説明

複数帯域間でトラフィックストリームを切り替える方法、装置及びシステム

【課題】マルチバンド無線ネットワークにおいて、通信デバイスが別の周波数帯及び/又はチャネルに遷移する際の制御方法を提供する。
【解決手段】マルチバンド局は、第1周波数帯の第1チャネルで、第2のマルチバンド局とのトラフィックストリーム又はブロック確認応答を設定する。マルチバンド局は、第2周波数帯の第2チャネルで要求を送信してもよく、チャネル、周波数帯、媒体アクセス制御(MAC)アドレス情報を要求及び応答交換の一部として含む。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
異なる無線機を使用する無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)及び無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)デバイスが、ノートブック、ネットブック、デスクトップコンピュータ、携帯電話、携帯機器等の多くのプラットフォームにて広く使用されている。WLAN及びWPANデバイスとしては、例えば、IEEE802.11規格に準拠したBluetooth(登録商標)(BT)及びWLAN送受信機が含まれる。WLAN送受信機及びデバイスを、本明細書では、WiFi送受信機及び/又はWiFiデバイスと称する。BT及びWiFi送受信機は、例えば、2.4GHz周波数帯のような同じ周波数帯で動作してもよいし、又は、BT送受信機が2.4GHz周波数帯で動作し、WiFi送受信機が5GHz周波数帯で動作するといったように、異なる周波数帯で動作してもよい。
【0002】
WLAN及びWPANデバイスが使用してもよい別の周波数帯としては、60GHz周波数帯がある。WiFi準拠のデバイスは、テレビ放送のホワイトスペース(使用されていない隙間の周波数、<1GHz)、2.4GHz、5GHz及び60GHzの周波数帯を使用してもよい。送受信機を複数の帯域の間で切り替える際の問題の1つとして、1の周波数帯域、例えば、60GHzから、別の周波数帯域、例えば、5GHz、2.4GHzへのトラフィックストリームの切り替えること、又は複数の帯域で並行に効率よく動作することが挙げられる。
【0003】
発明として見なされる特徴は、特に、本明細書の結論の部分に指摘され、請求される。しかしながら、発明の構成及び動作方法は、目的、特徴及び利点と共に、添付の図面を参照して以下に記載する詳細な説明を読むことにより、良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】本発明の典型的な実施形態に係る無線通信ネットワークの局を概略的に示した図である。
【図2A】本発明の典型的な実施形態に係る無線通信ネットワークを概略的に示した図である。
【図2B】本発明の典型的な実施形態に係る無線通信ネットワークを概略的に示した図である。
【図3】本発明の典型的な実施形態に係る、フレームであってもよい要求又は応答を概略的に示した図である。
【図4】本発明の典型的な実施形態の一部に係るトラフィックストリーム切り替えプロトコルの概略的なタイミング図である。
【図5】本発明の典型的な実施形態に係るトラフィックストリームを設定する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図示の単純化及び明瞭化のために、図示された要素は必ずしも実寸法で描かれていない。例えば、いくつかの要素の寸法は、明瞭化のために他の要素に比べて拡大して描かれていることがある。さらに、適切であると考えられる場合、対応する又は類似する要素を示すのに参照番号が図面間で繰り返し使用されている。
【0006】
以下の詳細な説明では、本発明を理解するために多くの詳細事項が記される。しかしながら、これら詳細事項がなくとも本発明を実施可能であることは、当業者にとって明らかである。また、本発明を不明瞭にしない目的から、周知の方法、手順、構成要素及び回路等の詳細な説明を省略している。
【0007】
以下に記載する詳細な説明の一部は、コンピュータメモリ内のデータビット又は2値デジタル信号に対するオペレーションの記号表記、及びアルゴリズムの形式で表される。これらのアルゴリズム的描写及び表現は、データ処理技術を扱う当業者によって使用される手法であり、これによって、別の当業者に自身の仕事の内容を伝達する場合がある。
【0008】
特に明記されない限り、以下の説明で明らかになるように、明細書中で使用されている言葉、例えば、「Processing(処理)」、「computing(演算)」、「calculating(計算)」、「determining(決定)」等の言葉は、コンピュータ又はコンピュータシステム、又は物理量で表されるデータを操作及び/又は変換する同様な電子演算装置のオペレーション及び/又はプロセスを指す。例えば、コンピュータシステムのレジスタ及び/又はメモリ内の電子的量を、コンピュータシステム内のメモリ、レジスタ又はその他の情報記憶層装置内、又は送信デバイス内の同様な物理量で表される別のデータへと変換するオペレーションを指す。また、明細書で使用されている「1つの」という言葉は、1個又は1個以上であることを表す。また、本明細書で使用されている「複数の」という言葉は、2個以上であることを表す。また、「別の」という言葉は、少なくとも第2のものが存在する、又はそれ以上のものが存在することを表す。また、本明細書で使用されている「including(含む)」及び/又は「having(有する)」という言葉は、これに限定されないが、「comprising(含む)」という意味で使用されている。また、明細書で使用されている「coupled(連結)」という言葉は、あらゆる所望の態様で動作可能に接続されていることを表し、例えば、ソフトウェア、ハードウェア等によって、機械的に、電子的に、デジタル的に又は直接、接続されていることを表す。
【0009】
さらに、本明細書で使用されている「トラフィック」及び/又は「トラフィックストリーム」という言葉は、例えば、局(STA)のような無線デバイス間のデータの流れ及び/又はストリームとして定義される。また、本明細書で使用されている「セッション」という言葉は、確立された直接物理(PHY)リンクを有する局の組に保持される状態情報(すなわち、転送を除く)として定義される。また、「fast session transfer(FST)(高速セッション移動)」は、互いに通信している局(STA)が、共に通信を希望する周波数帯が合致している場合に、セッションを1のチャネルから別のチャネルへ移動させることとして定義されている。
【0010】
本明細書で使用される「無線デバイス」という言葉は、例えば、無線通信を行うことができるデバイス、無線通信を行うことができる通信デバイス、無線通信を行うことができる通信局、携帯型又は非携帯型の無線通信を行うことができるデバイス等を含む。幾つかの実施形態では、無線デバイスは、コンピュータと一体化される周辺機器、又はコンピュータに取り付けられる周辺機器を含んでもよいし、含まなくてもよい。また、幾つかの実施形態では、「無線デバイス」という言葉は、無線サービスを含む場合もある。
【0011】
本発明の実施形態は、別の周波数帯及び/又はチャネルに移る前、遷移の間、及び遷移が完了した後であって、別の周波数帯及び/又はチャネル、又は複数の周波数帯及び/又は複数のチャネルにおいてデバイスがアクティブである場合のトラフィックストリームの制御を提供する。本発明の実施形態の幾つかは、デバイスが、例えば、両方の周波数帯及び/又はチャネルにおいて同じMACアドレスを有するような透過モードを含んでもよい。本発明の別の実施形態は、通信デバイスの少なくとも1つが、異なる周波数帯及び/又は異なるチャネルにおいて異なるアドレスを有する非透過的モードを提供してもよい。しかしながら、本発明の範囲は、これらの例に限定されない。
【0012】
本発明は、様々なアプリケーションにおいて利用可能であることは明らかである。この点に関して、本発明は特に限定されないが、本明細書に開示される回路及び手法は、無線システムの局を含む多くの装置において使用されてもよい。本発明の範囲に含まれることを意図している局としては、例えば、WLAN局、WPAN等が含まれる。
【0013】
本発明の範囲に含まれることを意図しているWPAN及びWLANの種類には、これらに限定するわけではないが、携帯局、アクセスポイント、及び、例えば、周波数ホッピング拡散スペクトラム(FHSS)、直接シーケンス拡散スペクトラム(DSSS)、相補型符号変調(CCK)、直交波周波数分割多重(OFDM)等の拡散スペクトラム信号を送受信するための局が含まれる。
【0014】
幾つかの実施形態は、様々なデバイス及びシステムと関連付けて使用される。そのようなデバイス及びシステムの例としては、ビデオ装置、オーディオ装置、オーディオ・ビデオ(A/V)装置、セットトップボックス(STB)、ブルーレイディスク(BD)プレーヤ、BDレコーダ、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、高画質(HD)DVDプレーヤ、DVDレコーダ、HD DVDレコーダ、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、放送HD受信機、動画源、音声源、ビデオシンク、オーディオシンク、ステレオチューナー、放送電波受信機、表示装置、フラットパネルディスプレイ、パーソナルメディアプレーヤ(PMP)、デジタルビデオカメラ(DVC)、デジタルオーディオプレーヤ、スピーカ、音声受信機、音声増幅器、データ源、データシンク、デジタルスチルカメラ(DSC)、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバーコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、携帯端末、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)デバイス、携帯PDAデバイス、オンボードデバイス、オフボードデバイス、ハイブリッドデバイス、車両搭載デバイス、非車両搭載デバイス、モバイル又はポータブルデバイス、消費者デバイス、非モバイル又は非ポータブルデバイス、無線通信局、無線通信デバイス、無線アクセスポイント(AP)、有線又は無線ルータ、有線又は無線モデム、有線又は無線ネットワーク、無線エリアネットワーク、無線ビデオエリアネットワーク(WVAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN,パーソナルエリアネットワーク(PAN)、無線PAN、現在のWirelessHD(登録商標)及び/又は無線ギガビットアライアンス(WGA)規格及び/又はこれらの未来のバージョン及び/又はこれらの派生規格に準拠して動作するデバイス及び/又はネットワーク、現在のIEEE802.11(IEEE802.11‐1999:無線LAN媒体アクセス制御(MAC)及び物理層(PHY)規格)規格("IEEE802.11規格")、IEEE802.16規格及び/又は未来のバージョン及び/又はこれらの派生規格に準拠して動作するデバイス及び/又はネットワーク、上記のネットワークの一部を構成するユニット及び/又はデバイス、一方向及び/又は双方向無線通信システム、携帯無線電話通信システム、無線ディスプレイ(WiDi)デバイス、携帯電話、無線電話、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、無線通信デバイスを組み込んだPDAデバイス、モバイル又はポータブル・全地球測位システム(GPS)デバイス、GPS受信機又は送信機又はチップを組み込んだデバイス、RFID要素又はチップを組み込んだデバイス、複数入力複数出力(MIMO)送受信機又はデバイス、単入力複数出力(SIMO)送受信機又はデバイス、複数入力単出力(MISO)送受信機又はデバイス、1以上の内部アンテナ及び/又は外部アンテナを有するデバイス、デジタルビデオ放送(DVB)デバイス又はシステム、マルチスタンダード無線デバイス又はシステム、有線又は無線ハンドヘルドデバイス(例えば、BlackBerry、Palm Treo)、無線アプリケーションプロトコル(WAP)デバイス等が含まれる。
【0015】
また、幾つかの実施形態は、1以上の種類の無線通信信号及びシステムと関連付けて使用される。例えば、無線周波数(RF)、赤外線(IR)、周波数多重分割(FDM)、直交周波数多重分割(OFDM)、時分割多重(TDM)、時分割多重アクセス(TDMA)、拡張TDMA(E‐TDMA)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張GPRS(E‐GPRS)、符号分割多重接続(CDMA)、ワイドバンドCDMA(WCDMA)、CDMA2000、シングルキャリアCDMA、マルチキャリアCDMA、多重搬送波変調(MDM)、離散型マルチトーン(DMT)、Bluetooth(登録商標)、全地球測位システム(GPS)、Wi‐Fi、Wi‐Max、ZigBee(登録商標)、ウルトラワイドバンド(UWB)、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、第2世代、第2.5世代、第3世代、第3.5世代、GSM進化型高速データレート(EDGE)等が挙げられる。その他の実施形態を、様々なその他のデバイス、システム及び/又はネットワークにおいて使用してもよい。
【0016】
また、幾つかの例示的実施形態は、好適な限定的レンジ又は短距離無線通信ネットワークと関連付けて使用される場合があり、そのような無線ネットワークとしては、例えば、"ピコネット"又は"PBSS"、無線エリアネットワーク、WVAN、WPAN等がある。
【0017】
図1には、本発明の典型的な実施形態に係る無線通信ネットワークの局を概略的に示されている。本発明の実施形態に係る局100は、例えば、アクセスポイント(AP)、ピコネットコントローラ(PNC)、PBSS制御ポイント(PCP)、STA、イニシエータ、受信機器等の無線通信デバイスであってもよい。
【0018】
本発明の実施形態に係る局100は、場合によっては、マルチバンド局と称してもよい。局100は、例えば、複数の無線機を含んでもよく、例えば、無線機A110、無線機B120及び無線機C130を含む。無線機A110、無線機B120及び無線機C130はそれぞれ、2つ以上のアンテナに動作可能に連結される。例えば、無線機A110は、アンテナ160及び162に、無線機B120は、アンテナ164及び166に、無線機Cは、アンテナ168及び170に動作可能に連結される。
【0019】
本発明の典型的な実施形態によれば、無線機A110、無線機B120及び無線機C130は、無線機A110に示すのと同様な構造を有していてもよい。例えば、各無線機は、少なくとも1つの複数入力複数出力(MIMO)制御装置116、及び/又はビーム形成制御装置、受信機(RX)112及び送信機(TX)114を含んでもよい。しかしながら、本発明の範囲は、この点に関して限定されない。
【0020】
また、本発明の典型的な実施形態によれば、必要であれば、各無線機は、異なる周波数帯/チャネルで動作してもよい。例えば、無線機A110は60GHz周波数帯、無線機B120は5GHz周波数帯、そして無線機C130は2.4GHz周波数帯で動作してもよい。しかしながら、本発明の実施形態はこの例に限定されないことは、理解されるべきである。
【0021】
局100は、さらに、媒体アクセス制御(MAC)プロセッサ140及びメモリ150を含んでもよい。MACプロセッサ140は、必要に応じて、IEEE802.11ad及び/又はIEEE802.15.3c及び/又はWirelessHD(登録商標)及び/又はECMA‐387及び/又はISO/IEC13156:2009及び/又はBluetooth(登録商標)及び/又はWGA規格に準拠したMACプロトコルで動作してもよい。
【0022】
メモリ150は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、着脱式メモリ、固定式メモリ、消去可能又は消去不可能メモリ、書き込み又は再書き込み可能メモリ等を含んでもよい。例えば、メモリ150としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDR‐DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、コンパクトディスクROM(CD‐ROM)、記録可能コンパクトディスク(CD‐R)、再書き込み可能コンパクトディスク(CD‐RW)、フラッシュメモリ(例えば、NOR又はNANDフラッシュメモリ)、コンテント・アドレッサブル・メモリ(CAM)、高分子メモリ、相変化メモリ、強誘電メモリ、シリコン‐酸化膜‐窒化膜‐酸化膜‐シリコン(SONOS)メモリ、ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードドライブ、光ディスク、磁気ディスク、カード、磁気カード、光学カード、テープ、カセット等が含まれてもよい。
【0023】
アンテナ160、162、164、166、168及び170は、例えば、位相配列アンテナ、内部及び/又は外部RFアンテナ、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、全方向性アンテナ、エンドフィードアンテナ、円偏波アンテナ、マイクロストリップアンテナ、ダイバーシチアンテナ、又は、無線通信信号、ブロック、フレーム、送信ストリーム、パケット、メッセージ及び/又はデータを送受信するのに適したその他の種類のアンテナを含んでもよい。本発明の範囲は、これらの例に限定されない。
【0024】
例えば、マルチバンド局であるSTA100は、無線機A110及び無線機B120を含む。無線機Aは、60GHz周波数帯の第1チャネルで動作し、無線機B120は、2.4MHz周波数帯の第2チャネルで動作してもよい。あるいは、無線機A及び無線機Bは、同じ周波数帯の異なるチャネルで動作してもよい。例えば、MACプロセッサ140は、60GHz周波数帯の第1チャネルで、要求(例えば、要求フレーム)を送信することにより、2.4GHz周波数帯の第2チャネル上に、第2マルチバンド局とのトラフィックストリーム(TS)を設定、確立又は生成してもよい。
【0025】
本発明の一実施形態よれば、要求(例えば、要求フレーム)は、チャネル番号、周波数帯及び媒体アクセス制御(MAC)アドレス情報を含んでもよく、必要に応じて、その他の情報を含でもよいことは明らかである。MACプロセッサ140は、2.4GHz周波数帯の第2チャネル上で動作する無線機Bを使用して、第2マルチバンド局からアンテナ164及び166を介して、応答(例えば、応答フレーム)を受信する。しかしながら、本発明は、この例に限定されない。
【0026】
一実施形態において、要求(例えば、要求フレーム)は、トラフィックストリーム追加(ADDTS)要求であってもよく、応答(例えば、応答フレーム)は、ADDTS応答であってもよい。MACプロセッサ140は、ADDTS要求フレームを、第2マルチバンド局に送信してもよい。例えば、ADDTS要求フレームは、所望のチャネル情報、又は第2マルチバンドSTAとの所望のTSを確立するためのチャネルの参照情報(例えば、番号)、TSを確立するための周波数帯についての情報又は参照(例えば、番号)を含んでもよい。また、例えば、要求している側のマルチバンド局の無線機B120のMACアドレスのような、所望のチャネル上のマルチバンド局のMACアドレスを含んでもよい。MACプロセッサ140は、要求を行ったチャネル又は周波数帯で、第2マルチバンド局から応答(例えば、応答フレーム)を受信してもよい。例えば、ADDTS応答フレームは、必要に応じて、周波数帯に関する情報又は参照情報、チャネルに関する情報又は参照情報、及び要求側マルチバンド局の要求を行った周波数帯でのMACアドレス、例えば、応答局の無線機B120のMACアドレスを含んでもよい。
【0027】
本発明の別の実施形態において、必要に応じて、要求及び応答フレームは、ブロック確認応答追加(ADDBA)要求フレーム及びADDBA応答フレームであってもよい。MACプロセッサ140は、ADDBA要求フレームを、第2マルチバンド局に送信してもよい。例えば、ADDBA要求フレームは、第2マルチバンドSTAとの所望のTSを確立するための所望のチャネル情報、TSを確立するための周波数帯に関する情報又は参照情報を含んでもよい。また、例えば、要求側マルチバンド局の無線機B120のMACアドレスのような、所望のチャネル上のマルチバンド局のMACアドレスを含んでもよい。MACプロセッサ140は、要求を行ったチャネル及び周波数帯で、第2マルチバンド局から応答を受信してもよい。例えば、ADDBA応答フレームは、必要に応じて、周波数帯に関する情報又は参照情報、若しくは、次に示すものに関する情報又は参照情報を含んでもよい:チャネル、要求を行った周波数帯での要求しているマルチバンド局のMACアドレス、例えば、応答する局の無線機B120のMACアドレスに関する情報を含んでもよい。
【0028】
例示した実施形態によれば、MACプロセッサ140は、ブロック確認応答削除(DELBA)フレームを、要求を行ったチャネル及び周波数帯で、要求側マルチバンド局から送信してもよい。例えば、DELBAフレームは、要求側局のチャネルに関する情報又は参照情報、及び、要求側局の周波数帯に関する情報又は参照情報を含んでもよい。また、例えば、要求側局の無線機A110のMACアドレスのような、要求しているチャネル及び要求している周波数帯における要求側マルチバンド局のMACアドレスを含んでもよい。
【0029】
例えば、STA100のようなマルチバンド局の各無線機、例えば、無線機A110、無線機B120及び無線機C130は、それぞれ、所定の周波数帯の別々のチャネルで動作してもよく、所定の周波数帯は、同じ周波数帯である場合もあるし、少なくとも複数の無線機のうちの一部に対しては異なる周波数帯である場合もある。STA100は、固有のMACアドレスを備えてもよい。本発明の一実施形態では、第1マルチバンド局は、第1周波数帯における第1MACアドレス及び第2周波数帯における第2MACアドレスを含む又は有してもよく、第2マルチバンド局は、第1周波数帯における第3MACアドレス及び第2周波数帯における第4MACアドレスを含む又は有してもよい。本発明の範囲は、この点に関して限定されない。
【0030】
図2A及び図2Bには、本発明の典型的な実施形態に係る無線通信ネットワークが概略的に示されている。例えば、無線通信ネットワーク200は、IEEE802 802.11タスクグループad(TGad)によって開発された規格及び/又はWGA産業規格及び/又はIEEE802.15.3c規格及び/又はWirelessHD(登録商標)産業規格及び/又はECMA‐387産業規格等に準拠して動作してもよい。
【0031】
本発明の典型的な実施形態では、図2A及び図2Bに示すように、無線ネットワーク200の2つの状態が存在する。状態A:トラフィックストリーム(TS)280を設定する前、状態B:TS270を設定した後。
【0032】
本発明の範囲は、この本発明の典型的な実施形態に限定されないが、無線通信ネットワーク200は、局A210及び局B240を含んでもよい。局Aは、無線機A220及び無線機B230を、局Bは、無線機A250及び無線機B260を含んでもよい。STA A210は、以下、発信側と称され、STA B220は、以下、受信側と称されるが、本発明の範囲は、この点に関して限定されない。
【0033】
本発明の非限定的実施形態によれば、STA A210及びSTA B240の構造及び構成要素は、必要に応じて、図1のSTA100の構造及び構成要素と同様であってもよい。
【0034】
オペレーションでは、STA A210及びSTA B220は、必要に応じて、例えば、60GHzの第1周波数帯Aの、例えば、チャネルXである第1チャネル上で、STA A210の無線機A220を使用してSTA B240の無線機A250へと、TS要求270を送信してもよい。TS要求270を送信した後、STA A210及びSTA B220は、例えば、5GHzの第2周波数帯の、例えば、チャネルYである第2チャネル上で、STA A210の無線機B230及びSTA B240の無線機B260を使用して、動作してもよい。STA B240は、自身の無線機B260を使用して、例えば、周波数帯5GHzである第2周波数帯の、例えば、チャネルYである第2チャネルで、TS応答フレーム280を送信してもよい。局A210は、無線機B230からTS応答280を受信してもよく、この点に関して本発明の範囲は限定されない。
【0035】
これに替えて、STA A210及びSTA B220は、必要に応じて、例えば、60GHzの第1周波数帯A、例えば、チャネルXである第1チャネル上で、STA A210の無線機A220を使用してSTA B240の無線機A250へと、TS要求270を送信してもよい。TS要求270を受信した後、STA B220は、第1周波数帯AのチャネルXで、STA B240の無線機A250を使用して、STA A210の無線機A220へと、TS応答280でSTA A210に応答してもよい。この点に関して本発明の範囲は限定されない。
【0036】
本発明の別の実施形態では、各局の無線機のそれぞれは、固有のMACアドレスを有する又は含んでもよい。例えば、STA A210の無線機A220はMACアドレスM1を、STA A210の無線機B230はMACアドレスM3を、STA B240の無線機A250はMACアドレスM2を、STA B240の無線機B260はMACアドレスM4を、それぞれ有してもよい。この点に関して本発明の範囲は限定されない。
【0037】
本発明のその他の実施形態は、周波数帯及びチャネルのその他の組み合わせを含んでもよい。例えば、応答フレーム及び要求フレームの送受信を、それぞれ同じ周波数帯の同じチャネルで行ってもよい。例えば、必要に応じて、STA A210の無線機A220から、STA B240の無線機250へとチャネルXで行ってもよい。
【0038】
図3には、本発明の典型的な実施形態に係る、要求フレーム又は応答フレームが概略的に示されている。この例に係るフレーム300は、周波数帯フィールド310、チャネル番号フィールド320及びMACアドレスフィールド330を含んでもよい。
【0039】
本発明の実施形態に係るフィールド310、320及び330は、ADDTS要求及び応答フレーム、ADDBA要求及び応答フレーム、及びDELTS及びDELBAフレームに含まれていてもよく、この点に関して本発明は限定されない。
【0040】
図4には、本発明の典型的な幾つかの実施形態に係るトラフィックストリーム切り替えプロトコルの概略的なタイミング図が示されている。
【0041】
この点に関して本発明は限定されないが、第1マルチバンド局は、第2マルチバンド局とのトラフィックストリーム又はブロック確認応答合意を、第1周波数帯の第1チャネル上に設定、確立及び/又は生成してもよく、これは、第2周波数帯の第2チャネルで通信を行うと同時に、第1マルチバンド局が第2周波数帯の第2チャネルで要求を送信することにより行われる。要求は、必要に応じて、チャネルに関する情報、周波数帯に関する情報及び媒体アクセス制御(MAC)アドレス情報を含む。
【0042】
1つの例示的実施形態では、マルチバンド局は、発信側とも称され、例えば、MACアドレスM1及びMACアドレスM3を有し、例えば60GHzである、所望の周波数帯の、例えば、チャネルXである所望のチャネルで、第2のマルチバンド局に対して、TSを設定、確立又は生成する。第2のマルチバンド局は、受信側とも称され、例えば、MACアドレスM2及びMACアドレスM4を有し、例えば5GHzである、第2の周波数帯の、例えば、チャネルYである第2のチャネルで動作する。発信側は、必要であれば、60GHz周波数帯のチャネルXで、ADDTS要求フレーム410を受信側に送信してもよい。ADDTS要求フレーム410は、例えば、5GHzである所望の周波数帯、例えば、チャネルYである所望のチャネル、及び5GHzの周波数帯のチャネルY上における発信側のMACアドレスを含んでもよい。
【0043】
この例によれば、受信側は、60GHz周波数帯のチャネルXで、確認応答(ACK)フレーム415を送信してもよい。また、受信側は、5GHz周波数帯のチャネルYで、ADDTS応答フレーム420を発信側に送信してもよく、又は、受信側は、60GHz周波数帯のチャネルXで、ADDTS応答フレーム420を発信側に送信してもよい。ADDTS応答フレーム420は、例えば、60GHz周波数帯及びチャネルXである発信側の周波数帯及びチャネル、及び発信側の周波数帯及びチャネルにおける受信側のMACアドレスを含んでもよい。これに応答して、発信側は、5GHz周波数帯のチャネルYで、ACKフレーム425を受信側に送信してもよく、本発明の範囲は、この例示的実施形態に限定されない。
【0044】
本発明の別の実施形態では、発信側は、必要であれば、60GHz周波数帯のチャネルXで、ADDBA要求フレーム430を受信側に送信してもよい。ADDBA要求フレーム430は、例えば、5GHzである所望の周波数帯、例えば、チャネルYである所望のチャネル、及び5GHzの周波数帯のチャネルY上における発信側のMACアドレスを含んでもよい。
【0045】
この例によれば、受信側は、60GHz周波数帯のチャネルXで、ACKフレーム435を送信してもよい。また、受信側は、周波数帯5GHzのチャネルYで、ADDBA応答フレーム440を発信元に送信してもよい。ADDBA応答フレーム440は、例えば、60GHz周波数帯及びチャネルXである発信側の周波数帯及びチャネル、及び発信側の周波数帯及びチャネルにおける受信側のMACアドレスを含んでもよい。これに応答して、発信側は、5GHz周波数帯のチャネルYで、ACKフレーム445を受信側に送信してもよい。
【0046】
BA及び/又はTSを停止するには、発信元は、それぞれ、DELBA450及び/又はDELTSフレーム(図示せず)を送信してもよい。これらのフレームは、どの周波数帯/チャネルで送信されてもよく、例えば、周波数帯AのチャネルXに確立されたBAをMACアドレスM1の局を使用して消去するには、DELBA450を、5GHz周波数帯のチャネルYで送信して、X、Y及びM1 450を規定し、その後、受信側からACK455を送信する。DELBA450及び/又はDELTSフレームは、例えば、60GHz及びチャネルXである、発信側の初期周波数帯及び初期チャネル、及び、例えば、M1である初期MACアドレスを含んでもよい。この点に関して、本発明の範囲は限定されない。
【0047】
図5には、本発明の典型的な実施形態に係るトラフィックストリームを設定する方法のフローチャートが示されている。例えば、STA210である発信側は、例えば、60GHz周波数帯のチャネルXである1つの周波数帯の1チャネル上で、例えば、STA240である受信側と通信を行う(テキストボックス510)。発信側は、別の周波数帯及び/又は別のチャネルで、TSを設定するための要求を送信してもよい(テキストボックス520)。例えば、要求は、ADDTS及び/又はADDBA要求であってもよく、周波数帯は、必要に応じて、60GHz、5GHz及び/又は2.4GHzであってもよい。
【0048】
この典型的な実施形態によれば、受信側は、例えば、ADDTS及び/又はADDBA応答フレームのような適切な応答を、要求を受信したのと同じ周波数帯及び同じチャネル、例えば、60GHz帯のチャネルXで送信してもよい。発信側は、60GHz周波数帯のチャネルXで応答を受信し(テキストボックス530)、5GHz周波数帯のチャネルYでTSを確立してもよく(テキストボックス540)、この点に関して、本発明の範囲は限定されない。その他のオペレーション又は一連のオペレーションを使用してもよい。
【0049】
本発明の実施形態は、コンピュータ又はプロセッサ可読媒体のような物品、又は、例えば、メモリ、ディスクドライブ又はUSBフラッシュメモリのようなコンピュータ又はプロセッサ記憶媒体を含んでもよい。また、本発明の実施形態は、プロセッサ又はコントローラによって実行されると本明細書に開示したような方法を実行するコンピュータ実行可能命令のような、命令を格納する又は含むエンコーディングを含んでもよい。
【0050】
本発明の実現は、特定の実施形態を通じて記載された。これらの実施形態は、例示することを意図しており、限定することは意図していない。多くの変更、変形、追加及び改良が可能である。したがって、本明細書には、1例しか記載されていない構成要素についても、複数の例が存在する場合がある。様々な構成要素、オペレーション及びデータ格納の間の境界は、任意であり、特定の例示の構成に照らし合わせて、特定のオペレーションが例示されている。機能のその他の割り当ても考えられ、このようなものについても、添付の請求の範囲内に含まれると考えられる。また、様々な構成において別々の構成要素として表されている構造及び機能は、組み合わされた構造又は構成要素として実装されてもよい。これら及びその他の変形例、変更、追加及び改良についても、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の範囲に含まれると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチバンド無線ネットワークにおけるトラフィックストリームを管理する方法であって、
第1マルチバンド局が、第2周波数帯の第2チャネルで通信を行うと共に、前記第2周波数帯の前記第2チャネルで要求を送信することにより、第2マルチバンド局とのトラフィックストリーム又はブロック確認応答合意を、第1周波数帯の第1チャネルに設定する段階を備え、
前記要求は、チャネルに関する情報、周波数帯に関する情報及び媒体アクセス制御(MAC)アドレス情報を含む方法。
【請求項2】
前記第2周波数帯の前記第2チャネルで、前記第2マルチバンド局から応答を受信する段階を備え、
前記応答は、チャネルに関する情報、周波数帯に関する情報及び媒体アクセス制御(MAC)アドレス情報を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1周波数帯の前記第1チャネルで、前記第2マルチバンド局から応答を受信する段階を備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記設定する段階は、
前記第2マルチバンド局に、ADDTS要求を送信する段階を有し、
前記ADDTS要求は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記第1マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2マルチバンド局から、ADDTS応答を受信する段階を備え、
前記ADDTS応答は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記第2マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記設定する段階は、
前記第2マルチバンド局に、ADDBA要求を送信する段階を有し、
前記ADDBA要求は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記第1マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2マルチバンド局から、ADDBA応答を受信する段階を備え、
前記ADDBA応答は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記第2マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第1マルチバンド局から、ブロック確認応答削除(DELBA)フレーム又はトラフィックストリーム削除(DELTS)フレームを、前記第2周波数帯の前記第2チャネルで送信する段階を備え、
前記DELBAフレーム及び前記DELTSフレームは、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第2周波数帯の前記第1チャネルにおける前記第1マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1マルチバンド局は、前記第1周波数帯の前記第1チャネルにおける第1MACアドレス、及び前記第2周波数帯の前記第2チャネルにおける第2MACアドレスを有し、
前記第2マルチバンド局は、前記第1周波数帯の前記第1チャネルにおける第3MACアドレス、及び前記第2周波数帯の前記第2チャネルにおける第4MACアドレスを有する請求項1に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも第1無線機及び第2無線機と、
媒体アクセス制御(MAC)プロセッサと
を備え、
前記第1無線機は、第1周波数帯の第1チャネルで動作し、前記第2無線機は、第2周波数帯の第2チャネルで動作し、
前記MACプロセッサは、第2周波数帯の第2チャネルで要求を送信することにより、第2マルチバンド局とのトラフィックストリーム又はブロック確認応答を、前記第1周波数帯の前記第1チャネルに設定し、
前記要求は、チャネルに関する情報、周波数帯に関する情報及び媒体アクセス制御(MAC)アドレス情報を含み、
前記MACプロセッサは、前記第2周波数帯の前記第2チャネルで、前記第2マルチバンド局から応答を受信し、
前記応答は、チャネルに関する情報、周波数帯に関する情報及び媒体アクセス制御(MAC)アドレス情報を含むマルチバンド局。
【請求項11】
前記第1周波数帯及び前記第2周波数帯は、同じ周波数帯である請求項10に記載のマルチバンド局。
【請求項12】
前記MACプロセッサは、ADDTS要求を、前記第2マルチバンド局に送信することができ、
前記ADDTS要求は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項10に記載のマルチバンド局。
【請求項13】
前記MACプロセッサは、ADDTS応答を、前記第2マルチバンド局から受信することができ、
前記ADDTS応答は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記第2マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項10に記載のマルチバンド局。
【請求項14】
前記MACプロセッサは、ADDBA要求を、前記第2マルチバンド局に送信することができ、
前記ADDBA要求は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項10に記載のマルチバンド局。
【請求項15】
前記MACプロセッサは、ADDBA応答を、前記第2マルチバンド局から受信することができ、
前記ADDBA応答は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記第2マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項10に記載のマルチバンド局。
【請求項16】
前記MACプロセッサは、ブロック確認応答削除(DELBA)フレーム又はトラフィックストリーム削除(DELTS)フレームを、前記第2周波数帯の前記第2チャネルで、前記マルチバンド局から送信することができ、
前記DELBAフレーム及び前記DELTSフレームは、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1周波数帯の前記第1チャネルにおける前記マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項10に記載のマルチバンド局。
【請求項17】
前記マルチバンド局は、前記第1周波数帯の前記第1チャネルにおける第1MACアドレス、及び前記第2周波数帯の前記第2チャネルにおける第2MACアドレスを有し、
前記第2マルチバンド局は、前記第1周波数帯の前記第1チャネルにおける第3MACアドレス、及び前記第2周波数帯の前記第2チャネルにおける第4MACアドレスを有する請求項10に記載のマルチバンド局。
【請求項18】
少なくとも第1無線機及び第2無線機と、
媒体アクセス制御(MAC)プロセッサと
を備え、
前記第1無線機は、第1周波数帯の第1チャネルで動作し、前記第2無線機は、第2周波数帯の第2チャネルで動作し、
前記MACプロセッサは、第2周波数帯の第2チャネルで要求を送信することにより、第2マルチバンド局とのトラフィックストリーム又はブロック確認応答を、前記第1周波数帯の前記第1チャネルに設定し、
前記要求は、チャネルに関する情報、周波数帯に関する情報及び媒体アクセス制御(MAC)アドレス情報を含み、
前記MACプロセッサは、前記第2周波数帯の前記第2チャネルで、前記第2マルチバンド局から応答を受信し、
前記応答は、チャネルに関する情報、周波数帯に関する情報及び媒体アクセス制御(MAC)アドレス情報を含む無線通信システム。
【請求項19】
前記第1周波数帯及び前記第2周波数帯は、同じである請求項18に記載の無線通信システム。
【請求項20】
前記MACプロセッサは、ADDTS要求を、前記第2マルチバンド局に送信することができ、
前記ADDTS要求は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記第1局のMACアドレスを含む請求項18に記載の無線通信システム。
【請求項21】
前記MACプロセッサは、ADDTS応答を、前記第2マルチバンド局から受信することができ、
前記ADDTS応答は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記第2マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項18に記載の無線通信システム。
【請求項22】
前記MACプロセッサは、ADDBA要求を、前記第2マルチバンド局に送信することができ、
前記ADDBA要求は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記第1局のMACアドレスを含む請求項18に記載の無線通信システム。
【請求項23】
前記MACプロセッサは、ADDBA応答を、前記第2マルチバンド局から受信することができ、
前記ADDBA応答は、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1チャネルにおける前記第2マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項18に記載の無線通信システム。
【請求項24】
前記MACプロセッサは、ブロック確認応答削除(DELBA)フレーム又はトラフィックストリーム削除(DELTS)フレームを、前記第2周波数帯の前記第2チャネルで、前記第1マルチバンド局から送信することができ、
前記DELBAフレーム及び前記DELTSフレームは、前記第1チャネルに関する情報、前記第1周波数帯に関する情報、及び前記第1周波数帯の前記第1チャネルにおける前記第1マルチバンド局のMACアドレスを含む請求項18に記載の無線通信システム。
【請求項25】
前記第1マルチバンド局は、前記第1周波数帯の前記第1チャネルにおける第1MACアドレス、及び前記第2周波数帯の前記第2チャネルにおける第2MACアドレスを有し、
前記第2マルチバンド局は、前記第1周波数帯の前記第1チャネルにおける第3MACアドレス、及び前記第2周波数帯の前記第2チャネルにおける第4MACアドレスを有する請求項18に記載の無線通信システム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−254458(P2011−254458A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−88260(P2011−88260)
【出願日】平成23年4月12日(2011.4.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】