説明

複数のゲームのうちいずれかのゲームに常時参加することが可能なゲームシステム

【課題】複数人参加型のゲームに途中参加する際の待ち時間を短縮させることができ、新たなエンターテインメント性を備えたゲームシステムを提供すること。
【解決手段】本発明のゲームシステムは、ゲームを行うプレーヤがBETの入力を行うためのBETスイッチを備えた複数のクライアント端末と、以下(a)〜(b)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラとを備える。(a)クライアント端末に備えられたBETスイッチを介したBETの受け付け期間がある単位ゲームを繰り返し実行するゲームを複数制御する処理、及び、(b)ゲームの2つ以上を同時に実行する期間中には、その期間中にわたって、少なくとも1のゲームにおけるBETを受け付けるように、各ゲームにおけるBETの受け付け期間を決定する制御を行う処理。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベットの入力が可能なゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のクライアント端末を備え、複数のプレーヤに共通のゲームを実行するゲームシステムが存在する。このようなゲームシステムのなかには、特許文献1〜3に開示されているように、複数のクライアント端末と共通画面とを備えており、共通画面でスロットマシンゲームやルーレットゲームを行うものが存在する。このとき、各クライアント端末でゲームを行っているプレーヤは、共通画面に表示されるゲームの結果に対してBETをすることができる。例えば、共通画面でスロットマシンゲームが表示される場合には、ラインナンバーに対してBETをすることができ、ルーレットゲームが表示される場合には、ルーレットのレイアウト上でストレートBET又はコンビネーションBETをすることができる。
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0059474号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2005/0282618号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2005/0218590号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、複数人参加型のゲームに途中参加する際の待ち時間を短縮させることができ、新たなエンターテインメント性を備えたゲームシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の本発明は、下記構成を有するゲームシステムを提供する。
すなわち、上記ゲームシステムは、ゲームを行うプレーヤがBETを行うためのBETスイッチを備えた複数のクライアント端末を備える。また、上記ゲームシステムは、以下(a)〜(b)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。(a)上記クライアント端末に備えられた上記BETスイッチを介したBETの受け付け期間がある単位ゲームを繰り返し実行するゲームを複数制御する処理、及び、(b)上記ゲームの2つ以上を同時に実行する期間中には、その期間中にわたって、少なくとも1の上記ゲームにおけるBETを受け付けるように、各上記ゲームにおけるBETの受け付け期間を決定する制御を行う処理。
【0006】
第2の本発明は、下記構成を有するゲームシステムを提供する。
すなわち、上記ゲームシステムは、ゲームを行うプレーヤがBETを行うためのBETスイッチを備えた複数のクライアント端末を備える。また、上記ゲームシステムは、以下(a)〜(b)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。(a)上記クライアント端末に備えられた上記BETスイッチを介したBETの受け付け期間がある複数のゲームを制御する処理、及び、(b)BETの受け付けが行われている全ての上記ゲームにおいてBETの受け付けが終了するまでに、少なくとも1の上記ゲームにおけるBETの受け付けを開始する制御を行う処理。
【0007】
第3の本発明は、下記構成を有するゲームシステムを提供する。
すなわち、上記ゲームシステムは、画像を表示することが可能なディスプレイを備える。また、上記ゲームシステムは、BETを行うためのBETスイッチを備え、ゲームを行うプレーヤが上記ディスプレイを視認することが可能な位置に配置された複数のクライアント端末を備える。また、上記ゲームシステムは、以下(a)〜(c)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。(a)上記クライアント端末に備えられた上記BETスイッチを介したBETの受け付け期間がある複数のゲームを制御する処理、(b)複数の上記ゲームに係る画像を上記ディスプレイに表示する制御を行う処理、及び、(c)BETの受け付けが行われている全ての上記ゲームにおいてBETの受け付けが終了するまでに、少なくとも1の上記ゲームにおけるBETの受け付けを開始する制御を行う処理。
【0008】
第4の本発明は、下記構成を有するゲームシステムを提供する。
すなわち、上記ゲームシステムは、ゲームを行うプレーヤがBETを行うためのBETスイッチを備えた複数のクライアント端末を備える。また、上記ゲームシステムは、以下(a)〜(c)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。(a)上記クライアント端末に備えられた上記BETスイッチを介したBETの受け付け期間がある複数のゲームを制御する処理、(b)BETの受け付けが行われている全ての上記ゲームにおいてBETの受け付けが終了するまでに、少なくとも1の上記ゲームにおけるBETの受け付けを開始する制御を行う処理、及び、(c)BETの受け付けを行っている上記ゲームに対して所定数以上の上記クライアント端末からBETが行われた場合に、当該ゲーム以外の上記ゲームに対するBETの受け付けを開始する制御を行う処理。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数人参加型のゲームに途中参加する際の待ち時間を短縮させることができ、新たなエンターテインメント性を備えたゲームシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るゲームシステムが備える制御装置において実行される制御装置側処理を示すフローチャートである。
ゲームシステム1(図3参照)では、ゲームA、ゲームB、ゲームC、及び、ゲームDの4つのゲームが実行される。
本実施形態では、1種類の単位ゲームが複数回続けて繰り返されるゲームが複数実行される場合について説明する。本実施形態において単位ゲームとは、後述するBETの受付開始からゲーム処理(図1参照)が終了するまでのゲームをいう。
ゲームA及びゲームBはスロットマシンゲームであり、ゲームC及びゲームDはルーレットゲームである。ゲームシステム1では、後述するように、ゲームAのBET受付期間終了時にゲームBのBET受付期間を開始し、ゲームBのBET受付期間終了時にゲームCのBET受付期間を開始し、ゲームCのBET受付期間終了時にゲームDのBET受付期間を開始し、ゲームDのBET受付期間終了時に再びゲームAのBET受付期間を開始するように制御されている。
ゲームシステム1が備えるメインモニタ2(図3参照)には、各ゲームに対応する画像が表示される。正面ディスプレイ21の左上に設けられたゲームA画像表示部24aには、ゲームA(スロットマシンゲーム)に対応する画像、すなわち、5列、3行の15個の表示ブロック28が表示され、各表示ブロック28には、夫々1つのシンボルが配置される。また、ゲームA画像表示部24aには、すべての列を横切る13本のウィニングラインWL0〜WL12が設定されている(図5参照)。また、正面ディスプレイ21の左下に設けられたゲームB画像表示部24bには、ゲームB(スロットマシンゲーム)に対応する画像として、ゲームA画像表示部24aに表示される画像と同様の画像が表示される。また、正面ディスプレイ21の右上に設けられたゲームC画像表示部24c及び正面ディスプレイ21の右下に設けられたゲームD画像表示部24dには、ゲームC及びゲームD(ルーレットゲーム)に対応する画像として、それぞれルーレット画像29が表示される。
ゲームAのBET受付期間中には、各ステーション3(図3参照)においてプレーヤは、BETラインセレクトボタン81(図7参照)を操作することによりBETするウィニングラインWLを選択することができ、BET数入力ボタン83(図7参照)を操作することにより選択したウィニングラインWLに対するBET数を入力することができる。そして、メインモニタ2においてシンボルをスクロールした後、停止表示したとき、BETしたウィニングラインWL上に同じシンボルが配置された場合(所定のシンボルコンビネーションが成立した場合)に、そのプレーヤが操作するステーション3に、シンボルコンビネーションとBET数とに応じたコインの払い出しが行われる。
以下、本発明の一実施形態に係るゲームシステム1が備える制御装置がゲームAを実行する際の処理について説明する。
【0011】
まず、ステップS1において、ゲームシステム1が備える制御装置20のCPU41(図8参照)は、ゲームAに対するBETの受け付けを開始する。この処理において、CPU41は、各ステーション3にBETの入力の受け付けを開始させる信号(以下、BET開始信号ともいう)を送信する。この信号を受信した各ステーション3では、ゲームAに対するBETの入力を行うことが可能となる。このとき、CPU41は、タイマ90による計時を開始する。
【0012】
次に、ステップS2において、CPU41は、ゲームAに対するBETが行われたステーション3からBETが行なわれたこと及びそのBETの内容を示すBET情報を受信する。この処理において、CPU41は、受信したBET情報をRAM42(図8参照)に記憶する。
【0013】
次に、ステップS3において、CPU41は、所定数(本実施形態では、3)以上のステーション3からBET情報を受信したか否かを判断する。所定数以上のステーション3からBET情報を受信したと判断した場合、ステップS4においてCPU41は、ゲームBにおけるBETの受け付けを開始する処理を行う。このとき、ゲームBにおいては、BET受付期間を変更し、ゲームBに対するBETの受け付けを開始する処理が行われる。BET受付期間変更処理については、後で図10を用いて詳述する。
ステップS4の処理を実行した後、BET受付期間が終了するまで待機し、ステップS6に処理を移す。
【0014】
ステップS3において、所定数以上のステーション3からBET情報を受信していないと判断した場合、ステップS5において、CPU41は、BET受付期間(本実施形態では、30秒)が終了したか否かを判断する。BET受付期間が終了していないと判断した場合、処理をステップS2に戻す。
【0015】
ステップS5において、BET受付期間が終了したと判断した場合、ステップS6において、CPU41は、ゲームAに対するBETの受け付けを終了する処理を行う。この処理においては、各ステーション3にBETの入力の受け付けを終了させる信号(以下、BET終了信号ともいう)を送信する。ゲームAに対するBETが行われたステーション3が所定数に達していない場合は、この処理の実行時にゲームBのBET受付期間が開始される。
【0016】
次に、ステップS7において、CPU41は、ゲーム処理を行う。この処理は、シンボルのスクロール表示や配当の計算を行う処理であり、後で図11を用いて詳述する。
ステップS7の処理を実行した後、本制御装置側処理を終了する。
【0017】
ゲームB、ゲームC、及び、ゲームDについても制御装置側処理が行われるが、これらの処理は、上述したゲームAにおける制御装置側処理と同様の処理であるから、ここでは詳細な説明は省略する。なお、ゲームBにおける制御装置側処理は、図1に示したステップS4の処理(ゲームBのBET受付開始処理)を、ゲームCのBET受付開始処理に変更したものである。
ゲームCにおける制御装置側処理及びゲームDにおける制御装置側処理は、図1に示したステップS4の処理を、それぞれゲームDのBET受付開始処理及びゲームAのBET受付開始処理に変更し、ステップS7のゲーム処理をルーレットゲームに対応する処理に変更したものである。
【0018】
図2は、本実施形態に係るゲームの周期及びBET受付期間を示す図である。
本実施形態では、ゲームA〜Dの周期は全て120秒である。本発明においてゲームの周期とは、BET受付期間を含む単位ゲームの長さをいう。すなわち、本実施形態では、単位ゲームは、1周期(120秒)に相当するゲームである。また、単位ゲームの開始から30秒間がBET受付期間である。
本実施形態では、ゲームの周期やBET受付期間等に関するデータが予めROM43(図8参照)に記憶されており、CPU41は、そのデータに基づいてゲームの周期やBET受付期間等を決定する。
図2に示すように、ゲームAにおける30秒間のBET受付期間が終了するとゲームBにおけるBET受付期間が開始される。さらに、その30秒後にはゲームCにおけるBET受付期間が開始され、その30秒後にはゲームDにおけるBET受付期間が開始される。そしてゲームDにおけるBET受付期間の終了時には、ゲームAの開始から120秒が経過することとなり、ゲームAの単位ゲームは終了となるため、再びゲームAにおけるBET受付期間が開始される。このように、ゲームA→ゲームB→ゲームC→ゲームD→ゲームA→・・・という順に間断なくBETの受け付けが行われるため、常にいずれかのゲームにおいてBETの受け付けが行われることとなる。
【0019】
図1に示したように、1のゲームに対してBETが行われたステーション3の数が所定数以上となった場合、その時点で次のゲームのBET受付期間が開始される。例えば、ゲームAのBET受付開始から20秒後に、ゲームAに対してBETを行ったステーション3の数が所定数に達した場合、その時点からゲームBのBET受付期間が開始される。すなわち、予め設定されているより10秒早くゲームBのBET受付期間が開始される。この場合、後で図10を用いて詳述するように、ゲームBのBET受付期間が、予め設定されているより10秒長い期間(40秒)に設定変更される。ゲームBのBET受付期間が終了してからゲームBが終了するまでの期間は予め設定されている期間(90秒)から変化しないため、ゲームBが終了する時間は、予め設定されている時間から変化しない。
ゲームBのBET受付期間中にゲームBに対してBETを行ったステーション3の数が所定数以上となった場合、ゲームCのBET受付期間中にゲームCに対してBETを行ったステーション3の数が所定数以上となった場合、及び、ゲームDのBET受付期間中にゲームDに対してBETを行ったステーション3の数が所定数以上となった場合も、上述した処理と同様の処理が行われる。
【0020】
次に、本実施形態に係るゲームシステム1について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係るゲームシステムの外観構成を模式的に示す斜視図である。
図3に示すように、ゲームシステム1は、メインモニタ2を有する制御装置20(図8参照)と5台のステーション3(ステーション3a〜3e)とから構成されている。ステーション3は、本発明におけるクライアント端末に相当するものである。
メインモニタ2の中央部には、正面ディスプレイ21が設けられていて、ゲームAに対応する画像を表示するゲームA画像表示部24a、ゲームBに対応する画像を表示するゲームB画像表示部24b、ゲームCに対応する画像を表示するゲームC画像表示部24c、及び、ゲームDに対応する画像を表示するゲームD画像表示部24dが設けられている。ゲームA画像表示部24a及びゲームB画像表示部24bには、それぞれ5列、3行の15個の表示ブロック28が表示されており、各表示ブロック28には、夫々1つのシンボルが配置されている。また、ゲームC画像表示部24c及びゲームD画像表示部24dには、それぞれルーレット画像29が表示されている。また、メインモニタ2の上側には、ゲームの進行に合わせて音楽や効果音を出力するスピーカ22と、各種演出時に点灯されるLED23とが備えられている。
【0021】
図4は、図3に示したゲームシステムが備えるステーションの外観構成を模式的に示す斜視図である。
図4に示すように、ステーション3の上面中央には、後述する、操作に関する画像(図7参照)等を表示する液晶ディスプレイ10が設けられている。また、液晶ディスプレイ10の上面には、BET等の指示を入力するためのタッチパネル11が設けられている。タッチパネル11は、本発明におけるBETスイッチに相当するものである。
【0022】
液晶ディスプレイ10の手前には、払い出し操作を行うための操作ボタン12と、コインやメダルを投入するコイン投入口13とが設けられている。
ステーション3の前面上部右端には、紙幣を投入する紙幣投入口14が設けられ、紙幣投入口14の下方には、払い出し操作が行われた際に、貯留されているクレジットに対応するコインやメダルをプレーヤに対して払い出すコイン払出口15が設けられている。
【0023】
図5は、スロットマシンゲーム(ゲームA及びゲームB)におけるウィニングラインを説明するための図である。
図5に示すように、ウィニングラインWL0〜WL12は、各列の表示ブロック28のいずれかを横切るように設定されている。本実施形態では、13本のウィニングラインWLが設定されている。
【0024】
図6は、スロットマシンゲーム(ゲームA及びゲームB)におけるシンボル配列の一例を示す図である。
図6に示すように、各表示ブロック28には、コードナンバー「00」〜「21」からなる合計22個のシンボルの列が配置又はスクロールされる。各シンボルの列は、「JACKPOT 7」、「BLUE 7」、「BELL」、「CHERRY」、「STRAWBERRY」、「PLUM」、「ORANGE」、「APPLE」のシンボルが組み合わされて構成されている。
【0025】
「JACKPOT 7」、「BLUE 7」、「BELL」、「CHERRY」、「STRAWBERRY」、「PLUM」、「ORANGE」、「APPLE」がいずれかのウィニングラインWL上に5つ配置された場合には、予め定められた数のコインが払い出される(図12参照)。
【0026】
シンボルのスクロールが開始されるタイミング(例えば、前回の単位ゲームにおいてすべてのシンボルが停止表示されてから15秒後)になると、すべてのシンボルが上方向から下方向へとスクロールされる。そして、所定時間経過後に配置される。このとき、所定のシンボルコンビネーションが成立した場合には、予め定められたコインの払い出しを受けることができる(図12参照)。
【0027】
図7は、スロットマシンゲーム(ゲームA及びゲームB)においてBETを行う際に液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図7に示すように、液晶ディスプレイ10の上部には、BETを行うウィニングラインWLを選択するためのBETライン選択部80が設けられている。BETライン選択部80には、BETを行うウィニングラインWLを選択するためのBETラインセレクトボタン81が表示されている。プレーヤは、タッチパネル11を介してBETラインセレクトボタン81を操作することにより、BETを行うウィニングラインWLを選択することができる。図7では、ウィニングラインWL10に対応するBETラインセレクトボタン81の色が他のBETラインセレクトボタン81とは異なる色となっており、ウィニングラインWL10に対応するBETラインセレクトボタン81が操作されたことを示している。
【0028】
BETライン選択部80の左下側には、BETボタン表示部82が設けられている。BETボタン表示部82には、BET数を入力するためのBETボタン83が表示されている。プレーヤは、タッチパネル11を介してBETボタン83を操作することにより、選択したウィニングラインWLに対するBET数を入力することができる。
【0029】
BETボタン表示部82の右側には、BETを行ったコインの数を表示するBET数表示部85が設けられている。図7では、28枚のコインがウィニングラインWL10にBETされたことを示している。なお、28枚のコインのBETを入力する場合、プレーヤは、BET選択ボタン83の「10」を2回、BET選択ボタン83の「5」を1回、BET選択ボタン83の「1」を3回操作すればよい。
BET数表示部85の右側には、クレジット数表示部84が設けられている。図7では、512枚のコインがクレジットされていることを示している。
【0030】
図8は、図3に示したゲームシステムが備える制御装置の内部構成を示すブロック図である。
図8に示すように、制御装置20が備える主制御部40は、基本的にCPU41、RAM42、ROM43、タイマ90及びこれら相互間のデータ転送を行うためのバス44から構成されるマイクロコンピュータ45を核として構成されている。主制御部40は、本発明におけるコントローラに相当する。
【0031】
ROM43には制御装置20の制御上必要な処理を行うための各種プログラムや、データテーブル等が格納されている。データテーブルには、ウィニングラインWL上に配置されるシンボルのコンビネーションとそのコンビネーションに対応するコインの払出数との対応関係を規定するテーブルや、ゲームの周期やBET受付期間等に関するテーブルが含まれる。なお、コンビネーションと払出数との具体的な関係については、図12を用いて後に詳述することとする。RAM42は、CPU41で演算された各種データを一時的に記憶しておくメモリである。また、タイマ90は、時間計測を行う。
【0032】
また、CPU41は、I/Oインターフェイス46を介して画像処理回路47、音声回路48、LED駆動回路49、及び、通信インターフェイス50に接続されている。
画像処理回路47にはメインモニタ2を構成する正面ディスプレイ21が接続され、音声回路48にはメインモニタ2を構成するスピーカ22が接続され、LED駆動回路49にはメインモニタ2を構成するLED23が接続されている。通信インターフェイス50には5台のステーション3が接続されている。正面ディスプレイ21は、本発明におけるディスプレイに相当するものである。
CPU41は、ROM43に記憶されているゲームプログラムと、ステーション3から受信する各種信号とに基づいてゲームを進行し、ゲームの進行に応じて正面ディスプレイ21に画像を表示し、スピーカ22から音を出力し、LED23を点灯させる。また、CPU41は、ゲームの進行に応じてBET開始信号、BET終了信号等の各種の信号を各ステーション3に送信する。
【0033】
図9は、図3に示したゲームシステムが備えるステーションの内部構成を示すブロック図である。
図9に示すように、ステーション3は、基本的にCPU51、RAM52、ROM53、及び、これら相互間のデータ転送を行うためのバス54で構成されるマイクロコンピュータ55を核として構成されている。
【0034】
ROM53にはステーション3の制御上必要な処理を行うための各種プログラム、データテーブル等が格納されている。また、RAM52は、現在ステーション3に貯留されているクレジット数や、CPU51で演算された各種データを一時的に記憶する。
【0035】
また、CPU51は、I/Oインターフェイス56を介して液晶パネル駆動回路57、タッチパネル駆動回路58、ホッパー駆動回路59、払出完了信号回路60、投入コイン検出信号回路67、紙幣検出信号回路64、操作信号回路66、及び、通信インターフェイス61に接続されている。
液晶パネル駆動回路57には液晶ディスプレイ10、タッチパネル駆動回路58にはタッチパネル11、ホッパー駆動回路59にはホッパー62、払出完了信号回路60にはコイン検出部63、投入コイン検出信号回路67には投入コイン検出部68、紙幣検出信号回路64には紙幣検出部65、操作信号回路66には操作ボタン12がそれぞれ接続されている。
【0036】
ホッパー62は、ステーション3の内部に設けられていて、CPU51から出力される制御信号に基づいて、コインをコイン払出口15から払い出す。
コイン検出部63は、コイン払出口15の内部に設けられていて、コイン払出口15から所定枚数のコインが払い出されたことを検出した場合に、CPU51に対して信号を送信する。
投入コイン検出部68は、コイン投入口13からコインが投入されたことを検出したとき、そのコインの額を検出し、検出した額を示す検出信号をCPU51に送信する。検出したコインは、所定額を1クレジットとしてRAM52に記憶される。
紙幣検出部65は、紙幣を受け入れたとき、その紙幣の額を検出し、検出した額を示す検出信号をCPU51に送信する。検出した紙幣は、所定額を1クレジットとしてRAM52に記憶される。
操作ボタン12は、コインの払い出しが決定された場合に、払い出し操作を行うためのボタンである。
【0037】
次に、制御装置20及びステーション3において行われる処理について説明するが、先にBETの受け付けが開始されたゲームにおいてBETが行われたステーション3の数が所定数に達しなかった場合に制御装置20において行われる処理は、図1を用いて既に説明済であるから、ここでは説明を省略する。
【0038】
図10は、制御装置20において実行される、ゲームBにおけるBET受付期間変更処理を示すフローチャートである。この処理はゲームAにおいて所定数以上のステーション3でBETが行われた場合に実行される。
【0039】
まず、ステップS21においてCPU41は、新たにBET受付期間を設定する。具体的には、ゲームAにおいて所定数以上のステーション3でBETが行われたと判断した時点でのBET受付期間の残り時間を、ゲームBのBET受付期間として予め設定されているBET受付期間(30秒)に加算する。
【0040】
次に、ステップS22において、CPU41は、ゲームBに対するBETの受け付けを開始する。この処理においては、各ステーション3にBET開始信号を送信する。この信号を受信した各ステーション3では、ゲームBに対するBETの入力を行うことが可能となる。このとき、CPU41は、タイマ90による計時を開始する。
【0041】
次に、ステップS23において、CPU41は、ゲームBに対するBETが行われたステーション3からBET情報を受信する。この処理において、CPU41は、受信したBET情報をRAM42に記憶する。
【0042】
次に、ステップS24において、CPU41は、所定数(本実施形態では、3)以上のステーション3からBET情報を受信したか否かを判断する。所定数以上のステーション3からBET情報を受信したと判断した場合、ステップS25においてCPU41は、ゲームCにおけるBETの受け付けを開始する処理を行う。このとき、ゲームCにおいては、BET受付期間を変更し、ゲームCに対するBETの受け付けを開始する処理が行われる。
ステップS25の処理を実行した後、BET受付期間が終了するまで待機し、ステップS27に処理を移す。
【0043】
ステップS24において、所定数以上のステーション3からBET情報を受信していないと判断した場合、ステップS26において、CPU41は、ステップS21で新たに設定したBET受付期間が終了したか否かを判断する。BET受付期間が終了していないと判断した場合、処理をステップS23に戻す。
【0044】
ステップS26において、BET受付期間が終了したと判断した場合、ステップS27において、CPU41は、ゲームBに対するBETの受け付けを終了する処理を行う。この処理においては、各ステーション3にBET終了信号を送信する。ゲームBに対するBETが行われたステーション3が所定数に達していない場合は、この処理の実行時にゲームCのBET受付期間が開始される。
【0045】
次に、ステップS28において、CPU41は、ゲーム処理を行う。この処理は、シンボルのスクロール表示や配当の計算を行う処理であり、後で図11を用いて詳述する。
ステップS28の処理を実行した後、本BET受付期間変更処理を終了する。
【0046】
ゲームA、ゲームC、及び、ゲームDについてもBET受付期間変更処理が行われるが、それらの処理は、上述したゲームBにおけるBET受付期間変更処理と同様の処理であるから、ここでは詳細な説明は省略する。なお、ゲームAにおけるBET受付期間変更処理は、図10に示したステップS25の処理(ゲームCのBET受付開始処理)をゲームBのBET受付開始処理に変更したものである。また、ゲームCにおけるBET受付期間変更処理及びゲームDにおけるBET受付期間変更処理は、図10に示したステップS25の処理をそれぞれゲームDのBET受付開始処理及びゲームAのBET受付開始処理に変更し、ステップS28のゲーム処理をルーレットゲームに対応する処理に変更したものである。
【0047】
図11は、図1のステップS7及び図10のステップS28において実行されるゲーム処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0048】
まず、CPU41は、ゲームプログラムに含まれる乱数発生用プログラムを実行することにより、0〜255の数値範囲の中から、各シンボル列の夫々に対応する乱数値を選択する(ステップS41)。本実施形態では、プログラム上で乱数を発生させる場合(所謂ソフトウェア乱数を用いる場合)について説明する。ただし、本発明においては、乱数発生器を設けておいて該乱数発生器から乱数を抽出する(所謂ハードウェア乱数を用いる)こととしてもよい。
【0049】
次に、CPU41は、選択された5つの乱数値に基づいて、各シンボル列のコードNo.(図6参照)を決定する(ステップS42)。シンボル列のコードNo.は、ウィニングラインWL0上に停止表示されるシンボルのコードNo.に対応している。CPU41は、各シンボル列のコードNo.を決定することにより、シンボルコンビネーションを決定する。例えば、各シンボルのコードNo.を“00”、“00”、“00”、“00”、“00”に決定した場合、CPU41は、シンボルコンビネーションを「JACKPOT 7」に決定したことになる。
【0050】
次に、CPU41は、スクロール表示制御処理を行う(ステップS43)。この処理は、シンボルのスクロール表示を開始した後、ステップS42において決定された賞に対応したシンボルの組合せがウィニングラインL上に停止表示されるように、各表示ブロック28のスクロール表示を停止させる処理である。
【0051】
次に、ステップS44において、CPU41は、ステップS42における決定の結果に基づいて、賞が成立したか否かを判断する。賞が成立していないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
【0052】
一方、賞が成立したと判断した場合、ステップS45において、CPU41は、配当計算処理を行う。すなわち、成立した賞と各ステーション3のBET情報とに基づいて、付与する配当を算出する。
【0053】
次に、ステップS46においてCPU41は、ステップS45において算出した配当に関する情報(以下、払出情報ともいう)を各ステーション3に対して送信する。
ステップS46の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
【0054】
ここで、本実施形態のスロットマシンゲームにおけるシンボルコンビネーションについて説明する。
図12は、シンボルコンビネーションの成立可能性と払出数とを示す図である。
「APPLE」のシンボルがウィニングラインWL上に5つ配置されると、コイン投入数1枚あたり50枚のコインが払い出される。また、「JACKPOT 7」のシンボルがウィニングラインL上に5つ配置されると、コイン投入数1枚あたり30枚のコインが払い出される。同様に、「BLUE 7」、「BELL」、「STRAWBERRY」、「PLUM」、「CHERRY」、「ORANGE」のシンボルがウィニングラインL上に5つ配置されると、夫々のコンビネーションに対応する枚数のコインが払い出される。
【0055】
次に、ステーション3において行われる処理について説明する。
図13は、ステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ここでは、スロットマシンゲームが行われる場合について説明する。
【0056】
まず、ステップS61において、ステーション3が備えるCPU51は、制御装置20からBET開始信号を受信すると、BETの受け付けを開始する。このとき、CPU51は、図7に示した画像を液晶ディスプレイ10に表示する。
【0057】
次に、ステップS62において、CPU51は、タッチパネル11を介してBETの入力があったか否かを判断する。この処理において、CPU51は、タッチパネル11を介してBETラインセレクトボタン81及びBETボタン83(図7参照)が操作されたか否かを判断する。
【0058】
BETの入力がなかったと判断した場合(ステップS62:NO)、CPU51は、BETの受け付けを終了するか否かを判断する(ステップS64)。この処理において、CPU51は、BET終了信号を制御装置20から受信した場合に、BETの受け付けを終了すると判断する。ステップS61においてBETの受け付けを開始してから、ステップS64においてBETの受け付けが終了するまでの間にBETの入力がされた場合に、BETの入力を受け付けたこととなる。
BETの受け付けを終了しないと判断した場合、処理をステップS62に戻す一方、BETの受け付けを終了すると判断した場合、処理をステップS65に移す。
【0059】
ステップS62においてBETの入力があったと判断した場合、CPU51は、BETが行なわれたこと及びそのBETの内容を示すBET情報を制御装置20に送信する(ステップS63)。BETの内容には、BETの対象となるウィニングラインWLの番号とBET数とが含まれる。ステップS63の処理の後、処理をステップS65に処理を移す。
【0060】
ステップS65において、CPU51は、制御装置20から払出情報を受信する。
次に、ステップS66において、CPU51は、払出処理を行う。具体的には、ステップS65において受信した払出情報を、RAM52に記憶する。そして操作ボタン12が操作されると、払出情報に基づいてコインが払い出される。ステップS66の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
【0061】
以上、本実施形態に係るゲームシステム1は、画像を表示することが可能な正面ディスプレイ21(ディスプレイ)を備える。また、ゲームシステム1は、BETを行うためのタッチパネル11(BETスイッチ)を備え、ゲームを行うプレーヤが正面ディスプレイ21を視認することが可能な位置に配置された複数のステーション3(クライアント端末)を備える。また、ゲームシステム1は、以下(a)〜(d)の処理を実行するようにプログラムされた主制御部40(コントローラ)を備える。(a)ステーション3に備えられたタッチパネル11を介したBETの受付期間がある複数のゲームを制御する処理、(b)複数のゲームに係る画像を正面ディスプレイ21に表示する制御を行う処理、(c)BETの受け付けが行われている全てのゲームにおいてBETの受け付けが終了するまでに、少なくとも1のゲームにおけるBETの受け付けを開始する制御を行う処理、及び、(d)BETの受け付けを行っているゲームに対して所定数以上のステーション3からBETが行われた場合に、当該ゲーム以外のゲームに対するBETの受け付けを開始する制御を行う処理。
【0062】
本実施形態では、1のゲームに対してBETが行われたステーション3の数が所定数に達しない場合には、全てのゲームのBET受付期間が等しくなる。しかし本発明において、BET受付期間は、BETの受け付けが間断なく行われるように設定されていれば、すなわち、BETの受け付けが行われている全てのゲームにおいてBETの受け付けが終了するまでに、少なくとも1のゲームにおけるBETの受け付けが開始されるように設定されていれば、ゲームごとに長さが異なっていてもよい。
【0063】
また、本実施形態では、1のゲームに対してBETが行われたステーション3の数が所定数に達しない場合には、全てのゲームの周期が等しくなるように構成したが、本発明において、ゲームの周期は、ゲームごとに異なっていてもよい。この場合、1のゲームのBETの受け付けが開始してから、間断なく行われるBETの受け付け(複数のゲームのBETの受け付けであってもよい)が終了するまでに少なくとも1の単位ゲームが終了するように各ゲームの周期を設定すればよい。このように設定した場合、間断なく行われるBETの受け付けが終了するまでに、すでに終了した単位ゲームのBETの受け付けを再度開始することとすればよい。
【0064】
また、本実施形態では、1のゲームのBETの受付期間の終了時に別のゲームのBETの受付期間を開始することによってBETの受け付けを間断なく行うこととしているが、本発明において、各ゲームのBETの受付期間を開始するタイミングは、この例に限定されず、各ゲームのBETの受付期間が連続していればよい。例えば、1のゲームのBETの受付期間が終了する5秒前に別のゲームのBETの受付期間を開始するというように、複数のゲームのBETの受け付けが重複するように開始することとしてもよい。
【0065】
また、本実施形態では、1のゲームに対してBETを行ったステーション3の数が所定数以上となった場合には、別のゲームのBETの受付期間を変更する(長くする)ことによってBETの受け付けが重複する期間を設けることとしているが、本発明においては、BETの受付期間やゲームの周期を変更せずに、別のゲームを開始するタイミングのみを変更することによってBETの受け付けが重複する期間を設けることとしてもよい。
【0066】
本実施形態では、1のゲームシステムで4つのゲームが実行される場合について説明したが、本発明において、1のゲームシステムで実行されるゲームの数は、複数であればよく、適宜設定可能である。
【0067】
また、本実施形態では、スロットマシンゲーム及びルーレットゲームを行う場合について説明したが、本発明において実行するゲームの種類はこの例に限定されず、例えば、ビンゴゲーム、カードゲーム(例えば、ポーカー、ブラックジャック、タロットカードゲーム)等、所定の対象に対するBETの入力の受付期間が設けられているゲームであればよい。
【0068】
また、本実施形態では、1のメインモニタ2を用いて複数のゲームを実行するゲームシステム1について説明したが、本発明において、ゲームシステムはこの例に限定されない。例えば、メインモニタとクライアント端末とを備える複数のゲーム装置と、それらのゲーム装置を制御する管理サーバとから構成され、各ゲーム装置で1又は複数のゲームを行うゲームシステムであってもよい。
【0069】
また、本実施形態では、複数のステーション3を備えている場合について説明したが、本発明においてはステーション(クライアント端末)を備えていなくともよく、BETの入力を受け付けが可能であればよい。
【0070】
また、本実施形態では、複数のプレーヤが共通のメインモニタ2を視認しながらゲームを行うこととしているが、本発明においては、ゲームシステムはメインモニタを備えていなくともよい。この場合、例えば、複数のルーレット装置の周りに複数のクライアント端末を配置し、そのルーレット装置を視認しながらゲームを行うように構成すればよい。
【0071】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0072】
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
【0073】
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施形態に係るゲームシステムが備える制御装置において実行される制御装置側処理を示すフローチャートである。
【図2】本実施形態に係るゲームの周期及びBET受付期間を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るゲームシステムの外観構成を模式的に示す斜視図である。
【図4】ステーションの外観構成を模式的に示す斜視図である。
【図5】ウィニングラインを説明するための図である。
【図6】シンボル配列の一例を示す図である。
【図7】液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図8】制御装置の内部構成を示すブロック図である。
【図9】ステーションの内部構成を示すブロック図である。
【図10】制御装置において実行されるBET受付期間変更処理を示すフローチャートである。
【図11】ゲーム処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】シンボルコンビネーションの成立可能性と払出数とを示す図である。
【図13】ステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
1 ゲーム装置
2 メインモニタ
3(3a、3b、3c、3d、3e) ステーション
10 液晶ディスプレイ
11 タッチパネル
12 操作ボタン
13 コイン投入口
14 紙幣投入口
15 コイン払出口
20 制御装置
21 正面ディスプレイ
22 スピーカ
23 LED
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 CPU
52 RAM
53 ROM
90 タイマ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記構成を備えるゲームシステムであり、
ゲームを行うプレーヤがBETを行うためのBETスイッチを備えた複数のクライアント端末と、
以下(a)〜(b)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
を備える。
(a)前記クライアント端末に備えられた前記BETスイッチを介したBETの受け付け期間がある単位ゲームを繰り返し実行するゲームを複数制御する処理、及び、
(b)前記ゲームの2つ以上を同時に実行する期間中には、その期間中にわたって、少なくとも1の前記ゲームにおけるBETを受け付けるように、各前記ゲームにおけるBETの受け付け期間を決定する制御を行う処理。
【請求項2】
下記構成を備えるゲームシステムであり、
ゲームを行うプレーヤがBETを行うためのBETスイッチを備えた複数のクライアント端末と、
以下(a)〜(b)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
を備える。
(a)前記クライアント端末に備えられた前記BETスイッチを介したBETの受け付け期間がある複数のゲームを制御する処理、及び、
(b)BETの受け付けが行われている全ての前記ゲームにおいてBETの受け付けが終了するまでに、少なくとも1の前記ゲームにおけるBETの受け付けを開始する制御を行う処理。
【請求項3】
下記構成を備えるゲームシステムであり、
画像を表示することが可能なディスプレイと、
BETを行うためのBETスイッチを備え、ゲームを行うプレーヤが前記ディスプレイを視認することが可能な位置に配置された複数のクライアント端末と、
以下(a)〜(c)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
を備える。
(a)前記クライアント端末に備えられた前記BETスイッチを介したBETの受け付け期間がある複数のゲームを制御する処理、
(b)複数の前記ゲームに係る画像を前記ディスプレイに表示する制御を行う処理、及び、
(c)BETの受け付けが行われている全ての前記ゲームにおいてBETの受け付けが終了するまでに、少なくとも1の前記ゲームにおけるBETの受け付けを開始する制御を行う処理。
【請求項4】
下記構成を備えるゲームシステムであり、
ゲームを行うプレーヤがBETを行うためのBETスイッチを備えた複数のクライアント端末と、
以下(a)〜(c)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
を備える。
(a)前記クライアント端末に備えられた前記BETスイッチを介したBETの受け付け期間がある複数のゲームを制御する処理、
(b)BETの受け付けが行われている全ての前記ゲームにおいてBETの受け付けが終了するまでに、少なくとも1の前記ゲームにおけるBETの受け付けを開始する制御を行う処理、及び、
(c)BETの受け付けを行っている前記ゲームに対して所定数以上の前記クライアント端末からBETが行われた場合に、当該ゲーム以外の前記ゲームに対するBETの受け付けを開始する制御を行う処理。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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