説明

視線誘導標

【課題】通行車両等が接触した際には効率的に弾性変形して損傷を防止できると共に、反射部材の剥がれや破損を防止し、かつ優れた光反射性能を有する視線誘導標を提供する。
【解決手段】視線誘導標1は、誘導標本体2と、誘導標本体2に取り付けられる反射部材3とを備え、誘導標本体2は、被設置面に当接されて取り付けられ弾性変形可能な部材により形成された被設置面取付部21と、反射部材3が取り付けられて表示部を構成する反射部材取付部22とを備え、被設置面取付部21には、アンカー7を挿通可能なアンカー孔が形成されると共に、アンカー孔内に配されるスペーサ5を備えるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視線誘導標に関するものであり、より詳しくは、道路近傍に設置される縁石や防護柵、その他道路付帯設備に取り付けられ、道路利用者の交通安全に資するための視線誘導標に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、縁石上や道路上、あるいは防護柵その他の道路付帯設備上に設置され、光反射性の部材を備えることによって、車両の運転者等、道路利用者に対して視線誘導を行い、交通安全を図るための視線誘導標が広く用いられている。
【0003】
このような視線誘導標の代表的なものとしては、誘導標本体と当該誘導標本体に取り付けられる反射部材(いわゆる反射体、反射シートなど)とを備え、当該反射部材としては、ガラスビーズやプリズム反射シートなどを利用した再帰反射性部材を用いたものがある。
【0004】
このような視線誘導標は、通行車両等が接触して変形や脱落などの損傷を受ける恐れが大きい。それゆえ、これを防止するために誘導標本体を弾性変形可能な部材で構成して、これにより、通行車両等が接触した場合には誘導標本体が弾性変形するようにして、損傷を受けないようにするなどの工夫が様々になされてきた(たとえば下記特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−121714号公報
【特許文献2】特開2002−206212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これら従来の視線誘導標においては、確かに通行車両等の接触による損傷の防止に対しては、非常に効果がある。しかしながら、このような従来の視線誘導標においては、誘導標本体に取り付けられる反射部材は、柔軟性のある反射シートを用いる必要があった。前記従来の視線誘導標は、これに通行車両等が接触した場合には、誘導標本体全体が弾性変形するため、この弾性変形に伴って反射部材も変形する必要があるからである。もし、柔軟性のない反射部材を用いるとすれば、通行車両等の接触により、誘導標本体が弾性変形した場合には、反射部材が誘導標本体から剥がれたり、破損する可能性が非常に高い。
【0007】
一方、一般的に柔軟性のある反射シートは薄く成形される必要があり、そのような制約がなく柔軟性を有しない反射体に比べて光反射性能が劣るものが多い。したがって、前記従来の視線誘導標においては、反射シートを用いることから、光反射性能、言い換えれば道路利用者における視認性をある程度犠牲にせざるを得ない。
【0008】
また、視線誘導標をしっかりと被設置面に固定するには、アンカー手段(アンカーボルト)により固定するのが最も確実かつ強固な手段であると考えられるが、当該手段によれば、設置する作業者次第で、不都合を生ずる可能性がある。すなわち、この場合、視線誘導標の被設置面取付部に形成されたアンカー孔にアンカーボルトを挿通させるようにして、該アンカーボルトを被設置面に開けた下穴に打ち込み、或いはアンカーボルトに備えるナットを締め付けることにより視線誘導標を被設置面に固定するのであるが、視線誘導標本体が弾性変形可能な部材により形成されている場合、アンカーボルトを必要以上に打ち込み過ぎたり、ナットを締め付け過ぎたりすると、アンカー孔の周囲の箇所における視線誘導標本体の被設置面取付部が押し潰されて大きく変形してしまう。そうすると、例え上記取り付け作業時には問題が生じなかったとしても、視線誘導標に車両が接触したりした時に、アンカー孔の周囲の箇所における被設置面取付部が容易に破損してしまい、その結果、視線誘導標が被設置面から脱落してしまう恐れがあった。
【0009】
本発明は、上記のような問題点を克服するためになされたものであり、被設置面が平面である場合のみならず、曲面であっても容易に取り付けて設置することが可能で、かつ、視線誘導標に車両が接触したりした場合でも、被設置面取付部のアンカー孔の周囲の箇所が容易に破損せず、視線誘導標が被設置面から脱落する恐れのない視線誘導標を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、本発明に係る視線誘導標は、誘導標本体と、該誘導標本体に取り付けられる反射部材とを備え、前記誘導標本体は、被設置面に当接されて取り付けられ弾性変形可能な部材により形成された被設置面取付部と、反射部材が取り付けられて表示部を構成する反射部材取付部とを備え、前記被設置面取付部には、アンカーボルトを挿通可能なアンカー孔が形成されると共に、該アンカー孔内に配されるスペーサを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る視線誘導標によれば、被設置面の形状に沿って被設置面取付部の底面が変形するので、被設置面が平面である場合のみならず、曲面であっても容易に取り付けて設置することが可能である。しかも、アンカー孔内にスペーサが配されているので、当該アンカー孔の周囲における被設置面取付部の厚み寸法を所定の寸法に維持することができ、これにより被設置面取付部の破損を防止することができる。また、視線誘導標に車両が接触したりした場合でも、被設置面取付部のアンカー孔の周囲の箇所が容易に破損せず、視線誘導標が被設置面から脱落する恐れがない。さらに、様々な形状の被設置面に施工可能であるため、視線誘導標の被設置面の形状に応じて様々な形状、大きさの誘導標本体を予め作製する必要がなく、在庫の管理が容易となる。
【0012】
本発明に係る視線誘導標において、スペーサは、その高さ寸法を、アンカー孔の高さ寸法と略同一とすることができる。このようにすれば、アンカーボルトを用いて視線誘導標を被設置面にしっかりと固定した際に、視線誘導標がガタつくことなく好適に取り付けられる。
【0013】
また、本発明に係る視線誘導標において、誘導標本体は、被設置面取付部と反射部材取付部とを接続する接続部を備え、前記接続部は、弾性変形可能な部材により形成されているようにしてもよい。このようにすれば、被設置面取付部と反射部材取付部との間に、弾性変形可能な接続部を備えているため、通行車両が視線誘導標に接触した場合でも接続部が効果的に弾性変形し、視線誘導標を損傷せずに済む。また、反射部材取付部に先んじて接続部が弾性変形するので、反射部材取付部に取り付けた反射部材が剥がれたり、破損したりする恐れがないという優れた効果を奏する。
【0014】
更に、本発明に係る視線誘導標において、被設置面取付部、接続部及び反射部材取付部は、それぞれ板状の部材により形成され、前記接続部及び反射部材取付部は、被設置面取付部に対して垂直に延びるように設けられているようにしてもよい。このようにすれば、接続部がその表裏面方向に弾性変形できるので、当該表裏面双方向からの車両等の接触に対して、破損防止の効果を期待できる。
【0015】
また、本発明に係る視線誘導標において、反射部材取付部の外周には、表裏面それぞれに突条が形成されているようにしてもよい。このようにすれば、当該突条が、直接的に車両等の接触から反射部材を保護することが可能となり、また反射部材取付部の強度が高まるので、車両等が接触した際には、より一層接続部が反射部材取付部に優先して弾性変形することとなり、より効果的に視線誘導標の破損を防止できる。
【0016】
更に、本発明に係る視線誘導標において、接続部には、その表裏面に貫通する貫通孔が形成されているようにすることができる。このようにすれば、簡単な構成により、接続部を弾性変形容易とすることができる。また、接続部に対する風荷重を軽減するので、車両等の接触時以外のときにおける接続部の無用の弾性変形を防止することができる。さらに、この視線誘導標の使用原料を減らすことが出来るので、省資源にも資するものとなる。また、当該貫通孔に樹脂製或いは金属製のバンドや金具を挿通させて、このバンドや金具により、視線誘導標を被設置面に取り付けることも可能となる。
【発明の効果】
【0017】
以上のとおり、本発明に係る視線誘導標によれば、被設置面の形状に沿って被設置面取付部の底面が変形するので、被設置面が平面である場合のみならず、曲面であっても容易に取り付けて設置することが可能である。しかも、アンカー孔内にスペーサが配されているので、当該アンカー孔の周囲における被設置面取付部の厚み寸法を所定の寸法に維持することができ、これにより被設置面取付部の破損を防止することができる。また、視線誘導標に車両が接触したりした場合でも、被設置面取付部のアンカー孔の周囲の箇所が容易に破損せず、視線誘導標が被設置面から脱落する恐れがない。さらに、様々な形状の被設置面に施工可能であるため、視線誘導標の被設置面の形状に応じて様々な形状、大きさの誘導標本体を予め作製する必要がなく、在庫の管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る視線誘導標の一実施形態を示す図であり、当該視線誘導標をその被設置面に取り付ける様子を示す側断面図である。
【図2】図1に示した視線誘導標の正面図である。
【図3】図2に示した視線誘導標の右側面図である。
【図4】図2に示した視線誘導標の平面図である。
【図5】図2に示した視線誘導標の底面図である。
【図6】図2に示すA−A線間における断面図である。
【図7】図2に示すB−B線間における断面図である。
【図8】図3に示すC−C線間における断面図である。
【図9】図1に示したスペーサの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る視線誘導標の一実施形態を示すものであり、当該視線誘導標をアンカー7を用いて路面上に設置した状態を示す断面図である。
【0021】
図1〜図5に示すように、この実施形態における視線誘導標1は、誘導標本体2と、反射部材3と、視線誘導標本体2のアンカー孔211内に配されるスペーサ5とを備えている。図2〜図5に示すように、誘導標本体2は、被設置面取付部21と、反射部材取付部22と、接続部23とにより構成されている。視線誘導標1は、この被設置面取付部21の底面が縁石上や道路上、あるいは防護柵その他の道路付帯設備上の被設置面に当接するようにして取り付けられる。被設置面取付部21は、この実施形態においては、平面視八角形状の板状部材により構成されている。この被設置面取付部21には、上下面に貫通するアンカー孔211が複数形成されており、当該アンカー孔211を利用して、アンカー方式による取り付けが可能となされている。無論、両面テープや接着剤等を用いた接着式による取り付けも可能であり、アンカー方式に加えて接着式を併用することで、より強固に視線誘導標1を被設置面に取り付けることが可能となる。
【0022】
図2〜図4に示すように、反射部材取付部22は、被設置面取付部21から接続部23を介して垂直に立ち上がる板状部材221からなり、その表裏両面の外周縁にはそれぞれ略水平方向に延びる突条222が形成されている。これにより、図6及び図7に示すように、反射部材取付部22の任意の側断面は、略「エ」の字形状となされている。
【0023】
板状部材221及び突条222により形成される凹部223には、反射部材3が取り付けられる。この実施形態における反射部材3は、再帰反射性の硬質な反射体3を用いているが、これに替えて軟質の反射体、反射シートなどを適宜適用してもよい。
【0024】
接続部23は、被設置面取付部21と反射部材取付部22とを接続するものであり、被設置面取付部21から垂直に立ち上がる板状の部材であって、その上端縁は反射部材取付部22の下端縁と一体的に形成されている。図2、図6及び図8等に示すように、接続部23には、その表裏面に貫通する貫通孔231が複数箇所形成されており、これによって、接続部23は、反射部材取付部22に比してその表裏面方向(図3におけるX、Y方向)への弾性変形が容易なものとなされている。
【0025】
尚、上述のとおり、反射部材取付部22に突条222が設けられていることで、反射部材取付部22は、前記X、Y方向へは弾性変形しにくいものとなされている。それゆえ、これによっても、接続部23は、反射部材取付部22よりも弾性変形が容易なものとなっている。
【0026】
この点、この実施形態においては、上述のとおり貫通孔231を形成することによって、接続部23を反射部材取付部22に比して弾性変形容易なものとしているが、この構成に限られるものではない。例えば、これに替えて接続部23を反射部材取付部22よりも薄肉化するようにしてもよいし、あるいは反射部材取付部22と接続部23とを別の材料で形成するようにし、接続部23をより柔軟性のある部材で構成するようにしてもよく、あるいは上記構成を複数組み合わせて採用するようにしてもよい。
【0027】
さらに、この実施形態においては、被設置面取付部21と反射部材取付部22と接続部23とは、ポリウレタン樹脂により一体的に形成されているが、これに限定されるものではない。ポリウレタン樹脂に限られず、ポリ塩化ビニルほか、柔軟性のある合成樹脂材料を使用してもよく、CRやEPDMなどのゴム材料により形成するようにしてもよい。また、被設置面取付部21と反射部材取付部22と接続部23とはそれぞれ別体として成形されたのち、一体的に連結されるようにしてもよい。さらに、被設置面取付部21、反射部材取付部22、及び接続部23をそれぞれ別の材料により別個に作製したのち、これらを一体とするようにしてもよい。
【0028】
尚、接続部23に前記貫通孔231が形成されていることで、接続部23にかかる風荷重は軽減される。それゆえ、強風時や、車両通過による風圧によって接続部23が不必要に弾性変形して反射部材取付部22が揺動するのを防止することができる。
【0029】
さらに、この実施形態においては、被設置面取付部21もウレタン樹脂により形成され、柔軟性を備えている。それゆえ、視線誘導標1を設置する被設置面が曲面であっても、当該曲面形状に沿って被設置面取付部21の底面が変形するので、容易に取り付けが可能となっている。よって、視線誘導標1を設置する被設置面が平面状でなく、曲面状であっても、取り付けることができる。また、様々な形状の被設置面に施工可能であるため、視線誘導標1の被設置面の形状に応じて様々な形状の誘導標本体2を予め作製する必要がなく、在庫の管理が容易となる。
【0030】
また、図3、図6及び図7を参照して説明すると、接続部23の上端部(反射部材取付部の下端部)には、その表裏面双方に略水平方向に突出する突条222が形成されている。この突条222が形成されていることにより、視線誘導標1に通行車両等が接触して、接続部がX方向、又はY方向に大きく弾性変形した場合、当該突条222の下端部222aが被設置面取付部21の上面に接するようになされており、これによって、通行車両等の接触による荷重は分散される。また、この実施形態においては突条222も接続部23と同様に柔軟性のある部材(ウレタン樹脂)で形成されており、より好適に通行車両等の接触による荷重は分散されるので、視線誘導標1がより効率よく保護され、損傷を免れることが可能となる。
【0031】
以上のような形態を備えた視線誘導標1の被設置面取付部21に、図4及び図5等に示すように2つのアンカー孔211が形成されている。このアンカー孔211は、視線誘導標1の大きさ、形状等に応じて任意に変更可能である。アンカー孔211内には、スペーサ5が配される。このスペーサ5は、この実施形態においてはステンレス製であって、図8に示すように、アンカー7を挿通可能なアンカー挿通孔51を備えた円筒形状の筒状部材としている。スペーサ5の外径は、アンカー孔211の内径とほぼ同じか或いはそれよりも僅かに小さいものとなされ、またアンカー挿通孔51の内径は、これに挿通されるアンカー7の外径よりも僅かに大きいものとなされている。
【0032】
このスペーサ5をアンカー孔211内に配した状態で図1に示すように視線誘導標1を設置することで、アンカー7施工時に、アンカー7が被設置面取付部21におけるアンカー孔211の周縁部を過度に押圧した状態で施工されるのを防止できる。この点、アンカー7が被設置面取付部21におけるアンカー孔211の周縁部を過度に押圧した状態で施工されると、車両等が視線誘導標1に接触した際、当該アンカー孔211の周縁部が損壊して、視線誘導標1が、被設置面から脱落してしまう恐れがある。
【0033】
そのため、スペーサ5の高さ寸法は、被設置面取付部21に形成されたアンカー孔211の高さ寸法とほぼ同一か、あるいは、アンカー孔211の高さ寸法よりも少し大きく(高く)するのが好ましい。
【0034】
この実施形態においては、スペーサ5の高さ寸法は、アンカー孔211の高さ寸法よりも僅かに大きいものとしており、これにより図1に示した設置状態においては、アンカー7のナット部71の下端面71aと被設置面取付部21の上面との間に隙間Lが形成されている。このようにすることで、車両等が視線誘導標1に接触した場合にも、視線誘導標1が前記隙間Lの分だけ揺動することができるので、視線誘導標1が容易に破損するのを防止することができる。
【0035】
尚、図1は、視線誘導標1の施工途中の状態を示したものであり、図1のような状態に視線誘導標1およびアンカー7を配したのち、アンカー1の芯棒72をハンマー等で上から打つと、下端のスリーブ部73が広がって、アンカー7が被設置面に対し位置固定される。そして、ナット71を締めることによって、視線誘導標1は、被設置面に対して固定される。
【0036】
スペーサ5は、予めその外周面をアンカー孔211の内周面に固着させて、一体化しておくようにしてもよいし、スペーサ5は誘導標本体2とは別体としておいて、施工の際にスペーサ5をアンカー孔211に挿入して配するようにしてもよい。また、スペーサ5の形状は、この実施形態のような円筒形状に限られない。例えば、円筒形状の外周面又は内周面に凹凸を形成したものであってもよいし、水平断面異形の筒状体であっても構わない。あるいは、この実施形態のものと同様にスペーサとしての機能を果たすものであれば、例えば、コイルスプリング状のものとすることもできる。
【0037】
以上のとおり、具体的な実施形態を示して本発明に係る視線誘導標を説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々に形態等を変更することが可能なものである。すなわち、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定され、また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるものである。
【符号の説明】
【0038】
1 視線誘導標
2 誘導標本体
21 被設置面取付部
211 アンカー孔
212 突条リブ
22 反射部材取付部
221 板状部材
222 突条
223 凹部
23 接続部
231 貫通孔
3 反射部材
5 スペーサ
7 アンカー




【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導標本体と、該誘導標本体に取り付けられる反射部材とを備え、
前記誘導標本体は、被設置面に当接されて取り付けられ弾性変形可能な部材により形成された被設置面取付部と、反射部材が取り付けられて表示部を構成する反射部材取付部とを備え、
前記被設置面取付部には、アンカーボルトを挿通可能なアンカー孔が形成されると共に、該アンカー孔内に配されるスペーサを備えることを特徴とする視線誘導標。
【請求項2】
スペーサは、その高さ寸法が、アンカー孔の高さ寸法と略同一となされていることを特徴とする請求項1記載の視線誘導標。
【請求項3】
誘導標本体は、被設置面取付部と反射部材取付部とを接続する接続部を備えており、
前記接続部は、弾性変形可能な部材により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の視線誘導標。
【請求項4】
被設置面取付部、接続部及び反射部材取付部は、それぞれ板状の部材により形成され、
前記接続部及び反射部材取付部は、被設置面取付部に対して垂直に延びるように設けられていることを特徴とする請求項3記載の視線誘導標。
【請求項5】
反射部材取付部の外周には、表裏面それぞれに突条が形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の視線誘導標。
【請求項6】
接続部には、その表裏面に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の視線誘導標。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−68008(P2013−68008A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−207636(P2011−207636)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【Fターム(参考)】