説明

視聴システム、表示装置、リモートコントローラ装置、視聴方法

【課題】操作性のよい視聴システムを提供する。
【解決手段】ソフトウェアキーボードを作成するソフトウェアキーボード作成手段を表示装置に備える。ソフトウェアキーボードのデータは、ウェブサイトのアドレス入力用のソフトウェアキーボードのデータである。また、この表示装置は、ソフトウェアキーボードのデータを送信する送信手段を備える。表示装置は、この送信手段により、ソフトウェアキーボードのデータをリモートコントローラ装置に送信する。リモートコントローラ装置は、ソフトウェアキーボードのデータを受信する受信して、ソフトウェアキーボード描画手段により描画する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は視聴システム、表示装置、リモートコントローラ装置、視聴方法に関し、特にソフトウェアキーボードのデータを表示装置にて作成する視聴システム、表示装置、リモートコントローラ装置、視聴方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、かなりの数の家庭用電気機器(機器)が、赤外線リモコン又は電波リモコンのようなリモートコントローラ装置(リモコン)で制御されるようになっている。
また、デジタル放送やブロードバンド放送の拡大、放送と通信の融合が進んでおり、近年の液晶テレビのようなデジタルテレビや携帯電話等の携帯端末の表示装置は、インターネットに接続する機能を備えるものが多い。このような表示装置では、本体にPC(パーソナル・コンピュータ)用と同等の機能をもつWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)ブラウザ機能(ウェブブラウザ)を搭載した「インターネットテレビ」として、インターネットを楽しむことができる。
しかし、WWWのウェブサイトのアドレスは、URIと呼ばれる記載方法のうちURL(Uniform Resource Locator)を用いた「http://」で始まる英数字である。
このため、QWERTY配列のフルキーボードを備えているPCでは入力しやすいものの、従来のテレビ用のリモコンや携帯端末のテンキー(数字キー)では、操作上入力するのが大変である。すなわち、通常、英数字のURLを入力するために、いちいち数字キーを何回も打って文字を確定するという操作を用いる必要があるために、操作性が悪い。
【0003】
そこで、インターネットテレビでは、テレビの表示画面にQWERTYキーボードの画像のような「ソフトウェアキーボード」を表示して、手元のリモコンのキーの操作により文字を入力するものが市販されている。
ブラウザ機能を搭載したインターネットテレビでは、テレビジョン受信機の本体に高速処理が可能な高性能のCPU(中央処理装置)を備えているために、画面上に容易にソフトウェアキーボードを表示させることができる。そして、リモコンのキー操作により、このテレビジョンの表示画面に描かれたソフトウェアキーボードで描かれたキーを、テンキーやカーソルキー等で選択して、URLを入力することができる。
しかしながら、テレビの表示画面に表示したソフトウェアキーボードは、手元で操作するリモコンとは離れた位置に表示されている。このため、リモコンのキーとテレビの表示画面とを交互にいちいち確認しながら文字を入力しなければならない煩わしさがある。すなわち、従来の表示装置に描画されるソフトウェアキーボードは、操作性が悪くなるという問題があった。
【0004】
そこで、表示パネルを備えたリモコン本体や携帯端末にブラウザ機能を組み込み、ソフトウェアキーボードを表示できるようにすることが考えられる。このリモコンや携帯端末は、通信機能を備えたテレビ本体と連携して、インターネットに接続する。
このような、リモコンや携帯端末の表示パネルに表示する従来のソフトウェアキーボードの例として、特許文献1を参照すると、キー表示を改善したソフトウェアキーボードが記載されている(以下、従来技術1とする。)。
従来技術1のソフトウェアキーボードでは、携帯端末のタッチパネル付きの表示画面に、漢字変換機能を備えたソフトウェアキーボードを表示し、入力用ペンで操作して文字入力を行う。従来技術1では、ユーザーの入力により、入力バッファに1文字以上の変換可能な文字が入力されたときに、「変換」「採用」などの文字に対する処理選択決定キーを大きく表示する。さらに、「変換」キーが押されれば、「次候補」、「前候補」などの処理選択決定キーを大きく表示する。
これにより、従来技術1のソフトウェアキーボードでは、漢字入力時の入力の操作性を大きく向上させることができるという効果が得られる。
【0005】
【特許文献1】特開2000−3221813号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術1のソフトウェアキーボードでは、URLの入力の操作性は従来のソフトウェアキーボードと同等であった。
このため、URLの入力の操作性のよいソフトウェアキーボードを備えた表示システムが求められていた。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の視聴システムは、ソフトウェアキーボードのデータを作成するソフトウェアキーボード作成手段と、前記ソフトウェアキーボードのデータを送受信する送受信手段とを備えた表示装置と、前記ソフトウェアキーボードのデータを送受信する送受信手段と、受信した前記ソフトウェアキーボードのデータに基づきソフトウェアキーボードを描画するソフトウェアキーボード描画手段とを備えたリモートコントローラ装置とを含むことを特徴とする。
本発明の視聴システムは、前記表示装置は、ウェブサイトのアドレスの入力用のソフトウェアキーボードのデータを作成することを特徴とする。
本発明の視聴システムは、前記リモートコントローラ装置は、前記ウェブサイトのアドレスのうち、前記ソフトウェアキーボードによりドメイン名の文字を入力する入力補完手段を更に備え、前記表示装置は、前記入力補完手段により入力されたドメイン名の文字を用いて、前記ドメイン名の候補を検索してソフトウェアキーボードのデータを作成する検索補完手段を更に備えることを特徴とする。
本発明の視聴システムは、前記リモートコントローラ装置の前記入力補完手段は、前記ソフトウェアキーボードによりパス名の文字を更に入力し、前記表示装置は、前記パス名の文字によりウェブサイトを閲覧して、閲覧したディレクトリ名とファイル名とを基にしたソフトウェアキーボードのデータを作成するサイト閲覧手段を更に備えることを特徴とする。
本発明の表示装置は、ソフトウェアキーボードのデータを作成するソフトウェアキーボード作成手段と、前記ソフトウェアキーボードのデータを送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明のリモートコントローラ装置は、ソフトウェアキーボードのデータを受信する受信手段と、前記ソフトウェアキーボードのデータを描画するソフトウェアキーボード描画手段とを備えることを特徴とする。
本発明のリモートコントローラ装置は、更にタッチパネル手段を備え、前記ソフトウェアキーボード描画手段は、前記ソフトウェアキーボードを前記タッチパネルに描画することを特徴とする。
本発明の視聴方法は、表示装置にてソフトウェアキーボードを作成し、前記ソフトウェアキーボードのデータを送信し、リモートコントローラ装置にて、前記ソフトウェアキーボードのデータを受信し、前記ソフトウェアキーボードのデータを描画することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、URL用のソフトウェアキーボード作成手段と、ウェブサイトの検索を行ってURLの補完を行う検索補完手段により、テンキー等でURLを容易に入力できる操作性の高い表示システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
<実施の形態>
〔操作の外観〕
図1を参照して説明すると、本発明の実施の形態に係る表示システムXは、リモートコントロール装置であるリモコン10により、表示装置20を制御することができる。
リモコン10は、比較的大きなドットマトリクス・ディスプレイである表示部140と一体となったタッチパネル等の入力部160とを備えている。この表示部140には、後述するようにWWWブラウザ用のソフトウェアキーボードを表示することができる。
また、また、表示装置20は、ネットワーク5(図2を参照)に接続されているインターネットテレビであり、WWWブラウザを備えており、リモコン10のソフトウェアキーボード用のデータを作成して送信する機能を備えている。
【0011】
〔システム構成〕
次に、図2を参照して本発明の実施の形態に係る表示システムXのシステム構成の1例について説明する。
表示システムXは、例えば、リモコン10と、表示装置20とが赤外線や電波等で制御信号をやり取りし、表示装置20がネットワーク5(ネットワーク)を介してインターネットに接続され、インターネット等の各種ウェブサイトに接続される。
ネットワーク5は、電灯線ネットワーク、無線LAN、有線LAN、HDMI、i−Link(登録商標)、電話網、携帯電話網、PHS網、WiMAX、cLink、光ファイバーネットワーク、専用線、その他のネットワーク網である。ネットワーク5は、IPv4やIPv6のインターネット、NGN(次世代ネットワーク)等のWAN(広帯域通信網)を形成している。
リモコン10は、タッチパネルを備えたリモコンであり、Bluetooth(登録商標)等の2.4GHz帯の電波やワイヤレスUSBや赤外線通信等を用いて表示装置20と接続する。リモコン10は、後述するURL入力用のソフトウェアキーボード(ソフトウェアキー)のキー(ボタン)の配列の情報を、表示装置20からリモコン信号として受信し、タッチパネル上に表示可能である。なお、本発明の実施の形態に係るソフトウェアキーボードは、例えば、タッチパネルやデジタイザのように表示部に描画されたキーをユーザーが選択したことを検出する、動的に機能を変更できるキーを備えた入力手段のことをいう。
表示装置20は、インターネットテレビや携帯端末等の表示装置である。以下では、表示装置20は、リモコン10と比較すると大きな画面を備えた液晶テレビジョン放送受信機であるインターネットテレビである場合について説明する。なお、表示装置20は、リモコン10と同様に比較的小さな画面を備えた携帯電話、スマートフォン、PDA(パーソナル・データ・アシスタント)、MID(モバイル・インターネット端末)、ネットブック、ノートPC、ワンセグテレビ、ビデオゲーム機等の携帯端末であってもよく、リモコン10と表示装置20とが一体的に備えられていてもよい。
【0012】
〔リモコン10の制御構成〕
次に、図3を更に参照して、リモコン10の制御構成について説明する。
リモコン10は、制御部100と、記憶部120(記憶手段)と、表示部140と、制御信号送受信部150(送受信手段、双方向通信手段)と、入力部160と、入力補完部170(入力補完手段)と、キー描画部180(ソフトウェアキーボード描画手段)とを主に含んで構成される。
【0013】
制御部100は、MPU(マイクロ・プロセッシング・ユニット)、CPU(中央処理装置)等であり、記憶部120等に記憶されているプログラム等を実行する。この制御部100は、表示装置20のCPU等よりも処理能力等は低くても、低消費電力であることが望ましい。
記憶部120は、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)やSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)、フラッシュメモリ、HDD、ROM(リード・オンリー・メモリ)等の記憶手段である。また、記憶部120は、各種プログラムやデータの他に、ソフトウェアキーボード配列122を記憶することができる。
ソフトウェアキーボード配列122は、ソフトウェアキーボードのキー配列であり、後述するようにURLを入力するために、アドレスの情報の種類(スキーム名)、サーバ名、ポート番号、フォルダ名、ファイル名等を入力する段階に従って表示装置20から送信されたキー配列を記憶している。
表示部140は、リモコン10に備えられた主にドットマトリクスディスプレイであり、液晶ディスプレイ、有機/無機ELディスプレイ、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)、FED(フィールド・エミッション・ディスプレイ)、LED(ライト・エミッション・ダイオード)アレイ、電子ペーパー、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ等を用いることができる。表示部140には、URL入力用のWWWのウェブサイト簡易入力画面とソフトウェアキーボードを表示し、URL用の入力用選択項目のタッチパネル用のキーを表示する。URL用の入力用選択項目については、後述する。
制御信号送受信部150は、表示装置20のコマンドやURLのソフトウェアキーボードを表示するためのデータを送受信するための機能を持つ部位である。すなわち、この制御信号送受信部150は、リモコン10が電波リモコンの場合は、例えば、Bluetooth(登録商標)や無線LANやワイヤレスUSBのアンテナと受信用LSIを備えた電波送受信部等である。また、制御信号送受信部150は、リモコン10が赤外線リモコンの場合は、赤外線LEDと送受光部等である。加えて、制御信号送受信部150は、無線LAN、ワイヤレスUSB、HDMI、i−Link、有線LAN、電話線、c.link、USB等の端子を備えていて、この端子で送受信したコマンドに連動して制御することもできる。
入力部160は、表示部140の表面に備えられた感圧式等のタッチパネル(タッチディスプレイ)と、その他のキー等を備えた入力手段であり、ユーザーの入力を検知する。この入力部160のタッチパネルは表示部140よりも大きい面積であってもよく、表示部140より外の部分にテンキーやカーソルキーや「OK(選択)」「キャンセル」等のキー備えることもできる。そして、これらのテンキーやカーソルキーをシャープ社製の「デュアルモード・イルミネーションキー」のように、視覚的に切り換えられるように備えていてもよい。加えて、入力部160には、ブラウザ機能を呼び出すための「インターネット」キーや、メール機能を呼び出す「メール」キー等の特別な機能のキーを備えていてもよい。また、入力部160は、光学センサやタッチパッド等のポインティングデバイスや加速度検出デバイスや皮膚抵抗センサや傾きセンサや音声入力センサや電波・磁場センサや脳波センサ等を備えていてもよく、これらの入力信号も「キー」と同様に扱うことができる。なお、これらのキーは、タッチパネルではなく、通常のスイッチのようなボタンで構成することも可能であり、このボタンの機能の割り付けを表示部140に表示してソフトウェアキーボードとして用いることもできる。
入力補完部170は、ユーザーの入力部160への入力を検知して、ソフトウェアキーボード配列122を用いて、URL用の入力用選択項目の各候補と最適候補を選択する機能を備えている部位である。
キー描画部180は、ソフトウェアキーボードやURL用の入力用選択項目等のデータをGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)用に描画するための機能を備えており、ユーザーが入力部160を用いて指示を反映させる表示画面を描画するための部位である。
【0014】
なお、上述したように、リモコン10と、表示部140と、入力部160とは、それぞれが分離して構成してもよいし、あるいは一部のみが分離して構成してもよいし、一体型に構成されていてもよい。つまり、例えば、タッチパネルのように入力部160と表示部140とを一体となるように形成して備えることもできる。また、例えば、リモコン10は表示部140のユニットに内蔵され、入力部160だけ別に接続するようにしてもよい。
また、入力補完部170と、キー描画部180とは、記憶部120に記憶されたプログラムを制御部100が実行するように構成することもできる。
また、リモコン10や表示装置20は複数あってもよく、それぞれが各機器を制御することができる。
【0015】
〔表示装置20の制御構成〕
次に、図4を更に参照して、表示装置20がインターネットテレビである場合の制御構成の例について詳細に説明する。
表示装置20は、ブラウザ部200と、ネットワーク接続部230と、表示部240と、制御信号送受信部250(送受信手段、双方向通信手段)と、チューナ部290とを備えている。以下、各部についてより詳しく説明する。
【0016】
ブラウザ部200は、WWWウェブブラウザの表示機能と、ソフトウェアキーボード作成手段とを有機的に備えた、少ないキーでURLを入力するブラウザである。ブラウザ部200は、ソフトウェアキーボード作成部202(ソフトウェアキーボード配列作成手段)と、検索補完部203(検索補完手段)と、サイト閲覧部204(サイト閲覧手段)と、キー情報送受信部205とを備えている。
ソフトウェアキーボード作成部202は、URLのアドレスの情報の種類(スキーム名、プロトコルの種類)、サーバ名、ポート番号、フォルダ名、ファイル名等を入力する各段階のソフトウェアキーのデータを作成する部位である。このソフトウェアキーのデータは、URL用の入力選択項目として作成する。また、この作成には、検索補完部203で作成したホスト名候補のリストと、ディレクトリ及びファイルのリストを用いる。
検索補完部203は、グーグル社やMSN Liveサーチ等の各種検索エンジンを用いて、アドレス情報の各段階においてユーザーの入力文字を検索し、HTML等の記述言語からリンク情報を検索して、ホスト名候補のリストを作成する部位である。
サイト閲覧部204は、ホスト名とパス名を基にウェブサイト内のファイル閲覧機能を用いて、ディレクトリやHTMLファイル等を検索して、ディレクトリ及びファイルのリストを作成する部位である。
キー情報送受信部205は、上述のURL用の入力選択項目を含むソフトウェアキーのデータとを送信し、ユーザーがリモコン10で入力したキーのデータを受信してブラウザ部200の各部位に受け渡すサービス又はデーモンのような部位である。これらのデータは、制御信号送受信部250から送受信する。
【0017】
ネットワーク接続部230は、ネットワーク5との間で、TCP/IPとHTTPプロトコル等を用いて、各HTTPウェブサーバ等と接続し、各インターネットサイトのサーバへパケット等のデータを送受信する部位である。なお、ネットワーク接続部230から各サーバへは、ルータ等を介して接続してもよく、さらに、後述するようにプロキシサーバを別途用意して、ネットワーク5の帯域の負荷を減少させることができる。
表示部240は、液晶ディスプレイ、PDP、有機・無機ELディスプレイ、プロジェクタ等の表示部を備えている表示装置である。表示装置20は、インターネットテレビの場合は、対角10インチ程度以上の大きなディスプレイを備えていることができる。
制御信号送受信部250は、制御信号送受信部150と同様に、赤外線や電波を用いてリモコン10との間でコマンド(制御信号)やURLのソフトウェアキーボードのデータを送受信する部位である。
チューナ部290は、一般的なデジタル放送用のチューナとTS(トランスポート・ストリーム)データへの変換を行う部位である。また、TSデータから文字放送データへの変換機能と、EPG(電子番組ガイド)を取得してブラウザ部200に送信する機能も備えている。
【0018】
なお、ネットワーク接続部230とネットワーク5との間に、例えば、家庭(ホーム)内ネットワーク(図示しない)やルーター等を介し、WANの各HTTPウェブサーバ等と接続してもよい。また、CATVネットワーク(図示しない)を介して、CATV会社の機材からWANの各HTTPウェブサーバ等と接続してもよい。
また、ブラウザ部200における、ソフトウェアキーボード作成部202と、検索補完部203と、サイト閲覧部204と、キー情報送受信部205とは、RAMやROMやフラッシュメモリやHDD等の記憶部に記憶されたプログラムを、表示装置20の制御部が実行するように構成することもできる。
また、上述したように、リモコン10と表示装置20とを一体的に構成することも可能である。たとえば、そのような構成として、表示画面全面にタッチパネルを備えているスマートフォン等を用いることができる。この場合は、表示部140と表示部240も一体的に備えており、表示部の一部にソフトウェアキーボードを表示し、表示部の別の一部にブラウザの画面を表示するように構成できる。
【0019】
〔表示システムXのURL入力処理〕
次に、図5〜図14を更に参照して、リモコン10と表示装置20とを用いた、URL入力処理について説明する。
本発明の実施の形態に係る表示システムXにおいては、ネットワーク5に接続されたテレビ本体である表示装置20と、テレビ本体との送受信手段とを備えるリモコン10を備える。また、リモコン10には、表示部140の表面に備えられたタッチパネルを含む入力部160を備えている。
ここで、ユーザーが、リモコン10の入力部160で、表示部140のタッチパネルに描画された「インターネット」キーを押下したり、表示装置20のキーを押下したりメニュー画面から選択することで、ブラウザ機能を呼び出す。
【0020】
図6を参照すると、このブラウザ機能が呼び出された直後は、表示装置20のウェブブラウザでは、まずはデフォルト(規定)のサイトを呼び出す。
ここでは、表示装置20のブラウザ部200が、例えば、図6のブラウザ画面500のようにウェブサイトのHTML等で記載されたホームページ(ページ)を表示する。
また、リモコン10の制御部100は、WWWブラウザ用のデフォルト(規定)のソフトウェアキーボードである、図6に示したリモコン画面600を、表示部140に表示する。
【0021】
リモコン画面600には、カーソルキーと「OK」「キャンセル」キーに加え、「お気に入り選択」「前へ」「次へ」がソフトウェアキーボードとして表示されている。
ユーザーがリモコン10のソフトウェアキーボードのキーを押下すると、制御部100が検知して、その押下されたキーの情報を表示装置20に送信する。
このうち、ユーザーはカーソルキーを押下することで、ブラウザ画面500に矢印で示しているようなカーソルを上下させることができる。これにより、HTML内で下線等で表示された各リンク(ハイパーリンク)や、アドレスバー502を始めとするブラウザの各機能を呼び出す各アイコンを選択できる。その際には、例えば、カーソルを各リンクや各アイコンに合わせて「OK」キーを押下する。
また、ブラウザ画面500にフォーム画面等が表示されている場合には、「OK」「キャンセル」キーで、フォームへの入力や送信を行ったりキャンセルしたりすることもできる。さらに、「前へ」キーではリンク前のページに戻って表示し、「次へ」キーでは選択したリンク先のページに進んでページを表示する。
また、「お気に入り選択」キーを押下すると、表示装置20のブラウザ部200は、所定のウェブサイト又はユーザーが登録した「お気に入り」や「ブックマーク」されたウェブサイトを列挙して、これをユーザーに選択させることで呼び出すことができる。この際に、表示装置20から「お気に入り」や「ブックマーク」されたウェブサイトのURLのリストをソフトウェアキーボードのデータとして送信して表示部140にタッチパネルとして表示することもできる。
なお、デフォルトのソフトウェアキーボードは、表示装置20から送信せず、記憶部120のROM等に記憶しておいてもよい。
【0022】
ここで、「お気に入り」や「ブックマーク」に登録されていないウェブサイトを呼び出す際には、WWWのウェブサイトのアドレスであるURLを直接入力する必要がある。
ユーザーはリモコン画面600で「URL入力」キーを押下するか、ブラウザ画面500のアドレスバー502にカーソルを合わせて「OK」キーを押下すると、実際にURLの直接入力を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る表示システムにおいては、このURLの直接入力を行うために、ソフトウェアキーボードのデータを表示装置20で作成してリモコン10へ送信する。その際に、ウェブサイトの検索を併用する。これにより、操作性が高く、ユーザーフレンドリーなURLの入力を行うことができる。
以下で、図5のフローチャートを基に、このURL入力処理の詳細について説明する。
【0023】
(ステップS101)
URL入力処理において、まず、リモコン10の制御部100は、URL入力起動処理を行う。
具体的には、制御部100は、図6のリモコン画面600に矢印で示している、タッチパネルに描かれた「URL入力」キーをユーザーが押下したことを検知する。
【0024】
(タイミングT301)
制御部100は、「URL入力」キーをユーザーが押下したことを検知すると、「URL入力」のコマンドを、表示装置20に制御信号送受信部150から送信する。
【0025】
(ステップS201)
ここで、表示装置20のブラウザ部200のキー情報送受信部205は、簡易入力画面表示指示処理を行う。
具体的には、まず、表示装置20の制御信号送受信部250は、リモコン10からの「URL入力」のコマンドを受信して、キー情報送受信部205に送信する。
キー情報送受信部205は、この「URL入力」のコマンドの信号を受信する。
なお、ユーザーがブラウザ画面500のアドレスバー502にカーソルを合わせている状態で、ユーザーが入力を選択しても、簡易入力画面指示処理を行うことができる。具体的には、入力部160の「OK」キーのように選択するキーを押下したことをリモコン10の制御部100が検知した場合に、選択の信号を制御信号送受信部150から送信する。表示装置20では、制御信号送受信部250が選択の信号を受信して、ブラウザ部200のキー情報送受信部205に送信する。
【0026】
(タイミングT302)
ここで、キー情報送受信部205は、表示装置20の記憶部からリモコン10のコマンドの情報を読み出して、WWWサイト簡易入力画面生成指示とソフトウェアキーボード生成指示のコマンドとして、キー情報送受信部205からリモコン10へ送信する。
【0027】
また、キー情報送受信部205は、ブラウザ画面500のうち、ウェブサイトのURLが表示されているアドレスバー502に、矢印で示したようにカーソルを移動したり、ハイライト表示をしたりして、ユーザーにURLの入力を促すことができる。
【0028】
(ステップS102)
ここで、リモコン10のキー描画部180は、簡易入力画面表示処理を行う。
具体的には、上述の「WWWサイト簡易入力画面生成指示」や「ソフトウェアキーボード生成指示」のコマンドを制御信号送受信部150が受信すると、制御部100はキー描画部180に、このコマンドを実行するよう指示する。
【0029】
図7を参照すると、この指示を基にして、キー描画部180は、表示部140にWWWサイト用の最初の簡易入力画面であるリモコン画面610を表示する。
この図7のリモコン画面610は、ソフトウェアキーボードと入力部160のテンキーからの入力のための説明表示を兼ねている。すなわち、これらの箇所をユーザーが押下したりデジタイザのペンで選択することで入力が可能であり、同様の入力をカーソルキーやテンキーを用いて選択して入力することもできる。加えて、ユーザーがタッチした箇所やカーソルキーやテンキーの送受信に合わせて、矢印で示したカーソルを移動したり、表示内容を変化させることが可能である。
また、図7のリモコン画面610は、まずは後述するTLD(トップレベルドメイン)を入力するための画面例である。このリモコン画面610は、リモコン10の記憶部120に所定の形式で備えていてもよい。これに対して、後述するリモコン画面620〜リモコン画面670は、後述するように表示装置20が作成した情報に従って描画する。
加えて、本発明の実施の形態に係る表示システムXでは、リモコン10の表示部140にタッチパネル画面として、英数字であるURLを入力するためのQWERTY配列612を表示して、ユーザーが各キーをタッチすると入力を行うことができるようにする。また、シフトキーやFn(ファンクション)のような別のキーが押下されたことを検知して、QWERTY配列612の表示内容を、例えば数字や記号の入力をするように変更することもできる。さらに、このQWERTY配列612の各キーをカーソルキーで選択することもできる。なお、数字についてはテンキーを用いて入力することも可能である。
すなわち、リモコン画面610内の各箇所と、QWERTY配列を模した画面上に表示されるキーであるQWERTY配列612とは、ソフトウェアキーボードとして動作する。
【0030】
図7を参照すると、ブラウザ画面510は、実際のHTML等を描画するまで、後述するように表示装置20が作成したソフトウェアキーボードの情報と対応する情報を表示する。すなわち、ブラウザ画面には、ソフトウェアキーボードに表示される画面に対応した画面が描画されて、ユーザーがリモコン10のQWERTY配列612で入力したり、テンキーやカーソルキーで選択した内容が、ブラウザ画面510でも選択される。
図7のブラウザ画面510は、リモコン画面610に対応して、TLDを入力するための画面例である。ここでは、ブラウザ画面510は、TLDが列挙されており、ユーザーがリモコン画面610で選択している「.com」に対応する箇所に、矢印で示すカーソルが移動しているのが分かる。すなわち、ブラウザ画面510においても、「.com」にカーソルが移動して選択されている。
以下、図9〜図10、図12〜図13においてもリモコン画面620〜630、リモコン画面650〜660で選択された箇所が、同様にブラウザ画面ブラウザ画面510〜ブラウザ画面560でも選択される。
【0031】
(ステップS103)
リモコン画面610を描画した後、リモコン10の制御部100は、ホスト名入力処理を行う。
具体的には、以下で説明するURLの記述のうち「スキーム名」と「ホスト名」とをユーザーが選択して入力部160に入力して、それを制御部100が検知する。
【0032】
ここで、図8を参照して、URLの記述の規則について、簡単に説明する。
本発明の実施の形態に係る表示システムXにおいては、IETF(Internet Engineering Task Force)による技術仕様であるRFC1738のような記述の規則に従って、URLを入力することができる(例えば、「http://tools.ietf.org/html/rfc1738」を参照)。
【0033】
図8(a)を参照すると、インターネット上でhttpプロトコルにより取得するための、WWWのウェブサイトのURLは、「スキーム名」と「共通インターネットスキーム形式」(Common Internet Scheme Syntax)での記述から構成される。
「スキーム名」は、URLよるリソース(項目)を入手するための「仕組み」を提示するためのものである。スキーム名の例として、「http」(ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル)や「ftp」(ファイル・トランスファー・プロトコル)のようなプロトコルや、「file」のようなファイル名を指定するものが定義されている。通常、WWWのブラウザでは、主にhttpプロトコルを用いる。
そして、このスキーム名を「:」で区切った後には、スキーム毎に特定された記述方法でリソースを指定する。たとえば、スキーム名「http」では、「共通インターネットスキーム形式」の記述方法を用いてリソースの場所(アドレス)を示すことができる。
【0034】
図8(b)を参照すると、共通インターネットスキーム形式での記述について記載している。
共通インターネットスキーム形式は、スキーム名「http」や「ftp」等で用いられる特定された記述方法であり、「ユーザー名」「パスワード」「ホスト名」「ポート」「パス名」から構成される。このうち、「ホスト名」以外は省略可能で、省略した場合には規定の値が用いられる。
このうち、「ホスト名」は、サイト名ともいい、FQDN(完全修飾ドメイン名、Fully Qualified Domain Name)又はIPアドレスを指定する箇所である。そして、「パス名」はディレクトリ名とファイル名を指定する箇所である。
WWWのウェブブラウザでhttpを用いる場合には、基本的には「ホスト名」と「パス名」を指定することで、ウェブサイトをブラウジング(閲覧)することができる。図7(a)の例では、「www.hogehoge.com」がホスト名で、「/〜user/top.html」がパス名である。
なお、ユーザーがこのスキーム名のところを押下して選択したことを制御部100が検知した場合には、「ftp」「gopher」「file」といった、ブラウザ部200が対応するスキーム名の入力が可能であり、そのスキーム毎に特定された形式でリソースの指定が可能である。共通インターネットスキーム形式でない場合は、通常、QWERTY配列612を用いて、左側から入力することができる。
【0035】
ここで、図7を再び参照すると、ステップS103のホスト名入力処理においては、スキーム名は通常は「http」を用いるために、図7のリモコン画面610やブラウザ画面510に、所定のスキーム名として表示されている。
そして、ユーザーは、ホスト名をドメイン名を用いたホスト名として指定するか、IPアドレスで指定することができる。
ここで、ドメイン名は、インターネットで利用するDNS(Domain Name System、ドメインネームシステム)において利用するドメイン(領域)を示すための名称である。DNSでは、ドメインとIPアドレスの相互変換を行うことで、覚えにくい数値のIPアドレスではなく、ドメイン名を用いてインターネット上のドメインの指定ができる。
【0036】
DNSは階層構造を持っており、ドメイン名は「.」(ドット、ピリオド)で区切った英数字及び「−」(ハイフン)を用いた「ラベル」で表現される。
この階層構造においては、右側から広域のドメインを指定することができる。たとえば、「www.hogehoge.com」は、「com」「hogehoge」「www」の3つのラベルに分けられる。この例では、「com」「hogehoge.com」「www.hogehoge.com」の順に広域レベルのドメインのグループ(上位)から、ローカルレベル(下位)のドメインのグループとなる。DNSでは、これらのグループ毎にドメインネームサーバーにIPアドレスを問い合わせて、最終的にIPアドレスを持つホストのIPアドレスが指定される。これを「正引き」という。
インターネットのホスト名は、この正引きされたIPアドレスを持つホスト(サーバ)の「ドメイン名」と、ホスト内の「ローカル名」との組み合わせで表現する。
【0037】
本発明の実施の形態に係る表示システムXにおいては、このようなホスト名の構造を基にして、ドメイン名を用いたホスト名を入力する。
すなわち、ユーザーは右側のラベルから指定して、ホスト名を入力することができる。このように右側から入力することで、指定がしやすく操作性が高いURL入力方法を提供することができる。
【0038】
実際には、ステッステップS103においては、まず、ユーザーは「TLD」(トップレベルドメイン)を選択する。TLDは、ドメイン名を「.」で分割した場合の、一番右のラベルが示すドメインのことをいう。
ここで図7のリモコン画面610においては、制御部100は、TLDの例としては「.com」や「.jp」といった、その国や地域に住んでいるユーザーがよく使うものから、ソフトウェアキーボードの表示の順番において、上位に表示するようにする。
また、TLDに加えて、「co.jp」や「go.jp」のようなラベルのグループを、同時にソフトウェアキーボードにて直接選択できるようにすることもできる。
【0039】
ここで、図9を参照すると、リモコン画面620のように、ユーザーはTLDの次に「.」で区切られた、より下位の階層のグループのドメイン名を入力する。すなわち、本発明の実施の形態に係る表示システムXにおいては、ホスト名を、ドメイン名の右側のラベルから入力してゆく。
そして、リモコン10の制御部100は、「co.jp」や「.com」のような階層よりも下位の所定の階層以下のドメイン名を、ユーザーが所定の文字数だけ入力したことを検知する。この所定の文字数としては、2〜5文字が好適であり、後述する検索のためのネットワークの帯域等により最適な値を選択可能である。
【0040】
(タイミングT303)
所定の文字数の文字データ入力したことを検知した場合は、制御部100は、この文字データ表示装置20に送信する。
図9のリモコン画面620の例を参照すると、制御部100は、ユーザーが「com」の「.」で区切られたラベルの「ho」を、ユーザーが入力部160のQWERTY配列612により入力したことを検知している。この場合は、制御部100は、「ho」の文字データを、制御信号送受信部150から送信する。
【0041】
なお、トップレベルドメインが変更された場合等は、表示装置20のコマンドをリモコン10に送信し、リモコン10の制御部100が記憶部120に記憶して変更する。
また、表示装置20のHDDやフラッシュメモリ等の記憶部に、ユーザーがよく指定するTLDの履歴を記憶しておいて、これをリモコン10に送信して、表示の順番を変更することもできる。これは、以下で説明する他のホスト名のラベルの選択についても同様である。
【0042】
(ステップS202)
表示装置20のブラウザ部200の検索補完部203は、ホスト名候補検索処理を行う。
具体的な処理としては、まず、検索補完部203は、制御信号送受信部250が受信した所定の文字数の文字データを受けとる。
この上で、この所定の文字数の文字データを含むドメイン名を、図9のようにDNSのレコード中から検索して列挙する(以下、検索用ドメイン名とよぶ)。
そして、検索用ドメイン名から、これまでにユーザーが入力したこのドメイン名を含むホスト名を検索して選択する。選択したホスト名は、ユーザーが入力した検索履歴の検索回数が多い順にソートする。
ユーザーが入力したことがない検索用ドメイン名については、インターネットのサーバ上の検索エンジンを用いて、検索のヒット数が多い順にソートする。
なお、この検索の際に、プロキシサーバを別途用意しておいて、同じ検索が行われた場合に、その検索結果をキャッシュとして利用できるようにすることも可能である。このようにすることで、ネットワーク帯域や検索エンジンの処理の負荷を軽減することができる。
【0043】
このように、本発明の実施の形態に係る表示システムXにおいては、検索履歴やインターネットのサーバ上にある検索エンジンを用いてドメイン名を検索する。すなわち、新規のURLを選択する際に検索エンジンの履歴を用いるため、ユーザーが訪れたいウェブサイトのURLと同じURLを入力する可能性を高めることができる。これにより、URLをより効率よく入力しやすくなり、新規のURL検索に柔軟に対応できる。また、インターネット上の一般的な検索エンジンを利用するために、リンクを入力する際にも、HTMLを読み込んで数値を付加するなどの特別な処理をする必要もない。
【0044】
この処理において、最終的に、検索補完部203は、選択されソートされたホスト名と、検索のヒット数でソートされた検索用ドメイン名とを、ホスト名候補のリストを作成して、記憶部に記憶する。
また、検索補完部203は、図9に示したブラウザ画面520のように、ホスト名候補のリストを作成して、表示部240に表示する。この際に、ホスト名候補のリストが多数あって表示部240に収まらない場合には、スクロールバー522を表示して画面をスクロールさせるようにしてもよい。
【0045】
(ステップS203)
次に、表示装置20のブラウザ部200のソフトウェアキーボード作成部202は、ソフトウェアキー作成処理を行う。
具体的には、ソフトウェアキーボード作成部202は、上述のホスト名候補のリストを用いて、URL用の入力選択項目を作成する。具体的には、リストの順番を基にして、ユーザーがリモコン10の入力部160で選択可能なオブジェクト等をURL用の入力選択項目として作成する。
そして、URL用の入力選択項目に、ユーザーが画面上で選択する座標や押下した際の値のデータ等を加えて、ソフトウェアキーのデータを作成する。
【0046】
(タイミングT304)
ソフトウェアキーボード作成部202は、キー情報送受信部205を用いて、このソフトウェアキーのデータを、制御信号送受信部250から送信する。
【0047】
(ステップS104)
ここで、リモコン10の入力補完部170は、ホスト名選択処理を行う。
具体的には、まず、制御信号送受信部150にてソフトウェアキーボードのデータを受信した場合、制御部100は、ソフトウェアキーボード配列122として、記憶部120に記憶する。
そして、キー描画部180は、ソフトウェアキーボード配列122を基に、図9に示したリモコン画面620のような画面をソフトウェアキーボードとして作成して描画する。
この上で、入力補完部170は、ユーザーが、(1)入力部160でホスト名候補のキーを押下して選択すること、(2)QWERTY配列612により更にドメイン名のラベルの文字入力を行うこと、を検知する。
なお、ホスト名候補のリストが画面上に収まらない場合には、カーソルキー等の押下により他のホスト名候補のキーを描画し直して対応することができる。
【0048】
(ステップS105)
次に、リモコン10の制御部100は、ホスト名の入力が終了したか判定する。
ここでは、上述のステップS104で、各ホスト名のキーが押下されて選択された場合には、Yesと判定する。また、ラベルの文字入力の後で「OK」キー等が押下されて、ユーザーが入力確定をした場合にもYesと判定する。それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合は、制御部100は、処理をステップS106に進める。
Noの場合は、制御部100は、処理をステップS103に戻す。この際に、入力したラベルの文字のデータを、上述のタイミングT303と同様に、制御信号送受信部150からPC20に送信する。表示装置20も、ステップS202に処理を戻し、PC20の検索補完部203は、より絞り込まれたホスト名候補を検索する。
【0049】
ここで、ユーザーがQWERTY配列612で「g」を入力して、ホスト名候補検索処理を繰り返して行う例について説明する。
「g」の文字を受信した表示装置20では、絞り込まれたホスト名候補のキーを備えたソフトウェアキーボードのデータを作成する。
図10を参照すると、ブラウザ画面530に、絞り込まれたホスト名候補が表示された例である。そして、リモコン10では、図10のリモコン画面630のように、これらのホスト名候補を表示する。
このように、ユーザーがホスト名を入力する度に、ドメイン名を限定してゆくために、従来より効率的にユーザーが希望するURLのホスト名を入力することができる。
また、ドメイン名が確定した状態で、QWERTY配列612を用いて、サブドメインやバーチャルホスト等のローカル名を入力することも当然可能である。この場合、ユーザーがホスト名候補のリストを選択した状態で、入力することもできる。
このように、ホスト名入力や後述するディレクトリ名の入力処理で、リモコン10の表示部140に表示されるソフトウェアキーボードを次々に更新してゆくことで、リモコン10のボタン数を少なくできるという効果が得られる。逆に、各ドメイン名を入力する度に、これらのソフトウェアキーボード配列122を削除して、記憶部のメモリの消費効率を上げることもできる。
【0050】
なお、ソフトウェアキーボード配列122は、各URLのホスト名の入力の度に記憶部120や表示装置20のHDD等に記憶するようにしてもよい。これにより、同じホスト名の入力をする場合は、表示装置20のホスト名候補検索処理を実行する必要がないために、処理の負担を軽減可能である。
【0051】
(ステップS106)
リモコン10の制御部100は、ホスト名の入力が終了した場合、パス名入力処理を行う。
具体的には、まず、制御部100は、ユーザーに入力完了を求めるための「ディレクトり名を入力しますか?」と問うダイアログボックスを、表示部140に描画する。図11を参照すると、このダイアログボックスの表示例を、リモコン画面640に示す。
ここで、ユーザーが「はい(OK)」を入力した場合には、制御部100は、ディレクトリ名の入力処理を完了して、ステップS204のブラウザ表示処理に処理を進めて「index.html」のような、ウェブサイトの標準のファイルを表示する。
しかしながら、ユーザーがQWERTY配列612を用いて英数字や「〜」(チルダ)等の記号を含む文字を入力したことを検知した場合には、制御部100は、メッセージボックスを消し、図8(b)の<url−path>の部分に当たるパス名の入力を開始する。
【0052】
(タイミングT305)
ここで、ユーザーが文字を入力したことを検知すると、制御部100は、この文字データを制御信号送受信部150から表示装置20へ送信する。
ここでは、ユーザーが所定の文字数まで文字を入力するのを待たなくてもよく、1文字から送信可能である。
【0053】
(ステップS204)
ここで、表示装置20のサイト閲覧部204は、リモコン10から送信された文字データを受信すると、ディレクトリ閲覧、キー作成処理を行う。
具体的には、サイト閲覧部204は、まず、確定したホスト名を用いて、そのホスト名のIPアドレスをもつWWWサーバにアクセスし、各種プロトコルを用いてディレクトリ内のファイルの閲覧を要求する。閲覧が終了すると、htmlファイルとその他のファイルに関するファイルのリストを作成する。
実際のところ、ディレクトリ内のファイルの閲覧は、WWWサーバの設定に依存し、ディレクトリのパーミッションや「.wwwbrowsable」ファイルの存在等に影響されるため、閲覧が許可されないこともある。この場合は、index.htmlファイルを読み込んで、<A>タグ等を読み出してリンク先のファイルのリストを作成する。また、<IMG SRC>タグ等から、画像のファイルについても、ファイルのリストに追加する。
【0054】
この上で、サイト閲覧部204は、作成したファイルのリストを基に、ユーザーの入力した文字と照合して、ソフトウェアキーボードを作成する。
ユーザーが入力した文字が、ファイルのリスト内にあれば、そのファイルを一番上にしたソフトウェアキーボードを作成する。
ユーザーが入力した文字が、ファイルのリスト内になければ、index.htmlにないリンク先のファイルやディレクトリをユーザーが入力中と考えられる。このため、作成したリストの順番のままのソフトウェアキーボードを作成する。
【0055】
(タイミングT306)
サイト閲覧部204は、作成したソフトウェアキーボードを、キー情報送受信部205を用いて制御信号送受信部250から送信する。
図12を参照すると、サイト閲覧部204は、ここではディレクトリを集めたリストであるファイルのリストをブラウザ画面550のように表示する。
リモコン10の制御部100は、ソフトウェアキーボードのデータを制御信号送受信部150で受信して、ソフトウェアキーボード配列122として記憶する。そして、キー描画部180は、これを表示部140に表示する。図12に示したリモコン画面650は、この際に表示する画面の例である。
【0056】
(ステップS107)
ここで、リモコン10の入力補完部170は、ファイル選択処理を行う。
入力補完部170は、ソフトウェアキーボードからのユーザーの入力を検知する。
ユーザーがソフトウェアキーボードから選択を行った場合には、入力補完部170は、この選択されたファイルを閲覧するファイルとする。
また、ユーザーが入力した文字がソフトウェアキーボードとして描画されたファイルのリスト内になければ、ユーザーがQWERTY配列612等で入力を確定して選択するまで待つ。
【0057】
また、ユーザーがファイル名をさらに入力する場合には、ステップS106のディレクトリ名入力処理と、S204のディレクトリ閲覧処理を繰り返して、さらにディレクトリとファイルを絞り込むことができる。
図13を参照すると、ブラウザ画面560は、ディレクトリが「/〜user」に絞り込まれた際に、ディレクトリ内を閲覧して得たファイル名のリストを表示部240に表示したものである。
また、図13のリモコン画面660は、この際にリモコン10に表示されるソフトウェアキーボードの画面例を示すものである。
【0058】
(タイミングT307)
ユーザーが表示するファイルの選択を完了した場合には、制御部100は、ユーザーが選択したファイルやディレクトリを制御信号送受信部150から送信する。
【0059】
(ステップS205)
ここで、表示装置20のブラウザ部200は、ブラウザ表示処理を行う。
具体的には、ブラウザ部200は、ユーザーが選択したファイルやディレクトリを制御信号送受信部250にて受信する。
ブラウザ部200は、ユーザーが選択したのが「.」等の拡張子を含むファイル名である場合には、そのファイルをWWWサーバにリクエストして、これを受信して通常のウェブブラウザにて表示する。
図14を参照すると、ブラウザ画面570は、この表示された「top.html」ファイルを出力した画面例を示す。
ディレクトリの場合は、index.htmlをWWWサーバにリクエストして、これを通常のウェブブラウザにて表示する。
リモコン10では、制御部100が、デフォルト(規定)のソフトウェアキーボードを図14のリモコン画面670のように表示する。これにより、ユーザーは通常のウェブブラウジングを行うことができる。
以上により、本発明の実施の形態に係るURL入力処理を終了する。
なお、WWWサーバがエラーを返してきた際には、リモコン10からの入力間違いの可能性があるため、その旨のダイアログを表示するためのソフトウェアキーボードを作成する。
【0060】
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来技術1のソフトウェアキーボードは、漢字入力については効率的に入力できるものの、URLの入力については、従来と同様に、左から逐一入力する必要があった。
【0061】
これに対して、本発明の実施の形態に係る表示システムXでは、表示装置20にてソフトウェアキーボードを作成し、作成したソフトウェアキーボードのデータをリモコン信号に重畳してリモコン10に転送してURLの入力を行う。これにより、URLの直接入力を効率的に行うことができる。この際、ドメイン名を右から入力するように、URLの階層構造に従った入力を行うようにリモコン10で入力することができる。
さらに、検索のヒット順や、入力した履歴を基に、選択の順番を最適化し、最適なソフトウェアキーボードを作成することができる。
また、ホスト名やファイル名の各部位の入力の際には、ソフトウェアキーボードの配列自体が変わるために、リモコン10のタッチパネルに「どの部分を入力しているのか」を視認性高く表示することができる。
すなわちユーザーは、タッチパネル付きのリモコン10を使用して、手元でソフトウェアキーボードのタッチパネルを操作するだけで、WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)のアドレス入力に必要な文字の入力操作を行うことができる。
これにより、あたかもQWERTYフルキーボードを操作する感覚で、簡便にURLの手元入力が可能である。さらに、入力する文字を少なくできるので、操作の利便性を大きく向上できる。
これらにより、従来のリモコンでは入力しづらいURLを、手元のタッチパネルを使用してより簡易に入力することができる。よって、ユーザーの操作性を大幅に向上させることができる。
【0062】
また、従来、ウェブサイトのHTMLファイルを読み込んで、3ケタのリンクナンバーを自動表示して、リンクをリモコンで選択するウェブブラウザも存在した(例えば、「http://www.quixun.co.jp/lipii.html」を参照)。しかしながら、この従来技術においては、リンクを開く場合には対応できるものの、ウェブページのURLを直接入力することはできなかった。
また、同様の技術として、特開2002−82856号公報を参照すると、URLに対する番号等である簡易化ネットワークアドレスを割り当て、ネットワークアクセス可能な記憶システムにURLと番号の変換を記憶し、この上で、ネットワークアクセス可能なコンピュータに割り当てた番号である簡易化ネットワークアドレスを入力し、入力した番号をサーバに転送し、番号をURLに変換し、URLに対応するホームページを入力するシステムが記載されている。
しかしながら、特開2002−82856号公報の技術においては、段落〔0005〕、〔0022〕〔0023〕に記載されている通り、1桁以上の単一番号を用いて事前に割り当てた簡易化ネットワークアドレスを作成して記憶部に保存しておく必要がある。これに加えて、簡易化ネットワークアドレスと、対応するURLとの対応付けを、事前に決定しておく必要がある。このように、事前にデータをあらかじめ準備して登録しておく必要があるという問題があった。さらに、簡易化ネットワークアドレスの保存用の記憶手段が必要となり、システムが複雑になるとともに、コストが増大するという問題があった。また、事前にURLと簡易化ネットワークアドレスとの対応付けをサーバにて行うために、新規のURL検索には柔軟に対応できないという問題があった。
【0063】
これに対して、本発明の実施の形態に係る表示システムXでは、操作履歴やインターネット上のサーバの検索エンジンを用いることで、URLを高い操作性で直接入力することができる。
また、URLと「簡易ネットワークアドレス」の数字のような特殊なアドレス形態への変換をする必要がないために、事前の準備や複雑でコストの高いシステムを用いずに、通常のリモコン10と画像形成装置20を用いた操作のシステムで実現することができる。
また、事前にURLと数値の対応付けをする必要がないため、新規のURLの入力にも柔軟に対応することができる。
【0064】
また、従来、表示装置上に描画されたソフトウェアキーボードを、リモコンのカーソルキー等を用いて順送り選択して入力する方法では、近年の表示装置が備えているネットワーク接続機能や、高速・大規模なCPUが有効利用できないという課題があった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る表示システムXでは、検索補完部203を用いてホスト名を検索してウェブ上(又はDNS)から補完し、サイト閲覧部204を用いてファイル名を閲覧して補完することで、余分なキー操作を減らすことができる。
【0065】
また、リモコンや携帯電話を含む携帯端末機器の本体スペースは限られており、表示ディスプレイも小さいので、インターネットには接続できるが、表示情報の視認性は満足のいくものでなかった。
【0066】
これに対して、図6〜図10のように、リモコン10に表示されるリモコンの操作キー画面と、表示装置20に表示されるブラウザ画面とを連携させることで、ユーザーの操作性を高めることができる。
すなわち、視認性の良いブラウザ画面にはURL入力に必要な大まかな情報を表示し、リモコン10のソフトウェアキーボードには入力時に必要なキーを表示することで、ユーザーが体感的にURLの構造を理解して入力できる。
さらに、リモコン10の携帯性やタッチ機能による表示/操作機能の簡便性を活用した上で、表示装置20の本体においてテキストデータの多いインターネット情報を大画面に表示する。
これにより、リモコン10と表示装置20との間は、従来の赤外線通信や電波を用いた通信のような簡単な通信方法を用いているのに、テレビとリモコンを連携して操作する、操作性の高いインターネットテレビを実現できる。
また、ユーザーが操作に習熟した場合は、リモコン10のリモコン画面だけを見て、表示装置20のブラウザ画面を見ることなくURL入力をすることもできる。
【0067】
また、従来、ブラウザ機能搭載のリモコンや携帯端末機器でインターネットに接続するシステムでは、事前にネットワーク接続のための接続用回線端子の取付け、接続設定操作が必要になるため本体にそれらを取付けるスペースや、モデム、さらにその制御システムが必須となっていた。
【0068】
これに対して、本発明の実施の形態に係る表示システムXにおいては、ネットワークに接続するための接続用回線端子、その取付けスペースや、モデム、さらにその制御システム等は全てテレビ本体である表示装置20に備えることができる。
この上で、インターネット接続を行なう場合に、ソフトウェアキーボードの表示データのみを、必要な時だけリモコン10に送信する。すなわち、ブラウザ機能を搭載したインターネットテレビである表示装置20の本体からは、WWWのウェブサイト簡易入力画面やソフトウェアキーボードを表示するためのデータだけを送信する。
【0069】
そして、リモコン10はデータを受信して表示するだけなので、リモコンの制御部100では、ブラウザ機能搭載のリモコンや携帯端末機器のような高速で高度な処理能力は必要ない。実際、通常のタッチパネルを備えた8ビットマイコン等を用いたリモコンより、少しメモリと処理能力を向上させる程度で、問題なくソフトウェアキーボードを描画可能である。
このため、リモコン10を、従来のブラウザ機能搭載のリモコンや携帯端末機器よりも、大幅にコストを低減できるという効果が得られる。また、リモコン10の本体を形状についても、小型化・薄型化することが可能になる。
リモコン10は、インターネットに接続したい時のみ、表示装置20からこのソフトウェアキーボードの表示用データを受信して描画する。また、リモコン10の記憶部120に記憶されたデータを用いてソフトウェアキーボードを描画することもできる。この制御に関しても、表示装置20の大規模なCPUを中心に行なうので、リモコンと表示装置20の間の通信システムを簡単化できる。
これらの構成により、電波等で双方向通信するデータの容量を抑えることができるため、高速通信が可能となる。また、ソフトウェアキーボード表示の遅延を抑えることができ、データ送信エラーによる誤表示を防止できる。
【0070】
なお、本発明の実施の形態においては、表示装置20のブラウザ画面に表示されるソフトウェアキーボードと、リモコン10に表示されるソフトウェアキーボードとを別々のものとして記載したが、同じであってもよい。
また、本発明の実施の形態に係るリモコン10は、携帯電話や携帯端末等にダウンロードされたソフトウェアとして実行することも可能である。
また、上述の実施の形態においては、URLを入力する際のブラウザ画面510〜ブラウザ画面560と、リモコン画面610〜リモコン画面660を別々の画面が描画されるように説明した。しかしながら、表示装置20の表示部240のブラウザ画面に表示されるソフトウェアキーボードの表示と、リモコン10に表示されるソフトウェアキーボードの表示とを、ほぼ同じような形態にて描画して表示することも可能である。すなわち、リモコン10の表示部140に表示される画面と同様の画面をブラウザ画面として描画することもできる。これにより、ユーザーは、表示装置20とリモコン10とを一体的な操作感覚で使用できる。
また、入力部160をタッチパネルではないテンキー等のキーを用いて構成することも可能であり、この場合は、表示部140にテンキー等の各キーに対応した、URL用の入力選択項目を表示する。この際に、ポート番号やユーザー名等を指定する場合は、単純に、QWERTY配列612を表示して入力するように切り換えることもできる。
また、ドメイン名の補完と、パス名の補完は、それぞれ別々に実行することも当然可能である。すなわち、一旦ウェブサイトが表示された後に、ディレクトリ名の入力処理やファイル名の入力処理を、表示装置20によりウェブサイト内を閲覧して補完しつつ行うことができる。
また、入力部160のテンキーで英数字を入力する方法と、QWERTY配列612のようなソフトウェアキーボードとを切り換えることもできる。
また、テンキー等のキーには、バックライト等を備えたイルミネーションキーとして、暗い場所でも視認性をよくすることが望ましい。
【0071】
また、ファイル選択処理やブラウザ表示処理の際に、各ウェブページの画面ショットを縮小したサムネイルのようなものを表示部240に表示したり、リモコン10に転送して表示部140にソフトウェアキーボードとして表示して選択させるようにすることもできる。
このような仕組みを用いる場合は、ウェブサイトを閲覧する際に、リモコン10に常にリンク先のページのサムネイルを表示して、ソフトウェアキーボードで選ぶように構成することも可能である。
また、リモコン10にRSS表示を行うような構成も可能である。
【0072】
また、上述の実施の形態においては、ソフトウェアキーボードの描画データの作成の説明として、URL入力ための簡易入力画面の例について記載したが、これに限られない。たとえば、EPG入力用のソフトウェアキーボードの作成を行うことも可能である。
この際に、ウェブサイトの閲覧と、EPG(電子番組ガイド)を連動させることも可能である。これには、放送のTS(トランスポート・ストリーム)データに含まれるSI情報等に、文字情報が入力されているので、この文字情報が含まれるウェブサイトを閲覧する。また、企業名等の英数字をコピーして、これを基に補完を行って、容易に目的のウェブサイトを検索することができる。
また、上述のパス名の補完を用いることで、ウェブサイトの関連サイト等の検索と閲覧とが容易になるために操作性が向上する。
【0073】
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示システムXによる制御例を示す概念図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る表示システムXのシステム構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るリモコン10の制御構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る表示装置20の制御構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る表示システムXのURL入力処理のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る表示装置20のURL入力起動の際のブラウザ画面例と、リモコン10のリモコン画面例である。
【図7】本発明の実施の形態に係る表示装置20の簡易画面表示の際のブラウザ画面例と、リモコン10のリモコン画面例である。
【図8】本発明の実施の形態に係るURL入力を説明する概念図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るホスト名を入力する際の表示装置20のブラウザ画面例と、リモコン10のリモコン画面例である。
【図10】本発明の実施の形態に係るホスト名を絞り込む際の表示装置20のブラウザ画面例と、リモコン10のリモコン画面例である。
【図11】本発明の実施の形態に係るパス名入力をする際のリモコン10のリモコン画面例である。
【図12】本発明の実施の形態に係る表示装置20のディレクトリ名を入力する際のブラウザ画面例と、リモコン10のリモコン画面例である。
【図13】本発明の実施の形態に係る表示装置20のファイルを選択する際のブラウザ画面例と、リモコン10のリモコン画面例である。
【図14】本発明の実施の形態に係るブラウザ表示処理時のブラウザ表示を行う際の表示装置20のブラウザ画面例と、リモコン10のリモコン画面例である。
【符号の説明】
【0075】
5 ネットワーク
10 リモコン
20 表示装置
100 制御部
120 記憶部
122 ソフトウェアキーボード配列
140、240 表示部
150、250 制御信号送受信部
160 入力部
170 入力補完部
180 キー描画部
200 ブラウザ部
202 ソフトウェアキーボード作成部
203 検索補完部
204 サイト閲覧部
205 キー情報送受信部
230 ネットワーク接続部
290 チューナ部
500、510、520、530、550、560、570 ブラウザ画面
600、610、620、630、640、650、660、670 リモコン画面
502 アドレスバー
522 スクロールバー
612 QWERTY配列
X 表示システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェアキーボードのデータを作成するソフトウェアキーボード作成手段と、
前記ソフトウェアキーボードのデータを送受信する送受信手段と
を備えた表示装置と、
前記ソフトウェアキーボードのデータを送受信する送受信手段と、
受信した前記ソフトウェアキーボードのデータに基づきソフトウェアキーボードを描画するソフトウェアキーボード描画手段と
を備えたリモートコントローラ装置とを含む
ことを特徴とする視聴システム。
【請求項2】
前記表示装置は、ウェブサイトのアドレスの入力用のソフトウェアキーボードのデータを作成する
ことを特徴とする請求項1に記載の視聴システム。
【請求項3】
前記リモートコントローラ装置は、前記ウェブサイトのアドレスのうち、前記ソフトウェアキーボードによりドメイン名の文字を入力する入力補完手段を更に備え、
前記表示装置は、前記入力補完手段により入力されたドメイン名の文字を用いて、前記ドメイン名の候補を検索してソフトウェアキーボードのデータを作成する検索補完手段を更に備える
ことを特徴とする請求項2に記載の視聴システム。
【請求項4】
前記リモートコントローラ装置の前記入力補完手段は、前記ソフトウェアキーボードによりパス名の文字を更に入力し、
前記表示装置は、前記パス名の文字によりウェブサイトを閲覧して、閲覧したディレクトリ名とファイル名とを基にしたソフトウェアキーボードのデータを作成するサイト閲覧手段を更に備える
ことを特徴とする請求項3に記載に記載の視聴システム。
【請求項5】
ソフトウェアキーボードのデータを作成するソフトウェアキーボード作成手段と、
前記ソフトウェアキーボードのデータを送信する送信手段とを備える
ことを特徴とする表示装置。
【請求項6】
ソフトウェアキーボードのデータを受信する受信手段と、
前記ソフトウェアキーボードのデータを描画するソフトウェアキーボード描画手段とを備える
ことを特徴とするリモートコントローラ装置。
【請求項7】
更にタッチパネル手段を備え、
前記ソフトウェアキーボード描画手段は、前記ソフトウェアキーボードを前記タッチパネル手段に描画する
ことを特徴とする請求項6に記載のリモートコントローラ装置。
【請求項8】
表示装置にてソフトウェアキーボードのデータを作成し、
前記ソフトウェアキーボードのデータを送信し、
リモートコントローラ装置にて、前記ソフトウェアキーボードのデータを受信し、
前記ソフトウェアキーボードのデータを描画する
ことを特徴とする視聴方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−102412(P2010−102412A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−271498(P2008−271498)
【出願日】平成20年10月22日(2008.10.22)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】