説明

記念印刷物発行システムおよび記念印刷物発行方法

【課題】役務の提供を受けた会員が、当該役務のオフィシャル写真入りの記念印刷物を購入するシステムを提供する。
【解決手段】システムに会員登録をしている会員は、システムと提携している業者が提供する役務の会場に設置されている場内端末3に会員カード6を読み込ませると、システム管理コンピュータ4は、会員IDと役務IDとを対応づけた会員毎の役務購入履歴を登録する。会員端末1を介して管理コンピュータ4に記念印刷物の購入申込をすると、購入履歴が登録されている役務について業者が管理するオフィシャル写真を含む役務関連情報と会員の氏名を少なくとも含む個人情報とを統合した出力情報が生成され、印刷装置5に送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
スポーツ観戦、観劇などの役務を享受したユーザの後日の記念のために、その役務に関連した情報及び役務提供者によるオフィシャル写真と、ユーザ固有の情報とを統合して作成した出力情報を媒体に印刷するシステム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
商品や役務を購入した顧客に対し、記念として後々まで保存しておけるような品を与えることで、顧客満足度を高めることを意図したシステムが種々提案され、特許文献1、特許文献2もその一例である。
特許文献1(特開2005−284399号公報)には、飛行機等を利用するユーザに対して当該利用の記念になる記念プリントを渡し、ユーザに満足感を与える「記念プリント発行システム」が開示されている。
特許文献2(特開2005−11041号公報)には、各種イベントへの参加や乗物への乗車・搭乗等の記念に適した記念チケットの印刷が可能な「記念チケット印刷システム及び記念チケット印刷方法」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−284399号公報
【特許文献2】特開2005−11041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、そのイベントに特有の写真、例えば、野球などであればその試合のハイライトなどの写真を提供しようとすると、会場でその写真が印刷できる準備ができるまで待ったうえで発行しなければならない。そのため会場に設置された端末で発行する場合、長蛇の列ができてしまい、待ち時間が多くなってしまい、事実上その時の感動シーンなどを入れることはできなかった。
また、特許文献1に記載の発明は、役務の提供者として単一の業者が想定されているにすぎない。そのため、例えば、ユーザが旅行をした場合、この発明のシステムを採用しているその一つの運輸会社の記念プリントを入手できても、他の運輸会社の記念プリントは入手できない。
特許文献2に記載の発明においても、複数の業者による複数の異なる役務への対応が考慮されていないのは同様である。
したがって、これらの先行出願に係る発明では、ユーザに記念となる印刷物を発行しようとする業者は個々にシステムを構築しなくてはならない。役務の提供と一口に言っても千差万別である。多量かつ頻繁にユーザに役務を提供する業者であれば単独でシステムを設けることは可能かもしれない。しかし、例えば、年に1,2回の公演を行うに過ぎない小劇団などの場合、単独でシステムを設けることは困難である。一方、役務を享受した側にとっては、印象に残った役務はなんらかの形(例えば、有形の印刷物)を残しておきたいと思う。
しかし、上記の先行出願に係る発明では、小規模な役務提供業者がユーザの希望に応えようとしても負担が重い。
【0005】
このような問題点に鑑み、本発明は役務を提供する業者がその業種や企業規模などの別なく、少ない負担でユーザが希望する役務についての記念となる印刷物を発行できるシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、役務を提供する業者と提携し、会員登録カードの発行を受けている会員が提携業者の提供する役務を購入した場合に、その提携業者提供が提供する画像入り記念印刷物を、当該会員が入手できる記念印刷物発行システムであって、システムの管理コンピュータは、業者が利用する業者端末と、役務提供場所に設置された場内端末と、会員が利用する会員端末と、記念印刷物を発行する印刷装置とに通信可能に接続されるとともに、前記場内端末は、会員が保有する会員登録カードに記録されている会員識別情報を読み取る読取手段と、前期読み取った会員識別情報と当該場内端末自身の端末識別情報とを前記管理コンピュータに送信する送信手段とを備え、前記管理コンピュータは、会員の個人情報を会員識別情報とともに記憶する会員個人情報記憶手段と、提携業者の業者情報を業者識別情報とともに記憶する業者情報記憶手段と、前記端末識別情報と役務識別情報との対応を記憶する場内端末情報記憶手段と、提携業者により提供される役務に関する情報及び画像データを役務識別情報と対応づけて記憶する役務情報記憶手段と、会員が提供を受けた役務の役務識別情報を会員識別情報と対応づけて記憶する役務購入履歴記憶手段と、前記場内端末から場内端末識別情報及び会員識別情報を受信すると、受信した場内端末識別情報を前記場内端末情報記憶手段から検索して対応する役務識別情報を抽出し、抽出した役務識別情報と受信した会員識別情報とを対応づけて前記役務購入履歴記憶手段に登録する役務購入履歴登録手段と、会員端末からの記念印刷物の発行要求に対して、会員識別情報に基づき前記役務情報記憶手段から前記会員の提供を受けた役務を抽出して、抽出された役務一覧を表示するWebページのデータを作成して、前記会員端末へ送信する役務一覧作成手段と、前記会員端末から前記Webページを介して役務及びそのオフィシャル写真の選択指定情報を受信すると、前記役務情報記憶手段及び前記業者個人情報記憶手段から指定された役務情報やオフィシャル写真画像データを抽出し及び前記会員個人情報記憶手段から会員の個人情報を抽出して、これらの抽出された情報を統合して前記印刷装置に出力させるためのデータを生成する出力情報生成手段とを含み構成されることを特徴とする。
【0007】
会員個人情報記憶手段は、会員の個人情報(例:氏名、住所など)を会員IDとともに記憶する。
業者個人情報記憶手段は、提携業者の個人情報(例:名称、所在地など)を業者IDとともに記憶する。
場内端末情報記憶手段は、場内端末IDと役務IDとの対応を記憶する。
役務情報記憶手段は、提携業者により提供される役務に関する情報(例:役務提供業者ID、役務の名称、日付、提供場所など)及びオフィシャル写真の画像データを役務IDと対応づけて記憶する。
役務購入履歴記憶手段は、会員が提供を受けた役務の役務IDを会員IDと対応づけて記憶する。
【0008】
役務購入履歴登録手段は、前記場内端末から場内端末ID及び会員IDを受信すると、受信した場内端末IDを前記場内端末情報記憶手段から検索して対応する役務IDを抽出し、抽出した役務IDと受信した会員IDとを対応づけて前記役務購入履歴記憶手段に登録する。
役務一覧作成手段は、記念印刷物の発行を希望する会員の会員端末に対して、前記役務情報記憶手段及び前記役務購入履歴記憶手段から前記会員の提供を受けた役務を抽出して、抽出された役務一覧(役務毎に、役務名称やオフィシャル写真などを表示するリスト)を表示するWebページのデータを作成し送信する。
出力情報生成手段は、前記会員端末から前記Webページを介して役務及びそのオフィシャル写真の選択指定情報を受信すると、前記役務情報記憶手段及び前記業者個人情報記憶手段から指定された役務情報やオフィシャル写真画像データを抽出し及び前記会員個人情報記憶手段から会員の個人情報(例:氏名)を抽出して、これらの抽出された情報を統合して前記印刷装置に出力させるためのデータを生成する。
【0009】
本発明における「役務」とは、スポーツ試合、コンサート、展覧会のような無形の商品を意味するだけでなく、有形の商品も含まれる。なぜなら、例えば高級ブランド品を扱う商店では店舗の内装、商品の包装、店員の顧客への対応などに種々の配慮をしていることから、有形の商品を介在させて顧客満足を追求しており、これはスポーツ試合、コンサートなどの役務の提供と何ら異なるところはないからである。
本システムに会員登録をした会員が役務の提供を受けるために入場し、場内に本システムに対応可能な端末があれば、その端末のカード読取部に会員登録カードの会員IDを読み取らせる。これによって、その会員がどのような役務を享受したかという役務購入履歴がシステムに通知され、会員はこの役務の記念となる印刷物を入手できる。つまり、役務提供業者は、自らデータベースや印刷手段などを備える必要はなく、場内端末(業者自らが所有していても、レンタルでもよい)を設置し、オフィシャル写真を含む役務に関する情報をシステムに登録しさえすれば、会員に対して本システムのようなサービスが提供できるのである。
「提携業者」とは、本発明のシステム利用に関してシステムの運営者と合意している業者をいう。合意内容によって利用法はさまざまであり、継続的な利用法もあればスポット的な利用法もある。
「オフィシャル写真」とは、その役務を提供する業者によって作成されて販売される写真を含む画像データであって、例えば、スポーツのハイライトシーン、芝居の名場面、個々の選手や俳優のポートレートの写真などがある。
演劇や舞踊であれば、演者ごとに名場面などの写真を用意しておくと、会員はお気に入りの演者の写真を購入でき、ファン投票をしているのと同じような気分を味わうことができる。このように写真を多数用意して会員の収集意欲の喚起を導く手法は、販売促進手法としても有力である。また、魅力のある写真を多数用意することで、役務提供業者は、役務提供後も収益を得ることができる。
【0010】
本発明により、役務の提供を受けた会員は、その役務について自分だけの価値ある記念品を手に入れることができる。
また、同一の会員が、異なる業者による異なる種類の役務を享受した場合、それらの役務の一覧がWebページ上に表示されるので、このページ上で役務とオフィシャル写真を選択すれば、所望の印刷物を購入できる。例えば、スポーツ、古典芸能、ブランド品販売などの異なる役務の提供を受けたときも、その会員は別々のサイトにアクセスすることなく、本システムの管理コンピュータにアクセスすれば、いずれの役務の記念印刷物も入手できる。
【0011】
また、種々の役務を提供する複数の業種及び複数の業者の参入が可能であってもよい。
これにより、本発明のシステムを利用する業者の業種や役務の種類は一切限定しないので、例えば、プロ野球の球団、航空会社、劇団運営者といったように、異なる種類の業種の参加が考えられる。このように種々の業者をシステムに取り込むならば、本発明のシステムの利便性が向上する。その結果、会員が増加し、提携業者が増加し、システムの使い勝手が一層よくなるという好循環が期待できる。
【0012】
また、役務購入履歴登録手段は、前記会員端末から送信された情報も前記役務購入履歴記憶手段に登録し、前記送信された情報には役務の提供を受けた座席番号、会員本人あるいは関係者のメッセージ、会員が作成した画像データが含まれてもよい。
これにより、その会員本人にとって記念品としての価値が一層高まる。
「関係者」とは、例えば入場券をプレゼントしてくれた人であり、入場券に添書きしてくれたメッセージも記念品に印刷して残しておける。
【0013】
また、前記提携する業者の提供する全ての役務について、前記印刷装置に出力させるためのデータは共通のフォーマットを有してもよい。
これにより、業者が複数であり業種が複数であっても、前記出力情報生成手段による処理は統一的に行われる。
【0014】
また、前記管理コンピュータはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の運営者によって管理運営され、会員は前記SNSの会員であってもよい。
これにより、本システムを採用することで当該SNSは会員増を図ることができる。また、SNS入会時に氏名や住所を登録し、会員IDを取得しておくならば、以後会員IDの提示だけで本システムを利用できる。また、SNSの会員同士で、自分が提供を受けた役務について情報交換しあえるという副次的な利用法も考えられる。
【0015】
コンピュータを、上記記念印刷物発行システムの管理コンピュータとして動作させる方法及び、当該方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムも、上記の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0016】
役務の提供を受けた会員が、会員本人の名前などの個人情報と役務提供業者によるオフィシャル写真とを印刷した記念品を購入することができる。また業者も、このような会員サービスを本発明のシステムを利用することによって手軽に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施の形態のシステム構成図である。
【図2】実施の形態の管理コンピュータおよび場内端末の機能ブロック図である。
【図3】実施の形態の会員個人情報データベースの構成例を示す図である。
【図4】実施の形態の業者個人情報データベースの構成例を示す図である。
【図5】実施の形態の役務情報データベースの構成例を示す図である。
【図6】実施の形態の場内端末情報データベースの構成例を示す図である。
【図7】実施の形態の役務購入履歴記憶手段に登録されるデータ例を示す図である。
【図8】実施の形態のシステムのメイン画面表示例を示す図である。
【図9】実施の形態の会員による記念印刷物の申し込みから発行までのフロー図である。
【図10】実施の形態の会員別役務一覧の画面表示例を示す図である。
【図11】実施の形態の会員による入力画面の一例を示す図である。
【図12】実施の形態の印刷物の出力フォーマット例を示す図である。
【図13】実施の形態の印刷物の一例を示す図である。
【図14】実施の形態の印刷物の一例を示す図である。
【図15】実施の形態の印刷物の一例を示す図である。
【図16】第2の実施の形態の場内端末を主体とする処理のフロー図である。
【図17】第3の実施の形態の会員端末を主体とする処理のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
〔1.第1の実施の形態〕
本発明の実施の形態のシステム(以下、「本システム」)について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
〔1―1.システムの構成〕
図1に示すように、このシステムは、会員端末1と、業者端末2と、役務提供会場内部に設置される場内端末3と、主にシステム運営者によって管理運営される管理コンピュータ4と、記念印刷物の発行を行う印刷装置5を含み構成される。
会員端末1、業者端末2及び場内端末3は、インターネットN及び必要であれば移動体通信網(図示せず)を介して管理コンピュータ4と接続する。
管理コンピュータ4は、印刷装置5と接続されている。
【0020】
会員端末1は、会員が使用する情報処理装置であって、管理コンピュータ4との通信が可能であれば携帯電話でもパソコンでもPDAでも何でもよい。ただし印刷情報(例えば座席番号など)によっては、チケットの半券やレシートに印刷されているQRコード(登録商標)を読み取らせた方がよい。そういう場合は、会員端末1としてQRコードが読み取れるカメラ機能付きの携帯電話やパソコンが便利である。
業者端末2は、業者が使用する情報処理装置であって、管理コンピュータ4との通信が可能であれば携帯電話でもパソコンでもPDAでも何でもよいが、業者はオフィシャル写真の管理が必要なのでパソコンが適当である。
場内端末3は、会員登録カード6に記載の会員IDを読み取る会員ID読取手段3aと、読み取った会員IDを管理コンピュータ4に送信する会員ID送信手段3bを備えた情報処理装置である。会員ID読取手段3aとは、いわゆるカードリーダであり、会員登録カード6の種類はICカードや磁気カードなど特に限定しない。また、会員IDはバーコード化されていても、QRコードなどの二次元バーコード化されていてもよい。
なお、図1では、会員端末1が2台、業者端末2が1台、場内端末3が1台のみ記されているが、台数に制限はない。
【0021】
管理コンピュータ4は、図2に示すように、記憶部7と、処理部8と、通信インターフェース9とを含み構成される。
記憶部7には、会員個人情報記憶手段10、業者個人情報記憶手段11、役務情報記憶手段12、場内端末情報記憶手段13、役務購入履歴記憶手段14を含む。
処理部8には、個人情報登録手段15、役務情報登録手段16、場内端末登録手段17、役務購入履歴登録手段18、役務一覧作成手段19、出力情報生成手段20、印刷指示手段21を含む。
ただし、これらの各手段の分類は、あくまで説明の便宜上にすぎない。
各手段は、その機能に応じて、ハードウェア、ソフトウェアで実装される。ソフトウェアによる場合は、ROMやハードディスクなどの記憶手段に格納されているコンピュータプログラムをCPUが実行する。これらは、公知の事柄であるので説明を省略する。
通信インターフェース9は、通信ネットワークを介した他の情報処理装置との通信を行う。
図2には記載がないが、管理コンピュータ4は、処理の経過に伴う作業用中間データ、パラメータ類、印刷物のフォーマットなどを格納する記憶手段を備える。また、キーボードやディスプレイ等の入出力手段及びドライバ類も備えるが、これらも公知の事柄なので、説明を省略する。
【0022】
会員個人情報記憶手段10は、会員の氏名を少なくとも含む会員の個人情報をデータベース化して記憶するものである。この会員個人情報は、会員端末1から会員登録の申込があったときにシステムによって生成された会員IDと対応付けて登録される。
なお、会員として登録された人に対してシステムは会員IDを記載した会員登録カード6を発行する。
【0023】
業者個人情報記憶手段11は、このシステムを利用して顧客に記念の印刷物を販売しようとする役務提供業者に固有の情報をデータベース化して記憶するものである。この業者個人情報は、業者端末2から本システムへの参加申込があったときにシステムによって生成された業者IDと対応付けて登録される。
【0024】
役務情報記憶手段12は、提携業者によって提供される役務に関する情報をデータベース化して記憶するものである。役務に関する情報には1以上任意個数のオフィシャル写真データが含まれる。ある役務について業者端末2から管理コンピュータ4へ最初に情報が送信されてきたときに、その役務の役務IDが生成される。業者端末2からの役務情報の送信のタイミングは、通常は役務提供前(例えば、演劇ならば演目や日程・場所が確定した時点)であるが、役務提供後にハイライトシーンの写真データが登録されたり、既登録の写真が他の写真と入れ替えられたりすることもある。その場合は、最初に生成された役務IDと対応づけて追加更新される。
【0025】
場内端末情報記憶手段13は、役務提供会場の内部に設置された場内端末3の場内端末IDと当該役務の役務IDとを対応づけてデータベース化して記憶するものである。場内端末IDは、機器固有情報を場内端末IDとして用いてもよい。
なお、この場内端末3と関連付けられている役務IDは、その場所で提供される役務が変わるごとに更新されようにする。これで、その場所で現在提供されている役務とその場内端末IDとが常に関連付けられた状態となっている。
【0026】
役務購入履歴記憶手段14は、会員とその会員が提供を受けた役務との対応をデータベース化して記憶するものである。場内端末3から管理コンピュータ4へ場内端末IDと会員IDが送信されてきたときに、役務購入履歴登録手段18によって登録される。また、後で述べるように、会員端末1から座席番号やメッセージが送信されてきたときは、これらの情報も登録される。
【0027】
役務一覧作成手段19は、会員端末1から印刷物の発行要求を受信したときに、当該会員の役務購入履歴をWebページの形式で表すHTMLファイルを作成して会員端末1に送信する。
【0028】
出力情報生成手段20は、会員個人情報記憶手段10から抽出した氏名を含む会員の固有情報と、会員が選択した役務に関する情報を役務情報記憶手段12及び役務購入履歴記憶手段14から抽出し、これら情報を統合して出力情報を生成する処理を行う。
【0029】
印刷指示手段21は、出力情報生成手段20が生成した出力情報を、印刷装置5へ送信する処理を行う。
【0030】
印刷装置5は、管理コンピュータ4から送信された出力情報を受け付け、カードやシールなどの出力媒体に印刷する。
以上が本システムの構成である。
【0031】
〔1−2.システムの動作〕
次に、本システムの動作について説明するが、まず、本システムで必要なデータベースのデータ構造およびデータの登録処理について述べる。
図3に会員個人情報データベースの一例を、図4に業者個人情報データベースの一例を、図5に役務情報データベースの一例を、図6に場内端末情報データベースの一例をそれぞれ示す。各データベースは、それぞれ会員個人情報記憶手段10、業者個人情報記憶手段11、役務情報記憶手段12、場内端末情報記憶手段13に格納されている。
【0032】
図3において会員個人情報データベースは、会員ID(10a)と、会員個人情報(氏名や住所など)10bによって構成されている。
本システムのサービスを希望する人は、会員登録を受け、会員登録カードの発行を受ける必要がある。そのためには、図8に例示するシステムのメイン画面(P1)からメニュー項目「会員登録」(M1)を選択し、遷移した会員登録用の画面(図示せず)から氏名、住所などの個人情報を入力する。個人情報登録手段15は、入力された情報を受信すると生成した会員IDと対応づけて会員個人情報データベース10に登録する。なお、SNSシステムが、本実施形態のシステムを会員サービスの一環として提供することも考えられるが、その場合は、SNSに加入したときに登録した情報を会員個人情報データベース10に登録される会員個人情報として転用してもよい。
【0033】
図4において業者個人情報データベース11は、業者ID(11a)と、業者に固有の個人情報(名称、所在地、電話番号など)11bによって構成されている。
業者端末2は業者個人情報を登録するために、システムのメイン画面(P1)からメニュー項目「業者登録」(M2)を選択し、遷移した業者登録用の画面(図示せず)から名称、所在地などの業者固有の情報を入力する。個人情報登録手段15は、入力された情報を受信すると生成した業者IDと対応づけて業者個人情報データベース11に登録する。
【0034】
図5において役務情報データベース12は、役務ID(12a)と、提供役務情報(業者ID、役務名称、日付、場所など)12bと1以上任意個数の写真データ12cによって構成されている。
役務情報の登録は次のように行う。メイン画面(P1)からメニュー項目「提供役務の登録・更新」(M3)を選択し、遷移した役務登録・更新用の画面(図示せず)から役務の名称(演劇であれば「ハムレット」、野球の試合であれば「政令指定都市対抗戦」など)、提供日、提供場所、オフィシャル写真データ等の情報を入力する。役務情報登録手段16が、入力された情報を生成した役務IDと対応づけて役務情報データベース12に登録する。
【0035】
図5に示すように、写真データ12cは、写真IDと画像ファイル識別子と縮小画像データおよび写真の説明によって構成されている。画像ファイル識別子は写真IDで表される写真情報のデジタルデータを保管する場所を示すものであって、たとえば、ファイル名とかパス名とか呼ばれる情報である。ただし、ファイル識別子の代りにデジタルデータそのものを役務情報記憶手段12に格納してもかまわない。縮小画像データは、会員に一覧表示(図10参照)し、好みの写真を選択させる際に会員端末1の画面に表示される。データサイズの大きい元の画像データとは別に縮小画像データを用意するのは、会員端末1として携帯電話を使用する会員が多数いると考えられるからである。
ここで写真データは、業者によって提供され、同じ役務について複数の異なる写真が記憶されているのが通常である。複数が記憶されているならば、選択の巾が広がり会員にとって楽しみが増すからである。魅力的な写真が提供できるならば、このシステムの利用も増え、業者にとって提供役務の入場料以外に物品販売による収益も得られることになる。
写真データの登録のタイミングは、役務提供の前後のいずれでもよく、販売期間中は適宜写真を入れ替えてもよい。また、写真が多数有る場合、写真の検索機能が備わっていてもよい。
【0036】
図6において場内端末情報データベース13は、役務提供会場の内部に設置された場内端末3のID(13a)と、当該役務を特定する役務ID(13b)によって構成されている。
場内端末3の登録は次のように行う。
場内端末3には予め場内端末IDが付与されている。この場内端末3を役務提供場所に設置する業者は、その場内端末IDとともに役務IDを管理コンピュータ4に送信する。通常、業者端末2がメイン画面(P1)から「場内端末登録」(M4)を選択して、遷移した画面(図示せず)から場内端末IDと役務IDを入力し送信することになる。あるいは、業者端末2を介さず直接場内端末3から管理コンピュータ4に送信するようにしてもよい。
【0037】
続いて、会員が提供を受けた役務を役務購入履歴記憶手段14に登録する処理について説明する。以下の説明では図3〜図6に例示されているデータを参照する。
【0038】
会員は、役務提供会場に行き、会場内に設置されている場内端末3の会員ID読取手段3aに会員登録カード6を読み込ませる。場内端末3の会員ID送信手段3bは管理コンピュータ4に会員IDと自己の端末IDとを送信する。
なお、この役務提供の日時を特定するため、場内端末3が会員登録カード6を読み取った日時を送信してもよい。また。管理コンピュータ4が上記場内端末3から会員IDを受信した日時を取得するようにしてもよい。
これにより、例えば、映画のように同日に同一内容の役務が複数回提供される場合でも、どの上映回なのかを特定することができる。
【0039】
ユーザA(ID=U1004)が場内端末3(ID=T0002)に会員登録カードを読み込ませた場合、場内端末3は自己のID(T0002)と会員ID(U1004)を管理コンピュータ4に送信する。管理コンピュータ4は図6のテーブルから場内端末ID(T0002)を検索し、役務ID(E00101)を抽出する。続いて、図7に例示するように役務購入履歴記憶手段14にユーザA(ID=U1004)の役務購入履歴として役務ID(E00101)を登録する。このように場内端末3を使って登録した人のみが記念印刷物の入手資格者となれるのである。
【0040】
役務の提供が有料か無料かは問わない。例えば、画廊などの個展は無料で誰でも鑑賞できることが多い。画廊主が本システムに業者登録をしていて且つ場内端末3が設置されているならば、この個展を鑑賞した会員は場内端末3に会員登録カード6を読み取らせるだけでよい。
【0041】
次に、会員による記念印刷物の購入申し込みから発行までの処理の流れを、図9に従い説明する。ここで、「ユーザA」(会員ID=U1004)が自分の参加した役務の記念印刷物を購入する場合を想定する。
会員端末1から管理コンピュータ4にアクセスする(ステップS1)と、図8のようなメイン画面(P1)が管理コンピュータ4から送信され(ステップS2)、会員端末1の画面に表示される。メニューから「記念印刷物購入申し込み」(M5)を選択し、自分の会員IDを入力して管理コンピュータ4に送信する(ステップS3)。
【0042】
管理コンピュータ4の役務一覧作成手段19は、受信した会員ID(U1004)をキーとして会員個人情報記憶手段10を検索し、氏名(「ユーザA」)を抽出するとともに、役務購入履歴記憶手段14からユーザAが提供を受けた役務のID(E00101とE00098)を抽出し、この役務IDと対応する役務内容を役務情報記憶手段12から抽出する(ステップS4)。上記抽出した氏名と、上記抽出した役務IDと、上記抽出した役務内容と、に基づいて管理コンピュータ4は役務一覧を表示するWebページデータを作成してユーザAの会員端末1に送信する(ステップS5)。
【0043】
Webページデータを受信した会員端末1の画面には、図10のようなWebページ(P2)が表示される。会員に対して購入を希望する写真を選択させるために、写真IDと対応づけて縮小画像22なども表示される。
会員が、自己に固有の情報の印刷を希望する場合は、図11に例示する入力画面(P3)に遷移して、座席番号、メッセージ、画像などを入力することができる(ステップS6)。座席番号は、キー入力してもよいが、チケットの半券などに印刷されているQRコードを会員端末1のカメラ機能により読み込んで送信してもよい。メッセージを入力可能とするのは、後日の記念としてより価値あるものとするためである。なお、役務のチケットをプレゼントされることもある。チケットに添えてメッセージカードが添付されていた場合は、贈り主のメッセージを入力してもよい。図11の例では、祖母からのメッセージ24を入力している。
会員は自分の撮影した写真も印刷したい場合は管理コンピュータ4に送信できる。追加情報の入力が終わったなら、図10に例示する元の画面(P2)に戻って、いずれか一の役務および購入を希望するオフィシャル写真を選択し、Webページ上の送信ボタン23をクリックすると、管理コンピュータ4には選択された役務とオフィシャル写真のIDが送信される(ステップS7)。ステップS6において画面P3を介して入力した情報も同時に送信される。この会員による入力情報を管理コンピュータ4は役務購入履歴記憶手段14に登録する(図7参照)。同一役務について複数回の記念印刷物の発行要求もありうるからである。
【0044】
管理コンピュータ4の出力情報生成手段20は、選択された役務に関する固有の情報と、選択された1枚のオフィシャル写真データを役務情報記憶手段12から抽出する。抽出した情報と、会員の氏名と、会員による入力情報(例:座席番号)などの会員に固有の情報とを統合して、印刷用のデータを生成する(ステップS8)。ここで、会員端末1に対して、生成したデータを送信して確認を求めたり、印刷物の送付先の住所や支払い方法の入力を促したりする処理を適宜行う。
管理コンピュータ4の印刷指示手段21は、生成されたデータを印刷装置5に送信する(ステップS9)。これにより、会員による申し込みから記念印刷物の発行までの管理コンピュータ4による一連の動作は終了する。
なお、出力情報が印刷される媒体としては、紙片や、プラスチック製のカード、シートまたはフィルム等があり、裏面に粘着層が設けられた所謂シールや、同じく裏面に磁石が設けられたものも含まれる。つまり、印刷可能であればどのような媒体でもよい。また、形状も矩形でも楕円形でも何でもよい。
【0045】
印刷装置4によって印刷・発行される記念品の一例を図13、図14に示す。図13はステップS6の処理を省略した場合の例であるが、少なくとも会員の氏名が印刷されているので、会員本人だけの貴重な記念品となる。図14は、ステップS6においてユーザによる追加情報が入力された場合の例であり、一層思い出深い記念品となる。メッセージは自分が自分に宛てたメッセージでもよい。その役務についての感想などを印刷しておけるので、後々取り出して眺めたときに日記代わりとなる。
【0046】
ここで、印刷データのフォーマットは特に限定するものではない。しかし、役務の種類を問わず統一的なフォーマットを採用することが好ましい。例えば、印刷物のフォーマットを図12のようにする。図13と図15を比較するとわかるとおり、演劇鑑賞と鉄道乗車というように役務の種類が異なっていても、出力される印刷物のフォーマットが共通である。
本システムは、多数の異なる業者による多数の異なる役務への対応が想定される。業者毎・役務毎にフォーマットが異なるのでは、システムが複雑となるが、このようにフォーマットを統一すれば、開発も保守も容易となる。これにより、中小規模のSNSの運営主体などでも本システムを導入しやすくなる。フォーマットが同じで、印刷物の形状と大きさも同じであればアルバムなどに整理するときも好都合である。
ただし、事前に複数のフォーマットを用意して、業者にこの中からフォーマットを一つ選択させるようにしてもかまわない。
【0047】
〔2.第2の実施の形態〕
この実施の形態は、会員は入場時に座席番号を入力できる点で第1の実施の形態と相違する。以下、第1の実施の形態と相違する点を説明する。第1の実施の形態と同一の機能については、同一の符号を用いる。
この実施の形態では場内端末3は、QRコードを読み取り座席情報を抽出する座席情報読取手段(図示せず)も備えている。場内端末3は、他にも図示しない画面表示手段、入力手段も適宜備えているものとする。ここで、座席情報とは主に座席番号であるが、立ち見のように座席指定が無いこともあるので、指定席、自由席、立ち見といった座席の種類でもよい。また、QRコードはチケットあるいはその半券に印刷されていても、チケット購入時のレシートに印刷されていてもよい。ただし、QRコードにどのように座席情報が記述されているかは予め定めておく必要がある。
【0048】
図16を参照しながら、会員が入場してから管理コンピュータ4によって座席情報が登録されるまでの処理を説明する。
会員は、役務提供会場に行き、会場内に設置されている場内端末3の会員ID読取手段3aに会員登録カード6を読み取らせる(ステップS10)。続いて、場内端末3は、画面表示あるいは音声などの手段により、チケットのQRコードを読み取らせるように会員に促す(ステップS11)。
チケットを持っていなかったり、座席情報の印刷を望んでいない会員はQRコードを読み取らせることは無い(ステップS12で“無し”)ので、会員ID送信手段3bは管理コンピュータ4に会員IDと自己の端末IDを送信する(ステップS13)。管理コンピュータ4は、第1の実施形態と同様に当該会員の役務購入履歴を記憶手段14に登録する(ステップS14)。
場内端末3がQRコードを読み取った場合(ステップS12で“有り”)、QRコードから座席情報を抽出し(ステップS15),会員ID送信手段3bは管理コンピュータ4に会員IDと自己の端末IDとともに座席情報を送信する(ステップS16)。管理コンピュータ4は、座席情報を含む当該会員の役務購入履歴を記憶手段14に登録する(ステップS17)。
【0049】
もし、場内端末3にQRコードの読取機能が備わっていないとしても、会員はカメラ機能つきの会員端末1を持参しているならば、会場から管理コンピュータ4に座席情報を送信することは可能である。例えば、場内端末3に会員IDを読み取らせた直後、会員は自分のカメラ機能つきの会員端末1を用いてQRコードから座席情報を読取らせ、この座席情報を場内端末IDとともに管理コンピュータ4に送信してもよい。
【0050】
上記の第1、第2の実施形態は、記念印刷物の発行が有償か無償かを問わないが、有償であれば、業者は役務の提供だけでなく、オフィシャル写真の販売による収益も得ることができる。
有償の場合の決済方法については特に限定しない。また、発行された印刷物などを会員に渡す方法についても特に限定しない。
【0051】
図10のような役務一覧が表示された画面P2を本人だけが閲覧できるようにするため、会員IDとともに適宜パスワードを入力させてユーザ認証を行うとよい。会員が携帯電話を利用して、本システムにアクセスする場合は、携帯電話の機種固有情報をパスワードの代りとしてもよい。要は、ユーザ認証を行うことによって、役務を実際に享受し、かつ本システムに登録した者のみがオフィシャル写真を購入できることが重要である。オフィシャル写真を入手できる者を限定することによって、本システムの印刷物の価値が高まるからである。
管理コンピュータ4には別途ポイント付与手段を設け、本システムを利用して写真を購入した会員に対して、その利用回数に応じたポイントを付与するようにしてもよい。
同一の業者による同一の役務が複数の主体(例えば、演劇であれば複数の俳優)によって提供される場合、個々の主体ごとの写真をその主体を識別するIDと関連づけて記憶するとともに、主体別に写真売上枚数の集計をするようにしてもよい。一種の人気投票となる。
【0052】
また、上記の実施形態では、観劇やスポーツ観戦などのイベントを例に説明してきたが、有形の商品を購入する場合にも本システムを利用できる。例えば、海外の著名ブランドが出店して話題になった場合など、商品を購入した日付や写真とともに購入者の名前が印刷されたならば本人にとって価値ある記念品となる。例えばレジに本発明の場内端末を設置し、現金あるいはクレジットカードなどでの支払い時に会員カードを場内端末に読み取らせるようにすれば、上記の実施形態が適用できる。
要は、上記の実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないということである。したがって、例えば、各記憶手段10〜14に記憶させるデータの構造も処理の流れも上記以外に種々が考えられる。
【0053】
また、上述の各実施形態では、会員端末1と会員登録カード6とが別の構成として説明したが、これら会員端末1と会員登録カード6との機能を1台のPDA端末や、携帯電話端末で実現してもよい。
この場合、例えば、携帯電話端末にICチップを内蔵しておき、このIC内に会員IDを記憶しておく。そして、場内端末3がこのICに記憶されている会員IDを読み取ることで、誰が来場したのか特定することができる。
また、ユーザは、この携帯電話端末から記念物を購入するためのメイン画面(P1)にアクセスし、そこから記念物購入の申し込みを行なうことができる。
【0054】
また、別の例として、図17に示すように、場内端末3に会場やイベントを識別する識別情報(バーコード情報など)を表示させる。この識別情報の内容は、イベントごとに変えるようにしてもよい。
そして、会員端末1が、場内端末3に表示された識別情報を読み取って(S21)、読み取った識別情報と会員情報を、管理コンピュータ4に送信し、管理コンピュータ4側でどの会員が、どの会場(イベント)に来たかを特定する(S22)。
またあわせて、会員端末1から会員の在席情報を入力して、管理コンピュータ4に送信する(S23)。以降は、前述のS4の処理を行なう。
なお、座席情報の入力は、チケット等に記載されている座席情報を読み取って送信しても良い。また、座席がない博覧会などでは、座席情報の入力を省略してもよい。
以上説明した例によれば、当該会員が、場内端末3の識別情報を読み取ることで、来場の確認参加したイベントに対応した記念印刷物を購入できる。
【0055】
なお、上述の図17の例では、場内端末3に会場やイベントを識別する識別情報(バーコード情報など)を表示させるようにした例について説明したが、場内端末3が表示を行なわず、赤外線や無線通信を使って会員端末1に送信するようにしても良い。
また、図17の例では、場内端末3を利用したが、場内端末3を使わくともよい。この場合は、会場やイベントを識別する識別情報を紙に印刷して場内の所定の場所に掲示しておいてもよいし、電子掲示板に表示するなどしてもよい。また会場やイベントを識別する識別情報をそのイベントのチラシに印刷しておいてもよい。
【0056】
また、上述の会員登録カード6は、専用のカードを発行してもよいが、交通機関用のICカード乗車券を利用することもできる。
この場合、初期登録の時点で、ICカード乗車券のIDをカードリーダにより読み取り、この読み取ったIDと当該ユーザの会員IDとを関連付けて会員個人情報記憶手段10に記憶しておく。
これにより、来場したときに場内端末3が読み取ったICカード乗車券のIDに基づいて、会員個人情報記憶手段10を参照して、会員IDを特定することができる。
なお、この場合、ユーザにICカード乗車券の表面に、当該イベント等に関連する絵や写真、文字などを印刷することもでき、これによりユーザへのサービスを向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
各種役務を提供する業者は、本発明のようなユーザへのサービスを低負担で実行できる。また、本発明のようにきめ細かいサービスをユーザに提供することにより、参加業者は役務に対するリピーターを増やすことも可能である。
【符号の説明】
【0058】
1 会員端末
2 業者端末
3 場内端末
4 管理コンピュータ
5 印刷装置
6 会員登録カード
10 会員個人情報記憶手段
11 業者個人情報記憶手段
12 役務情報記憶手段
13 場内端末情報記憶手段
14 役務購入履歴記憶手段
18 役務購入履歴登録手段
19 役務一覧作成手段
20 出力情報生成手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置が接続されると共に、会員が使用する会員端末とネットワークを介して通信可能に接続され、記念印刷物を発行する装置であって、
上記会員を識別できる情報である会員識別情報、会員の氏名、を関連付けて記憶する会員個人情報記憶手段と、
提供役務を識別できる情報である役務識別情報と、役務名称と役務提供の日時と役務提供の場所とを含む提供役務情報と、写真を識別できる情報である写真識別情報と写真デジタルデータと写真の縮小画像とを含むオフィシャル写真情報と、を関連付けて記憶する役務情報記憶手段と、
会場又はイベントを識別する会場識別情報と、提供役務情報を識別できる情報である役務識別情報と、を関連付けて記憶する会場情報記憶手段と、
会員識別情報と、役務識別情報と、役務提供の日時と、を含む情報を記憶する役務履歴情報記憶手段と、
上記会員端末から、上記会員識別情報と、上記会場識別情報とを受信する識別情報受信手段と、
上記受信した会場識別情報に基づき、上記会場情報記憶手段を参照し、当該会場識別情報に関連付けて記憶されている役務識別情報を抽出する役務識別情報抽出手段と、
上記受信した会員識別情報と、上記抽出した役務識別情報と、を関連付けて上記役務履歴情報記憶手段に記憶する役務履歴登録手段と、
上記会員端末から送信された記念印刷物の発行要求を受信する発行要求受信手段と、
上記発行要求を受信すると、当該発行要求に含まれる会員識別情報に基づき、上記会員個人情報記憶手段を参照し、会員の氏名情報を抽出する氏名抽出手段と、
上記発行要求に含まれる会員識別情報に基づき、上記役務履歴情報記憶手段を参照し、役務識別情報を抽出し、当該抽出した役務識別情報に基づき、上記役務情報記憶手段を参照し、役務名称と写真識別情報と縮小画像を抽出する役務履歴情報抽出手段と、
上記抽出した氏名情報と、上記抽出した役務名称と、上記抽出した写真識別情報と縮小画像を関連付けた情報と、を含み当該縮小画像が選択可能な表示形態のWebページデータを生成し、当該Webページデータを上記会員端末へ送信する役務履歴情報開示手段と、
上記会員端末から上記Webページの縮小画像を選択した購入要求を受信する購入要求受信手段と、
上記受信した購入要求に含まれる写真識別情報に基づき、上記役務情報記憶手段を参照し、オフィシャル写真情報を特定して写真デジタルデータを抽出する購入希望写真特定手段と、
上記購入要求に含まれる役務識別情報に基づき、上記役務情報記憶手段を参照し、役務提供情報を抽出する購入希望役務提供情報特定手段と、
上記購入要求に含まれる氏名情報と、上記抽出した役務提供情報と、上記抽出した写真デジタルデータと、を含む記念印刷物の情報を生成する記念印刷物情報生成手段と、
上記生成した記念印刷物の情報を、上記印刷装置へ送信する発行指示手段と、を有する、
ことを特徴とする管理処理装置。
【請求項2】
印刷装置が接続されると共に、会員が使用する会員端末とネットワークを介して通信可能に接続され、上記会員を識別できる情報である会員識別情報、会員の氏名、を関連付けて記憶する会員個人情報記憶手段と、提供役務を識別できる情報である役務識別情報と、役務名称と役務提供の日時と役務提供の場所とを含む提供役務情報と、写真を識別できる情報である写真識別情報と写真デジタルデータと写真の縮小画像とを含むオフィシャル写真情報と、を関連付けて記憶する役務情報記憶手段と、会場又はイベントを識別する会場識別情報と、提供役務情報を識別できる情報である役務識別情報と、を関連付けて記憶する会場情報記憶手段と、会員識別情報と、役務識別情報と、役務提供の日時と、を含む情報を記憶する役務履歴情報記憶手段と、を有するコンピュータにより、
記念印刷物を発行する処理方法であって、
上記会員端末から、上記会員識別情報と、上記会場識別情報とを受信する処理と、
上記受信した会場識別情報に基づき、上記会場情報記憶手段を参照し、当該会場識別情報に関連付けて記憶されている役務識別情報を抽出する処理と、
上記受信した会員識別情報と、上記抽出した役務識別情報と、を関連付けて上記役務履歴情報記憶手段に記憶する処理と、
上記会員端末から送信された記念印刷物の発行要求を受信する処理と、
上記発行要求を受信すると、当該発行要求に含まれる会員識別情報に基づき、上記会員個人情報記憶手段を参照し、会員の氏名情報を抽出する処理と、
上記発行要求に含まれる会員識別情報に基づき、上記役務履歴情報記憶手段を参照し、役務識別情報を抽出し、当該抽出した役務識別情報に基づき、上記役務情報記憶手段を参照し、役務名称と写真識別情報と縮小画像を抽出する処理と、
上記抽出した氏名情報と、上記抽出した役務名称と、上記抽出した写真識別情報と縮小画像を関連付けた情報と、を含み当該縮小画像が選択可能な表示形態のWebページデータを生成し、当該Webページデータを上記会員端末へ送信する処理と、
上記会員端末から上記Webページの縮小画像を選択した購入要求を受信する処理と、
上記受信した購入要求に含まれる写真識別情報に基づき、上記役務情報記憶手段を参照し、オフィシャル写真情報を特定して写真デジタルデータを抽出する処理と、
上記購入要求に含まれる役務識別情報に基づき、上記役務情報記憶手段を参照し、役務提供情報を抽出する処理と、
上記購入要求に含まれる氏名情報と、上記抽出した役務提供情報と、上記抽出した写真デジタルデータと、を含む記念印刷物の情報を生成する処理と、
上記生成した記念印刷物の情報を、上記印刷装置へ送信する処理と、を実行する、
ことを特徴とする管理処理方法。
【請求項3】
印刷装置が接続されると共に、会員が使用する会員端末とネットワークを介して通信可能に接続され、上記会員を識別できる情報である会員識別情報、会員の氏名、を関連付けて記憶する会員個人情報記憶手段と、提供役務を識別できる情報である役務識別情報と、役務名称と役務提供の日時と役務提供の場所とを含む提供役務情報と、写真を識別できる情報である写真識別情報と写真デジタルデータと写真の縮小画像とを含むオフィシャル写真情報と、を関連付けて記憶する役務情報記憶手段と、会場又はイベントを識別する会場識別情報と、提供役務情報を識別できる情報である役務識別情報と、を関連付けて記憶する会場情報記憶手段と、会員識別情報と、役務識別情報と、役務提供の日時と、を含む情報を記憶する役務履歴情報記憶手段と、を有するコンピュータを、
記念印刷物を発行する管理処理装置として機能させるためのプログラムであって、
上記コンピュータに対し、
上記会員端末から、上記会員識別情報と、上記会場識別情報とを受信する処理と、
上記受信した会場識別情報に基づき、上記会場情報記憶手段を参照し、当該会場識別情報に関連付けて記憶されている役務識別情報を抽出する処理と、
上記受信した会員識別情報と、上記抽出した役務識別情報と、を関連付けて上記役務履歴情報記憶手段に記憶する処理と、
上記会員端末から送信された記念印刷物の発行要求を受信する処理と、
上記発行要求を受信すると、当該発行要求に含まれる会員識別情報に基づき、上記会員個人情報記憶手段を参照し、会員の氏名情報を抽出する処理と、
上記発行要求に含まれる会員識別情報に基づき、上記役務履歴情報記憶手段を参照し、役務識別情報を抽出し、当該抽出した役務識別情報に基づき、上記役務情報記憶手段を参照し、役務名称と写真識別情報と縮小画像を抽出する処理と、
上記抽出した氏名情報と、上記抽出した役務名称と、上記抽出した写真識別情報と縮小画像を関連付けた情報と、を含み当該縮小画像が選択可能な表示形態のWebページデータを生成し、当該Webページデータを上記会員端末へ送信する処理と、
上記会員端末から上記Webページの縮小画像を選択した購入要求を受信する処理と、
上記受信した購入要求に含まれる写真識別情報に基づき、上記役務情報記憶手段を参照し、オフィシャル写真情報を特定して写真デジタルデータを抽出する処理と、
上記購入要求に含まれる役務識別情報に基づき、上記役務情報記憶手段を参照し、役務提供情報を抽出する処理と、
上記購入要求に含まれる氏名情報と、上記抽出した役務提供情報と、上記抽出した写真デジタルデータと、を含む記念印刷物の情報を生成する処理と、
上記生成した記念印刷物の情報を、上記印刷装置へ送信する処理と、
を実行させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−175681(P2011−175681A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125479(P2011−125479)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【分割の表示】特願2010−185382(P2010−185382)の分割
【原出願日】平成22年8月20日(2010.8.20)
【出願人】(503462361)
【出願人】(501091833)メキキ・クリエイツ株式会社 (56)