説明

観賞魚用水槽水質検知シート

【課題】本発明は観賞魚用の水質の悪化をpHを指標として一目で判別できる手段を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明で開示するプロトン濃度変化に応じて変色するpH表示部1と該pH表示部1に近接して配されるpH読取指標部2からなる観賞魚用水槽水質検知シートであって、pH表示部1がプロトン濃度に応じて色相が変化する少なくとも1種類の酸塩基性指示薬としての酸性染料で染色された極性ポリマーからなる布地である観賞魚用水槽水質検知シートを用いることで上記の課題を解決することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観賞魚の水槽中の水質維持の指標となるpHを簡便に測定する手段を提供する。
【背景技術】
【0002】
観賞魚の住処である水槽の水質は、飼い主が与える餌の食べ残し、観賞魚の排泄物、観賞魚と共生する植物の遺骸等により悪化する。これらの食物残渣、遺骸は水槽中に放置しておいても消滅せず、水槽中に存在する種々のバクテリアによりアンモニア、二酸化炭素等の低分子量の化合物に分解される。また、アンモニアはアミノ酸の代謝によっても生じ、哺乳類の場合は尿素サイクルを経て可溶性で毒性の少ない尿酸となって体外に放出されるのに対して、魚類の場合は水の中に住んでいるので毒性の強いアンモニアをそのまま体外に排出する。アンモニアは毒性が非常に高いが、きわめて水に溶けやすいため、多量の水に拡散して迅速に低濃度化する。そのため河川、湖沼、海に生息している天然魚の場合は大きな問題とならないが、観賞魚の場合は閉鎖環境である水槽で飼育されるため、排出されたアンモニアは水槽中で化学式(1)によりイオン化して蓄積し、pHの上昇の原因ともなり、生体にとって好ましくない。
【0003】
【化1】

【0004】
水中に蓄積したアンモニアはアンモニアや亜硝酸イオンの酸化エネルギーで糖類を合成する細菌であるニトロソモナス(Nitrosomonas)、ニトロバクター(Nitrobacter)により化学式(2)、化学式(3)の反応で硝化される。
【0005】
【化2】

【0006】
【化3】

化学式(2)、(3)により生体毒であるアンモニア濃度が低下するが、化学(2)によりプロトン(水素イオン)濃度が上昇するため、水槽の水を取り換えずにおくと水槽の水が酸性化して生体にとって好ましくない。
【0007】
植物はNO-を窒素原として資化し、アミノ酸を合成することができる。そのため水槽中に水草などの水生植物を生やすことでNO-濃度が高くなることを防ぎ、水質の悪化をある程度緩和、遅延させることができるが、根本的に水質の悪化の原因を取り除くには定期的な水の取り換えは欠かせないものである。
【0008】
水質の悪化を確認する指標の一つとしてpHが用いられるが、従来はpH試験紙、pHメーターなどを使用して、定期的に水質検査を行わなければならず、作業が煩雑であることに加え、水質検査を行うこと自体を忘れやすく、水質の悪化により観賞魚が死に至るケースも少なくなかった。
【0009】
一方、観賞魚の水槽向け以外のpH測定シートとして、pH指示薬が被検液中に溶け出すことがないように工夫が為されたものが知られている。例えば、特許文献1にはpH指示薬、アミン、結合材、吸水性粉末からなる試薬組成物が非水溶媒中に溶解あるいは分散されてなるpH測定用インキ組成物が提案されており、[0009]には「(化1)の中で、m/nは25/1〜1/15の範囲が好ましく、25/1より大きくなると疎水性が強くなり撥水性が強くなり撥水してpHを測定することができなくなり、1/15より小さくなると、親水性が大きすぎて被検液に浸漬したとき、水に溶けてしまう」との記載がある。
【0010】
また、特許文献2には極性を持つ吸水性ポリマー粒子とpH指示薬とを組み合わせることを特長とするpHセンサー機能を有する色素粒子組成物が提案されており、pH指示薬色素をカチオン基を有する吸水性ポリマー粒子1〜100μmと組み合わせたものであって、カチオン基を有する微粒子としてタンパク質、ゼラチン、ビニルポリマーに第3級及び第4級アミンを導入し部分架橋したものであることが記載されている。また、[0021]には「pH指示薬溶液をカチオン基を有する高分子ポリマー親水性コロイド水溶液に添加すると、指示薬液の極性とポリマーの極性からイオン結合する現象が確認された。極性ポリマー水溶液は、反極性の物質と接触すると水を含み、不溶性物を生成することが知られており、pH指示薬がこの作用による水分を含みつつ不溶物粒子となる」との記載がある。
【0011】
【特許文献1】特開平5‐87798号(請求項1、請求項3、[0009])
【特許文献2】特開平7‐191013号(請求項1、請求項2、請求項4、[0021])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は観賞魚用水槽の水質の悪化をpHを指標として一目で判別できる手段を提供することを目的とする。
【0013】
従来、観賞魚用水槽のpH測定手段は上述のようにpH試験紙、pHメーターなどを使用して、定期的に水質検査を行わなければならず、作業が煩雑であることに加え、水質検査を行うこと自体を忘れやすく、水質の悪化により観賞魚が死に至るケースも少なくなかった。
【0014】
また、特許文献1や特許文献2の様に、pH被検液へのpH指示薬の流出を防止する手段は検討されているものの、観賞魚の水槽のpH測定に用いられるシートでそのような検討がなされたものは発見されていない。そのため、従来のpH測定シートを水槽水中に設置した場合、水槽水中にpH指示薬が溶出し、長期間にわたって正確、かつ簡便にpHを測定することは難しかった。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明で開示するプロトン濃度変化に応じて変色するpH表示部と該pH表示部に近接して配されるpH読取指標部からなる観賞魚用水槽水質検知シートを用いることで上記の課題を解決することができる。すなわち、水槽水のプロトン濃度変化に応じて変化するpH表示部に近接してpH読取指標部を配した観賞魚用水槽水質検知シートを水槽中に目視可能かつ水槽水に浸漬される位置に配置することで、一目でpHを確認することができるようになる。これによりpHを測定する度にpH試験紙やpH測定メーターを準備、片づける煩わしさから開放される。pH読取指標部は例えばpH表示部の周りに円形に配置してもよいし、pH表示部の横に縦に配置してもよく、適宜、製品の意匠性を考慮して構成すればよい。また、本発明の観賞魚用水槽水質検知シートは必ずしも平面シート状にする必要はなく、球、直方体等の立体形状としてもよい。
【0016】
前記pH表示部はプロトン濃度に応じて色相が変化する少なくとも1種類の酸塩基性指示薬としての酸性染料で染色された極性ポリマーからなる布地から構成する。ここで酸塩基性指示薬としての酸性染料としては例えば、タンパク質、ナイロン等のペプチド結合やアミド結合の窒素原子と水素結合を形成できるスルホン酸基やカルボキシル基をもつ染料であって、それらの官能基がプロトン濃度の変化によって構造変化を生じにくいアリザリンイエローR、フェノールレッド、ブロモチモールブルー、メチルレッド等が好ましい。
【0017】
前記極性ポリマーとしてはヒドロキシルポリマー、カルボキシルポリマー、アミドポリマー、アミノポリマー等が挙げられるが、中でもウール、シルク、ナイロン、アクリル、ビニロン等の親水基を持つものが特に好ましい。
【0018】
前記のpH読取指標部は少なくとも3種類の色相を表示し、前記の色相はそれぞれ酸性条件下、中性条件下、塩基性条件下におけるpH表示部の色相と対応するように構成すれば、pH表示部の色相とpH表示部の近傍に配置されるpH読取指標部の色相とを比較することで、一目で水槽中のpHが確認できる。ここでより細かくpHを示したい場合はpH読取指標部の色相をより細かく(例えばpH1の変化毎に)区分して表示すれば良い。また、pH読取指標部の各色相に対応するように例えば「酸性」、「中性」、「塩基性」、「水取換時期」、「快適」などと表示しておけば、ユーザーフレンドリーの観点から好ましい。魚種によって最適のpHが多少異なるため、これらの表示はそれぞれの魚種に応じて表示を変えるとよい。pH読取指標部の材質については水に対して必要十分な耐久性を有するものであって、色が滲んだり、脱色したりしなければ、どのようなものでも構わないが、好ましいものの一例としてはアクリル、塩化ビニル、ポリオレフィンなどの樹脂フィルムにそれぞれの着色印刷したものが好適である。
【発明の効果】
【0019】
以上のような本発明の観賞魚用水槽水質検知シートを用いることにより、一目で観賞魚用水槽のpHが確認できるようになり、ビギナーからヘビーユーザーまで、観賞魚の水槽水を簡便に管理することが可能となり、水質悪化による致死のリスクを低減することができる。
【0020】
pH表示部の素材として極性ポリマーを用いることで、水中にpH指示薬の流出がなく、長期間に渡り水槽水のpHを指し示す観賞魚用水槽水質検知シートが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施例を図示しながら具体的に説明する。図1は本発明の観賞魚用水槽水質検知シートの一実施例を正面視で模式的に示した図である。図中の算用数字はpH値を示すものである。図2は図1の点線で示した部分の断面を模式的に示した図である。図3は本発明の観賞魚用水槽水質検知シートの別実施例を正面視で模式的に示した図である。図4は本発明の観賞魚用水槽水質検知シートの別実施例を正面視で模式的に示した図である。図中の算用数字はpH値を示すものである。
【0022】
本発明の実施例としては図1に示されるように円形にカットされたpH表示部1の円周方向に沿ってpH読取指標部2を配したものが考えられる。pH表示部1はどのような方法を用いてpH読取指標部2に取り付けてもよいが、例えば図2に示されるようにpH読取指標部2と基材4とを組合わせた時に凹溝3が形成されるようにpH表示部の底面に切り欠きを設け、該凹溝3に円形にカットされたpH表示部1の端部を差し込んで着脱自在に構成すれば、pH表示部1が消耗した際に簡便に取換えることができるので好ましい。pH読取指標部2と基材4を接合するには水に対して不溶性の接着剤を用いて接合してもよいし、pH読取指標部2と基材4にそれぞれ図示しない複数の係合ピンと係合穴による係合により接合してもよい。また、pH読取指標部2と基材4は一体成形品として単一の部材からなるものとしてもよい。ここでpH読取指標部2と基材4の材質については上述のように水に対して必要十分な耐久性を有するものであって、色が滲んだり、脱色したりしなければ、どのようなものでも構わないが、好ましいものの一例としてはアクリル、塩化ビニル、ポリオレフィン樹脂などが挙げられる。
【0023】
pH読取指標部2にはアクリル樹脂に代表される水に対して不溶性の樹脂塗料を用いて図1の如く各pHにおけるpH表示部1の色相に対応する色を塗装するとともにpHの値の数字を示し、pH表示部1の色相とpH読取指標部2の色相を比較することにより一目で水槽水のpHを知ることができるように構成する。ここでは水に対して不溶性の塗料を用いてpH読取指標部2に色相、数字を表現する方法を説明したが、印刷その他の公知の方法によってpH読取指標部2に色相、数字を表現しても良い。その他の方法としては、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤等の防水性に優れた粘着剤が裏面に塗布され、かつ表面には各pHにおけるpH表示部1の色相に対応する色相及び数字が表現されたシールを用いる方法やpH読取指標部2として各pHにおけるpH表示部1の色相に対応する着色樹脂を用いて成形し、かつ数字を凸状若しくは凹状のモールドで表現するなどの方法が挙げられる。
【0024】
また、別の実施例としては図3の如く上述のpH読取指標部2の周囲に例えば「快適サイン」、「水替サイン」等と文字表示する文字表示部5を設けておくと、ユーザーフレンドリーの観点から好ましい。魚種によって最適のpHが多少異なるため、これらの表示はそれぞれの魚種に応じて表示を変えるとよい。また、上記の文字表示部5と共にpHを表す数字を同時に表示する構成としても良い。
【0025】
さらに別の実施例としては、図4の如くpH読取指標部2をpH表示部1に沿って垂直方向に配置したものも考えられる。また、図示は省略するが観賞魚用水槽水質検知シートの形状を観賞魚を模した形状にするなど意匠性を考慮した実施例も考えられる。
【0026】
本発明の観賞魚用水槽水質検知シートは常時水中に浸漬させて使用するため、観賞魚用水槽水質検知シートの基材4の底面に配した面ファスナーを、水槽中に取り付けた対をなす面ファスナーに取り付けるなどして該シートを水槽に設置するとよい。また、重りを観賞魚用水槽水質検知シートの任意の位置に取り付けて観賞魚用水槽水質検知シートの比重を水より大きくなるように構成すると、壁掛け時計を壁に設けた突起に掛けるのと同じ要領で水槽中に設けた突起に該シートを簡便に設置できるので好ましい。重りは観賞魚用水槽水質検知シートのどの位置に取り付けても構わないが、例えば基材4の底面に取り付けるとよい。
【0027】
pH表示部1はプロトン濃度に応じて色相が変化する少なくとも1種類の酸塩基性指示薬としての酸性染料で染色された極性ポリマーからなる布地から構成する。ここで酸塩基性指示薬としての酸性染料としては例えば、タンパク質、ナイロン等のペプチド結合やアミド結合の窒素原子と水素結合を形成できるスルホン酸基やカルボキシル基をもつ染料であって、それらの官能基がプロトン濃度の変化によって構造変化を生じにくいアリザリンイエローR、フェノールレッド、ブロモチモールブルー、メチルレッド等が好ましい。前記極性ポリマーとしてはヒドロキシルポリマー、カルボキシルポリマー、アミドポリマー、アミノポリマー等が挙げられるが、中でもウール、シルク、ナイロン、アクリル、ビニロン等の親水基を持つものが特に好ましい。またpH表示部1を構成する布地は織布、不織布のどちらでもよい。
【0028】
以下、実施例により更に具体的に説明する。
【0029】
[実施例1]
ブロモチモールブルー 1部
エチルアルコール 9部
水 90部
被染物 羊毛
上記溶液中に酢酸を添加、pHを6〜7に調整し約40℃〜50℃の染浴を準備し、被染物である羊毛(30/20)を浸漬攪拌、45分〜60分で徐々に100℃迄昇温し、45分〜60分染色後水洗乾燥したものを平織し観賞魚用水槽水質検知シートとした。この時点で観賞魚用水槽水質検知シートは濃黄緑色を呈していた。得られた観賞魚用水槽水質検知シートを観賞魚水槽内に、水槽水に浸漬した状態に設置し、水槽水のアンモニウムイオン・亜硝酸イオン・硝酸イオンを比色法にて、pHを電極法にて経日的に定量測定した結果と観賞魚用水槽水質検知シートの色相変化について記録した結果を表1に示す。なお、単位は気温については℃、アンモニウムイオン・亜硝酸イオン・硝酸イオン濃度についてはppmである。試験3日目に於いてアンモニウムイオンの生成にともないpH値も上昇、生体へ影響を及ぼす危険をpH指示シートは黄緑色から濃黄緑色に変色することにより的確に指示した。また、亜硝酸イオンの生成にともないpHは下降、生体への影響を及ぼす危険をpH指示シートは黄緑〜若草色に変色することにより的確に指示した。水替えを実施していない状態で、アンモニウムイオン及び亜硝酸イオン、硝酸イオンの溶存バランス変化にともなうpHの変化についても、pH指示シートは可逆的に色相が変化し、的確にpHを表示できることが確認された。以上のように本実施例の観賞魚用水槽水質検知シートによれば、水槽水のpHを的確かつ簡便に知ることができ、水槽水の取替えのタイミングを逸することがなくなる。
飼育条件
水槽 430×295×190(mm)
水 水道水20L チオ硫酸ソーダ0.6g
水温 室内常温
生体 金魚3匹/水槽
給餌 20粒/日/水槽
サンプリングの方法 餌を与える前、サンプリング分は蒸留水を補充する
【0030】
【表1】

【0031】
[実施例2]
メチルレッド 0.3部
ブロモチモールブルー 0.9部
エチルアルコール 8.8部
水 90部
被染物 ナイロン
上記溶液中に酢酸及び酢酸アンモニウムを添加、pH4〜5に調整し30℃〜40℃の染浴を準備し、被染物であるナイロン(120d/3)100mmを浸漬攪拌、30分〜60分で徐々に100℃迄昇温し、そのまま30分〜60分染色後水洗したものを検体とした。この時点での検体は赤橙色を呈していた。得られた検体を観賞魚水槽内に、水槽水に浸漬した状態で9ヶ月間設置したものを、1/15mol/リットルリン酸二水素カリウムと1/15mol/リットルリン酸二水素ナトリウムで調整された、pH6・pH7・pH8のpH緩衝液にそれぞれ浸漬し、検体の色相変化を確認した。9ヶ月の水槽水のpHを電極法にて測定した結果pH8.5であった。9ヶ月間水槽中で使用された検体であっても、pHの変化により可逆的に色相が変化することが確認された。
【0032】
【表2】

【0033】
このように本発明によれば、長期間にわたって水槽水に曝されてもpH指示薬が流出したり消耗することがなく、水槽水のpHを一目で知ることができる観賞魚用水槽水質検知シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の観賞魚用水槽水質検知シートの一実施例を正面視で模式的に示した図である。
【図2】図1の点線で示した部分の断面を模式的に示した図である。
【図3】本発明の観賞魚用水槽水質検知シートの別実施例を正面視で模式的に示した図である。
【図4】本発明の観賞魚用水槽水質検知シートの別実施例を正面視で模式的に示した図である。
【符号の説明】
【0035】
1 pH表示部
2 pH読取指標部
3 凹溝
4 基材
5 文字表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロトン濃度変化に応じて変色するpH表示部と該pH表示部に近接して配されるpH読取指標部からなる観賞魚用水槽水質検知シート。
【請求項2】
pH表示部がプロトン濃度に応じて色相が変化する少なくとも1種類の酸塩基性指示薬としての酸性染料で染色された極性ポリマーからなる布地である請求項1記載の観賞魚用水槽水質検知シート。
【請求項3】
pH読取指標部は少なくとも3種類の色相を表示し、前記の色相はそれぞれ酸性条件下、中性条件下、塩基性条件下におけるpH表示部の色相と対応するものである請求項1記載の観賞魚用水槽水質検知シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−270894(P2009−270894A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−120655(P2008−120655)
【出願日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(508134795)有限会社アステック (1)
【Fターム(参考)】