した画像データに、画像処理を行って、画像データ利用先20に出力する構成部である。
制御部19はCPU(Central Processing Unit)で構成され、記憶部18はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、光ディスクなどで構成される。制御部19を構成する各処理部の機能は、CPUが記憶部18に格納される不図示のプログラムを展開し、実行することによって実現される。
第1の実施形態において、制御部19は、スキャナ10だけでなく複合機1全体を制御するCPUであり、複合機1が備える画像データ利用先20(プリンタ21、ファクシミリ22、外部記憶接続部23、通信部24)と、操作パネル30とを制御する。
【0017】
(画像読取部11)
画像読取部11は、スキャン(画像読取動作)を実行して、不図示のCCD(Charge Coupled Device)アレイが不図示の読取台に載置された原稿の表面画像を読み取り、画像データを生成する。また、ADF(Auto Document Feeder:自動給紙装置)を用いて読取台に原稿を搬送し、その原稿の表面画像を不図示のCCD(Charge Coupled Device)アレイが読み取ってもよい。
この画像読取部11は、制御部19(後記する駆動制御部13)の指示に応じて、スキャンを実行して、画像データを生成し、画像データ処理部12に出力する。
【0018】
(制御部19)
制御部19は、画像データ処理部12と、駆動制御部13と、プロファイル処理部14と、利用目的通知判定部15と、画面処理部16と、入力処理部17とを備える。
【0019】
(画像データ処理部12)
画像データ処理部12は、画面用加工部121と、利用先用加工部122とを備え、画像読取部11が生成した画像データに画像処理を行い、画像データ利用先20に出力する構成部である。
【0020】
画面用加工部121は、画像読取部11が読み取った画像を、操作パネル30の表示部に表示可能な画像データに加工する構成部である。画面用加工部121は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やPNG(Portable Network Graphics)などのファイル形式の画像データに加工する。
【0021】
利用先用加工部122は、画像読取部11が読み取った画像データ(スキャン画像データ)を、入力処理部17から取得した利用先情報に該当する画像データ利用先20が処理できるようにスキャン画像データを加工する構成部である。利用先用加工部122は、例えば、利用先情報がプリンタ21であれば、利用先のプリンタ21の機種に適合するカラープロファイルなどを用いてスキャン画像データを加工する。この利用先用加工部122は入力処理部17からの画像処理開始指示に応じて処理を開始する。
【0022】
画像データ処理部12は、利用先用加工部122が加工した後の画像データを、利用先情報に該当する画像データ利用先20に出力する。このとき、画像データ処理部12は、利用目的通知判定部15に処理完了通知を出力する。
【0023】
(駆動制御部13)
駆動制御部13は、画像読取部11を制御する構成部である。駆動制御部13は、入力処理部17からのスキャン実行開始指示に従って、後記するプロファイルテーブル181(図3)に記憶されたプロファイルデータに基づき、CCDアレイやモータで構成される画像読取部11を制御してスキャン(画像読取動作)を実行させ、画像データを画像データ処理部12に出力させる。
【0024】
(プロファイル処理部14)
プロファイル処理部14は、プロファイル生成編集処理部141と、監視処理部142と、利用履歴更新部としての利用履歴更新処理部143とを備える。
【0025】
(プロファイル生成編集処理部141)
プロファイル生成編集処理部141は、入力処理部17からの入力データに基づき、プロファイルの新規作成、およびプロファイルテーブル181(図3)に記憶されたプロファイルの編集を行う構成部である。
【0026】
(監視処理部142)
監視処理部142は、入力処理部17からの指示に応じて、監視開始通知または監視終了通知を出力する構成部である。
監視処理部142は、入力処理部17からスキャン実行開始指示を取得した場合、利用目的通知判定部15に監視開始通知を出力する。一方、入力処理部17から処理終了指示を取得した場合、利用目的通知判定部15に監視終了通知を出力する。
【0027】
(利用履歴更新処理部143)
利用履歴更新処理部143(利用履歴更新部)は、利用目的通知判定部15から利用目的通知を取得した場合に、利用履歴テーブル182(図4)に記憶された、画像読取部11が使用したプロファイルの使用回数(1823)、試行回数(1824)、利用回数(1826〜1829)をインクリメントする。
【0028】
(利用目的通知判定部15)
利用目的通知判定部15は、監視処理部142から監視開始通知を取得すると、監視フラグをONにする。一方、監視処理部142から監視終了通知を取得すると、監視フラグをOFFにする。
また、利用目的通知判定部15は、スキャナ10(画像データ処理部12)または画像データ利用先20(プリンタ21、ファクシミリ22、外部記憶接続部23、通信部24)から処理完了通知を取得したときに、監視フラグを確認する。このときの監視フラグがONであれば、利用目的通知判定部15は、利用目的通知をプロファイル処理部14に出力する。一方、監視フラグがOFFであれば、利用目的通知判定部15は、取得した処理完了通知を破棄する。
【0029】
(画面処理部16)
画面処理部16は、画像データを操作パネル30の表示部に表示可能な画面データに変換する構成部である。この画面処理部16が操作パネル30の表示部に表示させる画面についての詳細は後記する。
【0030】
(入力処理部17)
入力処理部17は、操作パネル30を介して入力された情報を処理可能なデータに変換して、指示として出力する構成部である。
操作パネル30にて、後記する図7のスキャンメニュー画面1200のプロファイル選択ボタン1201または新規作成ボタン1202が押下された後で、操作パネル30に表示されるプロファイルの新規作成や編集を行う画面にて、ユーザに入力されたデータを、入力処理部17はプロファイル生成編集処理部141に出力する。
【0031】
また、操作パネル30にて、後記する図13のスキャン開始確認画面1800の開始ボタン1804が押下されることで、入力処理部17は、スキャン実行開始指示を駆動制御部13および監視処理部142に出力する。これにより、駆動制御部13は、画像読取部11を制御してスキャン処理を実行する。
【0032】
また、操作パネル30にて、後記する図14の利用先選択画面1900の実行ボタン1909が押下されることで、入力処理部17は、利用先選択画面1900にて選択された利用先情報およびプロファイルデータの識別番号を含む画像処理開始指示を利用先用加工部122(画像データ処理部12)に出力する。これにより、利用先用加工部122は画像処理を実行する。
【0033】
また、操作パネル30にて、後記する図15の処理終了画面2000の終了ボタン2002が押下されることで、入力処理部17は、監視処理部142に処理終了指示を出力する。
【0034】
(記憶部18)
記憶部18は、プロファイル記憶部としてのプロファイルテーブル181と、利用履歴記憶部としての利用履歴テーブル182とを備える。
【0035】
(プロファイルテーブル181)
プロファイルテーブル181(プロファイル記憶部)は、プロファイルそれぞれのプロファイル情報(読取パラメータ)を記憶する。図3は、プロファイルテーブル181のデータ構成図である。
Noで示す番号欄1811には、登録内容の単位であるレコードを一意に識別するための識別番号が格納される。プロファイルテーブル181には、1つのプロファイルが1つのレコードとして格納される。
名称欄1812には、プロファイルに付された名称が格納される。
カテゴリ欄1813には、プロファイルを分別するために付されたカテゴリ情報が格納される。
読取設定情報欄1814には、解像度、濃度、画質、コントラスト、色相調整、再度調整などのプロファイル情報(読取パラメータ)が格納される。
【0036】
(利用履歴テーブル182)
利用履歴テーブル182(利用履歴記憶部)は、利用履歴情報を記憶する。図4は、利用履歴テーブル182のデータ構成図である。
Noで示す番号欄1821には、登録内容の単位であるレコードを一意に識別するための識別番号が格納される。利用履歴テーブル182には、1つのプロファイルが1つのレコードとして格納される。同一のプロファイルであれば、プロファイルテーブル181の番号欄1811の識別番号と、利用履歴テーブル182の番号欄1821の識別番号は同一のものである。
名称欄1822には、プロファイルに付された名称が格納される。
【0037】
使用回数欄1823には、プロファイルの使用回数が格納される。この使用回数は、後記する図14の利用先選択画面1900にて、利用先(利用先ボタン)が選択されて、実行ボタン1909が押下された回数である。また、この使用回数は、同一レコードにおける、後記するプリンタ欄1826と、E−Mail欄1827と、Fax欄1828と、外部記憶欄1829との各数値の合計数でもある。
【0038】
試行回数欄1824には、プロファイルが更新された回数(試行回数)が格納される。この試行回数は、後記する図12のプロファイル編集画面1700にて、任意の項目が変更されて、設定ボタン1709が押下された回数である。
【0039】
画像データ利用先名称欄1825には、画像データ処理部12が画像データを出力する出力先であり、後記する図14の利用先選択画面1900にて、選択可能な利用先ボタン(プリントボタン1902、E−Mailボタン1904、Faxボタン1903、USBボタン1905)それぞれに該当する欄が設けられている。これらのプリンタ欄1826、E−Mail欄1827、Fax欄1828、外部記憶欄1829には、それぞれの利用回数(出力回数)が格納される。
プリンタ欄1826には、利用先に『プリンタ』(プリントボタン1902)が選択されてプリンタ21が処理を実行した回数(利用回数)が格納される。E−Mail欄1827には、利用先に『E−Mail』(E−Mailボタン1904)が選択されて通信部24が処理を実行した回数(利用回数)が格納される。Fax欄1828には、利用先に『Fax』(Faxボタン1903)が選択されてファクシミリ22が処理を実行した回数(利用回数)が格納される。外部記憶欄1829には、利用先に『USBメモリ』(USBボタン1905)が選択されて外部記憶接続部23が処理を実行した回数(利用回数)が格納される。すなわち、利用回数とは、画像データ利用先20(プリンタ21、ファクシミリ22、外部記憶接続部23、通信部24)それぞれが画像データを出力した回数(出力回数)である。
【0040】
(画像データ利用先20)
画像データ利用先20(画像データ出力装置)は、スキャナ10から画像データ(加工済画像データ)を取得して、ユーザが視認可能な画像を媒体を介して提供する構成部であり、画像形成装置としてのプリンタ21と、画像電送装置としてのファクシミリ22と、外部記憶媒体接続装置としての外部記憶接続部23と、画像データ送信装置としての通信部24とを備える。
【0041】
(プリンタ21)
プリンタ21(画像形成装置)は、CPU(制御部19)に制御されて、用紙上に画像を形成(印刷)する構成部である。プリンタ21は、内部に備える駆動部(各種ローラやベルト)を駆動することで、用紙カセットに載置された用紙を搬送し、定着器(ヒータ)を用いて用紙上にトナー画像を加熱定着して、画像を形成(印刷)して、排紙トレーに排出する。これにより、ユーザは、プリンタ21から排出された用紙を媒体として、画像を視認することができる。その後、プリンタ21は、利用目的通知判定部15に処理完了通知を出力する。
【0042】
(ファクシミリ22)
ファクシミリ22(画像電送装置)は、CPU(制御部19)に制御されて、不図示の電話回線を介してFAX番号で識別される送信先のファクシミリに画像データを送信する。これにより、ユーザは、送信先のファクシミリ(不図示)から排出される用紙を媒体として、画像を視認することができる。その後、ファクシミリ22は、利用目的通知判定部15に処理完了通知を出力する。
【0043】
(外部記憶接続部23)
外部記憶接続部23(外部記憶媒体接続装置)は、外部記憶媒体4(図1)が接続されるコネクタであり、CPU(制御部19)に制御されて、外部記憶媒体4に画像データを記憶させる。これにより、ユーザは、外部記憶媒体4に記憶された画像データをPCに読み込ませることで、PCに接続されたモニタを媒体として、画像を視認することができる。その後、外部記憶接続部23は、利用目的通知判定部15に処理完了通知を出力する。
【0044】
(通信部24)
通信部24(画像データ送信装置)は、ネットワーク2と接続するI/F(インタフェース)であり、CPU(制御部19)に制御されて、ネットワーク2を介して外部装置3(図1)と接続し、外部装置3との間でデータの送受信を行う。通信部24は、電子メールなどのツールを用いて外部装置3に画像データを送信する。これにより、ユーザは、送信先の外部装置3が備えるモニタを媒体として、画像を視認することができる。その後、通信部24は、利用目的通知判定部15に処理完了通知を出力する。
【0045】
(操作パネル30)
操作パネル30は、ユーザが視認可能な情報を表示する表示部と、ユーザからの要求を受け付ける操作部とを備え、LCD(Liquid Crystal Display)のような表示機能とタッチパッドのような位置入力機能との双方を兼ね備えたタッチパネルである。
ここで、操作パネル30は、表示部と操作部とを一体に備えるものではなく、別々の装置であってもよい。例えば、表示部は、LCDやディスプレイなどで構成され、操作部は、キーボードやマウスなどで構成される。
また、操作パネル30の操作部には、ファクシミリ22を介して画像データが送信される送信先のFAX番号が入力される。
【0046】
ここで複合機1は、MFP(MultiFunction Printer)としたが、画像を読み取って画像データを生成する画像読取部11、およびその画像データを処理する画像データ処理部12を備え、さらに、画像データ利用先20として、プリンタ21とファクシミリ22と外部記憶接続部23と通信部24とのうちの少なくとも一つを備えていればよい。すなわち、複合機1はファクシミリや複写機などであってもよい。
【0047】
<画面フローの説明>
スキャン処理における、プロファイルの新規作成、およびプロファイルの更新処理の手順を、図5に示す画面フローを用いて説明する。図6〜図15は操作パネル30の表示部に表示される画面の一例である。
【0048】
(処理メニュー画面1100)
まず、操作パネル30には、図6の処理メニュー画面1100が表示されている。この画面が表示されているときに、ユーザによりスキャンボタン1102が押下されることで、図7のスキャンメニュー画面1200が表示される。ここで、ユーザによりその他のボタン(プリントボタン1101、Faxボタン1103、コピーボタン1104)が押下された場合、例えば、プリントボタン1101が押下された場合、複合機1は、すでに複合機1が備える記憶部18や外部記憶媒体4などに記憶されている画像データを取得し、プリンタ21を動作させ、一般的な印刷機能を実現させる。また、Faxボタン1103が押下された場合、複合機1はファクシミリ22を動作させ、一般的なファクス機能を実現させる。また、コピーボタン1104が押下された場合、複合機1はスキャナ10およびプリンタ21を動作させ、一般的なコピー機能を実現させる。これらの機能を実現させる処理については、一般的な処理であるため説明を省略する。
【0049】
(スキャンメニュー画面1200)
図7に示すようにスキャンメニュー画面1200には、プロファイル選択ボタン1201、新規作成ボタン1202、開始ボタン1203、閉じるボタン1204、選択プロファイル表示欄1205が表示され、現在、IDが“a-17”、名称が“風景(夕景)”のプロファイルが選択されていることが示されている。このIDとは、カテゴリ情報と識別番号とを組み合わせたものである。
プロファイル選択ボタン1201を押下することで、図10のプロファイル選択画面1500が表示される。新規作成ボタン1202を押下することで、図8のプロファイル新規作成画面1300が表示される。開始ボタン1203を押下することで、図13のスキャン開始確認画面1800が表示される。閉じるボタン1204を押下することで、図6の処理メニュー画面1100が表示される。
【0050】
(プロファイル新規作成画面1300)
図8に示すプロファイル新規作成画面1300について説明する。
名称入力欄1301、カテゴリ選択欄1302、解像度選択欄1303、濃度選択欄1304、画質選択欄1305にデータを入力して、設定ボタン1307を押下することで、入力したデータのプロファイル情報(読取パラメータ)が、プロファイルテーブル181に新規登録(記憶)される。このとき識別番号は自動で付与される。設定ボタン1307を押下後、スキャンメニュー画面1200(図7)が表示される。このとき、スキャンメニュー画面1200には、新規作成したプロファイルが選択されていることが表示される。
また、詳細ボタン1306を押下することで、図9のプロファイル詳細作成画面1400が表示される。
【0051】
(プロファイル詳細作成画面1400)
図9に示すプロファイル詳細作成画面1400について説明する。
名称入力欄1401、カテゴリ選択欄1402、解像度選択欄1403、濃度選択欄1404、画質選択欄1405、コントラスト選択欄1406、色相調整選択欄1407、彩度調整選択欄1408にデータを入力して、設定ボタン1410を押下することで、入力したデータのプロファイル情報が、プロファイルテーブル181に新規登録(記憶)される。このとき識別番号は自動で付与される。設定ボタン1410を押下後、スキャンメニュー画面1200(図7)が表示される。このとき、スキャンメニュー画面1200には、新規作成したプロファイルが選択されていることが表示される。
また、簡易ボタン1409を押下することで、図8のプロファイル新規作成画面1300が表示される。
【0052】
(プロファイル選択画面1500)
図10に示すプロファイル選択画面1500について説明する。
カテゴリ選択欄1501や名称入力欄1502、ID入力欄1503に検索条件を入力して、検索ボタン1504を押下することで、プロファイルテーブル181に記憶されたプロファイルデータから、検索条件に該当するプロファイルデータが検索されて、検索結果一覧1505に表示される。図10では、カテゴリ選択欄1501が「a.写真」で検索した結果、26件がヒットし、そのうち使用回数が多い順番で5件のプロファイル情報が検索結果一覧1505に表示されたことを示している。
【0053】
図10では、検索結果一覧1505の一番上に示すレコード(IDが“a-17”のプロファイル情報)がカーソル選択され、任意のレコードをタッチすることでそのレコードがカーソル選択される。
次へボタン1507を押下することで次の5件のプロファイル情報が表示され、前へボタン1506を押下することで前の5件のプロファイル情報が表示される。
情報ボタン1508を押下することで、図11のプロファイル情報画面1600が表示される。このプロファイル情報画面1600には、カーソル選択されたプロファイル情報が表示される。
【0054】
編集ボタン1509を押下することで、図12のプロファイル編集画面1700が表示される。このプロファイル編集画面1700には、カーソル選択されたプロファイル情報が表示される。
設定ボタン1510を押下することで、図7のスキャンメニュー画面1200が表示される。このスキャンメニュー画面1200には、カーソル選択されたプロファイル情報が表示される。このとき、ID“a-2”のレコードがカーソル選択されていた場合、スキャンメニュー画面1200には、現在、IDが“a-2”、名称が“風景(海、空)”のプロファイルが選択されていることが表示される。
【0055】
(プロファイル情報画面1600)
図11に示すプロファイル情報画面1600について説明する。
プロファイル情報表示欄1601には、プロファイル選択画面1500(図10)にて、カーソル選択されたプロファイル情報が表示される。図11に示すように、プロファイル情報のうち、ID、名称、カテゴリ、解像度、濃度、画質のデータが表示される。詳細ボタン1602を押下することで、さらに、コントラスト、色相調整、彩度調整のデータが表示される。
【0056】
また、プロファイル情報画面1600には、画像読取部11が当該プロファイルを用いて最近読み取った画像が表示される過去読取画像表示欄1603や、当該プロファイルの使用目的別回数表示欄1604、当該プロファイルの試行回数表示欄1605が表示される。
戻るボタン1606を押下することで、図10のプロファイル選択画面1500が表示される。
設定ボタン1607を押下することで、スキャンメニュー画面1200(図7)が表示される。このとき、スキャンメニュー画面1200には、プロファイル情報表示欄1601に表示されたプロファイルが選択されていることが表示される。
【0057】
(プロファイル編集画面1700)
図12に示すプロファイル編集画面1700について説明する。
ID表示欄1701および名称表示欄1702には、プロファイル選択画面1500(図10)にて、カーソル選択されたプロファイル情報のIDおよび名称が表示される。
カテゴリ選択欄1703、解像度選択欄1704、濃度選択欄1705、画質選択欄1706には、ID表示欄1701および名称表示欄1702に表示されたIDおよび名称に該当するプロファイルテーブル181に記憶されたプロファイルデータのカテゴリ、解像度、濃度、画質が表示される。
【0058】
そして、カテゴリ選択欄1703、解像度選択欄1704、濃度選択欄1705、画質選択欄1706にデータを入力して、設定ボタン1709を押下することで、入力したデータのプロファイル情報が、プロファイルテーブル181に更新登録(記憶)される。設定ボタン1709を押下後、スキャンメニュー画面1200(図7)が表示される。このとき、スキャンメニュー画面1200には、更新登録したプロファイルが選択されていることが表示される。
また、詳細ボタン1707を押下することで、さらに、図9に示すコントラスト選択欄1406、色相調整選択欄1407、彩度調整選択欄1408が表示され、それらのデータが表示される。
また、戻るボタン1708を押下することで、プロファイル選択画面1500(図10)が表示される。
【0059】
(スキャン開始確認画面1800)
図13に示すスキャン開始確認画面1800について説明する。
使用プロファイル表示欄1801には、IDが“a-17”、名称が“風景(夕景)”のプロファイルが選択されていることと、利用先選択欄1802で選択された利用先に出力することが表示される。
開始ボタン1804を押下することで、入力処理部17から駆動制御部13および監視処理部142にスキャン実行開始指示が入力される。これにより、画像読取部11がスキャン(画像読取動作)を実行し、画像を読み取る。また、監視処理部142は利用目的通知判定部15に監視開始通知を出力する。その後、操作パネル30には、利用先選択画面1900(図14)が表示される。
戻るボタン1803を押下することで、スキャンメニュー画面1200(図7)が表示される。
【0060】
(利用先選択画面1900)
図14に示す利用先選択画面1900について説明する。
スキャン画像表示欄1901には、画像読取部11が読み取った後に画面用加工部121が加工した画像が表示される。
利用先を再選択できるようになっており、プリントボタン1902、Faxボタン1903、E−Mailボタン1904、USBボタン1905が選択可能である。図14では、スキャン開始確認画面1800(図13)の利用先選択欄1802にて選択されたプリントボタン1902が押下された状態(凹んでいる)である。
【0061】
図14では、プリントボタン1902が選択されているために、用紙サイズ選択欄1906および部数入力欄1907が表示されている。ここで、例えば、Faxボタン1903が選択されている場合、送信先のFAX番号入力欄が表示される。また、E−Mailボタン1904が選択されている場合、送信先のメールアドレス入力欄が表示される。また、USBボタン1905が選択されている場合、外部記憶媒体4であるUSBメモリの内部に、記憶先(保存先)のフォルダの選択や新規フォルダ作成ができるように表示される。
【0062】
ここでは、外部記憶媒体4としてUSBメモリを用いて、USBメモリに直接記憶させるようにしているが、USBメモリ以外の外部接続可能な記憶部(スマートメディアやSDメモリカードなど)を選択できるようにして、選択された記憶部に記憶させるようにしても構わない。
【0063】
実行ボタン1909を押下することで、入力処理部17から利用先用加工部122に画像処理開始指示が入力される。これにより、利用先用加工部122は画像処理を開始する。そして、操作パネル30には処理終了画面2000(図15)が表示される。
戻るボタン1908を押下することで、スキャン開始確認画面1800(図13)が表示される。
【0064】
(処理終了画面2000)
図15に示す処理終了画面2000について説明する。
利用先選択画面1900(図14)で押下された状態(凹んでいる)のボタンに該当する利用先(画像データ利用先20)に、スキャンした画像が出力されることが表示される。
終了ボタン2002を押下することで、入力処理部17から監視処理部142に処理終了指示が入力される。これにより、監視処理部142は利用目的通知判定部15に監視終了通知を出力する。そして、操作パネル30には図6の処理メニュー画面1100が表示される。
続けるボタン2001を押下することで、再び図14の利用先選択画面1900が表示される。これにより、利用先選択画面1900にて別の利用先を選択することで、スキャンした画像を複数の利用先に出力することができる。
【0065】
<フローチャートの説明>
[スキャン処理動作]
次に、図16〜図18を参照して、スキャナ10(画像読取装置)のスキャン処理動作について説明する(適宜、図1ないし図15を参照)。
操作パネル30には初期画面として、処理メニュー画面1100が表示されており、ユーザによりスキャンボタン1102を押下される(ステップS101)。これにより、入力処理部17は、画面処理部16に次のスキャンメニュー画面1200を表示するよう要求する。
【0066】
要求を受けた画面処理部16は、まず、プロファイルテーブル181から使用回数が一番多いプロファイルデータを取得する(ステップS102)。そして、画面処理部16は、そのプロファイルデータが選択されていることを示すスキャンメニュー画面1200を操作パネル30に表示させる(ステップS103)。
【0067】
操作パネル30に表示されたスキャンメニュー画面1200にて、ユーザにより、プロファイル選択ボタン1201、新規作成ボタン1202、開始ボタン1203のうちいずれか1つが押下される。これにより、入力処理部17は押下されたボタンの判定を行う(ステップS104)。
押下されたボタンが「プロファイル選択ボタン1201」である場合(ステップS104,プロファイル選択ボタン)、ステップS200のプロファイル編集処理を実行する。また、押下されたボタンが「新規作成ボタン1202」である場合(ステップS104,新規作成ボタン)、ステップS300のプロファイル新規作成処理を実行する。プロファイル編集処理およびプロファイル新規作成処理については、詳細を後記する。
【0068】
一方、押下されたボタンが「開始ボタン1203」である場合(ステップS104,開始ボタン)、画面処理部16はスキャン開始確認画面1800を操作パネル30に表示させる(ステップS105)。
ユーザにより、利用先選択欄1802の一覧から1つが選択され、開始ボタン1804が押下される(ステップS106)。これにより、入力処理部17は、スキャン実行開始指示を駆動制御部13および監視処理部142に出力する。このとき、駆動制御部13にプロファイルデータの識別番号(図3の番号欄1811)も出力する(ステップS107)。
【0069】
監視処理部142は、入力処理部17からスキャン実行開始指示を受けて、利用目的通知判定部15に監視開始通知を出力する(ステップS108)。利用目的通知判定部15は、監視開始通知を受けて、監視フラグをONで記録する(ステップS109)。
【0070】
駆動制御部13は、入力処理部17からプロファイルデータの識別番号およびスキャン実行開始指示を受けて、プロファイルテーブル181から識別番号(図3の番号欄1811)に該当するプロファイルデータを取得する(ステップS110)。そして、駆動制御部13は、取得したプロファイルデータを使用して、画像読取部11を制御してスキャンを実行させる(ステップS111)。
これにより、画像読取部11によりスキャンが実行され、画像読取部11はスキャン画像データを生成する(ステップS112,図17)。
【0071】
画面用加工部121は、スキャン画像データを加工して、操作パネル30に表示するための画像加工データを生成し、その画像加工データを画面処理部16に出力する(ステップS113)。
画面処理部16は、操作パネル30に画面加工データを含む利用先選択画面1900を表示する(ステップS114)。
利用先選択画面1900にて、ユーザにより、実行ボタン1909または戻るボタン1908が押下される(ステップS115)。
押下されたボタンが「戻るボタン1908」である場合(ステップS115,戻るボタン)、ステップS105(図16)に戻り、スキャン開始確認画面1800を表示する。
【0072】
一方、押下されたボタンが「実行ボタン1909」である場合(ステップS115,実行ボタン)、ここでは、ユーザにより、利用先選択画面1900にて、プリントボタン1902、Faxボタン1903、E−Mailボタン1904、USBボタン1905(外部記憶接続部23に該当)のいずれか1つの利用先ボタンが選択されて、実行ボタン1909が押下される。これにより、入力処理部17は、選択された利用先情報およびプロファイルデータの識別番号(ステップS107参照)を含む画像処理開始指示を利用先用加工部122に出力する(ステップS116)。
【0073】
利用先用加工部122は、利用先情報に基づき、スキャン画像データを加工し(ステップS117)、加工後の加工済画像データを利用先情報に該当する画像データ利用先20に出力する(ステップS118)。さらに、利用先用加工部122は、識別番号を含むスキャン処理完了通知を利用目的通知判定部15に出力する(ステップS119)。
【0074】
スキャン処理完了通知を受けた利用目的通知判定部15は、監視フラグを判定する(ステップS120)。
監視フラグがONである場合(ステップS120,ON)、利用目的通知判定部15は、識別番号を含むスキャナ利用目的通知を利用履歴更新処理部143に出力する(ステップS121)。
【0075】
利用履歴更新処理部143は、スキャナ利用目的通知に基づいて、利用履歴テーブル182を更新する(ステップS122)。ここでは、該当する識別番号(図4の番号欄1821)のプロファイルデータにおける使用回数欄1823の数字がインクリメントされる。
【0076】
一方、監視フラグがOFFである場合(ステップS120,OFF)、利用目的通知判定部15は、処理完了通知を破棄する(ステップS123)。
【0077】
ステップS122、ステップS123の処理後、ステップS124の処理が行われる。
画像データ利用先20(プリンタ21、ファクシミリ22、外部記憶接続部23、通信部24)は、取得した加工済画像データを用いて処理した後で、処理完了通知を利用目的通知判定部15に出力する(ステップS124)。例えば、プリンタ21は、加工済画像データを用いて、媒体表面に画像を形成した後で、プリンタ21で処理を行ったことを示す処理完了通知を利用目的通知判定部15に出力する。
【0078】
スキャン処理完了通知を受けた利用目的通知判定部15は、監視フラグを判定する(ステップS125,図18)。
監視フラグがONである場合(ステップS125,ON)、利用目的通知判定部15は、識別番号を含む利用目的通知を利用履歴更新処理部143に出力する(ステップS126)。このとき、プリンタ21で処理を行ったことを示す処理完了通知を受けた場合、プリンタ21が利用先であることを示す利用目的通知が出力される。
【0079】
利用履歴更新処理部143は、利用目的通知に基づいて、利用履歴テーブル182を更新する(ステップS127)。例えば、利用先がプリンタ21であれば、該当する識別番号(図4の番号欄1821)のプロファイルデータにおけるプリンタ欄1826の数字がインクリメントされる。
【0080】
一方、監視フラグがOFFである場合(ステップS125,OFF)、利用目的通知判定部15は、処理完了通知を破棄する(ステップS128)。
ステップS127、ステップS128の処理後、画面処理部16は、操作パネル30に処理終了画面2000(図15)を表示させる(ステップS129)。
【0081】
操作パネル30に表示された処理終了画面2000にて、ユーザにより、終了ボタン2002が押下される(ステップS130)。入力処理部17は、処理終了指示を監視処理部142に出力し(ステップS131)、監視処理部142は利用目的通知判定部15に監視終了通知を出力する(ステップS132)。利用目的通知判定部15は監視フラグをOFFにする(ステップS133)。
最後に、操作パネル30に初期画面である処理メニュー画面1100が表示させて(ステップS134)、スキャナ10(画面読取装置)のスキャン処理動作を終了する。
【0082】
[プロファイル編集処理動作]
次に、図19を参照して、スキャナ10(画像読取装置)のプロファイル編集処理(ステップS200,図16)の動作について説明する(適宜、図1ないし図16を参照)。
操作パネル30に表示されたスキャンメニュー画面1200にて、ユーザにより、プロファイル選択ボタン1201が押下される(ステップS201)。これにより、入力処理部17は、画面処理部16にプロファイル選択画面1500(図10)を表示させる指示を出力する。
画面処理部16は、操作パネル30にプロファイル選択画面1500を表示する(ステップS202)。
【0083】
操作パネル30に表示されたプロファイル選択画面1500にて、ユーザにより、検索条件が入力され、検索ボタン1504が押下される(ステップS203)。
画面処理部16は、入力処理部17を介して検索条件を取得し、プロファイルテーブル181からその検索条件に該当するプロファイルデータをすべて取得し(ステップS204)、プロファイル選択画面1500の検索結果一覧1505に、プロファイルデータを羅列した検索結果を表示させる(ステップS205)。
【0084】
操作パネル30に表示されたプロファイル選択画面1500にて、ユーザにより、検索結果一覧1505から1つのプロファイルが選択された状態で編集ボタン1509が押下される(ステップS206)。
画面処理部16は、入力処理部17を介して選択されたプロファイルの情報を取得し、操作パネル30に選択されたプロファイルの情報を示すプロファイル編集画面1700を表示させる(ステップS207)。
【0085】
操作パネル30に表示されたプロファイル編集画面1700にて、ユーザにより、データが編集され、設定ボタン1709が押下される(ステップS208)。
入力処理部17は、プロファイルデータの識別番号と、編集されたデータを取得する(ステップS209)。
【0086】
プロファイル生成編集処理部141は、プロファイルテーブル181から識別番号(図3の番号欄1811)に該当するプロファイルデータを抽出し、編集されたデータでそのプロファイルデータを書き換える(ステップS210)。
そして、画面処理部16は、プロファイルテーブル181から書き換えたプロファイルデータを取得し(ステップS211)、スキャナ10(画像読取装置)のプロファイル編集処理動作を終了する。
【0087】
[プロファイル新規作成処理動作]
次に、図20を参照して、スキャナ10(画像読取装置)のプロファイル新規作成処理(ステップS300,図16)の動作について説明する(適宜、図1ないし図16を参照)。
操作パネル30に表示されたスキャンメニュー画面1200にて、ユーザにより、新規作成ボタン1202が押下される(ステップS301)。これにより、入力処理部17は、画面処理部16にプロファイル新規作成画面1300(図8)を表示させる指示を出力する。
画面処理部16は、操作パネル30にプロファイル新規作成画面1300を表示する(ステップS302)。
【0088】
操作パネル30に表示されたプロファイル新規作成画面1300にて、ユーザにより、データが入力され、設定ボタン1307が押下される(ステップS303)。これにより、入力処理部17は、入力されたデータを取得する(ステップS304)。
プロファイル生成編集処理部141は、入力されたデータを用いてプロファイルデータを新規作成し(ステップS305)、このプロファイルデータに新たな識別番号を付与して、プロファイルテーブル181に格納する(ステップS306)。
そして、画面処理部16は、プロファイルテーブル181から格納されたプロファイルデータを取得し(ステップS307)、スキャナ10(画像読取装置)のプロファイル新規作成処理を終了する。
【0089】
以上の構成を備える第1の実施形態の複合機1は、プロファイルを選択するための指標として、画像読取部11が使用したプロファイルの使用回数(使用回数欄1823の値)、プロファイルが更新された試行回数(試行回数欄1824の値)、画像データ利用先20(プリンタ21、ファクシミリ22、外部記憶接続部23、通信部24)それぞれの利用回数(プリンタ欄1826の値、E−Mail欄1827の値、Fax欄1828の値、外部記憶欄1829の値)を、プロファイルを選択する際に、図10のプロファイル選択画面1500や、図11のプロファイル情報画面1600にて確認することができる。このため、ユーザは、読取パラメータの異なる多数のプロファイルから、利用目的に応じたプロファイルを選択することができる。これを図23および図24を用いて説明する。
【0090】
図23はプロファイルテーブル181の一例である。図24は利用履歴テーブル182の一例である。
図23に示すように、プロファイルテーブル181には、解像度だけが異なるプロファイルが記憶されている。「No.101 草花A」のプロファイルの解像度は1200dpiである。「No.102 草花B」のプロファイルの解像度は300dpiである。「No.103 草花C」のプロファイルの解像度は150dpiである。
このように読取パラメータの異なる多数のプロファイルを用意しておくことで、ユーザが利用目的に応じて、図10のプロファイル選択画面1500にてプロファイルを選択し、図14の利用先選択画面1900にて利用先ボタンを選択することで、要求された画像データ利用先20にスキャン後の画像を出力することができる。
【0091】
例えば、ユーザの利用目的が、美しい写真(原稿)をスキャンして、その画像をその美しい状態のままで保存したいという場合には、図10のプロファイル選択画面1500にて「No.101 草花A」のプロファイルを選択し、図14の利用先選択画面1900にてUSBボタン1905を選択することで、解像度を高くしてスキャンした画像データがUSBメモリである外部記憶媒体4に保存される。
また、ユーザの利用目的が、画像のある原稿を時間をかけずにカラーで大量枚数印刷したいという場合には、図10のプロファイル選択画面1500にて「No.102 草花B」のプロファイルを選択し、図14の利用先選択画面1900にてプリントボタン1902を選択することで、短時間でそこそこ解像度の高い画像を紙に印刷することができる。
また、ユーザの利用目的が、画像のある原稿をファクシミリ22で送信するという場合には、解像度の高い画像データを送信する必要はないため、図10のプロファイル選択画面1500にて「No.103 草花C」のプロファイルを選択し、図14の利用先選択画面1900にてFaxボタン1903を選択することで、スキャンした低解像度の画像データをファクシミリ22で通信相手先に送信することができる。
【0092】
このように、ユーザが利用目的に応じて利用先選択画面1900の利用先ボタンを選択することにより、図24に示すように、利用履歴テーブル182には、解像度が異なるだけのプロファイルであっても、画像データ利用先名称欄1825のプリンタ欄1826、Fax欄1828、外部記憶欄1829に示されるそれぞれの利用回数は異なってくる。この利用回数が、図11のプロファイル情報画面1600の使用目的別回数表示欄1604に表示されるため、専門的な知識を持たないユーザであっても、利用目的が画像をファクシミリ22で送信するという場合は、利用先でFax欄の値(利用回数)の多い、「No.103 草花C」のプロファイルを選択すればよいだろうと、見当を付けることができる。
【0093】
《第2の実施形態》
図21に示すように、第2の実施形態では、ネットワーク2に複数の複合機1Aと、プロファイルサーバ5とを接続し、第1の実施形態に係る複合機1が備えるプロファイルデータを管理する機能を、プロファイルサーバ5が備える構成とした。
図22に示すように、第2の実施形態に係る複合機1Aは、プロファイルテーブル181および利用履歴テーブル182とを備えない。その代わりに、図21に示すように、プロファイルサーバ5が記憶部510にプロファイル記憶部としてのプロファイルテーブル511および利用履歴記憶部としての利用履歴テーブル512とを備え、プロファイル更新部520がデータの管理を行う構成である。
【0094】
図22に示すように、第2の実施形態に係る複合機1Aは、プロファイルデータを管理する機能の代わりに、サーバ通信処理部50を備える。
サーバ通信処理部50は、各構成部からの要求に応じて、後記する通信部24Aを介してプロファイルサーバ5にデータの送受信を要求をする構成部である。例えば、サーバ通信処理部50は、プロファイル生成編集処理部141が入力処理部17からの入力データに基づき、プロファイルの新規作成要求や編集要求を生成し、通信部24Aを介してプロファイルサーバ5に要求データとして送信する。これにより、要求データを取得したプロファイルサーバ5のプロファイル更新部520(図21)は、新規作成要求に応じて、プロファイルテーブル511にプロファイルデータの新規作成を行い、編集要求に応じて、プロファイルテーブル511に記憶されたプロファイルの編集を行う。
ここで、サーバ通信処理部50は、プロファイルサーバ5から取得したプロファイルデータを一時的に記憶するプロファイルバッファ51を備えている。
【0095】
また、第2の実施形態に係る複合機1Aは、第1の実施形態においてユーザが操作パネル30を介して行っていたことを、外部装置3を介して行うことができる構成にした。この複合機1Aは、ネットワーク2を介して接続する外部装置3とデータの送受信を行い、ユーザが視認可能な情報を外部装置3が備えるディスプレイに表示させ、ユーザからの要求を外部装置3が備えるキーボードやマウスなどが受け付ける。
ここで、複合機1Aは、画面処理部16A、入力処理部17A、通信部24Aを備え、これらは、第1の実施形態に係る複合機1の画面処理部16、入力処理部17、通信部24に一部機能が追加された点で異なる。
【0096】
外部装置3は、記憶部510に記憶されたブラウザアプリケーション513を実行し、マークアップデータの内容を解釈して、ウェブブラウザを介してディスプレイに表示させる機能を備える。ここで、マークアップデータは、画面の表示内容を規定するデータであり、例えば、HTMLやXML(eXtensible Markup Language)により記述されている。また、キーボードやマウスなどを介してユーザが入力した情報を、画面上に表示された送信ボタンを入力することにより、ウェブブラウザを介して所定の宛先にデータが送信される。
【0097】
画面処理部16Aは、画像データを外部装置3のブラウザアプリケーション513が解釈可能なマークアップデータに変換する機能をさらに備える。
入力処理部17Aは、マークアップデータの内容を解釈して、データを取得する機能をさらに備える。
通信部24Aは、ネットワーク2を介して外部装置3とマークアップデータの送受信を行い、また、ネットワーク2を介してプロファイルサーバ5とデータの送受信を行う構成部である。
【0098】
以上の構成を備える第2の実施形態の複合機1Aは、プロファイルサーバ5が管理するプロファイルテーブル511のプロファイルデータおよび利用履歴テーブル512のデータを、プロファイルサーバ5と接続するすべての複合機1Aが共有する。これにより、どの複合機1Aで画像をスキャンしたとしても、同じプロファイルを使用することになるため、異なる複合機1Aであっても、画像読取部11が読み取った画像データ(スキャン画像データ)は同じである。
【0099】
ここで、第2の実施形態に係る複合機1Aは、プロファイルテーブル181および利用履歴テーブル182とを備えていてもよい。
例えば、サーバ通信処理部50は、プロファイルサーバ5から取得したプロファイルデータや利用履歴データをプロファイルテーブル181や利用履歴テーブル182に一旦記憶しておき、所定の時刻になったときに、プロファイルサーバ5と同期させ、データを更新する構成であってもよい。これにより、同期のタイミングで、複合機1Aのプロファイルテーブル181は、プロファイルサーバ5のプロファイルテーブル511のデータに書き換えられることとなる。
【符号の説明】
【0100】
1,1A 複合機
2 ネットワーク
3 外部装置
4 外部記憶媒体
5 プロファイルサーバ
10 スキャナ(画像読取装置)
11 画像読取部
12 画像データ処理部
13 駆動制御部
14 プロファイル処理部
15 利用目的通知判定部
16,16A 画面処理部
17,17A 入力処理部
18 記憶部
19 制御部
20 画像データ利用先(画像データ出力装置)
21 プリンタ(画像形成装置)
22 ファクシミリ(画像電送装置)
23 外部記憶接続部(外部記憶媒体接続装置)
24,24A 通信部(画像データ送信装置)
30 操作パネル(通知部、表示部)
50 サーバ通信処理部
51 プロファイルバッファ
100,100A 画像処理システム
121 画面用加工部
122 利用先用加工部
141 プロファイル生成編集処理部
142 監視処理部
143 利用履歴更新処理部(利用履歴更新部)
181 プロファイルテーブル(プロファイル記憶部)
182 利用履歴テーブル
510 記憶部
511 プロファイルテーブル(プロファイル記憶部)
512 利用履歴テーブル(利用履歴記憶部)
513 ブラウザアプリケーション
520 プロファイル更新部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取り画像データを生成する画像読取装置と、前記画像データを出力する複数の画像データ出力装置とを備える複合機であって、
前記画像読取装置は、
読取パラメータが異なる複数のプロファイルを予め記憶するプロファイル記憶部と、
ユーザが選択した前記プロファイルの読取パラメータに基づいて前記原稿を読み取る画像読取部と、
前記画像読取部で使用された各々のプロファイルの使用回数と、前記プロファイル毎に、当該プロファイルを用いて生成された画像データを出力した前記画像データ出力装置それぞれの出力回数とをカウントする利用履歴更新部と、
前記ユーザに前記プロファイルが選択される前に、前記使用回数の多いプロファイルを、前記画像データ出力装置それぞれの出力回数と共に前記ユーザに通知する通知部と
を備えることを特徴とする複合機。
【請求項2】
前記画像読取部が読み取った画像を画面に表示する表示部をさらに備え、
前記表示部に画像を表示させてから、別のプロファイルを選択可能にすることを特徴とする請求項1に記載された複合機。
【請求項3】
前記画像データ出力装置は、紙媒体に画像を形成する画像形成装置、電話回線を介して前記画像データを送信する画像電送装置、外部記憶媒体に前記画像データを記憶させる外部記憶媒体接続装置、インターネットを介して前記画像データを送信する画像データ送信装置のうちの少なくとも2つを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された複合機。
【請求項4】
前記画像読取装置は、ユーザからのパラメータ変更を受け付け、ユーザが選択したプロファイルの読取パラメータを変更するプロファイル生成編集処理部を備え、
前記利用履歴更新部は、前記プロファイル毎の前記プロファイル生成編集処理部が変更を受け付けた試行回数をカウントし、前記試行回数と、前記使用回数および前記出力回数とを関連付け、
前記通知部は、前記使用回数の多いプロファイルを、さらに前記試行回数と共に通知する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載された複合機。
【請求項5】
他のプロファイル記憶部と、各々のプロファイルの使用回数、出力回数、試行回数それぞれを記録する利用履歴記憶部とを備えるプロファイルサーバと、前記画像読取装置とが通信可能に接続し、
前記画像読取部は、前記他のプロファイル記憶部から前記プロファイルを取得して前記原稿を読み取り、
前記利用履歴更新部は、
プロファイルの使用回数をカウントしたときに、前記利用履歴記憶部に記録された当該プロファイルの使用回数をインクリメントさせ、
プロファイルの出力回数をカウントしたときに、前記利用履歴記憶部に記録された当該プロファイルの出力回数をインクリメントさせ、
プロファイルの試行回数をカウントしたときに、前記利用履歴記憶部に記録された当該プロファイルの試行回数をインクリメントさせる
ことを特徴とする請求項4に記載された複合機。
【請求項6】
読取パラメータが異なる複数のプロファイルを予め記憶するプロファイル記憶部と、ユーザが選択したプロファイルの読取パラメータに基づいて原稿を読み取る画像読取部とを備える画像読取装置であって、
前記画像読取部で使用された各々のプロファイルの使用回数をカウントする利用履歴更新部と、
前記ユーザにプロファイルが選択される前に、前記使用回数の多いプロファイルを前記ユーザに通知する通知部と
を備えることを特徴とする画像読取装置。
【請求項7】
前記画像読取部が読み取った画像を画面に表示する表示部をさらに備え、
前記表示部に画像を表示させてから、別のプロファイルを選択可能にすることを特徴とする請求項6に記載された画像読取装置。
【請求項8】
他のプロファイル記憶部と、各々のプロファイルの使用回数を記録する利用履歴記憶部とを備えるプロファイルサーバと通信可能に接続し、
前記画像読取部は、前記他のプロファイル記憶部から前記プロファイルを取得して前記原稿を読み取り、
前記利用履歴更新部は、プロファイルの使用回数をカウントしたときに、前記利用履歴記憶部に記録された当該プロファイルの使用回数をインクリメントさせる
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載された画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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