説明

複素環誘導メタロプロテアーゼ阻害剤

本発明は、マトリクスメタロプロテアーゼに拮抗作用を及ぼすことによって改善される障害の治療に有用な式(I):
【化1】


で表される新規な複素環誘導マトリクスメタロプロテアーゼ阻害剤および前記を含有して成る製薬学的組成物を提供するものである。本発明は、また、本製薬学的組成物を用いた治療および予防方法も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
環aは、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択される6、7、8もしくは9員の環であり、ここで、
Xは、OまたはSであり、
Eは、sp炭素、
【化2】

およびNから選択され、かつ
は、H、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アルキルチオ、スルホニル、C1−10アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択され、そして
Qは、Nまたはsp炭素であるが、但しEがsp炭素の時にはQがNであることを条件とし、
環bは、
アリール;
ヘテロアリール;および

【化3】

で表されるヘテロシクリル、
から選択され、ここで、
およびGは、独立して、N、CおよびCHから選択され、そして
およびDは、各々、CH、CH、N、SおよびOから選択される1−3個の独立した員であるが、但しGまたはGがNの時にはDおよびDが独立してCHおよびCHから選択されることを条件とし、
は、ハロ、ニトリル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、アルコキシ、アルキルチオ、スルホニル、C1−10アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、カルボニルおよび−CHOから選択され、
は、ハロ、ニトリル、ヒドロキシル、アミノ、C1−10アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、スルホニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−C(O)R、−C(O)ORおよび−C(O)NRから選択される0−2個の独立した員であり、ここで、
およびRは、独立して、H、C1−10アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択されるか、或は
およびRがこれらが結合しているNと一緒になって3−、4−、5−、6−または7員のヘテロシクリルを形成しており、
Wは、共有結合、−(CH−O−、−O−(CH−、−S(O)−、−C(O)−、C1−3アルキレン、C2−3アルケニレン、C2−3アルキニレン、および窒素を1または2個含有する5−7員の脂肪環から選択され、ここで、
pは、0、1または2であり、
Yは、O、S、S(O)、S(O)、−SON(R)−、−N(R)SO−、−N(R)SON(R)−、−N(R)CO−、−N(R)PO(OR)−、−N(SO)−、−N(COR)−、−N(POOR)−、−CH(OH)−、
【化4】

から選択され、ここで、
およびRは、独立して、H、C1−10アルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルカルボニルおよびアリールカルボニルから選択され、そして
およびRは、独立して、C1−6アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択され、
Zは、−CH(R10)−または−CH(R10)CH(R11)−であり、ここで、
10およびR11は、独立して、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択され、
mは、0、1または2であり、そして
nは、0または1であるが、但しnが0の時にはEがNではなくかつYがOではないことを条件とする]
で表される化合物またはこれの光学異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、プロドラッグまたは製薬学的に許容される塩。
【請求項2】
環aが
【化5】

から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項3】
環bが5もしくは6員のアリールまたは5もしくは6員のヘテロアリールである請求項1記載の化合物。
【請求項4】
環bが縮合環アリールまたは縮合環ヘテロアリールでありかつ2個の結合点が2個の環上に存在する請求項1記載の化合物。
【請求項5】
環bがフェニルまたは
【化6】

である請求項1記載の化合物。
【請求項6】
がハロ、アルコキシ、C1−10アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択される請求項1記載の化合物。
【請求項7】
がハロ、C1−10アルキルおよびアリールから選択される0−1個の員である請求項1記載の化合物。
【請求項8】
QがNである請求項1記載の化合物。
【請求項9】
Eがsp炭素、
【化7】

およびNから選択される請求項1記載の化合物。
【請求項10】
XがOである請求項1記載の化合物。
【請求項11】
Zが−CH(R10)−でありかつR10がHまたはC1−6アルキルである請求項1記載の化合物。
【請求項12】
YがO、S(O)、−N(R)SO−、−N(SO)−から選択されかつRがHまたはC1−10アルキルでありそしてRがC1−10アルキルである請求項1記載の化合物。
【請求項13】
Wが共有結合、O、−O−(CH)−、C1−3アルキレンおよびC2−3アルキニレンから選択される請求項1記載の化合物。
【請求項14】
mが0または1である請求項1記載の化合物。
【請求項15】
nが0である請求項1記載の化合物。
【請求項16】
nが1である請求項1記載の化合物。
【請求項17】
環aが
【化8】

から選択され、
環bが5もしくは6員のアリールまたは5もしくは6員のヘテロアリールであり、
がハロ、アルコキシ、C1−10アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択され、
がハロ、C1−10アルキルおよびアリールから選択される0−1個の員であり、
Zが−CH(R10)−でありかつR10がHまたはC1−6アルキルであり、
YがO、S(O)、−N(R)SO−および−N(SO)−から選択されかつRがHまたはC1−10アルキルでありそしてRがC1−10アルキルであり、
Wが共有結合、O、−O−(CH)−、C1−3アルキレンおよびC2−3アルキニレンから選択され、そして
mが0または1である、
請求項1記載の化合物。
【請求項18】
環aが
【化9】

から選択され、
環bがフェニルまたは
【化10】

であり、
がBr、Cl、F、C1−4アルコキシ、C1−4アルキル、フェニル、
【化11】

から選択され、
がBr、C1−4アルキルおよびフェニルから選択される0−1個の員から選択され、
Zが−CH(R10)−でありかつR10がHまたはC1−4アルキルであり、
YがO、S(O)、−N(R)SO−および−N(SO)−から選択されかつRがHまたはC1−4アルキルでありそしてRがC1−4アルキルであり、
Wが共有結合、O、−O−(CH)−、C1−3アルキレンおよび−C≡C−から選択され、そして
mが0または1である、
請求項1記載の化合物。
【請求項19】
nが1である請求項18記載の化合物。
【請求項20】
nが0である請求項18記載の化合物。
【請求項21】
mが0である請求項18記載の化合物。
【請求項22】
WがOまたは共有結合である請求項18記載の化合物。
【請求項23】
環bがフェニルである請求項18記載の化合物。
【請求項24】
がフェニルである請求項18記載の化合物。
【請求項25】
nが1でありそしてZが−CH−である請求項18記載の化合物。
【請求項26】
YがS(O)、−N(S(O)CH)−または−N(R)SO−でありかつRがHまたはC1−4アルキルである請求項18記載の化合物。
【請求項27】
nが0である請求項26記載の化合物。
【請求項28】
環aが
【化12】

から選択され、
がPh、−Ph−Br、−Ph−Cl、−Ph−CH、−Ph−OCH、−Ph−OCF、−Ph−CFおよび
【化13】

から選択され、
が場合により
【化14】

で置換されていてもよいC1−4アルキルから選択される0−1個の員から選択され、
Zが−CH−であり、
YがS(O)、−N(R)SO−および−N(SO)−から選択されかつRがHまたは場合によりオキソ、
【化15】

で置換されていてもよいC1−4アルキルでありそしてRがC1−4アルキルであり、Wが共有結合、Oおよび−C≡C−から選択され、そして
mが0である、
請求項18記載の化合物。
【請求項29】
YがS(O)、−N(CH)SO−、−NH−SO−および
【化16】

から選択される請求項28記載の化合物。
【請求項30】
下記:
【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項31】
下記:
【化21】

から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項32】
請求項1記載の化合物および製薬学的に許容される担体を含有して成る製薬学的組成物。
【請求項33】
被験体における適切な細胞内のマトリクスメタロプロテイナーゼに拮抗作用を及ぼすことによって改善される疾患を有する被験体を治療する方法であって、前記被験体に請求項1記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項34】
被験体における適切な細胞内のマトリクスメタロプロテイナーゼに拮抗作用を及ぼすことによって改善される疾患を有する被験体を予防する方法であって、前記被験体に前記被験体における適切な細胞内のマトリクスメタロプロテイナーゼに拮抗作用を及ぼすことに
よって改善される疾患の原因になると予測されるイベントに先立ってか或はそれの後に請求項1記載の化合物を予防的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項35】
前記疾患が血管および心筋組織形態形成、癌、心臓血管病、炎症性疾患、急性および慢性CNS障害、神経血管障害、神経変性病、脱髄疾患、運動障害およびそれらに関連した症状または合併症から選択される請求項33または34記載の方法。
【請求項36】
前記疾患が虚血性もしくは出血性脳卒中、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、血管性認知症、頭痛、片頭痛、外傷性脳損傷、多発性硬化症、浮腫、アテローム粥腫崩壊、動脈瘤、変形性関節症、関節リウマチ、胃潰瘍、肺高血圧症、慢性閉塞性肺疾患、炎症性腸疾患、歯周病、皮膚潰瘍、肝線維症、気腫、マルファン症候群およびそれらに関連した症状または合併症から選択される請求項33または34記載の方法。
【請求項37】
前記化合物またはこれの光学異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、プロドラッグまたは製薬学的に許容される塩を他の1種以上の化合物または治療薬との組み合わせ投与で投与する請求項33または34記載の方法。
【請求項38】
前記被験体がヒトである請求項33または34記載の方法。
【請求項39】
式(I)で表される化合物の治療的に有効な量が前記被験体の体重1kg当たり約0.001mgから体重1kg当たり約200mgの範囲内である請求項33または34記載の方法。
【請求項40】
前記被験体がヒトである請求項35記載の方法。
【請求項41】
前記被験体がヒトである請求項36記載の方法。
【請求項42】
請求項32記載の製薬学的組成物の治療的に有効な投薬形態物を1個以上含有して成るキット。
【請求項43】

【化22】

で表される式(I)で表される化合物の製造における中間体。

【公表番号】特表2010−505860(P2010−505860A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−531519(P2009−531519)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/079114
【国際公開番号】WO2008/045668
【国際公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】