説明

複数の除草剤に対する耐性を提供する組成物およびその使用法

1種より多い除草剤に対して耐性である改良した植物に関連する方法及び組成物を提供する。特に本発明はグリホセートに耐性であり、そして少なくとも1種のALS阻害剤に耐性である植物、及びその使用方法を提供する。グリホセート/ALS阻害剤耐性植物はグリホセートに対する耐性を付与するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド及びALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。特定の実施形態においては、本発明の植物はGATポリペプチド及びHRAポリペプチドを発現する。雑草を制御する方法、向上した植物収量、及び、増大した形質転換効率を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
耕作区域における雑草を制御するための方法であって、
a)下記:
i)植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、グリホセートに対する耐性を付与することができるポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド;及び、
ii)該植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド
を含む作物の種子又は苗木を区域に植栽する工程;
b)任意の作物、作物の部分、雑草又はそれらの耕作区域に対し、第1の除草剤有効量及び第2の除草剤有効量を少なくとも含む除草剤の組合せを適用する工程であって、ここで該除草剤の組合せはグリホセートを含まず、そしてここで該第1及び該第2の除草剤の該有効量は該作物及び対照雑草により許容される、工程;
を包含する、方法。
【請求項2】
前記第1の除草剤がALS阻害剤を含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第2の除草剤が第2のALS阻害剤を含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第1のALS阻害剤の有効量が約0.1〜約5000g ai/ヘクタールを含む請求項2又は3記載の方法。
【請求項5】
前記第1のALS阻害剤の有効量が約0.5〜約350g ai/ヘクタール又は約1〜約150g ai/ヘクタールを含む請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記第2のALS阻害剤の有効量が約0.1〜約5000g ai/ヘクタール、約0.5〜約350g ai/ヘクタール又は約1〜約150g ai/ヘクタールを含む請求項3記載の方法。
【請求項7】
前記第1のポリヌクレオチドがグリホセート−N−アセチルトランスフェラーゼをコードする請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のポリヌクレオチドがグリホセート−耐性5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンターゼ又はグリホセート−耐性グリホセートオキシドレダクターゼをコードする請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ALS阻害剤耐性ポリペプチドが突然変異したアセトラクテートシンターゼポリペプチドを含む請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記突然変異したアセトラクテートシンターゼポリペプチドがHRAを含む請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記除草剤の組合せが、スルホニル尿素、トリアゾロピリミジン、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート、イミダゾリノン及びスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノンよりなる群から選択されるALS阻害剤を含む請求項1〜10の何れか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記ALS阻害剤が下記:
a)アジムスルフロン;
b)クロリムロン−エチル;
c)メトスルフロン−メチル;
d)ニコスルフロン;
e)リムスルフロン;
f)スルホメツロン−メチル;
g)チフェンスルフロン−メチル;
h)トリベヌロン−メチル;
i)アミドスルフロン;
j)ベンスルフロン−メチル;
k)クロルスルフロン;
l)シノスルフロン;
m)シクロスルファムロン;
n)エタメトスルフロン−メチル;
o)エトキシスルフロン;
p)フラザスルフロン;
q)フルピルスルフロン−メチル;
r)ホラムスルフロン;
s)イマゾスルフロン;
t)ヨードスルフロン−メチル;
u)メソスルフロン−メチル;
v)オキサスルフロン;
w)プリミスルフロン−メチル;
x)プロスルフロン;
y)ピラゾスルフロン−エチル;
z)スルホスルフロン;
aa)トリアスルフロン;
bb)トリフロキシスルフロン;
cc)トリフルスルフロン−メチル;
dd)トリトスルフロン;
ee)ハロスルフロン−メチル;
ff)フルカルバゾン;
gg)プロカルバゾン;
hh)クロランスラン−メチル;
ii)フルメツラム;
jj)ジクロスラム;
kk)フロラスラム;
ll)イマザモックス;
mm)ビスピリバク;
nn)ピリフタリド;
oo)ピリベンゾキシム;
pp)ピリチオバク;
qq)ピリミノバク−メチル;
rr)イマザピル;
ss)イマゼタピル;
tt)イマザキン;
uu)イマザピク;
vv)イマザメタベンズ−メチル;
ww)イマザモックス;
xx)フルセトスルフロン;
yy)メトスラム;
zz)ペノクスラム;及び、
aaa)ピロクスラム;
よりなる群から選択される請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記除草剤の組合せが少なくともトリアジン又はホスフィン酸を含む請求項1〜12の何れか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の除草剤及び前記第1の除草剤が異なる作用機序を有する請求項1、2、4又は7〜12の何れか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の除草剤及び前記第1の除草剤が同じ作用機序を有する請求項1〜13の何れか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記除草剤の組合せが、少なくとも第3の除草剤の有効量を含む請求項1〜15の何れか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の除草剤が、前記雑草又は前記作物へ、発芽前、発芽後、又は、発芽前及び後に適用され;そして、
前記第2の除草剤が、該雑草又は該作物へ、発芽前、発芽後、又は、発芽前もしくは後に適用される、請求項1〜16の何れか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1及び前記第2の除草剤が共に適用されるか、別個に適用される請求項1〜17の何れか1項に記載の方法。
【請求項19】
少なくとも前記第1及び前記第2の除草剤が均質な顆粒ブレンドを含む請求項1〜17の何れか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記方法が更に、殺真菌剤、殺線虫剤、成長調節剤、毒性緩和剤、アジュバント、殺虫剤及びこれらの任意の組合せよりなる群から選択される農薬を適用する工程を更に含む、請求項1〜19の何れか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記農薬が、前記雑草又は前記作物へ発芽前、発芽後、又は、発芽前及び後に適用される、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記農薬が、前記第1の除草剤、前記第2の除草剤、又は該第1及び該第2の除草剤と共に、又は別個に適用される、請求項1〜21の何れか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の除草剤がスルホニル尿素を含み、そして前記第2の除草剤がALS阻害剤を含む、請求項1〜22の何れか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の除草剤がスルホニル尿素を含み、そして前記第2の除草剤がイミダゾリノンを含む、請求項1〜22の何れか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記第1又は前記第2の除草剤が毒性緩和作用を与える、請求項23又は24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1又は前記第2のポリヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、配列番号72に示すエンハンサー配列の少なくとも1コピーに作動可能に連結している、請求項1〜25の何れか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記作物が双子葉植物である、請求項1〜26の何れか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記双子葉植物が大豆、ナタネ、ヒマワリ、ワタ、アルファルファ、観葉植物、果物、野菜、テンサイ又はシロイヌナズナである、請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記植物が単子葉植物である、請求項1〜26の何れか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記単子葉植物がトウモロコシ、コムギ、コメ、オオムギ、モロコシ、サトウキビ、スイッチグラス又はライムギである請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記作物がトウモロコシであり、そして前記第1の除草剤がV7段階以降に適用される請求項1記載の方法。
【請求項32】
工程(b)を工程(a)の前に少なくとも1回実施する請求項1記載の方法。
【請求項33】
耕作区域における雑草を制御するための方法であって、
a)耕作区域における環境状態を評価する工程;
b)第1の除草剤の有効量及び第2の除草剤の有効量を少なくとも含む除草剤の組合せの有効量を選択する工程であって、ここで該除草剤の組合せはグリホセートを含まず、かつ該第1及び該第2の除草剤の有効量は作物及び対照雑草により許容される、工程;ならびに、
c)作物、作物の部分、種子又は該作物の耕作区域に該除草剤の組合せを適用する工程であって、ここで該作物は植物を含み、該植物は:
i)該植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、グリホセートに対する耐性を付与することができるポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド;及び、
ii)該植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド
を有する、工程;
を包含する、方法。
【請求項34】
前記第1の除草剤がALS阻害剤を含む請求項33記載の方法。
【請求項35】
前記第2の除草剤が第2のALS阻害剤を含む請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記第1又は前記第2のALS阻害剤の有効量が約0.1〜約5000g ai/ヘクタールを含む請求項34又は35記載の方法。
【請求項37】
前記第1又は前記第2のALS阻害剤の有効量が約1〜約150g ai/ヘクタールを含む請求項34又は35記載の方法。
【請求項38】
前記第1又は前記第2のALS阻害剤の有効量が約0.5〜約350g ai/ヘクタールを含む請求項34又は35記載の方法。
【請求項39】
前記第1のポリヌクレオチドがグリホセート−N−アセチルトランスフェラーゼをコードする請求項33〜38の何れか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記ALS阻害剤耐性ポリペプチドが突然変異したアセトラクテートシンターゼポリペプチドを含む請求項33〜38の何れか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記突然変異したアセトラクテートシンターゼポリペプチドがHRAを含む請求項40記載の方法。
【請求項42】
前記除草剤の組合せが、スルホニル尿素、トリアゾロピリミジン、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート、イミダゾリノン及びスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノンよりなる群から選択されるALS阻害剤を含む請求項33〜41の何れか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記ALS阻害剤が下記:
a)アジムスルフロン;
b)クロリムロン−エチル;
c)メトスルフロン−メチル;
d)ニコスルフロン;
e)リムスルフロン;
f)スルホメツロン−メチル;
g)チフェンスルフロン−メチル;
h)トリベヌロン−メチル;
i)アミドスルフロン;
j)ベンスルフロン−メチル;
k)クロルスルフロン;
l)シノスルフロン;
m)シクロスルファムロン;
n)エタメトスルフロン−メチル;
o)エトキシスルフロン;
p)フラザスルフロン;
q)フルピルスルフロン−メチル;
r)ホラムスルフロン;
s)イマゾスルフロン;
t)ヨードスルフロン−メチル;
u)メソスルフロン−メチル;
v)オキサスルフロン;
w)プリミスルフロン−メチル;
x)プロスルフロン;
y)ピラゾスルフロン−エチル;
z)スルホスルフロン;
aa)トリアスルフロン;
bb)トリフロキシスルフロン;
cc)トリフルスルフロン−メチル;
dd)トリトスルフロン−メチル;
ee)ハロスルフロン−メチル;
ff)フルカルバゾン;
gg)プロカルバゾン;
hh)クロランスラン−メチル;
ii)フルメツラム;
jj)ジクロスラム;
kk)フロラスラム;
ll)イマザモックス;
mm)ビスピリバク;
nn)ピリフタリド;
oo)ピリベンゾキシム;
pp)ピリチオバク;
qq)ピリミノバク−メチル;
rr)イマザピル;
ss)イマゼタピル;
tt)イマザキン;
uu)イマザピク;
vv)イマザメタベンズ−メチル;
ww)イマザモックス;
xx)フルセトスルフロン;
yy)メトスラム;
zz)ペノクスラム;及び、
aaa)ピロクスラム;
よりなる群から選択される請求項42記載の方法。
【請求項44】
前記第2の除草剤及び前記第1の除草剤が同じか又は異なる作用機序を有する請求項33〜43の何れか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記第1の除草剤が、前記雑草又は前記作物へ発芽前、発芽後、又は、発芽前及び後に適用され;そして、
前記第2の除草剤が、該雑草又は該作物へ発芽前、発芽後、又は、発芽前及び後に適用される、請求項33〜44の何れか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記第1及び前記第2の除草剤が共に適用されるか、別個に適用される請求項33〜44の何れか1項に記載の方法。
【請求項47】
少なくとも前記第1及び前記第2の除草剤が均質な顆粒ブレンドを含む請求項33〜44の何れか1項に記載の方法。
【請求項48】
前記方法が更に、殺真菌剤、殺線虫剤、成長調節剤、毒性緩和剤、アジュバント、殺虫剤又はこれらの任意の組合せよりなる群から選択される農薬を適用する工程を更に含む、請求項33〜47の何れか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記第1又は前記第2のポリヌクレオチドのうちの少なくとも1つが配列番号72に示すエンハンサー配列の少なくとも1コピーに作動可能に連結している、請求項33〜48の何れか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記作物が双子葉植物である、請求項33〜49の何れか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記双子葉植物が大豆、ナタネ、ヒマワリ、ワタ、アルファルファ、観葉植物、果物、野菜、テンサイ又はシロイヌナズナである、請求項50記載の方法。
【請求項52】
前記植物が単子葉植物である、請求項33〜39の何れか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記単子葉植物がトウモロコシ、コムギ、コメ、オオムギ、モロコシ、サトウキビ、スイッチグラス、ライムギである請求項52記載の方法。
【請求項54】
耕作区域における雑草を制御するための方法であって、
a)下記:
i)植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、グリホセートに対する耐性を付与することができるポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド;及び、
ii)植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド
を含む作物の種子又は苗木を該区域に植栽する工程;
b)該作物、作物の部分、雑草又はそれらの耕作区域に対し、第1及び第2のALS阻害剤の有効量を少なくとも含む除草剤の組合せを適用する工程であって、ここで、
i)該除草剤の組合せの有効量が雑草を制御し;
ii)該第1のALS阻害剤の有効量は、該第1のALS阻害剤に曝露されていない対照作物と比較した場合、単独で適用されたときに該作物により許容されず;そして、
iii)該第2のALS阻害剤の有効量は毒性緩和作用をもたらすのに十分であり、ここで該毒性緩和作用は、該第1のALS阻害剤を単独で適用した場合の該作物の耐性と比較して、該第1及び該第2のALS阻害剤の適用時に作物の耐性の増大を提供する、工程;
を包含する、方法。
【請求項55】
少なくとも前記第1又は前記第2のALS阻害剤がスルホニル尿素を含む請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記第2のALS阻害剤がスルホニル尿素を含み、そして前記第1のALS阻害剤がイミダゾリノンを含む、請求項54記載の方法。
【請求項57】
前記除草剤の組合せが更にグリホセートを含む請求項54記載の方法。
【請求項58】
耕作区域における雑草を制御するための方法であって、
a)耕作区域における環境状態を評価する工程;
b)少なくとも第1及び第2のALS阻害剤の有効量を含む除草剤の組合せを選択する工程であって、ここで該組合せの有効量は雑草を制御し、そして該第1のALS阻害剤の有効量は、該第1のALS阻害剤を適用されていない対照作物と比較した場合、単独で適用されたときに該作物により許容されず、そして、該第2のALS阻害剤の有効量は、毒性緩和作用をもたらすのに十分であり、ここで該毒性緩和作用は、該第1のALS阻害剤を単独で適用した場合の該作物の耐性と比較して、該第1及び該第2のALS阻害剤の適用時に、作物の耐性の増大を提供する、工程;ならびに、
c)作物、作物の部分、種子又は該作物の耕作区域に該除草剤の組合せを適用する工程であって、ここで該作物は植物を含み、該植物は:
i)該植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、グリホセートに対する耐性を付与することができるポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド;及び、
ii)該植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド
を有する、工程;
を包含する、方法。
【請求項59】
少なくとも前記第1又は前記第2のALS阻害剤がスルホニル尿素を含む請求項58記載の方法。
【請求項60】
前記第2のALS阻害剤がスルホニル尿素を含み、そして前記第1のALS阻害剤がイミダゾリノンを含む、請求項58記載の方法。
【請求項61】
耕作区域における雑草を制御するための方法であって、
a)下記:
i)植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、グリホセートに対する耐性を付与することができるポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド;及び、
ii)植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド
を含む作物の種子又は苗木を該区域に植栽する工程;
b)任意の作物、作物の部分、雑草又はそれらの耕作区域に対し、下記:
i)グリホセート、イマザピル、クロリムロン−エチル、キザロホップ及びホメサフェンを含む除草剤の組合せ、ここで該有効量は該作物及び対照雑草により許容される、除草剤の組合せ;
ii)グリホセート、イマザピル、クロリムロン−エチル、キザロホップ及びホメサフェンを含む除草剤の組合せ、ここで該有効量は該作物及び対照雑草により許容される、除草剤の組合せ;又は、
iii)グリホセート、クロリムロン−エチル及びチフェンスルフロン−メチルを含む除草剤の組合せ、ここで該有効量は該作物及び対照雑草により許容される、除草剤の組合せ;
よりなる群から選択される除草剤の組合せの有効量を適用する工程;
を包含する、方法。
【請求項62】
前記作物が、大豆、トウモロコシ又はワタである請求項61の方法。
【請求項63】
部分(b)(i)の除草剤の組合せの有効量が、約1110〜約1130g ai/ヘクタールを含むグリホセートを含み;イマザピルの有効量が約7.5〜約27.5g ai/ヘクタールを含み;クロリムロン−エチルの有効量が約7.5〜約27.5g ai/ヘクタールを含み;キザロホップの有効量が約50〜約70g ai/ヘクタールを含み;そしてホメサフェンの有効量が約240〜約260g ai/ヘクタールを含む、請求項59記載の方法。
【請求項64】
グリホセートに対する耐性を付与するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、又は、コードするポリヌクレオチド及びALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードするALS阻害剤を含む植物であって、該ポリヌクレオチドは下記:
(a)植物における発現を駆動するプロモーター;及び、
(b)配列番号1、72、85、88又は89に示すエンハンサー配列又は配列番号1、72、85、88又は89と少なくとも90%の配列同一性を有するエンハンサー配列の少なくとも1コピー、ここで該エンハンサー配列は転写レベルをモジュレートするもの;
に作動可能に連結しており、
ここで、該植物は該エンハンサー配列に作動可能に連結している該ポリヌクレオチドを含まない対照植物の生育を阻害するのに有効なレベルで適用されるグリホセート又はALS阻害剤に対して耐性である、植物。
【請求項65】
グリホセートに対する耐性を与える前記ポリヌクレオチドがグリホセート−N−アセチルトランスフェラーゼをコードしている請求項64記載の植物。
【請求項66】
グリホセートに対する耐性を与える前記ポリヌクレオチドがグリホセート耐性5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンターゼ又はグリホセート耐性グリホセートオキシドレダクターゼをコードする請求項64記載の植物。
【請求項67】
前記ALS阻害剤耐性ポリペプチドがHRAを含む請求項64記載のトランスジェニック植物。
【請求項68】
前記ポリヌクレオチドが配列番号72に示すエンハンサー配列の少なくとも3コピーに作動可能に連結している請求項64〜67の何れか1項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項69】
前記プロモーターがユビキチンプロモーターである請求項64〜67の何れか1項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項70】
前記エンハンサーが前記プロモーターに対して異種である請求項64〜68の何れか1項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項71】
前記プロモーターがトウモロコシユビキチンプロモーター又はシロイヌナズナユビキチンプロモーターである請求項64〜70の何れか1項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項72】
前記作物が双子葉植物である、請求項64〜71の何れか1項に記載の植物。
【請求項73】
前記双子葉植物が大豆、ナタネ、ヒマワリ、ワタ、アルファルファ、観葉植物、果物、野菜、テンサイ又はシロイヌナズナである、請求項72記載の植物。
【請求項74】
前記植物が単子葉植物である、請求項64〜70の何れか1項に記載の植物。
【請求項75】
前記単子葉植物がトウモロコシ、コムギ、コメ、オオムギ、モロコシ、サトウキビ、スイッチグラス又はライムギである請求項74記載の方法。
【請求項76】
グリホセートに対する耐性を付与するポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド、又は、ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む発現カセットであって、ここで該ポリヌクレオチドは下記:
(a)植物における発現を駆動するプロモーター;及び、
(b)配列番号1、72、85、88又は89に示すエンハンサー配列又は配列番号1、72、85、88又は89と少なくとも90%の配列同一性を有するエンハンサー配列の少なくとも1コピー、ここで該エンハンサー配列は転写をモジュレートし、そして該エンハンサー配列は該プロモーターに対して異種であるもの;
に作動可能に連結しており、
ここで、該発現カセットはそれを含有する植物に対してグリホセート耐性又はALS阻害剤耐性を付与するものであり、ここで該植物は、該発現カセットを含まない対照植物の生育を阻害するのに有効なレベルで適用されるグリホセート又は該ALS阻害剤に対して耐性である、発現カセット。
【請求項77】
グリホセートに対する耐性を与える前記ポリヌクレオチドがグリホセート−N−アセチルトランスフェラーゼをコードしている請求項76記載の発現カセット。
【請求項78】
グリホセートに対する耐性を与える前記ポリヌクレオチドがグリホセート耐性5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンターゼ又はグリホセート耐性グリホセートオキシドレダクターゼをコードする請求項76記載の発現カセット。
【請求項79】
前記ポリヌクレオチドが配列番号72に示すエンハンサー配列の少なくとも3コピーに作動可能に連結している請求項76〜78の何れか1項に記載の発現カセット。
【請求項80】
前記プロモーターがユビキチンプロモーターである請求項76〜79の何れか1項に記載の発現カセット。
【請求項81】
前記エンハンサーが前記プロモーターに対して異種である請求項76〜79の何れか1項に記載の発現カセット。
【請求項82】
前記プロモーターがシロイヌナズナユビキチンプロモーター又はトウモロコシユビキチンプロモーターである請求項81記載の発現カセット。
【請求項83】
前記ポリペプチドが配列番号45に示す配列を含む請求項76〜83の何れか1項に記載の発現カセット。
【請求項84】
前記発現カセットがグリホセートに対する耐性を付与するポリヌクレオチド及びALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む請求項76〜83の何れか1項に記載の発現カセット。
【請求項86】
前記ALS阻害剤耐性ポリペプチドがHRAを含む請求項76又は84に記載の発現カセット。
【請求項87】
グリホセート耐性を付与する第1のポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド、及び、ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチドで形質転換されているワタを選択する方法であって、該方法が、形質転換されたワタカルスをグリホセート及び/又はALS阻害剤除草剤に曝露させながら、それを生育させる工程を含む、方法。
【請求項88】
グリホセート耐性を付与する前記ポリペプチドがGATを含み、そして前記ALS阻害剤耐性ポリペプチドがHRAを含む、請求項87記載の方法。
【請求項89】
前記カルスをリットル当たり50〜200マイクログラムの濃度でクロルスルフロンを含有する培地に曝露しながら、該カルスを生育させる、請求項88記載の方法。
【請求項90】
前記カルスを450μMまでの濃度でグリホセートを含有する培地に曝露しながら、該カルスを生育させる、請求項88記載の方法。
【請求項91】
耕作区域における雑草を制御するための方法であって、
a)下記:
i)植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、グリホセートに対する耐性を付与することができるポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド;及び、
ii)植物において活性なプロモーターに作動可能に連結した、ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド
を含む作物の種子又は苗木を圃場に植栽する工程;
b)該作物、作物の部分、該作物の種子又はその耕作区域に対し除草剤有効量を適用する工程であって、ここで該有効量は該作物及び対照雑草により許容されるものであること、ここで該除草剤は、グリホセートでも、クロリムロン−エチルでも、リムスルフロンでも、トリベヌロン−メチルでも、チフェンスフロン−メチルでもない、工程;
を包含する、方法。
【請求項92】
前記除草剤が下記:
(i)スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン;
(ii)トリアゾロピリミジン;
(iii)ピリミジニル(チオ)ベンゾエート;
(iv)イミダゾリノン;
(v)トリアジン;及び、
(vi)ホスフィン酸;
よりなる群から選択される請求項91記載の方法。
【請求項93】
作物を含む圃場における雑草を制御するための方法であって、
a)下記:
i)グリホセートに対する耐性を付与することができるポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド;及び、
ii)ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド
を含む作物の種子又は苗木を該圃場に植栽する工程;
b)該圃場の任意の作物及び雑草に対し、ALS阻害剤を含む第1の除草剤の有効量及び殺真菌剤、殺線虫剤、殺虫剤、毒性緩和剤又はアジュバントよりなる群から選択される少なくとも1つの追加的農薬の有効量を適用する工程;
を包含し、
ここで該ALS阻害剤除草剤の該有効量は該作物により許容され;そして、
ここで組合せの有効量は該第1及び該第2のポリペプチドの両方を発現しない対照植物により許容されない、方法。
【請求項94】
工程(b)を工程(a)の前に少なくとも1回実施する請求項93記載の方法。
【請求項95】
植物の形質転換効率を向上させるか、単コピー組み込み事象を増大させるか、又は、形質転換効果を増大させるための方法であって、
a)グリホセートに対する耐性を付与するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド又はALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含むカセットを該植物に導入する工程であって、ここで、該ポリヌクレオチドは該植物において活性なプロモーターに作動可能に連結しており、かつ配列番号1、72、85、88又は89に示すエンハンサー配列又は配列番号1、72、85、88又は89と少なくとも90%の配列同一性を有するエンハンサー配列の少なくとも1コピーに作動可能に連結しており、ここで該配列は転写をモジュレートする、工程;
b)適切な除草剤の有効濃度に該植物を接触させる工程;及び、
c)該ポリヌクレオチドを発現する植物を選択する工程;
を包含する、方法。
【請求項96】
前記カセットが目的のポリヌクレオチドを更に含む請求項95記載の方法。
【請求項97】
グリホセートに対する耐性を付与する前記ポリペプチドがGATポリペプチドを含むか、前記ALS阻害剤耐性ポリペプチドがHRAを含む、請求項95又は96記載の方法。
【請求項98】
雑草を制御するための方法であって、
a)下記:
i)グリホセートに対する耐性を付与することができるポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド;及び、
ii)ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド
を発現する作物の種子又は苗木を区域に植栽する工程;
b)該作物、作物の部分、該作物の種子又は耕作下の区域に対し、除草剤の有効量を適用する工程であって、ここで該有効量は下記:
i)第1の対照作物、作物の部分、種子又は耕作区域に適用した場合に該第1の対照作物により許容されない量、ここで該第1の対照作物はグリホセートに対する耐性を付与する該第1のポリヌクレオチドを発現し、そしてALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする該第2のポリヌクレオチドを発現しないもの;
ii)第2の作物、作物の部分、種子又は耕作区域に適用した場合に第2の対照作物により許容されない量、ここで該第2の対照作物は該第2のポリヌクレオチドを発現し、かつ該第1のポリヌクレオチドを発現しないもの;ならびに、
iii)工程(b)の作物、作物の部分、種子又はその耕作区域に適用した場合に許容される量;
を含む、工程;
を包含する、方法。
【請求項99】
耕作区域における雑草を制御するための方法であって、
a)耕作区域における環境状態を評価する工程;
b)除草剤の有効量を選択する工程であって、ここで該除草剤の有効量は下記:
i)第1の対照作物、作物の部分、種子又は耕作区域に適用した場合に該第1の対照作物により許容されない量、ここで該第1の対照作物はグリホセートに対する耐性を付与する第1のポリヌクレオチドを発現し、かつALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチドを発現しないもの;
ii)第2の作物、作物の部分、種子又は耕作区域に適用した場合に第2の対照作物により許容されない量、ここで該第2の対照作物は該第2のポリヌクレオチドを発現し、かつ該第1のポリヌクレオチドを発現しないもの;および、
iii)目的の作物、目的の作物の部分、目的の作物の種子又はその耕作区域に適用した場合に許容される量、ここで該目的の作物はグリホセートに対する耐性を付与できる該ポリペプチドをコードする該第1のヌクレオチド配列;及び該ALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする該第2のヌクレオチド配列を発現するもの;
を含む、工程;
c)目的の作物、目的の作物部分、雑草又はそれらの耕作区域に該除草剤の有効量を適用する工程;
を包含する、方法。
【請求項100】
耕作区域における雑草を制御するための方法であって、該方法は:
a)作物種子又は作物苗木を該区域に植栽する工程であって、ここで該作物種子又は作物苗木は下記成分;
i)該作物種子又は作物苗木において活性なプロモーターに作動可能に連結したグリホセートに対する耐性を付与することができるポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド;及び、
ii)該作物種子又は作物苗木において活性なプロモーターに作動可能に連結したALS阻害剤耐性ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド;
を含む、工程;
b)任意の作物、作物の部分、雑草又は耕作区域又はこれ等の組み合わせに対し、相乗作用的有効量のグリホセート及び相乗作用的有効量のスルホニル尿素除草剤又はこれ等の農業上適する塩の少なくとも1つを含む除草剤組成物の有効量を適用する工程であって、ここで下記:
i)該グリホセートの相乗作用的有効量は、該スルホニル尿素除草剤の非存在下で該雑草を制御するために必要なグリホセートの量より低値であること;
ii)該スルホニル尿素除草剤の相乗作用的有効量は、グリホセートの非存在下で該雑草を制御するために必要な該スルホニル尿素の量より低値であること;及び、
iii)これ等の組合せ;
のうちの少なくとも1つであり;そして、
ここで該除草剤組成物の有効量は、該作物種子又は作物苗木により許容され、そして該耕作区域の該雑草を制御する、工程;
を包含する、方法。
【請求項101】
前記第1のポリヌクレオチドがグリホセート−N−アセチルトランスフェラーゼをコードする請求項100記載の方法。
【請求項102】
前記ALS阻害剤耐性ポリペプチドがHRAを含む突然変異したアセトラクテートシンターゼポリペプチドを含む請求項100又は101に記載の方法。
【請求項103】
前記スルホニル尿素除草剤がメトスルフロン−メチル、クロロスルフロン及びトリアスルフロンよりなる群から選択される請求項100、101又は102に記載の方法。
【請求項104】
前記グリホセートを発芽前、発芽後、又は、発芽前及び後に前記雑草又は作物植物に適用し;そして、
前記スルホニル尿素除草剤を発芽前、発芽後、又は、発芽前及び後に該雑草又は作物植物に適用する、請求項100、101、102又は103記載の方法。
【請求項105】
前記グリホセート及びスルホニル尿素除草剤を共に適用するか、別個に適用する請求項100〜104の何れか1項に記載の方法。
【請求項106】
工程(b)を工程(a)の前に少なくとも1回実施する請求項100記載の方法。
【請求項107】
前記除草剤組成物が硫酸アンモニウム系アジュバントを含む請求項100〜106の何れか1項に記載の方法。
【請求項108】
前記除草剤組成物がピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート除草剤の有効量を含む請求項107記載の方法。
【請求項109】
前記ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート除草剤がビスピリバク又は農業上適するその塩を含む請求項108記載の方法。
【請求項110】
前記作物植物が双子葉植物である請求項54、58、61、91、93、98又は100記載の方法。
【請求項111】
前記双子葉植物が大豆、ナタネ、ヒマワリ、ワタ、アルファルファ、観葉植物、果物、野菜、テンサイ又はシロイヌナズナである、請求項110記載の方法。
【請求項112】
前記作物植物が単子葉植物である請求項54、58、61、91、93、98又は100記載の方法。
【請求項113】
前記単子葉植物がトウモロコシ、コムギ、コメ、オオムギ、モロコシ、サトウキビ、スイッチグラス又はライムギである請求項112記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−505654(P2009−505654A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−528040(P2008−528040)
【出願日】平成18年8月22日(2006.8.22)
【国際出願番号】PCT/US2006/032606
【国際公開番号】WO2007/024782
【国際公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(506289125)パイオニア ハイ−ブレッド インターナショナル, インコーポレイテッド (2)
【出願人】(505406855)イー. アイ. ドゥ ポン デュ ヌムール アンド カンパニー (3)
【Fターム(参考)】