説明

計測器のための検電装置

【課題】検電装置を持ったままテスターで電圧の有無を確認することで、図面で確認することなく電圧のない箇所にメガー測定することができると共に、テストのレンジ間違えによる直流地絡を防止すると共に、誰でも簡単に短時間で点検する。
【解決手段】検電部4の筒状ホルダ3内に可動探針14を設け、この可動探針14の可動接点13がメガー測定器1の絶縁抵抗計7のメガー用接点10から離れ、検電用接点12と接触しているときは、電圧の有無を測定する際に利用することができ、電圧が無いことを確認できたときは、可動接点13と共に可動探針14を弾性部材11に抗して押し込み、この可動接点13をメガー用接点10と接触させて絶縁抵抗計7でメガー測定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力所、工場又はプラント設備などに敷設された電力線又は通信線等の配線設備における絶縁抵抗を測定する計測器のための検電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、低圧回路の点検項目の主要なものとして絶縁抵抗測定、いわゆるメガー測定を実施している。この測定に際して、点検設備を停止しても他の装置からの接続により電圧のある回路が必ず残る。そこで、現在は予めテスターで電圧の有無を確認してから記録した後、絶縁抵抗測定器でメガー測定している。
【0003】
例えば、テスターで電圧なしを確認し、その旨を記録し、その後にメガー測定という手順により測定作業を実施しているために時間を要していた。このような測定ステップの途中で端子台を間違う可能性が高い。間違えて点検箇所以外の装置の装置等にメガーをかけるおそれがある。そのために、2台の計測器と記録用紙が必要であり、一人での測定作業では手間がかかっていた。
【0004】
そこで、ケーブルなどの配線設備の導通状態及び絶縁状態を能率的に測定する技術が提案されている。例えば、特許文献1の特開平10−170571号公報「配線設備の導通状態及び絶縁抵抗測定装置」に示すように、配線路によって形成される閉回路の抵抗値を測定するためのテスターと、所定の高電圧を印加して、高電圧の印加状態における絶縁抵抗値を測定するためのメガーと、前記テスターに具備された一対の測定端子が接続されるテスター側接続端子、前記メガーに具備された一対の測定端子が接続されるメガー側接続端子、一対の被測定配線路にそれぞれ接続するための第1と第2の配線路側接続端子、大地に対して接続するための大地側接続端子とを備えた接続ユニットより構成され、前記接続ユニットには、前記テスター側接続端子またはメガー側接続端子を択一的に選択して前記第1と第2の配線路側接続端子に接続するための切替えスイッチと、前記切替えスイッチとメガー側接続端子との間に接続され、前記切替えスイッチがメガー側接続端子を選択している状態において、前記第1と第2の配線路側接続端子および大地側接続端子におけるいずれか2端子の間で、絶縁抵抗値を測定する回路網を構成させる切替え回路とが具備されていることを特徴とする配線設備の導通状態及び絶縁抵抗測定装置が提案されている。
【特許文献1】特開平10−170571号公報
【0005】
また、特許文献2の実公平7−20612号公報「直流電圧検知用テスター」に示すように、筒状ケースの先端に取りつけた探針と、前記筒状ケースの後端に取りつけたアース端子部材と、前記筒状ケースの内部において前記探針と前記アース端子部材との間に順方向に直列接続された第1のLEDランプと、前記筒状ケースの内部において前記探針と前記アース部材との間に逆方向に直列接続された第1のLEDランプとは発光色が異なる第2のLEDランプと、前記筒状ケースの内部において前記探針と前記アース部材との間に設けられた整流手段及びこの整流電圧を印加される直流電圧駆動型の発音手段を有することを特徴とする直流電圧検知用テスターが提案されている。
【特許文献2】実公平7−20612号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の「絶縁抵抗測定装置」は、絶縁抵抗測定器とテスターの切換を行うことはできるが、測定に際して切換器と2つの計測器を運搬する必要があった。そこで、特許文献1の絶縁抵抗測定装置では、作業手順の省力化と作業の簡略化にならないという問題を有していた。
【0007】
また、特許文献2の「テスター」では、テスターとしての測定を容易に実施できるものであるが、電圧のない箇所にメガー測定をするためには、図面等で測定箇所を確認する必要があり、点検に時間を要するという問題を有していた。
【0008】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、検電装置を持ったままテスターで電圧の有無を確認することで、図面で確認することなく電圧のない箇所にメガー測定することができると共に、テストのレンジ間違えによる直流地絡を防止すると共に、誰でも簡単に短時間で点検することができる計測器のための検電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、測定用本体部(6)に取りつけたメガー探針(2)と、該測定用本体部(6)に接続した絶縁抵抗計(7)と、該絶縁抵抗計(7)に取り付けたアース端子部(8)と、から成るメガー測定器(1)のための検電装置であって、前記メガー探針(2)に差し込めるように構成した筒状ホルダ(3)と、前記筒状ホルダ(3)内に設けた、前記メガー測定器(1)の絶縁抵抗計(7)のメガー用接点(10)と、弾性部材(11)で該メガー用接点(10)から常時に離れ、検電用接点(12)と接触するように、該筒状ホルダ(3)内で移動可能に配置した可動接点(13)を具備した可動探針(14)とから成る検電部(4)と、測定に際して前記可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させ、それに電圧が有るときに発する警報部(5)と、を備え、前記可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させ、電圧が無いことを前記警報部(5)で確認した際に、前記可動接点(13)と共に可動探針(14)を前記弾性部材(11)に抗して押し込み、該可動接点(13)がメガー用接点(10)と接触して前記絶縁抵抗計(7)が機能するように構成した、ことを特徴とする計測器のための検電装置が提供される。
【0010】
前記筒状ホルダ(3)は、前記メガー探針(2)に着脱自在に差し込めるように構成することができる。
前記可動接点(13)が前記メガー用接点(10)と接触している状態を維持するために、該可動接点(13)を前記筒状ホルダ(3)に掛け止めるストッパ(18)を設けることが好ましい。
前記警報部(5)には、可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させたときに、プラス、マイナス電圧の有無により点灯し、電圧がないときに点灯しないLED(5)を用いることができる。
または、前記警報部(5)には、可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させたときに、プラス、マイナス電圧の有無により鳴動し、電圧がないときに鳴動しないブザーを用いることができる。
前記警報部(5)には、可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させたときに、プラス、マイナス電圧の有無により振動し、電圧がないときに振動しない振動体を用いることができる。
【発明の効果】
【0011】
上記構成の発明では、検電部(4)の筒状ホルダ(3)内に設けた可動探針(14)は、その可動接点(13)がメガー測定器(1)の絶縁抵抗計(7)のメガー用接点(10)から離れ、検電用接点(12)と接触しているときは、電圧の有無を測定する際に利用することができる。そこで、この可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させ、プラス、マイナス電圧の有あるときは警報部(LED(5))が点灯し、メガー測定できないことを確認することができる。
一方、この検電部(4)の警報部(LED(5))が点灯しないときは、電圧が無いことを確認し、メガー測定できると判断できる。そこで、可動接点(13)と共に可動探針(14)を弾性部材(11)に抗して押し込み、この可動接点(13)をメガー用接点(10)と接触させ、絶縁抵抗計(7)でメガー測定することができる。
【0012】
このように、1つの測定器具で、検電とメガー測定の両方を実施することができるので、測定に際してレンジ間違えによる直流地絡を防止でき、装置の故障を回避することができる。また、従来のように、図面で測定箇所を確認する必要がなく、電圧のない箇所にメガー測定できるため、誰でも簡単に、短時間で点検することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の計測器のための検電装置は、検電部の筒状ホルダ内に可動探針を設け、この可動接点がメガー測定器の絶縁抵抗計のメガー用接点から離れ、検電用接点と接触しているときは、電圧の有無を測定する際に利用することができる。一方、電圧が無いことを確認できたときは、可動接点と共に可動探針を弾性部材に抗して押し込み、この可動接点をメガー用接点と接触させて絶縁抵抗計でメガー測定することができる装置である。
【実施例1】
【0014】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は実施例1の計測器のための検電装置の一部断面にした全体構成図である。図2は検電装置の検知回路図である。
本発明の計測器のための検電装置は、絶縁抵抗を測定するメガー測定器1に備えたメガー探針2に、筒状ホルダ3を差し込み、この筒状ホルダ3内に電圧の有無を確認する検電部4と、電圧が有るときに警報を発する警報部5とを備えたものである。
【0015】
メガー測定器1は、作業者が手で握ることができる略円柱状の測定用本体部6と、この一端にメガー探針2を取り付け、この測定用本体部6に絶縁抵抗計7を接続し、この絶縁抵抗計7にアース端子部(接地用クリップ)8を接続したものである。このメガー測定器1は、電力線又は通信線等の配線設備における絶縁抵抗を測定するものである。この絶縁抵抗計7とアース端子部8との間にヒューズ9を接続している。
【0016】
筒状ホルダ3は、メガー測定器1のメガー探針2に差し込めるように構成したものである。この筒状ホルダ3は、メガー探針2に差し込み、又はネジ込みにより着脱自在に差し込めるように構成したものである。例えば、筒状ホルダ3の一側のメガー探針2が挿入される部分は、メガー探針2の外径程度に細く形成している。また、筒状ホルダ3の他側は、後述する検電部4として機能する可動探針14と弾性部材11を収納できるように太い空間を有している。
【0017】
可動探針14は筒状ホルダ3内に前後移動自在に内挿されたものである。この可動探針14の先端側(図1の図示例では右側)に可動接点13を具備し、この可動接点13の反対側に押圧板15を固着したものである。この押圧板15はコイルばね11で、図示例では右側へ常時押圧されている。これらの可動接点13、押圧板15は、円板状の部材を可動探針14に貫通するように固着したものである。
【0018】
検電部4は、筒状ホルダ3内に、メガー測定器1の絶縁抵抗計7のメガー用接点10から、コイルばね等の弾性部材11で常時に離れ、検電用接点12と接触するように可動接点13を具備した可動探針14を内挿したものである。図示するように、メガー用接点10は中心に孔を開けた円筒状の部品からなり、その一端に接点を形成したものである。
【0019】
同じく、筒状ホルダ3内において、メガー用接点10の外側(図1の図示例では右側)に、検電用接点12を設けている。図1の図示では、可動探針14の可動接点13は、この検電用接点12と接触している状態を示す。この可動探針14は、筒状ホルダ3内において容易に前後移動し得るようになり、この可動探針14に具備した可動接点13がメガー用接点10又は検電用接点12に離接することができる。
【0020】
警報部5は、可動探針14を測定に際して測定対象物16と接触させ、電圧が有るときに発するものである。例えば、図示するように、可動探針14を測定対象物16と接触させたときに、プラス、マイナス電圧の有無により点灯し、電圧がないときに点灯しないLED5を設けたものである。このLED5は、作業者の注意を喚起しやすくするために、異なる色又は点滅するように構成することもできる。例えば、負の直流電圧を検知した場合に、発光色の異なるLED5を発光させることで、負の直流電圧の検知を行う場合にも利用できる。なお、LED5に抵抗体17を接続している。
【0021】
または、この警報部5は、可動探針14を測定対象物16と接触させたときに、プラス、マイナス電圧の有無により鳴動し、電圧がないときに鳴動しないブザー(図示していない)にすることができる。例えば、測定対象物が作業者から見えづらい場所にあるとき、又は凹所内にあるときに、警報部5(LED)の発光状態を確認しづらいときに便利である。更に、このブザーとLED5とを併用することで、更に作業者が確認しやすくなる。あるいは、この警報部5は、LED5又はブザーに代えて、振動体(図示していない)を備えることも可能である。その他に作業者が警報状態を認識できるものであればこれらの実施例に限定されない。
【0022】
図3は可動探針と可動接点との作動状態を示す断面図であり、(a)は可動探針を測定対象物と接触させる前の状態、(b)は電圧があり、LEDが点灯している状態、(c)は電圧がなく、LEDが点灯していない状態、(d)は可動探針を押し込んでメガー測定している状態である。
このように構成した本発明の計測器のための検電装置では、図示するように、可動接点13がメガー測定器1の絶縁抵抗計7のメガー用接点10から離れ、検電用接点12と接触しているので、電圧の有無を測定することができる(図3(a))。この可動探針14を測定対象物16に接触させたときに、プラス、マイナス電圧の有無により警報部(LED5)が点灯する(図3(b))。または警報部(ブザー)が鳴動する。
【0023】
一方、電圧がないときには、可動探針14を測定対象物16と接触させても点灯しない(図3(c))。または警報部(ブザー)が鳴動しない。そこで、電圧が無いことを確認した後、可動接点13と共に可動探針14を弾性部材11に抗して押し込み、この可動接点13をメガー用接点10と接触させ、絶縁抵抗計7でメガー測定することができる(図3(d))。
【0024】
例えば、本発明の計測器のための検電装置を用いて、測定対象物16における導通状態及び絶縁状態を検査するときは次のような手順で行う。このメガー測定器1のメガー用接点10に接触している可動接点13を、測定しようとする測定対象物16に当てながら、測定用本体部6に設けられた測定スイッチ(図示していない)を押す。このときのメガーによる指示値、即ち絶縁抵抗値を絶縁抵抗計7で定量的に読み、その測定値を対地間の絶縁抵抗値として記録する。続いて、アース端子部の接地用クリップ8を外し、今度は接地用クリップ8を測定対象物16に接続し直し、一方、可動接点13を測定しようとする測定対象物16に当てながら、測定用本体部6に設けられた測定スイッチを再び押す。このときのメガーによる指示値、すなわち絶縁抵抗値を絶縁抵抗計7で定量的に読み、その測定値を線間の絶縁抵抗値として記録する。このような一連の作業により測定対象物16における導通状態及び絶縁状態の検査を終了する。
【実施例2】
【0025】
図4は実施例2のストッパを設けた計測器のための検電装置の一部断面にした構成図であり、(a)はストッパがフリーで可動探針が検電用接点に接触している状態、(b)はストッパにより可動探針がメガー用接点に接触するように、可動接点を掛け止めている状態である。
実施例2の計測器のための検電装置は、可動接点13を筒状ホルダ3に掛け止めるストッパ18を設けたものである。これは可動接点13は、弾性部材11で常に検電接点12側に押されている。メガー用接点10と接触している状態を維持することができない。しかし、本発明の計測器をメガー測定毎に可動探針14を押し込む動作をすることは煩雑である。そこで、このメガー測定のみを実施するときに、この可動探針14の押し込む動作を省略するために、ストッパ18を設けた。
【0026】
このストッパ18は、棒状の部材の先端に可動探針14の押圧板15を掛け止める爪19を設け、この棒状部材の中間を筒状ホルダ3に揺動自在に取り付け、棒状部材の後端に、この爪19が常時筒状ホルダ3側に向くように付勢するばね20を取り付けたものである。爪19はストッパ18先端方向から移動する押圧板15が容易に乗り越えられるように傾斜面を有するものである。しかし、押圧板15がこの爪19を乗り越えたときは、この爪19から外れないようになっている。ストッパ18から押圧板15を外すときは、ストッパ18の後端を押し付けて爪19を押圧板15から離す。このストッパ18は、可動探針14と共にメガー用接点10と接触している可動接点13を掛け止めることができる構造であれば、図示例の構造に限らない。
【0027】
なお、本発明は、検電装置を持ったままテスターで電圧の有無を確認することで、図面で確認することなく電圧のない箇所にメガー測定することができると共に、テストのレンジ間違えによる直流地絡を防止すると共に、誰でも簡単に短時間で点検することができる構造であれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明の計測器のための検電装置は、工場内やプラント設備などに敷設された通信線や電力線などの配線設備における各線の導通状態及び絶縁状態の測定などに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施例1の計測器のための検電装置の一部断面にした全体構成図である。
【図2】検電装置の検知回路図である。
【図3】可動探針と可動接点との作動状態を示す断面図であり、(a)は可動探針を測定対象物と接触させる前の状態、(b)は電圧があり、LEDが点灯している状態、(c)は電圧がなく、LEDが点灯していない状態、(d)は可動探針を押し込んでメガー測定している状態である。
【図4】実施例2のストッパを設けた計測器のための検電装置の一部断面にした構成図であり、(a)はストッパがフリーで可動探針が検電用接点に接触している状態、(b)はストッパにより可動探針がメガー用接点に接触するように、可動接点を掛け止めている状態である。
【符号の説明】
【0030】
1 メガー測定器
2 メガー探針
3 筒状ホルダ
4 検電部
5 警報部(LED)
6 測定用本体部
7 絶縁抵抗計
8 アース端子部(接地用クリップ)
10 メガー用接点
11 弾性部材(コイルばね)
12 検電用接点
13 可動接点
14 可動探針
16 測定対象物
18 ストッパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定用本体部(6)に取りつけたメガー探針(2)と、該測定用本体部(6)に接続した絶縁抵抗計(7)と、該絶縁抵抗計(7)に取り付けたアース端子部(8)と、から成るメガー測定器(1)のための検電装置であって、
前記メガー探針(2)に差し込めるように構成した筒状ホルダ(3)と、
前記筒状ホルダ(3)内に設けた、前記メガー測定器(1)の絶縁抵抗計(7)のメガー用接点(10)と、弾性部材(11)で該メガー用接点(10)から常時に離れ、検電用接点(12)と接触するように、該筒状ホルダ(3)内で移動可能に配置した可動接点(13)を具備した可動探針(14)とから成る検電部(4)と、
測定に際して前記可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させ、それに電圧が有るときに発する警報部(5)と、を備え、
前記可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させ、電圧が無いことを前記警報部(5)で確認した際に、前記可動接点(13)と共に可動探針(14)を前記弾性部材(11)に抗して押し込み、該可動接点(13)がメガー用接点(10)と接触して前記絶縁抵抗計(7)が機能するように構成した、ことを特徴とする計測器のための検電装置。
【請求項2】
前記筒状ホルダ(3)は、前記メガー探針(2)に着脱自在に差し込めるように構成したものである、ことを特徴とする請求項1の計測器のための検電装置。
【請求項3】
前記可動接点(13)が前記メガー用接点(10)と接触している状態を維持するために、該可動接点(13)を前記筒状ホルダ(3)に掛け止めるストッパ(18)を設けた、ことを特徴とする請求項1又は2の計測器のための検電装置。
【請求項4】
前記警報部(5)は、可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させたときに、プラス、マイナス電圧の有無により点灯し、電圧がないときに点灯しないLED(5)である、ことを特徴とする請求項1の計測器のための検電装置。
【請求項5】
前記警報部(5)は、可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させたときに、プラス、マイナス電圧の有無により鳴動し、電圧がないときに鳴動しないブザーである、ことを特徴とする請求項1の計測器のための検電装置。
【請求項6】
前記警報部(5)は、可動探針(14)を測定対象物(16)と接触させたときに、プラス、マイナス電圧の有無により振動し、電圧がないときに振動しない振動体である、ことを特徴とする請求項1の計測器のための検電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−8659(P2008−8659A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−176645(P2006−176645)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】