複数の配列を有する剃毛カートリッジ
近位端部(24)、遠位端部(26)、及びハウジング内に装着された1つ以上の刃(22)を有するハウジング(20)を有するかみそり刃カートリッジ(14)。細長い弾性皮膚接触要素(60)は、ハウジングの近位端部に接合される。細長い弾性皮膚接触要素は、1つ以上の刃に対して概ね横向きである1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部(112)であって、剃毛中に1つ以上の刃を毛が概ね障害なく通過することを促進する複数の開いたチャネルを画定する1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部(112)のパターンを有する皮膚接触部材(110)の整列配列を有する。細長い弾性皮膚接触要素はまた、皮膚接触部材の整列配列のパターンと異なるパターンを有する皮膚接触部材(80、90、100)の少なくとも1つの追加の配列を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は剃毛かみそりに関し、より具体的には、効率的かつ効果的な剃毛のために局所区域の皮膚の伸張を促進するため及び/又は刃に対する毛の向きを定め通過を促進するための細長い弾性皮膚接触要素を備えたハウジングを有する剃毛かみそりカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
概して、安全かみそりのカートリッジ又は刃ユニットは、カートリッジが取付けられたハンドルを用いて、剃毛される皮膚の表面にわたって移動される切断用刃先を有する少なくとも1つの刃を有する。カートリッジは、刃が充分に鋭利でなくなったときにカートリッジを新しいものに交換することができるようにハンドルに着脱可能に装着されていてもよく、又は、刃が鈍くなったとき、かみそり全体を廃棄するように、ハンドルに恒久的に取り付けられていてもよい。かみそりのカートリッジは、通常、刃の正面にある皮膚と接触するガードと、剃毛中に刃の背後にある皮膚と接触するキャップとを含む。キャップ及びガードは、剃毛中の皮膚に対する刃の向き及び位置を決定するパラメータであるいわゆる「剃毛ジオメトリ」を確立しやすくし、このパラメータは、かみそりの剃毛性能及び有効性に強く影響することができる。ガードは概して剛性であってもよく、例えば、刃のための支持を提供するフレーム又はプラットフォーム構造とともに一体化形成される。
【0003】
ガードは多くの剃毛かみそりに存在し、皮膚を伸張することを目的とするが、これらのガードはまた、毛を平らに寝かせる傾向も有する。これらのガードと毛との相互作用は、芝刈り機の刃で芝を刈る直前に、重たいドラムを芝の上に転がすようなものである。皮膚の毛と同様に芝は、刃に対して概ね垂直の向きになっていないと効果的かつ効率的に切断することはできない。毛の成長は人によって、及び剃毛される体の部分によって大きく異なる。典型的には、短毛は、およそ24時間の成長として特徴付けられる。短い毛は概して堅く、刃に対して概して垂直に配向されるので、標準的なかみそりガードは比較的効果的に短毛を切断することができる。長く伸びるにつれて毛は屈曲し、刃に対してより平行な向きで皮膚の表面に平らに寝る傾向を有する。刃が皮膚の表面に対してより平行な角度で毛を剥ぐ又は切る傾向を有するようになるので、より長い毛の向きのために、標準的なかみそりガードの効果は低下する。一部の毛は平らに寝てしまい、かみそりの刃はそれらの毛を刈り取らずに上を通り過ぎる。ユーザーはしばしば、切断されていない又は皮膚表面近くまで十分に切断されなかった毛を切断するために、同じ領域を繰り返し剃毛しなければならず、その結果皮膚のかぶれが増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、次の利点の1つ以上を達成することができる。皮膚全体の伸張を犠牲にすることなく、適正な毛の向き及び皮膚の局所区域の伸張を達成することができる。加えて、本発明の様々な実施形態は切り傷を減らし、近接さを高め、剃毛中の触感を改善し、全体的な快適さを高めるであろう。本発明の他の利点及び特徴は、以下の「発明を実施するための形態」及び「特許請求の範囲」から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、本発明は、概して、近位端部と、遠位端部と、ハウジング内に装着された1つ以上の刃とを有するハウジングを備えたかみそりカートリッジを特徴とする。細長い弾性皮膚接触要素は、ハウジングの近位端部に接合される。細長い弾性皮膚接触要素は、1つ以上の刃に対して概ね横向きである1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部であって、剃毛中に1つ以上の刃を毛が概ね障害なく通過することを促進する複数の開いたチャネルを画定する1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部のパターンを有する皮膚接触部材の整列配列を有する。細長い弾性皮膚接触要素はまた、この皮膚接触部材の整列配列のパターンと異なるパターンを有する少なくとも1つの追加の皮膚接触部材の配列を有する。
【0006】
別の態様では、本発明は、概して、ハウジングを伴うかみそりカートリッジと、このハウジング内に装着された1つ以上の刃とを特徴とする。細長い弾性皮膚接触要素は、このハウジングに接合される。細長い弾性皮膚接触要素は、近位端部及び遠位端部を有する。一対の皮膚接触部材の側方配列は、近位端部と遠位端部との間に配置される。皮膚接触部材の整列配列は、皮膚接触部材の一対の側方配列の間の細長い弾性皮膚接触要素の遠位端部に配置される。皮膚接触部材の整列配列は、剃毛中に1つ以上の刃を毛が概ね障害なく通過することを促進する1つ以上の刃に対して概ね横向きであり、かつ複数の開いたチャネルを画定する複数の可撓性の皮膚係合突出部を有する。
【0007】
別の態様では、本発明は、概して、より緊密かつより快適な剃毛をもたらすように毛を切断する方法を特徴とする。毛を切断するこの方法は、少なくとも1つの刃及び細長い弾性皮膚接触要素をかみそりカートリッジに準備する工程を有する。刃の前方の皮膚の第1の区域は、細長い弾性皮膚接触要素で伸張される。第1の区域の後の複数の毛は、細長い弾性皮膚接触要素によって整列され、それによって、それらの毛は少なくとも1つの刃に対して概ね垂直に整列される。整列された毛の側方の皮膚の別の区域は、細長い弾性皮膚接触要素によって伸張される。概ね整列された毛は1つ以上の刃によって切断される。
【0008】
1つ以上の刃に対する毛の向きを改善するために、特定の実施形態は所望により1つ以上の細長いスロットを任意に含むことができる。特定の実施形態はまた、改善された毛の向きをもたらすために複数の概ね剛性の突出部を有するハウジングに配置された皮膚接触バーも所望により含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の剃毛かみそりの可能な一実施形態の上面図。
【図2】図1に示したカートリッジの詳細な上面図。
【図3】図2のカートリッジの細長い弾性皮膚接触要素の上面。
【図4A】図2のカートリッジの拡大部分上面図。
【図4B】図2の線4−4に概ね沿って取られたカートリッジの部分断面図。
【図5A】図3の細長い弾性皮膚接触要素の斜視図。
【図5B】図3の細長い弾性皮膚接触要素の底面図。
【図5C】図3の細長い弾性皮膚接触要素の右側面図。
【図5D】図3の細長い弾性皮膚接触要素の左側面図。
【図5E】図3の細長い弾性皮膚接触要素の正面図。
【図5F】図3の細長い弾性皮膚接触要素の背面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1を参照すると、本発明の1つの可能な実施形態が示されており、ハンドル12とカートリッジ14とを有する剃毛かみそり10が例示されている。特定の実施形態では、カートリッジ14をハンドル12から分離すること及び取り外すことができる。カートリッジ14は、ハンドル12に固定式又は旋回式に装着することができる。カートリッジ14は、カートリッジ14が旋回軸を中心に旋回するように装着される相互接続部材16もまた含むことができる。相互接続部材16は、ハンドル12に接続されるベース18を含むことができる。カートリッジ14は、もう1つの刃22と、キャップ32と、細長い弾性皮膚接触要素60とを担持するハウジング20を含むことができる。1つ以上の刃22をハウジング20内に装着し、一対のクリップ34a及び34bで固定することができる。ワイヤラッピング、冷間成形、熱かしめ、インサート成形、及び粘着剤などを含む(ただしこれらに限定されない)当業者に既知のその他の組立方法を用いて、刃22をハウジング20に固定することもできる。ハウジング20は、細長い弾性皮膚接触要素60に隣接して配置された皮膚接触バー40を含むことができる。図1に図示したように、皮膚接触バー40は概ね矩形の断面を有するが、円形、正方形、三角形、又は楕円形など、任意の数量の断面形が可能である。下記に詳述するように、細長い弾性皮膚接触要素60は、局所的伸張及び/又は毛の配向を促進する皮膚接触部材のいくつかの別個の配列を有することができる。細長い弾性皮膚接触要素60は、皮膚接触バー40と組み合わせて又はそれから独立して使用することができる。
【0011】
図2を参照すると、カートリッジ14の平面図が示されている。ハウジング20は、近位端部24と、遠位端部26と、第1の側方端部28と、第2の側方端部30とを有することができる。キャップ32は、ハウジング20の遠位端部26に配置されてもよく、ハウジング20に固定された潤滑ストリップを含むことができる。皮膚接触バー40は、第1の刃22a及び細長い弾性皮膚接触要素60に直接隣接してハウジング20の近位端部24に配置され得る。刃22a〜22eのそれぞれは、皮膚接触バー40を通過してくる毛を切断する、各々の刃先を有することができる。第1の刃22aの刃先は、皮膚接触バー40から約0.40mm、0.50mm、又は0.60mm〜約0.75mm、1.25mm、又は1.5mmの距離だけ離間することができる。皮膚接触バー40の設計は、皮膚接触バー40と第1の刃22aの刃先との間の距離をより大きくすることもより小さくすることも可能にするものであってもよい。特定の実施形態では、皮膚接触バー40と第1の刃22aの刃先との間の間隔は約0.05mm未満であってもよく、安全性を高めるために皮膚接触バー40を第1の刃22aの刃先に触れさせることも可能である。
【0012】
皮膚接触バー40は、ハウジング20の第1の側方端部28から第2の側方端部30まで延在することができる。複数の概して剛性の突出部42は、第1の刃22aに概して垂直に皮膚接触バー40に沿って延在することができる。概して剛性の突出部42は、皮膚接触バー40に一体化されていてもよく、分離して固定されていてもよい。概して剛性の突出部42は離間して、開いたチャネル44を画定することができる。概して剛性の突出部42は、皮膚接触バー40のほぼ全長に沿って配置され得る。あるいは、概して剛性の突出部42は、皮膚接触バーの、例えば中間部分又は側方端部28及び30のような特定のセクションのみに沿って延在してもよい。皮膚接触バー40の長さにかけての比較的多数の概して剛性の突出部42は、特に皮膚接触バー40が概して剛性の材料で作製されている場合、皮膚接触バー40によって皮膚に付加された力をよりよく分配することができる。特定の実施形態では、皮膚接触バー40は、皮膚接触バー40のピッチ及び長さに依存して、約20、30、又は40〜約60、70、又は80の概して剛性の突出部42を有することができる。また、概して剛性の突出部の数量が多いほど、隣接する概して剛性の突出部42の間をより多くの毛が通ることが可能になり、第1の刃22aに到達する前に適正に配向される毛の数量が増すことになる。概して剛性がある突出部42は、約0.20mm、0.40mm、又は0.60mm〜約0.8mm、1.0mm、又は1.2mmのピッチを有することができる。
【0013】
皮膚接触バー40はハウジング20と一体化されてもよく、機械的、熱的、又は化学的な製造プロセスを用いてハウジング20に固定されてもよい。皮膚接触バー40は、半剛性のポリマー材料から射出成形することができる。堅い又は剛性の材料は、剃毛中にハウジング20が一貫した幾何学的形状を維持するのを可能にし、かつ概して剛性の突出部42が毛を立ち上げて向きを定める能力を向上するのを可能にすることができる。皮膚接触バー40は、概して剛性の突出部42が標準的な剃毛条件下で曲がる又は屈曲する(これは剃毛幾何学に不利な影響を与える可能性がある)ことがないように、十分に剛性であってもよい。特定の実施形態では、皮膚接触バー40は、ハウジング20と同じ材料、例えば、Noryl(商標)(General Electric Plastics、現在のSABIC Innovative Plasticsが開発したポリフェニレンオキサイド(PPO)とポリスチレンとのブレンド)から成形されてもよい。皮膚接触バー40はまた、約50、60、又は70から約90、110又は120のShore A硬度を有する他の半剛性ポリマーから成形することもできる。代替実施形態では、セグメント化された動的屈曲カートリッジを提供して、1つ以上の皮膚接触バー40のそれぞれが1つ以上の概して剛性の突出部42を有するようにしてもよい。
【0014】
細長い弾性皮膚接触要素60は、皮膚接触バー40に直接隣接してハウジング20の近位端部24に配置され得る。細長い弾性皮膚接触要素60は、ハウジング20の第2の側方端部28から第2の側方端部30まで延在することができる。皮膚接触バー40と細長い弾性皮膚接触要素60とは、接触してもよく、離間してもよい。細長い弾性皮膚接触要素60の第1の近位端部72は、細長い弾性皮膚接触要素60を貫通して延在する一式のポート64を画定することができる。下記に詳述するように、ポート64は、余分な剃毛剤をカートリッジ14から取り除くのを助けることができる。
【0015】
細長い弾性皮膚接触要素60は、複数の皮膚接触部材の別個の配列を備えることができ、これは、1つ以上の側方配列の皮膚接触部材80及び90、細長い配列の皮膚接触部材100、整列配列の皮膚接触部材110を含むことができる。皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、異なるサイズ、形、及び幾何学的形状を有することができる。具体的には、皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、離間した又は相互接続されている骨子又はフィンのセグメントの形状であり得る。皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、異なるパターンを有してもよく、あるいは、刃に対して、例えばジグザグ、山形、杉綾、又はチェス盤模様など、異なる角度で向きが定められてもよい。皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列はまた、刃に対して概ね平行に向けられた列に配列された離間したフィンセグメントの形、又は刃に対して平行及び垂直の両方で配列された離間したフィンセグメントの形をとることができる。
【0016】
特定の実施形態では、細長い弾性皮膚接触要素60をハウジング20と挿入射出成形又は共射出成形することができるが、接着剤、超音波溶接、又は機械的締結具のような他の既知の組立方法もまた用いることができる。細長い弾性皮膚接触要素60及び皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、皮膚接触バー40より柔らかい材料で成形され得る。例えば、細長い弾性皮膚接触要素60及び皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、約20、30、又は40〜約50、60、又は70のShore A硬度を有することができる。細長い弾性皮膚接触要素60及び皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、熱可塑性エラストマー(TPE)又はゴムで作製され得、例としては、シリコン、天然ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレンブタジエンスチレン(SBS)TPE、スチレンエチレンブタジエンスチレン(SEBS)TPE(例えば、Kraton)、ポリエステルTPE(例えば、Hytrel)、ポリアミドTPE(Pebax)、ポリウレタンTPE、ポリオレフィン系TPE、及びこれらのTPEの任意の配合物(例えば、ポリエステル/SEBS配合物)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、細長い弾性皮膚接触要素60及び皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、Kraiburg HTC 1028/96、HTC 8802/37、HTC 8802/34、又はHTC 8802/11(KRAIBURG TPE GmbH & Co.KG(ドイツ、Waldkraiburg所在))を含むことができる。より軟質の材料は、皮膚伸張を向上させることができ、並びに剃毛中にユーザーの皮膚に対してより快適な触感を提供することができる。より軟質の材料は、ハウジング20及び/又は皮膚接触バー40のより硬い材料が、剃毛中にユーザーの皮膚に与える不快な感覚を紛らわすのに役立つ場合もある。
【0017】
図3を参照すると、細長い弾性皮膚接触要素60の上面図が示されている。細長い弾性皮膚接触要素60は、遠位端部70と、近位端部72と、第1の側方端部74と、第2の側方端部76とを含んでもよい。細長い弾性皮膚接触要素60は、皮膚接触部材の1つ以上の側方配列80及び90を含むことができる。皮膚接触部材の側方配列80の1つは第1の側方端部74に配置され、もう1つの皮膚接触部材の側方配列90は細長い弾性皮膚接触要素60の第2の側方端部76に配置されてもよい。皮膚接触部材の側方配列80及び90は、刃に対して概して平行に延在する1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部82及び92のような同様のパターンを有することができる。皮膚接触部材80の1つの側方の配列は、第1の側方端部74から第2の側方端部76まで延在する長さL1を有することができる。特定の実施形態では、その長さL1は約0.5mm、1mm又は3mm〜約5mm、7mm又は9mmであることができる。皮膚接触部材90のもう一方の側方の配列は、第2の側方端部76から第1の側方端部74まで延在する長さL2を有することができる。特定の実施形態では、L1及びL2は概ね同じであってもよく、例えば、L2は約0.5mm、1mm又は3mm〜約5mm、7mm又は9mmであってもよい。長さL1及びL2は、第1及び第2の側方端部74及び76の間の区域と比べてより多くの皮膚伸張を第1及び第2の側方端部74及び76においてもたらすことができる。細長い弾性皮膚接触要素60が皮膚表面に付加する力はその全長に沿って均一でなくてもよい。細長い弾性皮膚接触要素60の全長に沿ってより均一な皮膚伸張プロファイルを提供するために、細長い弾性皮膚接触要素60の側方端部74及び76に追加の皮膚伸張が必要である場合がある。より均一な皮膚伸張プロファイルは、カートリッジ14の特定の区域に沿ってのみ緊密かつ快適な剃毛ではなく、むしろカートリッジ14の全長に沿ってより一貫して緊密かつ快適な剃毛をもたらすことができる。
【0018】
皮膚接触部材100の細長い配列は細長い弾性皮膚接触要素60の近位端部72に配置され、第1の側方端部74から第2の側方端部76まで延在することができる。皮膚接触部材100の細長い配列は、皮膚接触部材80及び90の1つ以上の側方の配列と連続していてもよく、同様のパターンを有してもよい。あるいは、皮膚接触部材100の細長い配列は、皮膚接触部材80及び90の側方の配列と不連続であってもよく、類似していないパターンを有してもよい。皮膚接触部材100の細長い配列は、より均一な皮膚伸張をもたらすために、皮膚接触部材80及び90の側方の配列と同じ平面上に概ね位置づけられてもよい。例えば、皮膚接触部材100の細長い配列の平面が皮膚接触部材80及び90の側方の配列の平面より下に配置された場合、皮膚接触部材100の細長い配列は剃毛中の触感を提供しないことが可能である、又は、皮膚を伸張するために十分な力を適用しないことが可能である。第1の外側端部74と第2の側方端部76との間の皮膚伸張が不十分であると、切り傷が増えたり剃毛の滑らかさが減ったりする可能性がある。皮膚接触部材100の細長い配列は、第1の側方端部74から第2の側方端部76まで延在する長さL3を有することができる。特定の実施形態では、L3はL1又はL2より大きくてもよく、例えば、L3は約20mm、25mm又は30mm〜約35mm、45mm又は55mmであってもよい。
【0019】
皮膚接触部材110の整列配列を、皮膚接触部材100の細長い配列に直接隣接して細長い弾性皮膚接触要素60の遠位部70及び皮膚接触部材80と皮膚接触部材90の側方の配列の間に配置することができる。皮膚接触部材110の整列配列は、第1の側方端部74と第2の側方端部76との間で延在する長さL4を有することができる。特定の実施形態では、L4はL1又はL2より大きくてもよく、例えば、L4は約10mm、15mm又は20mm〜約30mm、40mm又は50mmであってもよい。皮膚接触部材110の整列配列は、皮膚接触部材80及び90の側方の配列又は皮膚接触部材100の細長い配列と異なるパターンを有してもよい。例えば、皮膚接触部材110の整列配列は、剃毛中、皮膚接触部材100の細長い配列から1つ以上の刃への毛の通過及び毛の配向を促進する、刃に対して概ね横向きであり、かつ複数の開いたチャネル114を画定する複数の可撓性の皮膚係合突出部112を含むことができる。可撓性の皮膚係合突出部112は、細長い弾性皮膚接触要素60の実質的な長さに概ね沿って配置され得、例えば、皮膚接触部材110の整列配列は、細長い弾性皮膚接触要素60の全長の約65%、75%又は85%〜約90%、95%又は100%に沿って配置され得る。図で、皮膚接触部材110の整列配列は細長い弾性皮膚接触要素60の実質的な長さに沿って配置されているが、皮膚伸張及び毛の向きの所望のレベル及び位置によっては、他の構成もまた可能である。
【0020】
細長い弾性皮膚接触要素60の長さに沿った可撓性の皮膚係合突出部112の数量は変化してもよく、例えば、皮膚接触部材110の整列配列は、合計約30、40又は50〜約60、80又は100の可撓性の皮膚係合突出部112を有することができるが、皮膚接触部材110の整列配列のピッチ及び長さL4によっては、より多くてもよく、より少なくてもよい。前述したように、可撓性の皮膚係合突出部112は、概ね剛性の突出部42と同じピッチを有することができる。特定の実施形態では、可撓性の皮膚係合突出部112は、約0.20mm、0.40mm又は0.60mm〜約0.8mm、1.0mm又は1.2mmのピッチを有することができる。可撓性の皮膚係合突出部112の数量がより多いと、皮膚の表面との合計接触区域が増し、これは皮膚伸張量を増すことができるとともに、ユーザーにとって心地よい触感を増すことができる。可撓性の皮膚係合突出部112は、刃の正面の毛の適正な向きもまた促進することもできる。特定の実施形態では、可撓性の皮膚係合突出部112は可撓性の皮膚係合突出部82及び92ほどは皮膚を伸張しなくてもよい。皮膚接触部材の整列配列の主な機能は毛を方向づけること及び毛の曲げを防ぐことであってもよいので、皮膚接触部材110の整列配列は接触部材80及び90の側方配列ほどの最適の皮膚伸張を提供しない。皮膚接触部材100の細長い配列は、細長い弾性皮膚接触要素60の中心に向かう追加の必要な皮膚伸張を提供し、その補正によって、細長い弾性皮膚接触要素60の長さに沿った皮膚のより均一な伸張を準備することができる。
【0021】
図4Aを参照すると、カートリッジ14の拡大部分上面図が示されている。典型的なガードは、剃毛の方向に対して横向き(皮膚伸張のために最適でない)又は剃毛方向に対して平行(毛の整列のために最適でなく、剃毛剤を多く取り除きすぎる場合がある)のいずれかである単一のパターンのみを有する。細長い弾性皮膚接触要素60が有するいくつかの皮膚接触部材80、90、100及び110の別個の配列を皮膚接触バー40と組み合わせて使用して、皮膚伸張と適正な毛整列の最適なバランスを提供することができる。例えば、最適な毛の整列をもたらすために、皮膚接触部材110の整列配列は、皮膚接触部材100の細長い配列又は皮膚接触部材80及び90の側方配列とは異なる長さ、幅、向き又はパターンを有することができる。特定の実施形態では、異なるレベルの局所的な皮膚伸張を準備しながらも、刃の直前で皮膚に押し当てられたままになる毛の数量を減らすために、皮膚接触部材100の細長い配列は皮膚接触部材80及び90の側方配列と異なる長さ、幅、向き又はパターンを有することができる。
【0022】
カートリッジ14が剃毛中に皮膚の表面をわたって滑走するにつれて、皮膚接触部材100の細長い配列は皮膚を予め伸張し、余分な剃毛剤をポート64の方に案内することができる。ポート64は、剃毛剤を刃の方へ前に押し進めるのでなく(これは、刃及び細長い弾性皮膚接触要素60の障害となり得る)、剃毛されている区域から余分な剃毛剤を取り除くことができる。剃毛剤、毛、汚れ及び破片が皮膚接触バー40及び細長い弾性皮膚接触要素60の周囲並びに刃の周囲に捕捉される場合がある。より長い毛はより捕捉されやすく、したがって洗い流すことがより難しいので、剃毛の頻度がより低いユーザーでは余分な剃毛剤、毛、汚れ及び破片はより明らかである場合がある。より長い毛はまた、更なる毛、剃毛剤、汚れ、及び破片を捕捉する傾向が強い。余分な切断毛及び剃毛剤は、細長い弾性皮膚接触要素60が皮膚を伸張する能力を減少することもある。余分な切断毛及び剃毛剤はまた、皮膚接触バー40及び細長い弾性皮膚接触要素60が毛を適正な向きにして緊密な剃毛をする能力を阻害することもある。カートリッジ14が適正に洗い流されないと、刃は毛を適正に切断せず、結果的に擦り傷、切り傷、切断されない毛の数量の増加、及び概ね非効率的な剃毛を結果的にもたらすことが可能であり、ユーザーの皮膚上のカートリッジ14の通過が必然的に増えることになる。ポート64を有する細長い弾性皮膚接触要素60を準備することによって、刃及び細長い弾性皮膚接触要素60の機能を阻害し得る余分な破片、切断毛、及び剃毛剤を減らし、カートリッジ14の性能を強化することができる。
【0023】
皮膚接触部材100の細長い配列は、ポート64から皮膚接触部材110の整列配列まで延在する幅「w1」を有することができる。特定の実施形態では、皮膚接触部材100の細長い配列のw1は、約0.25mm、0.5mm又は0.75mm〜約1mm、2mm又は3mmであり得る。細長い配列の皮膚接触部材100は細長い弾性皮膚接触要素60の近位端部72に位置づけられるので、余分な剃毛剤のみが取り除かれ、剃毛剤の薄い層のみが皮膚及び毛の表面に残される。毛が皮膚接触部材110の整列配列を通るにつれて、十分な量の剃毛剤が毛に残されて、滑らかで快適な剃毛をもたらす。標準のガードは毛を捉えて皮膚の表面に対して押し倒すことができるので、それらの毛は主要な又は第1の刃(図示せず)に到達するにつれて平らに寝る。毛がガードの内部又は下に捕捉された場合、毛は刃に対して適正に提示されず、結果的に刃が毛を逃す又は薄く剥ぐことになる可能性がある。直立の毛は、平らに寝ている又は概ね刃に対して平行な毛と比べ、刃によってより緊密に切断される可能性がより高い。特定の実施形態では、毛が平らになるのを軽減するために、w1は最低限であってもよい。
【0024】
可撓性の皮膚係合突出部112及び細長い配列の皮膚接触部材100は、離間して、第1の細長い間隙106を画定することができる。第1の細長い間隙106は、概ね皮膚接触部材110の整列配列の長さにかけて延在することができるが、所望により、それより短くてもよい。細長い配列の皮膚接触部材100は、毛を捕捉して押し、皮膚の表面に対して平らにする場合がある。第1の細長い間隙106は、毛が皮膚接触部材110の整列配列に向かって通るにつれて、平らになった毛を全て解放してより直立の向きに戻すことを促進することができる。第1の細長い間隙106は、約0mm、0.1mm又は0.2mm〜約0.3mm、0.4mm又は0.5mmの幅を有することができる。特定の実施形態では、第1の細長い間隙106は皮膚接触部材110の整列配列の長さに沿って連続して延在してもよく、又は、第1の細長い間隙106は、皮膚接触部材110の整列配列の長さに沿って不連続な方法で延在するセグメントを含んでもよい。
【0025】
可撓性の皮膚係合突出部112は、先端部分116及び追従部分118を有する概ね矩形又は楕円の外形を有してもよい。先端部分116は、刃の方へ毛を通すため及び可撓性の皮膚係合突出部112の下に捉えられ得る毛の数量を最小限にするためにテーパー形状でも丸くても、あるいは面取りされてもよい。チャネル114及び可撓性の皮膚係合突出部112の向きは、皮膚及び毛の表面に十分な量の剃毛剤を維持することができる。毛の水和性を高めるため及び毛が刃で切断されるときの摩擦を減らすために、十分な量の剃毛剤が必要である。チャネル114は、剃毛剤を取り除きすぎる可能性のあるスクィージーとして機能するのでなく、剃毛剤の流通を可能にするように開かれている。可撓性の皮膚係合突出部112も、カートリッジ14が剃毛の方向に対して横断方向に滑走するのを防ぐために、カートリッジ14のトラッキングも改善することができる。カートリッジ14の側方への滑走によって刃が皮膚をスライスし、激しい不快感をもたらす可能性がある。先端部116及び追跡端部118は概ね平らな上面を有して、皮膚の表面との合計接触面積を増すことができ、これはカートリッジのトラッキングを改善し、皮膚の伸張量を増し、ユーザーの触感を改善することができる。
【0026】
隣接する可撓性の皮膚係合突出部112を距離「d1」だけ離間して、概ね障害のない毛の通過を促進し、剃毛中に毛が引かれること及び捕捉されることを最低限にすることができる。特定の実施形態では、d1は約0.10mm、0.20mm又は0.30mm〜約0.35mm、0.40mm又は0.49mmであることができる。用途によっては、剃毛される毛の厚さ及び量は、より大きい又はより小さいd1が必要である場合がある。特定の実施形態では、d1は近位端部72に向かってより幅広くなる寸法から、遠位端部70に向かってより幅狭くなる寸法にテーパーされてもよい。可撓性の皮膚係合突出部112はd1と概ね同等の「w3」を有することができ、例えばw3は約0.10mm、0.20mm又は0.30mm〜約0.35mm、0.40mm又は0.49mmであってもよいが、皮膚表面との所望の合計接触面積に依存して、w3はより大きくてもより小さくてもよい。皮膚表面との接触面積がより大きいと不快感が軽減し、皮膚の伸張が増す可能性がある。
【0027】
毛が皮膚接触部材110の整列配列の可撓性の皮膚係合突出部112の間から皮膚接触バー40へと通過するにつれ、皮膚接触部材80及び90(図示せず)の側方配列によって追加の皮膚伸張が提供され得る。皮膚接触部材80及び90(図示せず)の側方配列は、細長い弾性皮膚接触要素60の側方端部74及び76(図示せず)での追加の局所的皮膚伸張を提供するために皮膚接触部材100の細長い配列の幅w1より大きい「w2」を有することができ、これは、細長い弾性皮膚接触要素60のより均一な皮膚伸張プロファイルをもたらすことができる。例えば、皮膚接触部材80及び90(図示せず)の側方配列のw2は、約0.5mm、1.5mm又は2mm〜約2.5mm、3mm又は3.5mmであってもよい。
【0028】
寸法w1とw2の組み合わせ及び皮膚接触部材80、90(図示せず)の側方配列の位置及び皮膚接触部材100の細長い配列の位置は、皮膚の表面に対する毛の押圧を最小限にすると同時に、皮膚の伸張を最大限にすることができる。皮膚接触部材80及び90の側方配列は刃が毛を切断する場所の横方向に概ね配置されるので、w2を増すことによって毛の向きに悪い影響を及ぼさずに皮膚伸張を最大限にすることができる。毛の向きは、皮膚の表面に対して毛を押圧し得るw1を縮小することによって最大限にすることができる。皮膚接触部材110の整列配列は、皮膚に対して押圧されている毛の立ち上がり及び配向を可能にすることによって皮膚接触部材100の細長い配列の押圧効果を無効にすることができる。皮膚接触部材110の整列配列はw1の増加を可能にし、剃毛中に皮膚の表面に対して押圧されたままになる毛の数量を最少限にすることによって、更なる伸張をもたらすことができる。
【0029】
皮膚接触バー40及び皮膚接触部材110の整列配列は第2の細長い間隙108を画定することができる。第2の細長い間隙108は、皮膚接触バー40の長さにかけて概ね延在することができるが、所望により、それより短くてもよい。チャネル114に沿って通過せずに可撓性の皮膚係合突出部112の下に捕捉される可能性がある毛は全て、皮膚の表面に対して平らに押し倒される可能性がある。皮膚の表面に対して押圧され得る全ての毛を解放して、皮膚接触バー40を通るにつれてその毛をより直立の向きに戻すことを促進するために、第2の細長い間隙108を準備することができる。第2の細長い間隙108は、約0mm、0.1mm又は0.2mm〜約0.3mm、0.4mm又は0.5mmの幅を有することができる。特定の実施形態では、第2の細長い間隙108は皮膚接触バー40の長さに沿って連続的に延在してもよく、又は、第2の細長い間隙108は皮膚接触バー40の長さに沿って不連続な方法で延在するセグメントを含んでもよい。
【0030】
可撓性の皮膚係合突出部112は概して剛性の突出部42と整列することができるので、最低限の引張り又は引きを伴う毛のための概ね障害のない通路が提供される。皮膚接触バー40の概して剛性の突出部42は皮膚の取扱い及び第1の刃への毛の案内を促進することができる。概して剛性の突出部42はまた、皮膚の表面からの毛の立ち上げも促進することができる。隣接する概ね剛性の突出部42は離間して、不快感をもたらし得る引張り又は引きがごく少ない概ね障害のない毛のための通路を可能にするような寸法の開いたチャネル44を画定する。開いたチャネル44はまた、隣接する概して剛性の突出部42の間の間隔が大きすぎる場合に生じ得る概して剛性の突出部42の端での皮膚の隆起及び圧力点を低減する寸法でもある。例えば、概して剛性の突出部42の間隔が開きすぎていると、開いたチャネル44内に皮膚が出っ張る可能性があり、1つ以上の刃による望ましくない皮膚のスライシング又は切り傷が生じ得る。特定の実施形態では、概して剛性の突出部42は約0.10mm、0.20mm又は0.30mm〜約0.35mm、0.40mm又は0.49mmの「d2」だけ離間され得る(すなわち開いたチャネル44である)が、d2は、開いたチャネル44を通過する毛の厚さ及び量によっては、より大きくてもより小さくてもよい。不適正な間隔では洗い流しやすさが劣り、圧力点、皮膚の隆起及び/又は毛の引きによって不快感が引き起こされる可能性がある。
【0031】
開いたチャネル44の外形が剃毛中に一貫して維持されるように、概して剛性の突出部42は十分に剛性があってよく、したがって、最適な刃と皮膚の外形は維持されて、より緊密かつより快適な剃毛がもたらされる。皮膚接触バー40の上面は概ね平らであり、皮膚の流れの取扱いを改善し、快適さを増すことができる。特定の実施形態では、概ね剛性の突出部42はd2と概して同等の幅「w4」を有することができる。例えば、w4は約0.10mm、0.20mm又は0.30mm〜約0.35mm、0.40mm又は0.49mmであってもよいが、皮膚表面との所望の合計接触面積によっては、w4はより大きくてもより小さくてもよい。概して剛性の突出部42によって画定された開いたチャネル44は、可撓性の皮膚係合突出部112によって画定された開いたチャネル114と概ね整列され得るので、毛は細長い弾性皮膚接触要素60から第1の刃まで概ね障害なく通過することができる。特定の実施形態では、d1及びw3は(それぞれ対応する)d2及びw4と概ね同じであってもよく、毛が刃へと障害なく通過することを可能にする。概して剛性の突出部42、開いたチャネル44、可撓性の皮膚係合突出部112、及び開いたチャネル114の寸法は、皮膚の取扱い、快適さ、毛の向き、及び洗い流しやすさの最適なバランスを可能にすることができる。
【0032】
概して剛性の突出部42は、約0.5mm、1mm又は1.75mm〜約2mm、3mm又は4mmのL5を有することができる。概して剛性の突出部42は可撓性の皮膚係合突出部112より正しく毛を整列することができるが、概して剛性の突出部42は剃毛中に一部のユーザーにとって不快であり得る。特定の実施形態では、L5を最低限にして、皮膚に対する概して剛性の突出部42の引きずり及び不快感を減少すると同時になお十分な毛の配向を可能にすることができる。可撓性の皮膚係合突出部112は、より心地よい触感を皮膚に対して有することができ、概して剛性の突出部42の引きずり及び不快感を感じにくくすることができる。可撓性の皮膚係合突出部112は、よりよい皮膚の伸張、より優れた触感、及びよりよい毛の向きをもたらすために、L5より大きい「L6」を有することができる。特定の実施形態では、L6は約1.0mm、1.5mm又は2.0mm〜2.5mm、3.0mm又は4.0mmであることができる。
【0033】
図4Bを参照すると、可撓性の皮膚係合突出部82(図示せず)、92及び102、並びに112は、細長い弾性皮膚接触要素60のベース120から延出することができる。ベース120は、概して湾曲した平面P1に沿って傾斜することができる。可撓性の皮膚係合突出部102の上面は、概して傾斜した湾曲平面P2に沿って方向が定められてもよい。可撓性の皮膚係合突出部102は、P1からP2にかけて測定されたときに約0.25mm、0.50mm又は0.75mm〜約1.0mm、1.25mm又は2mmの高さh1を有することができる。可撓性の皮膚係合突出部82および92の上面は、概して傾斜した湾曲平面P3に沿って方向が定められてもよい。可撓性の皮膚係合突出部82及び92は、P1からP3にかけて測定されたときに約0.1mm、0.25mm又は0.5mm〜約0.75mm、1.0mm又は1.5mmの高さh2を有することができる。図4Bに示すように、可撓性の皮膚係合突出部82及び92は、可撓性の皮膚係合突出部112より上に延在して、カートリッジ14の側方端部にて追加の皮膚伸張を提供することができる。特定の実施形態では、より高い可撓性及び皮膚伸張特性を可撓性の皮膚係合突出部102に設けるために、h1はh2より大きくてもよい。平面P1、P2及びP3の可能な傾斜のために、個々の可撓性の皮膚係合突出部82(図示せず)及び92並びに102の高さ(h1、h2及びh3)は細長い弾性皮膚接触要素60に沿って変化してもよいことが理解される。
【0034】
概して剛性の突出部42及び可撓性の皮膚係合突出部112は概して同じ高さを有すること(すなわち同じ平面上に位置づけられること)が可能であるので、カートリッジ14が皮膚の表面に置かれるにつれて、剛性の突出部42及び可撓性の皮膚係合突出部112は両方とも皮膚と接触する。特定の実施形態では、皮膚の表面に対する可撓性の皮膚係合突出部112の圧縮を可能にし、ユーザーによりよい触感を与え、概して剛性の突出部42の感触を伝えないために、可撓性の皮膚係合突出部112は概して剛性の突出部42よりわずかに上に位置づけられてもよい。可撓性の皮膚係合突出部112の上面は、概して傾斜した湾曲平面に沿って向きが定められてもよい。特定の実施形態では、可撓性の皮膚係合突出部112は(可撓性の皮膚係合突出部112のベース120から上面まで測定されたときに)約0.2mm、0.3mm又は0.4mm〜約0.7mm、0.9mm又は1.2mmの高さh3を有することができる。代替実施形態では、可撓性の皮膚係合突出部112の上面及び平面P1及びP2は概して真っ直ぐな平面に沿って傾斜してもよく、真っ直ぐでなくてもよい。
【0035】
図5A〜5Fは、細長い弾性皮膚接触要素60の様々な図を示す。図5Aは、細長い弾性皮膚接触要素60の斜視図である。図5Bは、細長い弾性皮膚接触要素60の底面図である。図5Cは、細長い弾性皮膚接触要素の右側面図である。図5Dは、図5Cの鏡像である細長い弾性皮膚接触要素60の左側面図である。図5Eは、細長い弾性皮膚接触要素の正面図である。図5Fは、細長い弾性皮膚接触要素の背面図である。
【0036】
より緊密かつより快適な剃毛のための、毛を切断する方法もまた提供される。この方法は、少なくとも1つの刃と、この少なくとも1つの刃の正面の細長い弾性皮膚接触要素とを、剃毛かみそりカートリッジに提供する工程を有する。刃の正面の皮膚の第1の区域は、細長い弾性皮膚接触要素によって伸張され、皮膚の出っ張りを低減することができる。第1の区域の後の複数の毛は、細長い弾性皮膚接触要素によって整列され、それによって、それらの毛は少なくとも1つの刃に対して概ね垂直に整列され得る。毛の整列は、毛が1つ以上の刃によって一貫して均等に切断されるよう促進することができる。整列される毛の側方の皮膚の別の区域もまた、細長い弾性皮膚接触要素によって伸張され得る。整列される毛の側方の皮膚の区域は、皮膚の第1の区域と概ね並んでいるか、又はその背後にあり得る。概ね整列された毛は1つ以上の刃によって切断され得る。上述で説明された工程は任意の順序で実行することができ、特定の工程を繰り返してもよく、全く含まなくてもよい。
【0037】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示された寸法は「約40mm」を意味することを意図する。あらゆる曖昧さを避けるために、本開示の目的上、用語「部又は部分」は50%未満を意味するものと解釈されるべきである。例えば、用語「遠位端部」は、参照された要素の末端から約0%、5%、10%又は15%〜約15%、20%、25%、30%、40%又は45%として解釈されるべきである。同様に、用語「近位端部」は、参照された要素の前記末端の反対の端から約0%、5%、10%又は15%〜約15%、20%、25%、30%、40%又は45%として解釈されるべきである。
【0038】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
【0039】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。
【技術分野】
【0001】
本発明は剃毛かみそりに関し、より具体的には、効率的かつ効果的な剃毛のために局所区域の皮膚の伸張を促進するため及び/又は刃に対する毛の向きを定め通過を促進するための細長い弾性皮膚接触要素を備えたハウジングを有する剃毛かみそりカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
概して、安全かみそりのカートリッジ又は刃ユニットは、カートリッジが取付けられたハンドルを用いて、剃毛される皮膚の表面にわたって移動される切断用刃先を有する少なくとも1つの刃を有する。カートリッジは、刃が充分に鋭利でなくなったときにカートリッジを新しいものに交換することができるようにハンドルに着脱可能に装着されていてもよく、又は、刃が鈍くなったとき、かみそり全体を廃棄するように、ハンドルに恒久的に取り付けられていてもよい。かみそりのカートリッジは、通常、刃の正面にある皮膚と接触するガードと、剃毛中に刃の背後にある皮膚と接触するキャップとを含む。キャップ及びガードは、剃毛中の皮膚に対する刃の向き及び位置を決定するパラメータであるいわゆる「剃毛ジオメトリ」を確立しやすくし、このパラメータは、かみそりの剃毛性能及び有効性に強く影響することができる。ガードは概して剛性であってもよく、例えば、刃のための支持を提供するフレーム又はプラットフォーム構造とともに一体化形成される。
【0003】
ガードは多くの剃毛かみそりに存在し、皮膚を伸張することを目的とするが、これらのガードはまた、毛を平らに寝かせる傾向も有する。これらのガードと毛との相互作用は、芝刈り機の刃で芝を刈る直前に、重たいドラムを芝の上に転がすようなものである。皮膚の毛と同様に芝は、刃に対して概ね垂直の向きになっていないと効果的かつ効率的に切断することはできない。毛の成長は人によって、及び剃毛される体の部分によって大きく異なる。典型的には、短毛は、およそ24時間の成長として特徴付けられる。短い毛は概して堅く、刃に対して概して垂直に配向されるので、標準的なかみそりガードは比較的効果的に短毛を切断することができる。長く伸びるにつれて毛は屈曲し、刃に対してより平行な向きで皮膚の表面に平らに寝る傾向を有する。刃が皮膚の表面に対してより平行な角度で毛を剥ぐ又は切る傾向を有するようになるので、より長い毛の向きのために、標準的なかみそりガードの効果は低下する。一部の毛は平らに寝てしまい、かみそりの刃はそれらの毛を刈り取らずに上を通り過ぎる。ユーザーはしばしば、切断されていない又は皮膚表面近くまで十分に切断されなかった毛を切断するために、同じ領域を繰り返し剃毛しなければならず、その結果皮膚のかぶれが増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、次の利点の1つ以上を達成することができる。皮膚全体の伸張を犠牲にすることなく、適正な毛の向き及び皮膚の局所区域の伸張を達成することができる。加えて、本発明の様々な実施形態は切り傷を減らし、近接さを高め、剃毛中の触感を改善し、全体的な快適さを高めるであろう。本発明の他の利点及び特徴は、以下の「発明を実施するための形態」及び「特許請求の範囲」から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、本発明は、概して、近位端部と、遠位端部と、ハウジング内に装着された1つ以上の刃とを有するハウジングを備えたかみそりカートリッジを特徴とする。細長い弾性皮膚接触要素は、ハウジングの近位端部に接合される。細長い弾性皮膚接触要素は、1つ以上の刃に対して概ね横向きである1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部であって、剃毛中に1つ以上の刃を毛が概ね障害なく通過することを促進する複数の開いたチャネルを画定する1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部のパターンを有する皮膚接触部材の整列配列を有する。細長い弾性皮膚接触要素はまた、この皮膚接触部材の整列配列のパターンと異なるパターンを有する少なくとも1つの追加の皮膚接触部材の配列を有する。
【0006】
別の態様では、本発明は、概して、ハウジングを伴うかみそりカートリッジと、このハウジング内に装着された1つ以上の刃とを特徴とする。細長い弾性皮膚接触要素は、このハウジングに接合される。細長い弾性皮膚接触要素は、近位端部及び遠位端部を有する。一対の皮膚接触部材の側方配列は、近位端部と遠位端部との間に配置される。皮膚接触部材の整列配列は、皮膚接触部材の一対の側方配列の間の細長い弾性皮膚接触要素の遠位端部に配置される。皮膚接触部材の整列配列は、剃毛中に1つ以上の刃を毛が概ね障害なく通過することを促進する1つ以上の刃に対して概ね横向きであり、かつ複数の開いたチャネルを画定する複数の可撓性の皮膚係合突出部を有する。
【0007】
別の態様では、本発明は、概して、より緊密かつより快適な剃毛をもたらすように毛を切断する方法を特徴とする。毛を切断するこの方法は、少なくとも1つの刃及び細長い弾性皮膚接触要素をかみそりカートリッジに準備する工程を有する。刃の前方の皮膚の第1の区域は、細長い弾性皮膚接触要素で伸張される。第1の区域の後の複数の毛は、細長い弾性皮膚接触要素によって整列され、それによって、それらの毛は少なくとも1つの刃に対して概ね垂直に整列される。整列された毛の側方の皮膚の別の区域は、細長い弾性皮膚接触要素によって伸張される。概ね整列された毛は1つ以上の刃によって切断される。
【0008】
1つ以上の刃に対する毛の向きを改善するために、特定の実施形態は所望により1つ以上の細長いスロットを任意に含むことができる。特定の実施形態はまた、改善された毛の向きをもたらすために複数の概ね剛性の突出部を有するハウジングに配置された皮膚接触バーも所望により含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の剃毛かみそりの可能な一実施形態の上面図。
【図2】図1に示したカートリッジの詳細な上面図。
【図3】図2のカートリッジの細長い弾性皮膚接触要素の上面。
【図4A】図2のカートリッジの拡大部分上面図。
【図4B】図2の線4−4に概ね沿って取られたカートリッジの部分断面図。
【図5A】図3の細長い弾性皮膚接触要素の斜視図。
【図5B】図3の細長い弾性皮膚接触要素の底面図。
【図5C】図3の細長い弾性皮膚接触要素の右側面図。
【図5D】図3の細長い弾性皮膚接触要素の左側面図。
【図5E】図3の細長い弾性皮膚接触要素の正面図。
【図5F】図3の細長い弾性皮膚接触要素の背面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1を参照すると、本発明の1つの可能な実施形態が示されており、ハンドル12とカートリッジ14とを有する剃毛かみそり10が例示されている。特定の実施形態では、カートリッジ14をハンドル12から分離すること及び取り外すことができる。カートリッジ14は、ハンドル12に固定式又は旋回式に装着することができる。カートリッジ14は、カートリッジ14が旋回軸を中心に旋回するように装着される相互接続部材16もまた含むことができる。相互接続部材16は、ハンドル12に接続されるベース18を含むことができる。カートリッジ14は、もう1つの刃22と、キャップ32と、細長い弾性皮膚接触要素60とを担持するハウジング20を含むことができる。1つ以上の刃22をハウジング20内に装着し、一対のクリップ34a及び34bで固定することができる。ワイヤラッピング、冷間成形、熱かしめ、インサート成形、及び粘着剤などを含む(ただしこれらに限定されない)当業者に既知のその他の組立方法を用いて、刃22をハウジング20に固定することもできる。ハウジング20は、細長い弾性皮膚接触要素60に隣接して配置された皮膚接触バー40を含むことができる。図1に図示したように、皮膚接触バー40は概ね矩形の断面を有するが、円形、正方形、三角形、又は楕円形など、任意の数量の断面形が可能である。下記に詳述するように、細長い弾性皮膚接触要素60は、局所的伸張及び/又は毛の配向を促進する皮膚接触部材のいくつかの別個の配列を有することができる。細長い弾性皮膚接触要素60は、皮膚接触バー40と組み合わせて又はそれから独立して使用することができる。
【0011】
図2を参照すると、カートリッジ14の平面図が示されている。ハウジング20は、近位端部24と、遠位端部26と、第1の側方端部28と、第2の側方端部30とを有することができる。キャップ32は、ハウジング20の遠位端部26に配置されてもよく、ハウジング20に固定された潤滑ストリップを含むことができる。皮膚接触バー40は、第1の刃22a及び細長い弾性皮膚接触要素60に直接隣接してハウジング20の近位端部24に配置され得る。刃22a〜22eのそれぞれは、皮膚接触バー40を通過してくる毛を切断する、各々の刃先を有することができる。第1の刃22aの刃先は、皮膚接触バー40から約0.40mm、0.50mm、又は0.60mm〜約0.75mm、1.25mm、又は1.5mmの距離だけ離間することができる。皮膚接触バー40の設計は、皮膚接触バー40と第1の刃22aの刃先との間の距離をより大きくすることもより小さくすることも可能にするものであってもよい。特定の実施形態では、皮膚接触バー40と第1の刃22aの刃先との間の間隔は約0.05mm未満であってもよく、安全性を高めるために皮膚接触バー40を第1の刃22aの刃先に触れさせることも可能である。
【0012】
皮膚接触バー40は、ハウジング20の第1の側方端部28から第2の側方端部30まで延在することができる。複数の概して剛性の突出部42は、第1の刃22aに概して垂直に皮膚接触バー40に沿って延在することができる。概して剛性の突出部42は、皮膚接触バー40に一体化されていてもよく、分離して固定されていてもよい。概して剛性の突出部42は離間して、開いたチャネル44を画定することができる。概して剛性の突出部42は、皮膚接触バー40のほぼ全長に沿って配置され得る。あるいは、概して剛性の突出部42は、皮膚接触バーの、例えば中間部分又は側方端部28及び30のような特定のセクションのみに沿って延在してもよい。皮膚接触バー40の長さにかけての比較的多数の概して剛性の突出部42は、特に皮膚接触バー40が概して剛性の材料で作製されている場合、皮膚接触バー40によって皮膚に付加された力をよりよく分配することができる。特定の実施形態では、皮膚接触バー40は、皮膚接触バー40のピッチ及び長さに依存して、約20、30、又は40〜約60、70、又は80の概して剛性の突出部42を有することができる。また、概して剛性の突出部の数量が多いほど、隣接する概して剛性の突出部42の間をより多くの毛が通ることが可能になり、第1の刃22aに到達する前に適正に配向される毛の数量が増すことになる。概して剛性がある突出部42は、約0.20mm、0.40mm、又は0.60mm〜約0.8mm、1.0mm、又は1.2mmのピッチを有することができる。
【0013】
皮膚接触バー40はハウジング20と一体化されてもよく、機械的、熱的、又は化学的な製造プロセスを用いてハウジング20に固定されてもよい。皮膚接触バー40は、半剛性のポリマー材料から射出成形することができる。堅い又は剛性の材料は、剃毛中にハウジング20が一貫した幾何学的形状を維持するのを可能にし、かつ概して剛性の突出部42が毛を立ち上げて向きを定める能力を向上するのを可能にすることができる。皮膚接触バー40は、概して剛性の突出部42が標準的な剃毛条件下で曲がる又は屈曲する(これは剃毛幾何学に不利な影響を与える可能性がある)ことがないように、十分に剛性であってもよい。特定の実施形態では、皮膚接触バー40は、ハウジング20と同じ材料、例えば、Noryl(商標)(General Electric Plastics、現在のSABIC Innovative Plasticsが開発したポリフェニレンオキサイド(PPO)とポリスチレンとのブレンド)から成形されてもよい。皮膚接触バー40はまた、約50、60、又は70から約90、110又は120のShore A硬度を有する他の半剛性ポリマーから成形することもできる。代替実施形態では、セグメント化された動的屈曲カートリッジを提供して、1つ以上の皮膚接触バー40のそれぞれが1つ以上の概して剛性の突出部42を有するようにしてもよい。
【0014】
細長い弾性皮膚接触要素60は、皮膚接触バー40に直接隣接してハウジング20の近位端部24に配置され得る。細長い弾性皮膚接触要素60は、ハウジング20の第2の側方端部28から第2の側方端部30まで延在することができる。皮膚接触バー40と細長い弾性皮膚接触要素60とは、接触してもよく、離間してもよい。細長い弾性皮膚接触要素60の第1の近位端部72は、細長い弾性皮膚接触要素60を貫通して延在する一式のポート64を画定することができる。下記に詳述するように、ポート64は、余分な剃毛剤をカートリッジ14から取り除くのを助けることができる。
【0015】
細長い弾性皮膚接触要素60は、複数の皮膚接触部材の別個の配列を備えることができ、これは、1つ以上の側方配列の皮膚接触部材80及び90、細長い配列の皮膚接触部材100、整列配列の皮膚接触部材110を含むことができる。皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、異なるサイズ、形、及び幾何学的形状を有することができる。具体的には、皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、離間した又は相互接続されている骨子又はフィンのセグメントの形状であり得る。皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、異なるパターンを有してもよく、あるいは、刃に対して、例えばジグザグ、山形、杉綾、又はチェス盤模様など、異なる角度で向きが定められてもよい。皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列はまた、刃に対して概ね平行に向けられた列に配列された離間したフィンセグメントの形、又は刃に対して平行及び垂直の両方で配列された離間したフィンセグメントの形をとることができる。
【0016】
特定の実施形態では、細長い弾性皮膚接触要素60をハウジング20と挿入射出成形又は共射出成形することができるが、接着剤、超音波溶接、又は機械的締結具のような他の既知の組立方法もまた用いることができる。細長い弾性皮膚接触要素60及び皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、皮膚接触バー40より柔らかい材料で成形され得る。例えば、細長い弾性皮膚接触要素60及び皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、約20、30、又は40〜約50、60、又は70のShore A硬度を有することができる。細長い弾性皮膚接触要素60及び皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、熱可塑性エラストマー(TPE)又はゴムで作製され得、例としては、シリコン、天然ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレンブタジエンスチレン(SBS)TPE、スチレンエチレンブタジエンスチレン(SEBS)TPE(例えば、Kraton)、ポリエステルTPE(例えば、Hytrel)、ポリアミドTPE(Pebax)、ポリウレタンTPE、ポリオレフィン系TPE、及びこれらのTPEの任意の配合物(例えば、ポリエステル/SEBS配合物)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、細長い弾性皮膚接触要素60及び皮膚接触部材80、90、100、及び110の配列は、Kraiburg HTC 1028/96、HTC 8802/37、HTC 8802/34、又はHTC 8802/11(KRAIBURG TPE GmbH & Co.KG(ドイツ、Waldkraiburg所在))を含むことができる。より軟質の材料は、皮膚伸張を向上させることができ、並びに剃毛中にユーザーの皮膚に対してより快適な触感を提供することができる。より軟質の材料は、ハウジング20及び/又は皮膚接触バー40のより硬い材料が、剃毛中にユーザーの皮膚に与える不快な感覚を紛らわすのに役立つ場合もある。
【0017】
図3を参照すると、細長い弾性皮膚接触要素60の上面図が示されている。細長い弾性皮膚接触要素60は、遠位端部70と、近位端部72と、第1の側方端部74と、第2の側方端部76とを含んでもよい。細長い弾性皮膚接触要素60は、皮膚接触部材の1つ以上の側方配列80及び90を含むことができる。皮膚接触部材の側方配列80の1つは第1の側方端部74に配置され、もう1つの皮膚接触部材の側方配列90は細長い弾性皮膚接触要素60の第2の側方端部76に配置されてもよい。皮膚接触部材の側方配列80及び90は、刃に対して概して平行に延在する1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部82及び92のような同様のパターンを有することができる。皮膚接触部材80の1つの側方の配列は、第1の側方端部74から第2の側方端部76まで延在する長さL1を有することができる。特定の実施形態では、その長さL1は約0.5mm、1mm又は3mm〜約5mm、7mm又は9mmであることができる。皮膚接触部材90のもう一方の側方の配列は、第2の側方端部76から第1の側方端部74まで延在する長さL2を有することができる。特定の実施形態では、L1及びL2は概ね同じであってもよく、例えば、L2は約0.5mm、1mm又は3mm〜約5mm、7mm又は9mmであってもよい。長さL1及びL2は、第1及び第2の側方端部74及び76の間の区域と比べてより多くの皮膚伸張を第1及び第2の側方端部74及び76においてもたらすことができる。細長い弾性皮膚接触要素60が皮膚表面に付加する力はその全長に沿って均一でなくてもよい。細長い弾性皮膚接触要素60の全長に沿ってより均一な皮膚伸張プロファイルを提供するために、細長い弾性皮膚接触要素60の側方端部74及び76に追加の皮膚伸張が必要である場合がある。より均一な皮膚伸張プロファイルは、カートリッジ14の特定の区域に沿ってのみ緊密かつ快適な剃毛ではなく、むしろカートリッジ14の全長に沿ってより一貫して緊密かつ快適な剃毛をもたらすことができる。
【0018】
皮膚接触部材100の細長い配列は細長い弾性皮膚接触要素60の近位端部72に配置され、第1の側方端部74から第2の側方端部76まで延在することができる。皮膚接触部材100の細長い配列は、皮膚接触部材80及び90の1つ以上の側方の配列と連続していてもよく、同様のパターンを有してもよい。あるいは、皮膚接触部材100の細長い配列は、皮膚接触部材80及び90の側方の配列と不連続であってもよく、類似していないパターンを有してもよい。皮膚接触部材100の細長い配列は、より均一な皮膚伸張をもたらすために、皮膚接触部材80及び90の側方の配列と同じ平面上に概ね位置づけられてもよい。例えば、皮膚接触部材100の細長い配列の平面が皮膚接触部材80及び90の側方の配列の平面より下に配置された場合、皮膚接触部材100の細長い配列は剃毛中の触感を提供しないことが可能である、又は、皮膚を伸張するために十分な力を適用しないことが可能である。第1の外側端部74と第2の側方端部76との間の皮膚伸張が不十分であると、切り傷が増えたり剃毛の滑らかさが減ったりする可能性がある。皮膚接触部材100の細長い配列は、第1の側方端部74から第2の側方端部76まで延在する長さL3を有することができる。特定の実施形態では、L3はL1又はL2より大きくてもよく、例えば、L3は約20mm、25mm又は30mm〜約35mm、45mm又は55mmであってもよい。
【0019】
皮膚接触部材110の整列配列を、皮膚接触部材100の細長い配列に直接隣接して細長い弾性皮膚接触要素60の遠位部70及び皮膚接触部材80と皮膚接触部材90の側方の配列の間に配置することができる。皮膚接触部材110の整列配列は、第1の側方端部74と第2の側方端部76との間で延在する長さL4を有することができる。特定の実施形態では、L4はL1又はL2より大きくてもよく、例えば、L4は約10mm、15mm又は20mm〜約30mm、40mm又は50mmであってもよい。皮膚接触部材110の整列配列は、皮膚接触部材80及び90の側方の配列又は皮膚接触部材100の細長い配列と異なるパターンを有してもよい。例えば、皮膚接触部材110の整列配列は、剃毛中、皮膚接触部材100の細長い配列から1つ以上の刃への毛の通過及び毛の配向を促進する、刃に対して概ね横向きであり、かつ複数の開いたチャネル114を画定する複数の可撓性の皮膚係合突出部112を含むことができる。可撓性の皮膚係合突出部112は、細長い弾性皮膚接触要素60の実質的な長さに概ね沿って配置され得、例えば、皮膚接触部材110の整列配列は、細長い弾性皮膚接触要素60の全長の約65%、75%又は85%〜約90%、95%又は100%に沿って配置され得る。図で、皮膚接触部材110の整列配列は細長い弾性皮膚接触要素60の実質的な長さに沿って配置されているが、皮膚伸張及び毛の向きの所望のレベル及び位置によっては、他の構成もまた可能である。
【0020】
細長い弾性皮膚接触要素60の長さに沿った可撓性の皮膚係合突出部112の数量は変化してもよく、例えば、皮膚接触部材110の整列配列は、合計約30、40又は50〜約60、80又は100の可撓性の皮膚係合突出部112を有することができるが、皮膚接触部材110の整列配列のピッチ及び長さL4によっては、より多くてもよく、より少なくてもよい。前述したように、可撓性の皮膚係合突出部112は、概ね剛性の突出部42と同じピッチを有することができる。特定の実施形態では、可撓性の皮膚係合突出部112は、約0.20mm、0.40mm又は0.60mm〜約0.8mm、1.0mm又は1.2mmのピッチを有することができる。可撓性の皮膚係合突出部112の数量がより多いと、皮膚の表面との合計接触区域が増し、これは皮膚伸張量を増すことができるとともに、ユーザーにとって心地よい触感を増すことができる。可撓性の皮膚係合突出部112は、刃の正面の毛の適正な向きもまた促進することもできる。特定の実施形態では、可撓性の皮膚係合突出部112は可撓性の皮膚係合突出部82及び92ほどは皮膚を伸張しなくてもよい。皮膚接触部材の整列配列の主な機能は毛を方向づけること及び毛の曲げを防ぐことであってもよいので、皮膚接触部材110の整列配列は接触部材80及び90の側方配列ほどの最適の皮膚伸張を提供しない。皮膚接触部材100の細長い配列は、細長い弾性皮膚接触要素60の中心に向かう追加の必要な皮膚伸張を提供し、その補正によって、細長い弾性皮膚接触要素60の長さに沿った皮膚のより均一な伸張を準備することができる。
【0021】
図4Aを参照すると、カートリッジ14の拡大部分上面図が示されている。典型的なガードは、剃毛の方向に対して横向き(皮膚伸張のために最適でない)又は剃毛方向に対して平行(毛の整列のために最適でなく、剃毛剤を多く取り除きすぎる場合がある)のいずれかである単一のパターンのみを有する。細長い弾性皮膚接触要素60が有するいくつかの皮膚接触部材80、90、100及び110の別個の配列を皮膚接触バー40と組み合わせて使用して、皮膚伸張と適正な毛整列の最適なバランスを提供することができる。例えば、最適な毛の整列をもたらすために、皮膚接触部材110の整列配列は、皮膚接触部材100の細長い配列又は皮膚接触部材80及び90の側方配列とは異なる長さ、幅、向き又はパターンを有することができる。特定の実施形態では、異なるレベルの局所的な皮膚伸張を準備しながらも、刃の直前で皮膚に押し当てられたままになる毛の数量を減らすために、皮膚接触部材100の細長い配列は皮膚接触部材80及び90の側方配列と異なる長さ、幅、向き又はパターンを有することができる。
【0022】
カートリッジ14が剃毛中に皮膚の表面をわたって滑走するにつれて、皮膚接触部材100の細長い配列は皮膚を予め伸張し、余分な剃毛剤をポート64の方に案内することができる。ポート64は、剃毛剤を刃の方へ前に押し進めるのでなく(これは、刃及び細長い弾性皮膚接触要素60の障害となり得る)、剃毛されている区域から余分な剃毛剤を取り除くことができる。剃毛剤、毛、汚れ及び破片が皮膚接触バー40及び細長い弾性皮膚接触要素60の周囲並びに刃の周囲に捕捉される場合がある。より長い毛はより捕捉されやすく、したがって洗い流すことがより難しいので、剃毛の頻度がより低いユーザーでは余分な剃毛剤、毛、汚れ及び破片はより明らかである場合がある。より長い毛はまた、更なる毛、剃毛剤、汚れ、及び破片を捕捉する傾向が強い。余分な切断毛及び剃毛剤は、細長い弾性皮膚接触要素60が皮膚を伸張する能力を減少することもある。余分な切断毛及び剃毛剤はまた、皮膚接触バー40及び細長い弾性皮膚接触要素60が毛を適正な向きにして緊密な剃毛をする能力を阻害することもある。カートリッジ14が適正に洗い流されないと、刃は毛を適正に切断せず、結果的に擦り傷、切り傷、切断されない毛の数量の増加、及び概ね非効率的な剃毛を結果的にもたらすことが可能であり、ユーザーの皮膚上のカートリッジ14の通過が必然的に増えることになる。ポート64を有する細長い弾性皮膚接触要素60を準備することによって、刃及び細長い弾性皮膚接触要素60の機能を阻害し得る余分な破片、切断毛、及び剃毛剤を減らし、カートリッジ14の性能を強化することができる。
【0023】
皮膚接触部材100の細長い配列は、ポート64から皮膚接触部材110の整列配列まで延在する幅「w1」を有することができる。特定の実施形態では、皮膚接触部材100の細長い配列のw1は、約0.25mm、0.5mm又は0.75mm〜約1mm、2mm又は3mmであり得る。細長い配列の皮膚接触部材100は細長い弾性皮膚接触要素60の近位端部72に位置づけられるので、余分な剃毛剤のみが取り除かれ、剃毛剤の薄い層のみが皮膚及び毛の表面に残される。毛が皮膚接触部材110の整列配列を通るにつれて、十分な量の剃毛剤が毛に残されて、滑らかで快適な剃毛をもたらす。標準のガードは毛を捉えて皮膚の表面に対して押し倒すことができるので、それらの毛は主要な又は第1の刃(図示せず)に到達するにつれて平らに寝る。毛がガードの内部又は下に捕捉された場合、毛は刃に対して適正に提示されず、結果的に刃が毛を逃す又は薄く剥ぐことになる可能性がある。直立の毛は、平らに寝ている又は概ね刃に対して平行な毛と比べ、刃によってより緊密に切断される可能性がより高い。特定の実施形態では、毛が平らになるのを軽減するために、w1は最低限であってもよい。
【0024】
可撓性の皮膚係合突出部112及び細長い配列の皮膚接触部材100は、離間して、第1の細長い間隙106を画定することができる。第1の細長い間隙106は、概ね皮膚接触部材110の整列配列の長さにかけて延在することができるが、所望により、それより短くてもよい。細長い配列の皮膚接触部材100は、毛を捕捉して押し、皮膚の表面に対して平らにする場合がある。第1の細長い間隙106は、毛が皮膚接触部材110の整列配列に向かって通るにつれて、平らになった毛を全て解放してより直立の向きに戻すことを促進することができる。第1の細長い間隙106は、約0mm、0.1mm又は0.2mm〜約0.3mm、0.4mm又は0.5mmの幅を有することができる。特定の実施形態では、第1の細長い間隙106は皮膚接触部材110の整列配列の長さに沿って連続して延在してもよく、又は、第1の細長い間隙106は、皮膚接触部材110の整列配列の長さに沿って不連続な方法で延在するセグメントを含んでもよい。
【0025】
可撓性の皮膚係合突出部112は、先端部分116及び追従部分118を有する概ね矩形又は楕円の外形を有してもよい。先端部分116は、刃の方へ毛を通すため及び可撓性の皮膚係合突出部112の下に捉えられ得る毛の数量を最小限にするためにテーパー形状でも丸くても、あるいは面取りされてもよい。チャネル114及び可撓性の皮膚係合突出部112の向きは、皮膚及び毛の表面に十分な量の剃毛剤を維持することができる。毛の水和性を高めるため及び毛が刃で切断されるときの摩擦を減らすために、十分な量の剃毛剤が必要である。チャネル114は、剃毛剤を取り除きすぎる可能性のあるスクィージーとして機能するのでなく、剃毛剤の流通を可能にするように開かれている。可撓性の皮膚係合突出部112も、カートリッジ14が剃毛の方向に対して横断方向に滑走するのを防ぐために、カートリッジ14のトラッキングも改善することができる。カートリッジ14の側方への滑走によって刃が皮膚をスライスし、激しい不快感をもたらす可能性がある。先端部116及び追跡端部118は概ね平らな上面を有して、皮膚の表面との合計接触面積を増すことができ、これはカートリッジのトラッキングを改善し、皮膚の伸張量を増し、ユーザーの触感を改善することができる。
【0026】
隣接する可撓性の皮膚係合突出部112を距離「d1」だけ離間して、概ね障害のない毛の通過を促進し、剃毛中に毛が引かれること及び捕捉されることを最低限にすることができる。特定の実施形態では、d1は約0.10mm、0.20mm又は0.30mm〜約0.35mm、0.40mm又は0.49mmであることができる。用途によっては、剃毛される毛の厚さ及び量は、より大きい又はより小さいd1が必要である場合がある。特定の実施形態では、d1は近位端部72に向かってより幅広くなる寸法から、遠位端部70に向かってより幅狭くなる寸法にテーパーされてもよい。可撓性の皮膚係合突出部112はd1と概ね同等の「w3」を有することができ、例えばw3は約0.10mm、0.20mm又は0.30mm〜約0.35mm、0.40mm又は0.49mmであってもよいが、皮膚表面との所望の合計接触面積に依存して、w3はより大きくてもより小さくてもよい。皮膚表面との接触面積がより大きいと不快感が軽減し、皮膚の伸張が増す可能性がある。
【0027】
毛が皮膚接触部材110の整列配列の可撓性の皮膚係合突出部112の間から皮膚接触バー40へと通過するにつれ、皮膚接触部材80及び90(図示せず)の側方配列によって追加の皮膚伸張が提供され得る。皮膚接触部材80及び90(図示せず)の側方配列は、細長い弾性皮膚接触要素60の側方端部74及び76(図示せず)での追加の局所的皮膚伸張を提供するために皮膚接触部材100の細長い配列の幅w1より大きい「w2」を有することができ、これは、細長い弾性皮膚接触要素60のより均一な皮膚伸張プロファイルをもたらすことができる。例えば、皮膚接触部材80及び90(図示せず)の側方配列のw2は、約0.5mm、1.5mm又は2mm〜約2.5mm、3mm又は3.5mmであってもよい。
【0028】
寸法w1とw2の組み合わせ及び皮膚接触部材80、90(図示せず)の側方配列の位置及び皮膚接触部材100の細長い配列の位置は、皮膚の表面に対する毛の押圧を最小限にすると同時に、皮膚の伸張を最大限にすることができる。皮膚接触部材80及び90の側方配列は刃が毛を切断する場所の横方向に概ね配置されるので、w2を増すことによって毛の向きに悪い影響を及ぼさずに皮膚伸張を最大限にすることができる。毛の向きは、皮膚の表面に対して毛を押圧し得るw1を縮小することによって最大限にすることができる。皮膚接触部材110の整列配列は、皮膚に対して押圧されている毛の立ち上がり及び配向を可能にすることによって皮膚接触部材100の細長い配列の押圧効果を無効にすることができる。皮膚接触部材110の整列配列はw1の増加を可能にし、剃毛中に皮膚の表面に対して押圧されたままになる毛の数量を最少限にすることによって、更なる伸張をもたらすことができる。
【0029】
皮膚接触バー40及び皮膚接触部材110の整列配列は第2の細長い間隙108を画定することができる。第2の細長い間隙108は、皮膚接触バー40の長さにかけて概ね延在することができるが、所望により、それより短くてもよい。チャネル114に沿って通過せずに可撓性の皮膚係合突出部112の下に捕捉される可能性がある毛は全て、皮膚の表面に対して平らに押し倒される可能性がある。皮膚の表面に対して押圧され得る全ての毛を解放して、皮膚接触バー40を通るにつれてその毛をより直立の向きに戻すことを促進するために、第2の細長い間隙108を準備することができる。第2の細長い間隙108は、約0mm、0.1mm又は0.2mm〜約0.3mm、0.4mm又は0.5mmの幅を有することができる。特定の実施形態では、第2の細長い間隙108は皮膚接触バー40の長さに沿って連続的に延在してもよく、又は、第2の細長い間隙108は皮膚接触バー40の長さに沿って不連続な方法で延在するセグメントを含んでもよい。
【0030】
可撓性の皮膚係合突出部112は概して剛性の突出部42と整列することができるので、最低限の引張り又は引きを伴う毛のための概ね障害のない通路が提供される。皮膚接触バー40の概して剛性の突出部42は皮膚の取扱い及び第1の刃への毛の案内を促進することができる。概して剛性の突出部42はまた、皮膚の表面からの毛の立ち上げも促進することができる。隣接する概ね剛性の突出部42は離間して、不快感をもたらし得る引張り又は引きがごく少ない概ね障害のない毛のための通路を可能にするような寸法の開いたチャネル44を画定する。開いたチャネル44はまた、隣接する概して剛性の突出部42の間の間隔が大きすぎる場合に生じ得る概して剛性の突出部42の端での皮膚の隆起及び圧力点を低減する寸法でもある。例えば、概して剛性の突出部42の間隔が開きすぎていると、開いたチャネル44内に皮膚が出っ張る可能性があり、1つ以上の刃による望ましくない皮膚のスライシング又は切り傷が生じ得る。特定の実施形態では、概して剛性の突出部42は約0.10mm、0.20mm又は0.30mm〜約0.35mm、0.40mm又は0.49mmの「d2」だけ離間され得る(すなわち開いたチャネル44である)が、d2は、開いたチャネル44を通過する毛の厚さ及び量によっては、より大きくてもより小さくてもよい。不適正な間隔では洗い流しやすさが劣り、圧力点、皮膚の隆起及び/又は毛の引きによって不快感が引き起こされる可能性がある。
【0031】
開いたチャネル44の外形が剃毛中に一貫して維持されるように、概して剛性の突出部42は十分に剛性があってよく、したがって、最適な刃と皮膚の外形は維持されて、より緊密かつより快適な剃毛がもたらされる。皮膚接触バー40の上面は概ね平らであり、皮膚の流れの取扱いを改善し、快適さを増すことができる。特定の実施形態では、概ね剛性の突出部42はd2と概して同等の幅「w4」を有することができる。例えば、w4は約0.10mm、0.20mm又は0.30mm〜約0.35mm、0.40mm又は0.49mmであってもよいが、皮膚表面との所望の合計接触面積によっては、w4はより大きくてもより小さくてもよい。概して剛性の突出部42によって画定された開いたチャネル44は、可撓性の皮膚係合突出部112によって画定された開いたチャネル114と概ね整列され得るので、毛は細長い弾性皮膚接触要素60から第1の刃まで概ね障害なく通過することができる。特定の実施形態では、d1及びw3は(それぞれ対応する)d2及びw4と概ね同じであってもよく、毛が刃へと障害なく通過することを可能にする。概して剛性の突出部42、開いたチャネル44、可撓性の皮膚係合突出部112、及び開いたチャネル114の寸法は、皮膚の取扱い、快適さ、毛の向き、及び洗い流しやすさの最適なバランスを可能にすることができる。
【0032】
概して剛性の突出部42は、約0.5mm、1mm又は1.75mm〜約2mm、3mm又は4mmのL5を有することができる。概して剛性の突出部42は可撓性の皮膚係合突出部112より正しく毛を整列することができるが、概して剛性の突出部42は剃毛中に一部のユーザーにとって不快であり得る。特定の実施形態では、L5を最低限にして、皮膚に対する概して剛性の突出部42の引きずり及び不快感を減少すると同時になお十分な毛の配向を可能にすることができる。可撓性の皮膚係合突出部112は、より心地よい触感を皮膚に対して有することができ、概して剛性の突出部42の引きずり及び不快感を感じにくくすることができる。可撓性の皮膚係合突出部112は、よりよい皮膚の伸張、より優れた触感、及びよりよい毛の向きをもたらすために、L5より大きい「L6」を有することができる。特定の実施形態では、L6は約1.0mm、1.5mm又は2.0mm〜2.5mm、3.0mm又は4.0mmであることができる。
【0033】
図4Bを参照すると、可撓性の皮膚係合突出部82(図示せず)、92及び102、並びに112は、細長い弾性皮膚接触要素60のベース120から延出することができる。ベース120は、概して湾曲した平面P1に沿って傾斜することができる。可撓性の皮膚係合突出部102の上面は、概して傾斜した湾曲平面P2に沿って方向が定められてもよい。可撓性の皮膚係合突出部102は、P1からP2にかけて測定されたときに約0.25mm、0.50mm又は0.75mm〜約1.0mm、1.25mm又は2mmの高さh1を有することができる。可撓性の皮膚係合突出部82および92の上面は、概して傾斜した湾曲平面P3に沿って方向が定められてもよい。可撓性の皮膚係合突出部82及び92は、P1からP3にかけて測定されたときに約0.1mm、0.25mm又は0.5mm〜約0.75mm、1.0mm又は1.5mmの高さh2を有することができる。図4Bに示すように、可撓性の皮膚係合突出部82及び92は、可撓性の皮膚係合突出部112より上に延在して、カートリッジ14の側方端部にて追加の皮膚伸張を提供することができる。特定の実施形態では、より高い可撓性及び皮膚伸張特性を可撓性の皮膚係合突出部102に設けるために、h1はh2より大きくてもよい。平面P1、P2及びP3の可能な傾斜のために、個々の可撓性の皮膚係合突出部82(図示せず)及び92並びに102の高さ(h1、h2及びh3)は細長い弾性皮膚接触要素60に沿って変化してもよいことが理解される。
【0034】
概して剛性の突出部42及び可撓性の皮膚係合突出部112は概して同じ高さを有すること(すなわち同じ平面上に位置づけられること)が可能であるので、カートリッジ14が皮膚の表面に置かれるにつれて、剛性の突出部42及び可撓性の皮膚係合突出部112は両方とも皮膚と接触する。特定の実施形態では、皮膚の表面に対する可撓性の皮膚係合突出部112の圧縮を可能にし、ユーザーによりよい触感を与え、概して剛性の突出部42の感触を伝えないために、可撓性の皮膚係合突出部112は概して剛性の突出部42よりわずかに上に位置づけられてもよい。可撓性の皮膚係合突出部112の上面は、概して傾斜した湾曲平面に沿って向きが定められてもよい。特定の実施形態では、可撓性の皮膚係合突出部112は(可撓性の皮膚係合突出部112のベース120から上面まで測定されたときに)約0.2mm、0.3mm又は0.4mm〜約0.7mm、0.9mm又は1.2mmの高さh3を有することができる。代替実施形態では、可撓性の皮膚係合突出部112の上面及び平面P1及びP2は概して真っ直ぐな平面に沿って傾斜してもよく、真っ直ぐでなくてもよい。
【0035】
図5A〜5Fは、細長い弾性皮膚接触要素60の様々な図を示す。図5Aは、細長い弾性皮膚接触要素60の斜視図である。図5Bは、細長い弾性皮膚接触要素60の底面図である。図5Cは、細長い弾性皮膚接触要素の右側面図である。図5Dは、図5Cの鏡像である細長い弾性皮膚接触要素60の左側面図である。図5Eは、細長い弾性皮膚接触要素の正面図である。図5Fは、細長い弾性皮膚接触要素の背面図である。
【0036】
より緊密かつより快適な剃毛のための、毛を切断する方法もまた提供される。この方法は、少なくとも1つの刃と、この少なくとも1つの刃の正面の細長い弾性皮膚接触要素とを、剃毛かみそりカートリッジに提供する工程を有する。刃の正面の皮膚の第1の区域は、細長い弾性皮膚接触要素によって伸張され、皮膚の出っ張りを低減することができる。第1の区域の後の複数の毛は、細長い弾性皮膚接触要素によって整列され、それによって、それらの毛は少なくとも1つの刃に対して概ね垂直に整列され得る。毛の整列は、毛が1つ以上の刃によって一貫して均等に切断されるよう促進することができる。整列される毛の側方の皮膚の別の区域もまた、細長い弾性皮膚接触要素によって伸張され得る。整列される毛の側方の皮膚の区域は、皮膚の第1の区域と概ね並んでいるか、又はその背後にあり得る。概ね整列された毛は1つ以上の刃によって切断され得る。上述で説明された工程は任意の順序で実行することができ、特定の工程を繰り返してもよく、全く含まなくてもよい。
【0037】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示された寸法は「約40mm」を意味することを意図する。あらゆる曖昧さを避けるために、本開示の目的上、用語「部又は部分」は50%未満を意味するものと解釈されるべきである。例えば、用語「遠位端部」は、参照された要素の末端から約0%、5%、10%又は15%〜約15%、20%、25%、30%、40%又は45%として解釈されるべきである。同様に、用語「近位端部」は、参照された要素の前記末端の反対の端から約0%、5%、10%又は15%〜約15%、20%、25%、30%、40%又は45%として解釈されるべきである。
【0038】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
【0039】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
かみそりカートリッジ(14)であって、
近位端部(24)及び遠位端部(26)を有するハウジング(20)と、
前記ハウジング(20)内に装着された1つ以上の刃(22)と、
前記ハウジング(20)の前記近位端部(24)に接合された細長い弾性皮膚接触要素(60)と、を備え、
前記細長い弾性皮膚接触要素(60)は、
前記1つ以上の刃(22)に対して概ね横向きである1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部(112)であって、剃毛中に前記1つ以上の刃(22)を毛が障害なく通過することを促進する複数の開いたチャネル(114)を画定する1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部(112)のパターンを有する皮膚接触部材(110)の整列配列と、
前記皮膚接触部材(110)の整列配列の前記パターンと異なるパターンを有する少なくとも1つの追加の皮膚接触部材(80、90、100)と、を備える、かみそりカートリッジ。
【請求項2】
前記追加の皮膚接触部材(80、90、100)の配列が、前記刃(22)に対して平行な1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部(82、92、102)を含む、請求項1に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項3】
前記追加の皮膚接触部材(100)の配列が、前記皮膚接触部材(110)の整列配列に直接隣接している、請求項1又は2に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項4】
前記追加の皮膚接触部材(100)の配列及び前記皮膚接触部材の整列配列(110)が離間して第1の細長い間隙(106)を画定する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項5】
前記第1の細長い間隙(106)が0.1mm〜0.5mmの幅を有する、請求項4に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項6】
前記細長い弾性皮膚接触要素(60)及び前記ハウジング(20)が離間して第2の細長い間隙(108)を画定する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項7】
前記第2の細長い間隙(108)が0.1mm〜0.5mmの幅を有する、請求項6に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項8】
前記細長い弾性皮膚接触要素(60)が、近位端部(72)及び遠位端部(70)を有し、
前記皮膚接触部材の整列配列(110)が、前記細長い弾性皮膚接触要素(60)の遠位端部(70)に配置される、請求項1〜7のいずれか一項に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項9】
前記皮膚接触部材(110)の整列配列の横方向に配置された皮膚接触部材の少なくとも1つの側方配列(80、90)を更に備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項10】
前記皮膚接触部材(80、90)の前記少なくとも1つの側方配列が前記細長い弾性皮膚接触要素(60)の前記近位端部(72)に位置づけられる、請求項9に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項11】
前記皮膚接触部材(80、90)の前記側方配列の少なくとも1つが、1つ以上の刃(22)に平行な可撓性の皮膚係合突出部(82、92)の1つ以上の列を含む、請求項10に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項12】
前記1つ以上の刃(22)と前記細長い弾性皮膚接触要素(60)との間に配置された皮膚接触バー(40)を更に備える、請求項1〜11のいずれか一項に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項13】
前記皮膚接触バー(40)が、前記皮膚接触部材(110)の整列配列の前記複数の可撓性の皮膚係合突出部(112)と整列された複数の剛性の突出部(42)を有する、請求項12に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項14】
剃毛方法であって、
少なくとも1つの刃(22)と、皮膚接触バー(40)と、細長い弾性皮膚接触要素(60)と、を有する剃毛かみそりカートリッジ(14)を準備する工程と、
前記刃(22)の前方の皮膚の第1の区域を、前記細長い弾性皮膚接触要素(60)で伸張する工程と、
前記第1の区域の後の複数の毛を前記細長い弾性皮膚接触要素(60)によって整列することによって、それらの毛を前記少なくとも1つの刃(22)に対して垂直に整列する工程と、
前記細長い弾性皮膚接触要素(60)によって整列された前記毛の横方向の皮膚の別の区域を伸張する工程と、
概ね整列された前記毛を前記1つ以上の刃(22)によって切断する工程と、を含む、方法。
【請求項15】
前記刃(22)と前記細長い弾性皮膚接触要素(60)との間の前記毛を、前記皮膚接触バー(40)によって、整列する工程を更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項1】
かみそりカートリッジ(14)であって、
近位端部(24)及び遠位端部(26)を有するハウジング(20)と、
前記ハウジング(20)内に装着された1つ以上の刃(22)と、
前記ハウジング(20)の前記近位端部(24)に接合された細長い弾性皮膚接触要素(60)と、を備え、
前記細長い弾性皮膚接触要素(60)は、
前記1つ以上の刃(22)に対して概ね横向きである1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部(112)であって、剃毛中に前記1つ以上の刃(22)を毛が障害なく通過することを促進する複数の開いたチャネル(114)を画定する1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部(112)のパターンを有する皮膚接触部材(110)の整列配列と、
前記皮膚接触部材(110)の整列配列の前記パターンと異なるパターンを有する少なくとも1つの追加の皮膚接触部材(80、90、100)と、を備える、かみそりカートリッジ。
【請求項2】
前記追加の皮膚接触部材(80、90、100)の配列が、前記刃(22)に対して平行な1つ以上の可撓性の皮膚係合突出部(82、92、102)を含む、請求項1に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項3】
前記追加の皮膚接触部材(100)の配列が、前記皮膚接触部材(110)の整列配列に直接隣接している、請求項1又は2に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項4】
前記追加の皮膚接触部材(100)の配列及び前記皮膚接触部材の整列配列(110)が離間して第1の細長い間隙(106)を画定する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項5】
前記第1の細長い間隙(106)が0.1mm〜0.5mmの幅を有する、請求項4に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項6】
前記細長い弾性皮膚接触要素(60)及び前記ハウジング(20)が離間して第2の細長い間隙(108)を画定する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項7】
前記第2の細長い間隙(108)が0.1mm〜0.5mmの幅を有する、請求項6に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項8】
前記細長い弾性皮膚接触要素(60)が、近位端部(72)及び遠位端部(70)を有し、
前記皮膚接触部材の整列配列(110)が、前記細長い弾性皮膚接触要素(60)の遠位端部(70)に配置される、請求項1〜7のいずれか一項に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項9】
前記皮膚接触部材(110)の整列配列の横方向に配置された皮膚接触部材の少なくとも1つの側方配列(80、90)を更に備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項10】
前記皮膚接触部材(80、90)の前記少なくとも1つの側方配列が前記細長い弾性皮膚接触要素(60)の前記近位端部(72)に位置づけられる、請求項9に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項11】
前記皮膚接触部材(80、90)の前記側方配列の少なくとも1つが、1つ以上の刃(22)に平行な可撓性の皮膚係合突出部(82、92)の1つ以上の列を含む、請求項10に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項12】
前記1つ以上の刃(22)と前記細長い弾性皮膚接触要素(60)との間に配置された皮膚接触バー(40)を更に備える、請求項1〜11のいずれか一項に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項13】
前記皮膚接触バー(40)が、前記皮膚接触部材(110)の整列配列の前記複数の可撓性の皮膚係合突出部(112)と整列された複数の剛性の突出部(42)を有する、請求項12に記載のかみそりカートリッジ(14)。
【請求項14】
剃毛方法であって、
少なくとも1つの刃(22)と、皮膚接触バー(40)と、細長い弾性皮膚接触要素(60)と、を有する剃毛かみそりカートリッジ(14)を準備する工程と、
前記刃(22)の前方の皮膚の第1の区域を、前記細長い弾性皮膚接触要素(60)で伸張する工程と、
前記第1の区域の後の複数の毛を前記細長い弾性皮膚接触要素(60)によって整列することによって、それらの毛を前記少なくとも1つの刃(22)に対して垂直に整列する工程と、
前記細長い弾性皮膚接触要素(60)によって整列された前記毛の横方向の皮膚の別の区域を伸張する工程と、
概ね整列された前記毛を前記1つ以上の刃(22)によって切断する工程と、を含む、方法。
【請求項15】
前記刃(22)と前記細長い弾性皮膚接触要素(60)との間の前記毛を、前記皮膚接触バー(40)によって、整列する工程を更に含む、請求項14に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【公表番号】特表2012−525924(P2012−525924A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509883(P2012−509883)
【出願日】平成22年5月4日(2010.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/033456
【国際公開番号】WO2010/132227
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月4日(2010.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/033456
【国際公開番号】WO2010/132227
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
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