説明

解体用仕切室および解体方法

【課題】原子力発電設備等の解体のため当該設備を切断する場合に発生する粉塵の舞い上がりを防止し、環境汚染を防ぐ。
【解決手段】給水加熱器2を解体するための解体用仕切室10であって、給水加熱器2を囲繞する仕切室本体11と、給水加熱器2の切断部位に水を噴霧する噴液装置13と、噴霧された水を捕集する捕集容器15とを備えるものである。給水加熱器2を、例えばハンドグラインダー12を用いて切断する。捕集容器15で捕集された水を、異物を取り除いた後に噴液装置13に供給して再利用する。また、仕切室本体11の囲壁の上部に吸気口11A、下部に排気口11Bを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力発電所等の設備を解体するために好適な解体用仕切室及び解体方法に関する。
【0002】
詳しくは、この発明は、切断部位に液体を吹き付ける噴液手段と、噴出した液体を捕集する捕液手段とを、解体仕切室に備えることによって、設備の切断で発生する粉塵の舞い上がりを抑制し、また、粉塵を含む液体を捕集し、作業環境の汚染を防止できるようにしたものである。
【背景技術】
【0003】
近年、解体作業時に発生する粉塵の発生を抑制するための装置が開発されている。例えば、図8に示す解体工事用散水装置20は、クローラ21を有する自走台車の上に、貯水タンク22、噴射ポンプ23、および昇降スタンド24を設け、かつ昇降スタンド24上にノズル受支部25を介してノズル26を付設し、このノズル26はノズル受支部25に設けられた減速モーター(図示省略)を介して無線により水平回動、上下傾動を外部から操作自在に実施できるようになっていて、建造物の解体工事現場において粉塵の発生を防止するための散水を行うことができる(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】実開平6−31859号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来例に係る解体工事用散水装置によれば、以下のような問題がある。
【0006】
(1)解体する建造物にあらかじめ散水を行うことで、当該建築物に水分を吸収させて粉塵の発生を抑制するが、金属等で構成された設備にあらかじめ、散水しても水分を吸収しないため、粉塵の発止を抑制できない。
【0007】
(2)散いた水を捕集する手段を有しないため、散水後は作業場に水が散乱してしまう。
【0008】
(3)粉塵の発生を抑制することはできるが、解体時に発生する粉塵の飛散を防止することはできないため、有害な物質で構成された設備の解体に用いることができない。
【0009】
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、金属等で構成された設備の解体時に発生する粉塵を抑制するとともに、粉塵の舞い上がりを抑制するために用いた液体を捕集でき、環境汚染を防止できるようにした解体用仕切室及び解体方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明に係る解体用仕切室は、設備を解体するための解体用仕切室であって、前記設備を囲繞する仕切室本体と、仕切室本体により囲繞された設備を切断するための切断手段と、切断手段により切断される設備の切断部位に液体を吹き付ける噴液手段と、噴液手段より切断部位に吹き付けられた液体を捕集する捕液手段とを備えるものである。
【0011】
この発明によれば、設備を仕切室本体により囲繞し、かつ、この仕切室本体内において、設備を切断手段により切断し、この切断部位に噴液手段により液体を吹き付け、噴出後の液体を捕集手段により捕集する。
【0012】
この結果、金属等で構成された設備を解体する場合でも、切断時に発生する粉塵の舞い上がりを抑制することができ、噴出した液体を捕集できるため、作業環境の汚染を防止できるとともに、解体時に発生する粉塵の外部への飛散を防止することができる。
【0013】
また、この発明に係る解体用仕切室は、設備を解体するための解体用仕切室であって、前記設備を囲繞する囲壁の上部に吸気口を、下部に排気口を備えるものである。
【0014】
この発明によれば、設備を囲壁により囲繞し、当該囲壁の上部に吸気口を有し、下部に排気口を備えている。
【0015】
この結果、解体用仕切室内の気流は上方から下方に流れ、設備を解体する時に発生する粉塵の舞い上がりを防止できる。
【0016】
また、この発明に係る設備の解体方法は、設備を囲繞する工程と、設備を切断するとともに当該切断部位に液体を吹き付ける工程と、当該液体を捕集する工程とを有するものである。
【0017】
この発明によれば、設備を切断する時に粉塵の発生を抑止できるとともに発生した粉塵が外部に飛散することを防止することができる。また、噴射した液体を捕集するため、作業環境の汚染を防止できる。
【0018】
また、この発明に係る解体用仕切室は、設備を解体するための解体用仕切室であって、前記設備を囲繞し、フィルタを備える排気口を有する仕切室本体と、切断手段により切断される前記設備の切断部位に液体を吹き付ける噴液手段とを備えるものである。
【0019】
この発明によれば、設備の切断時に発生する火花を液体により消火できるので、排気口に備わるフィルタに火花が吸い込まれて発火する等の事故を防止できる。
【発明の効果】
【0020】
この発明に係る解体用仕切室によれば、切断部位に液体を吹き付ける噴液手段と、噴出した液体を捕集する捕液手段とを備えるものである。この構成によって、設備の切断に発生する粉塵の舞い上がりを液体の噴射により抑制でき、また、粉塵を含む液体を捕集できる。従って、作業環境の汚染を防止できる。
【0021】
この発明に係る解体用仕切室によれば、設備を囲繞する囲壁の上部に吸気口を、下部に排気口を備えるものである。この構成によって、解体用仕切室内に上方から下方への気流ができて、設備を切断するときに発生する粉塵の舞い上がりを抑制することができる。
【0022】
この発明に係る解体用仕切室によれば、設備を囲繞する仕切室本体はフィルタを備える排気口を有し、切断手段により切断される前記設備の切断部位に液体を吹き付ける噴液手段を備えるものである。この構成によって、設備の切断時に発生する火花を液体により消化でき、排気口に備わるフィルタに火花が吸い込まれて発火する等の事故を防止できる。
【0023】
この発明に係る設備を解体するための解体方法によれば、設備を囲繞する工程と、設備を切断するとともに切断部位に液体を吹き付ける工程と、当該液体を捕集する工程とを有するものである。この構成によって、設備の解体時に環境汚染を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以上、図面を参照しながら、この発明の実施例に係る解体用仕切室及び解体方法について説明する。
【0025】
図1は、本発明に係る解体用仕切室10の構成例を示す斜視図である。
本発明に係る解体用仕切室10は、水を霧状に噴射(以下、噴霧という。)する噴液装置13と、噴液装置13を移動可能に支持する噴液部支持体14と、噴液装置13から噴霧された水を捕集する捕集容器15と、この捕集容器15に捕集された水の中から異物を取り除き、異物が取り除かれた水を噴液装置13に送出する循環装置16とを備える。
【0026】
設備1は、原子力発電所において使用された給水加熱器等である。ここで、給水加熱器とは、電気を起こしたあとの水蒸気が復水器で冷やされて得られた水を再び原子炉に戻し、高温高圧の蒸気にするときに、熱効率をあげるため、復水器から原子炉へ戻る途中でU字管式熱交換器により水を暖める装置である。この装置は、原子力発電プラントの各々の条件において、その使用条件により最適な大きさ、構造、材質が選定されるが、本実施例においては、全長が約12m、直径が約1.6mのものである。
【0027】
図2に給水加熱器2の構成例の斜視図を示す。図に示すように給水加熱器2は、胴体3と、給水入口4と、給水出口5と、蒸気入口6と、細管7と、ドレンクーリングゾーン8と、ドレン出口9等から構成されていて、これらを低レベル放射性廃棄物として処理するために、ドラム缶に投入できるように細かく切断することが必要となる。
【0028】
通常、切断工具として大型バンドソーを使用すれば、グラインダー等で切断する場合に比べて金属粉の発生を抑制でき、効率的な切断が可能となる。しかし、給水加熱器2では、細管7が胴体3内において給水入口4や給水出口5が備わる側のみが固定されて、他端が固定されてなく、大型バンドソーの鋸刃は約2mmと厚いため、細管7を切断する前に細管7が固定部から曲がってしまう。このような状態で稼働し続けると鋸刃が破損してしまう場合もあり、給水加熱器2を大型バンドソーにより切断することは、好適ではない。
【0029】
そこで、図1に示すようにハンドグラインダー等のハンディタイプの切断装置12により、細管7を図3に示す所定の長さの廃材7Aに切断し、この廃材7Aを図4(A)に示すようにバンドにより束ね、図4(B)に示すように廃材7Aを隙間無く密集してブロック状の廃材ブロック7Bにして、低レベル放射性廃棄物として処理できる大きさに、バンドソー(図示省略)等で切断する。
【0030】
このハンドグラインダー等のハンディタイプの切断装置12により切断作業する際に粉塵が発生するが、放射能を帯びている可能性があり、この粉塵を外部に放出すると環境問題となってしまう。そこで、解体用仕切室10内で作業することにより外部に粉塵が放出されることを防止する。
【0031】
設備1を囲繞する仕切室本体11は、設備1の移動が困難な場合でも対応でき、また、設備1の大きさに応じて変形できるように、組み立て及び分解ができるプレハブ状の部材により構成される。なお、切断する際に発生する粉塵が外部に飛散することがないように、密封性を有することが必要である。
【0032】
仕切室本体11室内では、図5に示すように、防塵マスクを装着する作業者により切断作業が行われるが、仕切室本体11の換気を行うために、吸気口11A及びファンを有する排気口11Bが備え付けられている。
【0033】
吸気口11Aは、作業者の背後の仕切室本体11を構成する囲壁11Cの上方にあり、排気口11Bは作業者が作業する前面の仕切室本体11の囲壁11Dの下方にある。排気口11Bのファンを稼働すると、吸気口11Aと排気口11Bの取り付けられている位置により、仕切室本体11内の気流は、作業者の上方から切断部位の下方に流れるため、切断により発生する粉塵が作業者に向かって舞い上がることを抑制することができる。この方法は、プラズマ溶断等の水を使用できない切断方法に好適であり、作業者の健康衛生の向上及び作業効率の劣化を防ぐことができる。
【0034】
設備1を切断する切断装置12は、仕切室本体11内に設置された設備1の全ての部分を切断できるように、解体用仕切室10内を自在に移動可能に設置されている。具体的には、切断装置12はハンドグラインダーやガス溶断機等であり、仕切室本体11をプレハブ等の簡易設備により組み立て及び解体可能に敷設することから、切断装置12の移動手段においても簡易に移動及び分解できるように、コードリールやホースリール等のような簡易に収納可能な装置が用いられる。
【0035】
切断装置12にハンドグラインダー等を使用することにより切断部位を狭くでき、給水加熱器2の細管7を容易に切断することができる。よって、給水加熱器2の細管7を切断するために切断装置12は好適である。
【0036】
切断装置12の設備1を切断する部位の近傍には、当該部位に水を噴霧する噴液装置13が切断部位の移動に合わせて、移動可能に設置されていて、切断時に水を噴霧して粉塵の発生を抑制することができる。このため、切断装置12は防水性能を備えることが必要となる。
【0037】
噴液装置13は、図6に示すように先端に液体噴射部13Aを備え、パイプ等を介して液体噴射部13Aから遠隔した位置に遠隔操作部13Bを備える。遠隔操作部13Bには、ホース13Cを介して液体供給手段(本実施例では後述する循環装置16)が接続され、この液体供給手段から噴液装置13に水が供給され、図6に示す遠隔操作部13Bの引き金形状のグリップを引くことにより液体噴射部13Aから水を噴霧することができる。なお、遠隔操作部13Bの引き金形状のグリップを引くことにより液体噴射部13Aから水を噴射するとしたが、押しボタン等でもよく、一人で作業できるようにリモコン等にしてもよい。
【0038】
作業者の上方には、図1、図5に示すように噴射部支持体14のレール14Aが支持柱14Bによって設置されている。このレール14Aには摺動装置14Cが移動可能に装着されていて、摺動装置14Cの下部には、噴液装置13を把持する吊下部材14Dが固着されている。ここで、レール14Aは設備1に沿って設置されているため、噴液装置13を設備1に沿って移動することができる。なお、レール14AはH鋼等により構成され、摺動装置14Cとの接する部分にはモリブデン等のグリースが塗布され、また、摺動装置14Cのレール14Aと接する部分にはベアリングや摺動板等の摺動部品が装着されているため、なめらかに噴液装置13を移動させることが可能となっている。
【0039】
なお、上記においては、噴液装置13への水の供給をホース13Cを介して行うとしたが、吊下部材14Dから供給が行えるように噴射部支持体14に水を供給する手段を持たせてもよい。
【0040】
捕集容器15は、図1に示すように設備1の下部に設置され、図5に示すように噴液装置13から噴霧された水を捕集する装置で、図7に示すように容器本体15Aと防水シート15Bと保護部材15Cから構成される。
【0041】
容器本体15Aは、噴霧された水がこぼれないように、設備1の下面投影形状より広く、簡易に形成できるように木材や金属等で構成される。防水シート15Bは、容器本体15Aから液体が漏洩しないように、容器本体15Aを覆う部材である。保護部材15Cはブリキ板等により構成され、容器本体15Aや防水シート15Bが設備1の重みや切断時に発生する火花等により破損しないように保護する部材であり、容器本体15Aと防水シート15Bの上に載置される。
【0042】
なお、捕集容器15は、切断部位に噴霧された水を捕集できればよいため、水が落下する部分のみに移動させて設置できる小型の容器にしてもよい。また、板金や樹脂等により一体成形してもよく、この場合には防水シート15B、保護部材15Cは不要となる。
【0043】
循環装置16は、捕集容器15の近傍に備わり、捕集容器15に捕集された水が送出できるように捕集容器15と連通し、水内の異物を沈降捕集器や簡易フィルタ等で取り除いた後にホース13Cを介して連通する噴液装置13に水を送出する濾過装置である。ここで、捕集容器15が移動可能な小型容器の場合には、捕集容器15を移動できるようにホース等を介して循環装置16に連通してもよく、捕集容器15に溜まった水を注いでもよい。
【0044】
次に、上記のような構成からなる本実施形態の解体用仕切室10を用いた解体方法について説明する。
【0045】
まず、設備1を囲繞するように仕切室本体11を設置する。なお、設置されている仕切室本体11内に設備1を搬入してもよい。設備1の下部に捕集容器15を設置し、設備1に沿って噴射部支持体14を設置する。噴射部支持体14に噴液装置13を装着し、噴液装置13と循環装置16とホース13Cを介して接続する。
【0046】
設備1の切断しようとする部位に、切断装置12と噴液装置13の液体噴射部13Aを移動する。図5に示すように、遠隔操作部13Bを操作して、液体噴射部13Aから水を設備1を切断する部位に向けて噴霧しつつ、切断装置12によって設備1を切断する。噴射した水は捕集容器15により捕集される。ここで、捕集容器15は、設備1の下面投影形状より広く作製されているので、水を漏れなく捕集することができる。捕集容器15で捕集された水は、循環装置16により異物が除去され、噴液装置13に送出される。
【0047】
この実施例に係る解体用仕切室及び解体方法によれば、切断時に発生する粉塵の舞い上がりを液体噴射部13Aから噴霧する水により抑制することができる。また、切断時に発生する火花を水により消火できるので、排気口11Bに備わるフィルタ等に火花が吸い込まれ発火する等の事故防止することができる。
【0048】
また、捕集容器15により水を漏れなく捕集することができるので、作業環境を汚染することがない。また、異物を含む水が廃棄されることなく循環利用されるため、外部環境の汚染を防止することができる。なお、排気口11Bには外部に粉塵が直接放出されないようにフィルタが備えてあるが、粉塵が抑制されるため、フィルタの交換期間を延ばすことができる。
【0049】
なお、噴液装置13は水を噴霧するとしたが、切削油剤等を噴霧してもよく、噴霧するだけでなく切断部位の形態によりシャワー状に噴射するようにしてもよい。
【0050】
以上、本発明の解体用仕切室および解体方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行ってもよいことは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
この発明は、切断時に水を噴霧することにより、粉塵の舞い上がりを抑制できるため、原子力発電設備等の解体用仕切室に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の解体用仕切室10の構成例を示す斜視図である。
【図2】給水加熱器2の構成例を示す斜視図である。
【図3】廃材7Aの構成例を示す概略図である。
【図4】廃材ブロック7Bの構成例を示す、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図5】本発明の解体用仕切室10の構成例を示す断面図である。
【図6】本発明の噴液装置13の構成例を示す正面図である。
【図7】本発明の捕集容器15の構成例を示す断面図である。
【図8】従来の解体工事散水装置20の構成例を示す側面図である。
【符号の説明】
【0053】
1・・・設備、2・・・給水加熱器、7・・・細管、10・・・解体用仕切室、11・・・仕切室本体、11A・・・吸気口、11B・・・排気口、12・・・切断装置(ハンドグラインダーやガス溶断機等の工具)、13・・・噴液装置、13A・・・液体噴射部、13B・・・遠隔操作部、14・・・噴射部支持体、14A・・・レール、14B・・・支持柱、14C・・・摺動装置、14D・・・吊下部材、15・・・捕集容器、15A・・・容器本体、15B・・・防水シート、15C・・・保護部材、16・・・循環装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設備を解体するための解体用仕切室であって、
前記設備を囲繞する仕切室本体と、
切断手段により切断される前記設備の切断部位に液体を吹き付ける噴液手段と、
前記噴液手段より切断部位に吹き付けられた液体を捕集する捕液手段と
を備えることを特徴とする解体用仕切室。
【請求項2】
前記捕液手段により捕集された液体から異物を取り除き、前記異物を取り除いた液体を前記噴液手段に送出する循環手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の解体用仕切室。
【請求項3】
前記噴液手段は、
液体を噴射する液体噴射部と、
前記液体噴射部の液体噴射を遠隔操作できる遠隔操作部とを備え、
前記液体噴射部を移動可能に支持する噴射部支持体に前記液体噴射部を持着し、
前記切断手段により設備を切断する部位の近傍に前記液体噴射部を前記噴射部支持体を用いて移動させた後、
前記遠隔操作部により前記液体噴射部から液体を噴射させながら設備を切断する
ことを特徴とする請求項1に記載の解体用仕切室。
【請求項4】
前記捕液手段は設備の下面投影形状より広い容器であって、
金属または木材により構成された捕液本体と、
前記捕液本体から液体が漏洩すること防止する防水シートと、
前記捕液本体と前記防水シートを保護する保護部材とを備え、
前記捕液本体に前記防水シートと前記保護部材とを積層する
ことを特徴とする請求項1に記載の解体用仕切室。
【請求項5】
設備を解体するための解体用仕切室であって、
前記設備を囲繞する囲壁の上部に吸気口を、下部に排気口を備える
ことを特徴とする解体用仕切室。
【請求項6】
設備を解体するための解体用仕切室であって、
前記設備を囲繞し、フィルタを備える排気口を有する仕切室本体と、
切断手段により切断される前記設備の切断部位に液体を吹き付ける噴液手段と

備えることを特徴とする解体用仕切室。
【請求項7】
前記仕切室本体はさらに吸気口を有し、
前記仕切室本体の上部に前記吸気口が設けられ、下部に前記排気口が設けられている
ことを特徴とする請求項6に記載の解体用仕切室
【請求項8】
設備を解体するための解体方法であって、
前記設備を囲繞する工程と、
前記設備を切断時に当該切断部位に液体を吹き付ける工程と、
当該液体を捕集する工程とを
有することを特徴とする解体方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−207275(P2006−207275A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−21548(P2005−21548)
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】(505036353)株式会社エネルギア・ニューテック (1)
【Fターム(参考)】