説明

襟元形状保持具

【課題】開いた襟元104,105の見栄えを損なうことなく、襟元104,105の乱れ、なかんずく襟元104,105の折れ具合の乱れを防止できる襟元形状保持具10,20,30,40を提供すること
【解決手段】開いた襟元104,105に装着することで、左右の襟元104,105が襟元挿入片11,12,21,22,31,32,41,42を介して連結され、かつ喉元近辺に三角形状の空間Sが形成されるので、開いた襟元104,105の開き具合の乱れを防止できる。また、襟元挿入片11,12,21,22,31,32,41,42の上端が折り襟101の折り目101aに当接するので、外襟101bと内襟101cが襟元挿入片11,12に沿うことになり、これにより襟元104,105の折れ具合の乱れを防止できる。さらにまた、喉元近辺の三角形状の空間Sにより喉元が開放され快適な着用感を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は襟元形状保持具に関し、より詳しくは折り襟を有し、左右の襟元の一方に取り付けた第1ボタンを他方の襟元に形成した第1ボタン穴に留めて左右の襟元を閉じるシャツ類を、第1ボタンを第1ボタン穴から外し、左右の襟元を開いて着用するとき襟元の乱れを防止する襟元形状保持具する。
【背景技術】
【0002】
図10に示すように、折り襟101を有するワイシャツ100の第1ボタン102を第1ボタン穴103から外し、左右の襟元104,105を開いて着用したとき襟元104,105の開き具合の乱れや折り襟の折れ具合に乱れが生じ易く、見栄えが悪くなる。
このような乱れを防止するための襟元形状保持具の一形式として、特開2002−363801号公報には、弾性を有する金属又は合成樹脂材料から成り両端を開放し、両端に延伸部を形成したリング状の襟元形状保持具が開示されている。
このリング状襟元形状保持具はシャツの折り襟の内部に挿入し、開放部が喉元に来るように装着して使用する。このようなにリング状襟元形状保持具をシャツに装着することにより、シャツの襟元を開いて着用したとき延伸部で襟元を所定高さに維持し、これにより、襟元の乱れを防止している。
【0003】
また、特開2007−7349号公報には、一端に第1ボタンに掛止する留めピンを取り付け、他端に第1ボタン穴に挿入して挟み着ける挟着片を取り付け、表面に装飾を施した留め金具状の襟元形状保持具が開示されている。
この留め金具状襟元形状保持具は開いた襟元の第1ボタンと第1ボタン穴の間に装着して、開いた襟元の乱れを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−363801
【特許文献2】特開2007−7349
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したリング状襟元形状保持具は首に巻回するようにして装着するので、シャツ着用時に首筋に違和感を与える。また、両端が開放されているので、シャツ着用中にずれるおそれがあり、ずれると開いた襟元から一端が露出して襟元の見栄えが損なわれるだけでなく、襟元の乱れを確実に防止することはできない。
【0006】
留め金具状の襟元形状保持具は第1ボタンと第1ボタン穴間を連結するので、襟元の開き具合の乱れを防止できるものの、襟元の折れ具合の乱れを防止することはできない。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑み、開いた襟元の見栄えを損なうことなく、襟元の乱れ、なかんずく襟元の折れ具合の乱れを防止できる襟元形状保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、折り襟を有し、左右の襟元の一方に取り付けた第1ボタンを他方の襟元に形成した第1ボタン穴に留めて左右の襟元を閉じるシャツ類を、第1ボタンを第1ボタン穴から外し、左右の襟元を開いて着用するとき襟元の乱れを防止する襟元形状保持具であって、
ヒンジで左右に開閉可能に連結した左右一対の襟元挿入片を備え、
少なくとも一方の襟元挿入片に前記第1ボタン又は第1ボタン穴に掛止する掛止部を設け、
一方の襟元挿入片を一方の襟元から折り襟の内側に挿入し、他方の襟元挿入片を他方の襟元から折り襟の内側に挿入し、掛止部を第1ボタン又は第1ボタン穴に掛止して襟元に装着したとき各襟元挿入片の上端が折り襟の折れ目に当接するように構成し、
かつ、襟元への装着により喉元近辺に両襟元挿入片を斜辺とする略三角形状の空間を形成するように構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、折り襟を有し、左右の襟元の一方に取り付けた第1ボタンを他方の襟元に形成した第1ボタン穴に留めて左右の襟元を閉じるシャツ類を、第1ボタンを第1ボタン穴から外し、左右の襟元を開いて着用するとき襟元の乱れを防止する襟元形状保持具であって、
左右一対の襟元挿入片と、
掛止用ボタン穴が形成されるとともに、両襟元挿入片がそれぞれを斜辺とする略三角形成を形成するように両襟元挿入片を連結する帯片を備え、
一方の襟元挿入片を一方の襟元から折り襟の内側に挿入し、他方の襟元挿入片を他方の襟元から折り襟の内側に挿入し、掛止用ボタン穴に第1ボタンの下方に取り付けた下位ボタンを留めて襟元に装着したとき、各襟元挿入片の上端が折り襟の折れ目に当接するように構成し、
かつ、襟元への装着により喉元近辺に両襟元挿入片を斜辺とする略三角形状の空間を形成するように構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、折り襟を有し、左右の襟元の一方に取り付けた第1ボタンを他方の襟元に形成した第1ボタン穴に留めて左右の襟元を閉じるシャツ類を、第1ボタンを第1ボタン穴から外し、左右の襟元を開いて着用するとき襟元の乱れを防止する襟元形状保持具であって、
左右一対の襟元挿入片と、
両襟元挿入片がそれぞれを斜辺とする略三角形成を形成するように両襟元挿入片を連結する帯片を備え、
少なくとも一方の襟元挿入片に前記第1ボタン又は第1ボタン穴に掛止する掛止部を設け、
一方の襟元挿入片を一方の襟元から折り襟の内側に挿入し、他方の襟元挿入片を他方の襟元から折り襟の内側に挿入し、掛止部を第1ボタン又は第1ボタン穴に掛止して襟元に装着したとき、各襟元挿入片の上端が折り襟の折れ目に当接するように構成し、
かつ、襟元への装着により喉元近辺に両襟元挿入片を斜辺とする略三角形状の空間を形成するように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1、請求項2及び請求項3に記載の発明に係る襟元形状保持具によれば、装着により左右の襟元が襟元挿入片を介して連結されるとともに、喉元近辺に三角形状の空間が形成されるので、開いた襟元の開き具合の乱れを防止できる。
【0012】
襟元挿入片が折り襟の折り目に当接するので、襟元の折れ具合の乱れを防止できる。また、喉元近辺に三角形状の空間により喉元が開放され快適な着用感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施例に係る襟元形状保持具と、同保持具を装着したワイシャツを示す説明図である。
【図2】同襟元形状保持具を示す斜視図である。
【図3】同襟元形状保持具を示す斜視図である。
【図4】同襟元形状保持具と同保持具を装着したワイシャツを示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る襟元形状保持具と、同保持具を装着したワイシャツを示す説明図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る襟元形状保持具と、同保持具を装着したワイシャツを示す説明図である。
【図7】同襟元形状保持具の展開図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る襟元形状保持具と、同保持具を装着したワイシャツを示す説明図である。
【図9】同襟元形状保持具の帯片の展開図である。
【図10】ワイシャツの開いた襟元を示す説明図である。
【実施例】
【0014】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1〜図4には本発明の第1実施例に係る襟元形状保持具10が示されている。当該襟元形状保持具10は、左右一対の襟元挿入片11,12と左右一対のブラケット13,14及びヒンジ15を備えている。
【0015】
各襟元挿入片11,12はシリコンゴム等の軟質プラスチック成型品が用いられ、略舌片形状に形成されている。一方の襟元挿入片11にはワイシャツ100の第1ボタン102が掛止できるボタン穴11aが形成されている。他方の襟元挿入片12にはワイシャツ100の第1ボタン穴103に掛止できるボタン状突起12aが形成されている。
【0016】
各ブラケット13,14は黄銅板製で、上下両端を折り曲げて嵌合溝13a,14aが形成され、先端側に切欠13b,14bが形成されている。襟元挿入片11,12は基端部をブラケット13,14の嵌合溝13a,14aに嵌合してブラケット13,14に固着されている。ブラケット13,14に固着された襟元挿入片11,12のボタン穴11a及びボタン状突起12aはそれぞれ、切欠部13b,14bから露出している。
【0017】
図3に詳細を示すように、ヒンジ15は一対のU字形ワイヤ部材16,17とヒンジピン18を備え、一方のU字形ワイヤ部材16に上下一対のヒンジカラー16aが蝋付けにより固着され、他方のU字形ワイヤ部材17に一個のヒンジカラー17aが蝋付けにより固着されている。また、一方のU字形ワイヤ部材16の先端部が一方のブラケット13に蝋付けされ、他方のU字形ワイヤ部材17が他方のブラケット14に蝋付けれている。両ワイヤ部材16,17、ヒンジカラー16a,17a及びヒンジピン18はいずれも材質に黄銅が用いられている。両ワイヤ部材16,17は上下一対のヒンジカラー16aとヒンジカラー17aを上下に整列させ、ヒンジピン18をヒンジカラー16a,17aに挿入することにより、回動可能に連結されている。そして、左右一対の襟元挿入片11,12がヒンジ15によって左右に開閉可能に連結されている。
【0018】
第1実施例に係る襟元形状保持具10の構成は以上の通りであって、次にその使用方法を説明する。図1に示すように、ワイシャツ100の第1ボタン102を外して左右の襟元104,105を開き、左右の襟元挿入片11,12をそれぞれ、左右の襟元104,105に挿入し、襟元挿入片11のボタン穴11aに第1ボタン102を掛止し、襟元挿入片12のボタン状突起12aを第1ボタン穴103に掛止して、襟元形状保持具10を開いた襟元104,105に装着する。襟元形状保持具10は装着したとき、各襟元挿入片11,12の上端が折り襟101の折り目101aに当接するように、各部材とりわけ襟元挿入片11,12の幅やボタン穴11aとボタン状突起12a及びヒンジ15の間隔、配置が設定されている。また、図4に示すように襟元形状保持具10を開いた襟元104,105に装着したとき、襟元挿入片11,12を斜辺とする略三角形状の空間Sが喉元に区画形成されるように各部材の寸法、とりわけヒンジピン18と襟元挿入片11,12のボタン穴11a及びボタン状突起12aの配置が設定されている。
【0019】
第1実施例に係る襟元形状保持具10によれば、開いた襟元104,105に装着することで、左右の襟元104,105が襟元挿入片11,12を介して連結され、かつ喉元近辺に三角形状の空間Sが形成されるので、開いた襟元104,105の開き具合の乱れを防止できる。また、襟元挿入片11,12の上端が折り襟101の折り目101aに当接するので、外襟101bと内襟101cが襟元挿入片11,12に沿うことになり、これにより襟元104,105の折れ具合の乱れを防止できる。さらにまた、喉元近辺の三角形状の空間Sにより喉元が開放され、ヒンジ15やブラケット13,14が喉元に接触しないので、快適な着用感を得ることができる。
【0020】
本発明の第2実施例に係る襟元形状保持具を図5に示す。当該襟元形状保持具20は可撓性を有するプラスチックシート材からなり、左右一対の襟元挿入片21,22と両襟元挿入片21,22を連結する帯片23を備え、一対の襟元挿入片21,22と帯片23は一体成型されている。帯片23は両襟元挿入片21,22がそれぞれを斜辺とする略三角形状を形成するように両襟元挿入片21,22の基端部同士を断面略U字形の連結部を介して連結し、連結部24から下方へ延びている。また、帯片23には上下2箇所に掛止用ボタン穴23a,23bが形成されている。
【0021】
第2実施例に係る襟元形状保持具20の構成は以上の通りであって、一方の襟元挿入片21を一方の襟元104から折り襟101の内側に挿入し、他方の襟元挿入片22を他方の襟元105から折り襟101の内側に挿入する。そして、掛止用ボタン穴23aにワイシャツの第2ボタン106を留めて襟元104,105に装着する。掛止用ボタン穴23aの配置や襟元挿入片21,22の幅等各部の寸法は襟元104,105に装着したとき各襟元挿入片104,105の上端が折り襟101の折れ目に当接するように設定されている。また、襟元104,105への装着により喉元近辺に両襟元挿入片21,22を斜辺とする略三角形状の空間を形成するように各部の寸法や配置が設定されている。
第2実施例に係る襟元形状保持具20によれば、第1実施例に係る襟元形状保持具10と同様の作用、効果を奏する。
【0022】
本発明の第3実施例に係る襟元形状保持具30を図6に示す。当該襟元形状保持具30は左右一対の硬質プラスチック製又は硬質布製の襟元挿入片31,32と、両襟元挿入片31,32を連結する柔軟な布製の帯片33及び帯片33に巻回した布製ベルト34を備えている。
図7に展開して示すように、左右の襟元挿入片31,32はへの字又は逆への字の屈曲形状を有し、一方の襟元挿入片31の屈曲部にボタン穴31aが形成され、他方の襟元挿入片32にボタン32aが取り付けられている。
【0023】
帯片33には意匠が施され、その左右両端が鋭角三角形に形成されている。帯片33の一方の三角形端部33aの下半部に一方の襟元挿入片31が接着により固着され、他方の三角形端部33bの下半部に他方の襟元挿入片32が接着されている。帯片33は中間部に長手方向に延びる折り返し線33cがプレスにより形成されている。
【0024】
本実施例に係る襟元形状保持具30の構成は以上の通りであって、次にその使用方法を説明する。折り返し線33cから帯片33を折り重ね、帯片33の三角形端部33a,33bで襟元挿入片31,32の基端部を覆う。帯片33の一方の端部33aには折り重ねたとき襟元挿入片31のボタン穴31aに整合するボタン穴が形成されている。次に、図6に示すように、折り重ねた帯片33を二つ折りし、中間部にベルト34を装着する。そして、一方の襟元挿入片31を一方の襟元104から折り襟101の内側に挿入し、他方の襟元挿入片32を他方の襟元105から折り襟101の内側に挿入し、襟元挿入片21のボタン穴31aに第1ボタン102を掛止し、襟元挿入片32のボタン32aを第1ボタン穴103に掛止して襟元104,105に装着する。
【0025】
両襟元挿入片31,32は開いた襟元104,105に装着時、それぞれを斜辺とする略三角形成を形成するように、また各襟元挿入片31,32の上端が折り襟101の折れ目に当接するように、さらに喉元近辺に両襟元挿入片21,32を斜辺とする略三角形状の空間を形成するように、両襟元挿入片31,32の形状寸法、帯片33への固着位置が設定されている。
第3実施例に係る襟元形状保持具30も、第1実施例に係る襟元形状保持具10と同様の作用、効果を奏する。
【0026】
本発明の第4実施例に係る襟元形状保持具を図8及び図9に示す。当該襟元形状保持具40は左右一対の硬質プラスチック製又は硬質布製の襟元挿入片41,42と、両襟元挿入片41,42を連結する柔軟な意匠布製の帯片43を備えている。
図9に展開して示すように、左右の襟元挿入片41,42はへの字又は逆への字の屈曲形状を有し、一方の襟元挿入片41の屈曲部にボタン穴41aが形成され、他方の襟元挿入片42にボタン42aが取り付けられている。また、帯片43は左右一対の意匠布43a,43bからなり、各意匠布43a,43bは上下両端が鋭角三角形に形成されている。一方の意匠布43aの上端側の三角形端部43cの左半部に一方の襟元挿入片41が接着により固着され、他方の意匠布43bの上端側の三角形端部43dの右半部に他方の襟元挿入片42が接着されている。
【0027】
各意匠布43a,43bは中間部に長手方向に延びる折り返し線43e,43fがプレスにより形成されている。各意匠布43a,43bは図9に2点鎖線で示すように、折り返し線43e,43fから折り重ね、重ねた下端の三角形端部43g,43h同士をさらに重ね合わせて縫い付けることにより1本の帯片43に成形されている。なお、一方の意匠布43aの上端部には折り重ねたとき襟元挿入片41のボタン穴41aに整合するボタン穴が形成されている。
【0028】
第4実施例に係る襟元形状保持具40の構成は以上の通りであって、一方の襟元挿入片41を一方の襟元104から折り襟101の内側に挿入し、他方の襟元挿入片42を他方の襟元105から折り襟101の内側に挿入し、襟元挿入片41のボタン穴41aに第1ボタン10を掛止し、襟元挿入片42のボタン42aを第1ボタン穴103に掛止して襟元104,105に装着する。
両襟元挿入片41,42の形状寸法、帯片43への固着位置は第3実施例と同様に、開いた襟元104,05に装着時、それぞれを斜辺とする略三角形成を形成するように、また各襟元挿入片41,42の上端が折り襟101の折れ目に当接するように、さらに喉元近辺に両襟元挿入片41,42を斜辺とする略三角形状の空間を形成するように設定されている。
第4実施例に係る襟元形状保持具40も、第1実施例に係る襟元形状保持具10と同様の作用、効果を奏する。
【符号の説明】
【0029】
10,20,30,40…襟元形状保持具
11,12,21,22,31,32,41,42…襟元挿入片
11a,23a,31a41a…ボタン穴
12a,32a,42a…ボタン
15…ヒンジ
23,33,43…帯片
100…ワイシャツ
101…折り襟
104,105…襟元

【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り襟を有し、左右の襟元の一方に取り付けた第1ボタンを他方の襟元に形成した第1ボタン穴に留めて左右の襟元を閉じるシャツ類を、第1ボタンを第1ボタン穴から外し、左右の襟元を開いて着用するとき襟元の乱れを防止する襟元形状保持具であって、
ヒンジで左右に開閉可能に連結した左右一対の襟元挿入片を備え、
少なくとも一方の襟元挿入片に前記第1ボタン又は第1ボタン穴に掛止する掛止部を設け、
一方の襟元挿入片を一方の襟元から折り襟の内側に挿入し、他方の襟元挿入片を他方の襟元から折り襟の内側に挿入し、掛止部を第1ボタン又は第1ボタン穴に掛止して襟元に装着したとき各襟元挿入片の上端が折り襟の折れ目に当接するように構成し、
かつ、襟元への装着により喉元近辺に両襟元挿入片を斜辺とする略三角形状の空間を形成するように構成したことを特徴とする襟元形状保持具。
【請求項2】
折り襟を有し、左右の襟元の一方に取り付けた第1ボタンを他方の襟元に形成した第1ボタン穴に留めて左右の襟元を閉じるシャツ類を、第1ボタンを第1ボタン穴から外し、左右の襟元を開いて着用するとき襟元の乱れを防止する襟元形状保持具であって、
左右一対の襟元挿入片と、
掛止用ボタン穴が形成されるとともに、両襟元挿入片がそれぞれを斜辺とする略三角形成を形成するように両襟元挿入片を連結する帯片を備え、
一方の襟元挿入片を一方の襟元から折り襟の内側に挿入し、他方の襟元挿入片を他方の襟元から折り襟の内側に挿入し、掛止用ボタン穴に第1ボタンの下方に取り付けた下位ボタンを留めて襟元に装着したとき、各襟元挿入片の上端が折り襟の折れ目に当接するように構成し、
かつ、襟元への装着により喉元近辺に両襟元挿入片を斜辺とする略三角形状の空間を形成するように構成したことを特徴とする襟元形状保持具。
【請求項3】
折り襟を有し、左右の襟元の一方に取り付けた第1ボタンを他方の襟元に形成した第1ボタン穴に留めて左右の襟元を閉じるシャツ類を、第1ボタンを第1ボタン穴から外し、左右の襟元を開いて着用するとき襟元の乱れを防止する襟元形状保持具であって、
左右一対の襟元挿入片と、
両襟元挿入片がそれぞれを斜辺とする略三角形成を形成するように両襟元挿入片を連結する帯片を備え、
少なくとも一方の襟元挿入片に前記第1ボタン又は第1ボタン穴に掛止する掛止部を設け、
一方の襟元挿入片を一方の襟元から折り襟の内側に挿入し、他方の襟元挿入片を他方の襟元から折り襟の内側に挿入し、掛止部を第1ボタン又は第1ボタン穴に掛止して襟元に装着したとき、各襟元挿入片の上端が折り襟の折れ目に当接するように構成し、
かつ、襟元への装着により喉元近辺に両襟元挿入片を斜辺とする略三角形状の空間を形成するように構成したことを特徴とする襟元形状保持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−77417(P2012−77417A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−224609(P2010−224609)
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【出願人】(510264202)