見守りシステム及び見守り装置並びにプログラム
【課題】見守り対象の色々な状態を視覚的に分かり易く知らせることができるようにする。
【解決手段】見守りシステムを構成する家庭内サーバ装置1は、センサ装置2により検出された見守り対象(例えば、高齢者、ペット)の動きと場所を示す検出結果を家庭内LAN3を介して受信取得し、この検出結果(動きと場所)に基づいて見守りデータベースWTを検索することによって見守対象の状態(食事中、就寝中など)を判定し、この状態を示す絵図(キャラクタ)を要求元の端末装置(PC6や携帯端末装置8)に対して通知する。
【解決手段】見守りシステムを構成する家庭内サーバ装置1は、センサ装置2により検出された見守り対象(例えば、高齢者、ペット)の動きと場所を示す検出結果を家庭内LAN3を介して受信取得し、この検出結果(動きと場所)に基づいて見守りデータベースWTを検索することによって見守対象の状態(食事中、就寝中など)を判定し、この状態を示す絵図(キャラクタ)を要求元の端末装置(PC6や携帯端末装置8)に対して通知する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステム及び見守り装置並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、犬、猫などのペットを飼う人や、独居の高齢者(お年寄り)が増えてきているが、ペットの飼い主にあっては、外出した際に屋内に放ったペットの状態が気にかかり、また、高齢者と離れて暮らしている血縁者などにあっては、高齢者の状態(様子)が気にかかる。このような場合に、屋内設置の監視カメラによる映像を、遠隔通信網を介して携帯端末装置やパーソナルコンピュータ(PC)で受信することにより遠隔の携帯端末装置やPC側でもペットや高齢者の状態を確認することが可能となるが、カメラ映像を注意深く見ていなければならず、ちょっとでも目を離してしまうと、その状態を知ることができなくなることが多かった。
ところで、従来においては、お年寄りなどが持つ杖に加速度センサを設け、この加速度センサによる検出結果を利用者(見守り対象者)の状態(歩行、静止)として見守り装置に送信することによりアニメーション表示させるようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−199319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術にあっては、見守り対象者の状態をアニメーション表示することで視覚的に分かり易い表示となるが、見守り対象として杖を使う人に限られると共に、見守り対象者の状態として歩行や静止しか表示することができず、汎用的な技術とは言えなかった。
【0005】
本発明の課題は、見守り対象の色々な状態を視覚的に分かり易く知らせることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために本発明の一つの態様は、
見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステムであって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段と、
見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段と、
前記第1及び第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を通知する通知手段と、
を具備したことを特徴とする見守りシステムである。
【0007】
上述した課題を解決するために本発明の他の態様は、
見守り対象を見守る装置であって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する表示手段と、
を具備したことを特徴とする見守り装置である。
【0008】
更に、上述した課題を解決するために本発明の他の態様は、
コンピュータに対して、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する機能と、
前記取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する機能と、
前記判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、見守り対象の色々な状態を視覚的に分かり易く知らせることができ、汎用性及び利便性に富んだものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステムの概要を示したブロック図。
【図2】家庭内サーバ装置(見守り管理装置)1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】センサ装置2の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図4】家庭内サーバ装置1側の見守りデータベースWTを説明するための図。
【図5】(1)、(2)は、見守り対象(ペット)の状態を示すキャラクタを端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)の端末画面に表示させた場合の表示例を示した図。
【図6】(1)、(2)は、見守り対象(お年寄り)の状態を示すキャラクタを端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)の端末画面に表示させた場合の表示例を示した図。
【図7】センサ装置2において、電源オン操作に応じて実行開始される全体動作の概要を示したフローチャート。
【図8】家庭内サーバ装置1の全体動作のうち、一定時間毎の割り込みにより実行開始される本実施形態の特徴的な動作概要を示したフローチャート。
【図9】蓄積メモリACを説明するための図。
【図10】第2実施形態において、携帯端末装置(見守り装置)8の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図11】第2実施形態において、携帯端末装置8の全体動作のうち、一定時間毎の割り込みにより実行開始される本実施形態の特徴的な動作概要を示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図9を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステムの概要を示したブロック図である。
見守りシステムは、家庭内サーバ装置(見守り管理装置)1を中核とするもので、この家庭内サーバ装置1は、見守り対象(例えば、高齢者、ペット)に装着されているセンサ装置2に家庭内LAN(Local Area Network)3を構成するアクセスポインタ4を介して通信接続されたパーソナルコンピュータ(PC)である。この家庭内サーバ装置1には、インターネット5を介して他のパーソナルコンピュータ(PC)6に通信接続が可能であると共にインターネット5、無線通信網7を介して携帯端末装置8に通信接続が可能となっている。
【0012】
センサ装置2は、例えば、見守り対象が高齢者の場合には腕装着型、ペットの場合には首輪装着型の小型電子機器である。なお、センサ装置2が腕装着型の場合には、腕時計に一体成型されたセンサ装置2であってもよいが、取り外し可能に装着されたセンサ装置2であってもよい。このことはセンサ装置2が首輪装着型の場合も同様である。このセンサ装置2は、後で詳述するが、見守り対象の動きを検出すると共に見守り対象の居る場所を検出するもので、その検出結果を、家庭内LAN3を介して家庭内サーバ装置1に送信するようにしている。
【0013】
家庭内サーバ装置1は、端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)から見守り対象の状態確認の要求を受けた場合に、家庭内LAN3を介してセンサ装置2をアクセスし、センサ装置2から受信取得した検出結果に基づいて、見守りデータベースWTを検索することにより、見守り対象の状態(例えば、食事中、就寝中など)を判定し、その状態を示す絵図(キャラクタ)を、その状態を示す文字列と共に、要求元の端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)に送信してその端末画面に表示させるようにしている。このように本実施形態における見守りシステムは、家庭内サーバ装置1とセンサ装置2との間で通信ネットワークを介してデータ送受信を行うと共に、家庭内サーバ装置1と他のPC6や携帯端末装置8との間で通信ネットワークを介してデータ送受信を行うことが可能な広域通信システムである。
【0014】
図2は、家庭内サーバ装置1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
家庭内サーバ装置1は、文章作成機能、電子メール機能、インターネット接続機能、時計機能などの基本機能のほか、上述したように見守り対象の状態をリアルタイムに確認可能な見守り機能を有している。CPU11は、電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの家庭内サーバ装置1の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部13は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、図8に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されている。
【0015】
すなわち、記憶部13は、プログラムメモリSPと、見守りデータベースWTなどを有するほか、家庭内サーバ装置1が動作するために必要な各種の情報(例えば、フラグ、タイマなど)を一時的に記憶するワーク領域(図示省略)を有する構成となっている。なお、時計機能により計時された現在時刻も記憶部13に記憶されて逐次更新される。なお、記憶部13は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しないが、通信機能を介してネットワークに接続された状態においては所定の外部サーバ側の記憶領域を含むものであってもよい。
【0016】
広域通信部14は、電子メール機能、インターネット接続機能時に使用されるもので、インターネット5、無線通信網7を介して端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)との間でデータの送受信を行う。LAN通信部15は、見守り用のセンサ装置2との間で家庭内LAN3を介してデータの送受信を行うためのLAN通信モジュールである。表示部16は、例えば、高精細液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ(電子ペーパ)などを使用したもので、文字情報、待受画像などの表示情報を表示する。この表示部16の表面には、指の接触を検出する接触操作部(透明な接触センサ)を積層配設することによってタッチスクリーン(タッチ画面)が構成されている。操作部17は、図示省略したが、電源オン/オフキー、文字キー、ファンクションキーなどを有し、CPU11は、操作キーに応じた処理を行う。
【0017】
図3は、センサ装置2の基本的な構成要素を示したブロック図である。
センサ装置2は、CPU21を中核とするもので、二次電池を備えた電源部22からの電力供給によって動作する。CPU21は、記憶部23内の各種のプログラムに応じてこのセンサ装置2の全体動作を制御する。記憶部23は、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、図7に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムを記憶するプログラムメモリCP、後述する蓄積メモリACのほか、各種の情報(フラグ、タイマなど)を一時的に記憶するワーク領域(図示省略)が設けられている。CPU21には、その周辺デバイスとしてLAN通信部24、電源ボタン25、モーションセンサ26が接続されている。LAN通信部24は、家庭内LAN3を介して家庭内サーバ装置1との間でデータの送受信を行うためのLAN通信モジュールである。電源ボタン25は、電源部22をオン/オフさせる機構的な押しボタンである。
【0018】
モーションセンサ26は、例えば、6軸のモーションセンサで、3軸の加速度センサ26Aと3軸の地磁気センサ26Bを有する構成となっている。加速度センサ26Aは、見守り対象(例えば、高齢者、ペット)の動きとして、例えば、激しい大きな動き、ゆったりとした遅い動き、細かな動き、早い動き、不規則な動きなどを検出するセンサである。すなわち、加速度センサ26Aは、センサ装置2に加えられる振動(揺れ)の状態を検出して、その振動(加速度)の大きさに応じた振動波形の電圧値を出力するもので、例えば、互いに直交する3軸方向(X・Y・Z軸方向)に応じた加速度、つまり、前後、左右、上下の3軸にかかる加速度の大きさに比例した電圧値を出力する構成の3軸加速度センサであるが、3軸に限らないことは勿論である。
【0019】
地磁気センサ26Bは、センサ装置2の姿勢(向き及び傾き)として、前後方向及び左右方向の地磁気をセンサ装置2の向きとして検出するほかに、上下方向の地磁気をセンサ装置2の傾きとして検出する3軸地磁気センサであるが、3軸に限らないことは勿論である。この地磁気センサ26Bにより見守り対象の向きを検出するが、本実施形態においては、この地磁気センサ26Bの検出結果と加速度センサ26Aの検出結果に基づいて見守り対象の移動距離及び移動方向を求め、この移動距離及び移動方向に基づいて見守り対象の現在の場所(大雑把な位置)を特定するようにしている。
【0020】
すなわち、CPU21は、加速度センサ26Aの検出結果に基づいて見守り対象の歩行周期、歩行速度、歩数を算出すると共に、歩行周期、歩行速度、歩数から移動距離を算出する。そして、この算出した移動距離と、地磁気センサ26Bの検出結果に基づいて特定した移動方向から見守り対象の移動経路を算出する。これによって算出した移動経路によって特定される現在の位置が、予め登録されている起点からの各設定位置、例えば、家庭内の部屋毎に設定された位置のうち、そのいずれに該当しているかによって現在の居場所を検出するようにしている。なお、モーションセンサ26を3軸の加速度センサ26A及び3軸の地磁気センサ26Bのほか、3軸角速度センサを加えた構成とするようにしてもよい。このようにモーションセンサ26は、9軸のモーションセンサであってもよいが、本実施形態においては3軸加速度センサ26Aと3軸地磁気センサ26Bとから成る6軸のモーションセンサを使用している。
【0021】
このように構成されたモーションセンサ26は、定期的(例えば、100ms)に動作されるが、その動作周期は、見守り対象の種類や状態などに応じて任意に設定可能としてもよい。なお、モーションセンサ26として加速度センサ26Aと地磁気センサ26Bを組み合わせた構成に限らず、加速度センサ26Aと地磁気センサ26Bを別体とする構成であってもよい。CPU21は、加速度センサ26A及び地磁気センサ26Bを定期的に動作させることによって検出された検出結果(X・Y・Z軸対応の加速度及び方向)を取り込んで、記憶部23内の蓄積メモリACに順次記憶させるようにしている。この蓄積メモリACは、例えば、100ms毎の検出結果を4分間分、順次記憶可能な構成で、CPU21は、蓄積メモリACから所定量分(例えば、2分間分)の検出結果を読み出して家庭内サーバ装置1に送信するようにしている。
【0022】
図4は、家庭内サーバ装置1側の見守りデータベースWTを説明するための図である。
見守りデータベースWTは、センサ装置2から受信取得した検出結果と、現在時刻が含まれる時間帯に基づいて、見守り対象の状態を特定する際に参照されるデータベースで、各レコードは、「見守り対象の種類」、「時間帯」、「場所」、「動作」、「状態」、「キャラクタ」の各項目を有している。「見守り対象の種類」は、見守り対象は何かを記憶する項目で、図示の例の場合、“ペット(犬)”、“お年寄り”のいずれかを記憶するようにしているが、それに限らないことは勿論である。「時間帯」は、例えば、朝、昼、夜の時間帯などを記憶する項目で、図中、“いつでも”とは、時間帯を問わないことを示している。
【0023】
「場所」は、家庭内の各部屋などの位置を示し、予め設定しておいた家庭内の起点からどの方向にどれだけ直線的に離れているかを示す位置情報(起点からの方向と距離)を部屋毎に記憶する項目で、例えば、見守り対象がお年寄りの場合には、ダイニング、リビング、トイレなどの部屋毎にその位置情報(方向と距離)が記憶されている。なお、図中、“どこでも”とは、家庭内の場所を問わないことを示し、“屋外”とは家の外を示している。また、見守り対象がペット(犬)の場合には、食事場所、寝床などの位置情報(方向と距離)が記憶されている。
【0024】
「動作」は、食事中、就寝中などでの特有の動作を示し、X・Y・Z軸対応の振動状態を動作パターンとして記憶する項目で、例えば、“上下・左右に細かい動き”、“上下・左右・前後に激しい大きな動き”、“ゆっとりとした不規則な動き”、“上下・左右・前後にゆったりとした動き”、“上下・左右に細かい規則的な動き”などである。「状態」は、「見守り対象の種類」、「時間帯」、「場所」、「動作」に基づいて特定される見守り対象の状態を示し、例えば、“食事中”、“吠える威嚇中(異常)”、”休憩中”、“外出(危険)”、“就寝中”、“遊び中”などを記憶する項目である。「キャラクタ」は、対応する「状態」を示す絵図で、見守り対象を表現したアバターと呼ばれるキャラクタを記憶する項目である。
【0025】
図5及び図6は、端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)から見守り対象の状態確認の要求を受けた場合に、見守り対象の状態を示すキャラクタをその端末画面に表示させた場合の表示例で、図5(1)は、「見守り対象の種類」が“ペット(犬)”で、その「状態」が“食事中”の場合である。この端末画面の右上部に表示された文字列は、その「状態」を示している。図5(2)は、「見守り対象の種類」が“ペット(犬)”で、その「状態」が“吠える威嚇中(異常)”の場合のキャラクタ表示例を示し、この画面の右上部に表示された文字列は、その「状態」を示している。図6(1)は、「見守り対象の種類」が“お年寄り”で、その「状態」が“休憩中”の場合のキャラクタ表示例を示し、この画面の右上部に表示された文字列は、その「状態」を示している。図6(2)は、「見守り対象の種類」が“お年寄り”で、その「状態」が“外出(危険)”の場合のキャラクタ表示例を示し、この画面の右上部に表示された文字列は、その「状態」を示している。
【0026】
次に、第1実施形態における見守りシステムの動作概念を図7及び図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0027】
図7は、センサ装置2において、電源ボタン25による電源オン操作に応じて実行開始される全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、センサ装置2のCPU21は、モーションセンサ26を定期的(例えば、100ms)に動作させて検出を行うための検出タイミングに達したかを調べたり(ステップA1)、電源ボタン25により電源オフ操作が行われたかを調べたりする(ステップA11)。いま、電源オフ操作が行われたときには(ステップA11でYES)、図7のフローが終了するが、検出タイミングに達したときには(ステップA1でYES)、モーションセンサ26を構成する加速度センサ26A及び地磁気センサ26Bにより検出された検出結果(X・Y・Z軸対応の加速度及び方向)を取得し(ステップA2)、記憶部23内の蓄積メモリACに記憶させる(ステップA3)。これによって蓄積メモリACにその容量分(例えば、4分間分)の検出結果が記憶されたかを調べ(ステップA4)、容量分の検出結果が記憶されるまで上述のステップA1に戻り、以下、上述の動作を繰り返す(ステップA1〜A4)。
【0028】
ここで、図9は、蓄積メモリACを説明するための図である。
蓄積メモリACは、上述したように4分間分の100ms毎の検出結果を順次記憶するもので、蓄積メモリACの全体を1レコード分シフトすることにより最新の検出結果は、その先頭レコードに記憶される。この場合、この蓄積メモリACの記憶状態がその容量分に達している状態では、いわゆる先入れ先出し方式により最も古い検出結果に代わって最新の検出結果が追加記憶される。なお、図中、矢印は、時間の経過方向を示している。
【0029】
このようにして蓄積メモリACにその容量分の検出結果(4分間分の100ms毎の検出結果)が記憶された場合には(ステップA4でYES)、蓄積メモリACに対する初期化処理が終了したものとして、次のステップA5に移り、家庭内サーバ装置1から見守り対象の状態確認の要求コマンドを受信したかを調べる。いま、状態確認の要求が無ければ(ステップA5でNO)、上述のステップA1に戻るが、状態確認の要求が有れば(ステップA5でYES)、その要求は、再確認要求(後述するリトライ要求)であるかを調べる(ステップA6)。
【0030】
ここで、リトライ要求でなければ(ステップA6でNO)、蓄積メモリACから直近の所定量分(例えば、2分間分)の検出結果を家庭内サーバ装置1に送信する処理(ステップA7)を行った後、上述のステップA1に戻る。図9において、丸付き数字“1”を付した部分は、直近2分間分の検出結果を示し、この部分の検出結果が家庭内サーバ装置1に送信される。この場合、家庭内サーバ装置1側では、センサ装置2から受信取得した検出結果に基づいて、見守りデータベースWTを検索することにより見守り対象の状態を判定するようにしているが、その判定の結果、判定不能であれば、更にセンサ装置2に対して状態確認の再要求(リトライ要求)を行うようにしている。
【0031】
センサ装置2は、家庭内サーバ装置1からのリトライ要求を受信すると(ステップA6でYES)、蓄積メモリACの内容を全て送信したか、つまり、未送信の検出結果が残っているかを調べるが(ステップA8)、いま、直近2分間分の検出結果を送信した場合であり、未送信の検出結果が残っているので(ステップA8でYES)、蓄積メモリACから次の2分間分の検出結果(丸付き数字“2”を付した部分)を読み出してセンサ装置2に送信する処理(ステップA9)を行った後、上述のステップA1に戻る。つまり、蓄積メモリACの内容を遡って検出結果を所定量分送信する。この場合、丸付き数字“2”の前半部分の検出結果は、1分前から3分前の検出結果となり、丸付き数字“1”の後半部分(1分間)と重複している。
【0032】
家庭内サーバ装置1側では、センサ装置2から受信取得した検出結果(1分前から3分前の検出結果)に基づいて見守りデータベースWTを再検索して判定を行うが、この2回目の判定でも判定不能であれば、再度のリトライ要求をセンサ装置2に対して行う。センサ装置2は、このリトライ要求を受信すると(ステップA6でYES)、未送信の検出結果が残っているかを調べるが(ステップA8)、この場合にも未送信が有るため(ステップA8でYES)、更に次に新しい2分間分の検出結果(丸付き数字“3”を付した部分)を読み出してセンサ装置2に送信する(ステップA9)。この場合、丸付き数字“3”の前半部分の検出結果は、2分前から4分前の検出結果となり、丸付き数字“2”の後半部分(1分間)と重複している。
【0033】
家庭内サーバ装置1側では、センサ装置2から受信した検出結果(2分前から4分前の検出結果)に基づいて見守りデータベースWTを再検索して判定を行うが、この3回目の判定でも判定不能であれば、再度のリトライ要求をセンサ装置2に対して行う。センサ装置2は、このリトライ要求を受信した時点では、未送信の検出結果が残っていないので(ステップA8でNO)、蓄積メモリACの内容を全て遡ったことを示す遡り完了を家庭内サーバ装置1に送信する処理(ステップA10)を行った後、上述のステップA1に戻る。
【0034】
図8は、家庭内サーバ装置1の全体動作のうち、本実施形態の特徴的な動作概要を示したフローチャートであり、一定時間毎の割り込みにより実行開始される。なお、この図8のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
先ず、家庭内サーバ装置1のCPU11は、端末装置(PC6や携帯端末装置8)からインターネット5を介して見守り対象の状態を確認する確認要求を受信したか調べ(ステップB1)、状態確認の要求を受信しなければ(ステップB1でNO)、図8のフローから抜けるが、状態確認の要求を受信したときには(ステップB1でYES)、センサ装置2に対して状態確認の要求コマンドを送信する(ステップB2)。
【0035】
家庭内サーバ装置1は、センサ装置2から所定量分の検出結果(X・Y・Z軸対応の加速度及び方向)を受信取得すると(ステップB3)、この検出結果のうち、加速度センサ26Aの各検出結果に基づいて、それらを平均化した情報を現在の動作として特定する(ステップB4)。つまり、2分間分の見守り対象の動きを平均化した情報を現在の動作として特定する。また、加速度センサ26Aと地磁気センサ26Bの検出結果に基づいて、見守り対象が居る現在の場所を特定する(ステップB5、B6)。
【0036】
すなわち、予め設定しておいた家庭内の起点からどの方向にどれだけの距離を移動したかを判断することにより家庭内の場所を特定するようにしているが、その際、センサ装置2から受信した加速度センサ26A及び地磁気センサ26Bの検出結果毎に見守り対象の位置を算出する処理(ステップB5)を行い、この各算出位置を平均化した情報を現在の居場所として特定する(ステップB6)。つまり、2分間分の見守り対象が動いた方向と距離に基づいて居場所を特定するが、場所の特定にあたっては、位置を厳密に特定しなくても、例えば、ダイニング、寝室、トイレなどのように部屋単位で居場所を特定することができればよい。
【0037】
これによって見守り対象の動作と場所を特定すると、時計機能により計時された現在の時刻を取得する処理(ステップB7)を行った後、動作、場所、現在時刻に基づいて見守りデータベースWTを検索することにより(ステップB8)、該当有無を判定する(ステップB9)。ここで、該当するレコードが有る場合、つまり、正常に判定された場合には(ステップB9でYES)、その該当レコードから「状態」及び「キャラクタ」を読み出す(ステップB10)。この場合、CPU11は、先ず、場所に基づいて見守りデータベースWTを検索して該当する「場所」を持った各レコードを選択した後、更に、この選択レコードの中から動作に類似する「動作」を持ったレコードを選択し、最後に、この選択レコードの中から現在時刻が属する「時間帯」を持ったレコードを選択して、そのレコードから「状態」及び「キャラクタ」を読み出す。
【0038】
これにより読み出した「状態」及び「キャラクタ」を要求元の端末装置(PC6や携帯端末装置8)に送信する処理(ステップB7)を行った後、図8のフローから抜ける。以下、家庭内サーバ装置1は、端末装置(PC6や携帯端末装置8)からインターネット5を介して見守り対象の状態確認の要求を受信する毎に、上述の動作を繰り返す。なお、PC6や携帯端末装置8では、受信した「状態」及び「キャラクタ」をその端末画面に表示させるが、この場合、見守り対象がペットであれば、例えば、図5(1)、(2)に示すような画面内容となり、お年寄りであれば、図6(1)、(2)に示すような画面内容となる。
【0039】
一方、見守りデータベースWTを検索した結果、“該当無し”と判定された場合には(ステップB9でNO)、判定不能としてセンサ装置2に対して状態確認の再要求(リトライ要求)を行う(ステップB12)。例えば、ダイニングに居るだけでその動作が食事中や休憩中であると判定されない場合には、判定不能としてリトライ要求を行う。そして、このリトライ要求に応答してセンサ装置2から遡り完了を受信したかを調べ(ステップB13)、遡り完了を受信しなければ(ステップB13でNO)、上述のステップB3に移り、センサ装置2からの検出結果を受信した後、以下、上述の動作を繰り返す(ステップB4〜B9)。
【0040】
その結果、2回目の判定を行っても判定不能であれば、再度のリトライ要求を行う(ステップB12)。この場合、3回目の判定でも判定不能であれば、センサ装置2から遡り完了が送信されるので(ステップB13でYES)、エラーメッセージとして、例えば、“判定不能です、しばらくしてから再要求をして下さい”を生成して、要求元の端末装置(PC6や携帯端末装置8)に送信する処理(ステップB14)を行った後、図8のフローから抜ける。
【0041】
以上のように、第1実施形態における見守りシステムを構成する家庭内サーバ装置1は、センサ装置2により検出された見守り対象(例えば、高齢者、ペット)の動きと場所を示す検出結果をセンサ装置2から受信取得し、この検出結果に基づいて見守りデータベースWTを検索することにより見守対象の状態を判定し、この状態を示す絵図を要求元の端末装置(PC6や携帯端末装置8)に通知するようにしたので、簡単でコスト的にも有利なシステムであっても見守り対象の色々な状態を視覚的に分かり易く知らせることができ、汎用性及び利便性に富んだものとなる。
【0042】
家庭内サーバ装置1は、見守り対象の動作及び居場所のほか、現在時刻に応じた時間帯に基づいて見守対象の状態を判定するようにしたので、時間帯を考慮して、見守り対象の状態を判定することができ、より正確な状態判定が可能となる。
【0043】
センサ装置2に備えたモーションセンサ26の検出結果に基づいて見守り対象の動作を特定するようにしたので、その動作を細かくかつ正確に特定することが可能となる。なお、監視カメラにより見守り対象を撮影する技術に比べて、見守り対象が撮影範囲から外れてしまってもその見守り対象の動作を特定することができる。
【0044】
家庭内サーバ装置1は、予め場所毎に登録されている起点からの位置関係とセンサ装置2から取得したモーションセンサ26(加速度センサ26A及び地磁気センサ)の検出結果に基づいて、見守対象の居場所を検出するようにしたので、モーションセンサ26を利用して見守対象の居場所を大雑把でも検出することができ、センサ装置2の小型薄型化・軽量化に有効なものとなるほか、コスト的にも有効なものとなる。
【0045】
家庭内サーバ装置1は、所定時間内に検出されたモーションセンサ26(加速度センサ26A及び地磁気センサ)の複数の検出結果を平均化してから見守りデータベースWTを検索するようにしたので、より正確な動作及び場所を得ることができる。
【0046】
家庭内サーバ装置1は、見守対象を表現すると共にその状態を表現したキャラクタを見守対象を示す絵図として通知するようにしたので、見守り対象の状態を更に視覚的に分かり易く知らせることができる。
【0047】
見守りシステムは、家庭内サーバ装置(見守り管理装置)1、センサ装置2が通信ネットワークを介して接続されて成り、センサ装置2は、見守り対象の動作を検出すると共に、見守対象が居る場所を検出し、家庭内サーバ装置1は、センサ装置2により検出された動作と場所を通信ネットワーク経由で取得し、この動作と場所に基づいて、見守対象の状態を判定して、その見守対象の状態を示す絵図を通知するようにしたので、遠隔のPC6や携帯端末装置8側では家庭内サーバ装置1を経由して、見守対象の状態をリアルタイムに知ることができる。
【0048】
なお、上述した第1実施形態において家庭内サーバ装置1は、加速度センサ26A及び地磁気センサ6Bの検出結果に基づいて、見守対象の居場所を特定するようにしたが、この居場所の特定をセンサ装置2側で行うようにしてもよい。また、家庭内サーバ装置1において、所定量分の検出結果を平均化して動作及び場所を特定するようにしたが、この平均化もセンサ装置2側で行うようにしてもよい。更に、所定量分の検出結果の平均化は、算術平均、最頻度、中央値などであってもよい。
【0049】
また、上述した第1実施形態において家庭内サーバ装置1は、PC6や携帯端末装置8側からの要求に応じて見守対象の状態を表現したキャラクタを送信するようにしたが、定期的にPC6や携帯端末装置8に対して見守対象の状態を表現したキャラクタを送信するようにしてもよい。
【0050】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図10及び図11を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、家庭内サーバ装置1とセンサ装置2との間で通信ネットワークを介してデータ送受信を行うと共に、家庭内サーバ装置1と他のPC6や携帯端末装置8との間で通信ネットワークを介してデータ送受信を行う見守りシステムに適用した場合であるが、この第2実施形態においては、見守り装置として携帯端末装置8に適用した場合である。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。なお、第2実施形態のセンサ装置2においても第1実施形態と基本的には同様の動作を行うが、第2実施形態では説明を簡素化するために、上述したリトライ要求に関する部分については、その説明を省略するものとする。
【0051】
図10は、携帯端末装置8の基本的な構成要素を示したブロック図である。
携帯端末装置(見守り装置)8は、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能、時計機能などの基本機能のほか、見守り対象の状態をリアルタイムに確認可能な見守り機能を有している。CPU81は、電源部82からの電力供給によって動作し、記憶部83内の各種のプログラムに応じてこの携帯端末装置8の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部83は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、図11に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されている。
【0052】
記憶部83は、プログラムメモリTPと、見守りデータベースWTなどを有するほか、携帯端末装置8が動作するために必要な各種の情報(例えば、フラグ、タイマなど)を一時的に記憶するワーク領域を有する構成となっている。なお、時計機能により計時された現在時刻も記憶部83に記憶されて逐次更新される。なお、記憶部83は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しないが、通信機能を介してネットワークに接続された状態においては所定の外部サーバ側の記憶領域を含むものであってもよい。無線通信部84は、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能時に使用される。表示部85は、例えば、高精細液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど、文字情報、待受画像などの表示情報を表示する。操作部86は、図示省略したが、電源オン/オフボタン、文字キー、ファンクションキーなどを有し、CPU81は、操作ボタンに応じた処理を行う。
【0053】
図11は、携帯端末装置8の全体動作のうち、本実施形態の特徴的な動作概要を示したフローチャートであり、一定時間毎の割り込みにより実行開始される。なお、この図11のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
先ず、携帯端末装置8のCPU81は、ユーザ操作により見守り対象の状態確認が指示されたかを調べ(ステップC1)、その指示がなければ(ステップC1でNO)、この図11のフローから抜けるが、ユーザ操作により状態確認が指示されたときには(ステップC1でYES)、状態確認の要求コマンドをセンサ装置2に家庭内サーバ装置1を介して送信する(ステップC2)。
【0054】
携帯端末装置8は、これに応答してセンサ装置2から家庭内サーバ装置1を介して所定量分の検出結果を受信すると(ステップC3)、その加速度センサ26Aの各検出結果に基づいて、それらを平均化した情報を現在の動作として特定する(ステップC4)。また、加速度センサ26A及び地磁気センサ26Bの検出結果毎に見守り対象の位置を算出する処理(ステップC5)を行い、この各算出位置を平均化した情報を現在の居場所として特定する(ステップC6)。
【0055】
これによって見守り対象の動作と場所を特定すると、現在時刻を取得する処理(ステップC7)を行った後、動作、場所、現在時刻に基づいて見守りデータベースWTを検索して(ステップC8)、該当する「状態」及び「キャラクタ」を読み出す(ステップC9)。そして、この「状態」及び「キャラクタ」を表示部(端末画面)85に表示させる処理(ステップC10)を行った後、図11のフローから抜ける。
【0056】
以上のように、第2実施形態において、携帯端末装置(見守り装置)8は、センサ装置2により検出された見守り対象(例えば、高齢者、ペット)の動きと場所を示す検出結果を取得し、この検出結果に基づいて見守りデータベースWTを検索して見守対象の状態を判定し、この状態を示す絵図を表示するようにしたので、見守り対象の色々な状態を視覚的に分かり易く知らせることができ、汎用性及び利便性に富んだものとなる。
【0057】
携帯端末装置8は、見守り対象の動作及び居場所のほか、時計機能により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて見守対象の状態を判定するようにしたので、時間帯を考慮して、見守り対象の状態を判定することができ、より正確な状態判定が可能となる。
【0058】
携帯端末装置8は、見守対象を表現すると共にその状態を表現したキャラクタを見守対象を示す絵図として表示するようにしたので、見守り対象の状態を更に視覚的に分かり易く知らせることができる。
【0059】
なお、上述した第2実施形態において携帯端末装置8は、モーションセンサ26(加速度センサ26A及び地磁気センサ)の検出結果に基づいて、見守対象の居場所を特定するようにしたが、この居場所の特定をセンサ装置2側で行うようにしてもよい。
【0060】
上述した各実施形態においては、家庭内の見守り対象として、お年寄り、ペット(犬)を例示したが、これに限らず、例えば、工場などの会社内の場合には、作業員を見守り対象とすれば、大規模で高価なシステムによらなくても、作業員の安全を容易に確認することが可能となる。
【0061】
上述した各実施形態においては、モーションセンサ26(加速度センサ26A及び地磁気センサ)の検出結果に基づいて、見守対象の居場所や動作を特定するようにしたが、屋内設置の監視カメラによって撮影された画像を解析することにより見守対象の居場所及び動作を特定するようにしてもよい。また、見守対象の居場所をGPS(Global Positioning System)部(図示せず)からの現在位置(経緯度情報)に基づいて特定するようにしてもよい。
【0062】
また、上述した各実施形態においては、家庭内サーバ装置1とセンサ装置2との通信手段として家庭内LAN3を例示したが、無線LANよりも狭い通信可能範囲(数m〜数十m)で使用するWPAN(Wireless Personal Area Network)と呼ばれている無線ネットワークであってもよい。
【0063】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【0064】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステムであって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段と、
見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段と、
前記第1及び第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を通知する通知手段と、
を具備したことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の見守りシステムにおいて、
時刻情報を計時する計時手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果のほか、前記計時手段により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて、見守対象の状態を判定する、
ようにしたことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2に記載の見守りシステムにおいて、
前記第1のセンサ手段は、見守り対象に装着されていて、この見守り対象に加わる振動状態を見守り対象の動作として検出する加速度センサを有する、
ことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2に記載の見守りシステムにおいて、
前記第2のセンサ手段は、見守り対象に装着されていて、この見守り対象に加わる振動状態を見守り対象の動作として検出する加速度センサを有すると共に、見守り対象の方向を検出する地磁気センサとを有し、予め場所毎に登録されている起点からの位置関係と前記加速度センサ及び地磁気センサの検出結果に基づいて、見守対象の居場所を検出する、
ようにしたことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の見守りシステムにおいて、
前記取得手段は、所定時間内に前記第1のセンサ手段により検出された複数の検出結果動作を平均化した動作と、前記第2のセンサ手段により検出された複数の検出結果を平均化した場所を取得する、
ようにしたことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の見守りシステムにおいて、
前記通知手段は、見守対象を表現すると共にその状態を表現したキャラクタを見守対象を示す絵図として通知する、
ようにしたことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の見守りシステムにおいて、
当該見守りシステムは、見守り対象に装着されているセンサ装置と、このセンサ装置に前記通信ネットワークを介して接続されている見守り管理装置とを備え、
前記センサ装置は、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段と、
見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段と、
を備え、
前記見守り管理装置は、
前記センサ装置から前記第1及び第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を通知する通知手段と、
を備える、
ようにしたことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、
見守り対象を見守る装置であって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する表示手段と、
を具備したことを特徴とする見守り装置である。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の見守り装置において、
時刻情報を計時する計時手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果のほか、前記計時手段により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて、見守対象の状態を判定する、
ようにしたことを特徴とする見守り装置である。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の見守り装置において、
時刻情報を計時する計時手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果のほか、前記計時手段により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて、見守対象の状態を判定する、
ようにしたことを特徴とする見守り装置である。
(請求項11)
請求項11に記載の発明は、
コンピュータに対して、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する機能と、
前記取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する機能と、
前記判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0065】
1 家庭内サーバ装置
2 センサ装置
3 家庭内LAN
4 アクセスポインタ
5 インターネット
6 他のPC
7 無線通信網
8 携帯端末装置
11、21、81 CPU
13、23、83 記憶部
14 広域通信部14
15 LAN通信部
17 操作部
26 モーションセンサ
26A 加速度センサ
26B 地磁気センサ
WT 見守りデータベース
AC 蓄積メモリ
【技術分野】
【0001】
本発明は、見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステム及び見守り装置並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、犬、猫などのペットを飼う人や、独居の高齢者(お年寄り)が増えてきているが、ペットの飼い主にあっては、外出した際に屋内に放ったペットの状態が気にかかり、また、高齢者と離れて暮らしている血縁者などにあっては、高齢者の状態(様子)が気にかかる。このような場合に、屋内設置の監視カメラによる映像を、遠隔通信網を介して携帯端末装置やパーソナルコンピュータ(PC)で受信することにより遠隔の携帯端末装置やPC側でもペットや高齢者の状態を確認することが可能となるが、カメラ映像を注意深く見ていなければならず、ちょっとでも目を離してしまうと、その状態を知ることができなくなることが多かった。
ところで、従来においては、お年寄りなどが持つ杖に加速度センサを設け、この加速度センサによる検出結果を利用者(見守り対象者)の状態(歩行、静止)として見守り装置に送信することによりアニメーション表示させるようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−199319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術にあっては、見守り対象者の状態をアニメーション表示することで視覚的に分かり易い表示となるが、見守り対象として杖を使う人に限られると共に、見守り対象者の状態として歩行や静止しか表示することができず、汎用的な技術とは言えなかった。
【0005】
本発明の課題は、見守り対象の色々な状態を視覚的に分かり易く知らせることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために本発明の一つの態様は、
見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステムであって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段と、
見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段と、
前記第1及び第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を通知する通知手段と、
を具備したことを特徴とする見守りシステムである。
【0007】
上述した課題を解決するために本発明の他の態様は、
見守り対象を見守る装置であって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する表示手段と、
を具備したことを特徴とする見守り装置である。
【0008】
更に、上述した課題を解決するために本発明の他の態様は、
コンピュータに対して、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する機能と、
前記取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する機能と、
前記判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、見守り対象の色々な状態を視覚的に分かり易く知らせることができ、汎用性及び利便性に富んだものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステムの概要を示したブロック図。
【図2】家庭内サーバ装置(見守り管理装置)1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】センサ装置2の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図4】家庭内サーバ装置1側の見守りデータベースWTを説明するための図。
【図5】(1)、(2)は、見守り対象(ペット)の状態を示すキャラクタを端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)の端末画面に表示させた場合の表示例を示した図。
【図6】(1)、(2)は、見守り対象(お年寄り)の状態を示すキャラクタを端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)の端末画面に表示させた場合の表示例を示した図。
【図7】センサ装置2において、電源オン操作に応じて実行開始される全体動作の概要を示したフローチャート。
【図8】家庭内サーバ装置1の全体動作のうち、一定時間毎の割り込みにより実行開始される本実施形態の特徴的な動作概要を示したフローチャート。
【図9】蓄積メモリACを説明するための図。
【図10】第2実施形態において、携帯端末装置(見守り装置)8の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図11】第2実施形態において、携帯端末装置8の全体動作のうち、一定時間毎の割り込みにより実行開始される本実施形態の特徴的な動作概要を示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図9を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステムの概要を示したブロック図である。
見守りシステムは、家庭内サーバ装置(見守り管理装置)1を中核とするもので、この家庭内サーバ装置1は、見守り対象(例えば、高齢者、ペット)に装着されているセンサ装置2に家庭内LAN(Local Area Network)3を構成するアクセスポインタ4を介して通信接続されたパーソナルコンピュータ(PC)である。この家庭内サーバ装置1には、インターネット5を介して他のパーソナルコンピュータ(PC)6に通信接続が可能であると共にインターネット5、無線通信網7を介して携帯端末装置8に通信接続が可能となっている。
【0012】
センサ装置2は、例えば、見守り対象が高齢者の場合には腕装着型、ペットの場合には首輪装着型の小型電子機器である。なお、センサ装置2が腕装着型の場合には、腕時計に一体成型されたセンサ装置2であってもよいが、取り外し可能に装着されたセンサ装置2であってもよい。このことはセンサ装置2が首輪装着型の場合も同様である。このセンサ装置2は、後で詳述するが、見守り対象の動きを検出すると共に見守り対象の居る場所を検出するもので、その検出結果を、家庭内LAN3を介して家庭内サーバ装置1に送信するようにしている。
【0013】
家庭内サーバ装置1は、端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)から見守り対象の状態確認の要求を受けた場合に、家庭内LAN3を介してセンサ装置2をアクセスし、センサ装置2から受信取得した検出結果に基づいて、見守りデータベースWTを検索することにより、見守り対象の状態(例えば、食事中、就寝中など)を判定し、その状態を示す絵図(キャラクタ)を、その状態を示す文字列と共に、要求元の端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)に送信してその端末画面に表示させるようにしている。このように本実施形態における見守りシステムは、家庭内サーバ装置1とセンサ装置2との間で通信ネットワークを介してデータ送受信を行うと共に、家庭内サーバ装置1と他のPC6や携帯端末装置8との間で通信ネットワークを介してデータ送受信を行うことが可能な広域通信システムである。
【0014】
図2は、家庭内サーバ装置1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
家庭内サーバ装置1は、文章作成機能、電子メール機能、インターネット接続機能、時計機能などの基本機能のほか、上述したように見守り対象の状態をリアルタイムに確認可能な見守り機能を有している。CPU11は、電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの家庭内サーバ装置1の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部13は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、図8に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されている。
【0015】
すなわち、記憶部13は、プログラムメモリSPと、見守りデータベースWTなどを有するほか、家庭内サーバ装置1が動作するために必要な各種の情報(例えば、フラグ、タイマなど)を一時的に記憶するワーク領域(図示省略)を有する構成となっている。なお、時計機能により計時された現在時刻も記憶部13に記憶されて逐次更新される。なお、記憶部13は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しないが、通信機能を介してネットワークに接続された状態においては所定の外部サーバ側の記憶領域を含むものであってもよい。
【0016】
広域通信部14は、電子メール機能、インターネット接続機能時に使用されるもので、インターネット5、無線通信網7を介して端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)との間でデータの送受信を行う。LAN通信部15は、見守り用のセンサ装置2との間で家庭内LAN3を介してデータの送受信を行うためのLAN通信モジュールである。表示部16は、例えば、高精細液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ(電子ペーパ)などを使用したもので、文字情報、待受画像などの表示情報を表示する。この表示部16の表面には、指の接触を検出する接触操作部(透明な接触センサ)を積層配設することによってタッチスクリーン(タッチ画面)が構成されている。操作部17は、図示省略したが、電源オン/オフキー、文字キー、ファンクションキーなどを有し、CPU11は、操作キーに応じた処理を行う。
【0017】
図3は、センサ装置2の基本的な構成要素を示したブロック図である。
センサ装置2は、CPU21を中核とするもので、二次電池を備えた電源部22からの電力供給によって動作する。CPU21は、記憶部23内の各種のプログラムに応じてこのセンサ装置2の全体動作を制御する。記憶部23は、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、図7に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムを記憶するプログラムメモリCP、後述する蓄積メモリACのほか、各種の情報(フラグ、タイマなど)を一時的に記憶するワーク領域(図示省略)が設けられている。CPU21には、その周辺デバイスとしてLAN通信部24、電源ボタン25、モーションセンサ26が接続されている。LAN通信部24は、家庭内LAN3を介して家庭内サーバ装置1との間でデータの送受信を行うためのLAN通信モジュールである。電源ボタン25は、電源部22をオン/オフさせる機構的な押しボタンである。
【0018】
モーションセンサ26は、例えば、6軸のモーションセンサで、3軸の加速度センサ26Aと3軸の地磁気センサ26Bを有する構成となっている。加速度センサ26Aは、見守り対象(例えば、高齢者、ペット)の動きとして、例えば、激しい大きな動き、ゆったりとした遅い動き、細かな動き、早い動き、不規則な動きなどを検出するセンサである。すなわち、加速度センサ26Aは、センサ装置2に加えられる振動(揺れ)の状態を検出して、その振動(加速度)の大きさに応じた振動波形の電圧値を出力するもので、例えば、互いに直交する3軸方向(X・Y・Z軸方向)に応じた加速度、つまり、前後、左右、上下の3軸にかかる加速度の大きさに比例した電圧値を出力する構成の3軸加速度センサであるが、3軸に限らないことは勿論である。
【0019】
地磁気センサ26Bは、センサ装置2の姿勢(向き及び傾き)として、前後方向及び左右方向の地磁気をセンサ装置2の向きとして検出するほかに、上下方向の地磁気をセンサ装置2の傾きとして検出する3軸地磁気センサであるが、3軸に限らないことは勿論である。この地磁気センサ26Bにより見守り対象の向きを検出するが、本実施形態においては、この地磁気センサ26Bの検出結果と加速度センサ26Aの検出結果に基づいて見守り対象の移動距離及び移動方向を求め、この移動距離及び移動方向に基づいて見守り対象の現在の場所(大雑把な位置)を特定するようにしている。
【0020】
すなわち、CPU21は、加速度センサ26Aの検出結果に基づいて見守り対象の歩行周期、歩行速度、歩数を算出すると共に、歩行周期、歩行速度、歩数から移動距離を算出する。そして、この算出した移動距離と、地磁気センサ26Bの検出結果に基づいて特定した移動方向から見守り対象の移動経路を算出する。これによって算出した移動経路によって特定される現在の位置が、予め登録されている起点からの各設定位置、例えば、家庭内の部屋毎に設定された位置のうち、そのいずれに該当しているかによって現在の居場所を検出するようにしている。なお、モーションセンサ26を3軸の加速度センサ26A及び3軸の地磁気センサ26Bのほか、3軸角速度センサを加えた構成とするようにしてもよい。このようにモーションセンサ26は、9軸のモーションセンサであってもよいが、本実施形態においては3軸加速度センサ26Aと3軸地磁気センサ26Bとから成る6軸のモーションセンサを使用している。
【0021】
このように構成されたモーションセンサ26は、定期的(例えば、100ms)に動作されるが、その動作周期は、見守り対象の種類や状態などに応じて任意に設定可能としてもよい。なお、モーションセンサ26として加速度センサ26Aと地磁気センサ26Bを組み合わせた構成に限らず、加速度センサ26Aと地磁気センサ26Bを別体とする構成であってもよい。CPU21は、加速度センサ26A及び地磁気センサ26Bを定期的に動作させることによって検出された検出結果(X・Y・Z軸対応の加速度及び方向)を取り込んで、記憶部23内の蓄積メモリACに順次記憶させるようにしている。この蓄積メモリACは、例えば、100ms毎の検出結果を4分間分、順次記憶可能な構成で、CPU21は、蓄積メモリACから所定量分(例えば、2分間分)の検出結果を読み出して家庭内サーバ装置1に送信するようにしている。
【0022】
図4は、家庭内サーバ装置1側の見守りデータベースWTを説明するための図である。
見守りデータベースWTは、センサ装置2から受信取得した検出結果と、現在時刻が含まれる時間帯に基づいて、見守り対象の状態を特定する際に参照されるデータベースで、各レコードは、「見守り対象の種類」、「時間帯」、「場所」、「動作」、「状態」、「キャラクタ」の各項目を有している。「見守り対象の種類」は、見守り対象は何かを記憶する項目で、図示の例の場合、“ペット(犬)”、“お年寄り”のいずれかを記憶するようにしているが、それに限らないことは勿論である。「時間帯」は、例えば、朝、昼、夜の時間帯などを記憶する項目で、図中、“いつでも”とは、時間帯を問わないことを示している。
【0023】
「場所」は、家庭内の各部屋などの位置を示し、予め設定しておいた家庭内の起点からどの方向にどれだけ直線的に離れているかを示す位置情報(起点からの方向と距離)を部屋毎に記憶する項目で、例えば、見守り対象がお年寄りの場合には、ダイニング、リビング、トイレなどの部屋毎にその位置情報(方向と距離)が記憶されている。なお、図中、“どこでも”とは、家庭内の場所を問わないことを示し、“屋外”とは家の外を示している。また、見守り対象がペット(犬)の場合には、食事場所、寝床などの位置情報(方向と距離)が記憶されている。
【0024】
「動作」は、食事中、就寝中などでの特有の動作を示し、X・Y・Z軸対応の振動状態を動作パターンとして記憶する項目で、例えば、“上下・左右に細かい動き”、“上下・左右・前後に激しい大きな動き”、“ゆっとりとした不規則な動き”、“上下・左右・前後にゆったりとした動き”、“上下・左右に細かい規則的な動き”などである。「状態」は、「見守り対象の種類」、「時間帯」、「場所」、「動作」に基づいて特定される見守り対象の状態を示し、例えば、“食事中”、“吠える威嚇中(異常)”、”休憩中”、“外出(危険)”、“就寝中”、“遊び中”などを記憶する項目である。「キャラクタ」は、対応する「状態」を示す絵図で、見守り対象を表現したアバターと呼ばれるキャラクタを記憶する項目である。
【0025】
図5及び図6は、端末装置(PC6あるいは携帯端末装置8)から見守り対象の状態確認の要求を受けた場合に、見守り対象の状態を示すキャラクタをその端末画面に表示させた場合の表示例で、図5(1)は、「見守り対象の種類」が“ペット(犬)”で、その「状態」が“食事中”の場合である。この端末画面の右上部に表示された文字列は、その「状態」を示している。図5(2)は、「見守り対象の種類」が“ペット(犬)”で、その「状態」が“吠える威嚇中(異常)”の場合のキャラクタ表示例を示し、この画面の右上部に表示された文字列は、その「状態」を示している。図6(1)は、「見守り対象の種類」が“お年寄り”で、その「状態」が“休憩中”の場合のキャラクタ表示例を示し、この画面の右上部に表示された文字列は、その「状態」を示している。図6(2)は、「見守り対象の種類」が“お年寄り”で、その「状態」が“外出(危険)”の場合のキャラクタ表示例を示し、この画面の右上部に表示された文字列は、その「状態」を示している。
【0026】
次に、第1実施形態における見守りシステムの動作概念を図7及び図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0027】
図7は、センサ装置2において、電源ボタン25による電源オン操作に応じて実行開始される全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、センサ装置2のCPU21は、モーションセンサ26を定期的(例えば、100ms)に動作させて検出を行うための検出タイミングに達したかを調べたり(ステップA1)、電源ボタン25により電源オフ操作が行われたかを調べたりする(ステップA11)。いま、電源オフ操作が行われたときには(ステップA11でYES)、図7のフローが終了するが、検出タイミングに達したときには(ステップA1でYES)、モーションセンサ26を構成する加速度センサ26A及び地磁気センサ26Bにより検出された検出結果(X・Y・Z軸対応の加速度及び方向)を取得し(ステップA2)、記憶部23内の蓄積メモリACに記憶させる(ステップA3)。これによって蓄積メモリACにその容量分(例えば、4分間分)の検出結果が記憶されたかを調べ(ステップA4)、容量分の検出結果が記憶されるまで上述のステップA1に戻り、以下、上述の動作を繰り返す(ステップA1〜A4)。
【0028】
ここで、図9は、蓄積メモリACを説明するための図である。
蓄積メモリACは、上述したように4分間分の100ms毎の検出結果を順次記憶するもので、蓄積メモリACの全体を1レコード分シフトすることにより最新の検出結果は、その先頭レコードに記憶される。この場合、この蓄積メモリACの記憶状態がその容量分に達している状態では、いわゆる先入れ先出し方式により最も古い検出結果に代わって最新の検出結果が追加記憶される。なお、図中、矢印は、時間の経過方向を示している。
【0029】
このようにして蓄積メモリACにその容量分の検出結果(4分間分の100ms毎の検出結果)が記憶された場合には(ステップA4でYES)、蓄積メモリACに対する初期化処理が終了したものとして、次のステップA5に移り、家庭内サーバ装置1から見守り対象の状態確認の要求コマンドを受信したかを調べる。いま、状態確認の要求が無ければ(ステップA5でNO)、上述のステップA1に戻るが、状態確認の要求が有れば(ステップA5でYES)、その要求は、再確認要求(後述するリトライ要求)であるかを調べる(ステップA6)。
【0030】
ここで、リトライ要求でなければ(ステップA6でNO)、蓄積メモリACから直近の所定量分(例えば、2分間分)の検出結果を家庭内サーバ装置1に送信する処理(ステップA7)を行った後、上述のステップA1に戻る。図9において、丸付き数字“1”を付した部分は、直近2分間分の検出結果を示し、この部分の検出結果が家庭内サーバ装置1に送信される。この場合、家庭内サーバ装置1側では、センサ装置2から受信取得した検出結果に基づいて、見守りデータベースWTを検索することにより見守り対象の状態を判定するようにしているが、その判定の結果、判定不能であれば、更にセンサ装置2に対して状態確認の再要求(リトライ要求)を行うようにしている。
【0031】
センサ装置2は、家庭内サーバ装置1からのリトライ要求を受信すると(ステップA6でYES)、蓄積メモリACの内容を全て送信したか、つまり、未送信の検出結果が残っているかを調べるが(ステップA8)、いま、直近2分間分の検出結果を送信した場合であり、未送信の検出結果が残っているので(ステップA8でYES)、蓄積メモリACから次の2分間分の検出結果(丸付き数字“2”を付した部分)を読み出してセンサ装置2に送信する処理(ステップA9)を行った後、上述のステップA1に戻る。つまり、蓄積メモリACの内容を遡って検出結果を所定量分送信する。この場合、丸付き数字“2”の前半部分の検出結果は、1分前から3分前の検出結果となり、丸付き数字“1”の後半部分(1分間)と重複している。
【0032】
家庭内サーバ装置1側では、センサ装置2から受信取得した検出結果(1分前から3分前の検出結果)に基づいて見守りデータベースWTを再検索して判定を行うが、この2回目の判定でも判定不能であれば、再度のリトライ要求をセンサ装置2に対して行う。センサ装置2は、このリトライ要求を受信すると(ステップA6でYES)、未送信の検出結果が残っているかを調べるが(ステップA8)、この場合にも未送信が有るため(ステップA8でYES)、更に次に新しい2分間分の検出結果(丸付き数字“3”を付した部分)を読み出してセンサ装置2に送信する(ステップA9)。この場合、丸付き数字“3”の前半部分の検出結果は、2分前から4分前の検出結果となり、丸付き数字“2”の後半部分(1分間)と重複している。
【0033】
家庭内サーバ装置1側では、センサ装置2から受信した検出結果(2分前から4分前の検出結果)に基づいて見守りデータベースWTを再検索して判定を行うが、この3回目の判定でも判定不能であれば、再度のリトライ要求をセンサ装置2に対して行う。センサ装置2は、このリトライ要求を受信した時点では、未送信の検出結果が残っていないので(ステップA8でNO)、蓄積メモリACの内容を全て遡ったことを示す遡り完了を家庭内サーバ装置1に送信する処理(ステップA10)を行った後、上述のステップA1に戻る。
【0034】
図8は、家庭内サーバ装置1の全体動作のうち、本実施形態の特徴的な動作概要を示したフローチャートであり、一定時間毎の割り込みにより実行開始される。なお、この図8のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
先ず、家庭内サーバ装置1のCPU11は、端末装置(PC6や携帯端末装置8)からインターネット5を介して見守り対象の状態を確認する確認要求を受信したか調べ(ステップB1)、状態確認の要求を受信しなければ(ステップB1でNO)、図8のフローから抜けるが、状態確認の要求を受信したときには(ステップB1でYES)、センサ装置2に対して状態確認の要求コマンドを送信する(ステップB2)。
【0035】
家庭内サーバ装置1は、センサ装置2から所定量分の検出結果(X・Y・Z軸対応の加速度及び方向)を受信取得すると(ステップB3)、この検出結果のうち、加速度センサ26Aの各検出結果に基づいて、それらを平均化した情報を現在の動作として特定する(ステップB4)。つまり、2分間分の見守り対象の動きを平均化した情報を現在の動作として特定する。また、加速度センサ26Aと地磁気センサ26Bの検出結果に基づいて、見守り対象が居る現在の場所を特定する(ステップB5、B6)。
【0036】
すなわち、予め設定しておいた家庭内の起点からどの方向にどれだけの距離を移動したかを判断することにより家庭内の場所を特定するようにしているが、その際、センサ装置2から受信した加速度センサ26A及び地磁気センサ26Bの検出結果毎に見守り対象の位置を算出する処理(ステップB5)を行い、この各算出位置を平均化した情報を現在の居場所として特定する(ステップB6)。つまり、2分間分の見守り対象が動いた方向と距離に基づいて居場所を特定するが、場所の特定にあたっては、位置を厳密に特定しなくても、例えば、ダイニング、寝室、トイレなどのように部屋単位で居場所を特定することができればよい。
【0037】
これによって見守り対象の動作と場所を特定すると、時計機能により計時された現在の時刻を取得する処理(ステップB7)を行った後、動作、場所、現在時刻に基づいて見守りデータベースWTを検索することにより(ステップB8)、該当有無を判定する(ステップB9)。ここで、該当するレコードが有る場合、つまり、正常に判定された場合には(ステップB9でYES)、その該当レコードから「状態」及び「キャラクタ」を読み出す(ステップB10)。この場合、CPU11は、先ず、場所に基づいて見守りデータベースWTを検索して該当する「場所」を持った各レコードを選択した後、更に、この選択レコードの中から動作に類似する「動作」を持ったレコードを選択し、最後に、この選択レコードの中から現在時刻が属する「時間帯」を持ったレコードを選択して、そのレコードから「状態」及び「キャラクタ」を読み出す。
【0038】
これにより読み出した「状態」及び「キャラクタ」を要求元の端末装置(PC6や携帯端末装置8)に送信する処理(ステップB7)を行った後、図8のフローから抜ける。以下、家庭内サーバ装置1は、端末装置(PC6や携帯端末装置8)からインターネット5を介して見守り対象の状態確認の要求を受信する毎に、上述の動作を繰り返す。なお、PC6や携帯端末装置8では、受信した「状態」及び「キャラクタ」をその端末画面に表示させるが、この場合、見守り対象がペットであれば、例えば、図5(1)、(2)に示すような画面内容となり、お年寄りであれば、図6(1)、(2)に示すような画面内容となる。
【0039】
一方、見守りデータベースWTを検索した結果、“該当無し”と判定された場合には(ステップB9でNO)、判定不能としてセンサ装置2に対して状態確認の再要求(リトライ要求)を行う(ステップB12)。例えば、ダイニングに居るだけでその動作が食事中や休憩中であると判定されない場合には、判定不能としてリトライ要求を行う。そして、このリトライ要求に応答してセンサ装置2から遡り完了を受信したかを調べ(ステップB13)、遡り完了を受信しなければ(ステップB13でNO)、上述のステップB3に移り、センサ装置2からの検出結果を受信した後、以下、上述の動作を繰り返す(ステップB4〜B9)。
【0040】
その結果、2回目の判定を行っても判定不能であれば、再度のリトライ要求を行う(ステップB12)。この場合、3回目の判定でも判定不能であれば、センサ装置2から遡り完了が送信されるので(ステップB13でYES)、エラーメッセージとして、例えば、“判定不能です、しばらくしてから再要求をして下さい”を生成して、要求元の端末装置(PC6や携帯端末装置8)に送信する処理(ステップB14)を行った後、図8のフローから抜ける。
【0041】
以上のように、第1実施形態における見守りシステムを構成する家庭内サーバ装置1は、センサ装置2により検出された見守り対象(例えば、高齢者、ペット)の動きと場所を示す検出結果をセンサ装置2から受信取得し、この検出結果に基づいて見守りデータベースWTを検索することにより見守対象の状態を判定し、この状態を示す絵図を要求元の端末装置(PC6や携帯端末装置8)に通知するようにしたので、簡単でコスト的にも有利なシステムであっても見守り対象の色々な状態を視覚的に分かり易く知らせることができ、汎用性及び利便性に富んだものとなる。
【0042】
家庭内サーバ装置1は、見守り対象の動作及び居場所のほか、現在時刻に応じた時間帯に基づいて見守対象の状態を判定するようにしたので、時間帯を考慮して、見守り対象の状態を判定することができ、より正確な状態判定が可能となる。
【0043】
センサ装置2に備えたモーションセンサ26の検出結果に基づいて見守り対象の動作を特定するようにしたので、その動作を細かくかつ正確に特定することが可能となる。なお、監視カメラにより見守り対象を撮影する技術に比べて、見守り対象が撮影範囲から外れてしまってもその見守り対象の動作を特定することができる。
【0044】
家庭内サーバ装置1は、予め場所毎に登録されている起点からの位置関係とセンサ装置2から取得したモーションセンサ26(加速度センサ26A及び地磁気センサ)の検出結果に基づいて、見守対象の居場所を検出するようにしたので、モーションセンサ26を利用して見守対象の居場所を大雑把でも検出することができ、センサ装置2の小型薄型化・軽量化に有効なものとなるほか、コスト的にも有効なものとなる。
【0045】
家庭内サーバ装置1は、所定時間内に検出されたモーションセンサ26(加速度センサ26A及び地磁気センサ)の複数の検出結果を平均化してから見守りデータベースWTを検索するようにしたので、より正確な動作及び場所を得ることができる。
【0046】
家庭内サーバ装置1は、見守対象を表現すると共にその状態を表現したキャラクタを見守対象を示す絵図として通知するようにしたので、見守り対象の状態を更に視覚的に分かり易く知らせることができる。
【0047】
見守りシステムは、家庭内サーバ装置(見守り管理装置)1、センサ装置2が通信ネットワークを介して接続されて成り、センサ装置2は、見守り対象の動作を検出すると共に、見守対象が居る場所を検出し、家庭内サーバ装置1は、センサ装置2により検出された動作と場所を通信ネットワーク経由で取得し、この動作と場所に基づいて、見守対象の状態を判定して、その見守対象の状態を示す絵図を通知するようにしたので、遠隔のPC6や携帯端末装置8側では家庭内サーバ装置1を経由して、見守対象の状態をリアルタイムに知ることができる。
【0048】
なお、上述した第1実施形態において家庭内サーバ装置1は、加速度センサ26A及び地磁気センサ6Bの検出結果に基づいて、見守対象の居場所を特定するようにしたが、この居場所の特定をセンサ装置2側で行うようにしてもよい。また、家庭内サーバ装置1において、所定量分の検出結果を平均化して動作及び場所を特定するようにしたが、この平均化もセンサ装置2側で行うようにしてもよい。更に、所定量分の検出結果の平均化は、算術平均、最頻度、中央値などであってもよい。
【0049】
また、上述した第1実施形態において家庭内サーバ装置1は、PC6や携帯端末装置8側からの要求に応じて見守対象の状態を表現したキャラクタを送信するようにしたが、定期的にPC6や携帯端末装置8に対して見守対象の状態を表現したキャラクタを送信するようにしてもよい。
【0050】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図10及び図11を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、家庭内サーバ装置1とセンサ装置2との間で通信ネットワークを介してデータ送受信を行うと共に、家庭内サーバ装置1と他のPC6や携帯端末装置8との間で通信ネットワークを介してデータ送受信を行う見守りシステムに適用した場合であるが、この第2実施形態においては、見守り装置として携帯端末装置8に適用した場合である。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。なお、第2実施形態のセンサ装置2においても第1実施形態と基本的には同様の動作を行うが、第2実施形態では説明を簡素化するために、上述したリトライ要求に関する部分については、その説明を省略するものとする。
【0051】
図10は、携帯端末装置8の基本的な構成要素を示したブロック図である。
携帯端末装置(見守り装置)8は、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能、時計機能などの基本機能のほか、見守り対象の状態をリアルタイムに確認可能な見守り機能を有している。CPU81は、電源部82からの電力供給によって動作し、記憶部83内の各種のプログラムに応じてこの携帯端末装置8の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部83は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、図11に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されている。
【0052】
記憶部83は、プログラムメモリTPと、見守りデータベースWTなどを有するほか、携帯端末装置8が動作するために必要な各種の情報(例えば、フラグ、タイマなど)を一時的に記憶するワーク領域を有する構成となっている。なお、時計機能により計時された現在時刻も記憶部83に記憶されて逐次更新される。なお、記憶部83は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しないが、通信機能を介してネットワークに接続された状態においては所定の外部サーバ側の記憶領域を含むものであってもよい。無線通信部84は、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能時に使用される。表示部85は、例えば、高精細液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど、文字情報、待受画像などの表示情報を表示する。操作部86は、図示省略したが、電源オン/オフボタン、文字キー、ファンクションキーなどを有し、CPU81は、操作ボタンに応じた処理を行う。
【0053】
図11は、携帯端末装置8の全体動作のうち、本実施形態の特徴的な動作概要を示したフローチャートであり、一定時間毎の割り込みにより実行開始される。なお、この図11のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
先ず、携帯端末装置8のCPU81は、ユーザ操作により見守り対象の状態確認が指示されたかを調べ(ステップC1)、その指示がなければ(ステップC1でNO)、この図11のフローから抜けるが、ユーザ操作により状態確認が指示されたときには(ステップC1でYES)、状態確認の要求コマンドをセンサ装置2に家庭内サーバ装置1を介して送信する(ステップC2)。
【0054】
携帯端末装置8は、これに応答してセンサ装置2から家庭内サーバ装置1を介して所定量分の検出結果を受信すると(ステップC3)、その加速度センサ26Aの各検出結果に基づいて、それらを平均化した情報を現在の動作として特定する(ステップC4)。また、加速度センサ26A及び地磁気センサ26Bの検出結果毎に見守り対象の位置を算出する処理(ステップC5)を行い、この各算出位置を平均化した情報を現在の居場所として特定する(ステップC6)。
【0055】
これによって見守り対象の動作と場所を特定すると、現在時刻を取得する処理(ステップC7)を行った後、動作、場所、現在時刻に基づいて見守りデータベースWTを検索して(ステップC8)、該当する「状態」及び「キャラクタ」を読み出す(ステップC9)。そして、この「状態」及び「キャラクタ」を表示部(端末画面)85に表示させる処理(ステップC10)を行った後、図11のフローから抜ける。
【0056】
以上のように、第2実施形態において、携帯端末装置(見守り装置)8は、センサ装置2により検出された見守り対象(例えば、高齢者、ペット)の動きと場所を示す検出結果を取得し、この検出結果に基づいて見守りデータベースWTを検索して見守対象の状態を判定し、この状態を示す絵図を表示するようにしたので、見守り対象の色々な状態を視覚的に分かり易く知らせることができ、汎用性及び利便性に富んだものとなる。
【0057】
携帯端末装置8は、見守り対象の動作及び居場所のほか、時計機能により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて見守対象の状態を判定するようにしたので、時間帯を考慮して、見守り対象の状態を判定することができ、より正確な状態判定が可能となる。
【0058】
携帯端末装置8は、見守対象を表現すると共にその状態を表現したキャラクタを見守対象を示す絵図として表示するようにしたので、見守り対象の状態を更に視覚的に分かり易く知らせることができる。
【0059】
なお、上述した第2実施形態において携帯端末装置8は、モーションセンサ26(加速度センサ26A及び地磁気センサ)の検出結果に基づいて、見守対象の居場所を特定するようにしたが、この居場所の特定をセンサ装置2側で行うようにしてもよい。
【0060】
上述した各実施形態においては、家庭内の見守り対象として、お年寄り、ペット(犬)を例示したが、これに限らず、例えば、工場などの会社内の場合には、作業員を見守り対象とすれば、大規模で高価なシステムによらなくても、作業員の安全を容易に確認することが可能となる。
【0061】
上述した各実施形態においては、モーションセンサ26(加速度センサ26A及び地磁気センサ)の検出結果に基づいて、見守対象の居場所や動作を特定するようにしたが、屋内設置の監視カメラによって撮影された画像を解析することにより見守対象の居場所及び動作を特定するようにしてもよい。また、見守対象の居場所をGPS(Global Positioning System)部(図示せず)からの現在位置(経緯度情報)に基づいて特定するようにしてもよい。
【0062】
また、上述した各実施形態においては、家庭内サーバ装置1とセンサ装置2との通信手段として家庭内LAN3を例示したが、無線LANよりも狭い通信可能範囲(数m〜数十m)で使用するWPAN(Wireless Personal Area Network)と呼ばれている無線ネットワークであってもよい。
【0063】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【0064】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステムであって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段と、
見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段と、
前記第1及び第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を通知する通知手段と、
を具備したことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の見守りシステムにおいて、
時刻情報を計時する計時手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果のほか、前記計時手段により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて、見守対象の状態を判定する、
ようにしたことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2に記載の見守りシステムにおいて、
前記第1のセンサ手段は、見守り対象に装着されていて、この見守り対象に加わる振動状態を見守り対象の動作として検出する加速度センサを有する、
ことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2に記載の見守りシステムにおいて、
前記第2のセンサ手段は、見守り対象に装着されていて、この見守り対象に加わる振動状態を見守り対象の動作として検出する加速度センサを有すると共に、見守り対象の方向を検出する地磁気センサとを有し、予め場所毎に登録されている起点からの位置関係と前記加速度センサ及び地磁気センサの検出結果に基づいて、見守対象の居場所を検出する、
ようにしたことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の見守りシステムにおいて、
前記取得手段は、所定時間内に前記第1のセンサ手段により検出された複数の検出結果動作を平均化した動作と、前記第2のセンサ手段により検出された複数の検出結果を平均化した場所を取得する、
ようにしたことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の見守りシステムにおいて、
前記通知手段は、見守対象を表現すると共にその状態を表現したキャラクタを見守対象を示す絵図として通知する、
ようにしたことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の見守りシステムにおいて、
当該見守りシステムは、見守り対象に装着されているセンサ装置と、このセンサ装置に前記通信ネットワークを介して接続されている見守り管理装置とを備え、
前記センサ装置は、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段と、
見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段と、
を備え、
前記見守り管理装置は、
前記センサ装置から前記第1及び第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を通知する通知手段と、
を備える、
ようにしたことを特徴とする見守りシステムである。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、
見守り対象を見守る装置であって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する表示手段と、
を具備したことを特徴とする見守り装置である。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の見守り装置において、
時刻情報を計時する計時手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果のほか、前記計時手段により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて、見守対象の状態を判定する、
ようにしたことを特徴とする見守り装置である。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の見守り装置において、
時刻情報を計時する計時手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果のほか、前記計時手段により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて、見守対象の状態を判定する、
ようにしたことを特徴とする見守り装置である。
(請求項11)
請求項11に記載の発明は、
コンピュータに対して、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する機能と、
前記取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する機能と、
前記判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0065】
1 家庭内サーバ装置
2 センサ装置
3 家庭内LAN
4 アクセスポインタ
5 インターネット
6 他のPC
7 無線通信網
8 携帯端末装置
11、21、81 CPU
13、23、83 記憶部
14 広域通信部14
15 LAN通信部
17 操作部
26 モーションセンサ
26A 加速度センサ
26B 地磁気センサ
WT 見守りデータベース
AC 蓄積メモリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステムであって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段と、
見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段と、
前記第1及び第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を通知する通知手段と、
を具備したことを特徴とする見守りシステム。
【請求項2】
時刻情報を計時する計時手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果のほか、前記計時手段により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて、見守対象の状態を判定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の見守りシステム。
【請求項3】
前記第1のセンサ手段は、見守り対象に装着されていて、この見守り対象に加わる振動状態を見守り対象の動作として検出する加速度センサを有する、
ことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の見守りシステム。
【請求項4】
前記第2のセンサ手段は、見守り対象に装着されていて、この見守り対象に加わる振動状態を見守り対象の動作として検出する加速度センサを有すると共に、見守り対象の方向を検出する地磁気センサとを有し、予め場所毎に登録されている起点からの位置関係と前記加速度センサ及び地磁気センサの検出結果に基づいて、見守対象の居場所を検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の見守りシステム。
【請求項5】
前記取得手段は、所定時間内に前記第1のセンサ手段により検出された複数の検出結果動作を平均化した動作と、前記第2のセンサ手段により検出された複数の検出結果を平均化した場所を取得する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の見守りシステム。
【請求項6】
前記通知手段は、見守対象を表現すると共にその状態を表現したキャラクタを見守対象を示す絵図として通知する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の見守りシステム。
【請求項7】
当該見守りシステムは、見守り対象に装着されているセンサ装置と、このセンサ装置に前記通信ネットワークを介して接続されている見守り管理装置とを備え、
前記センサ装置は、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段と、
見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段と、
を備え、
前記見守り管理装置は、
前記センサ装置から前記第1及び第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を通知する通知手段と、
を備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の見守りシステム。
【請求項8】
見守り対象を見守る装置であって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する表示手段と、
を具備したことを特徴とする見守り装置。
【請求項9】
時刻情報を計時する計時手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果のほか、前記計時手段により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて、見守対象の状態を判定する、
ようにしたことを特徴とする請求項8に記載の見守り装置。
【請求項10】
前記表示手段は、見守対象を表現すると共にその状態を表現したキャラクタを見守対象を示す絵図として表示する、
ようにしたことを特徴とする請求項8〜請求項9のいずれかに記載の見守り装置。
【請求項11】
コンピュータに対して、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する機能と、
前記取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する機能と、
前記判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項1】
見守り対象を通信ネットワーク経由で見守る見守りシステムであって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段と、
見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段と、
前記第1及び第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を通知する通知手段と、
を具備したことを特徴とする見守りシステム。
【請求項2】
時刻情報を計時する計時手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果のほか、前記計時手段により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて、見守対象の状態を判定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の見守りシステム。
【請求項3】
前記第1のセンサ手段は、見守り対象に装着されていて、この見守り対象に加わる振動状態を見守り対象の動作として検出する加速度センサを有する、
ことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の見守りシステム。
【請求項4】
前記第2のセンサ手段は、見守り対象に装着されていて、この見守り対象に加わる振動状態を見守り対象の動作として検出する加速度センサを有すると共に、見守り対象の方向を検出する地磁気センサとを有し、予め場所毎に登録されている起点からの位置関係と前記加速度センサ及び地磁気センサの検出結果に基づいて、見守対象の居場所を検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の見守りシステム。
【請求項5】
前記取得手段は、所定時間内に前記第1のセンサ手段により検出された複数の検出結果動作を平均化した動作と、前記第2のセンサ手段により検出された複数の検出結果を平均化した場所を取得する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の見守りシステム。
【請求項6】
前記通知手段は、見守対象を表現すると共にその状態を表現したキャラクタを見守対象を示す絵図として通知する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の見守りシステム。
【請求項7】
当該見守りシステムは、見守り対象に装着されているセンサ装置と、このセンサ装置に前記通信ネットワークを介して接続されている見守り管理装置とを備え、
前記センサ装置は、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段と、
見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段と、
を備え、
前記見守り管理装置は、
前記センサ装置から前記第1及び第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を通知する通知手段と、
を備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の見守りシステム。
【請求項8】
見守り対象を見守る装置であって、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する表示手段と、
を具備したことを特徴とする見守り装置。
【請求項9】
時刻情報を計時する計時手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果のほか、前記計時手段により計時された現在時刻に応じた時間帯に基づいて、見守対象の状態を判定する、
ようにしたことを特徴とする請求項8に記載の見守り装置。
【請求項10】
前記表示手段は、見守対象を表現すると共にその状態を表現したキャラクタを見守対象を示す絵図として表示する、
ようにしたことを特徴とする請求項8〜請求項9のいずれかに記載の見守り装置。
【請求項11】
コンピュータに対して、
見守り対象の動作を検出するための第1のセンサ手段の検出結果と見守対象が居る場所を検出するための第2のセンサ手段の検出結果を取得する機能と、
前記取得した第1及び第2のセンサ手段の検出結果に基づいて、見守対象の状態を判定する機能と、
前記判定された見守対象の状態を示す絵図を表示する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−77113(P2013−77113A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−215997(P2011−215997)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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