説明

複数機器画像表示制御システム

【課題】携帯情報機器自体と外部機器の各画像表示部に、同じ内容の画像を表示することなく、また、携帯情報機器の回転移動を検出して、適切な画像を表示することができるようにした「複数機器画像表示システム」とする。
【解決手段】外部機器とブルートゥース等により通信可能に接続し、機器本体に表示する画像と、外部機器に表示する画像とを異ならせて表示する。その際、外部機器には主画像を表示し、機器本体には補助画像を表示する。機器本体の回動を検出した時には、利用者が携帯情報機器を詳細に見たいと思っていると推測し、より詳細が画像を表示する。その時には外部機器に更に詳細な画像を表示する等、種々の態様で複数の機器のそれぞれの画像表示部に、適切な画像を表示する。外部機器の機能の作動時には、機器本体では外部機器が送信した画像を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電話機能を含め多様な機能を備えたスマートフォン等の携帯情報機器を車内に持ち込んだ時、携帯情報機器自体の画像表示部以外に、車内のヘッドユニット等と通信を行って車内のモニタに携帯情報機器とは異なった各種画像を表示することができるようにした複数機器画像表示制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年は携帯電話が高機能化し、単に電話やメールで通信を行う以外に、インターネットの通信網によって各種のサービスを受けることが可能となり、更に各種のソフトを用いて多種多様な機能を行うことができるようになっている。また、従来より用いられていた携帯情報端末(PDA)も高機能化し、電話機能を用いてインターネットの通信網から各種のサービスを受けることができ、更に自分の好みの各種のソフトをダウンロードすることによって、より使いやすい高機能の携帯情報端末となっている。一般にこのような携帯情報端末をスマートフォンと呼んでおり、各社から種々のスマートフォンが提供されているが、前記のような携帯電話の高機能化によって携帯電話もスマートホンと実質的に同様の機能を備えるようになり、区別が付きにくくなっている。
【0003】
上記のような携帯電話の高機能化したもの、及びスマートフォンを以下の本発明の説明では携帯情報機器と略称する。このような携帯情報機器においては、前記のように電話機能を用いてインターネットと接続することができ、好みのオーディオをダウンロードし、大容量のハードディスクやメモリにこれを記録して使用することができる。そのため、この携帯情報機器は日常的に持ち歩いているオーディオ機器として、従来の携帯型オーディオプレーヤに代わることができる、携帯情報機器としては主要な機能となっている。
【0004】
また、GPS受信器とナビゲーションソフトを備えることにより、携帯情報機器のデータ記録媒体に記録している地図データベースを利用し、或いは地図データを提供するセンターから必要な地図データ等を取り込み、目的地設定を行い、誘導経路を演算し、誘導経路決定後の目的地までの案内等も行うことができるようにもなる。したがって、この携帯情報機器では携帯型ナビゲーション装置として機能し、これを車両に持ち込むとカーナビゲーションとして機能する。
【0005】
また、近年の地上デジタル放送の普及により、各種携帯型機器でワンセグ放送等のデジタル放送を容易に受信できるようになり、携帯情報機器においてもデジタル放送受信機能を備え、いつでもこれを受信して視聴できるようになっている。従って近年の携帯情報機器はデジタル放送受信器としても機能するものもある。
【0006】
また、前記のようなインターネット網に接続して、多様なサイトにアクセスし好みの情報を取り込み、また、予め好みのWebサイトを登録しておいて、必要な時にそのサイトにアクセスして情報を取り込むことも携帯情報機器の主要な機能となっている。
【0007】
一方、上記のような携帯情報機器はブルートゥース等の通信機能を備え、周囲の同様の通信機能を備えた機器と通信を行い、互いの機器を認識して互いに必要なデータ通信を行うことができるようになっている。そのため、この携帯情報機器を車両に持ち込む時、車両に備えているヘッドユニット、或いはナビゲーション装置と通信を行い、携帯情報機器の画像を車両に備えたモニタに表示し、或いは車両のヘッドユニットのオーディオ装置やナビゲーション装置の画像を携帯情報機器の画像表示部に表示することもできる。
【0008】
また、車両に車外を撮影するカメラを備え、そのカメラの撮影画像をモニタに表示し、更にカメラの撮影画像を車両の上方に視点のある画像に変換して表示するトップビュー画像をモニタに表示する時、それらの各種画像も携帯情報機器に送信して表示することもできる。その際には、車両に周囲の物体と接触を防止するソナーを備える時、そのソナーで検出した情報も携帯情報機器に送信することもできる。
【0009】
なお、例えばナビゲーション装置のモニタに複数の画像を重ねて表示する状態の時、周囲にナビゲーション装置と双方向通信可能な携帯情報端末を持ち込まれた場合は、画面上に重ねて表示する画像を、携帯情報端末の表示部に表示することができるようにした技術は特許文献1に開示されている。また、表示枠の変更や表示画面位置の切り換えに応じて、メニューアイコンの表示位置を自動的に再配置する技術は特許文献2に開示されている。
【0010】
また、機器の蓋を開けてモニタが縦位置にある時には縦位置用のメニュー表示を行い、その後ヒンジによりモニタを横位置に回動した時には縦位置用のメニュー表示を行うようにした技術は特許文献3に開示されている。更に、帳票の作成に際して、画面を縦型と横型に切り換えるだけで、縦型帳票と横型帳票を作成することができるようにした技術は特許文献4に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2005−284886号公報
【特許文献2】特開平10−49334号公報
【特許文献3】特開2006−80878号公報
【特許文献4】特開平8−198544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
前記のように、近年の携帯情報機器の機能の多様化により、携帯情報機器は極めて多くの機能を行うことができるようになっており、特にこれを車内に持ち込んだ時、ブルートゥース等の通信機能によって車内の機器と双方向にデータ通信が可能となり、携帯情報機器で出力する画像を車内のモニタに表示することができるようになっている。
【0013】
同様に、車内のオーディオ装置やナビゲーション装置の画面を携帯情報機器に送信し、これを携帯情報機器の画像表示部に表示することもできる。更に車両に車外撮影用カメラを搭載し、車両の後方を監視し、更には車両の周囲全体を監視するため、カメラ撮影画像をモニタに表示し、また障害物を検出して警告するシステムが存在する時、そのシステムの出力画像等も携帯情報機器に送信して表示することもできるようになる。
【0014】
しかしながら、現在は車内に前記のような携帯情報機器を持ち込んで、車内の機器と相互に通信を行うことができる場合でも、例えば図13に示すように、車内に持ち込んだ携帯情報機器の画像表示部に現在再生中のオーディオの画像を表示する時、これと通信可能に接続したヘッドユニットによって画像表示する車両のモニタにも、同じオーディオの画像を表示することとなる。
【0015】
このことは、車両のオーディオ装置により聴いている、車内に持ち込んだ携帯情報機器のオーディオについて、運転者等の車内の人は、モニタに表示された再生曲の情報を見ていれば、携帯情報機器の画像表示部に表示された画像を見る必要が無くなり、携帯情報機器の画像表示部の表示は意味のないものとなってします。
【0016】
このような車内に持ち込んだ携帯情報機器は多くの場合、テレビも明瞭に見ることができる画像表示能力の高さ、及び前記のような機能の多さから、ポケットにしまっておくよりもフロントパネルの一部等に、その画面が見えるように設置しておくことが多くなる。その時には、前記のようにモニタに大きく表示された情報と、比較的小型の携帯情報機器に表示した情報とが同じ時、携帯情報機器の画像は無意味なものとなってしまう。
【0017】
その対策として、車内のヘッドユニット側で、携帯情報機器の例えばオーディオ再生時の表示について、独自のソフトによって携帯情報機器から現在携帯情報機器が表示している画像とは異なった画像を表示することが考えられる。しかしながら、携帯情報機器で再生しているオーディオは、現在どのようなソフトによって再生しているのかは車両のヘッドユニット側からはわからず、特に携帯情報機器のソフトは、莫大なソフト製作者から提供されるソフトの一つを使用している場合も多く、且つバージョンアップで更新されるため、そのソフトを解読して特定の画像をヘッドユニットに取り込むようにソフトを設定することは実質的に不可能である。
【0018】
そのため、携帯情報機器の一つの機能の作動によって出力する画像を、携帯情報機器と車載モニタとで異ならせて出力するためには、携帯情報機器のソフト側でそのような出力が可能となるように対応しておく必要がある。
【0019】
但し、例えば車両の外部を撮影するカメラの画像を、車載モニタと携帯情報機器の画像表示部に表示しようとする時には、その作動を制御しているヘッドユニット側で対応するしかない。同様に、ヘッドユニットでオーディオを再生している時、車載モニタでの画像表示の他に、車内に持ち込まれた携帯情報機器の画像表示部に、車載モニタとは異なった画像を表示しようとする時も、ヘッドユニットの画像表示制御によって行うこととなる。
【0020】
一方、前記のような携帯情報機器は、画面が横方向に長い横形にして見る場合と、縦方向に長い縦型にして見る場合とが存在する。画面を横形にして見るか、縦形にして見るかは、携帯情報機器が現在作動している機能のソフトにおいて、どのような画面を縦形にするか、或いは横形にするかは予め決められている。
【0021】
特に近年の携帯情報機器にはジャイロ機能を備え、機器の姿勢、即ち機器の回転等の、機器の移動を検出することができるようになっている。それにより、携帯情報機器が横形になっているか縦形になっているかを検出することができ、画面も横形表示と縦形表示とを切り替え、その際には表示する内容も異なるようにもしている。
【0022】
この携帯情報機器を利用する利用者は、現在置いてある携帯情報機器を手に持つ時は、手のひらの関係上縦形にして持つことが多い。したがって、携帯情報機器が横形に置いてある時、この携帯情報機器の特定の機能を行いたいと思った時にこれを手に持って操作を行うことになるため、携帯情報機器が横形から縦形になるように移動したことを検出することにより、利用者が何らかの操作を行うことを希望しているという、利用者の意志を推測することができる。
【0023】
携帯情報機器は前記のような種々の機能を備えているにもかかわらず、機器自体の画像表示部と外部機器の画像表示部とに表示する画像を異ならせる制御は充分に行われておらず、特に携帯情報機器が機器本体の回転等の移動を検出して利用者の意志を推測できるにも関わらず、各機器の画像表示をそれぞれ適切に変更する技術は未だ開発されていなかった。
【0024】
したがって本発明は、機器自体の画像表示部と外部機器の画像表示部との複数の画像表示部に画像を表示する際に、それらの画像を異ならせることにより同じ画像を表示することの無駄をなくして、より多くの情報を提供可能とし、特に携帯情報機器が機器本体の回転等の移動を検出して利用者の意志を推測し、表示画像を変更する機能を、前記のような複数の画像表示部に表示する時に有効に利用することができるようにした複数機器画像表示制御システムを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記課題を解決するため、外部機器と通信を行う通信部と、機器本体の所定の移動を検出する機器移動検出部と、前記外部機器に設けた画像表示部に表示する画像の出力制御を行う外部機器画像表示制御部と、機器本体に設けた画像表示部に、前記外部機器画像表示制御部で出力する画像とは異なった画像を表示する出力制御を行う機器本体画像表示制御部と、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時には、前記外部機器画像制御部では、前記外部機器の画像表示部に所定の画像表示の出力制御を行い、前記機器本体画像表示制御部では、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する前の画像とは異なり、且つ前記外部機器画像表示制御部で表示する所定の画像とは異なった画像表示の出力制御を行うことを特徴とする。
【0026】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記機器移動検出部では、機器本体の回転移動を検出することを特徴とする。
【0027】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する前において、前記外部機器画像表示制御部では、外部機器の画像表示部に機器本体が行っている機能の第1画像を表示し、前記機器本体画像表示制御部では、前記第1画像とは異なった前記機能の第2画像を表示することを特徴とする。
【0028】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時において前記外部機器画像制御部で表示する画像は、前記移動を検出する前に表示していた画像を維持した画像であることを特徴とする。
【0029】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時において前記外部機器画像制御部で表示する画像は、前記機器本体画像制御部で表示する画像は、前記機器本体が行っている機能を行うための操作画面であることを特徴とする。
【0030】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記第1画像は、前記機器本体が行っている機能の主要な情報を表示する主画像であり、前記第2画像は、前記第1画像の主画像に対する補助画像であることを特徴とする。
【0031】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記外部機器画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がオーディオ出力である時、オーディオ出力の主画像を表示し、前記機器本体画像表示制御部では、前記オーディオ出力の補助画像を表示し、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、オーディオの検索用画像を表示することを特徴とする。
【0032】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記外部機器画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がナビゲーションである時、ナビゲーションの主画像を表示し、前記機器本体画像表示制御部では、前記ナビゲーションの補助画面を表示し、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、ナビゲーションの検索用画像を表示することを特徴とする。
【0033】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記外部機器画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がナビゲーションである時、ナビゲーションの目的地検索用主画像を表示し、前記機器本体画像表示制御部では、前記ナビゲーションの目的地検索における推奨地点の地図を表示し、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記外部機器画像表示制御部では、推奨地点の情報を表示し、前記機器本体画像表示制御部では、ナビゲーションの推奨地点の施設情報画像を表示することを特徴とする。
【0034】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記外部機器画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がナビゲーションである時、地図上に地図データと連携した交通情報を表示し、前記機器本体画像表示制御部では、地図データと連携しない画像の交通情報を表示し、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、テキスト表示の交通情報を表示することを特徴とする。
【0035】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記外部機器画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がデジタルテレビ受信である時、デジタルテレビ放送の受信画像を表示し、前記機器本体画像表示制御部では、前記デジタルテレビ放送のデータ放送画像を表示し、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、データ放送に表示された通信開始表示部に対する通信開始作動結果の画像を表示することを特徴とする。
【0036】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記外部機器画像表示制御部は、少なくとも前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する前には、前記外部機器に設けた画像表示部に表示する画像の出力を停止する制御を行い、それにより外部機器は独自の画像表示を可能としたことを特徴とする。
【0037】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、機器本体が現在行っている機能に対応した通信先リストを表示し、前記外部機器画像表示制御部では、前記通信先リストで選択した通信先地点の地図を表示することを特徴とする。
【0038】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記機器本体画像表示制御部では、機器本体が行っている機能が情報配信サービス受信機能である時、情報配信サービスの案内を表示し、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、前記情報配信サービスの案内表示で選択した情報源の詳細表示を行い、前記外部機器画像表示制御部では、選択した情報源の別の詳細表示を行うことを特徴とする。
【0039】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記機器本体画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がナビゲーション機能と情報配信サービス受信機能である時、情報配信サービスの案内を表示し、前記ナビゲーション機能により右左折交差点案内出力状態になり、且つ前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記外部機器画像表示制御部では、右左折交差点の案内表示を行い、前記機器本体画像表示制御部では、前記情報配信サービスの案内表示で選択した情報源の詳細表示をすることを特徴とする。
【0040】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記機器本体と外部機器との通信を断続制御する通信部を備え、前記機器本体画像表示制御部では、機器本体が行っている機能が電話機能である時、電話操作機能画像を表示し、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記外部機器画像表示制御部では、外部機器の画像表示部に通信切断解除画面を表示し、前記通信部では前記外部機器との通信を切断し、前記機器本体画像表示制御部では電話通話機能画像を表示することを特徴とすることを特徴とする。
【0041】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記機器本体に表示する画像は、外部機器が備えた機能の作動時の画像表示出力を受信した画像であり、前記機器本体画像表示制御部では、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する以前と以後とでは異なった画像を表示することを特徴とする。
【0042】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記外部機器が備えた機能はナビゲーション機能であり、前記機器本体画像表示制御部では、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する以前と以後とではナビゲーションの異なった画像を表示することを特徴とする。
【0043】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記外部機器が備えた機能はオーディオ機能であり、前記機器本体画像表示制御部では、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する以前と以後とではオーディオ再生に関する異なった画像を表示することを特徴とする。
【0044】
また、本発明に係る複数機器画像表示システムは、前記複数機器画像表示システムにおいて、前記外部機器が備えた機能は車両周囲の監視機能であり、前記外部機器が車両周囲をカメラとソナーにより監視機能を行っている時、外部機器の画像表示部ではカメラによる監視画像を表示し、前記機器本体画像表示制御部では、前記外部機器から受信したソナーによる監視結果の画像を表示し、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、障害物検出時の障害物近辺拡大カメラ画像を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0045】
本発明は上記のように構成したので、機器自体の画像表示部と外部機器の画像表示部との複数の画像表示部に画像を表示する際に、それらの画像を異ならせることにより同じ画像を表示することの無駄をなくして、より多くの情報を提供することができる。特に携帯情報機器が機器本体の回転等の移動を検出するとき、利用者の意志をその回転移動により推測し、複数の画像表示部に関連した表示制御を有効に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明において、各種の態様で実施するようにした機能ブロック図である。
【図2】本発明を各種の態様で実施する例をまとめた表である。
【図3】本発明の基本的な作動を行う作動フロー図である。
【図4】本発明の実施態様例1を示す図である。
【図5】本発明の実施態様例2を示す図である。
【図6】本発明の実施態様例3を示す図である。
【図7】本発明の実施態様例4を示す図である。
【図8】本発明の実施態様例5を示す図である。
【図9】本発明の実施態様例6を示す図である。
【図10】本発明の実施態様例7を示す図である。
【図11】本発明の実施態様例8を示す図である。
【図12】本発明の実施態様例9を示す図である。
【図13】従来例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0047】
本発明の実施例を図面に沿って説明する。図1は本発明の機能ブロック図であり、本発明を各種の実施態様によって実施することができるように、各種の機能部を備えた例を示しており、したがって本発明はこれらの機能部の内任意のものを選択して各種の態様で実施することができるようにしている。
【0048】
図1に示す機能ブロック図においては、例えばスマートフォン、高機能化した携帯電話、電話機能付の携帯情報端末(PDA)等の携帯情報機器1と、この携帯情報機器1が車両内に持ち込まれる時、車両に搭載されているヘッドユニット、或いはナビゲーション装置等の外部機器2とが、携帯情報機器1の通信部4と外部機器の通信部32とで、例えばブルートゥース等の相互にデータ通信可能な通信手段によって接続した例を示している。
【0049】
携帯情報機器1の通信部と外部機器2の通信部32とは同様の機能を行う通信手段を備え、携帯情報機器1の通信部4には、同様の通信手段を備えた各種外部機器と相互に連携可能に通信を行う連携通信制御部5を備えている。図示の例では外部機器2の通信部32における連携通信制御部33と、同様の通信ソフトによって互いに連携して作動する例を示している。
【0050】
通信部4の表示画像送信部6では、通信部4において行う本発明の主要な機能である、携帯情報機器1で出力する外部機器用の表示画像を送信する。また、通信部4の表示画像受信部7では、外部機器2が例えば車外撮影カメラやソナー等による車外監視装置を備えてその機能を行っている時、携帯情報機器1の画像表示部3に表示する画像を、表示画像送信部34から送信してきた時これを受信し、機器本体画像表示制御部8に出力して、機器本体画像表示部3に受信した画像を表示する。外部機器2の通信部32では、前記のような携帯情報機器1の通信部4における表示画像送信部6から送信してきた画像を受信し、画像表示制御部36に出力して、モニタ等の画像表示部31でその画像を表示可能とする。
【0051】
携帯情報機器1の機器本体画像表示制御部8では、後述する機器本体作動機能画像形成部13で形成した、機器本体が備えている各種機能の作動に際して作成される画像を取り込み、機器本体機能画像表示制御部9によって、機器本体画像表示部3に所定の画像を表示する。
【0052】
それに対して外部機器送信画像表示制御部10では、前記のように外部機器2が行っている機能により携帯情報機器1の画像表示部3に表示する画像を送信してくるとき、表示画像受信部7でこれを受信した時には、その画像を機器本体画像表示部3に出力する。その時には、例えば外部機器2が車両搭載のヘッドユニットであって、そのヘッドユニットで車両の周囲を撮影するカメラの画像表示制御を行う時、携帯情報機器がその表示画像の一部を通信部で受信した時、これを表示する処理を行う。その際に車両からソナーを利用した車両周囲の監視情報が送信された時には、その情報の表示も行う。
【0053】
また、例えば携帯情報機器1にナビゲーション機能を備えておらず、或いはその機能を行わずに外部機器2としての車両搭載ナビゲーション装置の機能を用いる時、外部機器2側から表示画像が出力された際には、外部機器通信画像表示制御部10において、これを機器本体画像表示部3に表示する制御を行う。同様に、外部機器2が独自のオーディオ機能を行っている時、外部機器から携帯情報機器1の画像表示部3に表示する画像を送信してきた時にも、これを機器本体画像表示部3に表示するための制御を行う。
【0054】
機器移動検出部11では、機器本体画像表示部3が図示するように横方向に長い横形となっている状態から、利用者が何らかの操作を行おうとしてこれを手に持って、同図に機器本体画像表示部3’として示すような、画像表示部が縦方向に長い縦形とした時に、機器本体が備えているジャイロ機能等によって機器本体が回転した等の機器の移動を、機器回転移動検出部12等で検出する。機器本体画像表示部3が縦形になっている状態から横形にしたことも、同様にして検出することができ、前記機器本体画像表示制御部8では、その検出信号によってどのような画像を表示するかを、機器本体のソフトの機能によって選択し、画像制御等の出力を行う。
【0055】
機器本体作動機能画像表示形成部13では、携帯情報機器1が備えている多種多様な機能を行う時、それぞれの機能において利用者の指示信号の入力のための画像、或いは情報を表示して利用者に提示するための画像等を形成する。また、携帯情報機器1本体の画像表示部に表示する以外の、外部機器2の画像表示部31に表示する画像も形成する。なお、外部機器の画像表示部31に表示する画像は、そこに表示するための専用画像ではなく、機器の操作によって機器本体画像表示部3にも表示可能な画像である。
【0056】
図1に示す機器本体作動機能画像形成部13には、携帯情報機器が行う多種多様な機能の内、後述するような本発明の実施例として説明する際に例示する機能のみを示している。したがって、この機器本体作動機能画像形成部13では、更に極めて多くの種類の画像が形成される。
【0057】
その内、オーディオ14の機能では携帯情報機器1に蓄積した多くの楽曲、或いは携帯電話機能によって取り込んでいる楽曲等を再生する時に作動する。特にこの携帯情報機器1に搭載するスピーカの出力には音質及び音量共に制限があるため、この携帯情報機器1を車両に持ち込んだ時には、車両に備えている高音質大容量のオーディオ装置で聴くことも多くなる。そのためため、ヘッドユニット等の外部機器2にオーディオデータを出力して再生を行い、また外部機器の比較的大型のモニタに各種画像を表示することは重要なこととなる。また、その時外部機器のモニタに表示している画像の補助となる、外部機器に表示している画像とは異なった画像を機器本体画像表示部3に表示できるようにすることが特に重要なこととなる。
【0058】
ナビゲーション15の機能は、この携帯情報機器にGPS受信器、及びナビゲーション用ソフトを備えると共に、携帯情報機器本体のデータ記憶媒体に地図や施設データを備え、或いは外部の情報センターから地図画像等を取り込んで利用可能となっている時、この携帯情報機器はナビゲーション装置として作動することが可能となる。ナビゲーション装置はその機能の高度化によって利用者に対して極めて多様な指示入力画面や情報を提供するために多くの画像を形成する。そのため、本発明ではそれらの画像を携帯情報機器本体の画像表示部と、車載モニタ等の外部機器の画像表示部に、どのような画像を表示するか、が重要なこととなる。
【0059】
また、携帯情報機器1がVICS受信機能を備える時には、渋滞情報を含めた案内を行うことができ、また、VICS受信器を備えない時でも、情報センターにアクセスすることにより、同様の交通情報を取り込むことができるので、各画像表示部に対して適切な交通情報表示も可能となる。
【0060】
携帯電話16の機能は、この携帯情報機器の電話通信部26で通話を行う時の機能であり、携帯情報機器として主要な機能となる。この電話機能においては、電話をかける相手の選択、電話をかけている時の通話表示、テレビ電話機能である時の受信画像の表示、送信している画像の表示、等々の表示を適切に行う必要がある。
【0061】
デジタルテレビ受信19の機能は、この携帯情報機器1にデジタルテレビ受信機能を備えている時、受信したテレビ放送の主画面を表示し、デジタルテレビで送信されている各種データを表示する。そのデータの中に例えば特定の企業のアクセスポイントや、個人のホームページ、更には情報提供部門が画面に表示されるとき、それを選択して指示することにより自動的にそこから情報を取り込むことができ、また、その情報を表示することが可能となる
【0062】
情報配信サービス受信18の機能は、インターネット通信網を利用したWebサイト等にアクセスして、所望の情報を受信する時、その選択指示を行うためのアクセスポイントのリスト表示、選択指示のための画面表示、受信した情報の態様に応じた各種の画像表示を行う。
【0063】
図1の携帯情報機器1における機器本体作動機能画像形成部13が行う画像形成機能として、前記のような機器本体が行う作動機能画像形成とは別の観点から、機器本体画像表示部3及び外部機器2の画像表示部31に画像を表示する時の種類として、機能第1画像19と、この機能第1画像19とは異なった画像である機能第2画像21を形成する。この時の機能第1画像が複数の画像を表示する中の主要な画像である機能主画像20である時、機能第2画像21で表示する画像は、前記機能主画像を補助する画像である機能補助画像22となる。特に機能主画像20を外部機器の比較的大型のモニタに表示する時、機能補助画像22は比較的小画面である携帯機器本体の画像表示部に表示する画像となる。
【0064】
携帯情報機器1の外部機器画像表示制御部24では、前記機器本体作動機能画像形成部13で形成した画像の内、機器本体画像表示部3に表示する画像とは異なった画像を、外部機器2の画像表示部31に表示するための制御を行う。その制御に際しては、機器本体作動機能画像形成部13で形成した画像を表示する制御を行う以外に、出力画像維持制御部24では外部機器の作動変化、或いは携帯情報機器の移動等の変化に関わらず、先に出力した画像表示形態を維持する制御を行う。それにより、例えばナビゲーション装置の作動中に携帯情報機器で電話をかける時、携帯情報機器における新たな電話機能の作動に関わらず、外部機器ではナビゲーション装置の地図画像表示等の作動を継続することができる。
【0065】
また、画像出力停止制御部25では、本来は外部機器画像表示制御部23で、外部機器の画像表示部31の表示画像について前記のような種々の画像表示制御を行うのに対して、その画像表示を行わないように、画像出力を停止する制御を行っている。それにより、外部機器2は携帯情報機器1側から画像表示出力がなされなくなり、例えば外部機器自身の機能作動によるナビゲーション用画像等の、外部機器独自の画像を表示可能とする。
【0066】
電話通信部25においては、この携帯情報機器1の主要な機能として携帯電話機能を備えており、電話通信部26では通常の携帯電話の送受話を行うと共に、従来と同様にメール機能を行い、更にデータ送受信部27では、携帯情報機器1が行う各種情報の受信、必要に応じて利用者側からのデータ送信を行う。
【0067】
図1に示す外部機器2においては、前記のように携帯情報機器1と同様の通信部32を備え、連携通信制御部33ではブルートゥース等によって携帯情報機器1と連携可能に通信を行う。また、表示画像送信部34では、外部機器2が特定の機能を行う時、その機能において外部機器の画像表示部に表示する画像を送信する。また、表示画像受信部35では、携帯情報機器1の外部機器画像表示制御部23で表示制御した画像を受信し、画像表示制御部36に出力して、画像表示部31にその画像を表示する。
【0068】
画像表示制御部36は前記のような携帯情報機器からの受信画像を表示するほか、外部機器自身が行う各種機能の画像も表示する。画像表示制御部36における画像通信開始キー表示部37では、携帯情報機器1と外部機器2とが連携可能に通信を行っている時、例えば携帯情報機器1側で利用者がこれを手にとって電話をかける時に、携帯情報機器の移動を検出して通信部4の連携通信制御部5が、外部機器2の通信部32との連携通信を切断する作動を行うような場合、その後、外部機器2側から連携通信を容易に開始することができるように、また、現在機器間の連携通信が行われていないことを示すために、外部機器2の画像表示部31に、表示キーを操作すると連携通信が開始する旨のキー表示をする。この表示作動は、携帯情報機器1の外部機器画像表示制御部23が連携通信の切断制御の前に外部機器に出力することによって行う。
【0069】
外部機器2の機器作動機能画像形成部38では、この外部機器2が例えば車両搭載のヘッドユニットである時、独自で作動するオーディオ39の機能を備えており、ラジオ受信機、データ記録媒体に記録したオーディオの再生、ヘッドユニットに別途接続したメモリや携帯オーディオ機器の楽曲の再生等を行う。その再生に際しても、前記携帯情報機器1における機器本体作動機能画像形成部13におけるオーディオ14と同様の画像表示を行う時、外部機器2の画像表示部31に表示する画像と、携帯情報機器1に表示する画像とを、前記本発明の趣旨により適切に分けて表示を行う。
【0070】
ナビゲーション40では、この外部機器が車両用ナビゲーション装置である時、前記携帯情報機器1のナビゲーション15と同様の画像表示の処理を行う。また、VICS受信器の受信データにより、レベル1から3迄の渋滞情報を取り込むことができ、それらの情報を各機器の画像表示部に適切に表示することができる。
【0071】
デジタルテレビ受信41では、このヘッドユニット等がデジタル放送のテレビ受信器を備えている時、前記携帯情報機器のデジタルテレビ受信器17と同様の画像表示を行い、外部機器2の画像表示部31にはテレビの主画像を表示し、携帯情報機器1の画像表示部にはデータ放送の受信、及びテータ放送に付随して表示されるWebサイトへのアクセス表示等を行う。
【0072】
車両周囲撮影カメラ画像表示部42においては、車両の外部を撮影するリアカメラ、フロントカメラ、左右のサイドカメラ等のカメラの撮影画像を取り込み、その内のリアカメラの画像をモニタとしての画像表示部31に表示してリアビュー43の機能を行い、車両後退時の後方の監視を行う。また、各カメラの合成画像によって車両の上方に設置した一つのカメラにより撮影したカメラ画像のように表示するトップビュー44の機能を行い、車両周囲を監視し、障害物検出部45で障害物の検出等も行う。
【0073】
更に、障害物近辺画像拡大部46では、前記のようなカメラ画像によって従来から提案されている各種手法によって障害物を検出し、或いは車両周囲ソナー検出部47でソナーによって車両が接近している障害物を検出した時、その障害物が存在する位置を撮影しているカメラの画像を拡大表示し、障害物の存在を運転者等に知らせる画像表示を行う。
【0074】
図1に示すような各種の機能部を備えることにより、本発明は種々の態様で実施することができるものであり、図2に実施態様例番号である例番1〜9に示すような各種の態様例によって、各機器本体作動機能に対応して、外部機器表示画像と、機器本体表示画像の画像表示を行う。外部機器表示画像と機器本体表示画像については、それぞれ機器本体移動検出の前後の画像表示例を示している。同図にはこれらの作動態様において、画像出力が機器本体から外部機器への画像出力を行う画像出力形式A形と、機器本体から外部機器へ画像出力を停止する画像出力形式B形とに分けられることを示している。
【0075】
また、外部機器の機能の実行による外部機器からの画像表示を行うか否かによって、外部機器の機能による画像表示を行わない外部機器機能受信形式X形と、外部機器の機能による画像表示を行うY形と、両方とも行う可能性のある外部機器機能受信形式XY形とに分類して示している。外部機器機能受信形式X形については、本発明においては携帯情報機器の利用の観点から原則としてX形として示しているが、図示するように多くの態様ではXY形として作動させることができる。
【0076】
図2に示す実施態様例の例番1〜9については、図3に共通の作動フローを示し、図4〜図12に実施態様例1〜9の作動フローと各画像表示部への表示例を示している。図3に示す本発明の作動フローは、本発明の最も基本となる作動フローであり、図3に示す複数機器画像表示処理においては、ステップS3における機器本体の移動を検出したか否かの判別の前に、ステップS1における外部機器の画像表示と、ステップS2における機器本体の画像表示とがなされる。
【0077】
即ち、ステップS1における機器本体移動検出前における外部機器画像表示(1)は、図2の表における、外部機器表示画像の中の、機器本体移動検出前画像(1)の画像表示が行われる。また、ステップS2における機器本体移動検出前の機器本体画像表示(2)は、図2の表における、機器本体表示画像の中の、機器本体移動検出前画像(2)の画像表示が行われる。なお、このステップS1とS2は、いずれを先に処理しても、或いは同時に処理しても変わりはない。このことは、以降の図4〜図12の各実施態様例においても同様である。
【0078】
その後ステップS3において、機器本体の移動を検出したか否かを判別する。この処理は図1の機器移動検出部11において、携帯情報機器本体を同図に示すように横向きに設置してあった状態から、利用者がこれを手にとった時のように、自然に縦向きの姿勢に移動することを、機器内部に設けたジャイロ装置が検出する。このステップS3において機器本体の移動を検出しないと判別した時には、ステップS1に戻って前記各機器の画像表示を継続する。
【0079】
ステップS3において機器本体の移動を検出したと判別した時には、機器本体移動検出後の画像処理が行われ、外部機器の画像表示はステップS4において、機器本体移動検出後の外部機器画像表示(3)がなされる。この時の画像は図2の外部機器表示画像の中の、機器本体移動検出後画像(3)の画像表示が行われる。その後ステップS5において、機器本体移動検出後の機器本体画像表示(4)がなされる。この時の画像は図2の機器本体表示画像の中の、機器本体移動検出後画像(4)の画像表示がなされる。なお、このステップS4とステップS5についても、いずれを先に実行するか、或いは同時に実行するかは多くの場合変わりがない。このことは図4〜図12の各実施態様例においても一部を除いて同様である。
【0080】
図3は本発明の基本作動であり、この作動フローに図2の画像表示例を組み合わせることにより、図4〜図12の作動フローが行われ、各図に示すような画像表示が行われる。以降各実施態様例を図面に沿って説明する。
【0081】
(実施態様例1)
図4には実施態様例1を示しており、同図(a)は図2の例番1に相当する。図4の例はオーディオ画像表示処理の例を示しており、ここでは携帯情報機器を車内に持ち込んで、車内のヘッドユニット等とブルートゥース等によって相互にデータ通信可能に接続された後、ステップS11において外部機器の画像表示部に、再生楽曲の情報表示が行われる。
【0082】
即ち、携帯情報機器を車内に持ち込んだ時、携帯情報機器の大容量のデータ記録媒体に多数の利用者の好みの曲が記録されている時、これを常時携帯している利用者が運転席、或いは助手席等に乗車する時、利用者が自分が所持している携帯情報機器の楽曲を、高性能の車両オーディオ装置で聴きたいと思うことが多い。
【0083】
その時には、携帯情報機器と車両のヘッドユニット間でブルートゥース等により相互にデータ通信可能に接続する。その後携帯情報機器を操作してオーディオ再生画面になると、携帯情報機器の外部機器画像表示制御部では、通常は図13に示すように機器本体の画像表示部に表示する再生画像を、外部機器の画像表示部、即ちヘッドユニットの画像表示部として機能しているモニタに表示する。それにより、利用者は比較的大きな画面にその画像が表示され、見やすい表示がなされる。
【0084】
その後ステップS12において、機器本体にジャケット写真を表示する。この処理は図1の機器本体画像表示部8において、前記外部機器画像表示制御部23で表示する画像とは異なった画像であって、前記外部機器画像表示制御部23で表示する画像が主画像である時、その補助画像としての、現在再生している曲のジャケット写真を、例えば図3(b)のように表示する。それにより、従来は図13に示すように機器本体と外部機器とが同じ表示を行うことにより、機器本体の画像表示部の表示が無駄となっていたものが、このような処理を行うことにより、複数機器の画像表示部をそれぞれ関連付けて有効な画像表示を行うことができるようになる。
【0085】
その後ステップS13で機器本体の移動を検出したか否かを判別し、前記のように機器本体が横形から縦形に回転移動したことを検出した時には、ステップS14において外部機器では再生楽曲情報表示を行う。この時の画像表示は図3に示すように、機器本体の移動を検出する前の(c)の画像と同様の(e)のような画像を表示する。
【0086】
次いでステップS15に進み、機器本体の画像表示部に、楽曲検索画像を表示する。即ち、通常携帯情報機器を横形に置いている時、これを利用者が手に持つ等により縦形に移動すると、その操作は現在の曲から他の曲に変更したいと思っているものと推測し、現在再生している曲が含まれるアルバムについて、そのアルバムに含まれる曲のリストを機器本体に表示する例を示している。
【0087】
但し、この時、外部機器の画像表示部には前記(e)のような画像の表示を継続する以外に、機器本体が表示しているアルバムの曲のリスト表示に関連して、このリストの中の所定の曲にカーソルを移動した時、その曲の情報を現在の表示に代えて、或いは画面を2分割する等によってこれも表示しても良い。
【0088】
前記の例においては、携帯情報機器のオーディ再生楽曲を車両のヘッドユニットを通して聴く時の、複数機器の画像表示部の画像について、それぞれ異なった画像を表示する例を示したが、それ以外に車両に搭載のヘッドユニットに備えているオーディオ機能を作動した時には、図1の外部機器としてのヘッドユニットのソフトによって、前記と同様の画像表示を行わせることができる。但し、その場合においても携帯情報機器が前記のように回転移動するとき、その移動を契機にして、それぞれ関連した別の画像を表示する等、特有の画像表示処理を行うことができる。
【0089】
(実施態様例2)
図5に示す実施態様例2においては、携帯情報機器1にナビゲーション機能を備え、車内にこれを持ち込んだ時にその機能の作動によって、主たる地図画像を車両のヘッドユニットに接続している画像表示部としてモニタに表示し、携帯情報機器では右左折交差点に近づいた時にその案内画像を表示する例を示している。即ち、同図(a)に示すように、ナビゲーション画像表示処理として最初に外部機器に地図画像を表示し(ステップS21)、その後機器本体の画像表示部に右左折案内画像を表示する。この時の例を同図の(b)及び(c)に示している。
【0090】
その後機器本体の移動を検出したか否かを判別し(ステップS23)、移動を検出した時にはステップS24において外部機器の画像表示部には地図画像の表示を維持し、ステップS25において機器本体の画像表示部に、同図(d)に示すような目的地検索画面を表示する。なお、その後機器本体の画像表示部に表示された検索機能の操作を行い、例えばグルメ検索によって具体的なレストランのリストが表示される時、そのリストの中の任意のものにカーソルを当てた時に、外部機器の画像表示部を2分割し、現在地近辺の地図の他、カーソルを当てたレストランの地図を表示しても良い。
【0091】
この実施態様例においても、車両にナビゲーション装置を搭載している時、それによってナビゲーション機能を行わせ、主画像をモニタに表示し、補助画像を携帯情報機器に表示するようにしても良い。特にナビゲーション装置は車両に搭載したものの方が、車速パルスやジャイロ機能によって現在位置を正確に検出し、更にリルート機能等が充実しているので、これを利用する方が効率的である。但しこの場合も、携帯情報機器の移動を検出した時、利用者が周辺の施設検索を行いたいと思っているものと推測し、携帯情報機器の画像表示部に近隣の施設検索用画面を表示することは前記の場合と同様である。
【0092】
(実施態様例3)
図6には実施態様例3としてのナビゲーション検索画像表示処理の例を示しており、同図の例においては最初、外部機器の画像表示部に、同図(c)に示すように、目的地検索の主画像を表示する(ステップS31)。図示の例ではその後機器本体の画像表示部に、推奨地点の地図と、その地点までの所要時間を同図(b)のように表示する。次いで前記各例と同様に、機器本体の移動を検出したか否かを判別し(ステップS33)、移動を検出した時にはステップS34において、外部機器には同図(e)に示すような、推奨地点情報の地図表示を行う。その後機器本体の画像表示部に、同図(d)に示すような、推奨地点施設情報の表示を行う。
【0093】
この例においても、車両に搭載したナビゲーション装置が存在する時、その高性能なナビゲーション装置を利用し、前記と同様の画像表示処理を行うことによって本発明を実施することができる。
【0094】
(実施態様例4)
図7には実施態様例4としての、ナビゲーション装置使用時の渋滞情報表示処理の例を示している。ナビゲーション装置の渋滞情報はVICSシステムとして通常の車両用ナビゲーション装置では広く使用されているが、携帯情報機器でもVICSの各種信号を受信することができる時、或いは携帯情報機器の電話機能によって情報センターからVICS情報を取り込むことができる時には、機器本体の機能としてこの作動を行わせることができる。
【0095】
図7のナビゲーションにおける渋滞情報表示の例では、最初外部機器の画像表示部に、地図及びVICSのレベル3を表示する。VICSはレベル1からレベル3まで存在し、レベル1は渋滞情報を文章化して出力しており、レベル2は渋滞情報を道路網のような画像で表示し、レベル3では地図データに関連付けて、渋滞情報を表示できるようにしている。
【0096】
そのため図7のステップS41では、外部機器の画像表示部には同図(c)に示すような地図画像と、VICSのレベル3で取り込んだ渋滞情報を、地図上に表示する。その後機器本体の画像表示部には同図(b)に示すような、VICSのレベル2の渋滞表示画像を表示する。それにより、渋滞情報を示す主画面としての外部機器の画像表示部に詳細な渋滞情報が表示され、補助画像としての携帯情報機器の画像表示部には、レベル3よりも情報は粗いものの、見やすいレベル2の渋滞情報を表示することができる。
【0097】
その後機器本体の移動を検出したか否かの判別を行い(ステップS43)、移動を検出した時には、外部機器の画像表示部には前記と同様に地図上に渋滞情報を表示するVICSのレベル3の画像を表示し(ステップS44)、機器本体の画像表示部には、渋滞情報の他の情報であるVICSのレベル1のテキスト情報を、例えば同図(d)に示すように表示する。
【0098】
この例においても、車両にナビゲーション装置を搭載している時には、その機能の実施によって、予めソフトを組み込んでおくことによって、前記と同様の作動を行うことができる。特にVICS情報はFM多重放送、光ビーコン、電波ビーコン等で提供されており、この例のようにレベル1〜3の全ての情報を取り込むためには、これらの電波等を受信する必要がある。そのため、携帯情報機器にそれらの機能を搭載するには機器が大型化し過ぎる。したがって、車両にナビゲーション装置を備え、VICS情報を受信している時には、このナビゲーション装置の機能を実行し、その過程で前記の画像表示の作動を行わせることにより実施することができる。
【0099】
(実施態様例5)
図8には実施態様例5として、デジタルテレビ受信画像表示処理の例を示している。この例においては携帯情報機器に地上デジタル放送等のテレビ受信器を備え、これを受信している時、車両が停止していることによってその受信画像を比較的大型の車両のモニタに表示する例を示している。即ち、最初に外部機器の画像表示部に、例えば同図(c)に示すようなデジタル放送受信画像を表示する(ステップS51)。一方、機器本体の画像表示部には、現在受信しているデジタル放送に付随して放送されているデータ放送の画像を、例えば同図(b)のように表示する(ステップS52)。このデータ放送には、より詳細な情報を提供可能とするため、各種のアクセスポイントを表示し、そのアクセスポイントにカーソルを当てて実行操作を行うことによって、そのアクセスポイントにアクセスすることができる表示を行っている。
【0100】
その後機器本体の移動を検出したか否かを判別し、機器本体の移動を検出した時にはステップS54に進み、外部機器の画像表示部には同図(e)に示すように、先の主画像の表示を維持する。その後ステップS55において、機器本体の画像表示部には、前記のようなアクセスポイントにカーソルを当てていた時、そのアクセスポイントにアクセスするものとし、それにより同図(d)に示す例においては、現在コンサートを行っているアーティストのホームページにアクセスして、アーティストの各種情報を表示することができるようになる。この例においても、車両にデジタル放送受信器を備える時には、これを利用して主画像をモニタに表示し、補助画像を携帯情報機器の画像表示部に表示するようにしても良い。
【0101】
(実施態様例6)
図9に示す実施態様例6においては、携帯電話の通話時の処理を示しており、最初に外部機器の画像表示部に任意の独自の画像を表示する従って、例えば同図(c)に示すようなナビゲーション用地図画面を表示しても良い。その後ステップS62において、機器本体の画像表示部に例えば同図(b)に「お友達リスト」として示すような、携帯電話作動用の補助画像を表示する。
【0102】
その後機器本体の移動を検出したか否かを判別し(ステップS63)、移動したと判別した時には、携帯電話を手に持って送受話するものと判断する。即ち、通常は携帯情報機器の電話はヘッドユニットを通すことにより、ハンズフリー機能で話をすることができるものであるが、利用者が車内のスピーカから音声が流れるのは好まないと考えるとき、電話としての携帯情報機器を持って電話をすることとなる。したがって、携帯情報機器を持つ作動を携帯情報機器の移動を検出することで検出し、その時には図9のステップS65で携帯情報機器と外部機器との連携通信を切断する。
【0103】
従って、その切断の作動に先立って、ステップS64において外部機器の画像表示部に、現在ナビゲーションの地図画像を表示している時でもその一部に、例えば同図(e)に示すような、連携通信が切断した後の連携通信を再開するための操作部を表示する。それにより携帯電話の通話が終了して再度携帯情報機器と外部機器との連携通信を行いたいと思った時には、この「通信再開」をタッチする等によって、連携通信を再開できるようになる。
【0104】
ステップS64の後は前記のように外部機器との連携接続を切断し(ステップS64)、その後ステップS66において、機器本体の画像表示部に、例えば同図(e)に示すような、電話通信作動中の画像を表示する。その後電話での通話が終了した時、前記外部機器の画像表示部に表示されている「通信再開」のキーボタンにタッチする等の操作を行うことにより、連携通信は再開する。
【0105】
(実施態様例7)
図10の実施態様例7では、外部機器が車両搭載のヘッドユニットであって、そのヘッドユニットにおいて、車両の外部を撮影するカメラの撮影画像をモニタに表示する、車外監視システムを備えている時の処理を示している。このような車外撮影カメラを単にリアカメラのみを用いる場合もあるが、近年は車両の前後左右をそれぞれ撮影するカメラ、或いはその内の任意の複数のカメラを備え、それらのカメラの撮影画像を合成して車両の上方に視点のあるトップビュー画像を形成して表示するシステムも存在する。更に、従来より車外に放射するソナーの反射波を受信し、車両が接近している物体を検出する監視システムも存在する。
【0106】
図10の例においては、外部機器にこのような車両の監視システムを備え、その機能を実行している時の例を示している。図10に示す例においては最初に外部機器の画像表示部に、車両周囲撮影カメラの画像を表示する(ステップS71)。同図(c)にはこのような画像表示に際して、リアカメラの撮影画像を表示した例を示している。その後ステップS72において、例えば同図(b)に示すような、機器本体の画像表示部に車両周囲監視ソナーの警報表示を行う。同図の例ではソナーで監視していた結果、障害物に接近していることを表示している。なお、このような場合、別途警告音を出力しても良い。
【0107】
その後ステップS73において、機器本体の移動を検出し、機器本体の移動を検出した時には、外部機器の画像表示部には先と同様の車両周囲を撮影するカメラの撮影画像を継続表示し、機器本体の画像表示部には、同図(d)に示すような、ソナーで車両が接近している物体を見つけた位置について、その部分を撮影するカメラの撮影画像を用いて、その部分の拡大画像を表示する。図示の例では車両を後退して駐車スペースに入れようとした時、そのスペースに電柱がはみ出して車両にとって障害物となっており、車両が接触する恐れがあることを検出し、同図(d)ではその部分の撮影カメラの画像を拡大表示した例を示している。
【0108】
この例においては、車両を撮影するカメラの画像の処理は車両に搭載したヘッドユニット等の機器で行っており、車両に持ち込んだ携帯情報機器では多くの場合そのシステムに対応できないので、図2の例番7に示すように、外部機器機能受信形式は、少なくともこの例については外部機器の機能による画像表示を行うY形となっている。
【0109】
本発明においては、この実施態様例7のように、携帯情報機器の機能に依存せず、外部機器の機能を行う時に、そのソフトに他の機器の画像表示部を利用した、複数画像表示部への画像表示処理機能を備えている時の態様例を含んでいる。従ってこのような場合は、図1の外部機器画像表示制御部23では、携帯情報機器1側から外部機器2への画像出力は行わないので、画像出力停止制御部25の作動によって、携帯情報機器から外部機器への画像出力は停止する処理がなされる。なお、この例においては、図1の外部機器2の機器作動機能画像形成部38で、複数機器の画像表示部への画像出力制御を行うこととなる。
【0110】
(実施態様例8)
図11の実施態様例8においては、携帯情報機器で各種のコンタクトリストを表示し、任意のものを選択する時の例を示しており、最初は外部機器の画像表示部には、任意の独自の画像を出力している(ステップS81)。図示の実施例では同図(c)に示すように、ナビゲーションの地図画面を表示した例を示している。
【0111】
その後、図11に示す例においては、機器本体の画像表示部にコンタクトを行う機能ジャンルを表示している。コンタクトリストは極めて多種多様な態様を含んでいるが、図示の例では「遊ぶ」「食べる」「運動する」「勉強する」・・・等の利用者の行動パターンによってジャンル分けした例を示しており、同図(b)の例においてはその内の「食べる」を選択しようとしている状態を示している。
【0112】
次いでステップS83において、機器本体の移動を検出したか否かを判別し、移動を検出した時にはステップS84において、例えば同図(d)に示すような機器本体の画像表示部にコンタクトリストを表示する。図示の例においては、前記のようにジャンルとして「食べる」を選択した時、予め利用者が選択して登録することにより、或いはソフト作成者が設定登録しているものについて、各種の食堂やレストランが表示される。同図の例においては「○○レストランを選択した例を示している。
【0113】
その後ステップS85で、外部機器の画像表示部に、リスト中で選択したものについて、その選択先の地点の地図表示を行う。この状態は同図(e)に示しており、同図の例においては外部機器の画面を2分割し、図中左側では地図画面の表示を継続し、右側の画面に「○○レストラン」の地図表示を行った例を示している。
【0114】
(実施態様例9)
図12の実施態様例9では、情報配信サービスの受信画像表示処理の例を示しており、図示の例では最初に外部機器の画像表示部にはナビゲーション用の地図画面を表示した例を示している(ステップS91)。その後機器本体の画像表示部には、同図(c)のように情報通信案内画像を表示する(ステップS92)。この情報通信案内として代表的な例は「RSS」と称する情報配信システムが存在し、多様な情報をプッシュ形式で案内している。同図(c)の例では「eBOOK」の情報のRSSリストの例を示しており、図示の例では「△△△ブックストア」にカーソルを移動している。
【0115】
その後機器本体の移動を検出したか否かを判別し、移動を検出した時には、利用者が携帯情報機器を手にとってより詳細な情報を見たくなっているものと推測し、現在カーソルを移動している「△△△ブックストア」にアクセスし、図示の例ではそのブックストアが推薦する「A冒険談」に関する本を表示した例を示している。
【0116】
次いで外部機器の画像表示部には、ナビゲーション装置で右左折交差点に近づいたことを検出することにより、右左折交差点案内を表示する例を示している(ステップS95)。但し、外部機器の画像表示部では、右左折交差点案内を行う必要がない時、或いは画面を適宜分割して、同図(c)で選択した「△△△ブックストア」の更なる詳細な情報を表示するように設定しても良い。
【0117】
前記のように本発明は極めて多様な態様で実施することができるものであるが、最も基本となる技術思想は、複数の機器の画像表示部にそれぞれ異なった画像を表示して、同じ画像を表示する無駄をなくすと共に、携帯情報機器の回転移動等の移動を検出することにより、利用者が携帯情報機器に現在表示している内容に興味をもっていると推測し、更なる詳細な情報の表示を可能とした店にある。したがって本発明はこの趣旨に従って、更に多くの態様で実施することができる。
【符号の説明】
【0118】
1 携帯情報機器
2 外部機器
3 機器本体画像表示部
4 通信部
5 連携通信制御部
6 表示画像送信部
7 表示画像受信部
8 機器本体画像表示制御部
9 機器本体機能画像表示制御部
10 外部機器送信画像表示制御部
11 機器移動検出部
12 機器回転移動検出部
13 機器本体作動機能画像形成部
14 オーディオ
15 ナビゲーション
16 携帯電話
17 デジタルテレビ受信
18 情報配信サービス受信
19 機能第1画像
20 機能主画像
21 機能第2画像
22 機能補助画像
23 外部機器画像表示制御部
24 出力画像維持制御部
25 画像出力停止制御部
26 電話接続部
27 データ送受信部
31 画像表示部
32 通信部
33 連携通信制御部
34 表示画像送信部
35 表示画像受信部
36 画像表示制御部
37 連携通信開始キー表示部
38 機器作動機能画像形成部
39 オーディオ
40 ナビゲーション
41 デジタルテレビ受信
42 車両周囲撮影カメラ画像表示部
43 リアビュー
44 トップビュー
45 障害物検出部
46 障害物近辺画像拡大部
47 車両周囲ソナー検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器と通信を行う通信部と、
機器本体の所定の移動を検出する機器移動検出部と、
前記外部機器に設けた画像表示部に表示する画像の出力制御を行う外部機器画像表示制御部と、
機器本体に設けた画像表示部に、前記外部機器画像表示制御部で出力する画像とは異なった画像を表示する出力制御を行う機器本体画像表示制御部と、
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時には、前記外部機器画像制御部では、前記外部機器の画像表示部に所定の画像表示の出力制御を行い、前記機器本体画像表示制御部では、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する前の画像とは異なり、且つ前記外部機器画像表示制御部で表示する所定の画像とは異なった画像表示の出力制御を行うことを特徴とする複数機器画像表示制御システム。
【請求項2】
前記機器移動検出部では、機器本体の回転移動を検出することを特徴とする請求項1記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項3】
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する前において、前記外部機器画像表示制御部では、外部機器の画像表示部に機器本体が行っている機能の第1画像を表示し、
前記機器本体画像表示制御部では、前記第1画像とは異なった前記機能の第2画像を表示することを特徴とする請求項1記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項4】
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時において前記外部機器画像制御部で表示する画像は、前記移動を検出する前に表示していた画像を維持した画像であることを特徴とする請求項3記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項5】
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時において前記外部機器画像制御部で表示する画像は、前記機器本体画像制御部で表示する画像は、前記機器本体が行っている機能を行うための操作画面であることを特徴とする請求項3記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項6】
前記第1画像は、前記機器本体が行っている機能の主要な情報を表示する主画像であり、
前記第2画像は、前記第1画像の主画像に対する補助画像であることを特徴とする請求項3記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項7】
前記外部機器画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がオーディオ出力である時、オーディオ出力の主画像を表示し、
前記機器本体画像表示制御部では、前記オーディオ出力の補助画像を表示し、
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、オーディオの検索用画像を表示することを特徴とする請求項6記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項8】
前記外部機器画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がナビゲーションである時、ナビゲーションの主画像を表示し、
前記機器本体画像表示制御部では、前記ナビゲーションの補助画面を表示し、
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、ナビゲーションの検索用画像を表示することを特徴とする請求項6記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項9】
前記外部機器画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がナビゲーションである時、ナビゲーションの目的地検索用主画像を表示し、
前記機器本体画像表示制御部では、前記ナビゲーションの目的地検索における推奨地点の地図を表示し、
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記外部機器画像表示制御部では、推奨地点の情報を表示し、前記機器本体画像表示制御部では、ナビゲーションの推奨地点の施設情報画像を表示することを特徴とする請求項6記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項10】
前記外部機器画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がナビゲーションである時、地図上に地図データと連携した交通情報を表示し、
前記機器本体画像表示制御部では、地図データと連携しない画像の交通情報を表示し、
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、テキスト表示の交通情報を表示することを特徴とする請求項6記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項11】
前記外部機器画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がデジタルテレビ受信である時、デジタルテレビ放送の受信画像を表示し、
前記機器本体画像表示制御部では、前記デジタルテレビ放送のデータ放送画像を表示し、
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、データ放送に表示された通信開始表示部に対する通信開始作動結果の画像を表示することを特徴とする請求項6記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項12】
前記外部機器画像表示制御部は、少なくとも前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する前には、前記外部機器に設けた画像表示部に表示する画像の出力を停止する制御を行い、それにより外部機器は独自の画像表示を可能としたことを特徴とする請求項1記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項13】
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、機器本体が現在行っている機能に対応した通信先リストを表示し、前記外部機器画像表示制御部では、前記通信先リストで選択した通信先地点の地図を表示することを特徴とする請求項12記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項14】
前記機器本体画像表示制御部では、機器本体が行っている機能が情報配信サービス受信機能である時、情報配信サービスの案内を表示し、
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、前記情報配信サービスの案内表示で選択した情報源の詳細表示を行い、前記外部機器画像表示制御部では、選択した情報源の別の詳細表示を行うことを特徴とする請求項12記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項15】
前記機器本体画像表示制御部では、機器本体が行っている機能がナビゲーション機能と情報配信サービス受信機能である時、情報配信サービスの案内を表示し、
前記ナビゲーション機能により右左折交差点案内出力状態になり、且つ前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記外部機器画像表示制御部では、右左折交差点の案内表示を行い、前記機器本体画像表示制御部では、前記情報配信サービスの案内表示で選択した情報源の詳細表示をすることを特徴とする請求項12記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項16】
前記機器本体と外部機器との通信を断続制御する通信部を備え、
前記機器本体画像表示制御部では、機器本体が行っている機能が電話機能である時、電話操作機能画像を表示し、
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記外部機器画像表示制御部では、外部機器の画像表示部に通信切断解除画面を表示し、前記通信部では前記外部機器との通信を切断し、前記機器本体画像表示制御部では電話通話機能画像を表示することを特徴とすることを特徴とする請求項12記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項17】
前記機器本体に表示する画像は、外部機器が備えた機能の作動時の画像表示出力を受信した画像であり、
前記機器本体画像表示制御部では、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する以前と以後とでは異なった画像を表示することを特徴とする請求項12記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項18】
前記外部機器が備えた機能はナビゲーション機能であり、前記機器本体画像表示制御部では、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する以前と以後とではナビゲーションの異なった画像を表示することを特徴とする請求項17記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項19】
前記外部機器が備えた機能はオーディオ機能であり、前記機器本体画像表示制御部では、前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出する以前と以後とではオーディオ再生に関する異なった画像を表示することを特徴とする請求項17記載の複数機器画像表示制御システム。
【請求項20】
前記外部機器が備えた機能は車両周囲の監視機能であり、
前記外部機器が車両周囲をカメラとソナーにより監視機能を行っている時、外部機器の画像表示部ではカメラによる監視画像を表示し、
前記機器本体画像表示制御部では、前記外部機器から受信したソナーによる監視結果の画像を表示し、
前記機器移動検出部で機器本体の移動を検出した時、前記機器本体画像表示制御部では、障害物検出時の障害物近辺拡大カメラ画像を表示することを特徴とする請求項17記載の複数機器画像表示制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−259253(P2011−259253A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−132517(P2010−132517)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】