複合機エミュレータ
【課題】オプション装置の詳細が分からなくても容易にエミュレーションを実行可能な複合機エミュレータを提供する。
【解決手段】実施形態によれば、複合機エミュレータは、複合機のオプションを複数表示する選択画面表示部と、この表示部に表示される複数ユニットの中から任意の一つを選択するオプション選択部と、このオプション選択部で選択されるユニットの複数の組合せに基づいて画像形成される出力形態を判定し、判定された出力形態を表示部に表示する出力結果表示部と、選択されたオプション装置をエミュレータに設定した後、エミュレータを起動するエミュレータ起動部とを備える。
【解決手段】実施形態によれば、複合機エミュレータは、複合機のオプションを複数表示する選択画面表示部と、この表示部に表示される複数ユニットの中から任意の一つを選択するオプション選択部と、このオプション選択部で選択されるユニットの複数の組合せに基づいて画像形成される出力形態を判定し、判定された出力形態を表示部に表示する出力結果表示部と、選択されたオプション装置をエミュレータに設定した後、エミュレータを起動するエミュレータ起動部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、複合機エミュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
複合機エミュレータは、プリント、スキャンといった実際の複合機の動作をソフトウェア上で擬似的にエミュレーションさせるアプリケーションで、このエミュレータを用いることにより、複合機とネットワーク通信を行うようなアプリケーションを開発する場合、実機がなくても開発を進めることが出来る。
複合機はフィニッシャーやホールパンチ等のオプション装置を装着して使用される場合があり、エミュレータにおいても、どのオプション装置をつけて動作させるかをユーザが事前にオプション設定を行っておく必要がある。
しかしながら、複数のオプション装置の組み合わせによって、どのような出力結果が得られるのか、また、どのようなエラーが発生するのか判断することは難しい。
設定したオプションによっては、期待した出力結果や、希望するエラーを発生させることができなくなり、デバッグ効率を下げる結果となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−25699公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明が解決しようとする課題は、オプション装置の詳細が分からなくても容易にエミュレーションを実行可能な複合機エミュレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、複合機エミュレータは、複合機のオプションを複数表示する選択画面表示部と、この表示部に表示される複数ユニットの中から任意の一つを選択するオプション選択部と、このオプション選択部で選択されるユニットの複数の組合せに基づいて画像形成される出力形態を判定し、判定された出力形態を表示部に表示する出力結果表示部と、選択されたオプション装置をエミュレータに設定した後、エミュレータを起動するエミュレータ起動部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の実施の形態に係る複合機エミュレータのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るオプション選択モードの機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態に係る出力選択モードの機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る初回起動時の設定選択フローチャートである。
【図5】本実施の形態に係る2回目以降起動時のフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係るオプション選択モードのフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係る出力選択モードのフローチャートである。
【図8】本実施の形態に係るエミュレータ初回起動設定画面である。
【図9】本実施の形態に係るエミュレータ2回目以降起動設定画面である。
【図10】本実施の形態に係るオプション選択モードの画面である。
【図11】本実施の形態に係る出力選択モードの画面である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(本実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0008】
図1は、本発明の実施形態の複合機エミュレータのブロック図である。エミュレータ10は、エミュレート動作を制御するCPU20と、ワークメモリとして機能するRAM30と、キーボードやマウス等からなる入力装置40と、ディスプレイ装置からなる出力装置50と、制御プログラムや各種設定データを記憶するハードディスク60と、ネットワークに接続するためのネットワークインターフェース70とを備える。
CPU20は、ユーザの操作開始指示に基づきハードディスク60に記憶されたプログラムに従ってエミュレータ動作を開始するエミュレータ開始部21と、オプション装置の設定に際し、各種オプションの選択により出力可能な形態を確認した後にオプションを設定するオプション選択モード22と、オプション装置の設定に際し、出力可能な出力形態からオプションを選択する出力選択モード23と、実際のエミュレート動作を実行するエミュレータ実行部24とを備える。ハードディスク60は、後述する出力形態テーブル61と、エラー情報テーブル62と、オプション情報テーブル63とを備える。
【0009】
図2は、オプション選択モード22に関する機能ブロック図である。オプション選択モード22は、選択画面表示部110と、オプション設定部120と、出力形態判定部130と、エラー情報判定部140と、出力結果表示部150と、エミュレータ起動部160とを備える。
【0010】
図3は、出力選択モード23に関する機能ブロック図である。出力選択モード23は、出力形態表示部210と、エラー情報表示部220と、出力選択部230と、装着オプション判定部240と、オプション表示部250と、エミュレータ起動部260とを備える。
【0011】
図4は、本実施の形態におけるエミュレータの初回起動時の処理に関するフローチャートで、CPU20のエミュレータ開始部21の制御に基づきオプション装置の設定選択が実行される。先ず初めにエミュレータのプログラムを起動すると、初回の起動時においては図8に示すエミュレータ初回起動画面500が立ち上がる。ここで、ユーザは、オプション装置の設定に関して、オプション装置を選択し、その出力形態を確認してから設定するか、あるいは出力形態を選択し、その結果からオプションを設定するかをエミュレータ初回起動画面500で選択する。エミュレータ開始部21は、オプション選択設定(Act101)で、オプション選択から設定(キー510)が押された場合は、オプション選択モードを起動する。また、出力選択から設定(キー520)が押された場合は、出力選択モードを起動する。
【0012】
図5は、本実施の形態におけるエミュレータの2回目以降の起動時の処理に関するフローチャートで、CPU20のエミュレータ開始部21の制御に基づいて判定が実行される。この場合も、初回の場合と同様に、ユーザの操作開始指示によりエミュレータのプログラムが起動すると2回目以降は、初期画面として図9に示す2回目以降起動画面530が表示される。この画面では、オプション装置の設定を初回起動時の設定を利用するか否か(Act201)に対し、Yes(キー540)が押された場合には、前回の設定内容に従ってエミュレータを起動する。また、No(キー550)が押された場合は、エミュレータ初回起動と同様のオプション選択処理を実行した後、エミュレータが起動する。
【0013】
次に、図2、図6、図10を用いて本実施の形態に係るオプション選択モードの動作を説明する。図6はそのフローチャートである。CPU20のエミュレータ開始部21によりオプション選択モードが選択された場合、CPU20は、オプション選択モード22の制御に基づき、図10のオプション選択モード画面600を起動すると共に、オプション選択モードを実行する。
先ず、オプション選択モード22の設定画面表示部110は、図10に示すオプション選択画面610にオプションユニットの一覧を表示する(Act301)。オプション選択部120は、オプション選択画面610に表示される、フィニッシャー611、パンチユニット612、スキャナユニット613、カセットユニット614から、ユーザが選択したオプションに基づき選択されたユニット(A、B、Cの何れか一つ))の組合せを設定する(Act302)。ユーザによる選択は、ユニットをドラッグさせて選択(図10中の矢印線)する方法や、図示しないボタンを押して選択する方法がある。次に出力形態判定部130は、選択されたオプションのユニットの組合せの適否を判定し(Act303)、組み合わせが不適当の場合(Act303でNo)には、ユーザにその旨を通知する(Act304)。一方、組合せが適当であると判定した場合(Act303でYes)は、出力形態判定部130は、ハードディスク60の出力形態テーブル61を参照して出力可能な出力形態を画面に表示する(図10の表示エリア622)。ここで、フィニッシャーとして「B」を選択した場合には、出力可能な形態として印刷後の用紙に対して中央で折り曲げブック形式で出力を行うマガジンソートや、シングルステイプル、ダブルステイプル、2穴パンチを表示する。図示はしないが、フィニッシャーとして「A(サドルステッチ付フィニッシャー)」を選択した場合は、さらに、マガジンソートに対して中央部で中折してステイプルを行う出力形態が追加される。次に、エラー情報判定部140は、出力形態判定部130で判定される出力形態の印刷を実行する際に発生し得るエラー情報を、ハードディスク60のエラー情報テーブル62を参照して図10のオプション決定画面620のエラー情報表示領域623に表示する(Act305)。エミュレータ起動部150は、判定された出力形態、エラー情報をユーザが確認した後、この内容でOKか否かを判断し(Act306)、OK(キー624)である場合(Act305でYes)、この設定内容でエミュレータを起動する、一方、Noである場合(キャンセルキー625)は、再びオプションの選択を実行する(Act301)。
【0014】
次に、図3、図7、図11を用いて本実施の形態に係る出力選択モードの動作を説明する。図7は、そのフローチャートである。CPU20のエミュレータ開始部21により出力選択モードが選択された場合、CPU20は、出力選択モード23の制御に基づき図11の出力選択モード画面700を起動すると共に、出力選択モードを実行する。
先ず、出力選択モード23の出力形態表示部210は、図11に示す出力選択画面710の出力形態表示領域711に全てのオプション装置で出力可能な出力形態の一覧を表示すると共に、エラー情報表示部220により同図のエラー情報表示領域712にエラー情報の一覧を表示する(Act401)。次に、出力選択部230は、ユーザが希望する出力形態、またはエラー情報から選択された条件を抽出する。装着オプション判定部240は、ハードディスク60のオプション情報テーブル63を参照してこの選択された出力形態に基づき出力を可能とするオプション装置を判定し(Act403)、組合せに矛盾がある場合(Act403でNo)には、ユーザにその旨を通知し(Act404)、再度選択をやり直す。一方、組合せが適当であると判定した場合(Act405でYes)は、オプション表示部250は、実行可能なオプション装置を図11のマシン決定画面720のオプション表示領域721に表示する。ここで、表示すべきオプション装置の数がオプション表示領域に表示出来る数を超えていた場合には、マシン決定画面にNextキー724を表示して、このキーを押す毎に新たな画面として残りのオプション装置を表示していく。次に、エミュレータ起動部260は、ユーザが表示されたオプション装置の候補から選択し、これをオプション装置として設定するかを判断し(Act406)、OK(キー722)である場合(Act405でYes)、この内容でエミュレータを起動し、キャンセル(キー723)が押された場合は、再びオプションの選択を行う(Act401)。
なお、オプション選択モード、並びに出力選択モードで設定された内容はハードディスク60に記憶され、2回目以降の起動時に利用される。
【0015】
このように、本実施の形態に係る複合機エミュレータ10によれば、オプション選択部120で選択されるユニットの複数の組合せに基づいて出力可能な形態を判定し、判定された出力形態に基づきオプション装置を設定することが出来ると同時に、出力形態やエラー情報からの出力選択結果に基づいて装着可能なオプションを判定し、判定されたオプションの中から最適なオプションを設定することが出来る。
【0016】
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、オプション装置としてファクシミリ装置や、その他追加機能に関するオプション装置に利用しても構わない。
【0017】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0018】
10…複合機エミュレータ
20…CPU
21…エミュレータ開始部
22…オプション選択モード
23…出力選択モード
24…エミュレータ実行部
110…選択画面表示部
120…オプション選択部
130…出力形態判定部
140…エラー情報判定部
150…出力結果表示部
160…エミュレータ起動部
210…出力形態表示部
220…エラー情報表示部
230…出力選択部
240…装着オプション判定部
250…オプション表示部
260…エミュレータ起動部
611…フィニッシャー
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、複合機エミュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
複合機エミュレータは、プリント、スキャンといった実際の複合機の動作をソフトウェア上で擬似的にエミュレーションさせるアプリケーションで、このエミュレータを用いることにより、複合機とネットワーク通信を行うようなアプリケーションを開発する場合、実機がなくても開発を進めることが出来る。
複合機はフィニッシャーやホールパンチ等のオプション装置を装着して使用される場合があり、エミュレータにおいても、どのオプション装置をつけて動作させるかをユーザが事前にオプション設定を行っておく必要がある。
しかしながら、複数のオプション装置の組み合わせによって、どのような出力結果が得られるのか、また、どのようなエラーが発生するのか判断することは難しい。
設定したオプションによっては、期待した出力結果や、希望するエラーを発生させることができなくなり、デバッグ効率を下げる結果となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−25699公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明が解決しようとする課題は、オプション装置の詳細が分からなくても容易にエミュレーションを実行可能な複合機エミュレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、複合機エミュレータは、複合機のオプションを複数表示する選択画面表示部と、この表示部に表示される複数ユニットの中から任意の一つを選択するオプション選択部と、このオプション選択部で選択されるユニットの複数の組合せに基づいて画像形成される出力形態を判定し、判定された出力形態を表示部に表示する出力結果表示部と、選択されたオプション装置をエミュレータに設定した後、エミュレータを起動するエミュレータ起動部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の実施の形態に係る複合機エミュレータのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るオプション選択モードの機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態に係る出力選択モードの機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る初回起動時の設定選択フローチャートである。
【図5】本実施の形態に係る2回目以降起動時のフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係るオプション選択モードのフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係る出力選択モードのフローチャートである。
【図8】本実施の形態に係るエミュレータ初回起動設定画面である。
【図9】本実施の形態に係るエミュレータ2回目以降起動設定画面である。
【図10】本実施の形態に係るオプション選択モードの画面である。
【図11】本実施の形態に係る出力選択モードの画面である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(本実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0008】
図1は、本発明の実施形態の複合機エミュレータのブロック図である。エミュレータ10は、エミュレート動作を制御するCPU20と、ワークメモリとして機能するRAM30と、キーボードやマウス等からなる入力装置40と、ディスプレイ装置からなる出力装置50と、制御プログラムや各種設定データを記憶するハードディスク60と、ネットワークに接続するためのネットワークインターフェース70とを備える。
CPU20は、ユーザの操作開始指示に基づきハードディスク60に記憶されたプログラムに従ってエミュレータ動作を開始するエミュレータ開始部21と、オプション装置の設定に際し、各種オプションの選択により出力可能な形態を確認した後にオプションを設定するオプション選択モード22と、オプション装置の設定に際し、出力可能な出力形態からオプションを選択する出力選択モード23と、実際のエミュレート動作を実行するエミュレータ実行部24とを備える。ハードディスク60は、後述する出力形態テーブル61と、エラー情報テーブル62と、オプション情報テーブル63とを備える。
【0009】
図2は、オプション選択モード22に関する機能ブロック図である。オプション選択モード22は、選択画面表示部110と、オプション設定部120と、出力形態判定部130と、エラー情報判定部140と、出力結果表示部150と、エミュレータ起動部160とを備える。
【0010】
図3は、出力選択モード23に関する機能ブロック図である。出力選択モード23は、出力形態表示部210と、エラー情報表示部220と、出力選択部230と、装着オプション判定部240と、オプション表示部250と、エミュレータ起動部260とを備える。
【0011】
図4は、本実施の形態におけるエミュレータの初回起動時の処理に関するフローチャートで、CPU20のエミュレータ開始部21の制御に基づきオプション装置の設定選択が実行される。先ず初めにエミュレータのプログラムを起動すると、初回の起動時においては図8に示すエミュレータ初回起動画面500が立ち上がる。ここで、ユーザは、オプション装置の設定に関して、オプション装置を選択し、その出力形態を確認してから設定するか、あるいは出力形態を選択し、その結果からオプションを設定するかをエミュレータ初回起動画面500で選択する。エミュレータ開始部21は、オプション選択設定(Act101)で、オプション選択から設定(キー510)が押された場合は、オプション選択モードを起動する。また、出力選択から設定(キー520)が押された場合は、出力選択モードを起動する。
【0012】
図5は、本実施の形態におけるエミュレータの2回目以降の起動時の処理に関するフローチャートで、CPU20のエミュレータ開始部21の制御に基づいて判定が実行される。この場合も、初回の場合と同様に、ユーザの操作開始指示によりエミュレータのプログラムが起動すると2回目以降は、初期画面として図9に示す2回目以降起動画面530が表示される。この画面では、オプション装置の設定を初回起動時の設定を利用するか否か(Act201)に対し、Yes(キー540)が押された場合には、前回の設定内容に従ってエミュレータを起動する。また、No(キー550)が押された場合は、エミュレータ初回起動と同様のオプション選択処理を実行した後、エミュレータが起動する。
【0013】
次に、図2、図6、図10を用いて本実施の形態に係るオプション選択モードの動作を説明する。図6はそのフローチャートである。CPU20のエミュレータ開始部21によりオプション選択モードが選択された場合、CPU20は、オプション選択モード22の制御に基づき、図10のオプション選択モード画面600を起動すると共に、オプション選択モードを実行する。
先ず、オプション選択モード22の設定画面表示部110は、図10に示すオプション選択画面610にオプションユニットの一覧を表示する(Act301)。オプション選択部120は、オプション選択画面610に表示される、フィニッシャー611、パンチユニット612、スキャナユニット613、カセットユニット614から、ユーザが選択したオプションに基づき選択されたユニット(A、B、Cの何れか一つ))の組合せを設定する(Act302)。ユーザによる選択は、ユニットをドラッグさせて選択(図10中の矢印線)する方法や、図示しないボタンを押して選択する方法がある。次に出力形態判定部130は、選択されたオプションのユニットの組合せの適否を判定し(Act303)、組み合わせが不適当の場合(Act303でNo)には、ユーザにその旨を通知する(Act304)。一方、組合せが適当であると判定した場合(Act303でYes)は、出力形態判定部130は、ハードディスク60の出力形態テーブル61を参照して出力可能な出力形態を画面に表示する(図10の表示エリア622)。ここで、フィニッシャーとして「B」を選択した場合には、出力可能な形態として印刷後の用紙に対して中央で折り曲げブック形式で出力を行うマガジンソートや、シングルステイプル、ダブルステイプル、2穴パンチを表示する。図示はしないが、フィニッシャーとして「A(サドルステッチ付フィニッシャー)」を選択した場合は、さらに、マガジンソートに対して中央部で中折してステイプルを行う出力形態が追加される。次に、エラー情報判定部140は、出力形態判定部130で判定される出力形態の印刷を実行する際に発生し得るエラー情報を、ハードディスク60のエラー情報テーブル62を参照して図10のオプション決定画面620のエラー情報表示領域623に表示する(Act305)。エミュレータ起動部150は、判定された出力形態、エラー情報をユーザが確認した後、この内容でOKか否かを判断し(Act306)、OK(キー624)である場合(Act305でYes)、この設定内容でエミュレータを起動する、一方、Noである場合(キャンセルキー625)は、再びオプションの選択を実行する(Act301)。
【0014】
次に、図3、図7、図11を用いて本実施の形態に係る出力選択モードの動作を説明する。図7は、そのフローチャートである。CPU20のエミュレータ開始部21により出力選択モードが選択された場合、CPU20は、出力選択モード23の制御に基づき図11の出力選択モード画面700を起動すると共に、出力選択モードを実行する。
先ず、出力選択モード23の出力形態表示部210は、図11に示す出力選択画面710の出力形態表示領域711に全てのオプション装置で出力可能な出力形態の一覧を表示すると共に、エラー情報表示部220により同図のエラー情報表示領域712にエラー情報の一覧を表示する(Act401)。次に、出力選択部230は、ユーザが希望する出力形態、またはエラー情報から選択された条件を抽出する。装着オプション判定部240は、ハードディスク60のオプション情報テーブル63を参照してこの選択された出力形態に基づき出力を可能とするオプション装置を判定し(Act403)、組合せに矛盾がある場合(Act403でNo)には、ユーザにその旨を通知し(Act404)、再度選択をやり直す。一方、組合せが適当であると判定した場合(Act405でYes)は、オプション表示部250は、実行可能なオプション装置を図11のマシン決定画面720のオプション表示領域721に表示する。ここで、表示すべきオプション装置の数がオプション表示領域に表示出来る数を超えていた場合には、マシン決定画面にNextキー724を表示して、このキーを押す毎に新たな画面として残りのオプション装置を表示していく。次に、エミュレータ起動部260は、ユーザが表示されたオプション装置の候補から選択し、これをオプション装置として設定するかを判断し(Act406)、OK(キー722)である場合(Act405でYes)、この内容でエミュレータを起動し、キャンセル(キー723)が押された場合は、再びオプションの選択を行う(Act401)。
なお、オプション選択モード、並びに出力選択モードで設定された内容はハードディスク60に記憶され、2回目以降の起動時に利用される。
【0015】
このように、本実施の形態に係る複合機エミュレータ10によれば、オプション選択部120で選択されるユニットの複数の組合せに基づいて出力可能な形態を判定し、判定された出力形態に基づきオプション装置を設定することが出来ると同時に、出力形態やエラー情報からの出力選択結果に基づいて装着可能なオプションを判定し、判定されたオプションの中から最適なオプションを設定することが出来る。
【0016】
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、オプション装置としてファクシミリ装置や、その他追加機能に関するオプション装置に利用しても構わない。
【0017】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0018】
10…複合機エミュレータ
20…CPU
21…エミュレータ開始部
22…オプション選択モード
23…出力選択モード
24…エミュレータ実行部
110…選択画面表示部
120…オプション選択部
130…出力形態判定部
140…エラー情報判定部
150…出力結果表示部
160…エミュレータ起動部
210…出力形態表示部
220…エラー情報表示部
230…出力選択部
240…装着オプション判定部
250…オプション表示部
260…エミュレータ起動部
611…フィニッシャー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一のオプションに対して選択可能な複数のユニットの組からなる複合機のオプション装置を表示部に複数表示する選択画面表示部と、
前記表示部に表示される各オプション装置の複数ユニットの中から任意の一つを選択するオプション選択部と、
前記オプション選択部で選択されるユニットの組合せに基づいて前記複合機で画像形成を行った結果としての出力形態を判定する出力形態判定部と、
前記出力形態判定部で判定される出力形態の出力を行う際に発生し得るエラー情報を判定するエラー情報判定部と、
前記出力形態とエラー情報を表示部に表示する出力結果表示部と、
前記選択されたオプション装置をエミュレータに設定した後、エミュレータを起動するエミュレータ起動部と、
を備える複合機エミュレータ。
【請求項2】
前記オプション装置はフィニッシャーであることを特徴とする請求項1記載の複合機エミュレータ。
【請求項3】
複合機に装着可能な複数のオプション装置を装着した際に当該複合機から出力可能な出力形態を表示部に表示する出力形態表示部と、
前記出力形態を出力する際に発生し得るエラー情報を前記表示部に表示するエラー情報表示部と、
前記出力形態表示部で表示される出力形態、または前記エラー情報表示部で表示されるエラー情報から任意の情報を選択する出力選択部と、
前記出力選択部で選択される情報に基づいて前記複合機に装着され得るオプション装置の組合せを判定する装着オプション判定部と、
前記オプション装置の組合せを前記表示部に表示するオプション表示部と、
前記オプション表示部で表示されるオプション装置の組合せから選択されたオプション装置をエミュレータに設定した後、エミュレータを起動するエミュレータ起動部と、
を備える複合機エミュレータ。
【請求項4】
前記オプションはフィニッシャーであることを特徴とする請求項3記載の複合機エミュレータ。
【請求項5】
2回目以降にエミュレータを起動する際には、オプション装置の設定を初回の起動時の設定を使用するか否かの問合せを行うことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の複合機エミュレータ。
【請求項1】
一のオプションに対して選択可能な複数のユニットの組からなる複合機のオプション装置を表示部に複数表示する選択画面表示部と、
前記表示部に表示される各オプション装置の複数ユニットの中から任意の一つを選択するオプション選択部と、
前記オプション選択部で選択されるユニットの組合せに基づいて前記複合機で画像形成を行った結果としての出力形態を判定する出力形態判定部と、
前記出力形態判定部で判定される出力形態の出力を行う際に発生し得るエラー情報を判定するエラー情報判定部と、
前記出力形態とエラー情報を表示部に表示する出力結果表示部と、
前記選択されたオプション装置をエミュレータに設定した後、エミュレータを起動するエミュレータ起動部と、
を備える複合機エミュレータ。
【請求項2】
前記オプション装置はフィニッシャーであることを特徴とする請求項1記載の複合機エミュレータ。
【請求項3】
複合機に装着可能な複数のオプション装置を装着した際に当該複合機から出力可能な出力形態を表示部に表示する出力形態表示部と、
前記出力形態を出力する際に発生し得るエラー情報を前記表示部に表示するエラー情報表示部と、
前記出力形態表示部で表示される出力形態、または前記エラー情報表示部で表示されるエラー情報から任意の情報を選択する出力選択部と、
前記出力選択部で選択される情報に基づいて前記複合機に装着され得るオプション装置の組合せを判定する装着オプション判定部と、
前記オプション装置の組合せを前記表示部に表示するオプション表示部と、
前記オプション表示部で表示されるオプション装置の組合せから選択されたオプション装置をエミュレータに設定した後、エミュレータを起動するエミュレータ起動部と、
を備える複合機エミュレータ。
【請求項4】
前記オプションはフィニッシャーであることを特徴とする請求項3記載の複合機エミュレータ。
【請求項5】
2回目以降にエミュレータを起動する際には、オプション装置の設定を初回の起動時の設定を使用するか否かの問合せを行うことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の複合機エミュレータ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−63654(P2013−63654A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−200101(P2012−200101)
【出願日】平成24年9月12日(2012.9.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年9月12日(2012.9.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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