説明

複数使用割戻カード

【課題】割戻カードを使用する方法と、割戻を促進したプロダクトが返却されたときに割戻価値の保持を防ぐ方法を提供する。
【解決手段】割戻カードを使用する方法は特定の小売業者における使用に、および/または、特定の製造業者の商品またはサービスに対する使用に制限される。割戻価値の不適切な保持を防ぐための方法は、プロダクトに対して顧客が支払った額を決定することと、返却されたプロダクトに対して割戻価値が提供されたかどうか決定することと、割戻の額をプロダクトに対して顧客が支払った額から差し引くことと、プロダクトに対して顧客が支払った残りの額が顧客に返却されるようにすることとを含む。本発明のいくつかの実施形態では、返却されたプロダクトの購入に基づいて提供された割戻価値の額を、顧客の割戻口座から差し引いてもよい。さらに、割戻カードはRFID可能であってもよい。

【発明の詳細な説明】
【関連出願への相互参照】
【0001】
本出願は、2005年12月16日に出願された米国特許出願シリアル番号第11/303,258号の一部継続であり、これに対して優先権を主張し、その内容は参照としてここにその全体が組み込まれている。
【発明の背景】
【0002】
割戻を獲得する伝統的システムおよび方法は、領収書および/または購入されたプロダクトのパッケージからのUPC(ユニフォームプロダクトコード)のような、他の購入の証明とともに割戻申請を製造業者(またはそのエージェント)に郵送することを購入者に要求する。割戻申請が承認される場合、小切手が購入者に郵送される。申請検査はおよそ90日かかることが多く、申請にいくつかの形式的な欠陥がある場合、割戻申請は拒否されることが多い。「セール価格」が消費者を引き付けるのと同様に、割戻は割戻後にアイテムの価格を効果的に低下させることにより、顧客を引き付ける。マーチャントは増加した売上を享受していながらも、多くの顧客が割戻申請を完成および郵送しそこない、またはさもなければ、割戻を拒否される間違った申請を提出するとき、マーチャントは割戻の費用の発生を妨げる。
【0003】
しかしながら、従来の割戻引換プロセスは、割戻小切手を引き換えるために顧客の側のかなりの時間およびエネルギーの費用を含み、それは、顧客の時間の機会費用に比べると比較的小さいことが多い。割戻拒否の小さくはない可能性は、割戻の利点をより不確実にし、さらに顧客に対する割戻の認識される価値とそのインセンティブ効果とを減少させている。よく知られた処理の遅延のために、認識される利益はさらに減少しており、それは割戻の価値を通常購入価格とは切り離して考えさせる傾向もある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の観点は、割戻カードを使用する方法と、割戻を促進したプロダクトが返却されたときに、割戻価値の保持を防ぐ方法とが開示されることを含む。本発明の他の観点は、割戻カードを使用する方法が特定の小売業者における使用に、および/または、特定の製造業者の商品またはサービスに対する使用に制限されることを含む。割戻価値の不適切な保持を防ぐための方法は、プロダクトに対して顧客が支払った額を決定することと、返却されたプロダクトに対して割戻価値が提供されたかどうか決定することと、プロダクトに対して顧客が支払った額から割戻の額を差し引くことと、プロダクトに対して顧客が支払った、残りの額が顧客に返却されるようにすることとを含む。本発明のいくつかの実施形態では、返却されたプロダクトの購入に基づいて提供された割戻価値の額を、顧客の割戻口座から差し引いてもよい。さらに、割戻カードはRFID可能であってもよい。
【0005】
これらおよび他の観点は、図面とともに以下の好ましい実施形態の説明から明らかになるが、本開示の新しい概念の精神と範囲を逸脱することなく、変形および修正がもたらされるであろう。
【0006】
本発明は、同じ参照インジケータが同じ要素を示すのに使用されている添付の図面とともに以下の詳細な説明を読むことにより、より完全に理解されるだろう。
【実施形態の詳細な説明】
【0007】
以下に、本発明のさまざまな実施形態を説明する。ここで使用される任意の単数形の用語は複数に解釈してもよく、および代わりに、任意の複数形の用語は単数であると解釈してもよい。
【0008】
さらに、用語「プロダクト」は商品またはサービスを指してもよい。用語「製造業者」および「小売業者」は、サービスプロバイダも含む。用語「購入」は、賃借も含む。
【0009】
用語「カード」は(エンボス加工された数字、コード化された磁気ストライプ、埋込電子チップ、バーコードのような光学コードおよび当業者に知られている他のしるしのような)識別しるしを備えるプラスチックカードを含むとして広くは規定されるが、これらに制限されない。用語「カード」は、メモリストライプ、USB(ユニフォームシリアルバス)フラッシュドライブ等のような、物理的にカードのような形状をしていない、情報記憶デバイスも含む。
【0010】
本発明の割戻カードシステムのいくつかの実施形態では、割戻に適格であるプロダクトの購入者は小売業者により割戻カードが提供されてもよい。割戻カードは、その特定の小売業者のみからの、または代わりに、任意の小売業者からの後の購入に対して使用されてもよい関係付けられた価値を持っていてもよく、および、割戻カードはデビッドカードのように動作してもよい。特定の期間プロダクトを返却しないこと、または、関連する商品またはサービスを購入することなどのような、要求された条件を満たした購入者により割戻カードの起動が左右されてもよい。割戻カードに関係付けられた価値は固定されていてもよく、あるいは、小売業者または製造業者により規定された基準に基づいて変動してもよい。プロダクトの追加購入、あるいは、小売業者または製造業者により規定された他の要素に基づいて、初期割戻を超える価値が割戻カードに関係付けられてもよい。さらに、割戻カードによる何らかの将来の取引が初期割戻取引に関係付けられてもよい。この関係付けられたデータは製造業者または小売業者により共有されてもよい。
【0011】
本発明にしたがったいくつかの実施形態では、割戻カードシステムは、特定のプロダクトの購入に関係付けられた、製造業者または販売業者割戻の支払を促進することを意図している。伝統的に、このような割戻を獲得したがっているプロダクト購入者は、領収書のような購入の証明および/またはプロダクトパッケージからのUPCコードとともに、クーポンを製造業者(または契約された代理店)に郵送しなければならない。プロダクトは商品および/またはサービスであってもよい。
【0012】
本発明の割戻カードシステムにしたがったいくつかの実施形態では、割戻に適格であるプロダクトの購入者は小売業者により割戻カードが提供されてもよい。割戻カードは、関係付けられた価値を持っていてもよく、関係付けられた価値は、その特定の小売業者のみからの、または代わりに、デビッドカードのように任意の小売業者からの後の購入に対して使用されてもよい。特定の期間プロダクトを返却しないこと、または、関連するプロダクトまたはサービスを購入することなどのような、要求された条件を満たした購入者により割戻カードの起動が左右されてもよい。割戻カードに関係付けられた価値は固定されていてもよく、あるいは、小売業者または製造業者が選択して規定した任意の尺度に基づいて変動してもよい。小売業者または製造業者がそのようにすることを望むならば、初期割戻を超える価値が割戻カードに関係付けられてもよい。
【0013】
割戻カード自体は他のプリペイドカードに類似していてもよい。一般的な割戻カードは、他の情報とともに磁気ストライプに含まれていてもよい一意的な識別子を持っていてもよい。割戻カードは小売業者システムへの情報の入力を支援する一意的な識別子を含むバーコードも持っていてもよい。割戻カードは起動されていない状態で中央カードプロセッサにより小売業者に提供されてもよい。代わりに、割戻カードは製造業者のパッケージに貼付され、または、製造業者のパッケージ中にあってもよい。
【0014】
割戻カードは割戻に適格であるプロダクトの購入のときに購入者に提示されてもよく、または、後で購入者に送られてもよい。カードは購入者により受け取られるときに起動されてもよく、後で起動されてもよい。起動要求は小売業者端末から中央プロセッサに送られてもよい。起動要求は購入されたプロダクトに関する情報を含んでいてもよい。認証されたロケーションから要求が受け取られたかということと、プロダクトの購入が購入者に割戻の資格を与えているかということとを中央プロセッサが照合してもよく、それはプロダクト販売業者との通信を含んでいてもよい。小売業者または製造業者が割戻の起動にリンク付けされている、という要求された義務を購入者が満たしているかということを中央プロセッサが照合してもよい。カードに関係付けられたデータベース記録中でカードに対して価値を設定することによって、中央プロセッサが割戻カードを起動してもよい。中央プロセッサによりカードに関係付けられた価値は、小売業者または製造業者により確立された基準に基づいて変動してもよい。中央プロセッサは小売業者端末に確認メッセージを送ってもよい。
【0015】
中央プロセッサにより管理され、追跡される基準に対して、割戻の起動および割戻価値をリンク付けすることは、以下の理由により、小売業者、製造業者および購入者にとって非常に価値のあることである。すなわち、(i)伝統的デビットカードの配布に一般的に関係する詐欺を減少させる、(ii)現在の割戻プロセスで小売業者および購入者に要求されるかなりの手作業を減少させる、(iii)割戻を処理するのに要求される時間を減少させる、(iv)割戻提供の信頼性を増加させる。割戻提供の伝統的モデルの信頼性は最近、法律に圧力をかけられている。
【0016】
一度起動されると、最大でカードに関係付けられている価値まで、追加購入に対して割戻カードを使用することができ、または、購入者が価値の差額を補う場合、より大きな価値に対して使用することができる。購入が行われると、カードに関係付けられた価値が減少され、追加購入データが初期取引に関係付けられてもよい。
【0017】
割戻要求が照合され、割戻価値が割戻カード口座に関係付けられるとき、中央プロセッサは販売業者、製造業者および/または他の割戻保証人に情報を送信し、割戻に対する支払を要求してもよい。割戻の額は、即座に小売業者に返却されてもよく、または、中央プロセッサにより保持されて、割戻カード価値が引き換えられたときに小売業者に支払われてもよい。
【0018】
本発明にしたがったいくつかの実施形態では、割戻カードは特定のプロダクトまたは価値に予め関係付けられていないが、一意的な識別子しるしを持っていてもよい。いくつかの実施形態では、購入者により保持されている既に起動された割戻カードは、小売業者または製造業者により規定された基準に基づいた追加価値を持っていてもよい。いくつかの実施形態では、追加動作は割戻カードが起動される前に購入者により完了されなければならない。例えば、購入者は販売業者のウェブサイトを訪問し、アンケートに答えることを要求されてもよい。追加動作が完了するときに、中央プロセッサには割戻カードを起動すべきことが通知される。
【0019】
本発明にしたがったいくつかの実施形態では、割戻カードを使用して、追加の関係付けられたデータを得てもよい。一般的に、割戻を提供している製造業者(販売業者)は、制限されたデータ、すなわち、領収書、UPCラベルおよび顧客の名前と住所を顧客から受け取る。一意的に識別された割戻カードを使用することによって、一意的に識別された割戻カードによる後の取引を初期販売取引に関係付けることができるようになる。このタイプの関係付けられた顧客行動情報はマーケティングにおいて非常に価値があり、他の標準的な割戻システムによっては得られないことが多い。
【0020】
例えば、顧客がコンピュータを購入する場合、後のコンピュータに関連する購入に対して割戻カードを使用することが可能になる。コンピュータ購入者がコンピュータの初期購入の1ヶ月後に、より大型のモニタを買う傾向にあることを製造業者はおそらく学習する。製造業者はその情報を使用して、コンピュータの初期購入のおよそ一ヶ月後に、大型コンピュータモニタに対するクーポンまたは割戻で、コンピュータ購入者をターゲットにすることにより、モニタの販売を増加させてもよい。
【0021】
以下の米国特許は、カード、割戻およびインセンティブシステムに関する技術状況を説明しており、参照により組み込まれている。米国特許第5,117,355号、第5,202,826号、第5,777,305号、第5,806,045号、第6,330,544号、第6,847,935号、第6,865,544号、第6,918,537号。
【0022】
以下の米国特許出願公開も、参照により組み込まれている。米国特許出願公開第2001/0001856号、第2003/0004737号、第2004/0064412号、第2005/0021400号、第2004/013351号、第2004/0153402号、第2003/0172031号、第2005/0051619号、第2005/0017502号、第2005/0060248号、第2004/0129777号、第2004/0118914号、第2004/0195316号。
【0023】
図1は、製造業者割戻を得るための一般的なプロセスを示している先行技術である。ブロック110において、製造業者割戻を有するプロダクトを顧客が購入する。
【0024】
ブロック120において、顧客はプロダクトを家に持ち帰り、パッケージを開け、パッケージからUPCを取出し、パッケージから割戻フォームを取出す。代わりに、割戻フォームは小売業者により供給されてもよい。
【0025】
ブロック130において、顧客は割戻フォームに(一般的に手書きで)記入し、封筒に宛先住所を記入し、切手を貼付し、封筒に領収書、UPCおよび割戻フォームを入れ、封筒に切手を貼付し、郵送する。
【0026】
ブロック140において、製造業者(または処理会社)が封筒を受け取り、手書きの顧客データ(少なくとも名前と住所)をデータベースに転記し、小切手を印刷し、小切手を顧客に郵送する。一般的に小切手は切り取り辺を備える折りたたみシートの一部として印刷され、郵送される。クーポンは封筒の一部からなっていてもよい。
【0027】
ブロック150において、顧客は4から8週間小切手を待ち、その後小切手を銀行に預ける。
【0028】
ブロック160において、顧客は小切手が支払われ、資金が利用可能になるのを待つ。
【0029】
ブロック170において、顧客は銀行口座から割戻資金を支出する。割戻資金はどこで支出されてもよい現金であり、どのようにこれらの資金が支出されているのか、製造業者はまったく知らないことを理解すべきである。
【0030】
図2は、単一のプロダクト購入から、製造業者割戻と小売業者割戻を得るための一般的なプロセスを示している先行技術である。このプロセスは、非常に使いづらく、時間がかかり、費用がかかる。
【0031】
ブロック210、220、230、240、250、260および270は、ブロック220において、領収書とUPCの複写をとらなければならないことを除いて、上の図1のブロック110-170と同様である。さらに、小売業者割戻を処理し、支出するための並行パスがあり、これはブロック235、245、255、265および275を含む。
【0032】
図2は、4つの独立した郵送物、すなわち、製造業者への封筒、小売業者への封筒、製造業者からの封筒、小売業者からの封筒を含むことを理解すべきである。並行パスは各並行するステップにおける非効率な労力の重複を示していることをさらに理解すべきである。
【0033】
図3は、本発明の数多くの要素の広い視点を示している。実施形態はこれらの要素のいくつか、または、すべてのさまざまな組合せを含んでいてもよい。
【0034】
ブロック310において、顧客は小売業者から1つ以上のプロダクトを購入する。
【0035】
ブロック320において、割戻は以下の1以上のさまざまな当事者により認証されてもよいが、これらに制限されるわけではない。
【0036】
・製造業者のみ
・小売業者のみ
・製造業者と小売業者
・学校備品に対する学校のような他の当事者
【0037】
言い換えると、割戻はこれらの1以上の当事者により提供されてもよい。
【0038】
ブロック322において、以下のさまざまな要素に基づいて、割戻に対する適格性が決定されてもよいが、これらに制限されるわけではない。
【0039】
・特定のプロダクトが購入される
・特定の組合せのプロダクトが購入される
・最小額の合計価値が購入される
・特定の製造業者からの最小額の合計価値が購入される
・その他(例えば、顧客識別子またはクラス、あるいは、特定の期間プロダクトを返却しないこと)
【0040】
ブロック324において、以下のさまざまな要素により割戻の額が決定されてもよいが、これらに制限されるわけではない。
【0041】
・適格であるプロダクトに関係付けられた固定額
・適格であるプロダクトの価値に依存する(レートに基づいた)変動額
・アンケートの記入および選択を行うことのような顧客の動作に依存して、後で決定される額
【0042】
ブロック326において、割戻カードはポイントオブセールにおいて小売業者により顧客に与えられてもよく、プロダクトに貼付されていてもよく、顧客が手にしていた古い割戻カードであってもよい。
【0043】
割戻カードは、任意の物理的形状および構成のものであってもよく、任意のタイプの素材も含んでいてもよい。本発明のいくつかの実施形態では、割戻カードはプラスチックで作られた、同一のまたは類似した比率および特徴を有している、標準クレジットまたはデビットカードと同一のまたは類似した構成であってもよい。本発明のいくつかの実施形態では、割戻カードは、例えば、キーチェーンカード、折りたたみ紙カード、金属カード等の、カード状であるが、標準クレジットまたはデビッドカードとは異なる比率を有するものであってもよい。さらに、割戻カードは、例えば、キー・フォブ、ミニチュアフィギュア、および/または、通信デバイス等のような、非カード状であってもよい。
【0044】
割戻カードに関係付けられた価値の充填および引き換え、ならびに、以下に説明する割戻カードに関する他の任意の通信は無線周波数識別(RFID)を含むが、これに限定されない、ワイヤレス通信により達成されてもよいことが企図されている。
【0045】
RFIDの実施形態では、割戻カードは、RFIDタグを含んでいてもよく、RFIDタグはパッシブ、セミパッシブまたはアクティブであってもよい。RFIDタグは、割戻情報、購入されたプロダクト情報、および/または、顧客情報のようなさまざまなタイプの情報を記憶してもよい。RFID通信の間、この情報は小売業者により操作されるRFID質問器によってアクセスされ、読み出され、および/または、修正されてもよい。このような実施形態は、割戻に適格であるプロダクトが購入されるとき、割戻カードに対する割戻価値の自動的供給を可能にしてもよく、そして、顧客が割戻カードを位置特定して割戻カードを小売業者またはマーチャントへと提供する必要なく、割戻資金を適格性のある購入に自動的に適用することを可能にしてもよいことが企図されている。
【0046】
ブロック328において、ポイントオブセールにおいて割戻カードが起動されてもよく、ポイントオブセールにおいて最大の割戻の一部に対して割戻カードは起動されてもよく(ある条件が満たされた後、残りがカードに関係付けられてもよく)、(アンケートに記入すること、関連するプロダクトを購入すること、または、特定の期間プロダクトを返却しないことのような)ある条件が満たされるまで、割戻カードは起動されなくてもよい。
【0047】
ブロック330において、カードの使用が以下の特定のロケーションにより制限されてもよいが、これらに制限されるわけではない。
【0048】
・まさに同一のポイントオブセール(E州、D市、B通りにおける、小売業者A)
・同一の小売業者(任意のロケーションにおける小売業者A)
・小売業者の何らかのグループ(例えば、特定のモールにおけるすべての小売業者)
・銀行デビットカードのような、無制限の使用
【0049】
ブロック332において、カードの使用は以下の特定のプロダクトに限定されていてもよい。すなわち、同一の製造業者からのプロダクト、または、初期購入に関連する(例えば、初期購入されたコンピュータに対するモニタのような)付属品。あるいは、プロダクト限定がなくてもよい。
【0050】
言い換えると、割戻カード上に記憶された価値を引き換えることができるロケーションは、制限されていてもよい。繰り返しの顧客を奨励するために、割戻価値は、例えば、特定の小売業者からの追加的な購入に対してのみ使用されてもよい。特定の小売業者は初期割戻価値の少なくとも一部を提供した小売業者であってもよい。同様に、割戻価値は特定の製造業者からの(製造業者のプロダクトを販売する特定の小売業者に関する、または、これに関していない)購入に対してのみ使用されてもよい。また、特定の製造業者は割戻価値の少なくとも一部を提供した製造業者であってもよい。代わりに、割戻価値は(例えば、小売業者、製造業者、および/または、第三者のような)割戻スポンサーのロケーションにおいて引き換えることができてもよい。例えば、割戻スポンサーは、顧客が特定のウェブサイトで割戻価値を引き換えできるようにする第三者であってもよい。
【0051】
代わりに、依然として、割戻価値は(例えば、学校の備品のような)特定のクラスのプロダクトに対してのみ引き換えることができてもよく、または反対に、(例えば、タバコ、アルコールのような)特定のプロダクトが割戻価値での購入に対して禁止されていてもよい。
【0052】
ブロック334において、初期割戻請求手続は、以下を含んでいてもよいが、これらに制限されるわけではない。
【0053】
・製造業者は、顧客が購入を開始するときに請求され、割戻カードが起動される前に小売業者に支払わなければならない。
・製造業者は、顧客が購入を開始するときに請求され、割戻カードが起動される前に第三者に支払わなければならない(このケースでは、割戻カードが使用されたときと場合にのみ、第三者は小売業者に支払うだろう。カードが完全に使用されず、およそ1年後に有効期限切れした場合、任意の使用されていない価値は返却されてもよい)。
・カードは起動され、割戻額はカード口座にクレジット付けされ、または、カード口座に関係付けられる。
・製造業者はカードが起動された後に請求され、小売業者または第三者に対して即座に、または、商業的に妥当な時間内に支払わねばならない。
・製造業者はカードが使用されるときに請求され、使用された額を取引が完了する前に支払わねばならない。
・製造業者はカードが使用されるときに請求され、即座に、または、妥当な時間内に支払わねばならない。
【0054】
ブロック336において、初期購入取引情報は、割戻に対して適格であるプロダクト、割戻の額、ポイントオブセール、日付、同時に購入された他のプロダクト、ならびに、小売業者クレジット、一般的クレジットまたはデビットカードを使用して購入された場合には、名前および住所のような顧客データを含んでいてもよい。初期取引情報は、小売業者または中央プロセッサにより記録されてもよく、顧客データベース中で顧客に関係付けられてもよく、製造業者により共有されてもよい。
【0055】
ブロック338において、初期取引の後に、以下を含むさらなるフォローアップ動作が起こってもよいが、これらに制限されるわけではない。
【0056】
・顧客はウェブサイトを訪問して、(または、電話をして)名前および住所のような情報を提供することにより、起動されていないカードを起動してもよい。
・顧客がどれほどの情報を提供したかに基づいて、または、他の要素に基づいて、割戻額が決定される(例えば、名前および住所により最小の割戻が獲得され、eメールアドレスを提供することおよび30問のアンケートを完成させることにより、最大の割戻が獲得されてもよい)。
・割戻額は、顧客の選択により決定されてもよい(例えば、通常の使用での割戻に対して割戻額は最小であってもよく、同一の小売業者または同一の製造業者からの割戻に対して割戻額は中間であってもよいが、同一の小売業者および同一の製造業者からプロダクトを購入することに対して割戻額は最大であってもよい)。
・代わりに、または、同時に、割戻の価値は時間によって減少してもよい。
・小売業者または製造業者は、セールまたはクーポンのような、ターゲット付けされた広告を郵送でまたはeメールで送ってもよい。
・「ポイント」は特定の小売業者または製造業者に関連するロイヤリティまたは販売促進プログラムで顧客の口座に関係付けられてもよい。
・割戻を促進した初期プロダクトの返却が禁止されてもよく、初期プロダクトの返却において割戻価値を取り消してもよい。
【0057】
ブロック340において、顧客が追加購入に対して割戻カードを使用する。追加購入には以下の場合がある。
【0058】
・追加購入がカードの価値に等しい場合、カードはゼロ化される。
・追加購入がカードの価値より多い場合、顧客は現金で、小切手でまたはクレジットで、差額を補う。
・追加購入がカードの価値より少ない場合、価値は減少され、いくらかの価値がカードに残る(価値が、おそらく5ドル以下のようにわずかである場合、わずかな価値は現金として顧客に返却され、カードはゼロ化されてもよい)。
・追加購入がカードの価値より少ない場合、何らかの残りの価値が現金として顧客に返却される(この方法では、割戻カードは1回の購入取引に対してのみ使用され、決して再使用されないだろう)。
【0059】
ゼロ化されたカードは、ゼロ化された銀行口座のように閉じられてもよく、または、顧客が他の割戻を受け取って、ゼロ化したカードを再使用したいと望む場合に備えて、いくらかの期間、開かれたままにされてもよい。しかしながら、(再使用されたカードに対する増加割戻のような)カードを再使用するための何らかのさらなる動機が提供されない限り、顧客はゼロ価値のカードを携帯することを望まないかもしれない。
【0060】
ブロック342において、顧客が割戻カードを使用して割戻に対して適格である追加プロダクトを購入するとき、顧客により追加割戻が生成される。追加割戻は古い割戻カードにクレジット付けされてもよく、または、新しい割戻カードが生成されてもよい。さらに、これも割戻に対して適格である追加プロダクトを購入するのに割戻カードが使用されるとき、ボーナス割戻またはより高い割戻レートが、顧客に提供されてもよい。さらに、割戻はロイヤリティまたは販売促進プログラムに対する「ポイント」またはクレジットを追加させてもよい。ロイヤリティまたは販売促進プログラム中に割戻カードを含めることは、繰り返しの顧客を奨励し、誘導するための他の手段を小売業者および/または製造業者に提供するかもしれない。
【0061】
ブロック344において、追加購入に対する割戻カードの使用の間に、例えば、プロダクト識別、割戻額、同時に購入された他のプロダクト、販売日付、販売のロケーション、顧客の識別子および顧客に関係付けられた他のデータのような重要な情報が生成されてもよい。
【0062】
この購入情報は、以下のようなものであってもよい。
【0063】
・小売業者、中央プロセッサまたはウェブサイトにより記録される
・割戻を発生させている以前の取引に関係付けられる
・カードに関係付けられる
・顧客に関係付けられる
・製造業者により共有される
【0064】
さらに、割戻カードでの後の取引が同様に記録され、関係付けられ、共有され、および、初期取引に関係付けられてもよい。これらの後の取引は、図1および図2の伝統的な(先行技術の)割戻方法によっては得ることができない、関連する情報を生成させる。
【0065】
ブロック346において、顧客が割戻カードを使用して購入を行った後のフォローアップ動作があってもよい。これらのフォローアップ動作は、上に説明したブロック338のフォローアップ動作と同様であってもよい。1つの違いは、346では、どのフォローアップ動作が望ましいか決定するために、最小で2つの取引データ(第1の購入、および、割戻カードの使用)が利用可能なことである。もう1つの違いは、時間経過による関連プロダクトの購入、または、サービスの場合では、進行中の顧客の保有期間のような、小売業者または製造業者により確立された基準に基づいて、追加割戻価値がカードに関係付けられることである。
【0066】
ブロック348において、カードが通常使用のままであってもよく、カードが紛失されていてもよく、カードがおそらく1年の無使用のために期限切れであってもよく、または、カードがゼロ化され、口座が閉じられていてもよい。
【0067】
図4は、本発明にしたがった実施形態を示し、初期の適格性の決定、および、最終の照合が中央プロセッサにより実行されてもよい。製造業者は取引についての情報を受け取ってもよく、割戻に適格であるプロダクトの初期購入の間または直後に(「現在」)、割戻を支払ってもよく、または、割戻カードの使用の間または直後に(「後で」)、割戻を支払ってもよい。特定のタイミングは変動してもよい。製造業者は中央プロセッサに、小売業者に、または第三者に直接割戻を支払ってもよい。
【0068】
ブロック410において、顧客は小売業者のPOS(ポイントオブセール)において、潜在的に割戻に適格であるプロダクトの購入を開始する。これは第1の購入である。
【0069】
ブロック412において、小売業者は中央プロセッサに要求を送り、購入を評価し、関連する動作を実行する。
【0070】
ブロック414において、中央プロセッサは、適格性を決定し、割戻額を決定し、購入者が要求された義務を満たしたかどうか決定し、カードを起動し、購入取引情報をカードに関係付け、小売業者に照合を送り、製造業者に情報を送ってもよい。カードが実際に起動されていることを照合するために小売業者とのさらなる「ハンドシェーク」タイプの通信があってもよい。
【0071】
ブロック416において、製造業者は顧客情報を含む取引情報を受け取ってもよく、「現在」(カードが起動される直前、カードが起動される直後、または、カードが起動される後、商業的に妥当な時間内に)割戻を支払ってもよい。支払は第三者に送られて、カードが実際に使用されている間、第三者にとどまっていてもよい。
【0072】
ブロック420において、小売業者は起動されたカード、割戻に適格であるプロダクトおよび領収書を顧客に与えてもよい。
【0073】
ブロック430において、顧客は割戻カードを使用して、他の購入(第2の購入)を行ってもよい。
【0074】
ブロック432において、小売業者は割戻カード口座に記憶された、または、割戻カード口座に関係付けられた価値を減少させるように中央プロセッサに要求してもよい。望ましいプロダクトの価格が割戻カードの現在の価値を超えている場合、顧客は現金またはクレジットを使用することにより、差額を補うように要求されてもよい。望ましいプロダクトの価格が割戻カードの価値よりも低い場合、いくらかの残りの価値は割戻カードに残されてもよく、あるいは、残りの価値は現金で支払われ、割戻カードはゼロ化されまたは破棄されてもよい。さらに、小売業者は現在購入されている何らかのプロダクトが、割戻に対して適格であるかどうか要求してもよい。
【0075】
ブロック434において、中央プロセッサは割戻カード口座に記憶されたまたは割戻カード口座に関係付けられた価値を、減少またはゼロ化してもよく、新しい取引からの情報を割戻カード口座および/または以前の割戻を発生させた取引に関係付けてもよく、小売業者に照合を送ってもよく、製造業者に情報を送ってもよい。さらに、中央プロセッサは購入されることになる新しいプロダクトの追加割戻に対する適格性を決定してもよく、あるいは、(関連するサービスに関する顧客の保有期間、もしくは、関連するプロダクトの購入のような)小売業者または製造業者により確立された特定の基準に基づいて、カードに追加価値を関係付けてもよい。
【0076】
ブロック436において、製造業者は割戻カードの使用に関する取引情報を受け取ってもよく、割戻カードの使用の間または直後に割戻を支払ってもよい(「後で」)。製造業者は割戻カードの全価値、または、割戻カードを使用して購入した価値を支払ってもよい。製造業者は中央プロセッサに、小売業者にまたは第三者に対して支払ってもよい。製造業者は割戻カード購入が照合される直前に支払ってもよく、割戻カード購入が照合される直後に支払ってもよく、または、割戻カードが使用されるとき商業的に妥当な時間内に支払ってもよい。
【0077】
ブロック440において、小売業者は(減少された価値を持つ)カード、新しく購入されたプロダクトおよび領収書を顧客に返す。
【0078】
ブロック450において、顧客は他の購入(第3の購入)に対してカードを使用する。
【0079】
図5は、本発明にしたがった実施形態を示し、カードが起動される前に、小売業者が割戻に対する適格性を決定し、製造業者および中央プロセッサが割戻の適格性を確認する。他の観点では、図5は上に説明した図4と同様である。
【0080】
ブロック510において、顧客が小売業者POSにおいて、潜在的に割戻に適格であるプロダクトの購入を開始する。これは第1の購入である。
【0081】
ブロック512において、小売業者はプロダクトが割戻に対して適格であるかどうか予備決定を行い、中央プロセッサに要求を送って、適格性を照合し、カードを起動し、関連する取引を実行してもよい。
【0082】
ブロック514において、中央プロセッサはいくつかの要素に基づいて適格性を照合し、製造業者から確認を要求してもよい。
【0083】
ブロック516において、製造業者は適格性を確認し、支払しまたは支払に同意し、確認を送ってもよい。製造業者は「現在」(カードが起動される直前、カードが起動される直後、または、カードが起動される後、商業的に妥当な時間内に)割戻を支払ってもよい。支払が第三者に送られて、カードが実際に使用されている間、第三者にとどまっていてもよい。
【0084】
ブロック520において、中央プロセッサは照合を送り、カードを起動し、取引をカード口座に関係付けてもよい。プロダクトを返却しないことやアンケートを完成させることのような特定の要求を満たしており、あるいは、サービスのケースでは、サービスをインストールし、特定の期間、顧客のままとどまる購入者に基づいて、起動は購入のときにまたは購入の後で完了されてもよい。カードが実際に起動されていることを照合するために、小売業者とのさらなる「ハンドシェーク」タイプの通信があってもよい。
【0085】
ブロック522において、小売業者は起動されたカード、割戻に適格であるプロダクトおよび領収書を顧客に与えてもよい。
【0086】
ブロック530において、顧客は他の購入(第2の購入)を行うためにカードを使用してもよい。
【0087】
ブロック532において、小売業者は割戻カードに関係付けられた額の減少を要求し、第2の購入の間に買われたプロダクトの適格性を決定してもよい。望むプロダクトの価格が割戻カードの現在の価値を超えている場合、顧客は現金またはクレジットを使用することにより、差額を補うように要求されてもよい。望むプロダクトの価格が割戻カードの価値よりも低い場合、いくらかの残りの価値は割戻カードに残されてもよく、あるいは、残りの価値は現金で支払われてもよく、割戻カードはゼロ化されまたは破棄される。
【0088】
ブロック534において、中央プロセッサは割戻カードに関係付けられた価値を最大で新しい購入の額だけ減少させ、新しい取引に関する情報をカードまたは以前の取引に関係付け、新しいプロダクトの割戻に対する適格性を照合し、新しい割戻がある場合、割戻カードに関係付けられた価値を増加させる。
【0089】
ブロック536において、製造業者は新しいプロダクトが適格であることを確認し、支払しまたは支払に同意し、確認を送る。支払が第三者に送られて、カードが実際に使用されている間、第三者にとどまっていてもよい。
【0090】
ブロック540において、中央プロセッサは小売業者に照合を送り、カードに記憶されたまたはカードに関係付けられた価値を増加させ、第2の取引からの情報をカードに、第1の取引にまたは顧客に関係付けてもよい。中央プロセッサはサービスプロバイダとの契約保持または関連サービスのアップグレードのような、小売業者における特定の購入にリンク付けされていない基準に基づいて、割戻カードに追加価値を関係付けてもよい。この情報は製造業者により共有されてもよい。
【0091】
ブロック542において、小売業者はカード、購入されたプロダクトおよび領収書を顧客に返す。
【0092】
ブロック550において、顧客は他の購入(第3の購入)のためにカードを使用してもよい。
【0093】
本発明にしたがったいくつかの実施形態では、割戻カードシステムは以下のことを含んでいてもよい。すなわち、顧客により1つ以上のプロダクトの購入取引を開始することと、割戻に対する購入取引の適格性を決定することと、割戻額を決定することと、購入者が関連する要求を満たしているかどうか決定することと、カードを起動させることと、購入取引の一部としてカードを顧客に配布すること。
【0094】
本発明にしたがったいくつかの実施形態は、以下のもののうち1つ以上をさらに含んでいてもよい。すなわち、顧客は購入取引のロケーションにおいて物理的に存在し、顧客は購入取引のロケーションにおいて物理的に存在しておらず、割戻に対する購入取引の適格性を決定することは購入取引のロケーションにおいて決定され、割戻に対する購入取引の適格性を決定することは中央プロセッサにおいて決定され、割戻に対する購入取引の適格性を決定することは購入取引のロケーションにおいて決定され、中央プロセッサにより照合され、製造業者により照合されることと、特定のプロダクトの識別に基づいて割戻価値を決定することと、プロダクトの組合せの識別に基づいて割戻価値を決定することと、単一の製造業者からのプロダクトの合計価値に基づいて割戻価値を決定することと、すべてのプロダクトの合計価値に基づいて割戻価値を決定することと、カードに関係付けられている口座に割戻価値を関係付けることによりカードを起動することと、カードに関係付けられている口座に購入取引情報を関係付けることと、関係付けられた購入取引情報を製造業者に送信することと、購入取引のロケーションにおいて物理的にカードを顧客に手渡すことにより、購入取引の一部として顧客にカードを配布することと、購入されたプロダクトとともにカードを顧客に発送することにより購入取引の一部として顧客にカードを配布することと、小売業者および製造業者により規定された特定の要求を満たしている購入者に基づいてカード価値を管理することと、第2の購入取引に対して割戻カードを使用して、割戻カードに関係付けられた価値を減少させることと、第2の購入取引情報を以前の購入取引情報に関係付けることと、関係付けられた第2の購入取引情報を製造業者に送信することと、関係付けられた第2の購入取引情報を分析することと、後のプロダクト購入以外の要素に基づいて追加価値を関係付けることと、分析に基づいて顧客または他の潜在的顧客にマーケティングを行うこと。
【0095】
本発明にしたがったいくつかの実施形態では、割戻カードシステムは以下のことを含んでいてもよい。すなわち、小売業者ロケーションにおいて、顧客により1つ以上のプロダクトの初期購入取引を開始することと、小売業者により、割戻に対する購入取引の適格性を決定することと、小売業者によりまたは中央プロセッサにより割戻額を決定することと、小売業者から中央プロセッサに起動要求を送ることと、認証されたロケーションから起動要求が受信されたこととプロダクトが割戻に対して適格であることを中央プロセッサにより照合することと、中央プロセッサにより、製造業者、小売業者または割戻保証人に通信し、プロダクトが割戻に対して適格であることを確認することと、カードを一意的に識別することと、購入者が規定された要求を満たしているかどうか中央プロセッサにより照合することと、中央プロセッサにより、カードに関係付けられている口座に割戻価値を関係付けることにより、カードを起動させることと、初期購入取引情報と支払に対する要求を製造業者、小売業者または他の割戻保証人に送信することと、カードが起動されたという照合メッセージを中央プロセッサから小売業者に送ることと、初期購入と同一の小売業者における購入に対するカードの使用を制限することと、カードが追加購入を行うのに使用されるとき、カードに関係付けられた価値を減少させることと、追加購入に適格であるプロダクトが購入されるとき、または、顧客が追加要求を満たすとき、カードに関係付けられた価値を増加させることと、追加購入からの取引情報または他の要素を初期購入からの取引情報に関係付けることと、製造業者、小売業者または割戻保証人に関係付けられた追加購入取引情報を送信すること。
【0096】
本発明にしたがったいくつかの実施形態では、割戻に適格であるプロダクトの購入者は小売業者により割戻カードを提供されてもよい。割戻に適格であるプロダクトは、商品および/またはサービスであってもよい。割戻は1以上の製造業者、サービスプロバイダ、または、小売業者からのものであってもよい。割戻カードは口座に関係付けられていてもよく、口座は割戻価値に関係付けられていてもよい。割戻カードの起動は、特定の期間プロダクトを返却しないこと、または、関連するプロダクトまたはサービスを購入することなどのような要求された条件を満たした購入者により左右されてもよい。割戻カードに関係付けられた価値は固定されていてもよく、あるいは、小売業者または製造業者が規定してもよい基準に基づいて変動してもよい。割戻カードが追加購入に対して使用されたときに割戻価値は減少されてもよく、追加割戻が獲得された場合、割戻価値は増加されてもよい。初期購入取引情報は口座に関係付けられていてもよく、製造業者またはサービスプロバイダにより共有されていてもよい。後の購入取引情報は口座に関係付けられてもよく、製造業者またはサービスプロバイダにより共有されていてもよい。
【0097】
本発明にしたがったいくつかの実施形態では、複数の割戻が同一の割戻カードに追加されてもよく、異なるマーチャントからの割戻が異なるポイントオブセールにおいて、同一の割戻カードに追加されてもよい。割戻カードの価値は割戻に適格であるプロダクトを購入するのに使用することができ、したがって、同一の割戻カードに追加割戻価値が付与されることが考えられる。複数の割戻カード価値は、物理的ストアまたはインターネットアクセス可能オンラインストアフロントで、追加商品またはサービスを購入するために使用できると考えられる。割戻カード価値は、さまざまな他の口座をクレジット付けするために使用することができるとさらに考えられる。さまざまな他の口座は、プリペイド電話口座および他のプリペイド口座を含むが、これらに制限されない。
【0098】
図6Aおよび図6Bを参照して、顧客が割戻プログラムを誤用することを防ぐ方法をここで説明する。このような方法は、顧客が割戻に適格であるプロダクトを購入し、関係付けられた価値を有する割戻カードを(初期購入取引の間に)獲得し、そして、後で、顧客が割戻カードおよび関係付けられた価値を保持したまま、割戻に適格であるプロダクトを返却することを防ぐ。この誤用を防ぐため、小売業者と割戻スポンサーとの間の通信は必須である。
【0099】
割戻スポンサーが小売業者である場合、(満額の価値を有する)割戻カードが返却されない限り、または、返却されたプロダクトの売上から割戻の価値を差し引かない限り、割戻が許可されていて割戻に適格であるプロダクトの返却を受け付けることを小売業者は単に断る。
【0100】
割戻スポンサーが製造業者または他の第三者である場合、小売業者と、製造業者または他の第三者との間の通信は必須である。割戻が許可されていて割戻に適格であるプロダクトを顧客が返却しようと試みるとき、小売業者は割戻スポンサーと通信して、割戻が許可されたかどうか決定する。割戻が許可されている場合、小売業者は顧客にいくつかのオプションを提示する。第1に、顧客はプロダクトを保持し、返却取引を無効にしてもよい。第2に、顧客はプロダクトを返却し、そして、満額の関係付けられた価値を有する割戻カードを返却してもよい。第3に、顧客はプロダクトを返却し、そして、返却されたプロダクトの売上から何らかの残りの割戻額を差し引かせてもよい。
【0101】
そこに充填される複数の割戻価値を有する、単一の割戻カードを顧客が持っていてもよいことが企図されている。このようなシナリオでは、小売業者は割戻スポンサー(すなわち、割戻プログラムを管理する仲介業者または第三者)と通信して、割戻カードに関係付けられた口座から特定の価値の額を差し引いて、適切な当事者に対して返却させる。このような方法で、顧客は彼または彼女の割戻カードを維持してもよく、割戻カードはそこに維持された他の割戻(すなわち、返却されていない割戻に適格であるプロダクト)に関係付けられた価値を有している。同様に、価値に関して上に説明した取引は、ロイヤリティポイントまたは販売促進のクレジットに対して適用されてもよい。
【0102】
引き続いて図6Aを参照して、小売業者が割戻をスポンサー提供している当事者である方法を説明する。ブロック611において、顧客は割戻に適格であるアイテムを返却しようと試みる。次にブロック612において、小売業者は、プロダクトに対する割戻が実際に許可されたかどうかの問い合わせを行う。割戻が許可されていなかった場合、ブロック613において、小売業者はアイテムの返却を受け付ける。しかしながら、(ブロック514において)アイテムに対する割戻が許可されていた場合、小売業者はいくつかのオプションを持つ。ブロック615において、小売業者は割戻に適格であるアイテムの返却を禁止してもよい。ブロック616において、小売業者はアイテムの返却価値から割戻の額を差し引いてもよい。ブロック617において、小売業者は顧客の割戻口座から割戻の額を差し引いてもよい。上に述べたように、そこに複数の割戻価値を有する単一の割戻口座を顧客が持っていてもよい。このような口座は小売業者により、または、仲介業者により管理される。仲介業者が割戻口座を管理する場合、小売業者は仲介業者に顧客の割戻口座から割戻の額を差し引くように要求する。このような状況では、仲介業者は清算目的で割戻スポンサー(すなわち、小売業者)に対して支払を行う。
【0103】
図6Bを参照して、小売業者が割戻スポンサーでない方法をここで説明する。このようなシナリオでは、製造業者のような他の当事者が割戻スポンサーであってもよい。ブロック621において、顧客は割戻に適格であるアイテムを返却しようと試みる。ブロック622において、小売業者は割戻が許可されたかどうか割戻スポンサーに問い合わせる。ブロック623において、割戻スポンサーはそのシステムに問い合わせて、割戻が実際に許可されたかどうかを決定する。割戻が許可されていない場合、割戻スポンサーは小売業者に通知して、ブロック624において、小売業者はアイテムの返却を受け付ける。割戻が許可されていた場合、次のステップは、システムがどのように構成されているかに依拠する。第1に、ブロック626において、アイテムは返却を禁止されてもよい。小売業者はそのように顧客に通知してもよい。第2に、ブロック625において、小売業者には顧客が受け取った割戻の額が割戻スポンサーから通知されてもよく、ブロック627において、返却されたアイテム価値から額を差し引いてもよい。言い換えると、顧客が20ドルのプロダクトを購入して、5ドルの割戻を受け取った場合、顧客はアイテムを返却する際に15ドルだけを受け取ってもよい。第3に、ブロック628において、割戻カードに関係付けられた口座を修正して、割戻価値を差し引いてもよい。このオプションは、顧客が彼または彼女の割戻カードを維持する場合に望ましく、割戻カードには他の割戻価値が充填されてもよい。
【0104】
小売業者が、返却されたアイテム価値から割戻の額を差し引く場合、ブロック629において、小売業者は清算のためにこのような資金を割戻スポンサーに通知してもよい。同様に、仲介業者が割戻プログラムを管理する場合、ブロック630において、仲介業者は顧客の割戻口座から取り出された割戻価値を表す資金を割戻スポンサーに通知してもよい。ブロック631において、清算は完了し、割戻スポンサーは、返却された、割戻に適格であるプロダクトに対して提供された割戻資金を返却させてもよい。
【0105】
ここで開示したシステムおよび方法は、上に述べた問題とともに従来技術に存在する他の問題に対処している。「発明の背景」で説明したさまざまなプロダクト、方法または装置およびそれらに伴う欠点は、本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、あるいは、本発明が既知のプロダクト、方法および装置のさまざまな要素のいくつかまたはすべてを、1つの形態でまたは他の形態で含まないことを示すものではない。実際、本発明のさまざまな実施形態は、既知のプロダクト、方法および装置のさまざまな要素のいくつかまたはすべてを、1つの形態でまたは他の形態で保持しながら、「発明の背景」で述べられたいくつかの欠点を克服することができるだろう。
【0106】
本発明の実施形態の範囲は、ここで説明した特定の例示的な実施形態によって限定されない。実際、数々の変種、変更、置換および均等物は、上記の説明および添付の図面から当業者に明らかになるだろう。例えば、図で示されているさまざまなブロックは、省略および/または再順序付けされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】図1は、製造業者の割戻でプロダクトを購入する先行技術を示す。
【図2】図2は、製造業者の割戻および小売業者の割戻でプロダクトを購入する先行技術を示す。
【図3】図3は、本発明の数多くの要素の広範囲の視点を示す。実施形態は、これらの要素のいくつかまたはすべてのさまざまな組合せを含んでいてもよい。
【図4】図4は、本発明にしたがったいくつかの実施形態を示し、最終照合が中央プロセッサにより実行される。
【図5】図5は、本発明にしたがったいくつかの実施形態を示し、カードが起動される前に、製造業者が割戻の適格性を確認する。
【図6A】図6Aは、本発明のいくつかの実施形態にしたがって、不適切な割戻価値の保持を防ぐための方法を示す。
【図6B】図6Bは、本発明のいくつかの実施形態にしたがって、不適切な割戻価値の保持を防ぐための方法を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
割戻カードを使用する方法において、
ポイントオブセールにおいて、1つ以上のプロダクトに対する購入取引を開始することと、
前記購入取引が割戻に対して適しているかどうか決定することと、
前記購入取引および前記割戻に基づいて、割戻価値を決定することと、
前記決定動作に基づいて、割戻カードに関係付けられた割戻カード口座中の割戻価値を起動することと、
前記購入取引の間に前記1つ以上のプロダクトの顧客に前記割戻カードを配布することと、
前記割戻口座からの資金を第2の購入取引に対して適用する要求を受け取ることと、
前記第2の購入取引に対して適用された額によって、前記割戻カード口座の残高を減少させることと
を含む方法。
【請求項2】
前記第2の購入取引が特定の小売業者において発生する場合、前記割戻口座からの資金は、前記第2の購入取引に対してのみ適用されることになる、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記特定の小売業者は、前記第1の購入取引の間に前記顧客に対して前記割戻カードを配布した小売業者である、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第2の購入取引が特定の製造業者からである場合、前記割戻口座からの資金は、前記第2の購入取引に対してのみ適用されることになる、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記特定の製造業者は、前記第1の購入取引中の前記割戻に対して適しているプロダクトを製造した製造業者である、請求項4記載の方法。
【請求項6】
無線周波数識別(RFID)可能な割戻カードを使用する方法において、
ポイントオブセールにおいて、1つ以上のプロダクトに対する購入取引を開始することと、
前記購入取引が割戻に対して適しているかどうか決定することと、
前記購入取引と前記割戻に基づいて、割戻価値を決定することと、
前記決定動作に基づいて、RFID可能な割戻カードに関係付けられた割戻カード口座中の割戻価値を起動することと、
前記購入取引の間に前記1つ以上のプロダクトの顧客に前記RFID可能な割戻カードを配布することと
を含む方法。
【請求項7】
前記購入取引の間に購入され、単一の製造業者に関係付けられているプロダクトの合計価値に基づいて、前記割戻価値を決定すること
をさらに含み、
前記購入取引の間に購入され、前記単一の製造業者に関係付けられているプロダクトの合計価値に基づいて、前記割戻価値を決定するステップは、RFID通信を使用して実行される、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記割戻価値を前記割戻口座に関係付けることにより、前記RFID可能な割戻カードを起動すること
をさらに含み、
前記割戻価値を前記割戻口座に関係付けることにより、前記RFID可能な割戻カードを起動するステップは、RFID通信を使用して実行される、請求項6記載の方法。
【請求項9】
購入取引情報を前記割戻口座に関係付けること
をさらに含み、
前記購入取引情報を前記割戻口座に関係付けるステップは、RFID通信を使用して実行される、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記割戻口座からの資金を第2の購入取引に対して適用する要求を受け取ることと、
前記第2の購入取引に対して適用された額によって、前記RFID可能な割戻カード口座の残高を減少させることと
をさらに含み、
前記割戻口座からの資金を第2の購入取引に対して適用する要求を受け取るステップは、RFID通信を使用して実行され、
前記第2の購入取引に対して適用された額によって、前記RFID可能な割戻カード口座の残高を減少させるステップは、RFID通信を使用して実行される、請求項6記載の方法。
【請求項11】
前記第2の購入取引からの情報を以前の購入取引情報に関係付けること
をさらに含み、
前記第2の購入取引からの情報を以前の購入取引情報に関係付けるステップはRFID通信を使用して実行される、請求項10記載の方法。
【請求項12】
ポイントオブセールにおいて、1つ以上のプロダクトに対する第2の購入取引を開始することと、
前記第2の購入取引が、第2の購入取引割戻に対して適しているかどうか決定することと、
前記第2の購入取引と前記第2の購入取引割戻とに基づいて、第2の購入取引割戻価値を決定することと、
RFID通信を使用して、前記第2の購入取引割戻価値を前記割戻カード口座に追加することと
をさらに含む、請求項6記載の方法。
【請求項13】
前記割戻を促進したプロダクトが顧客により返却されたときに、割戻価値の保持を防ぐための方法において、
前記返却されたプロダクトに対して前記顧客が支払った額を決定することと、
前記返却されたプロダクトの購入に基づいて、割戻価値が提供されたかどうか決定することと、
前記返却されたプロダクトに対して前記顧客が支払った額から前記割戻価値の額を差し引くことと、
前記顧客が前記プロダクトに対して支払った残りの額が前記顧客に返却されるようにすることと
をさらに含む方法。
【請求項14】
前記ステップの少なくとも1つは、無線周波数識別(RFID)通信を使用して実行される、請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記割戻を促進したプロダクトが顧客により返却されたときに、割戻価値の保持を防ぐための方法において、
前記返却されたプロダクトの購入に基づいて、割戻価値が顧客に提供されたかどうか決定することと、
前記返却されたプロダクトの購入に基づいて提供された、前記割戻価値の額を前記顧客の割戻口座から差し引くことと
を含む方法。
【請求項16】
前記返却されたプロダクトの購入に基づいて、割戻価値が顧客に提供されたかどうか決定するステップは、無線周波数識別(RFID)通信を使用して実行される、請求項15記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【公開番号】特開2008−77630(P2008−77630A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−173741(P2007−173741)
【出願日】平成19年7月2日(2007.7.2)
【出願人】(505161378)イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド・ディー/ビー/エー・イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド (20)
【Fターム(参考)】