説明

複素環化合物およびその用途

【課題】優れたレニン阻害活性を有し、高血圧症、高血圧症に起因する各種臓器障害等の予防・治療剤として有用である化合物の提供。
【解決手段】式(I)または(II)で表される化合物もしくはそのプロドラッグ。


(式中、R1は、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基等を表し、R2は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基等を表し、Xは、存在しないか、または、水素原子、置換されていてもよいアルキル基等を表し、環Aは置換基を有していてもよい複素環を表す。)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
は、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、または置換基を有していてもよいシクロアルキル基;
は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ(ニトリル)基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいメルカプト基(該メルカプト基は酸化されていてもよい)、置換されたアミノ基以外の置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよい3ないし10員環の環状炭化水素基、置換基を有していてもよい3ないし10員環の複素環基、またはアシル基(ここで、アシル基が−CONR’R’’のとき、R’およびR’’は共に水素原子であるか、またはそれらが結合する窒素原子と共に、置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成する);
Xは、存在しないか、または、水素原子、置換基を有していてもよいヘテロスピロ環以外の基で置換されていてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいシクロアルキル基;
環Aは置換基を有していてもよい複素環を意味する。
ただし、環Aは、
【化2】

(式中、環Cは置換基を有していてもよい複素環を示し、環Dは置換基を有していてもよいベンゼン環を示し、R’’’は置換されたアルキル基または置換されたアルコキシ基を示し、R’’’’は置換基を示し、Xは前記と同義を示す)ではない。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
式(II):
【化3】


[式中、
は、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、または置換基を有していてもよいシクロアルキル基;
は、置換基を有していてもよいヘテロスピロ環以外の基で置換されていてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアルキルチオ基、置換基を有していてもよいアルキルスルフィニル基、置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリール基、または置換基を有していてもよいヘテロアリール基;
は、置換基を有していてもよいヘテロスピロ環以外の基で置換されていてもよいC1−6アルキレン基;
環Aは置換基を有していてもよい縮合複素環;
環Bは置換基を有していてもよい5ないし7員環の含窒素複素環;
nは、0、1または2を意味する。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項3】
環Aまたは環Aが式
【化4】


(式中、
およびRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、またはアシル基;
は、水素原子、ハロゲン原子、=O、=S、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、またはアシル基;
およびYは、それぞれ独立してCHまたはN;
Zは、CH、NH、OまたはSを示す)
のいずれかで表される環である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
環Aまたは環Aが式
【化5】


(式中、
およびRは、それぞれ水素原子;
は、水素原子、ハロゲン原子、=O、=S、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、またはアシル基;
およびYは、それぞれ独立してCHまたはN;
Zは、CH、NH、OまたはSを示す)
のいずれかで表される環である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
環Aまたは環Aが式
【化6】

(ここで、Y、Y、R、およびRは請求項4と同意義を示す)で表される環である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項6】
環Aまたは環Aが式
【化7】

で表される環である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項7】
環Bが
【化8】


(式中、R
(1)シアノ(ニトリル)基、
(2)(a)ヒドロキシ基、
(b)C1−6アルコキシ基、
(c)C1−6アルキル−カルボニルオキシ基、
(d)1ないし3個のハロゲン原子を有していてもよい芳香族複素環基、
(e)C3−10シクロアルキル基、および
(f)オキソ基を有していてもよい環状アミノ基
から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、
(3)C1−6アルキル基およびオキソ基から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよ
い3ないし10員環の複素環基、
(4)カルボキシ基、
(5)C1−6アルキル基およびオキソ基から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよ
い非芳香族複素環基から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基、または
(6)式:−CO−NR’R’’
(式中、R’およびR’’は、それぞれ水素原子を示すか、あるいは
R’およびR’’は、それらが結合する窒素原子と共に、ハロゲン原子から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成する)で表される基を示す。)で表される環である、請求項2記載の化合物。
【請求項8】
環Bが
【化9】


(式中、Rは−CO−NR’R’’(式中、R’およびR’’は、それぞれ水素原子を示すか、あるいはR’およびR’’は、それらが結合する窒素原子と共に、ハロゲン原子から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成する))で表される環である、請求項2記載の化合物。
【請求項9】
が置換基を有していてもよいC1−6アルキル基である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項10】
がアシル基(ここで、アシル基が−CONR’R’’のとき、R’およびR’’は共に水素原子であるか、またはそれらが結合する窒素原子と共に、置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成する)である、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
XがC1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基である、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
が置換基を有していてもよいヘテロスピロ環およびオキソ基以外の基で置換されていてもよいC1−6アルキレン基である、請求項2に記載の化合物。
【請求項13】
が、C1−6アルキレン基である、請求項2に記載の化合物。
【請求項14】
が置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ基である、請求項2に記載の化合物。
【請求項15】
が置換基を有していてもよいC1−6アルキル基であり、
がアシル基(ここで、アシル基が−CONR’R’’のとき、R’およびR’’は共に水素原子であるか、またはそれらが結合する窒素原子と共に、置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成する)であり、
環Aが式
【化10】

(ここで、Y、Y、R、およびRは請求項4と同意義を示す)で表される環であり、
XがC1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基である、請求項1記載の化合物。
【請求項16】
が置換基を有していてもよいC1−6アルキル基であり、
が置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ基であり、
環Aが式
【化11】

(ここで、Y、Y、R、およびRは請求項4と同意義を示す)で表される環であり、
がC1−6アルキレン基であり、
環Bが
【化12】


(式中、Rは−CO−NR’R’’(式中、R’およびR’’は、それぞれ水素原子を示すか、あるいはR’およびR’’は、それらが結合する窒素原子と共に、ハロゲン原子から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成する))である、請求項2記載の化合物。
【請求項17】
N−[(3S,5R)−5−カルバモイルピペリジン−3−イル]−1−(4−メトキシブチル)−N−(2−メチルプロピル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキサミドまたはその塩。
【請求項18】
N−{(3S,5R)−5−[1−ヒドロキシエチル]ピペリジン−5−イル}−1−(4−メトキシブチル)−N−(2−メチルプロピル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキサミドまたはその塩。
【請求項19】
1−(4−メトキシブチル)−N−(2−メチルプロピル)−N−[(3S,5R)−5−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−3−イル]−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキサミドまたはその塩。
【請求項20】
1−(4−ヒドロキシブチル)−N−(2−メチルプロピル)−N−[(3S,5R)−5−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−3−イル]−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキサミドまたはその塩。
【請求項21】
1−(2−フルオロフェニル)−5−(4−メトキシブチル)−N−(2−メチルプロピル)−N−[(3S,5R)−5−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−3−イル]−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミドまたはその塩。
【請求項22】
1−(4−メトキシブチル)−N−[(3S,5R)−5−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−3−イル]−N−プロピル−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキサミドまたはその塩。
【請求項23】
請求項1または2に記載の化合物のプロドラッグ。
【請求項24】
請求項1または2に記載の化合物、もしくはそのプロドラッグを有効成分として含有する医薬。
【請求項25】
レニン阻害薬である請求項24記載の医薬。
【請求項26】
循環器系疾患の予防または治療剤である、請求項24記載の医薬。
【請求項27】
高血圧症、および/または高血圧症に起因する各種臓器障害の予防または治療剤である、請求項24記載の医薬。
【請求項28】
請求項1または2に記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを含む、該哺乳動物における循環器系疾患の予防または治療方法。
【請求項29】
請求項1または2に記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを含む、該哺乳動物における高血圧症、および/または高血圧症に起因する各種臓器障害の予防または治療方法。
【請求項30】
循環器系疾患の予防または治療剤を製造するための、請求項1または2に記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
【請求項31】
高血圧症、および/または高血圧症に起因する各種臓器障害の予防または治療剤を製造するための、請求項1または2記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。

【公開番号】特開2011−157391(P2011−157391A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−86570(P2011−86570)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【分割の表示】特願2010−549957(P2010−549957)の分割
【原出願日】平成21年6月17日(2009.6.17)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】