見開き構造体
【課題】本発明は、極めて商品価値の高い画期的な見開き構造体を提供することを目的とする。
【解決手段】対向する板体2,2の内側縁部同士を連設して該板体2,2同士が折り畳み重合可能及び展開可能に構成された見開き構造体であって、この見開き構造体には、前記板体2,2同士を折り畳み重合した際には薄板状体となり、且つ、前記板体2,2同士を展開した際には起立状態となる立体3が設けられ、この立体3は前記板体2,2に対して脱着自在に設けられたものである。
【解決手段】対向する板体2,2の内側縁部同士を連設して該板体2,2同士が折り畳み重合可能及び展開可能に構成された見開き構造体であって、この見開き構造体には、前記板体2,2同士を折り畳み重合した際には薄板状体となり、且つ、前記板体2,2同士を展開した際には起立状態となる立体3が設けられ、この立体3は前記板体2,2に対して脱着自在に設けられたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば対向する板体同士を展開した際に立体が現出する見開き構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば実開平7−27699号に開示されるような対向する板体同士を展開した際に立体が起立する見開き構造体(以下、従来例)が提案されている。
【0003】
この従来例は、当該立体を鑑賞するものとして芸術品と言えることは勿論、当該立体を学ぶのに適するため、教材としても極めて有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平7−27699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者等は、前述したような対向する板体同士から立体が起立する見開き構造体に着目し、極めて商品価値の高い画期的な見開き構造体を開発した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】
対向する板体2,2の内側縁部同士を連設して該板体2,2同士が折り畳み重合可能及び展開可能に構成された見開き構造体であって、この見開き構造体には、前記板体2,2同士を折り畳み重合した際には薄板状体となり、且つ、前記板体2,2同士を展開した際には起立状態となる立体3が設けられ、この立体3は前記板体2,2に対して脱着自在に設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0008】
また、請求項1記載の見開き構造体において、前記立体3は、前記板体2,2夫々の一部を切り抜いた切り抜き体3A,3A同士を組んで構成されたものであり、前記立体3は展開した前記板体2,2同士を折り畳み重合した際、前記切り抜き体3A,3Aを切り抜くことで前記板体2,2に形成される切り抜き部2a,2aに収納されるものであることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0009】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記立体3は前記板体2,2に磁性体4を介して着脱自在に設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0010】
また、請求項2,3いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記板体2,2の下面には該板体2,2の切り抜き部2a,2aを隠蔽する覆板5,5が設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0011】
また、請求項4記載の見開き構造体において、前記立体3には、前記磁性体4が設けられ、一方、前記切り抜き部2a,2aから露出する前記覆板5,5には、前記磁性体4に磁着される被磁着体6が設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0012】
また、請求項1〜5いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記板体2,2の表面には合成樹脂製のコーティング層7が設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0013】
また、請求項4〜6いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記覆板5,5の表面には合成樹脂製のコーティング層8が設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0014】
また、請求項1〜7いずれか1項に記載の見開き構造体を複数有し、この見開き構造体夫々の外側縁部同士を連設して折り畳み重合可能及び展開可能に構成されていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は上述のように構成したから、対向する板体同士を展開した際に起立状態となる立体を鑑賞できるのは勿論、この起立状態となった立体を板体から取り外して手に持ち、この立体を全方向から鑑賞したり体感したりでき、従来にない感覚で立体に接することができ、例えば教材として最適であるなど極めて商品価値の高い画期的な見開き構造体となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施例1を示す斜視図である。
【図2】実施例1の動作説明図である。
【図3】実施例1の動作説明図である。
【図4】実施例1の製造方法を示す斜視図である。
【図5】実施例1に係る要部の説明図である。
【図6】実施例1に係る要部を説明する斜視図である。
【図7】実施例1に係る要部を説明する断面図である。
【図8】実施例1に係る要部を説明する断面図である。
【図9】実施例1の使用状態説明図である。
【図10】実施例2の動作説明図である。
【図11】実施例2に係る要部の概略動作説明図である。
【図12】実施例2の別例に係る要部の概略動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0018】
対向する板体2,2同士を展開した際、この板体2,2に立体3が起立状態となる。
【0019】
具体的には、例えば対向する板体2,2同士をカードや本のように展開すると、板体2,2に立体3が起立状態となり、この立体3を鑑賞できる。
【0020】
また、立体3は板体2,2に対して脱着自在に設けられており、板体2,2同士を展開した際、この板体2,2から立体3を取り外して手に持ち、この立体3を間近で全方向から鑑賞したり体感することができる。
【0021】
従って、従来にない感覚で立体3に接することができ、例えば教材として最適なものとなる。
【0022】
また、この展開した板体2,2同士を折り畳み重合した際には立体3は薄板状体となる。
【0023】
従って、この立体3を使用しない場合には薄型コンパクトな状態とすることができるから、例えば持ち運びや保管等が良好に行えることになる。
【実施例1】
【0024】
本発明の具体的な実施例1について図1〜9に基づいて説明する。
【0025】
本実施例は、図1〜3に図示したように対向する板体2,2の内側縁部同士を連設して該板体2,2同士が折り畳み重合可能及び展開可能に構成された見開き構造体であって、この見開き構造体には、前記板体2,2同士を折り畳み重合した際には薄板状体となり、且つ、前記板体2,2同士を展開した際には起立状態となる立体3が設けられ、この立体3は前記板体2,2に対して脱着自在に設けられたカードタイプの見開き構造体Kである。
【0026】
本実施例では、板体2,2及び後述する覆板5をいずれも紙製としており、図4に図示したように方形状(長方形状)に形成している。
【0027】
また、この板体2,2及び覆板5夫々の外側となる表面には、適宜な柔軟性を有する合成樹脂製部材での加工(例えばポリプロピレン加工)が施されてコーティング層7,8が形成されている。
【0028】
従って、このコーティング層7,8により水分で濡れたりしても破損せず、度重なる使用にも耐え得るなど極めて耐久性に秀れることになり、例えば立体3を強く触ることで該立体3を理解する幼児や視覚障害者などの使用にも十分耐え得る強度を具備することになる。
【0029】
また、この板体2,2夫々の表面に形成されるコーティング層7は、対向する板体2,2同士の連設部となる(図5参照)。
【0030】
尚、板体2,2及び覆板5は、紙製に限らず、薄く且つ曲げに強い素材であれば適宜採用し得るものである。
【0031】
また、この対向する板体2,2同士間には該板体2,2同士を展開した際に起立状態となる立体3が設けられている。
【0032】
この立体3は、図4,6に図示したように板体2,2夫々の一部を切り抜いた切り抜き体3A,3A同士を組んで六角柱となるように構成されたものである。
【0033】
各切り抜き体3A,3Aは、底壁部3aと、該底壁部3aに折り畳み部3dを介して連設する周壁部3bと、該周壁部3bに折り畳み部3dを介して連設する天壁部3cとから成り、立体3として組む際には、互いに周壁部3b同士及び天壁部3c同士の隣接する端部同士を止着部材9(両面テープ)を介して折り畳み自在に連設している。
【0034】
また、周壁部3bには左右長さ方向に折り曲げ部3dが設けられている。
【0035】
本実施例では、切り抜き体3A,3A同士は一体(底壁部3a同士が板体2,2の連設部を境界に一体)に設けられた構成であり、この底壁部3a同士は折り畳み部3dを介して連設されている。
【0036】
従って、立体3は各折り畳み部3dを折り畳むことで中空立体状態から扁平の折り畳み重合状態となるように構成されている。
【0037】
尚、立体3は、別体の切り抜き体3A,3A同士を連設して構成しても良いなど本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用し得るものである。
【0038】
また、立体3は、底壁部3aの内面に磁性体4が設けられている。
【0039】
この磁性体4は、シート状の磁石であり、後述する覆板5,5に設けられる金属薄板状の被磁着体6に磁着するためのものである。
【0040】
従って、立体3は、板体2,2に対して磁性体4を介して着脱自在となり、また、この底壁部3aの磁性体4が覆板5,5の被磁着体6に磁着していることで、板体2,2の開き作用に連動して起立するとともに扁平の折り畳み重合状態から中空立体状態となる(図7,8参照)。
【0041】
尚、覆板5,5に磁性体4を設け、この磁性体4が磁着する被磁着体6を立体3(底壁部3aの内面)に設けても良く、この板体2,2に対する立体3の着脱構造を磁着構造に限らず、例えばループ部とフック部とから成る雌雄連結構造(面ファスナー)で構成しても良い。
【0042】
また、立体3は、一方の切り抜き体3Aを構成する天壁部3cと周壁部3bとの間に付勢体10(線状ゴム部材)が架設されており、周壁部3bに対して天壁部3cが直角折り曲げ状態になるように常時付勢している。
【0043】
従って、立体3を扁平の折り畳み重合状態から中空立体状態とした際、天壁部3c,3cは内方に付勢され該天壁部3c,3cの連設部(折り畳み連設部)が上方に折れ曲がった浮いた状態とならず、綺麗な立体3が得られることになる。
【0044】
また、立体3は、展開した板体2,2同士を閉じることに連動して扁平の折り畳み重合状態となり、立体3を切り抜くことで板体2,2に形成される切り抜き部2a,2aに収納される。
【0045】
従って、立体3は極めて薄い状態で板体2,2に収納されることになり、この点においても、この立体3を使用しない場合には薄型コンパクトな状態とすることができるから、例えば持ち運びや保管等が良好に行えることになる。
【0046】
尚、立体3は六角柱(柱状体)に限らず六角錐(錐状体)でも良いなど、本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用し得るものである。
【0047】
また、一方の板体2の表面にして切り抜き部2aの近傍部位には視覚障害者用の点字部11が設けられている。
【0048】
この点字部11は、レーザーにより板体2の所定位置を刻設したものであり、平面視方形状の凹部内に、立体3の名称や説明書きを示す点字突起を設けて構成されている。
【0049】
また、板体2,2の下面(裏面)には、立体3が切り抜かれた該板体2,2の切り抜き部2a,2aを隠蔽する覆板5,5が貼着されている。
【0050】
この覆板5,5は、方形状(長方形状)にして板体2,2一枚分の面積のものであり、板体2,2の下面に貼着材12を介して貼着されている(図5参照)。
【0051】
また、板体5,5の所定位置にして切り抜き部2a,2aから露出する位置には被磁着体6が設けられている。
【0052】
この被磁着体6は、適宜な金属製の薄板であり、粘着剤を介して設けられている。
【0053】
尚、この被磁着体6は板体5,5の内部に埋設された構成でも良く、板体5,5自体を被磁着性を有する素材で形成しても良い。
【0054】
以上の構成から、本実施例は、板体2,2同士を展開した際、この板体2,2の立体3が起立状態となり、この立体3は板体2,2に対して着脱することができる。
【0055】
以下、本実施例の製造方法について説明する。
【0056】
先ず、レーザー光を照射するレーザー照射装置(図示省略)に立体3の設計図(展開図)を入力する。尚、立体3の設計図は、板体2,2同士を180°展開した際には立体3が形成されるように、且つ、板体2,2同士を折り畳み重合した際には該立体3が切り抜き部2a,2aに収納され得るように設定する。
【0057】
続いて、この設計図に基づいてレーザー照射装置から照射されるレーザー光により、立体3の切り抜き、切り抜き部2a,2aの形成及び点字部11の形成を行う。
【0058】
尚、本実施例では、レーザー照射装置から所定巾のレーザー光を照射することで前述した切り抜き作業や点字部11を形成する作業を行う構成であるが、例えば巾広のレーザー光を照射して型(マスク)を通過させることでレーザー光を所定巾(型に形成したスリット巾)とすることで、前述した切り抜き作業を行うようにしても良く、この場合より一層の量産性の向上が望める。
【0059】
続いて、レーザー光の照射により切り抜かれた立体原型を、各折り曲げ部3dを折り曲げたり、周壁部3bの端部同士及び天壁部3cの端部同士を止着部材9で止着したりして立体3を組み立てる。
【0060】
続いて、立体3を設けた板体2,2同士を連設して折り畳み重合可能及び展開可能に設ける。
【0061】
本実施例は上述のように構成したから、対向する板体2,2同士をカードや本のように展開すると、板体2,2に立体3が起立状態となり、この立体3を鑑賞でき、また、立体3は板体2,2に対して脱着自在に設けられており、板体2,2同士を展開した際、板体2,2から立体3を取り外して手に持ち、この立体3を間近で全方向から鑑賞したり体感することができ、よって、従来にない感覚で立体3に接することができ、例えば教材として最適なものとなる。図9は被磁着体6としての黒板17に立体3を磁着させて教材として使用している場合である。
【0062】
また、この展開した板体2,2同士を折り畳み重合した際にはこの板体2,2同士間で立体3は薄板状体となる。
【0063】
また、本実施例は、立体3は板体2,2に対して磁性体4を介して着脱自在に設けられているから、板体2,2に対する立体3の脱着が簡易且つ迅速に行え、しかも、簡易構造故にコスト安にして量産性に秀れることになる。
【0064】
また、本実施例は、立体3は、板体2,2夫々の一部を切り抜いた切り抜き体3A,3A同士を組んで構成されたものであり、立体3は展開した板体2,2同士を折り畳み重合状態とした際、切り抜き体3A,3Aを切り抜くことで板体2,2に形成される切り抜き部2a,2aに収納されるものであるから、閉じた際にかさ張ったり立体部分のみが厚くなったりせず、また、製造が簡単で量産が容易となり、しかも、立体3は板体2,2を切り抜いた部位であるから、製造時にゴミの発生を可及的に低減することができることになる。
【0065】
また、本実施例は、板体2,2の下面には該板体2,2の切り抜き部2a,2aを隠蔽する覆板5,5が設けられているから、切り抜き部2a,2aが気にならず体裁が良く、しかも、板体2,2の強度を向上することができる。
【0066】
また、本実施例は、板体2,2及び覆板5,5の表面には合成樹脂製のコーティング層7,8が形成されているから、極めて耐久性に秀れることになる。
【実施例2】
【0067】
本発明の具体的な実施例2について図10〜12に基づいて説明する。
【0068】
本実施例は、図10に図示したように見開き構造体1を複数有し、この見開き構造体1夫々の外側縁部同士を連設して折り畳み重合可能及び展開可能に構成され、この見開き構造体1夫々には該見開き構造体1(板体2,2同士)を展開した際に起立状態となる立体3が設けられ、この立体3は見開き構造体1に対して脱着自在に設けられたブックタイプの見開き構造体Bである。即ち、前述した実施例1のカードタイプの見開き構造体Kとしての見開き構造体1を複数連設して見開き構造体Bを設けている。
【0069】
尚、図示していないが本実施例に係る見開き構造体Bはケース体に収納される。
【0070】
本実施例に係る見開き構造体Bは、複数の見開き構造体1同士を蛇行状態となるよう展開可能に連設して構成されている。
【0071】
具体的には、見開き構造体Bは、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成る第一展開部13、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成り、第一展開部13と折り返し部14を介して連設されて該第一展開部13と並設される第二展開部15、・・・、及び、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成り、第n−1展開部と折り返し部14を介して連設されて該第n−1展開部と並設される第n展開部(nは2以上の自然数)を有する。
【0072】
図11は第二展開部15まで設けた場合であり、図12は第二展開部15と折り返し部14を介して連設されて該第二展開部15と並設される第三連設部16まで設けた場合である。
【0073】
この各展開部同士を連設する折り返し部14は、各展開部の端部に位置する見開き構造体1の板体2,2夫々の裏面に該板体2,2二枚分の面積の覆板5を貼着して構成されている。
【0074】
以上の構成から、本実施例は、見開き構造体1同士を展開した際、見開き構造体1夫々の立体3が同一平面上に並設される。
【0075】
本実施例は上述のように構成したから、見開き構造体1同士を順に開くことで各見開き構造体1に起立状態となる立体3を個別に鑑賞できるのは勿論、見開き構造体1同士を展開した際に並設される各見開き構造体1の立体3同士を同時に鑑賞したり比較したりでき(一覧化することができ)、また、各立体3は見開き構造体1夫々に対して脱着自在に設けられており、各見開き構造体1を展開した際、各見開き構造体1から立体3を取り外して手に持ち、この立体3を間近で全方向から鑑賞したり体感することができるなど、従来にない感覚で立体3に接することができ、例えば教材として最適である。
【0076】
また、本実施例は、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成る第一展開部13、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成り、第一展開部13と折り返し部14を介して連設されて該第一展開部13と並設される第二展開部15、・・・、及び、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成り、第n−1展開部と折り返し部14を介して連設されて該第n−1展開部と並設される第n展開部(nは2以上の自然数)を有するから、例えば机の上などの小さなスペースでも複数の立体3を同一平面上に良好に並設することができ、この点においても教材として秀れたものとなる。
【0077】
その余は実施例1と同様である。
【0078】
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0079】
2 板体
3 立体
3A 切り抜き体
3B 切り抜き体
4 磁性体
5 覆板
6 被磁着体
7 コーティング層
8 コーティング層
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば対向する板体同士を展開した際に立体が現出する見開き構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば実開平7−27699号に開示されるような対向する板体同士を展開した際に立体が起立する見開き構造体(以下、従来例)が提案されている。
【0003】
この従来例は、当該立体を鑑賞するものとして芸術品と言えることは勿論、当該立体を学ぶのに適するため、教材としても極めて有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平7−27699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者等は、前述したような対向する板体同士から立体が起立する見開き構造体に着目し、極めて商品価値の高い画期的な見開き構造体を開発した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】
対向する板体2,2の内側縁部同士を連設して該板体2,2同士が折り畳み重合可能及び展開可能に構成された見開き構造体であって、この見開き構造体には、前記板体2,2同士を折り畳み重合した際には薄板状体となり、且つ、前記板体2,2同士を展開した際には起立状態となる立体3が設けられ、この立体3は前記板体2,2に対して脱着自在に設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0008】
また、請求項1記載の見開き構造体において、前記立体3は、前記板体2,2夫々の一部を切り抜いた切り抜き体3A,3A同士を組んで構成されたものであり、前記立体3は展開した前記板体2,2同士を折り畳み重合した際、前記切り抜き体3A,3Aを切り抜くことで前記板体2,2に形成される切り抜き部2a,2aに収納されるものであることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0009】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記立体3は前記板体2,2に磁性体4を介して着脱自在に設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0010】
また、請求項2,3いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記板体2,2の下面には該板体2,2の切り抜き部2a,2aを隠蔽する覆板5,5が設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0011】
また、請求項4記載の見開き構造体において、前記立体3には、前記磁性体4が設けられ、一方、前記切り抜き部2a,2aから露出する前記覆板5,5には、前記磁性体4に磁着される被磁着体6が設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0012】
また、請求項1〜5いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記板体2,2の表面には合成樹脂製のコーティング層7が設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0013】
また、請求項4〜6いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記覆板5,5の表面には合成樹脂製のコーティング層8が設けられていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【0014】
また、請求項1〜7いずれか1項に記載の見開き構造体を複数有し、この見開き構造体夫々の外側縁部同士を連設して折り畳み重合可能及び展開可能に構成されていることを特徴とする見開き構造体に係るものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は上述のように構成したから、対向する板体同士を展開した際に起立状態となる立体を鑑賞できるのは勿論、この起立状態となった立体を板体から取り外して手に持ち、この立体を全方向から鑑賞したり体感したりでき、従来にない感覚で立体に接することができ、例えば教材として最適であるなど極めて商品価値の高い画期的な見開き構造体となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施例1を示す斜視図である。
【図2】実施例1の動作説明図である。
【図3】実施例1の動作説明図である。
【図4】実施例1の製造方法を示す斜視図である。
【図5】実施例1に係る要部の説明図である。
【図6】実施例1に係る要部を説明する斜視図である。
【図7】実施例1に係る要部を説明する断面図である。
【図8】実施例1に係る要部を説明する断面図である。
【図9】実施例1の使用状態説明図である。
【図10】実施例2の動作説明図である。
【図11】実施例2に係る要部の概略動作説明図である。
【図12】実施例2の別例に係る要部の概略動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0018】
対向する板体2,2同士を展開した際、この板体2,2に立体3が起立状態となる。
【0019】
具体的には、例えば対向する板体2,2同士をカードや本のように展開すると、板体2,2に立体3が起立状態となり、この立体3を鑑賞できる。
【0020】
また、立体3は板体2,2に対して脱着自在に設けられており、板体2,2同士を展開した際、この板体2,2から立体3を取り外して手に持ち、この立体3を間近で全方向から鑑賞したり体感することができる。
【0021】
従って、従来にない感覚で立体3に接することができ、例えば教材として最適なものとなる。
【0022】
また、この展開した板体2,2同士を折り畳み重合した際には立体3は薄板状体となる。
【0023】
従って、この立体3を使用しない場合には薄型コンパクトな状態とすることができるから、例えば持ち運びや保管等が良好に行えることになる。
【実施例1】
【0024】
本発明の具体的な実施例1について図1〜9に基づいて説明する。
【0025】
本実施例は、図1〜3に図示したように対向する板体2,2の内側縁部同士を連設して該板体2,2同士が折り畳み重合可能及び展開可能に構成された見開き構造体であって、この見開き構造体には、前記板体2,2同士を折り畳み重合した際には薄板状体となり、且つ、前記板体2,2同士を展開した際には起立状態となる立体3が設けられ、この立体3は前記板体2,2に対して脱着自在に設けられたカードタイプの見開き構造体Kである。
【0026】
本実施例では、板体2,2及び後述する覆板5をいずれも紙製としており、図4に図示したように方形状(長方形状)に形成している。
【0027】
また、この板体2,2及び覆板5夫々の外側となる表面には、適宜な柔軟性を有する合成樹脂製部材での加工(例えばポリプロピレン加工)が施されてコーティング層7,8が形成されている。
【0028】
従って、このコーティング層7,8により水分で濡れたりしても破損せず、度重なる使用にも耐え得るなど極めて耐久性に秀れることになり、例えば立体3を強く触ることで該立体3を理解する幼児や視覚障害者などの使用にも十分耐え得る強度を具備することになる。
【0029】
また、この板体2,2夫々の表面に形成されるコーティング層7は、対向する板体2,2同士の連設部となる(図5参照)。
【0030】
尚、板体2,2及び覆板5は、紙製に限らず、薄く且つ曲げに強い素材であれば適宜採用し得るものである。
【0031】
また、この対向する板体2,2同士間には該板体2,2同士を展開した際に起立状態となる立体3が設けられている。
【0032】
この立体3は、図4,6に図示したように板体2,2夫々の一部を切り抜いた切り抜き体3A,3A同士を組んで六角柱となるように構成されたものである。
【0033】
各切り抜き体3A,3Aは、底壁部3aと、該底壁部3aに折り畳み部3dを介して連設する周壁部3bと、該周壁部3bに折り畳み部3dを介して連設する天壁部3cとから成り、立体3として組む際には、互いに周壁部3b同士及び天壁部3c同士の隣接する端部同士を止着部材9(両面テープ)を介して折り畳み自在に連設している。
【0034】
また、周壁部3bには左右長さ方向に折り曲げ部3dが設けられている。
【0035】
本実施例では、切り抜き体3A,3A同士は一体(底壁部3a同士が板体2,2の連設部を境界に一体)に設けられた構成であり、この底壁部3a同士は折り畳み部3dを介して連設されている。
【0036】
従って、立体3は各折り畳み部3dを折り畳むことで中空立体状態から扁平の折り畳み重合状態となるように構成されている。
【0037】
尚、立体3は、別体の切り抜き体3A,3A同士を連設して構成しても良いなど本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用し得るものである。
【0038】
また、立体3は、底壁部3aの内面に磁性体4が設けられている。
【0039】
この磁性体4は、シート状の磁石であり、後述する覆板5,5に設けられる金属薄板状の被磁着体6に磁着するためのものである。
【0040】
従って、立体3は、板体2,2に対して磁性体4を介して着脱自在となり、また、この底壁部3aの磁性体4が覆板5,5の被磁着体6に磁着していることで、板体2,2の開き作用に連動して起立するとともに扁平の折り畳み重合状態から中空立体状態となる(図7,8参照)。
【0041】
尚、覆板5,5に磁性体4を設け、この磁性体4が磁着する被磁着体6を立体3(底壁部3aの内面)に設けても良く、この板体2,2に対する立体3の着脱構造を磁着構造に限らず、例えばループ部とフック部とから成る雌雄連結構造(面ファスナー)で構成しても良い。
【0042】
また、立体3は、一方の切り抜き体3Aを構成する天壁部3cと周壁部3bとの間に付勢体10(線状ゴム部材)が架設されており、周壁部3bに対して天壁部3cが直角折り曲げ状態になるように常時付勢している。
【0043】
従って、立体3を扁平の折り畳み重合状態から中空立体状態とした際、天壁部3c,3cは内方に付勢され該天壁部3c,3cの連設部(折り畳み連設部)が上方に折れ曲がった浮いた状態とならず、綺麗な立体3が得られることになる。
【0044】
また、立体3は、展開した板体2,2同士を閉じることに連動して扁平の折り畳み重合状態となり、立体3を切り抜くことで板体2,2に形成される切り抜き部2a,2aに収納される。
【0045】
従って、立体3は極めて薄い状態で板体2,2に収納されることになり、この点においても、この立体3を使用しない場合には薄型コンパクトな状態とすることができるから、例えば持ち運びや保管等が良好に行えることになる。
【0046】
尚、立体3は六角柱(柱状体)に限らず六角錐(錐状体)でも良いなど、本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用し得るものである。
【0047】
また、一方の板体2の表面にして切り抜き部2aの近傍部位には視覚障害者用の点字部11が設けられている。
【0048】
この点字部11は、レーザーにより板体2の所定位置を刻設したものであり、平面視方形状の凹部内に、立体3の名称や説明書きを示す点字突起を設けて構成されている。
【0049】
また、板体2,2の下面(裏面)には、立体3が切り抜かれた該板体2,2の切り抜き部2a,2aを隠蔽する覆板5,5が貼着されている。
【0050】
この覆板5,5は、方形状(長方形状)にして板体2,2一枚分の面積のものであり、板体2,2の下面に貼着材12を介して貼着されている(図5参照)。
【0051】
また、板体5,5の所定位置にして切り抜き部2a,2aから露出する位置には被磁着体6が設けられている。
【0052】
この被磁着体6は、適宜な金属製の薄板であり、粘着剤を介して設けられている。
【0053】
尚、この被磁着体6は板体5,5の内部に埋設された構成でも良く、板体5,5自体を被磁着性を有する素材で形成しても良い。
【0054】
以上の構成から、本実施例は、板体2,2同士を展開した際、この板体2,2の立体3が起立状態となり、この立体3は板体2,2に対して着脱することができる。
【0055】
以下、本実施例の製造方法について説明する。
【0056】
先ず、レーザー光を照射するレーザー照射装置(図示省略)に立体3の設計図(展開図)を入力する。尚、立体3の設計図は、板体2,2同士を180°展開した際には立体3が形成されるように、且つ、板体2,2同士を折り畳み重合した際には該立体3が切り抜き部2a,2aに収納され得るように設定する。
【0057】
続いて、この設計図に基づいてレーザー照射装置から照射されるレーザー光により、立体3の切り抜き、切り抜き部2a,2aの形成及び点字部11の形成を行う。
【0058】
尚、本実施例では、レーザー照射装置から所定巾のレーザー光を照射することで前述した切り抜き作業や点字部11を形成する作業を行う構成であるが、例えば巾広のレーザー光を照射して型(マスク)を通過させることでレーザー光を所定巾(型に形成したスリット巾)とすることで、前述した切り抜き作業を行うようにしても良く、この場合より一層の量産性の向上が望める。
【0059】
続いて、レーザー光の照射により切り抜かれた立体原型を、各折り曲げ部3dを折り曲げたり、周壁部3bの端部同士及び天壁部3cの端部同士を止着部材9で止着したりして立体3を組み立てる。
【0060】
続いて、立体3を設けた板体2,2同士を連設して折り畳み重合可能及び展開可能に設ける。
【0061】
本実施例は上述のように構成したから、対向する板体2,2同士をカードや本のように展開すると、板体2,2に立体3が起立状態となり、この立体3を鑑賞でき、また、立体3は板体2,2に対して脱着自在に設けられており、板体2,2同士を展開した際、板体2,2から立体3を取り外して手に持ち、この立体3を間近で全方向から鑑賞したり体感することができ、よって、従来にない感覚で立体3に接することができ、例えば教材として最適なものとなる。図9は被磁着体6としての黒板17に立体3を磁着させて教材として使用している場合である。
【0062】
また、この展開した板体2,2同士を折り畳み重合した際にはこの板体2,2同士間で立体3は薄板状体となる。
【0063】
また、本実施例は、立体3は板体2,2に対して磁性体4を介して着脱自在に設けられているから、板体2,2に対する立体3の脱着が簡易且つ迅速に行え、しかも、簡易構造故にコスト安にして量産性に秀れることになる。
【0064】
また、本実施例は、立体3は、板体2,2夫々の一部を切り抜いた切り抜き体3A,3A同士を組んで構成されたものであり、立体3は展開した板体2,2同士を折り畳み重合状態とした際、切り抜き体3A,3Aを切り抜くことで板体2,2に形成される切り抜き部2a,2aに収納されるものであるから、閉じた際にかさ張ったり立体部分のみが厚くなったりせず、また、製造が簡単で量産が容易となり、しかも、立体3は板体2,2を切り抜いた部位であるから、製造時にゴミの発生を可及的に低減することができることになる。
【0065】
また、本実施例は、板体2,2の下面には該板体2,2の切り抜き部2a,2aを隠蔽する覆板5,5が設けられているから、切り抜き部2a,2aが気にならず体裁が良く、しかも、板体2,2の強度を向上することができる。
【0066】
また、本実施例は、板体2,2及び覆板5,5の表面には合成樹脂製のコーティング層7,8が形成されているから、極めて耐久性に秀れることになる。
【実施例2】
【0067】
本発明の具体的な実施例2について図10〜12に基づいて説明する。
【0068】
本実施例は、図10に図示したように見開き構造体1を複数有し、この見開き構造体1夫々の外側縁部同士を連設して折り畳み重合可能及び展開可能に構成され、この見開き構造体1夫々には該見開き構造体1(板体2,2同士)を展開した際に起立状態となる立体3が設けられ、この立体3は見開き構造体1に対して脱着自在に設けられたブックタイプの見開き構造体Bである。即ち、前述した実施例1のカードタイプの見開き構造体Kとしての見開き構造体1を複数連設して見開き構造体Bを設けている。
【0069】
尚、図示していないが本実施例に係る見開き構造体Bはケース体に収納される。
【0070】
本実施例に係る見開き構造体Bは、複数の見開き構造体1同士を蛇行状態となるよう展開可能に連設して構成されている。
【0071】
具体的には、見開き構造体Bは、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成る第一展開部13、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成り、第一展開部13と折り返し部14を介して連設されて該第一展開部13と並設される第二展開部15、・・・、及び、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成り、第n−1展開部と折り返し部14を介して連設されて該第n−1展開部と並設される第n展開部(nは2以上の自然数)を有する。
【0072】
図11は第二展開部15まで設けた場合であり、図12は第二展開部15と折り返し部14を介して連設されて該第二展開部15と並設される第三連設部16まで設けた場合である。
【0073】
この各展開部同士を連設する折り返し部14は、各展開部の端部に位置する見開き構造体1の板体2,2夫々の裏面に該板体2,2二枚分の面積の覆板5を貼着して構成されている。
【0074】
以上の構成から、本実施例は、見開き構造体1同士を展開した際、見開き構造体1夫々の立体3が同一平面上に並設される。
【0075】
本実施例は上述のように構成したから、見開き構造体1同士を順に開くことで各見開き構造体1に起立状態となる立体3を個別に鑑賞できるのは勿論、見開き構造体1同士を展開した際に並設される各見開き構造体1の立体3同士を同時に鑑賞したり比較したりでき(一覧化することができ)、また、各立体3は見開き構造体1夫々に対して脱着自在に設けられており、各見開き構造体1を展開した際、各見開き構造体1から立体3を取り外して手に持ち、この立体3を間近で全方向から鑑賞したり体感することができるなど、従来にない感覚で立体3に接することができ、例えば教材として最適である。
【0076】
また、本実施例は、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成る第一展開部13、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成り、第一展開部13と折り返し部14を介して連設されて該第一展開部13と並設される第二展開部15、・・・、及び、複数の見開き構造体1同士を所定方向に展開可能に連設して成り、第n−1展開部と折り返し部14を介して連設されて該第n−1展開部と並設される第n展開部(nは2以上の自然数)を有するから、例えば机の上などの小さなスペースでも複数の立体3を同一平面上に良好に並設することができ、この点においても教材として秀れたものとなる。
【0077】
その余は実施例1と同様である。
【0078】
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0079】
2 板体
3 立体
3A 切り抜き体
3B 切り抜き体
4 磁性体
5 覆板
6 被磁着体
7 コーティング層
8 コーティング層
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する板体の内側縁部同士を連設して該板体同士が折り畳み重合可能及び展開可能に構成された見開き構造体であって、この見開き構造体には、前記板体同士を折り畳み重合した際には薄板状体となり、且つ、前記板体同士を展開した際には起立状態となる立体が設けられ、この立体は前記板体に対して脱着自在に設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項2】
請求項1記載の見開き構造体において、前記立体は、前記板体夫々の一部を切り抜いた切り抜き体同士を組んで構成されたものであり、前記立体は展開した前記板体同士を折り畳み重合した際、前記切り抜き体を切り抜くことで前記板体に形成される切り抜き部に収納されるものであることを特徴とする見開き構造体。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記立体は前記板体に磁性体を介して着脱自在に設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項4】
請求項2,3いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記板体の下面には該板体の切り抜き部を隠蔽する覆板が設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項5】
請求項4記載の見開き構造体において、前記立体には、前記磁性体が設けられ、一方、前記切り抜き部から露出する前記覆板には、前記磁性体に磁着される被磁着体が設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項6】
請求項1〜5いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記板体の表面には合成樹脂製のコーティング層が設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項7】
請求項4〜6いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記覆板の表面には合成樹脂製のコーティング層が設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項8】
請求項1〜7いずれか1項に記載の見開き構造体を複数有し、この見開き構造体夫々の外側縁部同士を連設して折り畳み重合可能及び展開可能に構成されていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項1】
対向する板体の内側縁部同士を連設して該板体同士が折り畳み重合可能及び展開可能に構成された見開き構造体であって、この見開き構造体には、前記板体同士を折り畳み重合した際には薄板状体となり、且つ、前記板体同士を展開した際には起立状態となる立体が設けられ、この立体は前記板体に対して脱着自在に設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項2】
請求項1記載の見開き構造体において、前記立体は、前記板体夫々の一部を切り抜いた切り抜き体同士を組んで構成されたものであり、前記立体は展開した前記板体同士を折り畳み重合した際、前記切り抜き体を切り抜くことで前記板体に形成される切り抜き部に収納されるものであることを特徴とする見開き構造体。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記立体は前記板体に磁性体を介して着脱自在に設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項4】
請求項2,3いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記板体の下面には該板体の切り抜き部を隠蔽する覆板が設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項5】
請求項4記載の見開き構造体において、前記立体には、前記磁性体が設けられ、一方、前記切り抜き部から露出する前記覆板には、前記磁性体に磁着される被磁着体が設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項6】
請求項1〜5いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記板体の表面には合成樹脂製のコーティング層が設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項7】
請求項4〜6いずれか1項に記載の見開き構造体において、前記覆板の表面には合成樹脂製のコーティング層が設けられていることを特徴とする見開き構造体。
【請求項8】
請求項1〜7いずれか1項に記載の見開き構造体を複数有し、この見開き構造体夫々の外側縁部同士を連設して折り畳み重合可能及び展開可能に構成されていることを特徴とする見開き構造体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−158068(P2012−158068A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18950(P2011−18950)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(598078610)
【出願人】(510090184)
【出願人】(599010901)株式会社 明間印刷所 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(598078610)
【出願人】(510090184)
【出願人】(599010901)株式会社 明間印刷所 (4)
【Fターム(参考)】
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