説明

記憶値カード取引を認証するシステムおよび方法

カードデータ管理システムにおいて記憶値カード取引要求を処理するコンピュータにより実現される方法。管理システムは通信ネットワークを通して1つ以上のポイントオブセール端末と通信する中央プロセッサを備える。各端末は一意的な端末識別子を有し、ロケーションおよびプリペイドカードマーチャントに関係付けられている。中央プロセッサは複数のカード記録を記憶しているデータベースと通信する。各カード記録は、プリペイドカードマーチャントによって制御されるロケーションにおける購入者に対するさらなる分配のために、プリペイドカードマーチャントに分配されている記憶値カードに関係するデータを含む。取引要求は、要求端末識別子と記憶値カードに割り当てられているカード識別子と要求取引タイプを示す情報とを含む。方法は、記憶値カードに対する要求取引タイプを要求することについて要求端末が認証されるか否かを決定することを含む。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2003年9月5日に出願された米国出願番号第10/655,828号の一部継続であり、この2003年9月5日に出願された米国出願は、現在、米国特許番号第7,083,084号である、2003年4月11日に出願された米国出願番号第10/411,971号の一部継続であり、2003年4月11日に出願された米国出願は、現在、米国特許番号6,575,361号である、2000年8月18日に出願された米国出願番号第09/641,363の継続であり、2000年8月18日に出願された米国出願は、1999年8月19日に出願された米国仮出願番号第60/149,740に対して優先権を主張しており、これらのすべての出願は、これらのすべての参照によりここに組み込まれている。
【0002】
本出願は、現在、米国特許番号第7,028,891号である、2003年11月3日に出願された米国出願番号第10/698,084号と、現在、米国特許番号第7,093,761号である、2003年12月10日に出願された米国出願番号第10/732,641号と、現在、米国特許番号第7,168,615号である、2003年11月13日に出願された米国出願番号第10/712,812号とに関連し、これらのすべての出願は、現在、米国特許番号第7,083,084号である、2003年4月11日に出願された米国出願番号第10/411,971号と、2002年9月24日に出願された米国出願番号第10/253,243号の一部継続であり、2002年9月24日に出願された米国出願は、2002年7月15日に出願された米国仮出願番号第60/396,404および2001年9月24日に出願された米国仮出願番号第60/324,333に対して優先権を主張しており、これらのすべての出願は、これらのすべての参照によりここに組み込まれている。
【0003】
また、本願は、現在、米国特許番号第6,918,537号である、2004年4月26日に出願された米国出願番号第10/831,922号に関連し、この出願は、このすべての参照によりここに組み込まれている。
【発明の背景】
【0004】
本発明は、一般的に、遠隔データ管理に関し、さらに詳細に説明すると、記憶値カードデータの管理に関する。一般的に、記憶値カードデータは、サービスおよび/または製品に関する情報であり、これらの代価はカードの所有者またはエンドユーザによりプリペイドされている。記憶値カードデータにより対処できるプリペイドサービスの例は、長距離電話通信や、ワイヤレス通信や、ページングおよびインターネットイネーブル通信サービスを含み、ページングおよびインターネットイネーブル通信サービスは、ワイヤレスウェブアクセス、緊急時ロードサービス、法律サービス、会計サービス、税務サービス、不動産物件クリーニングおよび/または維持サービス、衣料クリーニングサービス、輸送サービス、旅行サービス、デリバリサービス、オンライン(または、オフライン)デートサービス、電気および/またはガスサービス、水道サービス、下水サービス、インターネットアクセス、および(デジタルフィルム処理を含む)フィルム処理を含む。記憶値カード、すなわちプリペイドカードの他の例は、ギフトカードや、プリペイドガスカード、プリペイド食品雑貨カード、プリペイドエンターテイメントカード、プリペイド映画カード、ダウンロード可能な着信音カード、ダウンロード可能なゲームカード、ダウンロード可能な映画カード、MP3、MP4、WMV、およびWAV、または他の音楽フォーマットを使用しているダウンロード可能な音楽カード、他の何らかのダウンロード可能なソフトウェアカード、カスタマ謝礼カード、橋および/または道路の通行料金カード、および、カードの所有者によってプリペイドされてもよい、製品、サービス、または、これらの双方向けの他の何らかのタイプの記憶値カードを含む。記憶値カードは、請求を支払う、または、値をカスタマ口座に入れるために使用されてもよい。
【0005】
記憶値カードの一般的なモデルは、額面値またはカスタマによって定められた値に対する、マーチャントからのカスタマによるカード購入を伴う。それぞれのカードは、カード上に、印刷されている、および/または、磁気的に記憶されている識別番号を有している。識別番号はまた、カード発行者により維持されるデータベースにおけるファイル中に記憶されている。また、このファイルは、カードの値を記憶するために使用される。従来のビジネスモデルでは、カードがそこから売られることになるリテールロケーションへ送られるとき、データベース中の対応する記録はすでにアクティブ化されており、これにより、カスタマによってすぐにカードを使用することができる。
【0006】
カードのタイプに基づいて、カードは、購入時にカードをリテーラーに物理的に提示することによって使用されてもよく、または、電気通信購入のケースは一般的であるが、識別番号および/または個人識別番号(PIN)をサービスプロバイダに関連付けることによって使用されてもよい。例えば、プリペイド長距離カードとしてカードを使用するために、カスタマはトールフリー番号をダイヤルして、カード発行者のシステムにアクセスし、識別番号を入力し、その後、望みの長距離通話を行う。通話中、データベースにおけるカードの値が、その通話中に累積される電話料金の関数として減少する。カードの値を使い尽くしたときに、通話が終了する。カードの値を使い尽くす前にカスタマが通話を終了した場合、さらなる通話に対して、残りの値が使用されてもよい。一度、カードのすべての値が使用されると、カードは処分される。
【0007】
予めアクティブ化されたカードシステムには、いくつかの欠点がある。例えば、カードはリテールロケーションの棚上にあるときからアクティブであるので、カードは盗人により窃盗され容易に使用されるかもしれない。先行技術のプリペイド電話カードシステムの欠点のいくつかを取扱う1つの方法は、記憶値カード発行者、すなわちプリペイドカード発行者に対して一意的なアクティブ化端末をインストールすることである。これは“クローズドシステム”と呼ばれる。スティムソン氏らによる米国特許番号第5,577,109号は、そのようなクローズドシステムを開示している。スティムソンシステムでは、カードは、予めアクティブ化されていない。カードがそこから売られることになるリテールロケーションのそれぞれに専用のアクティブ化端末が提供され、この専用のアクティブ化端末は、リテールオペレーターが販売の時点でカードの値を設定することを可能にする。アクティブ化端末はカード発行者のシステムに接続して、値の量を伝え、カードのアクティブ化を要求する。使い切ったカードは、それらが売られるのと同じ方法で、再チャージすることができる。スティムソンシステムの重大な欠点は、単機能の専用ハードウェアを、それぞれのリテールロケーションにインストールすることが必要となることであり、結果、ほとんど融通がきかない、高価なシステムになっていた。
【0008】
各ユーザグループに関係する予め規定されたコードのテーブルに基づいて、記憶値カードアクティブ化、非アクティブ化、および/または、増分のような、記憶値カード要求を選択的に処理できることを可能にするシステムが提供されることがさらに望ましい。
【発明の概要】
【0009】
本発明の観点は、通信ネットワークを通して、複数のポイントオブセール端末と通信する中央プロセッサを備えているカードデータ管理システムにおいて記憶値カード取引要求を処理するコンピュータにより実現される方法を提供している。1つ以上の端末のそれぞれは、一意的な端末識別子を有し、ロケーションおよび記憶値カードマーチャントに関係付けられている。中央プロセッサは、複数のカード記録を記憶しているデータベースと通信する。それぞれのカード記録は、記憶値カードマーチャントによって制御されるロケーションにおける購入者に対するさらなる分配のために、記憶値カードマーチャントに分配されている記憶値カードに関係するデータを含む。方法は、記憶値カード取引要求を要求端末から受け取ることを含み、要求端末は、複数のポイントオブセール端末のうちの1つである。取引要求は、要求端末識別子と、記憶値カードに割り当てられているカード識別子と、要求取引タイプを示す情報とを含む。方法は、記憶値カードに対する要求取引タイプを要求することについて、要求端末が認証されるか否かを決定することをさらに含む。方法は、記憶値カードに対する要求取引タイプを要求することについて要求端末が認証されているとの決定に応答して、要求取引を開始することをその上さらに含む。また、方法は、要求応答を要求端末に送信することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施形態にしたがった、記憶値カードシステムの概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態にしたがった、記憶値カードシステムの概略図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態にしたがった、記憶値カードシステムの概略図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態にしたがった、記憶値カードシステムの概略図である。
【図5】図5は、本発明の記憶値カードシステムに組み込むことができるマーチャント−ロケーション−端末の階層の概略図である。
【図6】図6は、本発明の記憶値カードシステムに組み込むことができるマーチャント−ロケーション−端末の階層の概略図である
【図7】図7は、本発明の実施形態とともに使用するためのカードデータ管理システムの概略図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態にしたがった、記憶値カード取引を処理する方法の図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態にしたがった、記憶値カード回収取引を処理する方法を採用したアクションの図である。 本発明の何らかの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の説明で述べた、または、図面に図示した構成要素の構成および配置の詳細な説明に対する適用に限定されるべきでないことを理解すべきである。本発明は他の実施形態が可能であり、さまざまな方法で実施または実行することができる。また、ここで使用されている語句および専門用語は記述目的のためのものであり、限定していると考えるべきではないことも理解すべきである。
【例示的な実施形態の詳細な説明】
【0011】
用語解説
カスタマ/ディストリビュータについて。カスタマ/ディストリビュータは、本発明の譲受人のカスタマであり、本発明の譲受人のカスタマは、1組の記憶値カードと、本発明の記憶値カードデータ管理システムを用いる付随エンティティとを管理することによってディストリビュータの役割を行う。
【0012】
マーチャントについて。マーチャントは、記憶値カード販売ビジネスユニットまたはビジネスチェーンであり、他のマーチャントに付随し、または、これに対して付随する他のマーチャントを持つことができる。任意の数の階層レベルおよび分岐の複雑性を、マーチャントレベルでサポートすることができる。1つの図示的な実施形態では、便宜上、循環的または失われた依存性のケースにおいて過度なツリーの反復を止めるために、データベースは、マーチャントレベル8までサポートするように実現される。しかしながら、それぞれのデータベース要素は、任意の所定の要素における単一のパラメータを変更することによって、レベルの数が8を超えて拡張できるように設計されてもよいことが、正しく認識されるだろう。
【0013】
ロケーションについて。ロケーションは、ビジネスユニット、一般的に、単一のマーチャントに対して直接的に付随する単一の物理ストアであるが、これに限定されるものではない。ロケーションは、記憶値カードアクティブ化または回収の要求を提示するために使用されてもよい1つ以上の端末を有している。カードアクティブ化について認証されている端末を備えたロケーションは、アクティブ化ロケーションと呼ばれる一方で、カード回収について認証されている端末を備えたロケーションは、回収ロケーションと呼ばれる。ここで使用する「ロケーション」という用語は、必ずしも、一意的な地理的位置のことを意味するわけではない。代わりに、「ロケーション」という用語は、一般的に、必ずとは限らないが、特定の地理的位置(例えば、リテール店)に配置されている特定のグループの端末を表す方法である。
【0014】
端末について。端末は、物理クレジットまたはデビットカード端末である。それぞれの端末は、ただ1つのロケーションに対して付随する。記憶値カードアクティブ化要求、回収要求、または、アクティブ化および回収要求の双方を提示することについて、端末が認証されてもよい。
【0015】
取引制御
本発明は、記憶値カードのアクティブ化、非アクティブ化、再ロード、および回収を要求できるエンティティに対して制御を行う、記憶値カードを管理するためのシステムを提供している。この制御は、マーチャント、ロケーション、および端末の階層を確立し、認証をさまざまなレベルに割り振ることによって実現される。例えば、システムは、カスタマ/ディストリビュータの最上層と、それぞれのカスタマ/ディストリビュータに関係する1つ以上のマーチャントの中間層と、さまざまなマーチャントロケーション間で分配されている端末の最下層と通信するように適合されていてもよい。システムは、これらのレベルのうちの任意のレベルで制御を確立することを可能にし、これにより、例えば、特定のマーチャントが、記憶値カードのアクティブ化、非アクティブ化、および再チャージを要求することについて認証される一方で、別のマーチャントは、記憶値カード値の回収を要求することについて認証される。また、さまざまな機能の認証は、所定のマーチャントによって制御される特定の組の端末に、または、所定のロケーションにおいて制御される特定の組の端末に割り振られてもよい。
【0016】
図1は、本発明の実施形態にしたがったシステムを、システムのもっとも単純な形態で図示している。図示した実施形態では、記憶値カードシステム100は、単一のロケーション4に割り当てられている単一の端末112を有している、単一の記憶値カードマーチャント2を具備している。マーチャント2は、記憶値カードの特定のディストリビュータに付随することが理解されるだろう。この例では、および、後続する例では、例示の簡略のために、階層の最上のディストリビュータ層を省略している。端末112は、中央プロセッサ116とデータベース118とを具備するデータ管理システム114と通信する。以下でさらに詳細に説明するように、中央プロセッサ116は、記憶値カード取引要求を1つ以上の端末から受け取り、要求取引に対する認証を決定し、データベース118中に記憶されているカードデータ記録における記憶値カードデータを処理して記憶させるように構成されている。
【0017】
端末112は、一般的に、プリペイドカードポイントオブセールに配置されており、1つ以上の記憶値カードマーチャントにカードディストリビュータによって分配されている記憶値カードからのデータを読み取るように、そうでなければ、受け取るように構成されている。それぞれのカードは、カード上の、印刷されているおよび/または(例えば、磁気ストライプ上で)エンコードされている情報を伝える。一般的に、この情報は、特定のカードに対する一意的な識別子を含む。以下で説明するように、このカード識別子は、プリペイド値や他のデータを、カード記録におけるカードと関係付けるために使用されてもよい。アクティブ化されるまで金銭的価値を持たないことで、記憶値カードは有効なクレジットまたはデビットカードに類似している。記憶値カードは、一般的に、プラスチックまたは他の軽くて耐久性のある素材から作られており、クレジットカードのサイズであるが、記憶値カードは、実質的に、任意の素材および形状であってもよい。
【0018】
端末112は、記憶値カード上の、印刷またはエンコードされているしるしを読み取るためのカードリーダメカニズムを備えるように構成されていてもよい。代わりに、または、さらに、端末112は、カード情報を手動入力向けに構成されていてもよい。
【0019】
端末112は、通信ネットワーク110を通して、取引要求を送信するようにさらに構成されている。取引要求は、カードのカスタマ購入の一部としてカードをアクティブ化するための要求、カードを非アクティブ化するための要求、値をカードに加える(再チャージする)要求、カードユーザによるサービスまたは商品購入の一部としてカードの値を回収するための要求であってもよい。任意の端末112は、これらの要求タイプのうちの任意のものを送信することができる。しかしながら、説明するように、その要求タイプに対して端末112が認証されている場合のみ、中央プロセッサ116は、要求取引を完了させるだろう。端末112は、端末識別情報を有しており、この情報は、一般的に、端末12を、データ管理システム114と通信する他の端末と区別するために用いることができる。端末112と中央プロセッサ116との間の通信において、この情報のいくつか、または、すべてが、端末識別子として使用されてもよい。ここで使用する「端末識別子」は、特定の端末を、中央プロセッサと通信可能な他の端末と、区別するための十分な情報を意味している。端末識別子は、電子署名または一意的な識別コードを含んでいてもよいが、例示にすぎない。代わりに、端末識別子は、端末情報と、ロケーションまたはリテーラー情報とを組み合わせたものであってもよい。例えば、端末は、特定のロケーションまたはリテーラーのみに一意的である識別子コードが割り当てられてもよいが、ロケーションコードまたはリテーラーコードと組み合わせて提供されたとき、端末を一意的に識別する。端末識別子は、すべての取引要求とともに中央プロセッサ116に送信されてもよい。
【0020】
通信ネットワーク110は、電話機ネットワーク、クレジットまたはデビットカードネットワーク、インターネット、イントラネット等のような、任意のネットワークであってもよく、これらのネットワークを通して、クレジットまたはデビットカード取引が実行されてもよい。ネットワーク110は、ホスト間ネットワークであってもよく、または、図示したように、ホストバンク120を経由してデータ管理システム114に要求をルーティングする取引ネットワークを使用してもよい。このタイプのネットワークの例は、Visaネットワークである。
【0021】
先に述べたように、本発明のシステムは、カードマーチャント階層の複数のレベルでの取引要求認証を提供する。これは、(1)それぞれのカードマーチャントに関係するロケーションと、それぞれのロケーションに関係する端末の記録を維持することと、(2)それぞれのレベルに対してそれぞれの取引タイプに対する認証を確立することとによって実現される。しかしながら、図1のカードシステム100の単純な階層では、記憶値カードマーチャント2は、単一のロケーション4に割り当てられている単一の端末112のみ有している。したがって、マーチャント2、ロケーション4、および端末112は、すべて、同じ認証を持つことになる。
【0022】
例示的なシナリオでは、ディストリビュータによってカードマーチャント2に提供されている記憶値カードのアクティブ化、非アクティブ化、および再チャージについて、カードマーチャント2が認証されてもよい。中央プロセッサ116は、データベース118中の記録を維持し、この記録が、マーチャント2に提供されている特定のカードのために、これらの認証をロケーション4および/または端末112と関係付ける。中央プロセッサ116が、これらのカードのうちの1つをアクティブ化するための要求を端末110から受け取った場合、中央プロセッサ116は、認証を確認して、取引を促進させるだろう。しかしながら、中央プロセッサ116が、その同じカードの値を回収するための要求を端末110から受け取った場合、回収を要求することについて端末110は認証されていないことから、中央プロセッサ116は要求を拒否するだろう。このシナリオは、サービスプロバイダに直接的にアフィリエイトされていないリテール店よって売られる、電気通信向けのまたは他のサービス向けのプリペイドカードに対して一般的なものである。また、あるリテーラーによって売られた記憶値カードは、別のリテーラーから購入したものだけに対して回収できるというのも代表例である。
【0023】
別の例示的なシナリオでは、カードマーチャント2は、回収についてのみ認証されてもよい。このシナリオでは、端末110から受け取られた回収についての要求だけが、中央プロセッサによって実行される。他の何らかの要求は拒否されるだろう。
【0024】
図1に図示したシステム100では、データ管理システム114は、マーチャント2に対して認証されている取引要求のみ取扱うだろう。認証されていないこれらの取引は、カードマーチャントシステム114によって実行されなくてもよい。例えば、カードマーチャント2によって売られた記憶値カードが、別のカードマーチャントによって回収されることが意図された場合、第2のカードマーチャントはシステム100に含まれていないので、回収取引はデータ管理システム114によって実行されない。図2は、第2のマーチャント103が追加されていること以外、先に記述したシステムに類似している記憶値カードシステム200を図示している。第2のマーチャント103も、単一ロケーション113に割り振られている単一の端末112bを有している。第2のマーチャント103の端末112bは、端末112bの一意的な識別子以外、第1のマーチャント102の端末112aと実質的に同一であってもよい。端末112bは、同じネットワーク110を通して通信するように構成されていてもよい。
【0025】
カードシステム200におけるマーチャント102、103のいずれか、または、双方は、ディストリビュータによって記憶値カードが提供され、マーチャント102、103のいずれか、または、双方は、そのマーチャント自体のカードおよび/または他のマーチャントのカードに対する取引認証が与えられてもよい。先に記述した最初のシナリオに続いて、第1のマーチャント102は、ディストリビュータによって第1のマーチャント102に提供された複数のカードをアクティブ化、非アクティブ化、および再チャージすることについてのみ認証が認められてもよい。この認証は、第1のマーチャント102のロケーション111に割り振られている端末112aに中央プロセッサ116によって関係付けられる。第2のマーチャント103は、第1のマーチャント102に提供されているカードを回収することについての認証が認められてもよい。これは、第2のマーチャント103のロケーション113および/または端末112bの認証を、データベース118中に記憶されている適切なカード記録と関係付けることによって実現される。
【0026】
第2のマーチャント103は、ディストリビュータによって第2のマーチャント103自体のカードが提供されても、または、提供されなくてもよいことが、理解されるだろう。カードが提供された場合、第1のマーチャント102に配布されたカードに対する認証とは無関係である、これらのカードに対する別の認証が提供されるだろう。したがって、第2のマーチャント103においてのみ回収可能であるカードを、双方のマーチャント102、103によって売ることができると認識できるであろう。
【0027】
図3は、別の2つのマーチャントシステムを図示している。しかしながら、図3の記憶値カードシステム300では、第1および第2のマーチャント112、113は、それぞれ、これらの単一のロケーション111、113に割り振られている複数の端末112を有している。これらのロケーションの一意的な識別子を除いて、端末112は、すべて、実質的に同一であってもよい。それぞれのマーチャントの階層内の認証において変形の可能性があること以外、システム300の動作は、実質的に、システム200と同一であってもよい。特に、第1のマーチャント102の端末112は、すべて、同じ認証がなされる必要はない。例えば、アクティブ化取引を要求することについて、また、再チャージ取引をすることについて、第1のマーチャント102の端末112の3つすべてが認証されてもよいが、非アクティブ化要求を要求することについて、(例えば、カスタマサービスカウンタにおける端末)1つだけが認証されてもよい。同様に、回収については2つが認証され、アクティブ化については1つだけが認証されるように、第2のマーチャント103の端末112が分けられてもよい。
【0028】
カードシステム300では、データベース118中のカード記録において、認証の変形は特定の端末に結び付けられていなければならない。2つの単一ロケーション111、113に対する認証は、これらの各マーチャント102、103の認証と同一であるだろう。図4は、必ずしもこのケースとは限らない、別のカードシステムの変形を図示している。図4の記憶値カードシステム400は、第1および第2のマーチャント102、103が、それぞれ、1つより多いロケーション111、113を有している場合の実施形態を図示している。この実施形態では、それぞれのロケーション111、113は、これ自体の組の認証が割り振られてもよい。例えば、アクティブ化、非アクティブ化、再チャージを要求することについて、第1のマーチャント102のロケーション111のうちの1つが認証されてもよい一方で、他のロケーション111は、アクティブ化および再チャージを実行することについてのみ認証される。別の例では、アクティブ化、非アクティブ化、および再チャージを要求することについて、第2のマーチャント103のロケーション113のうちの1つが認証される一方で、他のロケーション113は、アクティブ化、非アクティブ化、再チャージ、および回収について認証される。
【0029】
それぞれのロケーション111、113の認証は、中央プロセッサ116によって、データベース118中の適切なカード記録に関係付けられていてもよい。ロケーションレベル認証がそれぞれのロケーションの個々の端末112にトータルで割り振られもよく、またはカードシステム300について先に記述したように分けられてもよいことが、理解されるだろう。
【0030】
図5および6は、本発明の記憶値カードシステムによって実現される、さらなるマーチャント階層を図示している。ネットワークおよびデータ管理システムは、これらの図から省略されているが、階層の構成要素とのネットワークおよびデータ管理システムの対話は継続しており、特に、端末112が、先に記述したシステムの実施形態に実質的に類似していることが理解されるだろう。図5は、1つより多いマーチャントレベルを有している階層を図示している。特に、2つの第2レベルのマーチャント502、503に対して、単一の第1レベルのマーチャント501が配置されている。第2レベルの第1のマーチャント502は、2つのロケーション511、512を有しており、それぞれ、3つの端末112を有している。第2レベルの第2のマーチャント503は、単一の端末112とともに単一ロケーション513を有している。本発明の記憶値カードシステムは、この階層で示した4つの層のうちの任意のもので、認証を割り振る能力を提供する。例えば、直接的に、第1レベルのマーチャント501に配布されている、または、第2レベルのマーチャントに配布されているカードに対するすべての取引要求に対して、第1レベルのマーチャント501は1組の認証が与えられてもよい。第2レベルのマーチャント502、503は、それぞれ、第1のレベルマーチャント501に割り振られている認証のうちの任意の1つ以上のものが別々に割り振られてもよい。同様に、第2レベルのマーチャント502、503のそれぞれは、この認証のうちの任意の1つ以上のものを、そのロケーション511、512、513等に別々に割り振ってもよい。
【0031】
図6は、本発明のカードシステムによって実現できる、さらにより複雑な階層を図示している。この階層は、5つもの数の認証レベルを有している。図5の階層のように、すべてのエンティティは、それより上のエンティティに割り当てられている認証のうちの任意のもの、または、すべてを有していてもよい。最下レベルの任意の所定の端末112の認証は、端末112と最上の第1レベルのマーチャントとの間のチェーンにおける各エンティティの認証によって制限される。
【0032】
あるアクションを実行する目的のために、任意の階層のマーチャントおよび端末をグループに分けることができる。例えば、請求、通信支払、報告、在庫管理等の目的のために、ある階層の構成要素がグループ化されてもよい。そうでなければ、取引認証の目的のために、関連エンティティが大まかにグループ化されてもよい。例えば、マーチャントXからの端末AおよびマーチャントYからの端末Bは、双方ともグループA−1のメンバーであってもよく、このメンバーはすべて、同じ認証を有する。さらに、請求目的のために、端末Aは、請求グループB−1に存在してもよく、端末Bは請求グループB−2にあってもよい。これらのグループの管理および定義は、中央プロセッサによって実現されてもよく、中央プロセッサは、端末認証とともに、データベースにおいてすべての関係付けを維持するだろう。
【0033】
カードデータ管理システム
先に説明したように、本発明の記憶値カードシステムのそれぞれは、カードシステムのポイントオブセール端末と通信するデータ管理システムによって管理される。本発明の記憶値カードシステムとともに使用できる、例示的なデータ管理システム714を図7に図示している。データ管理システムは、中央プロセッサ716とデータベース718とを備えている。中央プロセッサ716およびデータベース718は、ネットワークによって相互接続されている単一のデータプロセッサまたは複数のプロセッサ上に存在していてもよい。中央プロセッサ716自体が、複数のプロセッサを備えていてもよく、複数のプロセッサのうちの任意のものが、互いに、または、データベース718とともに配置されていてもよく、または、データベース718とともに複数のプロセッサが配置されていなくてもよい。
【0034】
中央プロセッサ716は、データベース中に記憶されている記憶値カードデータ記録と、取引認証要求とを管理し、ポイントオブセール端末から受け取られた取引要求を受け取って、応答するように適合されている一連のモジュールを備えている。図7に示したように、これらのモジュールは、それぞれの記憶値カードに対する記憶値カードデータを含む複数のカード記録752を、データベース718中に記憶させることを可能にする記憶制御モジュール750を備えていてもよい。記憶値カードデータは、カードの状態、カードの記憶値、カードを特定のマーチャントと関係付ける識別子、ロケーションや端末やこれらの関係する認証を示すためのアクティブ/非アクティブビットのような情報を含んでいてもよい。カードデータは、1つ以上の過去の取引に関する取引情報を含んでいてもよい。例えば、カードデータは、アクティブ化の日付および時間や、アクティブ化要求が受け取られた端末のような情報を含んでいてもよい。また、カードデータは、処理された最後の取引から類似情報を維持することもできる。
【0035】
記憶制御モジュール750はまた、マーチャント/ロケーション/端末階層および関係する認証に関する記録をデータベース718中に記憶させるように適合されていてもよい。例えば、データベース718は、それぞれの端末に対する端末記録や、それぞれのロケーションに対するロケーション記録や、それぞれのマーチャントに対するマーチャント記録を記憶していてもよく、これらの記録に対するカードデータはデータシステム714によって管理される。端末記録は、例えば、端末に関係する一意的な端末識別子や、端末が割り振られるロケーション識別子を含んでいてもよい。ロケーション記録は、関係するロケーションに対するロケーション識別子や、ロケーションを制御するマーチャントに関係するマーチャント識別子や、システムの監視および管理機能に好ましい他の何らかの情報を含んでいてもよい。マーチャント記録は、関係するマーチャントのマーチャント識別子や、マーチャントが付随する何らかの親エンティティに対する識別子や、システムの機能の監視および管理に望ましい他の何らかの情報を含んでいてもよい。
【0036】
関係付けモジュール754は、それぞれの記憶値カードを、そのカードに対する取引を要求することについて認証されている端末の端末識別子と関係付けるように適合されている。関係付けモジュール754は、いくつかの方法で、これらの識別子を受け取ってもよい。1つの方法は、セットアップカードの使用によるものである。セットアップカードは、端末およびロケーションを、特定の組の記憶値カードと関係付けるために使用される一意的にコード化された端末読み取り可能カードである。セットアップカードコード/識別子は、関係付けられる特定の端末で(例えば、カード上の磁気ストライプを読み取り機に通すことによって)読み取られて、端末識別子とともに中央プロセッサ716に送信されてもよい。送信は、中央プロセッサ716で受け取られ、入力/出力モジュール758を通して、関係付けモジュール754に送られる。
【0037】
それぞれのセットアップカードが、特定の組の認証および特定のマーチャント階層要素に関係付けられてもよい。例示的なシナリオでは、セットアップカードが、特定のロケーションに関係付けられても、また、アクティブ化、非アクティブ化、および増分(再チャージ)についての取引認証に関係付けられてもよい。特定のロケーションにおいて、端末によってセットアップカードが読み取られたとき、端末は、その識別子とセットアップカード識別子とを送信する。関係付けモジュール754は、送信を受け取り、端末と、ロケーションに分配されている記憶値カードとの間の関係付けを生じさせる。その特定の端末を使用して、そのロケーションのカードがアクティブ化、増分、または非アクティブ化のみされるように、認証が記憶される。端末によって提示された回収要求は、拒否されるだろう。
【0038】
セットアップカードの使用の代わりとして、データファイルにおいて、端末識別子が、中央プロセッサ716に別々に送信されてもよい。ファイルは、特定のロケーションおよび認証のセットに関係する端末に対する識別子だけを含むようにセットアップされてもよく、または、ファイルは、ロケーション識別子および認証の組み合わせに対して、端末の異なるグループをリンク付けする情報を含んでいてもよい。データファイルは、インターネットのようなネットワークによって、マーチャントまたはロケーションから受け取られてもよい。
【0039】
端末識別子は、記憶値カードシステムアドミニストレータによって、または、インターネットを通して利用可能なインターフェースを経由してマーチャントによって、データプロセッサ716に手動で入力されてもよい。
【0040】
一度、端末識別子が受け取られると、関係付けモジュール754が、それぞれの識別子と、端末のロケーションに分配されるカードのいくつか、または、すべてのものとの間の関係付けを生成させてもよい。この関係付けは、それぞれのこのようなカードのカード記録への、端末識別子の追加によって記録されてもよい。カードに関連のある、端末に対する関連認証が、カード記録に追加されてもよく、または、別々に記憶されてもよい。
【0041】
また、中央プロセッサは、それぞれの各記憶値カードにおいて初期値を確立するように適合されている値モジュール756を備えていてもよい。カード記録が最初に生成された時点で、この初期値は、確立された予め定められた「額面値」を反映してもよいが、カードがアクティブ化されるまでは非アクティブである。カード値は、他の製品またはサービス関連の単位を含む、金額であってもよい。例えば、プリペイド電気通信カードは、時間単位で表示される値を持っていてもよい。プリペイド音楽ダウンロードカードは、ダウンロード数で表示される値を持っていてもよい。値モジュール756は、取引が処理された後に、更新されたカード値を確立して記憶するために、取引モジュールとともに機能するように適合されていてもよい。
【0042】
中央プロセッサ714は、1つ以上のネットワーク710と通信する入力/出力モジュール758をさらに備えており、このネットワークを通して、入力/出力モジュール758がポイントオブセール端末からの通信を受け取ってもよい。入力/出力モジュール758は、このような端末から取引要求を受け取って、これらの取引要求を、適切な取引処理モジュールに送るように構成されていてもよい。入力/出力モジュール758は、ネットワーク716を通して、取引要求に対する応答を要求端末に返信するように構成されていてもよい。それぞれの取引要求は、端末識別子、記憶値カード識別子、取引タイプインジケータを含んでいてもよい。他の取引に基づいて、他の情報が含まれていてもよい。例えば、回収要求は、製品またはサービスの価格を含んでいてもよく、記憶値カードに関係する記憶値がこの価格に対して回収される。取引要求に対する応答は、(完了した取引を示す)肯定的な取引インジケータ、または、(完了の拒否を示す)否定的な取引インジケータを含んでいてもよい。否定的な応答は、拒否についての理由を含んでいてもよい。肯定的な応答は、記憶値カードの記憶値のような取引に関する情報を含んでいてもよい。
【0043】
特定の取引要求を提示する端末が取引要求することについて認証されるか否かを決定するように構成されている取引認証モジュール759に対して、入力/出力モジュール758が取引要求を転送してもよい。この決定は、要求中の端末識別子が記憶値カードに関係する端末識別子と一致するか否かを決定し、そして、もし一致した場合、関係する端末が取引タイプについて認証されるか否かを決定することによって実現されてもよい。認証端末識別子と記憶値カードとの間の関係付けは、認証端末識別子をカード記録自体中に記憶することによって、または、認証端末識別子の別の記録に対するリンクを記録することによってを含むさまざまな形態で確立されてもよい。関係付けは、マーチャントまたはロケーションの識別子による間接リンクを含んでいてもよい。
【0044】
一度、取引要求の有効性が確立されると、取引は、一連の取引モジュールのうちの1つによって処理されてもよい。これらは、アクティブ化モジュール760と、増分モジュール762と、非アクティブ化モジュール764と、回収モジュール766とを備えていてもよいが、これらに限定されるものではない。アクティブ化モジュール760は、適切なカード記録の状態をアクティブにするように構成されている。増分モジュール762は、増分値を、適切なカード記録の値に加算するように構成されている。非アクティブ化モジュール764は、適切なカード記録の状態を非アクティブにするように構成されている。回収モジュール766は、記憶値カードが、製品またはサービスの購入量よりも、より大きい記憶値を有しているか否かを決定するように構成されていてもよい。回収モジュール766は、カードに対する事後取引値を決定して記憶させるように構成されていてもよい。
【0045】
カードデータ管理システム714の中央プロセッサ716は、インターネットアクセスならびに適切なIDおよびパスワードを持つ人に対して利用可能なウェブベースの、IDおよびパスワード保護管理アプリケーションを使用可能にするように適合されていてもよい。システム714は、販売分析、在庫管理、請求についての報告を発生させることを可能にする報告エンジンをさらに備えていてもよい。システム714は、それぞれの取引、カード、ロケーション、端末、およびマーチャントに可視性のあるトラブルシューティングインターフェースをその上さらに備えていてもよい。オペレーションにおいて、非アクティブ化されたカード在庫をすべてのロケーションで追跡して、予め規定されたレベルより在庫が下回ったときに警告を送信する、自動化カード補充システムを、システムは使用してもよい。
【0046】
取引要求処理
図8は、記憶値カードシステムにおいて記憶値カード取引要求を処理する例示的な方法800を図示しており、この記憶値カードシステムでは、それぞれ、1つ以上のポイントオブセールカード読み取り端末を備えている1つ以上のマーチャントロケーションに、複数のカードが分配されている。S100において、方法800が開始し、S110において、アクティブ化要求が受け取られる。先に説明したように、取引要求の内容は、取引のタイプに依存していてもよいが、一般的に、取引タイプ、端末識別子、記憶値カード識別子の表示を含むだろう。S120およびS130において、記憶値カード識別子および端末識別子が、それぞれ、取引要求から決定される。
【0047】
S140では、要求中で識別された記憶値カードが要求端末に関係付けられているか否かについて決定される。先に説明したように、本発明のカードデータ管理システムは、それぞれ、カード記録のデータベースを備えていてもよく、配布されている記憶値カードに関する情報がこのデータベース中に記憶されている。これらカード記録のそれぞれは、特定の記憶値カードに対する取引を要求することについて認証されている1組の端末に関係していてもよい。カード記録と、認証されている端末の識別子とを関係付ける情報は、データベース中に記憶されている。この情報は、識別子のリストであってもよく、または、ロケーションまたはマーチャントの識別子であってよい。識別されたマーチャントによって所有または制御されている、あるいは、識別されたロケーションで配置されている端末のリストにリンク付けるために、ロケーションまたはマーチャントの識別子が使用されてもよい。したがって、アクションS140は、要求端末識別子を、カード記録に関係する認証端末識別子の特定のリストと比較することを含んでいてもよい。関係付けリストは、カード記録自体にでさえ記憶されていてもよい。方法800のいくつかの変形では、アクションS140は、要求端末に関係するロケーションまたはマーチャントを決定し、記憶値カードがその特定のカードまたはマーチャントに分配されているか否かを決定することを含んでいてもよい。アクションS140はまた、要求端末識別子を、認証されたマーチャントのサブセットまたはロケーション端末と比較することも含んでいてもよい。
【0048】
端末識別子が記憶値カードと関係付けられていない場合、S186において、拒否が端末に送信され、方法は終了する。端末識別子が記憶値カードに関係付けられている場合、S160において、現在の取引タイプを要求することについて端末が認証されるか否かについて決定がなされてもよい。これは、この記憶値カードに対して端末に関係付けられている取引をチェックすることによって実現されてもよい。このカードに対してこの端末に取引が認証されなかった場合、S186において、拒否が端末に送信され、方法は終了する。取引が認証された場合、S170において、取引が処理され、S180において、肯定的な要求結果が要求端末に送信される。肯定的な要求結果は、要求取引に特有な情報を含んでいてもよい。例えば、肯定的な要求結果は、記憶値カードに対する更新された値を含んでいてもよい。S190において、方法が終了する。
【0049】
図9は、要求取引が記憶値カード回収についてであるときに方法800に追加できるいくつかのさらなるアクションを図示している。これらのアクションのいくつか、または、すべてが、方法800中のS170の一部として含まれてもよい。さらなるアクションが、S240において記憶値カードが正の記憶カードを有しているか否かを決定することを含んでいてもよい。記憶値カードが正の記憶値を持たない場合、S286において取引拒否が発行され、方法は終了する。記憶値カードが正の値を持つ場合、方法は継続する。方法800は、S245において、回収要求から購入量を決定することを含んでいてもよい。S250において、カードに対する記憶値が購入量よりも、より大きいか否かについて決定がなされる。記憶値が購入量よりも大きくない場合、方法は、いくつかの代替方法のうちの1つを実行してもよい。1つの代替実施形態では、記憶値カードの利用可能な値が購入に適用され、肯定的な取引結果が戻される。このことは、図9に図示しており、S260においてカード値をゼロに設定し、S265において取引情報を要求端末に送信することを示している。このような情報は、肯定的な取引結果とともに送信されてもよい。別の代替実施形態は、購入がカードの値を超えているというメッセージを用いて取引拒否を送信するものである。これは、カードの利用可能な値を超えない量に対して要求を再提示することを要求する。
【0050】
カードに対する記憶値が購入量よりも大きい場合、S255において、購入量が記憶値から減算される。S265において、肯定的な送信結果とともに、取引情報が送信されてもよい。
【0051】
一般的なインプリメンテーション
発明的技術の可能性あるインプリメンテーションの一般的観点をこれから記述する。発明的技術のさまざまな方法およびオペレーティングシステムの実施形態について、先に記述した。本発明のシステムまたは本発明のシステムの一部分が、例えば、汎用コンピュータのような“処理機械” であってもよい(または、“処理機械”上で実現されてもよい)ことを、正しく認識されるだろう。ここで使用するような、用語“処理機械”は、少なくとも1つのメモリを使用する少なくとも1つのプロセッサを含むことを理解すべきである。少なくとも1つのメモリは、1組の命令を記憶する。命令は、処理機械の1つ以上のメモリに永久的または一時的に記憶されてもよい。プロセッサは、データを処理するために1つ以上のメモリに記憶されている命令を実行する。1組の命令は、フローチャートで先に記述したタスクのような、特定の1つ以上のタスクを行うさまざまな命令を含んでいてもよい。特定のタスクを行うための、そのような1組の命令は、プログラム、ソフトウェアプログラム、または単なるソフトウェアとして特徴付けられていてもよい。
【0052】
先に述べたように、処理機械は、1つ以上のメモリ中に記憶されている命令を実行してデータを処理する。このデータの処理は、例えば、処理機械のひとり以上のユーザによるコマンドに応答するもの、以前のプロセスに応答するもの、別の処理機械および/または他の何らかの入力による要求に応答するものであってもよい。
【0053】
先に説明したように、本発明を実現させるために使用される処理機械は、汎用コンピュータであってもよい。しかしながら、先に記述した処理機械は、専用コンピュータや、例えば、マイクロコンピュータ、ミニコンピュータ、またはメインフレームを含むコンピュータシステムや、プログラム化されたマイクロプロセッサや、マイクロ制御装置や、周辺集積回路素子や、CSIC(特定カスタマ向け集積回路)またはASIC(特定用途向け集積回路)または他の集積回路や、ロジック回路や、デジタル信号プロセッサや、FPGA、PLD、PLAまたはPALのようなプログラム可能なロジックデバイスや、あるいは本発明のプロセスのステップを実現できる他の何らかのデバイスまたはデバイスの構成を含む、幅広いさまざまな他の技術のうちの任意のものを利用してもよい。
【0054】
先に記述したように本発明の方法を実施するために、処理機械のプロセッサおよび/またはメモリが同じ地理的場所に物理的に位置する必要がないことが、理解されるだろう。すなわち、本発明で使用されているプロセッサおよびメモリのそれぞれは、任意の適切な方法で通信するように地理的に異なる位置に配置され接続されてもよい。さらに、プロセッサおよび/またはメモリのそれぞれが機器の異なる物理的部分で構成されていてもよいことが、理解されるだろう。したがって、プロセッサが1つの位置における単一の機器である必要はなく、メモリが別の位置における別の単一の機器である必要はない。すなわち、プロセッサが2箇所の異なる物理的位置における2つの機器であってもよいことを意図している。2つの異なった機器は、任意の適切な方法で接続されてもよい。さらに、メモリは、2箇所以上の物理的位置においてメモリの2つ以上の部分を備えていてもよい。
【0055】
さらに説明すると、先に記述したようなプロセスは、さまざまなコンポーネントおよびさまざまなメモリによって行われる。しかしながら、先に記述したように、2つの異なるコンポーネントによって行われるプロセスは、本発明のさらなる実施形態にしたがって、単一のコンポーネントによって行われてもよいことが、理解されるだろう。さらに、先に記述したように、1つの独特なコンポーネントによって行われるプロセスは、2つの独特なコンポーネントによって行われてもよい。同様の方法において、先に記述したように、2つの独特なメモリ部分によって行われるメモリ記憶は、本発明のさらなる実施形態にしたがって、単一のメモリ部分によって行われてもよい。さらに、先に記述したように、1つの独特なメモリ部分によって行われるメモリ記憶は、2つのメモリ部分によって行われてもよい。
【0056】
さらに、さまざまなプロセッサおよび/またはメモリとの間の通信を提供し、ならびに本発明のプロセッサおよび/またはメモリが他の何らかのエンティティと通信できるようにするために、すなわち、例えば、さらなる命令を獲得するために、または、リモートメモリ記憶装置にアクセスして使用するために、さまざまな技術が使用されてもよい。そのような通信を提供するために使用されるそのような技術は、ネットワーク、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN、イーサネット(登録商標)、電気通信ネットワーク(例えば、セルラまたはワイヤレスネットワーク)あるいは、例えば、通信を提供する何らかのクライアントサーバシステムを含んでいてもよい。そのような通信技術は、例えば、TCP/IP、UDP、またはOSIのような何らかの適切なプロトコルを使用してもよい。
【0057】
先に記述したように、1組の命令は、本発明のプロセスにおいて使用される。1組の命令は、プログラムまたはソフトウェアの形態であってもよい。ソフトウェアは、例えば、システムソフトウェアまたはアプリケーションソフトウェアの形態であってもよい。ソフトウェアは、例えば、別のプログラムの集合体、より大きいプログラム内のプログラムモジュール、またはプログラムモジュールの部分の形態であってもよい。使用されるソフトウェアは、オブジェクト指向プログラミングの形態のモジュール式プログラミングも含んでいてもよい。ソフトウェアは、処理されているデータに何をすべきかを処理機械に示す。
【0058】
さらに、処理機械が命令を読み取れるように、本発明のインプレメンテーションおよびオペレーションで使用される複数の命令または1組の命令が、適切な形態であることが、理解されるだろう。例えば、プログラムを形成する命令は適切なプログラミング言語の形態であってもよく、このプログラミング言語が機械言語またはオブジェクトコードに変換されることによって、1つ以上のプロセッサが命令を読み取ることができる。すなわち、特定のプログラミング言語で書き込まれたプログラミングコードまたはソースコードの行は、コンパイラ、アセンブラまたはインタプリタを使用して、機械言語に変換される。機械言語は、特定のタイプの処理機械、すなわち、例えば、特定のタイプのコンピュータに特有なバイナリコード化された機械命令である。コンピュータは機械言語を理解する。
【0059】
任意の適切なプログラミング言語が、本発明のさまざまな実施形態にしたがって使用されてもよい。例示的に、使用されるプログラミング言語は、例えば、アセンブリ言語、Ada、APL、Basic、C、C++、C#、COBOL、dBase、Forth、Fortran、Java(登録商標)、Modula−2、Pascal、Prolog、REXX、ビジュアルベーシック、および/またはJavaScriptを含んでいてもよい。さらに、本発明のシステムの動作および方法に関連して、単一のタイプの命令または単一のプログラミング言語を利用する必要はない。むしろ、任意の数の異なるプログラミング言語を、必要または望みに応じて利用してもよい。
【0060】
また、本発明の実施において使用される命令および/またはデータは、望みに応じて、何らかの圧縮技術または暗号化技術、あるいはアルゴリズムを利用してもよい。データを暗号化するために暗号化モジュールを使用してもよい。さらに、例えば、適切な解読モジュールを使用して、ファイルまたは他のデータを解読してもよい。
【0061】
先に記述したように、例えば、少なくとも1つのメモリを備えているコンピュータまたはコンピュータシステムを含む処理機械の形態で、本発明を例示的に具現化してもよい。コンピュータオペレーティングシステムが先に記述した動作を行えるようにする1組の命令、すなわち、例えば、ソフトウェアは、望みに応じて、幅広いさまざまな媒体のいずれかに含まれていてもよいことを、正しく認識すべきである。さらに、1組の命令によって処理されるデータは、幅広いさまざまな1つ以上の媒体のいずれかに含まれていてもよい。言い換えれば、本発明で使用される1組の命令および/またはデータを保持するために利用される特定の媒体、すなわち、処理機械中のメモリは、例えば、何らかのさまざまな物理的な形態または送信の形態を取っていてもよい。例示的に、媒体は、用紙、OHPフィルム用紙、コンパクトディスク(登録商標)、磁気ストライプ、レーザーカード、スマートカード、プロセッサチップ、メモリチップ、DVD、集積回路、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、フラッシュメモリカード、磁気テープ、RAM、ROM、PROM、EPROM、ワイヤ、ケーブル、ファイバ、通信チャネル、衛星送信または他のリモート送信、ならびに本発明のプロセッサによって読み取られる他の何らかの媒体またはデータのソースの形態であってもよい。
【0062】
さらに、本発明を実現する処理機械で使用されている1つ以上のメモリは、望みに応じて、命令、データ、または他の情報をメモリが保持できるようにする幅広いさまざまな形態のうちの任意のものであってもよい。したがって、メモリは、データを保持するデータベースの形態であってもよい。データベースは、例えば、フラットファイルの配置またはリレーショナルデータベースの構成のような、何らかの望みのファイルの構成を使用してもよい。
【0063】
本発明のシステムおよび方法において、さまざまな「ユーザインタフェース」を利用することによって、本発明を実現するために使用される1つ以上の処理機械とユーザがインターフェースできる。ここで使用したように、ユーザが処理機械と対話できるようにする、処理機械によって使用される、任意のハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェとソフトウェアとの組み合わせたものを、ユーザインタフェースは含む。ユーザインタフェースは、例えば、対話スクリーンの形態であってもよい。ユーザインタフェースは、例えば、ダイアログスクリーンの形態であってもよい。また、ユーザインタフェースは、マウス、タッチスクリーン、キーボード、電話機(地上線、セルラ、またはワイヤレス)、音声読み取り機、音声認識器、ダイアログスクリーン、メニューボックス、リスト、チェックボックス、トグルスイッチ、押しボタン、または、1組の命令を処理するときの処理機械の動作に関する情報をユーザが受け取って、および/または処理機械に情報を提供できるようにする他の何らかのデバイスのうちの任意のものを備えていてもよい。したがって、ユーザインタフェースは、ユーザと処理機械との間の通信を提供する何らかのデバイスである。ユーザインタフェースを通じてユーザによって処理機械に提供される情報は、例えば、コマンド、データの選択、または他の何らかの入力の形態であってもよい。
【0064】
先に説明したように、処理機械がユーザのためにデータを処理するように、ユーザインタフェースは、1組の命令を実行する処理機械によって利用される。一般的に、ユーザと対話して、情報を伝えるまたはユーザからの情報を受け取るために、ユーザインタフェースは、処理機械によって使用される。しかし、本発明のシステムおよび方法のいくつかの実施形態にしたがうと、本発明の処理機械によって使用されるユーザインタフェースと人間ユーザが、実際に対話する必要がないことが正しく認識されるべきである。むしろ、本発明のユーザインタフェースは、人間ユーザよりむしろ別の処理機械と対話する、すなわち、情報を伝えて受け取ることを意図している。したがって、他の処理機械はユーザとして特徴付けられてもよい。さらに、本発明のシステムおよび方法で利用されているユーザインタフェースは、人間ユーザとも部分的に対話するが、別の1つ以上の処理機械と部分的に対話してもよいことを意図している。
【0065】
本発明は、広範なユーティリティおよびアプリケーションに影響されやすいことは、当業者によって容易に理解されるだろう。ここで記述したものとは異なる本発明の多くの実施形態および適合、ならびに多くの変形、改良、および均等物の構成は、本発明の実体または範囲から逸脱することなく、本発明および本発明の先述した説明から明らかになり、または、本発明および本発明の先述した説明によって合理的に示唆されるだろう。
【0066】
先述は、本発明の例示的な実施形態を図示および記述しているが、本発明は、ここで開示した構成に限定されないことを理解すべである。本発明は、精神または本質的な属性から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを通して、複数のポイントオブセール端末と通信する中央プロセッサを備えているカードデータ管理システムにおいて記憶値カード取引要求を処理し、1つ以上の端末のそれぞれは、一意的な端末識別子を有し、ロケーションおよびプリペイドカードマーチャントに関係付けられており、前記中央プロセッサは、複数のカード記録を記憶しているデータベースと通信し、それぞれのカード記録は、前記プリペイドカードマーチャントによって制御されるロケーションにおける購入者に対するさらなる分配のために、前記プリペイドカードマーチャントに分配されている記憶値カードに関係するデータを含む、コンピュータにより実現される方法において、
前記記憶値カード取引要求を要求端末から受け取ることと、
前記記憶値カードに対する要求取引タイプを要求することについて、前記要求端末が認証されるか否かを決定することと、
前記要求端末が前記要求取引タイプを要求することについて認証されているとの決定に応答して、前記要求取引を開始することと、
要求応答を前記要求端末に送信することとを含み、
前記要求端末は、複数のポイントオブセール端末のうちの1つであり、
前記取引要求は、
要求端末識別子と、
記憶値カードに割り当てられているカード識別子と、
要求取引タイプを示す情報とを含み、
前記記憶値カード取引は、カード値回収取引であり、
前記取引要求は、購入量をさらに含むコンピュータにより実現される方法。
【請求項3】
前記データベースにおいて、1組の認証端末識別子を、前記記憶値カードと関係付けるアクションをさらに含む請求項1記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項3】
前記要求端末が認証されるか否かを決定するアクションは、
前記要求端末識別子を、前記1組の認証端末識別子と比較するアクションを含む請求項2記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項4】
前記記憶値カードに対する取引を要求することについて端末を認証するための基準を決定するアクションと、
前記認証するための基準に基づいて、前記1組の認証端末識別子をアセンブルするアクションとをさらに含む請求項2記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項5】
前記認証するための基準は、端末ロケーション要求と、端末所有権要求と、特定のマーチャントとの端末関係とからなる組のうちの少なくとも1つを含む請求項4記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項6】
前記データベースにおいて、1組の1つ以上の認証取引タイプを、それぞれの認証端末識別子と関係付けるアクションをさらに含む請求項2記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項7】
前記要求端末が認証されるか否かを決定するアクションは、
前記要求端末識別子を、前記1組の認証端末識別子と比較するアクションと、
要求端末識別子が認証識別子と一致するとの決定に応答して、前記要求取引タイプを、前記認証端末識別子に関係する前記1組の認証取引タイプと比較するアクションとをさらに含む請求項6記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項8】
前記カード記録データは、前記記憶値カードに対する記憶値を含み、
前記要求取引を開始するアクションは、
前記記憶値カードに関係する前記記憶値を前記データベースから決定することと、
前記購入量が前記記憶値を超えるか否かを決定することと、
前記購入量が前記記憶値を超えないとの決定に応答して、前記購入量を前記記憶値から減算することとを含む請求項1記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項9】
前記購入量が前記記憶値を超えるとの決定に応答して、前記記憶値をゼロに設定することをさらに含む請求項8記載のコンピュータにより実現される方法。
【請求項10】
記憶値カードに対する記憶値カード取引の要求を処理し、取引要求は、ネットワークを通して通信することができる複数の端末のうちの1つであるポイントオブセール端末を使用いてリテーラーによって提示され、それぞれの端末は、一意的な端末識別子を有し、複数のマーチャントのうちの1つに関係付けられており、前記記憶値カード取引要求は、特定の記憶値カードに対する一意的なカード識別子と、前記ポイントオブセール端末の端末識別子と、要求取引タイプを示す情報とを含む、システムにおいて、
前記ネットワークと通信する中央プロセッサと、
前記中央プロセッサと通信するデータベースと、
前記データベースにおいて、1組の認証端末識別子を、それぞれの記憶値カード記録と関係付けるように構成されている、前記中央プロセッサにおける関係付けモジュールと、
前記要求取引タイプを要求することについて要求端末が認証されるか否かを、前記取引要求における情報と前記データベースとに基づいて決定するように構成されている、前記中央プロセッサにおける取引認証モジュールと、
前記要求取引タイプを要求することについて前記要求端末が認証されているとの、前記取引認証モジュールによる決定に応答して、前記要求取引を処理するように構成されている、前記中央プロセッサにおける少なくとも1つの取引処理モジュールとを具備し、
前記中央プロセッサは、前記取引要求を前記ポイントオブセール端末から受け取るように適合され、
前記データベースは、複数の記憶値カード記録を記憶しており、それぞれは、複数のマーチャントのうちの1つに分配されている記憶値カードに関係する一意的なカード識別子を含み、
前記少なくとも1つの取引処理モジュールは、カード値回収モジュールを備え、
前記取引要求は、記憶値回収取引に対する要求であってもよいシステム。
【請求項11】
前記取引認証モジュールは、前記要求端末識別子が前記1組の認証端末識別子における認証端末識別子と一致するか否かを決定することによって、前記要求端末が認証されるか否かを決定するように構成されている請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記関係付けモジュールは、前記データベースにおいて、1組の1つ以上の認証取引タイプを、それぞれの認証端末識別子と関係付けるようにさらに構成されている請求項10記載のシステム。
【請求項13】
前記取引認証モジュールは、前記要求端末識別子が前記1組の認証端末識別子における認証端末識別子と一致するか否かを決定することによって、そして、前記要求取引タイプを、前記認証端末識別子に関係する前記1組の認証取引タイプと比較することによって、前記要求端末が認証されるか否かを決定するように構成されている請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記1組の認証端末識別子は、端末ロケーション要求と、端末所有権要求と、特定のマーチャントとの端末関係とからなる組のうちの少なくとも1つを含む認証基準に基づいている請求項10記載のシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つの取引処理モジュールは、カードアクティブ化モジュールと、カード値増分モジュールと、カード非アクティブ化モジュールとからなるグループのうちの少なくとも1つを含む請求項10記載のシステム。
【請求項16】
記憶値カード取引に応答して、前記取引の記憶値カードに対するカード値を決定して前記データベース中に記憶するように適合されている値モジュールをさらに具備する請求項10記載のシステム。
【請求項17】
通信ネットワークを通して、複数のポイントオブセール端末と通信する中央プロセッサを備えているカードデータ管理システムにおいて記憶値カード取引要求を処理するためのコンピュータ読み取り可能媒体に組み込まれているコンピュータプログラムであって、1つ以上の端末のそれぞれは、一意的な端末識別子を有し、ロケーションおよびプリペイドカードマーチャントに関係付けられており、前記中央プロセッサは、複数のカード記録を記憶しているデータベースと通信し、それぞれのカード記録は、前記プリペイドカードマーチャントによって制御されるロケーションにおける購入者に対するさらなる分配のために、前記プリペイドカードマーチャントに分配されている記憶値カードに関係するデータを含む、コンピュータプログラムにおいて、
前記コンピュータプログラムは、
前記記憶値カード取引要求を要求端末から受け取ることと、
前記記憶値カードに対する要求取引タイプを要求することについて、前記要求端末が認証されるか否かを決定することと、
前記要求端末が前記要求取引タイプを要求することについて認証されているとの決定に応答して、前記要求取引を開始することと、
要求応答を前記要求端末に送信することとを含む1組のアクションを実行するための命令を含み、
前記要求端末は、複数のポイントオブセール端末のうちの1つであり、
前記取引要求は、
要求端末識別子と、
記憶値カードに割り当てられているカード識別子と、
要求取引タイプを示す情報とを含み、
前記記憶値カード取引は、カード値回収取引であり、
前記取引要求は、購入量をさらに含むプログラム。
【請求項18】
前記1組のアクションは、前記データベースにおいて、1組の認証端末識別子を、前記記憶値カードと関係付けることをさらに含む請求項17記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
前記要求端末が認証されるか否かを決定するアクションは、
前記要求端末識別子を、前記1組の認証端末識別子と比較するアクションを含む請求項18記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記1組のアクションは、前記記憶値カードに対する取引を要求することについて端末を認証するための基準を決定することと、
前記認証するための基準に基づいて、前記1組の認証端末識別子をアセンブルすることとをさらに含む請求項18記載のコンピュータプログラム。
【請求項21】
前記認証するための基準は、端末ロケーション要求と、端末所有権要求と、特定のマーチャントとの端末関係とからなる組のうちの少なくとも1つを含む請求項20記載のコンピュータプログラム。
【請求項22】
前記1組のアクションは、前記データベースにおいて、1組の1つ以上の認証取引タイプを、それぞれの認証端末識別子と関係付けることをさらに含む請求項19記載のコンピュータプログラム。
【請求項23】
前記要求端末が認証されるか否かを決定するアクションは、
前記要求端末識別子を、前記1組の認証端末識別子と比較するアクションと、
前記要求端末識別子が認証端末識別子と一致するとの決定に応答して、前記要求取引タイプを、前記認証端末識別子に関係する前記1組の認証取引タイプと比較するアクションとをさらに含む請求項22記載のコンピュータプログラム。
【請求項24】
前記カード記録データは、前記記憶値カードに対する記憶値を含み、
前記要求取引を開始するアクションは、
前記記憶値カードに関係する前記記憶値を前記データベースから決定することと、
前記購入量が前記記憶値を超えるか否かを決定することと、
前記購入量が前記記憶値カードを超えないとの決定に応答して、前記購入量を前記記憶値から減算することとを含む請求項23記載のコンピュータプログラム。
【請求項25】
前記要求取引を開始するアクションは、前記購入量が前記記憶値に等しいまたは前記記憶値を超えるとの決定に応答して、前記記憶値をゼロに設定することをさらに含む請求項24記載のコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−522927(P2010−522927A)
【公表日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−500896(P2010−500896)
【出願日】平成19年4月13日(2007.4.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/066598
【国際公開番号】WO2008/118175
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(505161378)イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド・ディー/ビー/エー・イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド (20)
【Fターム(参考)】