説明

複素環式アスパルチルプロテアーゼインヒビター

【課題】複素環式アスパルチルプロテアーゼインヒビター、この化合物を含む薬学的組成物、心血管系の疾患、認知性疾患および神経変性疾患の処置におけるそれらの使用法を提供すること。
【解決手段】式(I)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、または薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和化合物が開示される。また、アスパルチルプロテアーゼを阻害する方法、そして詳細には、心血管系疾患、認知性障害および神経変性疾患を処置する方法、ならびにヒト免疫不全ウイルス、プラスメピン(plasmepin)、カテプシンDおよび原虫の酵素の阻害の方法も開示される。また、コリンエステラーゼインヒビターまたはムスカリンアンタゴニストと組み合わせて式(I)の化合物を用いる、認知性疾患または神経変性疾患を処置する方法も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式(IB)
【化1】

に示される一般構造を有する化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩であって、
Uは結合であり;
はH、アルキル、R21−アルキル、アリールアルキル、R21−アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、R21−シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキルまたはR21−ヘテロシクロアルキルアルキルであり、
はHであり;
はアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−CH−O−Si(R)(R10)(R19)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R11)(R12)、−N(R11)(R12)、−N(R11)C(O)R、−N(R11)S(O)R10、−N(R11)C(O)N(R12)(R13)、−N(R11)C(O)O(R)、および−C(=NOH)Rからなる群より選択され;
はアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−CH−O−Si(R)(R10)(R19)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R11)(R12)、−N(R11)(R12)、−N(R11)C(O)R、−N(R11)S(O)R10、−N(R11)C(O)N(R12)(R13)、−N(R11)C(O)O(R)、および−C(=NOH)Rからなる群より選択され;
はH、アルキル、R21−アルキル、アリールアルキル、R21−アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、R21−シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキルまたはR21−ヘテロシクロアルキルアルキルであり;
各Rが独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−OR15、−N(R15)(R16)、−N(R15)C(O)R16、−N(R15)S(O)R16、−N(R15)S(O)16、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)N(R16)(R17)および−N(R15)C(O)OR16からなる群より選択され;
各Rが独立して、H、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群より選択され
各R10が独立して、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび−N(R15)(R16)からなる群より選択され;
各R11、R12およびR13は独立して、H、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−C(O)R、−C(O)OR、−S(O)R10、−S(O)10、−C(O)N(R15)(R16)、−S(O)N(R15)(R16)、−S(O)N(R15)(R16)および−CNからなる群より選択され;
15、R16およびR17はそれぞれ独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールシクロアルキル、アリールヘテロシクロアルキル、R18−アルキル、R18−シクロアルキル、R18−シクロアルキルアルキル、R18−ヘテロシクロアルキル、R18−ヘテロシクロアルキルアルキル、R18−アリール、R18−アリールアルキル、R18−ヘテロアリールおよびR18−ヘテロアリールアルキルからなる群より選択されるか;あるいは
15、R16およびR17
【化2】

であり、ここでR23は、合計0〜5の置換基になり、mは0〜6であり、そしてnは0〜5であり;
18は、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、−NO、ハロ、ヘテロアリール、HO−アルキルオキシアルキル、−CF、−CN、アルキル−CN、−C(O)R19、−C(O)OH、−C(O)OR19、−C(O)NHR20、−C(O)NH、−C(O)NH−C(O)N(アルキル)、−C(O)N(アルキル)(アリール)、−C(O)N(アルキル)(ヘテロアリール)、−SR19、−S(O)20、−S(O)NH、−S(O)NH(アルキル)、−S(O)N(アルキル)(アルキル)、−S(O)NH(アリール)、−S(O)NH、−S(O)NHR19、−S(O)NH(ヘテロシクロアルキル)、−S(O)N(アルキル)、−S(O)N(アルキル)(アリール)、−OCF、−OH、−OR20、−O−ヘテロシクロアルキル、−O−シクロアルキルアルキル、−O−ヘテロシクロアルキルアルキル、−NH、−NHR20、−N(アルキル)、−N(アリールアルキル)、−N(アリールアルキル)−(ヘテロアリールアルキル)、−NHC(O)R20、−NHC(O)NH、−NHC(O)NH(アルキル)、−NHC(O)N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)C(O)NH(アルキル)、−N(アルキル)C(O)N(アルキル)(アルキル)、−NHS(O)20、−NHS(O)NH(アルキル)、−NHS(O)N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)S(O)NH(アルキル)および−N(アルキル)S(O)N(アルキル)(アルキル)からなる群より独立して選択される1〜5個の置換基であるか;
あるいは隣接する炭素上の2つのR18部分が、
【化3】

を形成するように一緒に連結され得;
19が、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルであり;
20が、アルキル、シクロアルキル、アリール、ハロ置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
そしてR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13およびR14における各々のアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、独立して、非置換であるか、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−CN、−OR15、−C(O)R15、−C(O)OR15、−C(O)N(R15)(R16)、−SR15、−S(O)N(R15)(R16)、−CH(R15)(R16)、−S(O)N(R15)(R16)、−C(=NOR15)R16、−P(O)(OR15)(OR16)、−N(R15)(R16)、−アルキル−N(R15)(R16)、−N(R15)C(O)R16、−CH−N(R15)C(O)R16、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−R15;−CHN(R15)(R16)、−N(R15)S(O)R16、−N(R15)S(O)16、−CH−N(R15)S(O)16、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)OR16、−CH−N(R15)C(O)OR16、−S(O)R15、=NOR15、−N、−NO、および−S(O)15からなる群より独立して選択される1〜5個のR21基によって置換され;
21における各々の該アルキル、シクロアルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、独立して、非置換であるか、またはアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、−CF、−CN、−OR15、−C(O)R15、−C(O)OR15、−アルキル−C(O)OR15、C(O)N(R15)(R16)、−SR15、−S(O)N(R15)(R16)、−S(O)N(R15)(R16)、−C(=NOR15)R16、−P(O)(OR15)(OR16)、−N(R15)(R16)、−アルキル−N(R15)(R16)、−N(R15)C(O)R16、−CH−N(R15)C(O)R16、−N(R15)S(O)R16、−N(R15)S(O)16、−CH−N(R15)S(O)16、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)OR16、−CH−N(R15)C(O)OR16、−N、=NOR15、−NO、−S(O)R15および−S(O)15からなる群より独立して選択される1〜5のR22基によって置換され;
あるいは隣接する炭素上の2つのR21または2つのR22部分が、一緒に連結されて
【化4】

を形成し得、
そしてR21またはR22が、−C(=NOR15)R16、−N(R15)C(O)R16、−CH−N(R15)C(O)R16、−N(R15)S(O)R16、−N(R15)S(O)16、−CH−N(R15)S(O)16、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)OR16、および−CH−N(R15)C(O)OR16からなる群より選択され、R15およびR16が一緒になって、C〜C鎖であり得、ここで必要に応じて、1、2または3つの環炭素が、−C(O)−または−N(H)−によって置換され得、そしてR15およびR16は、それらが結合される原子と一緒になって、必要に応じてR23によって置換される5〜7員環を形成し;
23は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−CN、−OR24、−C(O)R24、−C(O)OR24、−C(O)N(R24)(R25)、−SR24、−S(O)N(R24)(R25)、−S(O)N(R24)(R25)、−C(=NOR24)R25、−P(O)(OR24)(OR25)、−N(R24)(R25)、−アルキル−N(R24)(R25)、−N(R24)C(O)R25、−CH−N(R24)C(O)R25、−N(R24)S(O)R25、−N(R24)S(O)25、−CH−N(R24)S(O)25、−N(R24)S(O)N(R25)(R26)、−N(R24)S(O)N(R25)(R26)、−N(R24)C(O)N(R25)(R26)、−CH−N(R24)C(O)N(R25)(R26)、−N(R24)C(O)OR25、−CH−N(R24)C(O)OR25、−S(O)R24および−S(O)24からなる群より独立して選択される1〜5の基であり;ここでR23における各々のアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は独立して、非置換であるか、またはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、−CF、−CN、−OR24、−C(O)R24、−C(O)OR24、−アルキル−C(O)OR24、C(O)N(R24)(R25)、−SR24、−S(O)N(R24)(R25)、−S(O)N(R24)(R25)、−C(=NOR24)R25、−P(O)(OR24)(OR25)、−N(R24)(R25)、−アルキル−N(R24)(R25)、−N(R24)C(O)R25、−CH−N(R24)C(O)R25、−N(R24)S(O)R25、−N(R24)S(O)25、−CH−N(R24)S(O)25、−N(R24)S(O)N(R25)(R26)、−N(R24)S(O)N(R25)(R26)、−N(R24)C(O)N(R25)(R26)、−CH−N(R24)C(O)N(R25)(R26)、−N(R24)C(O)OR25、−CH−N(R24)C(O)OR25、−S(O)R24および−S(O)24からなる群より独立して選択される1〜5個のR27基によって置換され;
24、R25およびR26は独立して、H、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールシクロアルキル、R27−アルキル、R27−シクロアルキル、R27−シクロアルキルアルキル、R27−ヘテロシクロアルキル、R27−ヘテロシクロアルキルアルキル、R27−アリール、R27−アリールアルキル、R27−ヘテロアリールおよびR27−ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
27は、アルキル、アリール、アリールアルキル、−NO、ハロ、−CF、−CN、アルキル−CN、−C(O)R28、−C(O)OH、−C(O)OR28、−C(O)NHR29、−C(O)N(アルキル)、−C(O)N(アルキル)(アリール)、−C(O)N(アルキル)(ヘテロアリール)、−SR28、−S(O)29、−S(O)NH、−S(O)NH(アルキル)、−S(O)N(アルキル)(アルキル)、−S(O)NH(アリール)、−S(O)NH、−S(O)NHR28、−S(O)NH(アリール)、−S(O)NH(ヘテロシクロアルキル)、−S(O)N(アルキル)、−S(O)N(アルキル)(アリール)、−OH、−OR29、−O−ヘテロシクロアルキル、−O−シクロアルキルアルキル、−O−ヘテロシクロアルキルアルキル、−NH、−NHR29、−N(アルキル)、−N(アリールアルキル)、−N(アリールアルキル)(ヘテロアリールアルキル)、−NHC(O)R29、−NHC(O)NH、−NHC(O)NH(アルキル)、−NHC(O)N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)C(O)NH(アルキル)、−N(アルキル)C(O)N(アルキル)(アルキル)、−NHS(O)29、−NHS(O)NH(アルキル)、−NHS(O)N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)S(O)NH(アルキル)および−N(アルキル)S(O)N(アルキル)(アルキル)からなる群より独立して選択される1〜5個の置換基であり;
28は、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルであり;そして
29は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
ただし、(R、R)は、(フェニル、フェニル)でも、(H、フェニル)でも、(ベンジル、H)でも、(ベンジル、フェニル)でも、(i−ブチル、H)でも、(i−ブチル、フェニル)でも、(OH−フェニル、フェニル)でも、(ハロ−フェニル、フェニル)でも、または(CHO−フェニル、NO−フェニル)でもなく;
ただし、RおよびRが各々Hであるとき、(R、R)が(必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換されたベンジル)でも、(必要に応じて置換されたフェニル、ヘテロアリールアルキル)でも、または(ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル);でもなく;
ただし、RがR21−アリールアルキルであり、ここでR21が、−OCF、−S(O)CF、−S(O)CF、−S(O)アルキル、−S(O)アルキル、−S(O)CHF、−S(O)CFCF、−OCFCHF、−OCHF、−OCHCF、−SFまたは−S(O)NR1516であり;ここでR15およびR16が独立して、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリール、R18−アルキル、R18−シクロアルキル、R18−ヘテロシクロアルキル、R18−アリールおよびR18−ヘテロアリールからなる群より選択されるとき;RがHであり;
ただし、RおよびRがアルキル、
【化5】

であり、ここでR21がハロ、−CN、アルキル、アルコキシ、ハロアルキルもしくはハロアルコキシであるか、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、3〜7員のシクロアルキル基を形成し、
そしてR
【化6】

であり、ここでaが0〜6であり、かつR22がアルキル、アルコキシ、ハロ、−CN、−OH、−NOまたはハロアルキルであるとき、
21aがHでも、−C(O)15でも、アルキルでも、またはアルキル−R22でもなく、ここでR15は、アルキル、シクロアルキルおよびフェニルで置換されたアルキルであり、ここでR22は、フェニル、アルキルで置換されたフェニル、および
【化7】

からなる群より選択され、ここでR22は、H、メトキシ、ニトロ、オキソ、−OH、ハロおよびアルキル、
【化8】

からなる群より選択される、化合物。
【請求項2】
およびRがそれぞれアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルキルおよびシクロアルキルアルキルからなる群より独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
構造式(IB)
【化9】

を有する化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩であって、
Uが結合であり;
はH、アルキル、R21−アルキル、アリールアルキル、R21−アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、R21−シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキルまたはR21−ヘテロシクロアルキルアルキルであり、
はHであり;
はアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、R21−アルキル、R21−シクロアルキルアルキル、R21−シクロアルキル、R21−アリールまたはR21−アリールアルキルであり;
はアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、R21−アルキル、R21−シクロアルキルアルキル、R21−シクロアルキル、R21−アリール、またはR21−アリールアルキルであり;
はH、アルキル、R21−アルキル、アリールアルキル、R21−アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、R21−シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキルまたはR21−ヘテロシクロアルキルアルキルであり;
21はアルキル、アリール、ハロ、−OR15、−NO、−C(O)R15、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)または−CH(R15)(R16)であり;
15、R16およびR17はそれぞれ独立してH、R18−アルキル、アルキルまたは
【化10】

であり;
nが1であり;
mが1であり;
18は−OR20であり
20はアリールであり;そして
23はアルキルであり、
ただし、(R、R)は、(フェニル、フェニル)でも、(H、フェニル)でも、(ベンジル、H)でも、(ベンジル、フェニル)でも、(i−ブチル、H)でも、(i−ブチル、フェニル)でも、(OH−フェニル、フェニル)でも、(ハロ−フェニル、フェニル)でも、または(CHO−フェニル、NO−フェニル)でもなく;
ただし、RおよびRが各々Hであるとき、(R、R)が(必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換されたベンジル)でも、(必要に応じて置換されたフェニル、ヘテロアリールアルキル)でも、または(ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル);でもなく;
ただし、RがR21−アリールアルキルであり、ここでR21が、−OCF、−S(O)CF、−S(O)CF、−S(O)アルキル、−S(O)アルキル、−S(O)CHF、−S(O)CFCF、−OCFCHF、−OCHF、−OCHCF、−SFまたは−S(O)NR1516であり;ここでR15およびR16が独立して、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリール、R18−アルキル、R18−シクロアルキル、R18−ヘテロシクロアルキル、R18−アリールおよびR18−ヘテロアリールからなる群より選択されるとき;RがHであり;
ただし、RおよびRがアルキル、
【化11】

であり、ここでR21がハロ、−CN、アルキル、アルコキシ、ハロアルキルもしくはハロアルコキシであるか、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、3〜7員のシクロアルキル基を形成し、
そしてR
【化12】

であり、ここでaが0〜6であり、かつR22がアルキル、アルコキシ、ハロ、−CN、−OH、−NOまたはハロアルキルであるとき、
21aがHでも、−C(O)15でも、アルキルでも、またはアルキル−R22でもなく、ここでR15は、アルキル、シクロアルキルおよびフェニルで置換されたアルキルであり、ここでR22は、フェニル、アルキルで置換されたフェニル、および
【化13】

からなる群より選択され、ここでR22は、H、メトキシ、ニトロ、オキソ、−OH、ハロおよびアルキル、
【化14】

からなる群より選択される、化合物。
【請求項4】
請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩であって、RおよびR
【化15】

であり、かつ
、およびRがH、CH
【化16】

である、化合物。
【請求項5】
構造式(IB)
【化17】

に示される一般構造を有する化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩であって、
Uが結合であり;
はH、アルキル、R21−アルキル、アリールアルキル、R21−アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、R21−シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキルまたはR21−ヘテロシクロアルキルアルキルであり、
はHであり;
はアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、R21−アルキル、R21−シクロアルキルアルキル、R21−シクロアルキル、R21−アリール、R21−アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、R21−ヘテロアリールアルキル、R21−ヘテロアリール、R21−ヘテロシクロアルキルまたはR21−ヘテロシクロアルキルアルキルであり;
はアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、R21−アルキル、R21−シクロアルキルアルキル、R21−シクロアルキル、R21−アリール、R21−アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、R21−ヘテロアリールアルキル、R21−ヘテロアリール、R21−ヘテロシクロアルキルまたはR21−ヘテロシクロアルキルアルキルであり;
はH、アルキル、R21−アルキル、アリールアルキル、R21−アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、R21−シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキルまたはR21−ヘテロシクロアルキルアルキルであり;
15、R16およびR17がH、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、R18−アルキル、アルキル、アリール、R18−アリール、R18−アリールアルキル、アリールアルキル、
【化18】

であり;
nが1または2であり;
mが0または1であり;
18は−OR20またはハロであり;
20はアリールまたはハロ置換アリールであり;
21は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、R22−アルキル、R22−アリール、R22−ヘテロアリール、ハロ、ヘテロシクロアルキル、−N(R15)(R16)、−OR15、−NO、−C(O)R15、−N(R15)C(O)R16、−N(R15)S(O)16、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、または−CH(R15)(R16)であり;
22は−OR15またはハロであり、そして
23はHまたはアルキルであり、
ただし、(R、R)は、(フェニル、フェニル)でも、(H、フェニル)でも、(ベンジル、H)でも、(ベンジル、フェニル)でも、(i−ブチル、H)でも、(i−ブチル、フェニル)でも、(OH−フェニル、フェニル)でも、(ハロ−フェニル、フェニル)でも、または(CHO−フェニル、NO−フェニル)でもなく;
ただし、RおよびRが各々Hであるとき、(R、R)が(必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換されたベンジル)でも、(必要に応じて置換されたフェニル、ヘテロアリールアルキル)でも、または(ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル);でもなく;
ただし、RがR21−アリールアルキルであり、ここでR21が、−OCF、−S(O)CF、−S(O)CF、−S(O)アルキル、−S(O)アルキル、−S(O)CHF、−S(O)CFCF、−OCFCHF、−OCHF、−OCHCF、−SFまたは−S(O)NR1516であり;ここでR15およびR16が独立して、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリール、R18−アルキル、R18−シクロアルキル、R18−ヘテロシクロアルキル、R18−アリールおよびR18−ヘテロアリールからなる群より選択されるとき;RがHであり;
ただし、RおよびRがアルキル、
【化19】

であり、ここでR21がハロ、−CN、アルキル、アルコキシ、ハロアルキルもしくはハロアルコキシであるか、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、3〜7員のシクロアルキル基を形成し、
そしてR
【化20】

であり、ここでaが0〜6であり、かつR22がアルキル、アルコキシ、ハロ、−CN、−OH、−NOまたはハロアルキルであるとき、
21aがHでも、−C(O)15でも、アルキルでも、またはアルキル−R22でもなく、ここでR15は、アルキル、シクロアルキルおよびフェニルで置換されたアルキルであり、ここでR22は、フェニル、アルキルで置換されたフェニル、および
【化21】

からなる群より選択され、ここでR22は、H、メトキシ、ニトロ、オキソ、−OH、ハロおよびアルキル、
【化22】

からなる群より選択される、化合物。
【請求項6】
以下:
【化23】

【化24】

【化25】

【化26】

からなる群より選択される、化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩。
【請求項7】
以下:
【化27】

【化28】

【化29】

【化30】

【化31】

【化32】

【化33】

【化34】

からなる群より選択される、化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩。
【請求項8】
有効量の請求項1〜7のいずれか一項に記載の少なくとも1つの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩、および薬学的に有効なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の化合物以外の少なくとも1つのさらなる治療剤をさらに含む、請求項8に記載の薬学的組成物。
【請求項10】
前記少なくとも1つのさらなる治療剤が、コリンエステラーゼインヒビター、ムスカリンmアゴニストおよび/またはムスカリンmアンタゴニストから選択される、請求項9に記載の薬学的組成物。
【請求項11】
前記少なくとも1つのさらなる治療剤が、コリンエステラーゼインヒビターである、請求項9に記載の薬学的組成物。
【請求項12】
前記コリンエステラーゼインヒビターが、アセチルコリンエステラーゼインヒビターおよびブチルコリンエステラーゼインヒビターから選択される、請求項11に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
前記コリンエステラーゼインヒビターが、タクリン、ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン、ピリドスチグミンおよびネオスチグミンから選択される、請求項11に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
前記少なくとも1つのさらなる治療剤が、ムスカリンmアゴニストおよびムスカリンmアンタゴニストから選択される、請求項9に記載の薬学的組成物。
【請求項15】
アスパルチルプロテアーゼを阻害するための組成物であって、有効量の請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩を含む、組成物。
【請求項16】
心血管系疾患を処置するための組成物であって、有効量の請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩を含む、組成物。
【請求項17】
BACE−1、プラスメピン、カテプシンDまたは原虫の酵素の阻害のための組成物であって、有効量の請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩を含む、組成物。
【請求項18】
アルツハイマー病を処置するための組成物であって、有効量の請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に受容可能な塩を含む、組成物。
【請求項19】
アルツハイマー病を処置するための請求項9に記載の組成物。
【請求項20】
アルツハイマー病を処置するための請求項11に記載の組成物。
【請求項21】
アルツハイマー病を処置するための請求項14に記載の組成物。

【公開番号】特開2011−132261(P2011−132261A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−82314(P2011−82314)
【出願日】平成23年4月1日(2011.4.1)
【分割の表示】特願2006−544081(P2006−544081)の分割
【原出願日】平成16年12月13日(2004.12.13)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【出願人】(506021259)ファーマコペイア ドラッグ ディスカバリー, インコーポレイテッド (23)
【Fターム(参考)】