説明

記憶装置および記憶装置の制御方法

【課題】放送番組の記録が途切れてしまうのをより効果的に防止できる記憶装置および記憶装置の制御方法を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、受信部60により受信された放送番組を番組記憶部702に記憶させる制御部10を備える。制御部10は、番組記憶部702に記憶される放送番組の予約の設定を受け付ける。また、制御部10は、目的地までの移動経路を設定する。制御部10は、移動経路中に、予約された放送番組が受信できる受信エリアを外れる地点がある場合に、受信エリアを外れる地点までの所要時間と予約された放送番組の放送時間とに基づいて目的地への出発時刻を決定する。そして、決定された出発時刻を報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送番組を記憶するための記憶装置、および当該記憶装置に用いて好適な記憶装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、録画機能を有する車載型のテレビやカーナビゲーションシステムが製品化されている。かかる装置では、目的地までの移動中に、所望の放送番組を録画することができる。
【0003】
しかしながら、かかる装置では、目的地までの移動経路中に、録画対象の放送番組が受信できる受信エリアを外れる地点があると、録画が途切れてしまう虞がある。
【0004】
そこで、自動車等の移動体に搭載される録画装置において、予約した放送番組が、録画時間帯において、途切れなく受信できるか否かを判定し、受信できないと判定した場合には、自宅のパソコンなど、別の録画装置に録画予約データを転送するような構成が採られ得る(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−81558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のように、別の録画装置に録画予約データを転送するような構成とされる場合、たとえば、他の県に出かけた際にその県のローカル番組を録画するなど、別の録画装置では受信できない放送局の放送番組を録画する場合には、別の録画装置に予約データを転送しても録画が行えない。また、移動体に搭載される録画装置に加えて、別途、録画装置および別の録画装置との間の通信手段が必要となる。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、放送番組の記録が途切れてしまうのをより効果的に防止できる記憶装置および記憶装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様は、放送番組を記憶するための記憶装置に関する。本態様に係る記憶装置は、放送番組を受信する受信部と、放送番組を記憶する予約の設定を受け付ける予約設定部と、目的地までの移動経路を設定する経路設定部と、前記移動経路中に、予約された放送番組が受信できる受信エリアを外れる地点がある場合に、前記受信エリアを外れる地点までの所要時間と予約された放送番組の放送時間とに基づいて目的地への出発時刻を決定する決定部と、前記決定部により決定された出発時刻を報知する報知部と、を備える。
【0009】
本発明の第1の態様に係る記憶装置によれば、予約された放送番組が所要時間内に終了するような出発時刻が決定されてユーザに報知される。ユーザは、報知された出発時刻に従って移動を開始することにより、受信エリアを外れる前に予約した放送番組の記録を完了させることができる。
【0010】
しかも、従来のように、別の記憶装置を用いる必要がなく、また、予約された放送番組の放送エリアに別の記憶装置がないような場合にも、予約された放送番組を途切れなく録画することができる。したがって、放送番組の記録が途切れてしまうのをより効果的に防止することができる。
【0011】
第1の態様に係る記憶装置において、放送局と放送エリアとが対応付けられた参照テーブルを記憶する放送情報記憶部が、さらに備えられ得る。この場合、前記移動経路における、予約された放送番組を放送する放送局の放送エリアを外れる地点が前記受信エリアを外れる地点とされる。
【0012】
このような構成とすれば、決定部は、参照テーブルを用いて、記憶装置が受信エリアを外れる地点を容易に求めることができる。
【0013】
第1の態様に係る記憶装置において、前記決定部は、前記所要時間が前記放送時間より長い場合、前記出発時刻を決定し、前記経路設定部は、前記所要時間が前記放送時間より短い場合、前記所要時間が前記放送時間より長くなるように前記移動経路を再設定するような構成とされ得る。
【0014】
このような構成とすれば、予約された放送番組が所要時間内に終了するような出発時刻が確実に決定される。よって、放送番組の記録が途切れてしまうのを、より一層防止できる。
【0015】
第1の態様に係る記憶装置において、前記記憶装置の現在位置から前記受信エリアを外れる地点までの所要時間を求め、当該所要時間内に予約された放送番組が終了しない場合に警告を行う警告部がさらに備えられ得る。
【0016】
このような構成とすれば、移動ペースが速く、予約された放送番組が終了される前に受信エリアを外れる地点に到達しまう状況となった場合に警告がなされる。これにより、警告に気づいたユーザは、移動ペースを落とすことができるので、放送番組が終了される前に受信エリアを外れる地点に到達して録画が途切れることが防止される。
【0017】
本発明の第2の態様は、放送番組を受信する機能と、放送番組を記憶する予約の設定を受け付ける機能と、目的地までの移動経路を設定する機能とを備える記憶装置の制御方法に関する。本態様に係る記憶装置の制御方法は、設定された前記移動経路中に、予約された放送番組が受信できる受信エリアを外れる地点がある場合に、前記受信エリアを外れる地点までの所要時間と予約された放送番組の放送時間とに基づいて目的地への出発時刻を決定するステップと、決定された出発時刻を報知するステップと、を備える。
【0018】
本発明の第2の態様に係る記憶装置の制御方法によれば、第1の態様に係る記憶装置と同様、放送番組の記録が途切れてしまうのをより効果的に防止することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のとおり、本発明によれば、放送番組の記録が途切れてしまうのをより効果的に防止できる記憶装置および記憶装置の制御方法を提供することができる。
【0020】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係る、ナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る、放送情報テーブルの内容を示す図である。
【図3】実施の形態に係る、目的地までの経路を探索して報知する制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】実施の形態に係る、出発時刻決定処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】実施の形態に係る、表示部に表示される経路表示画面を示す図である。
【図6】実施の形態に係る、出発時刻の決定に関する事例について説明するための図である。
【図7】実施の形態に係る、警告処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】変更例1に係る、出発時刻決定処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】変更例2に係る、目的地までの経路を探索して報知する制御処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明の記憶装置の一つの実施の形態に係るナビゲーション装置1について説明する。
【0023】
図1は、ナビゲーション装置1の構成を示す図である。
【0024】
図1を参照して、ナビゲーション装置1は、制御部10と、現在位置検出部20と、操作部30と、表示部40と、音声出力部50と、受信部60と、ハードディスクドライブ70(以下、「HDD70」という)とを備えている。
【0025】
現在位置検出部20は、GPS受信機を含み、上空にある複数のGPS衛星からの信号に基づいて、経度、緯度等の地理的な現在位置を測位し、現在位置情報を制御部10に出力する。
【0026】
操作部30は、表示部40の表示面に重ねて配置されたタッチセンサ、およびハードキーを含み、ユーザの入力操作に応じた入力信号を制御部10に出力する。
【0027】
表示部40は、たとえば、液晶ディスプレイであり、制御部10から出力される映像信号に基づく各種の画像を表示面に表示する。
【0028】
音声出力部50は、スピーカを含み、制御部10から出力されるオーディオ信号に基づく音声や報知音(ブザー音、アラーム音、メロディー音等)を出力する。なお、音声出力部50は、スピーカを含まず、ナビゲーション装置1が搭載される自動車のスピーカに接続されるインターフェイスを含む構成とされても良い。
【0029】
受信部60は、アンテナおよびチューナを含み、放送局(親局・中継局)から送信された放送波(AM放送、FM放送、地上デジタル放送、衛星放送等)を受信する。受信された放送波は復調され、放送番組を構成する映像信号、音声信号等が制御部10に出力される。
【0030】
HDD70は、各種の情報を記憶する。HDD70の記憶領域は、地図情報記憶部701と、番組記憶部702と、放送情報記憶部703とを含む。
【0031】
地図情報記憶部701には、地図情報が記憶されている。また、地図情報記憶部701には、制御部10により設定された、目的地までの経路が記憶される。
【0032】
番組記憶部702には、受信部60により受信された放送番組が記憶される。また、番組記憶部702には、録画予約情報が記憶される。録画予約情報には、たとえば、放送局(放送チャンネル)、放送時間帯(放送開始時刻および放送終了時刻)が含まれる。
【0033】
放送情報記憶部703には、図2に示す放送情報テーブルが記憶されている。放送情報テーブルには、各放送局に属する親局・中継局と、各親局・中継局の放送周波数と、各親局・中継局の放送エリアを示す情報とが記憶されている。放送エリアは、たとえば、親局・中継局の位置(緯度、経度)と、親局・中継局からの放送波が受信可能な半径とにより規定される。放送情報テーブルは、テレビ機能や録画機能において、制御部10が選局を行う際に用いられる。また、放送情報テーブルは、後述する経路案内に係る制御処理に用いられる。
【0034】
なお、図2では、各親局・中継局の放送エリアを示す情報が記憶されているが、これに限らず、例えば、放送局「○○テレビ」の放送エリアとして各親局・中継局の放送エリアが合わさった放送エリアを示す情報が記憶されてもよい。
【0035】
制御部10は、CPU、メモリ(ROM、RAM等)を備え、メモリ内に記憶された制御プログラムに従って、ナビゲーション機能、テレビ機能、録画機能等、各種の機能に係る制御処理を実行する。
【0036】
ユーザが操作部30を操作してテレビ機能を選択すると、テレビ機能が実行される。ユーザにより所望の放送局が選ばれると、制御部10は、選ばれた放送局の放送番組を受信するために選局を行う。この際、制御部10は、現在位置検出部20から現在位置情報を取得し、放送情報テーブルを参照して、選ばれた放送局に属する親局・中継局の中で受信可能な親局・中継局を選出する。そして、選出した親局・中継局の放送周波数に受信部60の受信周波数を合わせる。選ばれた放送局の放送番組が受信部60に受信されると、制御部10は、受信された放送番組を表示部40に表示する。
【0037】
放送番組の受信中、制御部10は、現在位置を監視する。ナビゲーション装置1が搭載された自動車が移動し、現在位置が現在の親局・中継局の放送エリアから外れると、制御部10は、放送情報テーブルを参照して、再度、受信可能な親局・中継局を選出する。そして、選出した親局・中継局の放送周波数に受信部60の受信周波数を合わせる。このようにして、放送局の放送エリア内、即ち、放送局に属する何れかの親局・中継局の放送エリア内であれば、ナビゲーション装置1がどこに移動しても、その放送局の放送番組が受信され、表示部40に表示される。しかしながら、ナビゲーション装置1が、放送局の放送エリアから外れてしまうと、その放送局の放送番組は受信できなくなる。
【0038】
なお、現在位置を参照して、親局・中継局を選出する以外にも、受信部60とは別に、別の受信部を備え、当該別の受信部を用いて、選ばれた放送局に属する親局・中継局から放送される放送番組の受信感度を確認し、最も受信感度の良い親局・中継局を選出してもよい。
【0039】
次に、ユーザが操作部30を操作して録画機能を選択すると、録画機能が実行される。ユーザは、表示部40に表示される録画予約画面上で番組録画予約の操作を行うことができる。録画予約画面において、ユーザは、放送局と、録画する放送番組の放送時間帯、即ち放送開始時刻と放送終了時刻を設定する。録画予約画面は、たとえば、ユーザが、受信可能な複数の放送局の中から所望の放送局を選択し、放送開始時刻と放送終了時刻を直接入力するような画面構成とされる。あるいは、録画予約画面は、電子番組表が表示され、ユーザが電子番組表の中から録画したい放送番組を選択するような画面構成とされる。この場合、選択された放送番組に関する情報、即ち、放送局、放送番組名、放送開始時刻、放送終了時刻が電子番組表から取得される。
【0040】
制御部10は、この録画予約情報を番組記憶部702に記憶することにより放送番組の予約の設定を受け付ける。以降、制御部10は、放送開始時刻が到来したか否かを監視する。放送開始時刻になると、制御部10は、現在位置検出部20から現在位置情報を取得し、放送情報テーブルを参照して、録画する放送番組が受信可能な親局・中継局を選出する。そして、選出した親局・中継局の放送周波数に受信部60の受信周波数を合わせ、録画を開始する。これにより、受信部60により受信された放送番組が番組記憶部702に記憶される。放送終了時刻になると、制御部10は録画を停止する。
【0041】
なお、上述したように、放送局の放送エリア内であれば、ナビゲーション装置1がどこに移動しても、その放送局の放送番組が受信されるので、放送番組の録画が行える。しかしながら、ナビゲーション装置1が、放送局の放送エリアから外れてしまうと、その放送局の放送番組は受信できなくなるので、録画も行えなくなる。
【0042】
次に、ユーザが操作部30を操作してナビゲーション機能を選択すると、ナビゲーション機能が実行される。制御部10は、現在位置検出部20から現在位置情報を取得し、現在位置の周囲の地図を表示部40に表示するとともに、現在位置を示すマークを地図上に表示する。自動車が移動し、現在位置が移動すると、制御部10は、それに合わせて、地図上のマークを移動させる。
【0043】
さて、ナビゲーション機能の中の1つの機能として、目的地までの経路を案内する機能がある。ユーザが目的地に向かう際に、この経路案内機能が利用され得る。
【0044】
ここで、ユーザは、目的地までの移動の間を利用して、所望の放送番組を録画したい場合がある。この場合、ユーザは、目的地に向かう前に放送番組の録画予約を行い、その後、経路案内機能を利用して経路を設定し得る。こうした場合、設定された経路によっては、目的地までの経路の途中に、録画予約された放送番組(以下、「録画番組」という)が受信可能なエリアから外れる地点が存在する可能性がある。放送番組を録画している間に、ナビゲーション装置1が受信可能なエリアを外れてしまうと、放送番組の録画が途切れてしまう。
【0045】
そこで、本実施の形態では、設定された目的地までの経路の途中に、録画番組が受信可能なエリアから外れる地点が存在する場合には、ナビゲーション装置1が受信可能なエリアを外れる前に録画番組の録画が終了するような出発時刻がユーザに対して報知される。
【0046】
図3は、経路案内機能において実行される、目的地までの経路を探索して報知する制御処理の流れを示すフローチャートである。図4は、出発時刻決定処理の流れを示すフローチャートである。図5は、表示部40に表示される経路表示画面を示す図である。図5(a)は、出発時刻が表示されない場合の経路表示画面を示す。図5(b)は、出発時刻が表示される場合の経路表示画面を示す。図5(c)は、経路が再設定された場合の経路表示画面を示す。図6は、出発時刻の決定に関する事例について説明するための図である。
【0047】
図3を参照して、制御部10は、所定の目的地設定画面を表示部40に表示し、目的地設定画面において、ユーザに入力された地点を目的地に設定する(S101)。次に、制御部10は、地図情報記憶部701内の地図情報を用いて、出発地である現在位置から目的地までの経路を探索する(S102)。たとえば、制御部10は、目的地までの距離が最も短くなるように経路を探索する。制御部10は、探索された経路を、地図情報記憶部701に記憶する。これにより、探索された経路が目的地までの経路(移動経路)として設定される。
【0048】
次に、制御部10は、当日の番組録画予約があるか否かを判定する(S103)。そして、制御部10は、当日の番組録画予約があれば(S103:YES)、放送情報記憶部703内の放送情報テーブルを参照して、経路の途中に、録画番組を放送する放送局の放送エリア(放送局に属する全ての親局・中継局の放送エリア)を外れる地点があるか否かを判定する(S104)。
【0049】
なお、経路の途中に、録画番組を放送する放送局の放送エリアを外れる地点がある場合とは、目的地までの経路を走行した場合に、録画番組を放送する放送局の放送エリアを外れる場合に限らず、例えば、録画番組を放送する放送局の放送エリアを外れてから所定時間又は所定距離走行しても該放送エリア内に戻ってこられない経路が探索された場合なども含まれることが好ましい。これにより、放送エリアを外れてから即座に放送エリア内に戻る場合に、経路の途中に、録画番組を放送する放送局の放送エリアを外れる地点があると判定されることを防止することが可能である。
【0050】
また、録画番組を放送する放送局の放送エリアを外れる地点とは、例えば、目的地までの経路上であって、録画番組を放送する放送局に属する親局・中継局の放送エリアの何れにも含まれなくなる地点である。
【0051】
なお、放送エリア内であっても、放送エリア外に近い地点であれば受信感度が悪い可能性があるため、目的地までの経路上であって、録画番組を放送する放送局に属する親局・中継局の放送エリアの何れにも含まれなくなる地点より所定距離経路上手前の地点を「録画番組を放送する放送局の放送エリアを外れる地点」としてもよい。
【0052】
制御部10は、当日の番組録画予約がなければ(S103:NO)、あるいは、当日の番組録画予約があっても、経路の途中に放送エリアを外れる地点がなければ(S104:NO)、設定された経路を報知する(S105)。たとえば、図5(a)に示すように、現在位置(出発地)から目的地までの経路が示された経路表示画面が表示部40に表示される。この経路表示画面には、出発時刻に関する情報は表示されない。
【0053】
たとえば、目的地が放送エリア外にある場合には、経路の途中で放送エリアを外れてしまう。これにより、制御部10は、ステップS104において、放送エリアを外れる地点があると判定すると(S104:YES)、出発時刻を決定するため、図4に示す出発時刻決定処理を実行する(S106)。
【0054】
図4を参照して、制御部10は、目的地までの経路に沿って走行した場合に出発地(現在位置)から放送エリアを外れる地点までの所要時間を算出する(S201)。たとえば、制御部10は、出発地から放送エリアを外れる地点までの距離(道のり)を自動車の平均速度で割ることにより、所要時間を算出する。平均速度は、たとえば、予め製造メーカ側で定めた値とされても良く、過去の運転時の速度を平均した値とされても良い。また、ユーザが任意に平均速度を設定できるようにされても良い。
【0055】
次に、制御部10は、算出した所要時間が録画番組の放送時間以上であるか否かを判定する(S202)。ここで、放送時間とは、放送開始時刻から放送終了時刻までの時間であり、例えば、放送時間帯が11:00(放送開始時刻)〜12:00(放送終了時刻)である場合、放送時間は1(12−11)時間となる。
【0056】
そして、所要時間が放送時間以上であれば(S202:YES)、制御部10は、出発してから所要時間内に録画番組の放送が終了するような出発時刻を決定する(S203)。
【0057】
即ち、制御部10は、まず、所要時間と放送時間とから、次式により、猶予時間を求める。
【0058】
猶予時間=所要時間−放送時間
次に、制御部10は、算出された猶予時間と録画番組の放送開始時刻とから、次式により、最も早い出発時刻を算出する。
【0059】
最も早い出発時刻=放送開始時刻−猶予時間
本実施の形態のカーナビゲーション装置1には、自動車の電源から電力供給が行われる。このため、自動車のエンジンが掛けられて、自動車からカーナビゲーション装置1に電力が供給されて初めて録画番組の録画が可能となる。よって、録画番組が放送されるときには、エンジンが掛けられていなければならない。録画番組の放送開始時刻よりも後に、出発時刻が設定されると、放送開始時刻よりも後にエンジンが掛けられることがあり、このため、録画番組の冒頭の部分が録画できなくなってしまう。このため、出発時刻は、録画番組の放送開始時刻よりも前に設定される必要がある。したがって、出発時刻は、「最も早い出発時刻〜放送開始時刻」と決定される。
【0060】
たとえば、図6(a)に示すように、出発地から放送エリアを外れる地点までの所要時間が2時間であり、録画番組の放送時間帯が11:00〜12:00である場合には、猶予時間=2時間−1時間=1時間となり、最も早い出発時刻=11:00−1:00=10:00となる。よって、出発時刻は、「10:00〜11:00」と決定される。ユーザは、10:00から11:00の間に出発すれば、図6(b)に示すように、自動車が放送エリアを外れる地点に到達する前に録画番組の録画が終了する。
【0061】
なお、最も早い出発時刻を、所要時間と録画番組の放送終了時刻とから、次式により求めることもできる。
【0062】
最も早い出発時間=放送終了時刻−所要時間
さて、録画番組の放送時間が長い場合や、出発地から放送エリアを外れる地点までの距離が短い場合には、出発地から放送エリアを外れる地点までの所要時間が放送時間より短くなる場合がある。この場合、出発時刻をどのように設定しても、録画番組の一部を録画することができない。したがって、ステップS202において、所要時間が放送時間より短いと判定されると(S202:NO)、制御部10は、所要時間が短いために、録画番組を録画できない旨の警告を行う(S203)。たとえば、かかる警告は、表示部40での表示、報知出力部50からの音声出力によりなされる。
【0063】
次に、制御部10は、地図情報記憶部701内の地図情報の中から放送エリア内の観光地を抽出し、抽出した観光地を経由地に設定する(S205)。そして、制御部10は、経由地に設定された観光地を経由する経路を探索し、目的地までの経路として設定する(S206)。
【0064】
制御部10は、再設定された経路において、出発地から放送エリアを外れる地点までの所要時間を算出する(S207)。そして、算出された所要時間が録画番組の放送時間以上あるか否かを判定する(S208)。所要時間が放送時間以上であれば(S208:YES)、制御部10は、上述したステップS203の処理を行い、出発時刻を決定する。
【0065】
一方、所要時間が放送時間より短ければ(S208:NO)、ステップS206の処理に戻り、制御部10は、先に設定した観光地に替えて、新たな観光地を経由地に設定する。
【0066】
なお、ステップS205の処理において、制御部10は、たとえば、出発地に近い観光地から順番に抽出を行う。これにより、ステップS206からS208の処理によって、目的地までの経路が極力長くならずに所要時間が放送時間以上となる経路を設定することができる。この場合、最初の所要時間における放送時間に対する不足時間に応じて、不足時間が長くなるほど出発地から遠くなるように、検索エリアが設定され、検索エリア内で出発地に近い観光地から順番に抽出されるようにすることができる。このようにすれば、ステップS206からS208の処理が繰り返される回数を少なくできるので、所要時間が放送時間以上となる経路を効率的に見つけ出すことができる。また、観光地が、名所、遊園地など、複数のジャンルに分けられ、ユーザが予め好みのジャンルを設定できるような構成とされても良い。
【0067】
このようにして、出発時刻決定処理の実行により出発時刻が決定されると、制御部10は、設定された経路とともに出発時刻を報知する(S107)。たとえば、経路表示画面において、出発地から目的地までの経路が表示され、さらに、出発時刻を報知するためのメッセージウインドウが表示される。
【0068】
ここで、図4の出発時刻決定処理によって経路が再設定されない場合には、図5(b)に示すように、目的地までの最短の経路が示されるとともに、メッセージウインドウには、たとえば、『番組録画のため、午前10:00から午前11:00までに出発してください。』とのメッセージが表示される。一方、出発時刻決定処理によって、観光地を経由する経路が再設定された場合には、図5(c)に示すように、観光地を経由した目的地までの経路が示されるとともに、メッセージウインドウには、たとえば、『番組録画のため、○○湖を経由する経路を設定しました。午前10:00から午前11:00までに出発してください。』とのメッセージが表示される。
【0069】
こうして、報知された出発時刻になると、ユーザは、目的地に向けて出発する。この際、ユーザにより経路の案内を開始するための操作がなされると、経路案内機能における経路案内の制御処理が実行される。制御部10は、現在位置検出部20から取得した現在位置情報に基づいて、ユーザが目的地にたどり着けるよう、表示部40での表示や音声出力部50からの音声出力により、進むべき経路を知らせる。
【0070】
さて、道路の状況やユーザの運転の仕方によっては、自動車の速度が、放送エリアを外れる地点までの所要時間の算出に用いた平均速度よりも速くなる場合がある。このような場合、実際の所要時間が短くなり、録画番組の放送時間帯、即ち、録画番組の放送が終了する前に、ユーザが放送エリアを外れる地点に到達してしまう虞がある。
【0071】
そこで、本実施の形態では、放送エリアを外れる地点に到達するまでに録画番組の録画が完了しないと見込まれる場合にユーザに対して警告を行う、警告処理が実行される。
【0072】
図7は、警告処理の流れを示すフローチャートである。
【0073】
図7を参照して、制御部10は、所要時間を再度算出する再算出タイミングが到来したか否かを判定する(S301)。制御部10は、たとえば、自動車が出発して現在位置が移動し始めてから、所定の時間が経過すると、あるいは、所定の距離に到達すると、再算出タイミングが到来したと判定する。再算出タイミングは、その他、適宜のタイミングとすることができる。
【0074】
再算出タイミングが到来すると(S301:YES)、制御部10は、図3のステップS201と同様な方法で、現在位置から放送エリアを外れる地点までの所要時間を算出する(S302)。そして、制御部10は、算出した所要時間内に録画番組が終了するか、即ち、録画が完了するか否かを判定する(S303)。録画が開始される前である場合、現在から開始までの時間と放送時間との合計時間が所要時間より長ければ、録画番組の録画が完了しない。また、録画が開始された後である場合、放送の残り時間が所要時間より長ければ、録画番組の録画が完了しない。
【0075】
制御部10は、録画が完了しないと判定すると(S303:NO)、録画が完了できない状況を回避するための警告を行う(S304)。たとえば、『速度を落として下さい。』、『○○分ほど、休憩してください』との音声報知を、音声報知部50により行う。
【0076】
一方、ステップS303において、録画が完了すると判定すると(S303:YES)、制御部10は警告を行わない。なお、制御部10は、警告を行わない代わりに、このままであれば録画が完了する旨の報知を行っても良い。
【0077】
こうして、番組録画か完了しなければ(S305:NO)、ステップS301〜S304の処理が繰り返され、番組録画が完了すると(S305:YES)、警告処理が終了する。
【0078】
以上、本実施の形態によれば、録画番組の放送が所要時間内に終了するような出発時刻が決定されてユーザに報知される。ユーザは、報知された出発時刻に従って移動を開始することにより、録画番組を放送する放送局の放送エリア、即ち、録画番組を受信できる受信エリアを外れる前に、録画番組の録画を完了させることができる。しかも、本実施の形態によれば、別の録画装置に録画予約データを転送する構成と違って、録画番組の放送エリアに別の録画装置がなくても良く、放送エリアによる制限を受けない。よって、録画番組の録画が途切れてしまうのをより効果的に防止できる。
【0079】
また、本実施の形態によれば、放送情報テーブルを用いることにより、制御部10は、ナビゲーション装置1が受信エリアから外れてしまう地点を容易に求められる。
【0080】
さらに、本実施の形態によれば、出発地から放送エリアを外れる地点までの所要時間が録画番組の放送時間より短い場合には、所要時間が放送時間より長くなるように目的地までの経路が再設定される。これにより、録画番組の録画が所要時間内に完了するような出発時刻が確実に決定される。よって、録画番組の録画が途切れてしまうのを、より一層防止できる。
【0081】
さらに、この場合、観光地を経由する経路に再設定されるので、ユーザは、観光地に立ち寄ることができ、移動距離や移動時間が長くなっても、ユーザに与える不快感を少なくできる。
【0082】
さらに、本実施の形態によれば、移動ペースが速く、録画番組の録画が完了する前に放送エリアを外れる地点に到達しまう状況となった場合に、そのような状況を回避するための警告がなされる。これにより、警告に気づいたユーザは、移動ペースを落とすことができるので、録画番組の録画が完了する前に放送エリアを外れる地点に到達して録画が途切れることが防止される。
【0083】
<変更例1>
図8は、変更例1に係る、出発時刻決定処理の流れを示すフローチャートである。
【0084】
本変更例では、上記実施の形態における図4の出発時刻決定処理に対し、ステップS209の処理が追加されている。
【0085】
本変更例では、制御部10は、ステップS204において、所要時間が短いために、録画番組を録画できない旨の警告を行った際、さらに、経路を再設定しても良いか否かの選択をユーザに促す報知を行う。たとえば、表示部40に『再設定を行っても良いですか?』との文字を表示するとともに、「YES」、「NO」のソフトキーを表示する。「YES」のキーが押されれば、制御部10は、ユーザにより再設定が了承されたと判定する。「NO」のキーが押されれば、制御部10は、ユーザにより再設定が了承されなかったと判定する。
【0086】
制御部10は、再設定が了承されたと判定すると(S209:YES)、観光地を経由地とする経路を設定する(S205、206)。こうして、新たな経路に基づいて出発時刻が決定され(S203)、ステップS107において、経路と出発時刻が報知される。
【0087】
一方、制御部10は、再設定が了承されなかった判定すると(S209:NO)、経路の再設定を行わず、さらに、出発時刻を決定せずに出発時刻決定処理を終了する。これにより、ステップS107では、経路のみが報知され、出発時刻は報知されない。
【0088】
本変更例の構成とすれば、ユーザの意思に反して、経由地を含む経路が再設定され、目的地までの経路が長くされてしまうことがない。
【0089】
<変更例2>
図9は、変更例2に係る、目的地までの経路を探索して報知する制御処理の流れを示すフローチャートである。
【0090】
上記実施の形態では、目的地までの経路が設定される際に、番組録画予約があり、且つ、その放送エリアを外れる地点が経路中にあれば、出発時刻が求められて報知される構成とされている。
【0091】
しかしながら、番組録画予約が行われる際に、目的地までの経路設定があり、且つ、設定された経路中に録画番組の放送エリアを外れる地点があれば、出発時刻が求められて報知される構成とされても良い。
【0092】
図9を参照して、制御部10は、録画予約画面上で、ユーザにより番組録画予約が行われると、録画予約情報を番組記憶部702に記憶することにより、録画予約設定を行う(S401)。
【0093】
次に、制御部10は、目的地までの経路が設定されているか否かを判定する(S402)。そして、経路が設定されていれば(S402:YES)、図3のステップS104と同様にして、経路の途中に、録画番組の放送エリアを外れる地点があるか否かを判定する(S403)。
【0094】
制御部10は、経路が設定されていなければ(S402:NO)、あるいは、経路が設定されていても、経路の途中に放送エリアを外れる地点がなければ(S403:NO)、表示部10による表示や音声報知部50により音声出力により、録画予約が完了した旨を報知する(S404)。
【0095】
一方、制御部10は、ステップS403において、放送エリアを外れる地点があると判定すると(S403:YES)、図4のステップS106と同様に、出発時刻決定処理を実行する(S405)。そして、制御部10は、表示部40による表示や音声報知部50により音声出力により、録画予約が完了した旨の報知とともに、出発時刻の報知を行う(S406)。
【0096】
なお、この場合、番組録画予約が行われる前に目的地までの経路が探索・設定されており、既に移動を開始している可能性があるため、ステップS106(ステップS201、S207)では、出発地ではなく現在位置から放送エリアを外れる地点までの所要時間を算出することが好ましい。
【0097】
このような構成とすれば、上記実施の形態と同様な作用効果を奏することができる。
【0098】
<その他>
以上のとおり、本実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記実施の形態以外に、種々の変更が可能である。
【0099】
たとえば、上記実施の形態では、目的地までの経路中に録画番組の放送エリアを外れる地点があれば、必ず出発時刻決定処理が実行された。しかしながら、出発時刻設定処理を実行する前に、録画番組の放送エリアが、別の録画装置が配された放送エリアであるか否かが制御部10により判定され、別の録画装置が配されている放送エリアであれば、別の録画装置に予約情報が転送されて、別の録画装置により録画番組が録画される構成とされても良い。
【0100】
また、上記実施の形態では、放送エリアを外れる地点までの所要時間が録画番組の放送時間よりも短いために目的地までの経路が再設定される場合、観光地を経由地とする経路が設定された。しかしながら、観光地以外のユーザが立ち寄れそうな場所、たとえば、コンビニエンスストア、飲食店、ゲームセンタ等が経由地として設定されても良い。なお、ナビゲーション装置1に登録されている自宅が現在位置から所定距離以内であれば、観光地以外のユーザが立ち寄れそうな場所が経由地として設定され、自宅が現在位置から所定距離以上離れていれば、観光地が経由地として設定されてもよい。
【0101】
また、経由地となる場所の種類をユーザが予め設定できるようにしても良い。さらに、経由地が設定されずに、単に所要時間が延びる経路が再設定されるのみであっても良い(例えば、最短経路ではなく、一般道路優先の経路が設定される)。この場合には、放送エリアを外れる地点まで一般道路優先の経路が設定され、放送エリアを外れる地点以降は、最短経路が設定されることが好ましい。
【0102】
さらに、経路の途中に、放送エリア内ではあるが受信が困難とされる受信困難エリア、たとえば、トンネルや山間の道路などがある場合には、受信困難エリアを避ける経路が設定されるようにしても良い。あるいは、受信困難エリアに入る地点が放送エリアを外れる地点と見做されて、その地点までの所要時間に基づいて出発時刻が決定されても良い。この場合、受信困難エリアの情報は、放送情報記憶部703に予め記憶される。
【0103】
さらに、上記実施の形態では、「最も早い出発時刻〜録画番組の放送開始時刻」が出発時刻として決定され報知された。しかしながら、これに限らず、たとえば、自動車からの電力供給がなくても、内部バッテリによる電力により録画番組の録画が十分に行える場合には、録画番組の放送開始時刻を出発時刻として報知せず、最も早い出発時刻以降に出発する旨の報知を行うようにしても良い。この場合、たとえば、メッセージウインドウに『番組録画のため、午前10:00以降に出発してください。』との表示がなされる。
【0104】
さらに、上記実施の形態では、本発明が、録画機能を有するカーナビゲーション装置1に適用されている。しかしながら、本発明が、録画機能を有する携帯型のテレビなど、他の録画機器に適用されても良い。また、本発明が、テレビ局の放送番組を録画する録画機器のみならず、ラジオの放送番組を録音する録音機器に適用されても良い。
【0105】
また、上記実施の形態では、放送番組が記憶される番組記憶部702や現在位置検出部10などをナビゲーション装置1が備える構成として説明を行なったが、例えば、近距離無線通信などを介して、現在位置検出部を備える他の通信装置から現在位置を取得しても良いし、また、有線、又は、無線通信を介して番組記憶部を備える通信装置に放送番組を記憶させてもよい。
【0106】
その他にも、上記実施の形態では、ナビゲーション装置1が目的地までの経路を探索したが、例えば、地図情報及び経路探索機能を有するサーバへ目的地や現在位置などの経路探索条件を送信し、該サーバで目的地までの経路が探索されて、該サーバから目的地までの経路を受信し、受信した目的地までの経路を設定してもよい。
【0107】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0108】
10 制御部(経路設定部、予約設定部、決定部、報知部、警告部)
20 現在位置検出部
30 操作部
40 表示部(報知部、警告部)
50 音声出力部(報知部、警告部)
60 受信部
70 ハードディスクドライブ
701 地図情報記憶部
702 番組記憶部
703 放送情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送番組を記憶するための記憶装置において、
放送番組を受信する受信部と、
放送番組を記憶する予約の設定を受け付ける予約設定部と、
目的地までの移動経路を設定する経路設定部と、
前記移動経路中に、予約された放送番組が受信できる受信エリアを外れる地点がある場合に、前記受信エリアを外れる地点までの所要時間と予約された放送番組の放送時間とに基づいて目的地への出発時刻を決定する決定部と、
前記決定部により決定された出発時刻を報知する報知部と、を備える、
ことを特徴とする記憶装置。
【請求項2】
請求項1に記載の記憶装置において、
放送局と放送エリアとが対応付けられた参照テーブルを記憶する放送情報記憶部を、さらに備え、
前記移動経路における、予約された放送番組を放送する放送局の放送エリアを外れる地点が前記受信エリアを外れる地点である、
ことを特徴とする記憶装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の記憶装置において、
前記決定部は、前記所要時間が前記放送時間より長い場合、前記出発時刻を決定し、
前記経路設定部は、前記所要時間が前記放送時間より短い場合、前記所要時間が前記放送時間より長くなるように前記移動経路を再設定する、
ことを特徴とする記憶装置。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか一項に記載の記憶装置において、
前記記憶装置の現在位置から前記受信エリアを外れる地点までの所要時間を求め、当該所要時間内に予約された放送番組が終了しない場合に警告を行う警告部をさらに備える、
ことを特徴とする記憶装置。
【請求項5】
放送番組を受信する機能と、放送番組を記憶する予約の設定を受け付ける機能と、目的地までの移動経路を設定する機能とを備える記憶装置の制御方法において、
設定された前記移動経路中に、予約された放送番組が受信できる受信エリアを外れる地点がある場合に、前記受信エリアを外れる地点までの所要時間と予約された放送番組の放送時間とに基づいて目的地への出発時刻を決定するステップと、
決定された出発時刻を報知するステップと、を備える、
ことを特徴とする記憶装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−44709(P2013−44709A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184734(P2011−184734)
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】