説明

記録システム

【課題】ユーザ個別のライブラリをユーザ個別の記憶メディアに容易に構築することのできる記録システムを提供する。
【解決手段】ユーザ認識情報とともに映像情報を記憶する記憶メディア12と、記憶メディア装填部18を有し映像情報を録画する録画装置11とを備え、録画装置11は、映像情報を録画する録画部16と、映像情報を録画するユーザの認識情報とともに、映像情報を記憶する映像情報記憶部22と、記憶メディア12に記憶された認識情報を取得し、取得した認識情報が、映像情報を録画するユーザの認識情報に一致するか否かを判定する認識情報判定部20と、を備え、録画部16は、認識情報が一致すると判定されたとき、映像情報をメディア装填部18に接続された記憶メディア12に記憶させ、前記認識情報が一致しないと判定されたとき、映像情報を映像情報記憶部22に記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録システムに関し、特に、記憶メディアにユーザ個別のコンテンツを記録する記録システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオレコーダ等の録画装置では、従来から、装置に内蔵されたハードディスク等の内部記憶メディアに画像や音楽等のコンテンツを記録する一方、これらのコンテンツを携帯型の外部記憶メディアにコピーし、屋外や他の場所で視聴することが頻繁に行われている。なお、携帯型の外部記憶メディアとしては、SDメモリカード、iVDR(Information Versatile Disk for Removable usage)、DVD−R等を利用することができる。
【0003】
ところで、これらの記憶メディアにおいては、大容量化が進行する一方、記録されたコンテンツの管理が問題になっている。例えば、家庭用のビデオレコーダの場合、通常、1台のビデオレコーダを家族で共用するため、ビデオレコーダに内蔵されているハードディスクには、複数のユーザが予約したコンテンツが多数保存されることになる。この場合、ユーザは、各コンテンツに自分の固有のラベルを付けて管理し、あるいは、DVD−R等の外部記憶メディアをビデオレコーダに接続し、自分が予約したコンテンツを選択して外部記憶メディアにコピーすることで個別のライブラリを作成している。この場合、コンテンツの選択作業が煩雑なだけでなく、他のユーザのコンテンツを間違えて外部記憶メディアにコピーしてしまうおそれがある。
【0004】
このような問題を解決可能な先行技術として、特許文献1(特開2003−304480号公報)に開示されたカメラがある。この特許文献1では、外部メモリを接続可能なデジタルカメラにおいて、外部メモリにユーザ認証情報を設定する一方、撮影した画像データを記憶するカメラの内部メモリに画像付加用ユーザ認証情報を記録している。そして、カメラを転送モードに設定した場合、外部メモリのユーザ認証情報と、内部メモリの画像付加用ユーザ認証情報とが一致したとき、その画像データを内部メモリから外部メモリに転送して記録する。一方、カメラを撮影モードに設定した場合には、外部メモリを活用することを優先して、ユーザ認証情報の一致を判定することなく、撮影した画像情報を外部メモリに記録させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−304480号公報(段落[0063]、[0065]、[0066]および段落[0040]、[0049]、[0055]、[0061])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に開示されたカメラにおいては、カメラを転送モードに設定することにより、外部メモリにユーザ個別のライブラリを容易に構築することができる。しかしながら、カメラを撮影モードに設定した場合には、ユーザ認証を行わないため、外部メモリに異なるユーザの画像データが混在して記録されてしまう問題がある。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解消することを課題とするものであり、ユーザ個別のライブラリをユーザ個別の記憶メディアに容易に構築することのできる記録システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる記録システムの発明は、
ユーザを認識する認識情報を記憶する記憶メディアと、前記記憶メディアが着脱自在に接続されるメディア接続部を有した録画装置と、を備え、
前記録画装置は、コンテンツを録画する録画部と、前記コンテンツを予約したユーザの認識情報を記憶する記憶部と、前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに記憶された前記認識情報が、前記記憶部に記憶された前記コンテンツを予約したユーザの認識情報に一致するか否かを判定する認識情報判定部と、を備え、前記録画部は、前記認識情報が一致すると判定されたとき、前記コンテンツを前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに記憶させることを特徴とする。
【0009】
また、本願の請求項2にかかる記録システムの発明は、請求項1にかかる発明において、
前記録画装置は、前記録画部により録画されたコンテンツを記憶する第2の記憶部を備えており、前記録画部は、前記認識情報判定部により、前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに記憶された前記認識情報と、前記記憶部に記憶された前記コンテンツを予約したユーザの認識情報とが一致しないと判定されたとき、前記コンテンツを前記第2の記憶部に記憶させることを特徴とする。
【0010】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに前記認識情報を設定し、又は、前記記憶メディアに設定された前記認識情報に基づいて、前記記憶部に認識情報を設定する認識情報設定部を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれかにかかる発明において、前記録画装置は、前記コンテンツを受信する受信部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1にかかる発明においては、
ユーザを認識する認識情報を記憶する記憶メディアと、前記記憶メディアが着脱自在に接続されるメディア接続部を有した録画装置と、を備え、
前記録画装置は、コンテンツを録画する録画部と、前記コンテンツを予約したユーザの認識情報を記憶する記憶部と、前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに記憶された前記認識情報が、前記記憶部に記憶された前記コンテンツを予約したユーザの認識情報に一致するか否かを判定する認識情報判定部と、を備え、前記録画部は、前記認識情報が一致すると判定されたとき、前記コンテンツを前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに記憶させることを特徴とする。
【0013】
かかる構成によれば、録画装置は、接続された記憶メディアの認識情報に一致するコンテンツのみをユーザ個別の記憶メディアに録画することができる。従って、ユーザ個別のライブラリをユーザ個別の記憶メディアに容易に構築することができる。
【0014】
また、請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる発明において、前記録画装置は、前記録画部により録画されたコンテンツを記憶する第2の記憶部を備えており、前記録画部は、前記認識情報判定部により、前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに記憶された前記認識情報と、前記記憶部に記憶された前記コンテンツを予約したユーザの認識情報とが一致しないと判定されたとき、前記コンテンツを前記第2の記憶部に記憶させる。
【0015】
かかる構成によれば、接続された記憶メディアの認識情報に一致しない場合でも、録画部がコンテンツを第2の記憶部に録画することができる。
【0016】
また、請求項3にかかる発明においては、請求項1にかかる発明において、前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに前記認識情報を設定し、又は、前記記憶メディアに設定された前記認識情報に基づいて、前記記憶部に認識情報を設定する認識情報設定部を備える。
【0017】
かかる構成によれば、録画装置は、ユーザ個別の記憶メディアを設定することができ、録画予約したユーザとの関連付けをすることができるようになる。
【0018】
また、請求項4にかかる発明においては、請求項1〜3のいずれかにかかる発明において、前記録画装置は、前記コンテンツを受信する受信部を備える。
【0019】
かかる構成によれば、録画装置は、受信したコンテンツをユーザ個別の記憶メディア、又は、第2の記憶部に記憶させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明にかかる記録システムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる記録システムにおいて、記憶メディアに認識情報を設定する処理フローチャートである。
【図3】本発明にかかる記録システムにおいて、録画装置の認識情報記憶部に記憶される認識情報の説明図である。
【図4】本発明にかかる記録システムにおいて、記憶メディアに映像情報を録画する処理フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための記録システムを例示するものであって、本発明をこの記録システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の記録システムにも等しく適応し得るものである。
【実施例1】
【0022】
図1は、本発明にかかる記録システム10の要部構成を示すブロック図である。記録システム10は、テレビ番組等の映像情報(コンテンツ)を受信可能な録画装置11(録画装置)と、録画装置11に着脱自在に装填され、録画装置11で録画される映像情報を記憶する外部の記憶メディア12とから構成される。
【0023】
録画装置11は、制御部13により全体の制御が行われる。制御部13は、図示しないCPU、ROM、RAMを有しており、ROM、RAMに記憶された制御プログラムをCPUが実行することにより全体の制御を行う。
【0024】
制御部13は、無線又は有線で放送される映像情報を受信する受信部14と、録画予約の指示や、後述する録画装置11の映像情報記憶部22にユーザ個別のフォルダを作成する指示等をユーザが録画装置11に与えるための操作部15と、録画予約された映像情報を録画する録画部16と、録画された映像情報等を表示する表示部17を制御する。
【0025】
なお、操作部15は、録画装置11本体に設けられた操作キー(ボタン)や、表示部17の前面に設けられたタッチパネル等から構成される。
【0026】
また、制御部13は、記憶メディア12が装填される記憶メディア装填部18(メディア接続部)と、操作部15を介したユーザ入力に基づき録画予約したユーザの認識情報を作成する認識情報設定部19と、後述する記憶メディア12の認識情報記憶部23に記憶された記憶メディア12を使用するユーザを特定する認識情報と後述する認識情報記憶部21に記憶された録画予約したユーザの認識情報との一致、不一致を判定する認識情報判定部20と、録画予約したユーザの認識情報が記憶された認識情報記憶部21(記憶部)と、録画部16により録画された映像情報を記憶する映像情報記憶部22(第2の記憶部)と、を制御する。
【0027】
記憶メディア12は、当該記憶メディア12を使用するユーザを特定する認識情報を記憶する認識情報記憶部23と、映像情報を記憶する映像情報記憶部24とを備える。記憶メディア12としては、SDメモリカード、iVDR、DVD−R等を使用することができる。
【0028】
本発明においては、記憶メディア12の認識情報記憶部23に記憶メディア12を使用するユーザを特定する認識情報が記憶されていることが前提となる。
【0029】
そこでまず、図2に示すフローチャートに基づき、録画装置11を用いて記憶メディア12の認識情報記憶部23に記憶メディア12を使用するユーザを特定する認識情報を記憶する処理について説明を行う。
【0030】
なお、本実施例で説明する認識情報の設定方法は、設定方法の一例を示すものであり、設定方法を以下に説明する方法に限定するものではない。
【0031】
また、本実施例においては、記憶メディア12の認識情報記憶部23に認識情報を記憶する前段の処理として、録画装置11の認識情報記憶部21にユーザの認識情報を記憶する処理を行う。そして認識情報記憶部21にユーザの認識情報を記憶する方法として、本実施例においては、操作部15を介したユーザの指示に基づき映像情報記憶部22にユーザ個別のフォルダを作成する際、作成したフォルダに対応した認識情報が認識情報設定部19により生成され、ここで生成された認識情報とフォルダを対応させたテーブル25を認識情報記憶部21に記憶する形態を説明する。
【0032】
先ず、ユーザが、操作部15を介し録画装置11に対してユーザ個別のフォルダを作成する指示を与えると、この指示を受けた制御部13が映像情報記憶部22にユーザ個別のフォルダを作成する(ステップS101)。このとき、ユーザは操作部15を介して任意のフォルダ名を入力する。このとき入力するフォルダ名は、ユーザを自他識別できるものであれば任意であり、ユーザの名前でもよくニックネームあるいはユーザが任意に決定した数値列や文字列であってもよい。
【0033】
制御部13によりフォルダが作成されると、認識情報設定部19は、入力されたフォルダ名に対応する認識情報を生成し(ステップS102)、図3に示すように、フォルダ名と生成した識別情報とを対応させたテーブル25を認識情報記憶部21に記憶させる(ステップS103)。なお、生成する認識情報は、ステップS101の処理でフォルダが作成される際に入力されたフォルダ名そのものであってもよい。
【0034】
次いで、ユーザは、ユーザを特定する認識情報が未登録である記憶メディア12を録画装置11の記憶メディア装填部18に装填する(ステップS104)。記憶メディア12が装填されると、制御部13は、ステップS103の処理で認識情報記憶部21に記憶されたテーブル25を認識情報記憶部21から読み出して表示部17に表示し、ユーザは、表示されたテーブル25から自己のフォルダ(ステップS101で作成されたフォルダ)を選択する。認識情報設定部19は、選択されたフォルダに対応する認識情報を記憶メディア装填部18に装填されている記憶メディア12の認識情報記憶部23に記憶させる(ステップS105)。この結果、当該記憶メディア12がユーザ固有の認識情報が設定された記憶メディア12として作成されることになる。なお、ステップS105の処理において表示部17に表示されたテーブル25から自己のフォルダを選択すると説明したが、フォルダではなく認識情報自体を選択してもよい。
【0035】
また、図2に示す手順は、映像情報記憶部22にユーザ個別のフォルダを作成して、ユーザを識別するための認識情報を生成した後、記憶メディア12の認識情報記憶部23に、フォルダに対応する認識情報を記憶する例を説明したが、この手順に限られるものではなく、逆の手順、すなわち、予め、ユーザを特定する認識情報が未登録である記憶メディア12にユーザを特定する認識情報を記憶した後(例えば、記憶メディア12を録画装置11の記憶メディア装填部18に装填後、録画装置11の操作部15を介して記憶メディア12の認識情報記憶部23に認識情報を記憶)映像情報記憶部22にユーザ個別のフォルダを作成する際に、記憶メディア装填部18に装填された記憶メディア12の認識情報記憶部23に記憶された識別情報を読み取ってフォルダに対応した認識情報として認識情報記憶部21に記憶させる手順でもよい。また、本実施例では、録画装置11の映像情報記憶部22にユーザ個別のフォルダを作成したのち、該フォルダに対応して生成された認識情報を記憶メディア12の認識情報記憶部23に記憶する例を説明したが、これに限ることはなく、映像情報記憶部22にユーザ個別のフォルダを作成することなく、ユーザの認識情報のみを認識情報記憶部21に記憶し、この認識情報を記憶メディア12の認識情報記憶部23に記憶する形態としても構わない。また、既に認識情報記憶部21に複数のユーザの認識情報が記憶されているような場合は、これらの認識情報を表示部17にリスト表示して、表示したリストから記憶メディア12の認識情報記憶部23に記憶させたい認識情報を選択することもできる。
【0036】
次に、図4に示すフローチャートに基づき、録画装置11により記憶メディア12に映像情報を記録する処理について説明する。
【0037】
先ず、ユーザは、操作部15を介して所望の映像情報の録画予約を行う(ステップS201)。録画予約は、例えば、受信部14によって受信した映像情報に含まれる電子番組表EPG(Electronic Program Guide)を表示部17に表示させ、表示部17の前面に設けられたタッチパネル(操作部15の一部)を操作することで表示された番組表から所望の映像情報(番組)を選択することができる。また、録画予約を行う際、ユーザは映像情報(番組)の予約とともに、録画予約した映像情報の録画先であるフォルダ(映像情報記憶部22内のフォルダのうち録画予約したユーザのフォルダ)を選択する(ステップS202)。
【0038】
次いで、ユーザが記憶メディア12を記憶メディア装填部18に装填し、制御部13により記憶メディア装填部18に記憶メディア12が装填されているか否かが判別され(ステップS203)、記憶メディア12が装填されていると判別されると(ステップS203、YES)、制御部13は、記憶メディア12の認識情報記憶部23に記憶されている認識情報を取得する(ステップS204)。認識情報判定部20は、制御部13により記憶メディア12から認識情報が取得された場合(ステップS205、YES)、認識情報記憶部21に記憶されたテーブル25を読み出して、読み出したテーブル25と記憶メディア12から取得された認識情報とを比較する(ステップS206)。
【0039】
読み出したテーブル25の中に記憶メディア12から取得した認識情報と一致する認識情報があると判定された場合(ステップS206、YES)、録画部16は、録画予約された映像情報の録画先を記憶メディア装填部18に装填された記憶メディア12に設定し、録画予約時刻となった時点から当該記憶メディア12の映像情報記憶部24に映像情報を録画する(ステップS207)。
【0040】
また、記憶メディア12から認識情報を取得できない場合(ステップS205、NO)、装填されている記憶メディア12が認識情報を未登録の記憶メディア12であるため、認識情報設定部19は、記憶メディア12に対して認識情報の設定処理を行う(ステップS208)。認識情報の設定処理は、上述した図2に示すフローチャートに従って行われる。認識情報が設定された後、録画部16により当該記憶メディア12の映像情報記憶部24に対して映像情報が録画される(ステップS207)。
【0041】
一方、記憶メディア装填部18に記憶メディア12が装填されていない場合(ステップS203、NO)、又は、記憶メディア12が装填されているが、ステップS204で取得した記憶メディア12の認識情報と一致する認識情報がテーブル25にない場合(ステップS206、NO)、録画部16は、録画予約された映像情報の録画先をステップS202の処理で選択された映像情報記憶部22内のフォルダに設定し、録画予約時刻となった時点から選択されたフォルダに映像情報を録画する(ステップS209)。
【0042】
なお、図4に示す手順では、記憶メディア12が記憶メディア装填部18に装填されている場合に、当該記憶メディア12の認識情報と一致する認識情報が認識情報記憶部21に記憶されたテーブル25にある場合は、記憶メディア12の映像情報記憶部24に映像情報を録画し、不一致の場合には、選択されたフォルダ(映像情報記憶部22内のフォルダ)に録画する例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、認識情報の一致、不一致によらず、録画予約された映像情報を録画装置11内の映像情報記憶部22に保存しておき、後で記憶メディア12が記憶メディア装填部18に装填され記憶メディア12へのダビング指示が入力された時、記憶メディア12の認識情報と一致する認識情報をテーブル25から特定し、特定した認識情報に対応したフォルダに録画されている映像情報を記憶メディアにダビングする手順としてもよい。
【0043】
以上のように、記憶メディア12には、ユーザ個別の映像情報のみが記憶される。また、一旦、録画装置11の映像情報記憶部22に記憶されていた映像情報も、認識情報に従ってユーザ個別の記憶メディア12に記憶されるため、記憶メディア12には、ユーザ個別のライブラリが容易に構築されることになる。
【0044】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更することが可能である。
【0045】
例えば、記憶メディア12は、録画装置11に予め内蔵された着脱自在なものであってもよいし、ケーブルを用いて外付けされる記憶メディアであってもよい。また、記憶メディア12に記憶されるコンテンツは、映像情報に限られるものでなく、音楽、写真、テキスト等、あらゆる種類のコンテンツとすることができる。
【符号の説明】
【0046】
10・・・記録システム
11・・・録画装置
12・・・記憶メディア
13・・・制御部
14・・・受信部
15・・・操作部
16・・・録画部
17・・・表示部
18・・・記憶メディア装填部
19・・・認識情報設定部
20・・・認識情報判定部
21・・・認識情報記憶部
22・・・映像情報記憶部
23・・・認識情報記憶部
24・・・映像情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを認識する認識情報を記憶する記憶メディアと、前記記憶メディアが着脱自在に接続されるメディア接続部を有した録画装置と、を備え、
前記録画装置は、コンテンツを録画する録画部と、前記コンテンツを予約したユーザの認識情報を記憶する記憶部と、前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに記憶された前記認識情報が、前記記憶部に記憶された前記コンテンツを予約したユーザの認識情報に一致するか否かを判定する認識情報判定部と、を備え、
前記録画部は、前記認識情報が一致すると判定されたとき、前記コンテンツを前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに記憶させることを特徴とする記録システム。
【請求項2】
前記録画装置は、前記録画部により録画されたコンテンツを記憶する第2の記憶部を備えており、
前記録画部は、前記認識情報判定部により、前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに記憶された前記認識情報と、前記記憶部に記憶された前記コンテンツを予約したユーザの認識情報とが一致しないと判定されたとき、前記コンテンツを前記第2の記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1記載の記録システム。
【請求項3】
前記メディア接続部に接続された前記記憶メディアに前記認識情報を設定し、又は、前記記憶メディアに設定された前記認識情報に基づいて、前記記憶部に認識情報を設定する認識情報設定部を備えることを特徴とする請求項1記載の記録システム。
【請求項4】
前記録画装置は、前記コンテンツを受信する受信部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−216991(P2011−216991A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−80885(P2010−80885)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】