説明

複合機

【課題】装置を持ち上げる際の外装カバーの変形を抑制できる複合機を提供する。
【解決手段】複合機1は、本体部10と、本体部10内に収容された画像形成部20と、本体部10の上方に設けられた画像読取部100とを備える。本体部10は、画像形成部20を支持し、かつ画像読取部100が固定されるフレームと、フレームの外側に取り付けられて本体部10の側壁を構成する外装カバー80L、80Rとを有する。画像読取部100の側壁107L、107Rの少なくとも一部と、外装カバー80L、80Rの少なくとも一部とにより、上下方向に面一に延びる連続面P1L、P1Rが形成されている。画像読取部100の側壁には、連続面P1L、P1Rから画像読取部100の内部に向かって延在する第1手掛け面111L、111Rを有する第1手掛け部110L、110Rが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複合機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の複合機の例が開示されている。この複合機は、本体部と、本体部内に収容され、被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、本体部の上方に設けられ、原稿の画像を読み取る画像読取部とを備える。
【0003】
本体部は、画像形成部を支持し、かつ上方側で画像読取部が固定されるフレームと、フレームの外側に取り付けられて本体部の側壁を構成する外装カバーとを有する。外装カバーの傾斜面を利用して、手掛け部が設けられている。外装カバーは符号63により図示されている。手掛け部は符号80により図示されている。
【0004】
この複合機の設置場所を変更する場合等においては、外装カバーの手掛け部にユーザが手をかけることにより、装置を持ち上げ可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−212494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の複合機では、外装カバーの手掛け部に手をかけて装置を持ち上げる場合、画像形成部及び画像読取部の重量がフレームを介して外装カバーの手掛け部に負荷されるため、外装カバーに高い剛性が必要となる。しかしながら、外装カバーは、製品組み立て時の最後にフレームに取り付けられる部品であり、取り付けの安定性が低く、外装カバー単体で剛性を持たせることが難しい。このため、上記従来の複合機では、装置を持ち上げる際、外装カバーが変形し易いという問題がある。
【0007】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、装置を持ち上げる際の外装カバーの変形を抑制できる複合機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の複合機は、本体部と、
前記本体部内に収容され、被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記本体部の上方に設けられ、原稿の画像を読み取る画像読取部とを備える複合機であって、
前記本体部は、前記画像形成部を支持し、かつ前記画像読取部が固定されるフレームと、前記フレームの外側に取り付けられて前記本体部の側壁を構成する外装カバーとを有し、
前記画像読取部の側壁の少なくとも一部と、前記外装カバーの少なくとも一部とにより、上下方向に面一に延びる連続面が形成され、
前記画像読取部の側壁には、前記連続面から前記画像読取部の内部に向かって延在する第1手掛け面を有する第1手掛け部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明の複合機は、画像読取部の側壁に設けられた第1手掛け部の第1手掛け面に手をかけることにより、装置を持ち上げることができる。この場合、画像読取部の重量は、第1手掛け部に直接負荷される。また、画像形成部を支持するフレームに、画像読取部が固定されていることから、画像形成部の重量は、フレームを介して画像読取部に伝達されて第1手掛け部に間接的に負荷される。このため、画像形成部及び画像読取部の重量が外装カバーに負荷され難い。
【0010】
したがって、本発明の複合機は、装置を持ち上げる際の外装カバーの変形を抑制できる。また、外装カバーに高い剛性を持たせる必要がなくなり、外装カバーの設計自由度が向上する。
【0011】
また、装置を持ち上げる際、画像形成部を支持するフレームが画像読取部にぶら下がる状態となり、フレームが画像読取部の重量を支持しなくてもよい。このため、装置を持ち上げる際にフレームが画像形成部及び画像読取部の重量を支持する従来技術と比較して、フレームの変形を抑制できる。
【0012】
さらに、第1手掛け部が連続面から画像読取部の内部に向かって延在する第1手掛け面を有する構成により、装置の機幅を狭くできる。
【0013】
本発明の複合機において、第1手掛け部は、画像読取部の下端縁に面していることが望ましい。また、外装カバーは、第1手掛け部に対向し、連続面から本体部の内部に向かって凹む凹部を有することが望ましい。この構成によれば、第1手掛け部に対向する凹部により、第1手掛け面に手をかけるスペースを広く確保できる。
【0014】
本発明の複合機において、第1手掛け面における連続面に沿って水平に延びる方向の長さと、凹部における連続面に沿って水平に延びる方向の長さとが等しくされていることが望ましい。この構成によれば、凹部が大きくなり過ぎることなく、第1手掛け面に手をかけるスペースを広く確保できる。
【0015】
本発明の複合機は、画像読取部に対して機幅が大きく、本体部の上方に設けられてフレームに固定される大型画像読取部を画像読取部と交換可能に備えることが望ましい。この場合において、大型画像読取部は、外装カバーに対して機幅方向の外側に張り出す張出部を有することが望ましい。そして、張出部の下面には、第2手掛け面を有する第2手掛け部が設けられていることが望ましい。また、大型画像読取部の底面には、下方に膨出して凹部を塞ぐ膨出部が設けられていることが望ましい。
【0016】
この構成によれば、1種類の本体部に対して、第1サイズの原稿を読み取る画像読取部と、第1サイズより大きい第2サイズの原稿を読み取る大型画像読取部とを交換できる。そして、大型画像読取部に交換した場合でも、第2手掛け部が第1手掛け部と同様に作用するので、装置を持ち上げる際の外装カバーの変形を抑制できる。また、大型画像読取部の場合、膨出部が外装カバーの凹部を塞ぐので、別途、凹部のない外装カバーを用意する必要がない。このため、部品の共通化により部品点数を削減でき、ひいては、製造コストの低廉化を実現できる。
【0017】
本発明の複合機において、第1手掛け部は、画像読取部の下端縁から上方に窪んでいることが望ましい。この構成によれば、上方に窪む第1手掛け部により、第1手掛け面に手をかけるスペースを広く確保できる。
【0018】
本発明の複合機において、第1手掛け部は、外装カバーに対して非接触であることが望ましい。この構成によれば、第1手掛け部に作用する負荷が外装カバーに伝達されないため、確実に外装カバーの変形を防止できる。
【0019】
本発明の複合機において、第1手掛け面は、滑り止め用凹部又は滑り止め用凸部を有することが望ましい。この構成によれば、ユーザが第1手掛け部に手をかけて、装置を移動させる際に、滑り止め用凹部又は滑り止め用凸部により、第1手掛け面に対して手が滑るのを防止できるので、装置の移動作業を行い易くなる。
【0020】
本発明の複合機において、フレームは、画像読取部の下方で水平方向に離間して互いに対向する一対の対向部を有することが望ましい。また、両対向部の間には、画像形成部により画像が形成された被記録媒体が排出される排出空間が形成されていることが望ましい。そして、画像読取部は少なくとも両対向部に固定されていることが望ましい。
【0021】
画像読取部の下方で水平方向に離間して互いに対向する一対の対向部の間に排出空間が形成されることにより、複合機の剛性が低下するおそれがあるが、この点、画像読取部が少なくとも両対向部に固定されていることにより、画像読取部をフレームに確実に固定して、双方の間の荷重の伝達を確実に行えるので、複合機の剛性の低下を抑制できる。
【0022】
本発明の複合機において、両対向部は、複合機の下端まで上下方向に延在して、画像形成部を水平方向から挟むように対向していることが望ましい。この場合において、連続面は、下端側で対向部に接近し、画像読取部側で対向部から離間するように傾斜していることが望ましい。そして、第1手掛け部は、連続面が対向部から離間してなる隙間に設けられていることが望ましい。
【0023】
装置の設置面積は、フレームを構成する一対の対向部の位置によって決まる。このため、連続面が下端側で対向部に接近し、上方に位置する画像読取部側で対向部から離間するように傾斜することにより、装置外観に対して設置面積を小さくすることができる。また、連続面が対向部から離間してなる隙間に、第1手掛け部を容易に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施例の複合機の斜視図である。
【図2】実施例の複合機の部分斜視図である。
【図3】実施例の複合機の側面図である。
【図4】実施例の複合機に係り、図3のA−A断面を示す模式断面図である。
【図5】実施例の複合機の分解斜視図である。
【図6】実施例の複合機に係り、フレームを構成するジョイントカバーの斜視図である。
【図7】実施例の複合機に係り、ジョイントカバー及び読取本体部を示す要部拡大斜視図である。
【図8】実施例の複合機に係り、ジョイントカバー及び読取本体部を示す部分斜視図である。
【図9】実施例の複合機に係り、画像読取部を構成する読取本体部の斜視図である。
【図10】実施例の複合機に係り、大型画像読取部の斜視図である。
【図11】実施例の複合機に係り、画像形成部の代わりに大型画像読取部を本体部に固定した状態を示す部分斜視図である。
【図12】実施例の複合機に係り、画像形成部の代わりに大型画像読取部を本体部に固定した状態において、図3のA−A断面と同様の断面を示す模式断面図である。
【図13】実施例の複合機に係り、大型画像読取部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0026】
(実施例)
図1に示すように、本発明の複合機の具体的態様の一例である実施例の複合機1は、画像形成処理や画像読取処理等の複数の処理を実行可能である。図1では、複合機1の操作パネル9側を装置の前側と規定し、操作パネル9に対向した場合に左手に来る側を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、複合機1の具体的構成を説明する。
【0027】
<全体構成>
図1〜図3に示すように、実施例の複合機1は、本体部10と、本体部10内に収容された画像形成部20と、本体部10の上方に設けられた画像読取部100とを備える。
【0028】
本体部10における画像形成部20の下方には、シートカセット29が着脱可能に設けられている。シートカセット29には、被記録媒体としてのシートが積層状態で収容される。
【0029】
画像形成部20は、周知の構成を備えるものであるので説明を簡略するが、シートカセット29内のシートを1枚ずつ搬送して、電子写真式やインクジェット式等の画像形成処理を行い、シートの表面に画像を形成するものである。
【0030】
本体部10と画像読取部100との間には、排出空間90が形成されている。排出空間90は、装置の前面側に開口し、後方に向かって凹設された略直方体形状の内部空間である。排出空間90の開口幅、すなわち、開口の左右方向の長さは、シートカセット29に収容されるシートの幅より大きくされている。画像形成部20により表面に画像が形成されたシートは、画像形成部20の後部側から上方に略U字状に転向して、排出空間90に排出される。排出空間90の開口高さ、すなわち、開口の上下方向の高さは、ユーザが排出空間90内に手を差し入れて排出されたシートを容易に取り出すことができるように大きくされている。なお、本実施例において、左右方向は、本発明の「装置の機幅方向」である。
【0031】
画像読取部100は、周知の構成を備えるものであるので説明を簡略するが、読取本体部150と、読取本体部150の上方に設けられた開閉部160とを有する。
【0032】
読取本体部150の上面には図示しないプラテンガラスが設けられている。プラテンガラスは、A4サイズの原稿の読取に対応する大きさを有する。また、読取本体部150においてプラテンガラスの下方には、図示しない画像読取センサがプラテンガラスの前後方向に沿って配置され、プラテンガラスの左端縁から右端縁まで往復スライド可能に設けられている。
【0033】
開閉部160は、その後端縁側が読取本体部150の後端縁側に揺動可能に支持されており、その前端縁側を上方に持ち上げることにより、読取本体部150上のプラテンガラスを露出させることができる。そして、開閉部160は、その前端縁側を下方に降ろした状態で、プラテンガラスの上面を覆い、プラテンガラス上に載置された原稿(表面に画像が形成されたシートや書籍等)をプラテンガラスに向けて押圧する。この状態で、画像読取部100は、画像読取センサを左右方向にスライドさせることにより、原稿の画像を読み取る。
【0034】
また、図1に示すように、開閉部160には、供給トレイ161と、排出トレイ162と、図示しない自動原稿搬送機構とが設けられている。供給トレイ161は、二点鎖線で図示するように展開され、その上に、複数枚のシート状の原稿が載置される。そして、画像読取部100は、自動原稿搬送機構により供給トレイ161上の原稿を1枚ずつ搬送して、プラテンガラスの下方の固定読取位置にある画像読取センサの上方を通過させる。そして、画像読取部100は、画像読取センサにその通過するシートの画像を読み取らせた後、自動原稿搬送機構により排出トレイ162にシートを排出する。
【0035】
読取本体部150の前端縁側は、開閉部160よりも前方にせり出しており、そのせり出した部分の上面に操作パネル9が設けられている。ユーザの操作パネル9に対する入力操作により、画像形成部10による画像形成処理や、画像読取部100による画像読取処理を実行させることができる。また、操作パネル9に表示される情報により、ユーザは、複合機1の稼働状況を把握することができる。
【0036】
図4及び図5等に示すように、本体部10は、フレームと、サイドカバー80L、80Rとを有する。サイドカバー80L、80Rは、本発明の「外装カバー」の一例である。
【0037】
<フレーム>
図4に示すように、フレームは、本体フレーム40及びジョイントカバー50等により構成されている。本体フレーム40は、一対のサイドフレーム41L、41R及び連結部材42等を有する。
【0038】
サイドフレーム41L、41Rは、樹脂製のリブ付き板状部材であり、上下方向及び前後方向に延在している。サイドフレーム41L、41Rの下端面は、複合機1が設置される設置面まで延びており、複合機1の下端1Bとされている。その一方、サイドフレーム41L、41Rの上端面は、排出空間90の下面と同程度の高さまで延びている。サイドフレーム41L、41Rは、画像形成部20及びシートカセット29を左右方向から挟んで対向しており、画像形成部20及びシートカセット29の重量を支持している。図5等に示すように、サイドフレーム41L、41Rの前面は、複合機1の前面側に露出して、複合機1の前壁の一部を構成している。
【0039】
図4に示すように、連結部材42は、画像形成部20とシートカセット29との間で水平方向に延在して、サイドフレーム41L、41Rを連結している。なお、本体フレーム40は、連結部材42以外にも、サイドフレーム41L、41Rを連結する補強部材を有しているが図示は省略する。
【0040】
図4〜図6に示すように、ジョイントカバー50は、一対のジョイント部51L、51Rと、排出トレイ52と、連結部53とが一体成形された樹脂製の枠状フレーム部材である。ジョイント部51L、51Rは、左右方向に離間して互いに対向している。排出空間90は、ジョイント部51Lとジョイント部51Rとの間に形成されている。排出トレイ52は平板形状であり、連結部53側から前方に向けて配設され、ジョイント部51Lとジョイント部51Rとの間を接続している。排出トレイ52は、排出空間90の下面を構成するものである。連結部53は、左右方向に延びるフレームであり、ジョイント部51Lとジョイント部51Rとの間を後方において接続している。
【0041】
図5に示すように、ジョイント部51L、51Rの前面は、複合機1の前面側に露出して、複合機1の前壁の一部を構成している。図7及び図8に示すように、連結部53の後面は、複合機1の後面側に露出して、複合機1の後壁の一部を構成している。
【0042】
図7に示すように、右側のジョイント部51Rの下面側には、下方に向けて突出する係合部51A、51Bが一体に形成されている。係合部51A、51Bの下端側には、係合穴又は係合爪が設けられている。図8に示すように、左側のジョイント部51Lの下面側にも、下方に向けて突出する係合部51C、51Dが一体に形成されている。係合部51C、51Dの下端側にも、係合穴又は係合爪が設けられている。
【0043】
図4に示すように、ジョイントカバー50が本体フレーム40に対して上方から組み付けられると、ジョイントカバー50の係合部51A、51B、51C、51Dが本体フレーム40に設けられた図示しない被係合部に係合する。こうして、ジョイントカバー50が本体フレーム40に対して強固に固定される。ジョイントカバー50の係合部51A、51B、51C、51Dと、本体フレーム40の被係合部とには、係合が外れることを防止するための図示しないネジが螺入される。
【0044】
図6に示すように、右側のジョイント部51Rの上面側において、前方には丸穴51Eが凹設され、後方には角穴51Fが凹設されている。同様に、左側のジョイント部51Lの上面側において、前方には丸穴51Gが凹設され、後方には丸穴51Hが凹設されている。
【0045】
右側のジョイント部51Rの上面側において、丸穴51E及び角穴51Fより右側には、上方に向けて短く突出した後、左方向に略L字状に屈曲する被係合部51J、51Kが一体に形成されている。
【0046】
図9に示すように、読取本体部150の底面には、上方に凹んで排出空間90の上面を構成する排出空間上壁部159が形成されている。そして、読取本体部150の底面において、排出空間上壁部159の右側の前方と後方とには、円柱状に下方に突出する突起部151E、151Fが一体に形成され、排出空間上壁部159の左側の前方と後方とには、円柱状に下方に突出する突起部151G、151Hが一体に形成されている。
【0047】
読取本体部150の底面において、突起部151E、151Fより右側の前方と後方とには、下方に向けて短く突出した後、右方向に略L字状に屈曲する係合部151J、151Kが一体に形成されている。
【0048】
読取本体部150の底面において、突起部151G、151Hより左側の前方と後方とには、下方に向けて突出する係合部151L、151Mが一体に形成されている。係合部151L、151Mの下端側に、係合爪が設けられている。
【0049】
読取本体部150をジョイントカバー50に対して上方左斜め上にずれた状態から右方に移動させつつ下降させることにより、図7に示すように、読取本体部150の右側の係合部151J、151Kがジョイントカバー50の右側の被係合部51J、51Kに係合する。この時、図8に示すように、読取本体部150の左側の係合部151L、151Mがジョイントカバー50の左側に設けられた図示しない被係合部に係合する。
【0050】
また、この時、読取本体部150の突起部151E、151F、151G、151Hがジョイントカバー50の丸穴51E、51G、51H及び角穴51Fにそれぞれ挿入される。この際、円柱状の突起部151E、151G、151Hが丸穴51E、51G、51Hに嵌合することにより、読取本体部150がジョイントカバー50に対して位置決めされる。
【0051】
こうして、読取本体部150がジョイントカバー50に対して強固に固定される。読取本体部150の左側の係合部151L、151Mとジョイントカバー50の被係合部とには、係合が外れることを防止するための図示しないネジが螺入される。
【0052】
図4に示すように、本体フレーム40のサイドフレーム41L、41Rと、ジョイントカバー50のジョイント部51L、51Rとにより、一対の対向部が構成されている。両対向部は、複合機1の下端1Bまで上下方向に延在して、画像形成部20を水平方向から挟むように対向している。また、両対向部の間に、排出空間90が形成されている。
【0053】
図1及び図2等に示すように、読取本体部150の右側の側壁157Rは、画像読取部100の右側の側壁を構成している。読取本体部150の左側の側壁157Lは、画像読取部100の左側の側壁を構成している。また、読取本体部150の左右の下端縁159L、159Rは、画像読取部100の下端縁である。
【0054】
<サイドカバー>
図4及び図5に示すように、サイドカバー80L、80Rは、樹脂製のパネル部材である。右側のサイドカバー80Rは、右側のサイドフレーム41Rの外側に取り付けられて、本体部10の右側の側壁を構成している。左側のサイドカバー80Lは、左側のサイドフレーム41Lの外側に取り付けられて本体部10の左側の側壁を構成している。
【0055】
なお、図5では、本体フレーム40とジョイントカバー50とが離間し、本体フレーム40のサイドフレーム41L、41Rにサイドカバー80L、80Rが組み付けられた状態を図示している。実際には、サイドカバー80L、80Rは、本体フレーム40とジョイントカバー50と画像読取部100とを組み付けた後、最後にサイドフレーム41L、41Rに組み付けられる。また、サイドフレーム41L、41Rに対するサイドカバー80L、80Rの締結は、係合や締結ネジ等の周知の方法により行われる。
【0056】
図1及び図4に示すように、読取本体部150の右側の側壁157Rと、右側のサイドカバー80Rとにより、上下方向に面一に延びる連続面P1Rが形成されている。図2及び図4に示すように、読取本体部150の左側の側壁157Lと、左側のサイドカバー80Lとにより、上下方向に面一に延びる連続面P1Lが形成されている。
【0057】
ここで、連続面P1L、P1Rについて「上下方向に延びる」とは、鉛直方向に限らず、傾斜又は湾曲している場合も含む。また、連続面P1L、P1Rについて「面一」であるとは、全面にわたって凹凸のない平滑面に限られず、おおよそ平坦な面であればよい。例えば、連続面P1L、P1Rは、図4に示すように多少屈曲していてもよいし、湾曲する曲面であってもよい。また、連続面P1L、P1Rには、多少の凹凸や溝等が形成されていてもよい。
【0058】
図4に示すように、連続面P1L、P1Rは、複合機1の下端1B側でサイドフレーム41L、41Rに接近し、画像読取部100側でジョイントカバー50のジョイント部51L、51Rから離間するように傾斜している。
【0059】
<第1手掛け部>
図1、図2及び図4等に示すように、実施例1の複合機1では、読取本体部150の側壁157L、157Rに、第1手掛け部110L、110Rが設けられている。第1手掛け部110L、110Rは、読取本体部150の下端縁159L、159Rに面している。図9等に示すように、第1手掛け部110L、110Rは、読取本体部150の下端縁159L、159Rから上方に窪んでおり、上下方向に扁平な略直方体形状の空きスペースを形成している。
【0060】
図4及び図9等に示すように、第1手掛け部110L、110Rにおいて上方に窪んで略水平に延在する面は、第1手掛け面111L、111Rとされている。第1手掛け面111L、111Rは、図4に示すように、連続面P1L、P1Rから画像読取部100の内部に向かって延在している。第1手掛け面111L、111Rは、下方を向いて、手をかけられるようになっている。また、図9等に示すように、第1手掛け面111L、111Rには、前後方向に畝状に延びる複数本の滑り止め用凸部105が形成されている。
【0061】
図4に示すように、第1手掛け部110L、110Rは、連続面P1L、P1Rがジョイントカバー50のジョイント部51L、51Rから離間してなる隙間S1L、S1Rを利用して設けられている。また、第1手掛け部110L、110Rは、読取本体部150の下端縁159L、159Rから上方に窪んでいることにより、サイドカバー80L、80Rに対して上方に離間し、非接触となっている。
【0062】
図4及び図5等に示すように、サイドカバー80L、80Rは、第1手掛け部110L、110Rに対して下方から対向する凹部81L、81Rを有する。凹部81L、81Rは、連続面P1L、P1Rから本体部10の内部に向かって凹んで、第1手掛け部110L、110Rの下方に略直方体形状の空きスペースを形成している。
【0063】
図3に示すように、第1手掛け面111L、111Rにおける連続面P1L、P1Rに沿って水平に延びる方向、すなわち、前後方向の長さL1と、凹部81L、81Rにおける前後方向の長さL2とが等しくされている。
【0064】
<画像読取部と交換可能な大型画像読取部の構成>
図10〜図12に示すように、実施例の複合機1は、大型画像読取部200を画像読取部100と交換可能に備える。画像読取部100は、A4サイズの原稿の読取に対応する大きさのプラテンガラスを備えているのに対して、大型画像読取部200は、A4サイズより大きなリーガルサイズの原稿に対応する大きさのプラテンガラスを備えている。このため、大型画像読取部200は、画像読取部100に対して機幅、すなわち、左右方向の長さが大きくなっている。
【0065】
大型画像読取部200は、読取本体部250と、読取本体部250の上方に設けられた開閉部260とを有する。読取本体部250は、画像読取部100の読取本体部150に対して機幅方向に大きくされているとともに、形状に関して、以下に説明する相違点を有する。また、開閉部260も、画像読取部100の開閉部160に対して機幅方向に大きくされている。読取本体部250及び開閉部260のその他の構成は、読取本体部150及び開閉部160と同様であるので説明は省略する。
【0066】
図13に示すように、読取本体部250の底面259Bには、排出空間上壁部259、突起部251E、251F、251G、251H及び係合部251J、251K、251L、251Mが形成されている。排出空間上壁部259、突起部251E、251F、251G、251H及び係合部251J、251K、251L、251Mの形状及び相対位置関係は、画像読取部100の読取本体部150における排出空間上壁部159、突起部151E、151F、151G、151H及び係合部151J、151K、151L、151Mの形状及び相対位置関係と同じである。この構成により、大型画像読取部200は、画像読取部100と同様の組み付け作業を実施することにより、ジョイントカバー50に対して強固に固定される。
【0067】
図10〜図12等に示すように、読取本体部250は、サイドカバー80L、80Rに対して機幅方向の外側に張り出す張出部257L、257Rを有する。張出部257L、257Rの下面には、第2手掛け部210L、210Rが設けられている。
【0068】
図13等に示すように、第2手掛け部210L、210Rには、下方を向く第2手掛け面211L、211Rが形成されており、手をかけられるようになっている。第2手掛け面211L、211Rには、前後方向に畝状に延びる複数本の滑り止め用凸部205が形成されている。
【0069】
図12及び図13等に示すように、読取本体部250の底面259Bには、膨出部220L、220Rが設けられている。膨出部220L、220Rは、サイドカバー80L、80Rの上端縁に対して上方から対向する位置に配設されている。膨出部220L、220Rは、前後方向に延在する厚肉平板形状とされて下方に膨出している。
【0070】
図11及び図12に示すように、読取本体部250がジョイントカバー50に固定されることにより、膨出部220L、220Rは、サイドカバー80L、80Rの凹部81L、81R内に挿入されて、凹部81L、81Rを塞ぐ。その結果、膨出部220L、220Rの左右方向の外側を向く面は、サイドカバー80L、80Rと面一となって、複合機1の左右の側壁を構成する。
【0071】
<作用効果>
実施例の複合機1では、サイドカバー80L、80Rに手掛け部が設けられておらず、その代わりに、読取本体部150の側壁157L、157Rに第1手掛け部110L、110Rが設けられている。これにより、ユーザが複合機1を梱包用段ボール箱から取り出す場合や、設置場所を変更する場合に、第1手掛け部110L、110Rの第1手掛け面111L、111Rに手をかけて、装置を持ち上げることができる。この場合、画像読取部100の重量は、第1手掛け部110L、110Rに直接負荷される。また、画像形成部20を支持する本体フレーム40及びジョイントカバー50に画像読取部100が固定されていることから、画像形成部20の重量は、本体フレーム40及びジョイントカバー50を介して画像読取部100に伝達されて第1手掛け部110L、110Rに間接的に負荷される。このため、画像形成部20及び画像読取部100の重量がサイドカバー80L、80Rに負荷され難い。
【0072】
したがって、実施例の複合機1は、装置を持ち上げる際のサイドカバー80L、80Rの変形を抑制できる。また、サイドカバー80L、80Rに高い剛性を持たせる必要がなくなり、サイドカバー80L、80Rの設計自由度が向上する。
【0073】
また、この複合機1では、装置を持ち上げる際、画像形成部20を支持する本体フレーム40及びジョイントカバー50が画像読取部100にぶら下がる状態となり、本体フレーム40及びジョイントカバー50が画像読取部100の重量を支持しなくてもよい。このため、この複合機1は、装置を持ち上げる際にフレームが画像形成部及び画像読取部の重量を支持する従来技術と比較して、本体フレーム40及びジョイントカバー50の変形を抑制できる。
【0074】
さらに、この複合機1は、第1手掛け部110L、110Rが連続面P1L、P1Rから装置の機幅方向の外側にはみ出さず、連続面P1L、P1Rから画像読取部100の内部に向かって延在する第1手掛け面111L、111Rを有する構成により、装置の機幅を狭くできる。
【0075】
また、この複合機1において、第1手掛け部110L、110Rは、読取本体部150の下端縁159L、159Rに面している。また、サイドカバー80L、80Rは、第1手掛け部110L、110Rに対向し、連続面P1L、P1Rから本体部10の内部に向かって凹む凹部81L、81Rを有する。この構成によれば、第1手掛け部110L、110Rに対向する凹部81L、81Rにより、第1手掛け面111L、111Rに手をかけるスペースを広く確保できる。
【0076】
さらに、この複合機1では、図3に示すように、第1手掛け面111L、111Rの前後方向の長さL1と、凹部81L、81Rの前後方向の長さL2とが等しくされている。この構成によれば、凹部81L、81Rが大きくなり過ぎることなく、第1手掛け面111L、111Rに手をかけるスペースを広く確保できる。
【0077】
また、この複合機1は、画像読取部100に対して機幅が大きく、本体部10の上方に設けられて本体フレーム40及びジョイントカバー50に固定される大型画像読取部200を画像読取部100と交換可能に備える。そして、大型画像読取部200の張出部257L、257Rの下面には第2手掛け部210L、210Rが設けられ、大型画像読取部200の底面259Bには、膨出部220L、220Rが設けられている。この構成によれば、1種類の本体部10に対して、A4サイズの原稿を読み取る画像読取部100と、A4サイズより大きいリーガルサイズの原稿を読み取る大型画像読取部200とを交換できる。そして、大型画像読取部200に交換した場合でも、第2手掛け部210L、210Rが第1手掛け部110L、110Rと同様に作用するので、装置を持ち上げる際のサイドカバー80L、80Rの変形を抑制できる。また、大型画像読取部200の場合、膨出部220L、220Rがサイドカバー80L、80Rの凹部81L、81Rを塞ぐので、別途、凹部81L、81Rのないサイドカバーを用意する必要がない。このため、部品の共通化により部品点数を削減でき、ひいては、製造コストの低廉化を実現できる。
【0078】
さらに、この複合機1において、第1手掛け部110L、110Rは、読取本体部150の下端縁159L、159Rから上方に窪んでいるので、第1手掛け面111L、111Rに手をかけるスペースを広く確保できる。
【0079】
また、この複合機1において、第1手掛け部110L、110Rは、サイドカバー80L、80Rに対して非接触であるので、第1手掛け部110L、110Rに作用する負荷がサイドカバー80L、80Rに伝達されないため、確実にサイドカバー80L、80Rの変形を防止できる。
【0080】
さらに、この複合機1において、滑り止め用凸部105、205により、ユーザが第1手掛け部110L、110R又は第2手掛け部210L、210Rに手をかけて、装置を移動させる際に、第1手掛け面111L、111R又は第2手掛け面211L、211Rに対して手が滑るのを防止できるので、移動作業を行い易くなる。
【0081】
また、この複合機1において、本体フレーム40及びジョイントカバー50は、画像読取部100の下方で水平方向に離間して互いに対向する一対のサイドフレーム41L、41R及びジョイント部51L、51Rを有する。また、ジョイント部51Lとジョイント部51Rとの間には、排出空間90が形成されている。そして、画像読取部100の読取本体部150がジョイント部51L、51Rに固定されている。この構成によれば、画像読取部100を本体フレーム40及びジョイントカバー50に確実に固定して、双方の間の荷重の伝達を確実に行えるので、画像読取部100の下方に排出空間90が形成されていても、装置の剛性の低下を抑制できる。
【0082】
さらに、この複合機1によれば、連続面P1L、P1Rが複合機1の下端1B側でサイドフレーム41L、41Rに接近し、上方に位置する画像読取部100側でジョイント部51L、51Rから離間するように傾斜する構成により、フレームを構成するサイドフレーム41L、41Rの位置を画像読取部100の機幅よりも接近させることができる。その結果、サイドフレーム41L、41Rの位置によって決まる複合機1の設置面積を装置外観に対して小さくすることができる。また、図4に示すように、連続面P1L、P1Rがジョイント部51L、51Rから離間してなる隙間S1L、S1Rに、第1手掛け部110L、110Rを容易に設けることができる。
【0083】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0084】
例えば、第1手掛け部は、画像読取部の下端縁から上方に窪んでいなくてもよい。すすなわち、実施例の第1手掛け面111L、111Rを読取本体部150の下端縁159L、159Rに移動させてもよい。この場合、サイドカバー80L、80Rの凹部81L、81Rにより手をかけるスペースを確保できる。また、第1手掛け部は、読取本体部150の下端縁159L、159Rに対して上方に離間した位置で、連続面P1L、P1Rか画像読取部100の内部に向かって窪んで、略直方体形状の空きスペースを形成してもよい。この場合、サイドカバー80L、80Rの凹部81L、81Rは、不要となる。
【0085】
また、実施例の滑り止め用凸部105、205の代わりに、溝状に凹む滑り止め凹部や、多数の突起や穴からなる凹凸を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明は複合機に利用可能である。
【符号の説明】
【0087】
1…複合機、10…本体部、20…画像形成部、100…画像読取部
80L、80R…外装カバー(サイドカバー)
P1L、P1R…連続面、81L、81R…凹部
157L、157R…画像読取部の側壁(読取本体部の側壁)
110L、110R…第1手掛け部、111L、111R…第1手掛け面
159L、159R…画像読取部の下端縁(読取本体部の下端縁)
L1…第1手掛け面における連続面に沿って水平に延びる方向の長さ
L2…凹部における連続面に沿って水平に延びる方向の長さ
200…大型画像読取部、257L、257R…張出部
210L、210R…第2手掛け部、211L、211R…第2手掛け面
259B…大型画像読取部の底面、220L、220R…膨出部
105、205…滑り止め用凸部、90…排出空間、
1B…複合機の下端、S1L、S1R…連続面が対向部から離間してなる隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、
前記本体部内に収容され、被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記本体部の上方に設けられ、原稿の画像を読み取る画像読取部とを備える複合機であって、
前記本体部は、前記画像形成部を支持し、かつ前記画像読取部が固定されるフレームと、前記フレームの外側に取り付けられて前記本体部の側壁を構成する外装カバーとを有し、
前記画像読取部の側壁の少なくとも一部と、前記外装カバーの少なくとも一部とにより、上下方向に面一に延びる連続面が形成され、
前記画像読取部の側壁には、前記連続面から前記画像読取部の内部に向かって延在する第1手掛け面を有する第1手掛け部が設けられていることを特徴とする複合機。
【請求項2】
前記第1手掛け部は、前記画像読取部の下端縁に面しており、
前記外装カバーは、前記第1手掛け部に対向し、前記連続面から前記本体部の内部に向かって凹む凹部を有する請求項1記載の複合機。
【請求項3】
前記第1手掛け面における前記連続面に沿って水平に延びる方向の長さと、前記凹部における前記連続面に沿って水平に延びる方向の長さとが等しくされている請求項2記載の複合機。
【請求項4】
前記画像読取部に対して機幅が大きく、前記本体部の上方に設けられて前記フレームに固定される大型画像読取部を前記画像読取部と交換可能に備え、
前記大型画像読取部は、前記外装カバーに対して前記機幅方向の外側に張り出す張出部を有し、
前記張出部の下面には、第2手掛け面を有する第2手掛け部が設けられ、
前記大型画像読取部の底面には、下方に膨出して前記凹部を塞ぐ膨出部が設けられている請求項2又は3記載の複合機。
【請求項5】
前記第1手掛け部は、前記画像読取部の下端縁から上方に窪んでいる請求項1乃至4のいずれか1項記載の複合機。
【請求項6】
前記第1手掛け部は、前記外装カバーに対して非接触である請求項1乃至5のいずれか1項記載の複合機。
【請求項7】
前記第1手掛け面は、滑り止め用凹部又は滑り止め用凸部を有する請求項1乃至6のいずれか1項記載の複合機。
【請求項8】
前記フレームは、前記画像読取部の下方で水平方向に離間して互いに対向する一対の対向部を有し、
両前記対向部の間には、前記画像形成部により画像が形成された前記被記録媒体が排出される排出空間が形成され、
前記画像読取部は少なくとも両前記対向部に固定されている請求項1乃至7のいずれか1項記載の複合機。
【請求項9】
両前記対向部は、前記複合機の下端まで上下方向に延在して、前記画像形成部を水平方向から挟むように対向しており、
前記連続面は、前記下端側で前記対向部に接近し、前記画像読取部側で前記対向部から離間するように傾斜しており、
前記第1手掛け部は、前記連続面が前記対向部から離間してなる隙間に設けられている請求項8記載の複合機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−109174(P2013−109174A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254487(P2011−254487)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】