説明

複合機の付属機器脱着制御装置

【目的】 本体装置の電源を切らずとも、本体装置と付属機器とを自在に脱着でき、本体装置使用中に本体装置と付属機器とを接続しているコネクタを誤って断状態にしてもシステムを停止させない複合機の接続制御装置を提供する
【構成】 本体装置2に対する付属機器3の脱着を検出する脱着検出部7と、脱着検出部7の出力に基づいて付属機器3の脱着を検知して本体装置2を制御する脱着制御部8と、脱着検出部7からの出力と脱着制御部8からの出力とにより、電源供給部9aを電源非供給状態、または電源供給状態にする電源制御部9と、脱着検出部7からの出力と脱着制御部8からの出力とにより、信号線10aを分離状態、または非分離状態にする信号分離制御部10とを備える。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は本体装置と付属機器とからなる複合機の接続制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本体装置(例えば画像読取装置)と付属機器(例えばハンディスキャナ)とからなる複合機には付属機器から導出したケ−ブル端に設けた一方のコネクタを本体装置側のコネクタに挿抜し、本体装置に対して付属機器を脱着するものがある。ケ−ブル中には付属機器に電源を供給する電源供給線、付属機器から本体装置にデ−タを伝送するデ−タ線、本体装置と付属機器とが互いに信号を授受する信号線等が含まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の複合機にあっては、複合機をアイドル状態にし、本体装置の電源を切ってからでないと、本体装置と付属機器との切り離し、接続(以後脱着と記す)が行えないという問題点があった。
【0004】また、本体装置使用中にコネクタを誤って断状態にしてしまったりすると、システム全体が停止したりするので再起動するには電源を再投入してシステムを立ち上げ直さなくてはならないという問題点があった。
【0005】また、本体装置と接状態にある付属機器を再使用するには、再度電源を投入してシステムを立ち上げ直さなくてはならないという問題点があった。
【0006】本発明は、本体装置の電源を切らずとも、本体装置と付属機器とを自在に脱着でき、本体装置使用中に本体装置と付属機器とを接続しているコネクタを誤って断状態にしてもシステムを停止させない複合機の接続制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、本体装置に対する付属機器の脱着に応じて、付属機器に電源を供給する電源供給部を電源非供給状態/電源供給状態にするとともに端部をそれぞれ本体装置と付属機器とに接続した信号線を分離状態/非分離状態にする複合機の付属機器脱着制御装置であって、付属機器の脱着を検出する脱着検出部と、その脱着検出部の出力に基づいて付属機器の脱着を検知して本体装置を制御する脱着制御部と、脱着検出部からの出力と脱着制御部からの出力とにより、電源供給部を電源非供給状態、または電源供給状態にする電源制御部と、脱着検出部からの出力と脱着制御部からの出力とにより、端部をそれぞれ本体装置と付属機器とに接続した信号線信号線を分離状態、または非分離状態にする信号分離制御部とを備える。
【0008】
【作用】上記のように構成された本体装置と付属機器とを脱着すると、本体装置側に設けられた脱着制御部は脱着検出部の出力に基づいて付属機器の脱着を検知して本体装置を制御し、電源制御部は脱着検出部からの出力と脱着制御部からの出力とを入力して、付属機器に電源を供給する電源供給部を電源非供給状態、または電源供給状態にし、信号分離制御部は脱着検出部からの出力と脱着制御部からの出力とを入力し、端部をそれぞれ本体装置と付属機器とに接続した信号線を分離状態、または非分離状態にする。
【0009】従って本発明によれば、本体装置の脱着制御部は脱着検出部の出力に基づいて付属機器の脱着を検知して本体装置を制御するので、本体装置の電源を切らずとも、本体装置に対する付属機器の脱着は自在であり、本体装置使用中に本体装置と付属機器とを接続しているコネクタを誤って断状態にしてもシステムを停止させないことはない。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。尚、各図面に共通な要素には同一符号を付す。
【0011】第1実施例図2は第1実施例の構成を示すブロック図である。複合機1は本体装置2(例えば画像読取装置)と付属機器3(例えばハンディスキャナ)とからなり、本体装置2に対して付属機器3を脱着する脱着部5、例えば、付属機器3のケ−ブル4の端部に設けた一方のコネクタ5aを本体装置2側に設けた他方のコネクタ5bに接続する。
【0012】図1は本発明による複合機の付属機器脱着制御装置を示すブロック図である。付属機器脱着制御装置6は脱着検出部7、脱着制御部8、電源制御部9、信号分離制御部10を有する。脱着制御部8は脱着検出部7の出力に基づいて付属機器3の脱着を検知して本体装置2を制御し、電源制御部9は脱着検出部7からの出力と脱着制御部8からの出力とを入力して、付属機器3に電源を供給する電源供給部9aを電源非供給状態、または電源供給状態にし、信号分離制御部10は脱着検出部7からの出力と脱着制御部8からの出力とを入力し、本体装置2と付属機器3とを接続する信号線10aを分離状態、または非分離状態にする。
【0013】図3は脱着制御部を除く第1実施例の付属機器脱着制御装置の回路図である。脱着検出部7はプルアップ抵抗11と付属機器3側で一端が接地された脱着検出信号線12とで構成され、脱着検出信号線12から出力される脱着検出信号aは付属機器3をコネクタ5で本体装置2に接続するとLレベルになり、付属機器3を外すと+5VにプルアップされてHレベルになる。
【0014】電源制御部9はNORゲ−ト13とトランジスタTR1 、TR2 と保護抵抗R1 〜R4 とからなる+12V電源回路14と、ORゲ−ト15とトランジスタTR3 と保護抵抗R5 、R6 とからなる+5V電源回路16とを有する。NORゲ−ト13の一方の入力端子には脱着検出信号線12が接続され、他方の入力端子には脱着制御部8の電源制御信号線17が接続されており、出力端子には保護抵抗R1 を介してトランジスタTR1 のベ−ス端子が接続されている。トランジスタTR1 のコレクタ端子には保護抵抗R3 を介してトランジスタTR2 のベ−ス端子が接続され、エミッタ端子は接地されている。トランジスタTR2 のコレクタ端子には電源+12Vが接続され、エミッタ端子にはコネクタ5を介して付属機器3が接続される。
【0015】また、ORゲ−ト15の一方の入力端子には脱着検出信号線12が接続され、他方の入力端子には脱着制御部8に接続された電源制御信号線18が接続されており、出力端子には保護抵抗R5 を介してトランジスタTR3 のベ−ス端子が接続されている。トランジスタTR3 のコレクタ端子には電源+5Vが接続され、エミッタ端子にはコネクタ5を介して付属機器3が接続される。
【0016】トランジスタTR1 のベ−ス端子がHレベルになると、トランジスタTR1 、トランジスタTR2 はオン状態となり、電源+12Vが付属機器3に供給される。また、トランジスタTR1 のベ−ス端子がLレベルになると、トランジスタTR1 、トランジスタTR2 はオフ状態となり、付属機器3への電源+12V供給が停止する。また、トランジスタTR3 のベ−ス端子がLレベルになると、トランジスタTR3 はオン状態となり、電源+5Vが付属機器3に供給される。トランジスタTR3 のベ−ス端子がHレベルになると、トランジスタTR3 はオフ状態となり、付属機器3への電源+5V供給が停止する。
【0017】信号分離制御部10はORゲ−ト19と3ステ−ト出力素子のドライバ回路20とからなる。ORゲ−ト19の一方の入力端子には脱着検出信号線12が接続され、他方の入力端子には脱着制御部8に接続された分離制御信号線21が接続されおり、ORゲ−ト19の出力端子にはドライバ回路20のイネ−ブル端子が接続されている。ドライバ回路20はイネ−ブル端子がLレベルになると信号線22〜25が非分離状態になり、Hレベルになるとハイインピ−ダンス状態となって分離状態となる。信号線22〜25はコネクタ5を介して付属機器3側のレシ−バ回路26に接続されている。本体装置2側、付属機器3側にはそれぞれアナログバッファ27、アナログドライバ28が設けてあり、画像デ−タiが画像デ−タ線29を介して付属機器3から本体装置2に送信される。
【0018】図4は本体装置制御部の構成を示すブロック図である。本体装置制御部は中央処理装置30(以後CPU30と記す)と記憶装置31(以後MEM31と記す)と入出力装置32(以後I/O32と記す)からなるマイクロコンピュ−タで構成されており、制御プログラムのステップにより上述した脱着制御部8を兼ねる。CPU30はMEM31とI/O32とバスライン33、34で接続されている。I/O32は脱着検出回路7、電源制御部9、信号分離制御部10、アナログバッファ27と脱着検出信号線12、電源制御信号線17、18、分離制御信号線21、信号線22〜25、画像デ−タ線29で接続されている。CPU30は電源制御信号線17、18、分離制御信号線21、信号線22〜25を介してそれぞれ脱着検出信号a、電源制御信号b,c、分離制御信号d、信号e〜h、画像デ−タiを入出力する。
【0019】MEM31のプログラムエリア31aには制御プログラムが記憶されてあり、デ−タエリア31bにはタイマ−値T1 、T2 (T1 <T2 )、カウンタ比較値N1 、N2 が記憶されてある。タイマ−値T1 、T2 (T1 <T2 )、カウンタ比較値N1 、N2 はコネクタ5を接続する際に発生するチャッタ−信号成分を除去するためにある。
【0020】CPU30はタイマ−30aを内蔵しており、脱着検出信号aがLレベルになると、タイマ−値T1 、またはT2 をMEM31から読み出してセットし、システムクロックを用いてタイマ−値T1 、T2 が0になるまで減算する。また、タイマ−値T2 が0の際には、タイマ−30aの出力によりレジスタR1 の内容を+1インクリメントする。また、カウンタ比較値N1 をMEM31から読み出してレジスタR2 にセットして置き、レジスタR1 の内容がレジスタR2 の内容と一致したか否かをチェックする。一致したときフラグ信号に基づいて電源制御信号b,cと分離制御信号dとをLレベルにする。
【0021】図5は第1実施例の脱状態の動作を説明するフロ−チャ−トであり、図6は第1実施例の着状態の動作を説明するフロ−チャ−トである。
【0022】次に第1実施例の動作について説明する。先ず、脱状態の動作について図5の各ステップにしたがって説明する。付属機器3は本体装置2に対して「着」状態にあり、ステップS1 でCPU30は脱着検出信号aがLレベルかHレベルかを定期的にセンスし、LレベルならばステップS2 に進み、HレベルならばステップS3 に移る。
【0023】ステップS2 でCPU30は本体装置2に対して付属機器3が接続された「着」状態にあると判断し、ステップS1 に移る。
【0024】ステップS3 でCPU30は本体装置2に対して付属機器3が外された「脱」状態にあると判断する。
【0025】ステップS4 でCPU30は電源制御信号b、cをHレベルにする。脱着検出信号a、電源制御信号b、cがともにHレベルとなり、NORゲ−ト13、ORゲ−ト15の入力側はともにHレベルとなって、付属機器3への電源+12V、+5V供給が停止される。
【0026】ステップS5 でCPU30は分離制御信号dをHレベルにする。脱着検出信号a、分離制御信号dがともにHレベルとなり、ORゲ−ト19の入力側はともにHレベルとなる結果、ドライバ回路20のイネ−ブル端子がHレベルとなって信号線22〜25を「分離状態」にする。
【0027】次に着状態の動作について図5の各ステップにしたがって説明する。付属機器3は本体装置2に対して「脱」状態にあり、ステップS101 でCPU30は脱着検出信号aがLレベルかHレベルかを定期的にセンスし、LレベルならばステップS102 に進み、HレベルならばステップS115 に移る。
【0028】ステップS102 でCPU30はMEM31からタイマ−値T1 を読み出してタイマ−30aにセットするとともにレジスタR1 、R2 にそれぞれ0、比較値N1 をセットする。そしてシステムクロックを用いてタイマ−値が0になるまで減算する。
【0029】ステップS103 でCPU30はタイマ−30aがタイムアウトか否かをチェックし、ステップS104 でタイムアウトに基づいて脱着検出信号aがLレベルかHレベルかをチェックしてLレベルならばステップS105 に進み、HレベルならばステップS115 に移る。
【0030】ステップS105 でCPU30はレジスタR1 の内容Nを+1インクリメントし、ステップS106 でレジスタR2 にセットして置いた比較値N1 とレジスタR1の内容Nとを比較して一致したか否かをチェックし、一致ならばステップS107に進み、否ならばステップS102 に移る。
【0031】ステップS107 でCPU30はMEM31からタイマ−値T2 を読み出してタイマ−30aにセットするとともにレジスタR1 、R2 にそれぞれ0、比較値N2 をセットする。そしてシステムクロックを用いてタイマ−値が0になるまで減算する。
【0032】ステップS108 でCPU30はタイマ−30aがタイムアウトか否かをチェックし、ステップS109 でタイムアウトに基づいて脱着検出信号aがLレベルかHレベルかをチェックしてLレベルならばステップS110 に進み、HレベルならばステップS115 に移る。
【0033】ステップS110 でCPU30はレジスタR1 の内容Nを+1インクリメントし、ステップS111 でレジスタR2 にセットして置いた比較値N2 とレジスタR1の内容Nとを比較して一致したか否かをチェックし、一致ならばステップS112に進み、否ならばステップS107 に移る。
【0034】ステップS112 でCPU30は本体装置2に対して付属機器3が「着」状態にあると判断し、ステップS113 で電源制御信号b、cをLレベルにする。脱着検出信号a、電源制御信号b、cがともにLレベルとなる結果、NORゲ−ト13、ORゲ−ト15の入力側はいずれもLレベルとなって、付属機器3へ電源+12V、+5Vが供給される。
【0035】ステップS114 でCPU30は断接信号dをLレベルにする。脱着検出信号a、分離制御信号dがともにLレベルとなり、ORゲ−ト19の入力側はともにLレベルとなる結果、ドライバ回路20のイネ−ブル端子がLレベルとなって信号線22〜25を「非分離状態」にして、この処理を終了する。
【0036】ステップS115 でCPU30はレジスタR1 をクリアし、ステップS116 で本体装置2に対して付属機器3が「着」状態にあると判断し、ステップS101 に移る。
【0037】CPU30は本体装置2に対して付属機器3が「着」状態にあると判断し、付属機器3から処理デ−タが出力されると処理するとともに、定期的に脱着検出信号aのレベルをチェックしており、脱着検出信号aがLレベルであれば、その前にチェックした時点、即ち、未だ脱着検出信号aがHレベルであった時点以後の処理デ−タを無効にする。
【0038】第1実施例によれば、付属機器3を本体装置2に接続するだけで、自動的に複合機として動作するので、操作が簡単になる。
【0039】第2実施例図7は脱着制御部を除く第2実施例の付属機器脱着制御装置の回路図である。脱着検出部40はプルアップ抵抗R1 と本体装置2側で一端が接地された脱着検出信号線42と脱着検出信号線42に設けられたスイッチ43で構成され、脱着検出信号線42から出力される脱着検出信号aはスイッチ43を押下するとLレベルになり、スイッチ43から力を除去すると+5VにプルアップされてHレベルになる。スイッチ43は、例えば、マイクロスイッチを図2に示した本体装置2側のコネクタ5b近傍の筐体に設け、付属機器3側のケ−ブル端に設けたコネクタ5aをコネクタ5bに接続する際、コネクタ5aがマイクロスイッチをオン状態にし、コネクタ5aをコネクタ5bから抜くとマイクロスイッチをオフ状態にするように設ける。
【0040】電源制御部44はORゲ−ト45とトランジスタTRと保護抵抗R2 、R3 とからなる。ORゲ−ト45の一方の入力端子には脱着検出信号線42が接続され、他方の入力端子には脱着制御部8の電源制御信号線46が接続されており、ORゲ−ト45の出力端子には保護抵抗R3 を介してトランジスタTRのベ−ス端子が接続されている。トランジスタTRのコレクタ端子には電源+5Vが接続され、エミッタ端子にはコネクタ5を介して付属機器3が接続されている。
【0041】トランジスタTRのベ−ス端子がLレベルになると、トランジスタTRはオン状態となり、電源+5Vが付属機器3に供給される。また、トランジスタTRのベ−ス端子がHレベルになると、トランジスタTRはオフ状態となり、付属機器3への電源+5V供給が停止される。
【0042】信号分離制御部47はORゲ−ト48とフォトカプラ49と保護抵抗R4 、R5 とからなる。フォトカプラ49は発光ダイオ−ド49aと受光トランジスタ49bとを有する。ORゲ−ト48の一方の入力端子には脱着検出信号線42が接続され、他方の入力端子には付属機器3を制御する脱着制御部8の信号線50が接続されており、ORゲ−ト48の出力端子には発光ダイオ−ド49aのカソ−ド端子が接続されている。発光ダイオ−ド49aのアノ−ド端子には保護抵抗R4 を介して電源+5Vが接続されている。受光トランジスタ49bのコレクタ端子には保護抵抗R5 を介して付属機器電源制御回路44のトランジスタTRのエミッタ端子が接続されるとともに付属機器3のアナログバッファ51の入力端子が接続されてある。受光トランジスタ49bのエミッタ端子は接地されてある。
【0043】ORゲ−ト48の出力端子がLレベルになると、受光トランジスタ49bをオン状態にして信号線56をLレベルにする。即ち、フォトカプラ49はオン状態(非分離状態)になる。そして、信号線50に信号「1」が出力されると、ORゲ−ト48の出力端子がLレベルになり、受光トランジスタ49bをオフ状態にして信号線56をHレベルにする。即ち、本体装置2から付属機器3に信号「1」が出力される。
【0044】デ−タ回路部52はフォトカプラ53と保護抵抗R6 、R7 とからなる。フォトカプラ53は発光ダイオ−ド53aと受光トランジスタ53bとを有する。発光ダイオ−ド53aのカソ−ド端子には付属機器3側のアナログバッファ55の出力側が接続され、発光ダイオ−ド53aのアノ−ド端子には保護抵抗R7 を介して電源制御部44のトランジスタTRのエミッタ端子が接続されている。また、受光トランジスタ53bのコレクタ端子にはプルアップ抵抗R5 を介して+5Vに接続されるとともに脱着制御部8の入力信号線54に接続されており、エミッタ端子は接地してある。
【0045】付属機器3からデ−タ「1」が入力して発光ダイオ−ド53aのカソ−ド端子がLレベルになると、受光トランジスタ53bをオン状態にして入力信号線54をLレベルにする。発光ダイオ−ド53aのカソ−ド端子がHレベルになると、受光トランジスタ53bをオフ状態にして入力信号線54をHレベル、即ち、本体装置2にデ−タ「1」が出力される。
【0046】信号分離制御部47、デ−タ回路部52は1回路ずつ記載したが、それぞれ、複数有する。
【0047】脱着検出信号aがLレベルになると、ORゲ−ト45、48はハ−ド的に出力端子をLレベルにして電源制御部44を電源供給状態にし、信号分離制御部47を非分離状態にする。
【0048】フロ−チャ−トは第1実施例と同じなので、動作の説明は省略する。
【0049】第2実施例によれば、本体装置と付属機器との間のインタ−フェイス信号が電気的に分離されており、付属機器の電源電圧を本体装置と同じにする必要がなくなるので、付属機器の電源を3V等に設定すると、付属機器の電源消費は本体装置の電源5Vに対して60%となり、省エネルギ−な複合機を提供できる。
【0050】また、脱着検出部にスイッチを設けたことにより、付属機器脱着の断接動作確認を付属機器無しでも行える。
【0051】また、信号分離制御部にフォトカプラを設けたことにより、分離制御信号線を不要にする。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので以下に記載される効果を奏する。
【0053】本体装置と付属機器とを脱着すると、本体装置側に設けられた脱着制御部は脱着検出部の出力に基づいて付属機器の脱着を検知して本体装置を制御し、電源制御部は脱着検出部からの出力と脱着制御部からの出力とを入力して、付属機器に電源を供給する電源供給部を電源非供給状態、または電源供給状態にし、信号分離制御部は脱着検出部からの出力と脱着制御部からの出力とを入力し、本体装置と付属機器とに接続した信号線を分離状態、または非分離状態にするようにしたことにより、本体装置の脱着制御部は脱着検出部の出力に基づいて付属機器の脱着を検知して本体装置を制御するので、本体装置の電源を切らずとも、本体装置に対する付属機器の脱着は自在である。
【0054】また、本体装置使用中に本体装置と付属機器とを接続しているコネクタを誤って断状態にしてもシステムを停止させない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の付属機器脱着制御装置を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例の付属機器脱着制御装置の回路図である。
【図4】本体装置制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施例の脱状態の動作を説明するフロ−チャ−トである。
【図6】第1実施例の着状態の動作を説明するフロ−チャ−トである。
【図7】第2実施例の付属機器脱着制御装置の回路図である。
【符号の説明】
1 複合機
2 本体装置
3 付属機器
6 付属機器脱着制御装置
7、40 脱着検出部
8 脱着制御部
9、44 電源制御部
10、47 信号分離制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体装置に対する付属機器の脱着に応じて、付属機器に電源を供給する電源供給部を電源非供給状態/電源供給状態にするとともに端部をそれぞれ本体装置と付属機器とに接続した信号線を分離状態/非分離状態にする複合機の付属機器脱着制御装置であって、上記付属機器の脱着を検出する脱着検出部と、その脱着検出部の出力に基づいて付属機器の脱着を検知して上記本体装置を制御する脱着制御部と、上記脱着検出部からの出力と脱着制御部からの出力とにより、上記電源供給部を電源非供給状態、または電源供給状態にする電源制御部と、上記脱着検出部からの出力と脱着制御部からの出力とにより、上記信号線を分離状態、または非分離状態にする信号分離制御部とを備えたことを特徴とする複合機の付属機器脱着制御装置。
【請求項2】 上記信号分離制御部は上記脱着検出部からの出力と脱着制御部からの出力との論理和をとる論理和回路の出力により上記信号線を分離状態、または非分離状態にする3ステ−ト出力素子を用いた請求項1記載の複合機の付属機器脱着制御装置。
【請求項3】 上記信号分離制御部は上記脱着検出部からの出力と脱着制御部からの出力との論理和をとる論理和回路の出力により上記信号線を分離状態、または非分離状態にする光結合素子を用いた請求項1記載の複合機の接続制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図6】
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【公開番号】特開平8−320749
【公開日】平成8年(1996)12月3日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平7−128352
【出願日】平成7年(1995)5月26日
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)