説明

複数の装置にわたりコンテンツの再生を再開する方法

【課題】同じタイプ又は異なるタイプの装置にわたりオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を再開する。
【解決手段】データ再生装置を動作する方法400は、異なるデータ再生装置から第一のインデックスデータを受信するステップ440を含み、第一のインデックスデータは、第一のフォーマットでのコンテンツにおける第一の位置を示し、コンテンツは、少なくとも1つのオーディオ及びデータをビデオ含む。また、本方法は、第一のインデックスデータを使用してコンテンツにおける第二の位置を決定するステップ450、及び第二の位置から開始して第二のフォーマットでのコンテンツの再生を可能にするステップ460を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ及び/又はビデオデータを再生可能な装置に関し、より詳細には、異なる装置にわたりオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生をユーザが再開するのを可能にする方法である。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、デジタルバーサティルディスク(DVD)プレーヤ、コンパクトディスク(CD)プレーヤ及び他の装置のようなデータ再生装置は、オーディオ及び/又はビデオコンテンツ(たとえばテレビ番組、映画、歌等)の再生をユーザが制御するのを可能にする。たとえば、係る装置は、停止又はポーズのようなオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生をユーザが中断するのを可能にし、次いで後に、再生を再開する。
【0003】
あるケースでは、1つのセッティング(たとえばリビングルーム、デン等)における1つのデータ再生装置でオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を開始し、この再生を停止/一時停止し、次いで、異なるセッティングにおける同じ又は異なるタイプの異なるデータ再生装置でこの再生を再開することがユーザにとって望ましい場合がある。係るケースでは、ユーザが中止した(すなわち再生が停止された)コンテンツ内の同じ位置でユーザが再生を再開するのを試みるときに問題が生じる。特に、ユーザは、ユーザが中止した特定の位置を探すためにオーディオ及び/又はビデオコンテンツをスキャンする必要がある。これは、特に、コンテンツがかなり長い場合(たとえば2時間の映画等)、ユーザにとって過度に不便且つ時間の係るものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、異なるデータ再生装置が異なるフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツにアクセス及び/又は記憶する場合でさえ、異なる係る装置にわたりオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生をユーザが再開するのを可能にする方法が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様によれば、データ再生装置が開示される。例示的な実施の形態によれば、データ再生装置は、第二のデータ再生装置からの第一のインデックスデータを受信するために作用する入力を有する。第一のインデックスデータは、第一のフォーマットでのコンテンツにおける第一の位置を示し、このコンテンツは、少なくとも1つのオーディオ及びビデオデータを含む。プロセッサは、第一のインデックスデータを使用して第二のフォーマットでのコンテンツにおける第二の位置を決定するために作用し、第二の位置から開始する第二のフォーマットにおけるコンテンツの再生を可能にするために作用する。第一の位置は、第二のデータ再生装置がコンテンツの再生を中断した位置を表す。
【0006】
本発明の別の態様によれば、第一のデータ再生装置を動作する方法が開示される。例示的な実施の形態によれば、本方法は、第二のデータ再生装置から第一のインデックスデータを受信するステップを含み、第一のインデックスデータは、第一のフォーマットでのコンテンツにおける第一の位置を示し、第一の位置は、前記第二のデータ再生装置が前記コンテンツの再生を中断した位置を表し、このコンテンツは、少なくとも1つのオーディオ及びビデオデータを含む。本方法は、第一のインデックスデータを使用して第二のフォーマットでのコンテンツにおける第二の位置を決定するステップ、及び第二の位置から開始する第二のフォーマットでのコンテンツの再生を可能にするステップを含む。
【0007】
本発明の別の態様によれば、別のデータ再生装置が開示される。例示的な実施の形態によれば、データ再生装置は、第一のフォーマットでのコンテンツに於ける第一の位置を示す第一のインデックスデータを記憶するメモリ手段を有する。第一の位置は、データ再生装置がコンテンツの再生を中断した位置を表し、コンテンツは、少なくとも1つのオーディオ及びビデオデータを含む。出力手段は、第一のインデックスデータを第二のデータ再生装置に出力する。第二のデータ再生装置は、第一のインデックスデータを使用して第二のフォーマットでのコンテンツにおける第二の位置を決定し、第二の位置から開始する第二のフォーマットでのコンテンツの再生を可能にする。
【0008】
本発明の更に別の態様によれば、別のデータ再生装置が開示される。例示的な実施の形態によれば、データ再生装置は、第一のフォーマットで記憶されたコンテンツにおける第一の位置を示す第一のインデックスデータメモリ手段を有する。第一の位置は、第一のデータ再生装置が第一のフォーマットで前記コンテンツの再生を中断した位置を表し、このコンテンツは、少なくとも1つのオーディオ及びビデオデータを含む。第一の再生装置は、前記第一のインデックスデータを使用して第二のフォーマットで記憶されたコンテンツにおける第二の位置を決定するために作用するプロセッサを含み、このプロセッサは、前記第二の位置から開始する前記第二のフォーマットでの前記コンテンツの再生を可能にする。
【0009】
本発明の上述された特徴及び利点、並びに他の特徴及び利点、これらに付属する様式は明らかとなり、本発明は、添付図面と共に行なわれる本発明の実施の形態の以下の説明を参照することで良好に理解される。
本明細書で述べる例示は、本発明の好適な実施の形態を示すものであり、係る例示は、任意のやり方で本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明を実現する第一の例示的なシナリオを示す図である。
【図2】本発明を実現する第二の例示的なシナリオを示す図である。
【図3】本発明の例示的な実施の形態に係るデータ再生装置のブロック図である。
【図4】本発明の例示的な実施の形態に係る例示的なステップを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面、より詳細には図1を参照して、本発明を実現する第一の例示的なシナリオ100が示される。特に、図1のシナリオ100は、本発明の移動体装置の用途に対する固定された装置を表す。図1において、ユーザは、セッティングA1として表される彼/彼女の家における第一のデータ再生装置20aを介して第一のフォーマットでのオーディオ及び/又はビデオコンテンツ(たとえばテレビ番組、映画、歌等)の再生を開始する。例示的な実施の形態によれば、図1の第一のデータ再生装置20aは、結合されたテレビジョン及びPVRのような固定された装置として実施されるが、任意のタイプのデータ再生装置として実施される場合がある。第一のデータ再生装置20aは、彼/彼女が離れ、図1におけるセッティングB1として表される別のセッティングにおける列車に乗るまで、セッティングA1において第一のフォーマットで所与の量(たとえば30分等)のオーディオ及び/又はビデオコンテンツを再生する。例示的な実施の形態によれば、第一のデータ再生装置20aは、コンテンツ内の第一の位置で、セッティングA1において第一のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツを再生するのを停止する。
【0012】
セッティングB1で、ユーザは、セッティングAで前に聞いたか及び/又は見た同じオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生の再開を、第二のデータ再生装置20bで第二のフォーマットで望む場合がある。例示的な実施の形態では、図1の第二のデータ再生装置20bは、ポータブルDVDプレーヤのような移動装置として実施されるが、任意のタイプのデータ再生装置として実施される。セッティングB1における第二のデータ再生装置20bで第二のフォーマットでのオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を容易にするため、第一のデータ再生装置20aがセッティングA1におけるオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を停止した第一の位置を示すインデックスデータが使用される。異なるフォーマットで使用されるため、インデックスデータは、第一の位置への開始からコンテンツを再生することにおける時間インターバルを表す。例示的な実施の形態によれば、第二のデータ再生装置20bは、第一のデータ再生装置20a及び/又は別の装置からインデックスデータを受け、このインデックスデータを使用して、第二のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツにおける第二の位置を決定する。次いで、第二のデータ再生装置20bは、第二の位置から第二のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を開始する。さらに、セッティングA1及びB1における第一及び第二のデータ再生装置20a及び20bの動作に関する例示的な詳細は、後に提供される。
【0013】
図2を参照して、本発明を実現する第二の例示的なシナリオ200が示される。特に、図2のシナリオ200は、本発明の固定された装置の用途に対する固定された装置を表す。図2では、ユーザは、セッティングA2として表される彼/彼女の家(たとえばリビングルーム等)の1つの部屋における第一のデータ再生装置20aを介して第一のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツ(たとえばテレビ番組、映画、歌等)の再生を開始する。例示的な実施の形態によれば、図2の第一のデータ再生装置20aは、結合されたテレビジョン及びPVRのような固定された装置として実施されるが、任意のタイプのデータ再生装置として実施される場合もある。ユーザが図2におけるセッティングB2として表される彼/彼女のベッドルームのような別のセッティングに移動することを決定するまで、第一のデータ再生装置20aは、セッティングA2において第一のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツの所与の量(たとえば30分等)を再生する。例示的な実施の形態によれば、第一のデータ再生装置20aは、コンテンツ内の最初の位置で、セッティングA2において第一のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を停止する。
【0014】
セッティングB2では、ユーザは、彼/彼女がセッティングA2で前に聞いたか及び/又は見たのと同じオーディオ及び/ビデオコンテンツの再生を、第二のデータ再生装置20bにおいて第二のフォーマットで再開するのを望む場合がある。例示的な実施の形態によれば、図2の第二のデータ再生装置20bは、結合されたテレビジョンとPVRのような固定された装置として実施されるが、任意のタイプのデータ再生装置として実施される場合がある。セッティングB2における第二のデータ再生装置20bで第二のフォーマットでのオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を容易にするため、第一のデータ再生装置20aがセッティングA2におけるオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を停止した第一の位置を示すインデックスデータが使用される。例示的な実施の形態によれば、第二のデータ再生装置20bは、第一のデータ再生装置20a及び/又は別の装置からのインデックスデータを受信し、このインデックスデータを使用して、第二のフォーマットにおけるオーディオ及び/又はビデオコンテンツにおける第二の位置を決定する。次いで、第二のデータ再生装置20bは、第二の位置から第二のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を開始する。セッティングA2及びB2における第一及び第二のデータ再生装置20a及び20bの動作に関する更なる例示的な詳細は、後に提供される。本発明は、明示的に後述される以外のシナリオにも適用される。
【0015】
図3を参照して、本発明の例示的な実施の形態に係るデータ再生装置20a/20bのブロック図が示される。すなわち、図1及び図2の第一及び第二のデータ再生装置20a及び20bは、図3に示されるエレメントをそれぞれ含む。図3に示されるように、それぞれのデータ再生装置20a/20bは、I/Oブロック12のような入力/出力(I/O)手段、プロセッサ14のような処理手段、及びメモリ16のようなメモリ手段を有する。説明の明確さのため、所定の制御信号/入力、電力信号/入力及び/又は他のエレメントのようなデータ再生装置20a/20bに関連する所定の慣習的なエレメントは、図3に示されていない。
【0016】
I/Oブロック12は、データ再生装置20a/20bのI/O機能を実行するために作用する。例示的な実施の形態によれば、I/Oブロック12は、オーディオ、ビデオ及び/又はデータ信号のような信号をアナログ及び/又はデジタル形式で、有線及び/又は無線の形式で受信及び出力するために作用する。I/Oブロック12は、たとえば、有線及び/又は無線ネットワークで1以上の他の装置から係る信号を受信し、1以上の他の装置に係る信号を出力する。図3に示されるように、I/Oブロック12は、地上波、ケーブル、サテライト、インターネット及び/又は他の信号源のような1以上の信号源から信号を受信するために作用する。
【0017】
プロセッサ14は、データ再生装置20a/20bの各種信号処理及び制御機能実行するために作用する。例示的な実施の形態によれば、プロセッサ14は、同調、復調、前方誤り訂正、トランスポート処理機能を含む機能を実行することで、I/Oブロック12から提供されるオーディオ、ビデオ及び/又はデータ信号を処理し、これにより、オーディオ、ビデオ及び/又はデータコンテンツを表すデジタルデータを生成する。係る処理機能から生成されるデジタルデータは、更なる処理及び/又は出力のために提供される。また、プロセッサ14は、統合されたキーパッドのような入力エレメント、リモート制御装置及び/又は(図3に示されない)他の入力エレメントからのユーザ入力の処理、メモリ16からのデータの読取り及び/又はメモリ16へのデータの書込み、及び/又は他の動作を含めてデータ再生装置20a/20bの他の機能を実行及び/又はイネーブルにするために作用する。
【0018】
プロセッサ14は、異なるデータ再生装置20a/20bにわたりオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生をユーザが再開するのを可能にするソフトウェアコードを実行するために作用する。なお、データ再生装置20a/20bは同じ又は異なるタイプとすることができる。例示的な実施の形態によれば、プロセッサ14は、第一のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツにおける第一の位置を示すI/Oブロック12からのインデックスデータを受ける。第一の位置は、異なるデータ再生装置20a又は20bがオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を停止した位置を表す。プロセッサ14は、受信されたインデックスデータを使用して第二のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツにおける第二の位置を決定し、第二の位置から開始する第二のフォーマットでのオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を可能にするために作用する。さらに、プロセッサ14に関する例示的な詳細は、以下に提供される。
【0019】
メモリ16は、データ再生装置20a/20bのデータストレージ機能を実行するために作用する。例示的な実施の形態によれば、メモリ16は、(たとえばDVD、CD、フラッシュメモリ等)モバイルデータストレージメディア及び/又は(たとえばRAM、ROM等)固定されたデータストレージメディアを含み、ソフトウェアコード、オーディオ及び/又はビデオコンテンツ、インデックスデータ、ユーザセットアップデータ及び/又は他のデータのようなデータを記憶するために作用する。メモリ16に記憶されたデータは、たとえば、ネットワークを介して他の装置からデータ再生装置20a/20bに供給される。
【0020】
図4を参照して、本発明の例示的な実施の形態に係るステップを例示するフローチャート400が示される。例及び説明の目的で、図4のステップは、図1乃至図3で上述されたエレメントを参照して記載される。図4のステップは、例示のみであり、何れかのやり方で本発明を制限することが意図されない。
【0021】
ステップ410で、第一のデータ再生装置20aは、第一のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツ(たとえばテレビ番組、映画、歌等)を再生し始める。第一のデータ再生装置20aは、別の装置から第一のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツを受信し、及び/又は、それをそのメモリ16に記憶する。例示的な実施の形態によれば、第一のデータ再生装置20aは、(たとえばPLAYコマンド等)ユーザ入力に応じて、ステップ410でオーディオ及び/又はビデオコンテンツを生成し始める。第一のデータ再生装置20aは、たとえば、再生がステップ410で開始したとき、図1のセッティングA1又は図2のセッティングA2に位置される場合がある。また、例示的な実施の形態によれば、オーディオ及び/又はビデオコンテンツの第一のフォーマットは、たとえば、コンポジット、コンポーネント、H.264、VC−1、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−3、MPEG−4、DIVX又は他のフォーマットのようなフォーマットに対応する。
【0022】
ステップ420で、第一の再生装置20aは、第一の位置で、第一のフォーマットでのオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を停止する。例示的な実施の形態によれば、第一のデータ再生装置20aのプロセッサ14は、ユーザ入力(たとえばSTOPコマンド、PAUSEコマンド等)に応答して、ステップ420で、オーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を停止させる。ユーザは、たとえば、彼/彼女が図1に示されるようにセッティングB1において列車に乗るため、又は図2に示されるセッティングB2において彼/彼女のベッドルームに横になるためといった、別のセッティングに離れるため、ステップ420で再生を停止する場合がある。
【0023】
ステップ430で、再生がステップ420で第一のデータ再生装置20aで停止された第一の位置を示すインデックスデータが記憶される。例示的な実施の形態によれば、インデックスデータは、プロセッサ14の制御下で第一のデータ再生装置20aのメモリ16に記憶されるか、及び/又は、第一のデータ再生装置20a、第二のデータ再生装置20b及び/又は1以上の他の装置(図示せず)に接続されるネットワーク上にある1以上の他の装置のメモリに記憶される。ステップ420で第一のデータ再生装置20aで再生が停止される第一の位置を示すことに加えて、ステップ430で記憶されるインデックスデータは、様々な他のタイプの情報を含む。例示的な実施の形態によれば、記憶されたインデックスデータは、以下のフィールドを含む場合がある。コンテンツタイトルフィールド、フォーマットフィールド、時間フィールド、トラック番号フィールド、及び装置識別フィールド。
【0024】
上述のフィールドは以下のように定義される。コンテンツタイトルフィールドは、たとえば特定のDVD、ボリューム等を含む、再生されているコンテンツファイルのタイトルを示す。フォーマットフィールドは、コンポジット、コンポーネント、H.264、VC−1、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−3、MPEG−4、DIVX又は他のフォーマットのようなコンテンツのデータフォーマットを示す。時間フィールドは、コンテンツファイルの開始から(たとえばHH:MM:SSフォーマットで)再生が停止されたポイントまでの時間インターバルを示す。したがって、時間フィールドは、ステップ420で第一のデータ再生装置20aで再生が停止された第一の位置を示す。トラック番号フィールドは、トラック情報を使用する任意のコンテンツについてステップ420で再生が停止されたトラックを示すために使用される。装置識別フィールドは、第一のデータ再生装置20aについて固有の製造業者のIDであり、たとえば、Universal Plug and Play装置IDフィールドから取得される。
【0025】
ステップ440で、ステップ430で記憶されるインデックスデータは、I/Oブロック12を介して第二のデータ再生装置20bに供給され、そこでメモリ16に記憶される。インデックスデータは、様々な異なるやり方で、ステップ440で第二のデータ再生装置20bに供給される。1つの例示的な実施の形態によれば、第一のデータ再生装置20aは、ステップ420で第一のデータ再生装置20aでのオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を停止したユーザ入力(たとえばSTOPコマンド、PAUSEコマンド等)に応答して、適切な有線及び/又は無線リンクを介してステップ440で第二のデータ再生装置20bにインデックスデータを供給する。また、第一のデータ再生装置20a及び第二のデータ再生装置20bがネットワークを介して他の装置に接続される場合、第一のデータ再生装置20aは、ステップ420で第一のデータ再生装置20aでのオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を停止したユーザ入力(たとえばSTOPコマンド、PAUSEコマンド等)に応答して、類似のやり方で係る他の装置にインデックスデータを供給する。
【0026】
別の例示的な実施の形態によれば、第二のデータ再生装置20bは、第二のデータ再生装置20bでのオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を開始するコマンドに応答して、ステップ440でプロセッサ14の制御下でネットワーク上の第一のデータ再生装置20a及び/又は1以上の他の装置(図示せず)から記憶されているインデックスデータを要求する。この例示的な実施の形態によれば、第二のデータ再生装置20bのプロセッサ14は、オーディオ及び/又はビデオコンテンツに適用可能な全てのインデックスデータを要求する信号を、ネットワークを通して送信する。このようにして、第二のデータ再生装置20bは、要求に応じて異なる装置からオーディオ及び/又はビデオコンテンツの異なるインデックスデータを受信する。この状況は、たとえば多数のネットワークユーザが同じオーディオ及び/又はビデオコンテンツを前に聞いているか及び/又は見ている場合に生じる。
【0027】
ステップ450で、第二のデータ再生装置20bは、ステップ440で供給されたインデックスデータを使用して第二のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツにおける第二の位置を決定する。第二のデータ再生装置20bは、別の装置から第二のフォーマットでオーディオ及び/又はビデオコンテンツを受信し、及び/又はそれをそのメモリ16に記憶する。例示的な実施の形態によれば、オーディオ及び/又はビデオコンテンツの第二のフォーマットは、たとえば、コンポジット、コンポーネント、H.264、VC−1,MPEG−1、MPEG−2、MPEG−3、MPEG−4、DIVX又は他のフォーマットのようなフォーマットに対応するが、第一のフォーマットとは異なる。例示的な実施の形態によれば、第二のデータ再生装置20bのプロセッサ14は、第一の位置に最も近いか、又はユーザがプログラム可能な量(たとえば第一の位置の前の3秒、第一の位置の前の30秒等)だけ第一の位置に最も近い第二のフォーマットにおけるオーディオ及び/又はビデオコンテンツ内のイントラ符号化されたフレーム(a.k.a., I-frame)の位置に対応する第二の位置を決定する。特に、プロセッサ14は、ステップ450で第二の位置を決定するためにインデックスデータの時間フィールドにおけるデータを使用する。
【0028】
第二のデータ再生装置20bがステップ440で異なる装置からオーディオ及び/又はビデオコンテンツの異なるインデックスデータを受信した場合、ユーザ入力は、どのインデックスデータをオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生を再開するために第二のデータ再生装置20bが使用すべきかを選択するために供給される。ビデオコンテンツの場合、ユーザには、異なるインデックスデータにそれぞれ対応する多数のスクリーンショットが提供される。次いで、ユーザは、どのインデックスデータをビデオコンテンツの再生を再開するために第二のデータ再生装置20bが使用すべきかを示すため、ユーザ入力を介してスクリーンショットのうちの1つを選択する。
【0029】
ステップ460で、第二のデータ再生装置20bは、ステップ450で識別される第二の位置から開始して、ユーザ選択の入力を考慮して、第二のフォーマットでのオーディオ及びビデオコンテンツを再生し始める。
【0030】
更に別の実施の形態では、第一及び第二の再生装置20a及び20bのそれぞれは、2つの異なるフォーマットでコンテンツを記憶し、たとえば一方はアナログコンポジットフォーマットであり、他方はMPEG−2フォーマットである。かかる実施の形態では、再生装置は、再生装置により一方のフォーマットでの再生が中断された第一の位置を示すインデックスデータをメモリに記憶し、インデックスデータを別の再生装置に提供し、別の再生装置からインデックスデータを受信し、他の実施の形態で上述されたのと同様に、他のフォーマットでのコンテンツにおける第二の位置を決定する。しかし、再生装置が他のフォーマットでのコンテンツの再生を再開したとき、再生装置は、メモリにおけるインデックスデータを使用して、ネットワークにおける他のデータ再生装置からのインデックスデータを要求することなしに第二の位置を決定する。
【0031】
本明細書で記載されるように、本発明は、異なる装置にわたりオーディオ及び/ビデオコンテンツの再生をユーザが再開するのを可能にする方法を提供する。本発明は好適な設計を有するものとして記載されたが、本発明は、この開示の精神及び範囲で更に変更することができる。したがって、本出願は、その一般的な原理を使用して本発明のバリエーション、使用、又は適合をカバーすることが意図される。さらに、本出願は、本発明が属する技術分野であって、特許請求の範囲に含まれる当該技術分野で公知又は公用であるとしてこの開示からの逸脱をカバーすることが意図される。
【符号の説明】
【0032】
100,200:シナリオ
A1,B1,A2,B2:セッティング
20a:第一のデータ再生装置
20b:第二のデータ再生装置
12 :I/O
14 :プロセッサ
16 :メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第二のフォーマットとは異なる第一のフォーマットでのコンテンツにおける第一の位置を示す第一のインデックスデータを使用して、前記第二のフォーマットでの前記コンテンツにおける第二の位置を決定するプロセッサを有し、
前記コンテンツは、少なくとも1つのオーディオ及びビデオデータを含み、
前記第一の位置は、前記第一のフォーマットでの前記コンテンツの再生が中断した位置を表し、
前記プロセッサは、前記第二の位置から開始する前記第二のフォーマットでの前記コンテンツの再生を可能にし、
前記コンテンツの開始から前記第二の位置までの第二の時間インターバルは、前記コンテンツの開始から前記第一の位置までの第一の時間インターバルから予め定義された量を引いた時間間隔に等しく、
前記第一のデータ再生装置は、通信回線を介して、当該第一のデータ再生装置とは異なる第二のデータ再生装置から前記第一のインデックスデータを受信し、
前記第二のデータ再生装置は、前記第一のフォーマットでの前記コンテンツの再生が前記第二のデータ再生装置で中断されたときに、前記第一のインデックスデータを前記第一のデータ再生装置に送出
前記第一のデータ再生装置は、第三のデータ再生装置から、前記コンテンツにおける第三の位置を示す第三のインデックスデータを受信可能であり、前記第三のインデックスデータが受信された場合、前記プロセッサは、前記第一のインデックスデータと前記第三のインデックスデータのうちの一方を選択するユーザ入力を受信して、前記第一のデータインデックスと前記第三のデータインデックスのうちの選択された一方を使用して、前記第二の位置を決定する、
ことを特徴とする第一のデータ再生装置。
【請求項2】
前記第三のデータインデックスが受信されない場合、前記第一のインデックスデータを使用して、前記第二のフォーマットで前記第一のデータ再生装置に記憶される前記コンテンツにおける前記第二の位置を決定するステップと、
前記第二の位置から開始する前記第二のフォーマットでの前記コンテンツの再生を可能にするステップとを含み、
前記コンテンツの開始から前記第二の位置までの第二の時間インターバルは、前記コンテンツの開始から前記第一の位置までの第一の時間インターバルから予め定義された量を引いた時間間隔に等しい、
請求項1記載の第一のデータ再生装置を動作する方法。
【請求項3】
前記予め定義された量は、ユーザによるプログラム制御が可能である、
請求項1記載の第一のデータ再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−102514(P2013−102514A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−8358(P2013−8358)
【出願日】平成25年1月21日(2013.1.21)
【分割の表示】特願2009−509517(P2009−509517)の分割
【原出願日】平成18年5月8日(2006.5.8)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】1−5, rue Jeanne d’Arc, 92130 ISSY LES MOULINEAUX, France
【Fターム(参考)】